JP5233786B2 - 見積もり支援プログラム、見積もり支援装置および見積もり支援方法 - Google Patents

見積もり支援プログラム、見積もり支援装置および見積もり支援方法 Download PDF

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この発明は、遅延変動量を見積もり支援する見積もり支援プログラム、見積もり支援装置および見積もり支援方法に関する。
近年のLSI(Large Scale Integration)の傾向としては、高機能化を目的とした「高集積化」、動作周波数の上昇にともなう「高速化」、そして、低消費電力設計による「電源電圧の低下」が挙げられる。「高集積化」によって、LSIチップに適用されるプロセス・ルールにより配線幅はより微細化し、クロストークや、エレクトロマイグレーション、ホットキャリア劣化などの物理現象の影響が顕著化し、LSIの動作への影響が大きくなっている。
また、「高速化」は、タイミングマージンを減少させるため、LSIの動作を設計する際のタイミング設定がシビアになってしまう。さらに、「電源電圧の降下」は、LSIチップの微細加工技術が進む中で、特に顕著に現れてきた現象である。「電源電圧の低下」は、低消費電力設計に起因して起こるだけでなく、上述した高集積化に伴う物理現象によって引き起こされることもある。具体的には、LSIチップ内に搭載された電源を供給する電源配線の抵抗によって生じる現象であり、複数の回路の同時スイッチングによっても影響を受ける。電圧降下が大きいと回路の動作速度が低下し、回路が誤動作する原因になる。
上述のようなLSI環境であっても誤動作のない正確な処理を担保するため、各設計段階における回路検証がより重要になっている。従来より、設計マージンを付加したタイミング検証をしたり、クロック伝送遅延の削減や、経験則に基づく電源配線強化等の施策を実施していた。ところが、対応工数の増加に加え、過剰設計によって、チップ面積や消費電力の増大も招いてしまうことがあった。
したがって、設計初期の段階から電源ノイズによって発生する誤差を正しく見積もる技術の重要度を増している。図25は、従来の遅延変動量の見積もり手順を示す説明図である。電源ノイズによって発生する影響としては、遅延値の問題があり、図25のような手順によって、遅延値の変動幅を表す遅延変動量が求められていた。
具体的には、まず、検証対象となるセルの動作パターン2501がn個取得され、それぞれの動作パターン2501について電源ノイズ解析がおこなわれる(ステップS1)。この解析結果より電源ノイズのノイズ波形2502が動作パターン2501ごとにn個得られる。さらに、n個のノイズ波形2502と、対応するn個の動作パターン2501によって遅延変動量見積がおこなわれ(ステップS2)、n個の動作パターン2501について、それぞれ遅延変動量2503が算出される。最後に、遅延変動量2503によって遅延変動量集計がおこなわれ(ステップSS3)、n個の遅延変動量2503のうち、最小値・最大値(Min,Max)2504が提供される(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、他の見積もり技術として、パス遅延区間の電源電圧変動を平均化した平均電圧に基づいて、電源ノイズに起因するパス遅延変動量を求める手法が提供されている。図26は、平均電圧を用いた遅延解析処理を示す説明図である。図26の図表2610では、対象セルを含むP1〜P2(→の区間)までのパスにて発生する電源ノイズを表している。なお、対象セルには、VDDとVSSの2系統の電源が供給されている。したがって、電源ノイズ波形も系統ごとに取得される。図25の処理では、図表2610のように取得されたn個のノイズ波形2502を用いてそれぞれ回路シミュレーションを実行することにより遅延変動量を求めていたが、多大な処理時間がかかってしまう。
そこで、図表2620のように、動作パターン2501から得られたn個のノイズ波形2502を平均化した平均電圧波形を利用して遅延変動値を求めることもできる。具体的には、図表2620のように得られた平均電圧波形が示す電圧からあらかじめ用意された遅延特性を参照することによって遅延を特定する。ここで、図27は、対象セルの遅延特性を示す図表である。図27の曲線2700は、対象セルに入力された電源ノイズの電圧に応じた遅延を表している。したがって、平均電圧波形から曲線2700の値を参照することによって回路シミュレーションを実行することなく遅延変動量を見積もることができる(たとえば、下記非特許文献1参照。)。
特開2006−277557号公報
「Fast Methods to Estimate Clock Jitter due to Power Supply Noise(電源ノイズ起因クロックジッタの見積もり手法の提案)」,K.Hachiya,他4名,IEICE TRANS.FUNDAMENTALS,VOL.E90−A,NO.4 APRIL 2007、P.741−747
しかしながら、上記の特許文献の場合、図25に示したように、取得したノイズ波形2502のうち、いずれの波形が最大の遅延要因となるかがわからない。したがって、上述したように、n個のノイズ波形2502それぞれについて、SPICEなどを利用した回路シミュレーションが必要となり、多大な処理時間を必要としてしまう。このように、見積もり値を得るまでのTAT(Turn Around Time)が長い処理は、設計初期に利用する見積もり手法として適切ではないという問題があった。
また、上記の非特許文献1の場合、得られたノイズ波形2502を平均化した電圧を基準として遅延変動量を見積もるため、対象セルごとの電源電圧の違いを考慮できない。また、図27の曲線2700のように。セルの遅延特性は非線形性を持つため、低電圧条件で求まった遅延変動量の場合、誤差が大きくなってしまう。したがって、課題に挙げているような、LSIチップ全体の電源電圧が低い環境では精度の高い見積もりを期待できないという問題があった。
本開示技術は、上述した従来技術による問題点を解消するため、簡易な処理によって電源ノイズを原因とする遅延に関する高精度な見積もりを可能にする見積もり支援プログラム、見積もり支援装置および見積もり支援方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本開示技術は、コンピュータが、複数の電源が供給されるセルついて、前記複数の電源ごとに、前記セルに供給された電源ノイズの波形を取得する処理と、取得された前記複数の電源ごとの電源ノイズの波形から、単位時間ごとの電源ノイズの電位を検出する処理と、検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差を求める処理と、前記セルの遅延特性に基づいて、算出された電位差の電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定する処理と、特定された前記単位時間ごとの遅延値の平均値を算出する処理と、算出された平均値を前記セルの遅延量として出力する処理と、を含むことを特徴とする。
本開示技術によれば、所定間隔ごとに対象セルに供給される電源ノイズの電位差を検出して、この電位差の平均値の電圧が印加された際の遅延値を、今回入力された電源ノイズによって生じた遅延値をして見積もる。したがって、処理負荷の高いシミュレーションを実行することなく、電源ノイズに応じた適切な遅延値を見積もることができる。さらに、遅延値の見積もり結果の差分を求めることによって容易に遅延変動量を得ることができる。
本見積もり支援プログラム、見積もり支援装置および見積もり支援方法によれば、簡易な処理によって電源ノイズを原因とする遅延に関する高精度な見積もりを可能にするという効果を奏する。
本実施の形態にかかる見積もり支援処理の概要を示すフローチャートである。 見積もり支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 見積もり支援装置の機能的構成を示すブロック図である。 実施例1における遅延変動量の見積もり手順を示す説明図である。 対象セルの遅延特性の抽出処理を示す説明図である。 電源ノイズ波形の取得処理を示す説明図である。 遅延値の見積もり処理を示す説明図である。 遅延値を用いた遅延変動量の算出処理を示す説明図である。 遅延値の分割数の設定基準を示す説明図である。 基準値に満たない遅延値の例を示す説明図である。 基準値を超す遅延値の例を示す説明図である。 実施例2、3における遅延変動量の見積もり手順を示す説明図である。 クロックパスの遅延特性の抽出例を示す説明図である。 ユニットセルごとの遅延特性の抽出例を示す説明図である。 電源ノイズ波形の取得例を示す説明図である。 電圧変動量が最大になる電源ノイズの選択例を示す説明図である。 クロックパス内のセルごとのジッタ見積もり手順を示す説明図である。 クロックパス全体のジッタの見積もり手順を示す説明図である。 対象セル内の区間分割例を示す説明図である。 区間1の遅延特性の抽出例を示す図表である。 区間2の遅延特性の抽出例を示す図表である。 区間3の遅延特性の抽出例を示す図表である。 対象セルにおける電源ノイズ波形の取得例を示す説明図である。 区間1の遅延値の特定例を示す図表である。 区間2の遅延値の特定例を示す図表である。 区間3の遅延値の特定例を示す図表である。 従来の遅延変動量の見積もり手順を示す説明図である。 平均電圧を用いた遅延解析処理を示す説明図である。 対象セルの遅延特性を示す図表である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる見積もり支援プログラム、見積もり支援装置および見積もり支援方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(見積もり支援処理の概要)
まず、本実施の形態にかかる見積もり支援処理の概要について説明する。本実施の形態にかかる見積もり支援処理は、2段階の処理に分けて、検証対象となるセルにおける遅延に関する見積もり値を算出する。第1段階として、検証対象となるセルに入力される電源ノイズを利用して、あらかじめ用意された遅延特性によって遅延値を特定する遅延値を見積もる処理がある。そして、第2段階として、見積もり値として得られた遅延値の最大と最小との振れ幅を求める遅延変動量を見積もる処理がある。これらの処理によって得られた遅延値、ならびに遅延変動量を用いることによって、正確な遅延変動量を考慮したTATの短い回路設計を可能にする。
ここで、図1は、本実施の形態にかかる見積もり支援処理の概要を示すフローチャートである。図1のフローチャートにおいて、まず、見積もり対象セルに入力される電源ノイズの波形を取得する(ステップS101)。つぎに、対象セルに入力される電源ノイズの系統ごとに波形の電位を検出する(ステップS102)。通常、LSI内のセル(IC)には、複数の系統から電源電圧が供給される。したがって、電源ノイズは系統ごとに発生する。
電位が検出されると、つぎに、単位時間ごとに、各系統の電位の電位差を算出する(ステップS103)。すなわち、ステップS102にて説明した系統ごとに検出される電位のうち、単位時間ごとの電位について差分を求めることによって電位差が算出される。単位時間とは利用者によってあらかじめ設定された時間間隔でもよいし、所定の時間内にn回の算出処理が実行できるようにあらかじめ設定された時間間隔でもよい。したがって、ステップS103の処理によって所定数(単位時間の設定に応じて異なる)の電位差が得られていることになる。
そして、ステップS103によって得られた電位差の電位が対象セルに入力された場合に発生する遅延値(遅延時間)を特定する(ステップS104)。ここでは、対象セルにノイズを含まないある電位の信号が入力された場合に発生する遅延値が、あらかじめ遅延特性として与えられているものとする。したがって、ステップS104では、遅延特性から電位に対応した遅延値を読み出せばよい。なお、ステップS103では、n個の電位差が得られる。したがって、ステップS104では、これらn個の電位差の電力が入力された場合の遅延値がそれぞれ算出される。
その後、算出されたn個の遅延値の平均値を算出する(ステップS105)。本実施の形態では、ステップS105によって算出された平均値が対象セルの遅延値107として提供される。以上までの処理が、上述した第1段階の処理に相当する。なお、平均値の算出は通常、任意回数実行される。これは、対象セルが動作するタイミングにおいて、電源ノイズが毎サイクル同じ波形であるとは限らないためである。
そして、上述したステップ105による算出処理によって算出された複数の平均値のうち、最大と最小との差分を算出する(ステップS106)。このステップS106が、対象セルに電源ノイズが入力された際に発生する遅延値の変動量の幅を表す遅延変動量108となる。このステップS108までの処理が上述した第2の処理に相当する。遅延変動量108が提供されることによって、利用者は、対象セルにて遅延が発生する場合には、遅延変動量108分のばらつきを考慮するため、遅延によるバグが発生しない適切なタイミング設計が可能となる。
つぎに、上述した見積もり支援処理を実現するための具体的な構成について説明する。
(見積もり支援装置のハードウェア構成)
まず、本実施の形態にかかる検証支援処理を実現する見積もり支援装置のハードウェア構成について説明する。図2は、見積もり支援装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。図2において、見積もり支援装置100は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read‐Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、磁気ディスクドライブ204と、磁気ディスク205と、通信I/F(Interface)206と、入力デバイス207と、出力デバイス208と、を備えている。また、各構成部はバス210によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU201は、見積もり支援装置100の全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムや、本実施の形態にかかる見積もり支援処理を実現するための見積もり支援プログラムなどの各種プログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ204は、CPU201の制御にしたがって磁気ディスク205に対するデータの更新/参照を制御する。磁気ディスク205は、磁気ディスクドライブ204の制御で書き込まれたデータを記憶する。なお、図2のハードウェア構成では、記録媒体として、磁気ディスク205を用いているが、光ディスクや、フラッシュメモリなど他の記録媒体を利用してもよい。
通信I/F206は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク(NET)209に接続され、このネットワーク209を介して他の見積もり支援装置100やその他の外部装置に接続される。そして、通信I/F206は、ネットワーク209と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。通信I/F206の構成例としては、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
入力デバイス207は、見積もり支援装置100に対しての外部からの入力を受け付ける。入力デバイス207としては、具体的には、キーボード、マウスなどが挙げられる。なお、図2に示したような見積もり支援装置100によって、シミュレーションをおこなうアプリケーションは、ROM202、RAM203、磁気ディスク205などの記憶領域にあらかじめ格納されていてもよいが、入力デバイス207から入力されて、上述の記憶領域に格納されてもよい。
キーボードの場合、たとえば、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウスの場合、たとえば、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。また、ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
出力デバイス208は、見積もり支援装置100によって見積もられた各種見積もり結果や、シミュレーションの実行結果などを出力する。出力デバイス208としては、具体的には、ディスプレイ、プリンタなどが挙げられる。
ディスプレイの場合、たとえば、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイとしてさらに、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。また、プリンタの場合、たとえば、画像データや文書データを印刷する。さらに、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
(見積もり支援装置の機能的構成)
つぎに、見積もり支援装置100の機能的構成について説明する。図3は、見積もり支援装置の機能的構成を示すブロック図である。図3のように、見積もり支援装置100は、機能部として取得部301と、検出部302と、差分算出部303と、特定部304と、平均算出部305と、出力部306と、変動量算出部307と、を含む構成である。この制御部となる機能(取得部301〜変動量算出部307)は、具体的には、たとえば、図2に示したROM202、RAM203、磁気ディスク205などの記憶領域に記憶された検証支援プログラムをCPU201に実行させることにより、または、通信I/F206により、その機能を実現する。
取得部301は、複数の電源が供給される対象セルついて、これら複数の電源ごとに、対象セルに供給された電源ノイズ波形310を取得する機能を有する。なお、取得された各波形は、RAM203、磁気ディスク205などの記憶領域に記憶される。
検出部302は、取得部301によって取得された複数の電源ごとの電源ノイズ波形310から、単位時間ごとの電源ノイズの電位を検出する機能を有する。検出された電位は、RAM203、磁気ディスク205などの記憶領域に記憶される。
差分算出部303は、検出部302によって検出された複数の電源のそれぞれの電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差を求める機能を有する。同一の時刻に検出された電位同士とは、たとえば、時刻t0から波形の検出が開始され、単位時間として1[sec]が単位時間として設定されている場合、t0+1[sec]、t0+2[sec]、…と同一の時刻に検出された電位同士を比較して電位差を求める。なお、算出された電位差は、RAM203、磁気ディスク205などの記憶領域に記憶される。
特定部304は、あらかじめ与えられた対象セルの遅延特性に基づいて、差分算出部303によって算出された電位差の電源が対象セルに入力された場合の遅延値を特定する機能を有する。なお、対象セルの遅延特性抽出処理は公知の技術を利用しているため、詳しい説明は省略するが、遅延値を実測した値を利用してもよいし、各種ツールを利用してもよい。なお、特定された遅延値は、RAM203、磁気ディスク205などの記憶領域に記憶される。
平均算出部305は、特定部304によって特定された単位時間ごとの遅延値の平均値を算出する機能を有する。図27にて説明したように、一般的に、遅延特性として得られる曲線は非線形であることが多い。したがって、従来のように、対象セルに入力される電源ノイズの電位差を平均して遅延値を求めてしまうと、低電圧のノイズが入力される場合に発生する比較的値の大きい遅延値が見積もり値に反映されない。そこで、本実施の形態では、実際に入力された電圧(電位差)によって生じる遅延値を求めてから、これらの遅延値の平均値を求める。したがって、実際の遅延状態を正しく反映した見積もり値を求めることができる。なお、算出された平均値は、RAM203、磁気ディスク205などの記憶領域に記憶される。
出力部306は、平均算出部305によって算出された平均値を対象セルの遅延量の見積もり値320として出力する機能を有する。出力形式としては、たとえば、出力デバイス208として提供されるディスプレイへの表示、プリンタへの印刷出力、I/F206による外部装置への送信がある。また、出力された遅延値は、RAM203、磁気ディスク205などの記憶領域に記憶される。
変動量算出部307は、平均算出部305による平均値の算出を所定の時間ごとに任意回数実行させ、算出された各平均値(すなわち、所定時間ごとに算出された対象セルの遅延値)のうち、最大値と最小値との差分を算出する機能を有する。上述したように、平均値は対象セルの遅延値であるが、この値も、実際には対象セルへ入力される電源ノイズに揺らぎがあるため、算出ごとに異なる値が出力される。
遅延値の変動は、実際に対象セルを備えたLSIを動作させた場合も同様である。したがって、遅延値の揺れの幅を求めることによって、実際に対象セルを動作させた場合に発生する遅延値の変化の幅を表す遅延変動量を算出することができる。なお、算出された遅延変動量は、RAM203、磁気ディスク205などの記憶領域に記憶される。また、変動量算出部307によって遅延変動量が算出された場合、出力部306は、算出された差分を対象セルの遅延変動量の見積もり値320として出力する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる見積もり支援装置100では、所定間隔ごとに対象セルに供給される電源ノイズの電位差を検出して、この電位差の平均値の電圧が入力された際の遅延値を、今回入力された電源ノイズによって生じた遅延値として見積もることができる。さらに、遅延値の見積もり結果の差分を求めることによって容易に遅延変動量を得ることができる。したがって、処理負荷の重いシミュレーションを実行することなく、対象セルについての遅延に関する見積もりが可能となる。
以下には、見積もり支援装置100の具体的な実施例1〜5について説明する。
(実施例1)
実施例1では、上述した見積もり支援処理を実施するためのさらに具体的な手順について説明する。図4は、実施例1における遅延変動量の見積もり手順を示す説明図である。実際に見積もり支援装置100によって遅延変動量を求める場合には、各種情報を用意するための準備処理が必要になる。図4に示した見積もり手順では、波線で囲った処理が準備処理に相当する。したがって、以下、準備処理から順番に遅延変動量を求めるまでの処理について順番に説明する。なお、本実施の形態にかかる見積もり支援の実行は、支援装置100のみを想定しているわけではなく、遅延見積り及び、遅延変動量見積りができる環境であれば、特に装置の構成に限定はない。
<遅延特性抽出>
まず、対象セルの遅延特性を得るために、見積もり支援装置100では、対象セルを含むLSIチップの配線情報401と、セル設定情報402とを取得してセル遅延特性を抽出するための処理をおこなう(ステップS410)。セル設定情報とは、たとえば、最終段Tr.(トランジスタ)の駆動力を調整するためのコード設定や、出力負荷の条件など、セル動作のための各種設定を意味する。
図5は、対象セルの遅延特性の抽出処理を示す説明図である。図5のように、配線情報401とセル設定情報402によって対象セル(以下、「セルA501」を対象セルとして説明する)の接続状況500が特定される。セルA501に接続されるモデル502は、LSIチップの設計内容に応じた負荷や、セルの品種に応じて想定される伝送路モデルを再現するために利用される。前者の場合には、モデル502として、所定の容量など集中負荷モデル(たとえば、図5に例示したモデル502)が接続され、後者の場合は伝送路モデルが接続される。ステップS410のセル遅延特性抽出処理によって、曲線511による遅延特性510を表すセル遅延特性テーブル411が提供される。
<電源ノイズ取得>
つぎに、見積もり支援装置100は、セル遅延特性テーブル411に加えて、LSIチップのレイアウト情報403と、セルSW(スイッチ)情報404とを取得して、電源ノイズ波形を取得するための処理をおこなう(ステップS420)。
図6は、電源ノイズ波形の取得処理を示す説明図である。図6のように、見積もり支援装置100では、セルA501への電力供給状態と、出力端子への接続状態を再現して、電源電圧ごと(図5の例では、VDE,VDD,VSSの3系統)の電源ノイズ波形421を取得する。なお、セルA501の出力端子に接続するモデル600は、遅延特性抽出の際と同様に、LSIチップの構成に応じて、伝送路モデル601や集中負荷モデル602が接続される。以上のステップS420までの工程によって、遅延変動量の見積もりのための準備処理が完了する。なお、ステップS410,420の処理は、見積もり支援装置100の外部装置によって実行させてもよい。
<遅延値の見積もり>
つぎに、遅延変動量見積もり部430による見積もり処理に移行する。まず、遅延値の見積もりをおこなう。具体的には、まず、電源ノイズ波形スキャンをおこない(ステップS440)、電源ノイズ分割リスト441を得ることによって、遅延値見積もりがおこなわれる(ステップS450)。ここで、図7は、遅延値の見積もり処理を示す説明図である。図7を用いて、ステップS440,450の工程を視覚的に説明する。
図7のように、見積もり支援装置100では、セルA遅延区間についての電源ノイズ波形700が取得される。電源ノイズ波形700は、セルAの基準遅延区間(ここでは、あらかじめ設定したセルA遅延区間)におけるVDE/VDD−VSS間電位差を表している。さらに、電源ノイズ波形700は、“ΔVG_n”を任意の幅で分割して切り出し、事前に取得したセルAの遅延特性510とフィッティングする。このフィッティング結果から得られる遅延値“D_x”の平均値“Delay_est”(式(1)参照)が、セルA遅延区間における遅延値の見積もり結果となる。
なお、電源ノイズ波形700から“ΔVG_n”を任意の幅で分割して切り出す際の切り出し幅の決定方針としては、たとえば下記のような手法が挙げられる。
1)セルA501への入力信号のSlew Rate時間の半分の間隔
2)電源ノイズ波形の周期の1/4,1/6,1/8,・・・
上記1)は、電源ノイズがセルAのスイッチ切り替えによる電流発生が原因であることを考慮した手法である。また、上記2)は、セル遅延区間が大きく、電源ノイズの±側の両ピークが含まれている場合、少なくとも、それら両ピーク値を考慮した遅延算出をおこなうための手法である。
<遅延変動値算出>
つぎに、遅延値の見積もりを利用した遅延変動値の算出処理について説明する。図4のように、ステップS450によって遅延値が見積もられると、つぎに見積もった遅延値の中の最小値ならびに最大値を表すmin,max遅延451を出力する。そして、min,max遅延451を利用した遅延変動量計算をおこない(ステップS460)、遅延変動量461を提供する。
そして、図8は、遅延値を用いた遅延変動量の算出処理を示す説明図である。ここでも、図8を用いて遅延変動量の算出を視覚的に説明する。上述したように、見積もり支援装置100では、任意のタイミングごとに電源ノイズ波形からの遅延値見積もりがおこなわれる。たとえば、図8に示したように、同一間隔のセルA遅延区間を1〜n回取得して、それぞれのタイミングに発生した遅延値を算出する。
そして、各区間によって算出された遅延値(Delay_est1〜n)のうち、最大となる遅延値(Delay_max)と最小となる遅延値(Delay_min)との差を求めることによって、セルAにおける遅延変動量を求めることができる。
なお、セルA遅延区間の取得タイミングとしては、LSIチップ内のスイッチ切り替えのタイミングや、特定の挙動が発生するタイミングを狙ってもよい。無作為のタイミングで遅延見積りを実施することを避けることにより、悲観性を削減した、実動作に近い状況での遅延変動量見積りが可能となる。
<最適な分割数の設定>
以上説明した処理によって、基本的な見積もり処理が可能となるが、見積もり支援装置100では、さらに、セルA遅延区間内から“ΔVG_n”を切り出す際の分割数を調整することによって、見積もり精度を向上させることができる。図7の式(1)のように、セルA遅延区間内はn個に分割され各分割タイミングにおいてそれぞれ遅延値が見積もられる。
しかしながら、この分割数が適切ではない場合もある。たとえば、電源ノイズの波形の変動が激しく、設定された分割数では、見積った遅延値が過少または過大になる場合がある。したがって、あるセル遅延区間における遅延値の見積もりが完了すると、今回の見積もり回数の設定基準が適切であるか否かを判断する処理を追加してもよい。
ここで、図9−1は、遅延値の分割数の設定基準を示す説明図である。図9−1を用いて、遅延値の分割数の設定基準について説明する。たとえば、初期値としてn=6が設定されている場合、セルA遅延区間では、等間隔で電位差V1〜V6が検出される。これら検出された電位差Vに対応した遅延値をDelay1〜6と、理想遅延値を表すDelay_est(平均値)を比較することによって、nの設定が適切か否かを判断する。
図9−2は、基準値に満たない遅延値の例を示す説明図であり、図9−3は、基準値を超す遅延値の例を示す説明図である。図9−2,図9−3を用いて説明すると、まず、Ideal電圧時の遅延時間(tIdeal)を設定数n個の区間に分割する。このとき、1区間の遅延時間は、tIdeal/nとなる。
そして、図9−2のように算出した遅延値(Delay_est)がtIdealより小さい場合、さらに、Delay_est<tIdeal−tIdeal/nか否かを判断し、Delay_est<tIdeal−tIdeal/nであれば、nを1減少して、Delay_estを再計算する。一方、Delay_est>tIdeal−tIdeal/nならそのまま今回の区間の見積もりを終了する。
そして、図9−3のように算出した遅延値(Delay_est)がtIdealより大きい場合、さらに、Delay_est>tIdeal+tIdeal/nか否かを判断し、Delay_est>tIdeal+tIdeal/nであれば、nを1増加してDelay_estを再計算する。一方、Delay_est<tIdeal+tIdeal/nなら今回の区間の見積もりを終了する。
実施例1では、分割数を自動的に最適な値に調整することもできる。したがって、検証経験の浅い利用者が操作した場合であっても適切な見積もりを可能にする。
以上説明したように、実施例1では、電源ノイズを時間軸上で分割したときのDC電圧を利用して、任意のタイミングごとの遅延変動量を求め、これらの平均を取ることにより、対象セルの遅延変動量を求めることができる。実施例1では、従来の見積もりのような回路シミュレーションの実行を必要としないため、遅延変動量を簡易的な手法によって、さらに比較的精度よく見積もりすることができるという利点を備えている。 なお、以下に説明する実施例2〜5はいずれも実施例1の処理を基準として見積もりをおこなう構成になっている。
(実施例2)
実施例2では、実施例1の遅延値の見積もり結果を利用して、遅延値がmax,遅延minとなる電源ノイズ波形を選択することによって、効率的な遅延変動解析を実現する。実施例1では、回路シミュレーションによる解析処理をおこなうことなく、遅延値ならびに遅延変動量を見積もっている。したがって、処理工程は大幅に削減される。一方で、遅延値ならびに遅延変動量の見積もりに特化した処理であるため、回路シミュレーションを実行した場合に得られる各種解析結果が得られない。
そこで、実施例2と後述の実施例3では、実施例1によって得られる見積もりを利用して、回路シミュレーションの工程数を削減する。したがって、対象セルに対する詳細な解析結果を従来よりも処理負荷の軽い回路シミュレーションによって提供することができる。ここで、図10は、実施例2、3における遅延変動量の見積もり手順を示す説明図である。図10の領域1000は、実施例1にて説明した遅延変動量見積もり処理に相当する。
領域1000に示すように、見積もり支援装置100は、ノイズ波形を取得すると、遅延変動量見積もり処理を実行する。実施例2では、この見積もり処理によって得られた遅延運動量の中から、遅延max、遅延minとなる遅延値を発生させたノイズ波形を選択する。そして、選択されたノイズ波形を利用した遅延変動量解析をおこなう。この遅延変動量解析は最大2波形を利用して実行されるため、従来の回路シミュレーションと比較して著しく処理負荷が軽い。結果として、従来よりも効率的に回路シミュレーションによる高精度な遅延変動量(Min,Max)を得ることができる。
(実施例3)
実施例3の場合も、遅延変動量集計による集計結果を利用することによって、回路シミュレーションの工程を削減した見積もり処理を実現する。具体的には、領域1000によって実行された遅延変動量の見積もり結果の蓄積をそのまま流用して遅延変動量を算出する(遅延変動量解析を省略する)。実施例2と比較して、処理工程は削減されているが、複数の遅延変動量の見積もり集計結果から遅延変動量(Min,Max)を得るため、高精度な見積もり値を提供することができる。
(実施例4)
実施例4では、実施例1のセル遅延変動量見積もり処理を利用して、所定のクロックパスに対するジッタ解析をおこなう。実施例1〜3では、ある1つのセルに入力される電源ノイズによって発生する遅延に関する見積もりが目的であったが、実施例4では、所定のクロックパスに対するジッタ解析を目的とする。所定のクロックパスを対象とした場合、このパス上に配置された各セルを考慮した遅延を見積もらなければならない。
まず、実施例4の場合の遅延特性の抽出例について説明する。見積もり対象がクロックパスとなる場合、遅延変動量を見積もる際には、下記の2通りどちらかのセル遅延特性を用意する必要がある。
・クロックパス遅延特性
・クロックパスを構成する各バッファのユニットセルそれぞれの遅延特性
ここで、図11は、クロックパスの遅延特性の抽出例を示す説明図である。また、図12は、ユニットセルごとの遅延特性の抽出例を示す説明図である。図11のように、クロックパス(CLK PathI)全体の遅延特性を抽出する場合には、抽出例1100のように、パスの出力側端子に容量モデルが接続される。抽出された遅延特性1110は、曲線1111によってクロックパス全体の遅延特性を表す。一方、ユニットセルごとの遅延特性の抽出の場合、抽出例1200のように、セルの種類(セルA、B,C)ごとに、個別に容量モデルが接続される。抽出された遅延特性1210は、セルごとに独立した曲線によって遅延特性を表す。
つぎに、実施例4における電源ノイズ波形の取得について説明する。実施例4にて使用する電源ノイズ波形としては、クロックパス内に存在する、インスタンス毎の電源ノイズ波形を取得する手法と、クロックパスの中で、電圧変動量が最大となるVDDとVSSと電源ノイズ波形を選択し、組み合わせて使用する手法とがある。
図13は、電源ノイズ波形の取得例を示す説明図である。図13では、クロックパス内に配置されているバッファ(セルA、B,C)それぞれに供給されるVDD波形とVSS波形とをそれぞれ取得する(1300)。取得した波形からは、それぞれ、同一のバッファにおけるVDD波形とVSS波形との波形対が作成される(1310)。図13の例では、全部で6種類の波形対が得られている。
一方、図14は、電圧変動量が最大になる電源ノイズの選択例を示す説明図である。図14の場合も、まず、クロックパス内に配置されているバッファ(セルA、B,C)それぞれに供給されるVDD波形とVSS波形とをそれぞれ取得する(1400)。その後、同一のバッファにおけるVDD波形とVSS波形との波形対を作成し(1410)、作成した波形対の中から、電圧変動量が最大となるVDDとVSSと電源ノイズ波形の組み合わせを取得する(1420)。図14では結果として、低電位のVSS側では、セルA1のVSS波形が採用され、高電位のVDD側では、セルB1のVDD波形が採用されこれらの波形対が提供される。
最後に、実施例4における遅延変動量(クロックジッタ)の見積もりについて説明する。遅延変動量の見積もりの際も、大きく分けて2つの手法を利用することができる。1つめは、クロックパス内インスタンスごとの電源ノイズ波形を利用してそれぞれ遅延変動量を見積もり、その合計値からクロックジッタを算出する手法である。
ここで、図15は、クロックパス内のセルごとのジッタ見積もり手順を示す説明図である。図15のように、クロックパス内に配置されているバッファ(セルA、B,C)それぞれに供給される電源ノイズを取得し(1500)、VDD波形とVSS波形と波形対を作成する(1510)。この1510の手順の際、電源ノイズ波形として、インスタンス毎に取得された波形を利用するか、電位差が最大となるVDDとVSSと電源ノイズ波形を利用するかを選択する。
1510の処理によって波形対が作成されると、つぎに、遅延特性を参照して遅延値を特定する処理(1520)に移行する。この1520の処理の際も、参照する遅延特性として、クロックパス全体の遅延特性とユニットセルごとの遅延特性とのいずれを利用するか選択する。
1520の手順によって、参照する遅延特性が選択されると、波形対の電位差に対応する遅延値を特定する(1530)。図15の場合、ユニットセルごとの波形対を利用して、ユニットセルごとの遅延特性を参照して遅延値が特定される。したがって、クロックパスの遅延値はユニットセルごとの遅延値の合計となる。そして、算出されたクロックパスの遅延値の中の最大と最小との差分を求めることによって、ユニットセルごとの遅延変動量が見積もられる(1540)。
つぎに、2つめの手法として、クロックパス全体の遅延変動量を見積もる手法がある。 図16は、クロックパス全体のジッタの見積もり手順を示す説明図である。図16のように、まず、クロックパス全体の電源ノイズを取得し(1600)、VDD波形とVSS波形と波形対を作成する(1610)。その後、クロックパス全体の遅延特性を参照して(1620)、波形対の電位差に対応する遅延値を特定する(1630)。最後に、1630の処理によって特定された遅延値の中の最大と最小との差分を求めることによって、クロックパス全体の遅延変動量が見積もられる(1640)。
このように、実施例4では、見積もり対象が複数のセルをクロックパスとするが、クロックパスの構成に応じた電源ノイズ波形ならびに遅延特性を用意すれば、基本的な処理手順は実施例1を適用できる。したがって、実施例4の場合も、検証対象の構成にかかわらず、簡易な工程のみで、精度の高い見積もりが可能となる。
(実施例5)
実施例5では、実施例1のセル遅延変動量見積もり処理を利用して、多電源セル(I/O)に対するジッタ解析をおこなう。実施例1〜4の場合と異なり、多電源セルの場合のジッタ解析をおこなう場合、まず、I/Oの回路を複数のセクションに分割する。そして、分割後のセクションごとに遅延特性を作成して、遅延変動量を見積もればよい。
まず、図17は、対象セル内の区間分割例を示す説明図である。以下実施例5では多電源セル1700を対象セルとして、ジッタ解析をおこなうものとして説明する。図17のように、多電源セル1700は、初段インバータを構成する区間1と、レベルコンバータを構成する区間2と、プレ/ファイナルバッファを構成する区間3との3つに分割される。なお、多電源セル1700の分割は、所定のツールを用いて自動的に実行してもよいし、利用者が自ら分割してもよい。
図17のような区間分割が完了すると、分割された区間ごとに遅延特性を抽出する。ことのき、1つのセルによって構成されている区間については、実施例1にて説明した遅延特性抽出処理(図5参照)を適用し、複数のセルによって構成されている区間については、実施例4にて説明した遅延特性抽出処理を適用(図11,12参照)すればよい。
ここで、図18は、区間1の遅延特性の抽出例を示す図表であり、図19は、区間2の遅延特性の抽出例を示す図表であり、図20は、区間3の遅延特性の抽出例を示す図表である。図18〜20のように、区間1の遅延特性1800は曲線1801によって、区間2の遅延特性1900は曲線1901によって、区間3の遅延特性2000は曲線2001によって、それぞれ表される。
そして、図21は、対象セルにおける電源ノイズ波形の取得例を示す説明図である。図21において、Delay1は区間1の理想遅延を表し、Delay2は区間2の理想遅延を表し、Delay3は区間3の理想遅延を表す。そして、区間ごとに、実施例1と同様の手順によって、所定間隔ごとの電位差を算出する。多電源セルの場合、区間ごとに入力される電源が異なるため、電位差を算出する際の波形対も一様ではない。たとえば、区間1,2では、VDDとVSSとの電位差を求め、区間3ではVDEとVSSとの電位差を求めて、それぞれ遅延値を特定する。
そして、図22は、区間1の遅延値の特定例を示す図表であり、図23は、区間2の遅延値の特定例を示す図表であり、図24は、区間3の遅延値の特定例を示す図表である。多電源セルの場合、各区間のセルの構成や、電源供給状況が区間ごとに大きく異なっている。したがって、最初から異なる対象セルとして独立した処理が必要となる。結果として図22〜図24のように区間ごとに独立しているため、他の区間へ影響を与えることなく、正確な遅延値を見積もることができる。遅延値が求まったあとは実施例1と同様に区間ごとの遅延変動量を算出することによって多電源セル1700のジッタを見積もることができる。
以上説明したように、見積もり支援プログラム、見積もり支援装置および見積もり支援方法によれば、所定間隔ごとに対象セルに供給される電源ノイズの電位差を検出して、この電位差が入力された際の遅延値を、今回入力された電源ノイズによって生じた遅延値として見積もる。したがって、処理負荷の大きい回路シミュレーションを実行することなく、高精度な遅延値を見積もることがでる。
また、上述の見積もり支援処理による遅延値の見積もりを所定間隔ごとに繰り替え時、得られた遅延値の最大値と最小値との差分を求めることによって、遅延値と同じく、回路シミュレーションを実行することなく、対象セルによって発生する遅延量の変動幅を表す遅延変動量を見積もることができる。
なお、本実施の形態で説明した見積もり支援方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。本見積もり支援プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本見積もり支援プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布してもよい。
また、本実施の形態で説明した見積もり支援装置100は、スタンダードセルやストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定用途向けIC(以下、単に「ASIC」と称す。)やFPGAなどのPLD(Programmable Logic Device)によっても実現することができる。具体的には、たとえば、上述した見積もり支援装置100の機能(取得部301〜変動量算出部307)をHDL記述によって機能定義し、そのHDL記述を論理合成してASICやPLDに与えることにより、見積もり支援装置100を製造することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータを、
複数の電源が供給されるセルについて、前記複数の電源ごとに、前記セルに供給された電源ノイズの波形を取得する取得手段、
前記取得手段によって取得された前記複数の電源ごとの電源ノイズの波形から、単位時間ごとの電源ノイズの電位を検出する検出手段、
前記検出手段によって検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差を求める差分算出手段、
前記セルの遅延特性に基づいて、前記差分算出手段によって算出された電位差の電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定する特定手段、
前記特定手段によって特定された前記単位時間ごとの遅延値の平均値を算出する平均算出手段、
前記平均算出手段によって算出された平均値を前記セルの遅延量として出力する出力手段、
として機能させることを特徴とする見積もり支援プログラム。
(付記2)前記コンピュータを、さらに、
前記平均算出手段による平均値の算出を所定の時間ごとに任意回数実行させ、算出された前記各平均値のうち、最大値と最小値との差分を算出する変動量算出手段、として機能させ、
前記出力手段は、前記変動量算出手段によって算出された差分を前記セルの遅延変動量として出力することを特徴とする付記1に記載の見積もり支援プログラム。
(付記3)前記検出手段は、前記特定手段によって特定された遅延値がしきい値に満たなかった場合、前記単位時間の間隔を所定量増加させ、
前記差分算出手段は、前記単位時間の間隔が所定量増加された後に前記検出手段によって検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差をあらたに求め、
前記特定手段は、前記セルの遅延特性に基づいて、前記差分算出手段によってあらたに算出された電位差の電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定し、
前記平均算出手段は、前記特定手段によって特定された、前記間隔が所定量増加された後の単位時間ごとの遅延値の平均値を算出することを特徴とする付記1または2に記載の見積もり支援プログラム。
(付記4)前記検出手段は、前記特定手段によって特定された遅延値がしきい値以上であった場合、前記単位時間の間隔を所定量減少させ、
前記差分算出手段は、前記単位時間の間隔が所定量減少された後に前記検出手段によって検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差をあらたに求め、
前記特定手段は、前記セルの遅延特性に基づいて、前記差分算出手段によってあらたに算出された電位差の電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定し、
前記平均算出手段は、前記特定手段によって特定された、前記間隔が所定量減少された後の単位時間ごとの遅延値の平均値を算出することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の見積もり支援プログラム。
(付記5)前記コンピュータを、さらに、
前記出力手段によって出力された遅延値が最大となった電源ノイズの波形と、遅延値が最小となった電源ノイズの波形とを、選択する選択手段、
前記選択手段によって選択された電源ノイズの波形が前記セルに入力された場合の回路シミュレーションを実行して前記セルの遅延変動量を算出する実行手段、として機能させ、
前記出力手段は、前記実行手段によって算出された遅延変動量を出力することを特徴とする付記1に記載の見積もり支援プログラム。
(付記6)前記変動量算出手段は、前記平均算出手段による平均値の算出を所定の信号の出力タイミングごとに任意回数実行させ、算出された前記各平均値のうち、最大値と最小値との差分を算出することを特徴とする付記2〜5のいずれか一つに記載の見積もり支援プログラム。
(付記7)複数の電源が供給されるセルついて、前記複数の電源ごとに、前記セルに供給された電源ノイズの波形を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記複数の電源ごとの電源ノイズの波形から、単位時間ごとの電源ノイズの電位を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差を求める差分算出手段と、
前記セルの遅延特性に基づいて、前記差分算出手段によって算出された電位差の電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された前記単位時間ごとの遅延値の平均値を算出する平均算出手段と、
前記平均算出手段によって算出された平均値を前記セルの遅延量として出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする見積もり支援装置。
(付記8)コンピュータが、
複数の電源が供給されるセルについて、前記複数の電源ごとに、前記セルに供給された電源ノイズの波形を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された前記複数の電源ごとの電源ノイズの波形から、単位時間ごとの電源ノイズの電位を検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差を求める差分算出工程と、
前記セルの遅延特性に基づいて、前記差分算出工程によって算出された電位差の電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定された前記単位時間ごとの遅延値の平均値を算出する平均算出工程と、
前記平均算出工程によって算出された平均値を前記セルの遅延量として出力する出力工程と、
を実行することを特徴とする見積もり支援方法。
100 見積もり支援装置
301 取得部
302 検出部
303 差分算出部
304 特定部
305 平均算出部
306 出力部
307 変動量算出部

Claims (6)

  1. 数の電源が供給されるセルについて、前記複数の電源ごとに、前記セルに供給された電源ノイズの波形を取得し、
    得された前記複数の電源ごとの電源ノイズの波形から、単位時間ごとの電源ノイズの電位を検出し、
    出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差を求め、
    前記セルの遅延特性に基づいて、算出された前記電位差に対応する電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定し、
    定された前記遅延値の前記単位時間ごとの平均値を算出し、
    出された前記平均値を前記セルの遅延量として出力し、
    前記平均値の算出を所定の時間ごとに任意回数実行させ、算出された前記各平均値のうち、最大値と最小値との差分を算出し、
    算出された前記差分を前記セルの遅延変動量として出力する
    処理をコンピュータに実行させる見積もり支援プログラム。
  2. 複数の電源が供給されるセルについて、前記複数の電源ごとに、前記セルに供給された電源ノイズの波形を取得し、
    取得された前記複数の電源ごとの電源ノイズの波形から、単位時間ごとの電源ノイズの電位を検出し、
    検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差を求め、
    前記セルの遅延特性に基づいて、算出された前記電位差に対応する電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定し、
    定された前記遅延値がしきい値に満たなかった場合、前記単位時間の間隔を所定量増加させ
    記単位時間の間隔が所定量増加された後に検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差をあらたに求め
    記セルの遅延特性に基づいて、あらたに算出された電位差の電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定し
    定された、前記間隔が所定量増加された後の単位時間ごとの遅延値の平均値を算出し、
    算出された前記平均値を前記セルの遅延量として出力することを特徴とする見積もり支援プログラム。
  3. 複数の電源が供給されるセルについて、前記複数の電源ごとに、前記セルに供給された電源ノイズの波形を取得し、
    取得された前記複数の電源ごとの電源ノイズの波形から、単位時間ごとの電源ノイズの電位を検出し、
    検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差を求め、
    前記セルの遅延特性に基づいて、算出された前記電位差に対応する電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定し、
    定された前記遅延値がしきい値以上であった場合、前記単位時間の間隔を所定量減少させ
    記単位時間の間隔が所定量減少された後に検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差をあらたに求め
    記セルの遅延特性に基づいて、あらたに算出された電位差の電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定し
    定された、前記間隔が所定量減少された後の単位時間ごとの遅延値の平均値を算出し、
    算出された前記平均値を前記セルの遅延量として出力することを特徴とする見積もり支援プログラム。
  4. 力された前記遅延量にかかる遅延値が最大となった電源ノイズの波形と、当該遅延値が最小となった電源ノイズの波形とを、選択し、
    択された前記電源ノイズの波形が前記セルに入力された場合の回路シミュレーションを実行して前記セルの遅延変動量を算出し、
    出された前記遅延変動量を出力することを特徴とする請求項1に記載の見積もり支援プログラム。
  5. 複数の電源が供給されるセルついて、前記複数の電源ごとに、前記セルに供給された電源ノイズの波形を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記複数の電源ごとの電源ノイズの波形から、単位時間ごとの電源ノイズの電位を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差を求める差分算出手段と、
    前記セルの遅延特性に基づいて、前記差分算出手段によって算出された前記電位差に対応する電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記遅延値の前記単位時間ごとの平均値を算出する平均算出手段と、
    前記平均算出手段によって算出された前記平均値を前記セルの遅延量として出力する出力手段と、
    前記平均算出手段による前記平均値の算出を所定の時間ごとに任意回数実行させ、算出された前記各平均値のうち、最大値と最小値との差分を算出する変動量算出手段と、
    を備え
    前記出力手段は、前記変動量算出手段によって算出された差分を前記セルの遅延変動量として出力することを特徴とする見積もり支援装置。
  6. コンピュータが、
    複数の電源が供給されるセルについて、前記複数の電源ごとに、前記セルに供給された電源ノイズの波形を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された前記複数の電源ごとの電源ノイズの波形から、単位時間ごとの電源ノイズの電位を検出する検出工程と、
    前記検出工程によって検出された前記複数の電源の電源ノイズの電位のうち、同一の時刻に検出された電位同士の電位差を求める差分算出工程と、
    前記セルの遅延特性に基づいて、前記差分算出工程によって算出された前記電位差に対応する電源が前記セルに入力された場合の遅延値を特定する特定工程と、
    前記特定工程によって特定された前記遅延値の前記単位時間ごとの平均値を算出する平均算出工程と、
    前記平均算出工程によって算出された前記平均値を前記セルの遅延量として出力する出力工程と、
    前記平均算出工程による前記平均値の算出を所定の時間ごとに任意回数実行させ、算出された前記各平均値のうち、最大値と最小値との差分を算出する変動量算出工程と、
    を実行し、
    前記出力工程は、前記変動量算出工程によって算出された差分を前記セルの遅延変動量として出力することを特徴とする見積もり支援方法。
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