JP5233274B2 - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両およびその制御方法に関し、詳しくは、内燃機関と、該内燃機関の出力軸に接続された入力軸と車軸側に接続された出力軸とを有し変速段の変更を伴って前記入力軸に入力された動力を変速して前記出力軸に出力可能な有段変速機と、操作者の出力要求に基づく動力により走行するよう前記内燃機関と前記有段変速機とを制御する制御手段とを備える車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、油圧制御装置により駆動され、エンジンからの動力を変速して出力する自動変速機を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−36673号公報
ところで、油圧制御装置の何らかの異常により変速機がニュートラルの状態に至った場合、エンジンからのトルクによって変速機の入力軸に吹きが生じるため、変速機の出力側の回転数と入力側の回転数との比と対象の減速比とを比較することにより変速機の異常を判定することができる。この判定では、その誤判定を防止するために、入力軸の吹きが所定時間以上継続したときに変速機の異常の確定が行われるのが通常であるが、入力軸の吹きの程度によっては変速機の回転体(遊星歯車機構)が耐性を超えて過回転する場合が生じる。こうした場合に対して、回転体を耐久性のあるものとすることも考えられるが、重量が増加すると共に変速機全体が大型化してしまう。
本発明の車両およびその制御方法は、有段変速機の異常をより適正に判定することを主目的とする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関と、
該内燃機関の出力軸に接続された入力軸と車軸側に接続された出力軸とを有し、変速段の変更を伴って前記入力軸に入力された動力を変速して前記出力軸に出力可能な有段変速機と、
操作者の出力要求に基づく動力により走行するよう前記内燃機関と前記有段変速機とを制御する制御手段と、
前記入力軸の回転数である入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
前記出力軸の回転数である出力軸回転数を検出する出力軸回転数検出手段と、
前記検出された入力軸回転数と前記検出された出力軸回転数との回転数関係が前記有段変速機の異常を判定するための所定の回転数関係の範囲を超えるとき、該回転数関係が該所定の回転数関係の範囲を超えると共に前記入力軸の回転数が所定の上限回転数を超えない範囲で前記出力要求に対して前記内燃機関の出力を制限する出力制限手段と、
前記回転数関係が前記所定の回転数関係の範囲を超えている状態が第1所定時間以上継続したときに前記有段変速機に異常が生じていると判定する異常判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、入力軸の回転数である入力軸回転数と出力軸の回転数である出力軸回転数との回転数関係が有段変速機の異常を判定するための所定の回転数関係の範囲を超えるとき、回転数関係が所定の回転数関係の範囲を超えると共に入力軸の回転数が所定の上限回転数を超えない範囲で出力要求に対して内燃機関の出力を制限し、回転数関係が所定の回転数関係の範囲を超えている状態が第1所定時間以上継続したときに有段変速機に異常が生じていると判定する。したがって、入力軸に吹きが生じることによる有段変速機の二次的な不具合を防止しながら、回転数関係に基づいて有段変速機の異常を適正に判定することができる。また、「前記異常判定手段」は、前記有段変速機を駆動するアクチュエータの異常を判定する手段であるものとすることもできる。
こうした本発明の車両において、前記出力制限手段は、前記回転数関係が前記所定の回転数関係を超える場合として前記検出された入力軸回転数と対象の変速段の減速比と前記検出された出力軸回転数とを乗じたものとの偏差が第1所定値以上のとき、前記偏差が前記第1所定値よりも大きな第2所定値以上のときに前記内燃機関の出力制限を開始し、前記偏差が前記第2所定値よりも小さく且つ前記第1所定値よりも大きな第3所定値未満のときに前記内燃機関の出力制限を解除する手段であり、前記異常判定手段は、前記偏差が前記第1所定値以上となっている状態が前記第1所定時間以上継続したときに前記有段変速機に異常が生じていると判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、簡易な処理により入力軸に吹きが生じることによる有段変速機の二次的な不具合を防止することができる。ここで、「出力制限」には、値0のトルクに制限するものや負のトルクに制限するものが含まれる。この場合、前記出力制限手段は、前記偏差が前記第2所定値以上となっている状態が前記第1所定時間よりも短い第2所定時間以上継続したときに前記内燃機関の出力制限を開始する手段であるものとすることもできる。こうすれば、原動機の出力制限が過剰に行われるのを抑制することができる。
また、本発明の車両において、前記出力制限手段は、前記内燃機関の上限トルクを設定する手段であり、前記制御手段は、前記設定された上限トルクの範囲内で操作者による出力要求としての要求トルクが前記内燃機関から出力されるよう該内燃機関を制御する手段であるものとすることもできる。
本発明の車両の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸に接続された入力軸と車軸側に接続された出力軸とを有し変速段の変更を伴って前記入力軸に入力された動力を変速して前記出力軸に出力可能な有段変速機とを備え、操作者の出力要求に基づく動力により走行するよう前記内燃機関と前記有段変速機とを制御する車両の制御方法であって、
(a)前記入力軸の回転数である入力軸回転数と前記出力軸の回転数である出力軸回転数との回転数関係が前記有段変速機の異常を判定するための所定の回転数関係の範囲を超えるとき、該回転数関係が該所定の回転数関係の範囲を超えると共に前記入力軸の回転数が所定の上限回転数を超えない範囲で前記出力要求に対して前記内燃機関の出力を制限し、
(b)前記回転数関係が前記所定の回転数関係の範囲を超えている状態が第1所定時間以上継続したときに前記有段変速機に異常が生じていると判定する
ことを要旨とする。
この本発明の車両の制御方法によれば、入力軸の回転数である入力軸回転数と出力軸の回転数である出力軸回転数との回転数関係が有段変速機の異常を判定するための所定の回転数関係の範囲を超えるとき、回転数関係が所定の回転数関係の範囲を超えると共に入力軸の回転数が所定の上限回転数を超えない範囲で出力要求に対して内燃機関の出力を制限し、回転数関係が所定の回転数関係の範囲を超えている状態が第1所定時間以上継続したときに有段変速機に異常が生じていると判定する。したがって、入力軸に吹きが生じることによる有段変速機の二次的な不具合を防止しながら、回転数関係に基づいて有段変速機の異常を適正に判定することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、変速機30の構成の概略を示す構成図である。実施例の自動車20は、図1に示すように、ガソリンや軽油などの炭化水素系の燃料の爆発燃焼により動力を出力する内燃機関としてのエンジン22と、エンジン22のクランクシャフト24に取り付けられたトルクコンバータ28と、このトルクコンバータ28の出力側に入力軸36が接続されると共にデファレンシャルギヤ42を介して駆動輪44a,44bに出力軸38が接続され入力軸36に入力された動力を変速して出力軸38に伝達する有段の変速機30と、車両全体をコントロールする車両用電子制御ユニット50と、を備える。
エンジン22は、クランクシャフト24に取り付けられたクランクポジションセンサなどのエンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの検出値を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという。)26によりアクセル開度に基づいて必要な吸気がなされるようスロットルバルブ23を駆動するスロットルモータを制御する吸入空気量調節制御や、吸入空気量に対して必要な燃料が噴射されるよう燃料噴射弁を制御する燃料噴射制御,点火プラグの点火タイミングを制御する点火制御などを受けて動力を出力する。
トルクコンバータ28は、エンジン22のクランクシャフト24側に接続されたポンプインペラ28aと、変速機30の入力軸36側に接続されたタービンランナ28bと、ポンプインペラ28aとタービンランナ28bとの間に介在するステータ28cとを備え、内部に充填されている油を介してトルクの増幅を伴ってエンジン22のクランクシャフト24と変速機30の入力軸36との動力の伝達を行なう。
変速機30は、図2に示すように、油圧回路40からの油圧を用いて駆動される5速の有段変速機として構成されており、ダブルピニオン式の遊星歯車機構30aとシングルピニオン式の二つの遊星歯車機構30b,30cと三つのクラッチC1,C2,C3と四つのブレーキB1,B2,B3,B4と三つのワンウェイクラッチF1,F2,F3とを備える。ダブルピニオン式の遊星歯車機構30aは、外歯歯車としてのサンギヤ31aと、このサンギヤ31aと同心円上に配置された内歯歯車としてのリングギヤ32aと、サンギヤ31aに噛合する複数の第1ピニオンギヤ33aと、この第1ピニオンギヤ33aに噛合すると共にリングギヤ32aに噛合する複数の第2ピニオンギヤ34aと、複数の第1ピニオンギヤ33aおよび複数の第2ピニオンギヤ34aとを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア35aとを備え、サンギヤ31aはクラッチC3を介して入力軸36に接続されると共にワンウェイクラッチF2を介して接続されたブレーキB3のオンオフによりその回転を自由にまたは一方向に規制できるようになっており、リングギヤ32aはブレーキB2のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35aはワンウェイクラッチF1によりその回転を一方向に規制されると共にブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっている。シングルピニオン式の遊星歯車機構30bは、外歯歯車のサンギヤ31bと、このサンギヤ31bと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32bと、サンギヤ31bに噛合すると共にリングギヤ32bに噛合する複数のピニオンギヤ33bと、複数のピニオンギヤ33bを自転かつ公転自在に保持するキャリア35bとを備え、サンギヤ31bはクラッチC1を介して入力軸36に接続されており、リングギヤ32bはダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのリングギヤ32aに接続されると共にブレーキB2のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35bはクラッチC2を介して入力軸36に接続されると共にワンウェイクラッチF3によりその回転を一方向に規制できるようになっている。また、シングルピニオン式の遊星歯車機構30cは、外歯歯車のサンギヤ31cと、このサンギヤ31cと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32cと、サンギヤ31cに噛合すると共にリングギヤ32cに噛合する複数のピニオンギヤ33cと、複数のピニオンギヤ33cを自転かつ公転自在に保持するキャリア35cとを備え、サンギヤ31cはシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのサンギヤ31bに接続されており、リングギヤ32cはシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのキャリア35bに接続されると共にブレーキB4のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35cは出力軸38に接続されている。
変速機30は、図3の作動表に示すように、クラッチC1〜C3のオンオフとブレーキB1〜B4のオンオフにより前進1速〜5速と後進とニュートラルとを切り替えることができるようになっている。前進1速の状態、即ち入力軸36の回転を最も大きな減速比で減速して出力軸38に伝達する状態は、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB1〜B4とをオフとすることにより形成することができ、この状態では、シングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cはワンウェイクラッチF3によりその回転が一方向に規制(前進方向の回転が固定)されるため、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31cに入力される動力は大きな減速比で減速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。1速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB4をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF3に代えてリングギヤ32cの回転が固定される。前進2速の状態は、クラッチC1とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB1,B2,B4とをオフとすることにより形成することができ、この状態では、ワンウェイクラッチF2によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのサンギヤ31aはその回転が一方向に規制(前進方向の回転が固定)されると共にワンウェイクラッチF1によりキャリア35aはその回転が一方向に規制(前進方向の回転が固定)されるため、リングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bもその回転が一方向に規制(前進方向の回転が固定)され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31bに入力される動力はリングギヤ32bの固定により減速してキャリア35bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cに出力され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31cに入力される動力はリングギヤ32cの回転状態に応じて前進1速よりも若干小さな減速比で減速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。2速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB2をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF1およびワンウェイクラッチF2に代えてリングギヤ30aおよびリングギヤ30bの回転が固定される。前進3速の状態は、クラッチC1,C3とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC2とブレーキB1,B2,B4とをオフとすることにより形成することができ、この状態では、ワンウェイクラッチF1によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのキャリア35aはその回転が一方向に規制(前進方向の回転が固定)されるため、入力軸36からクラッチC3を介してサンギヤ31aに入力される動力は減速してリングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bに出力され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31bに入力される動力はリングギヤ32bの回転状態により減速してキャリア35bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cに出力され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31cに入力される動力はリングギヤ32cの回転状態に応じて前進2速よりも若干小さな減速比で減速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。3速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB1をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF1に代えてキャリア35aの回転が固定される。前進4速の状態は、クラッチC1〜C3とブレーキB3とをオンとすると共にブレーキB1,B2,B4をオフとすることにより形成することができ、この状態では、入力軸36はクラッチC1を介してシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのサンギヤ31bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのサンギヤ31cに接続されると共にクラッチC2を介してキャリア35bおよびリングギヤ32cに接続されるため、シングルピニオン式の遊星歯車機構30b,30cのすべての回転要素は一体回転し、入力軸36と出力軸38とが直結された状態となり、入力軸36から入力される動力は値1.0の減速比で動力が伝達される。前進5速の状態、即ち入力軸36の回転を最も小さな減速比で減速(増速)して出力軸38に伝達する状態は、クラッチC2,C3とブレーキB1とをオンとすると共にクラッチC1とブレーキB2〜B4とをオフとすることにより形成することができ、ブレーキB1によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのキャリア35aはその回転が固定されるため、入力軸36からクラッチC3を介してサンギヤ31aに入力される動力は減速してリングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bに出力され、入力軸36からクラッチC2を介してキャリア35bに入力される動力はリングギヤ32bの回転状態により増速してサンギヤ31bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのサンギヤ31cに出力され、入力軸36からクラッチC2を介してリングギヤ32cに入力される動力はサンギヤ31cの回転状態に応じて最も小さな減速比で増速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。なお、この変速機30では、図3の作動表から解るように、1速〜4速の変速はクラッチC1〜C3やブレーキB1〜B4のつかみ替えは生じないが、4速と5速との間の変速はクラッチC1とブレーキB1とのつかみ替えが生じる。
また、変速機30では、ニュートラルの状態、即ち入力軸36と出力軸38との切り離しは、すべてのクラッチC1〜C3とブレーキB1〜B4とをオフとすることにより行なうことができる。また、後進の状態は、クラッチC3とブレーキB4とをオンとすると共にクラッチC1,C2とブレーキB1〜B3をオフとすることにより形成することができ、この状態では、ワンウェイクラッチF1によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのキャリア35aはその回転が一方向に規制(前進方向の回転が固定)されるため、入力軸36からクラッチC3を介してサンギヤ31aに入力される動力は減速してリングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bに出力され、ブレーキB4によりシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのキャリア35bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cはその回転が固定されるため、リングギヤ32aに出力される動力は回転が反転してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。後進の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB1をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF1に代えてキャリア35aの回転が固定される。
変速機30は、オートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(以下、ATECUという)39により油圧回路40が備える各種ソレノイドを駆動制御することにより駆動する。ATECU39には、変速機30の入力軸36即ちトルクコンバータ28のタービンランナ28b側に取り付けられた回転数センサ36aからのタービン回転数Nturや変速機30の出力軸38に取り付けられた回転数センサ38aからの出力軸回転数Noutなどが入力されている。
車両用電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に処理プログラムを記憶するROM54と、データを一時的に記憶するRAM56と、時間を計時するタイマ58と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。車両用電子制御ユニット50には、イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号,シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ68からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。車両用電子制御ユニット50は、エンジンECU26やATECU39と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU26やATECU39と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
次に、こうして構成された実施例の自動車20の動作、特に変速機30の異常を判定する際の動作について説明する。説明の都合上、まず、自動車20の運転制御について説明し、その後に、変速機30の異常を判定する処理について説明する。図4は、車両用電子制御ユニット60により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。
運転制御ルーチンが実行されると、車両用電子制御ユニット50のCPU52は、まず、アクセルペダルポジションセンサ66からのアクセル開度Accや車速センサ68からの車速V,エンジン22の回転数Neなどの制御に必要なデータを入力する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neは、クランクシャフト24に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからのクランク角に基づいてエンジンECU26により演算されたものを通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとエンジン22の回転数Neとに基づいてエンジン22の目標スロットル開度TH*を設定する(ステップS110)。ここで、目標スロットル開度TH*の設定は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vとエンジン22の回転数Neと目標スロットル開度TH*との関係を予め求めてマップとしてROM54に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとエンジン22の回転数Neとが与えられるとマップから対応する目標スロットル開度TH*を導出して行なうものとした。目標スロットル開度TH*を設定すると、設定した目標スロットル開度TH*と車速Vと予め設定された変速マップとに基づいて目標変速段n*を設定する(ステップS120)。
続いて、エンジン22の出力制限フラグFelimの値を調べる(ステップS130)。ここで、出力制限フラグFelimは、エンジン22から出力するトルクを制限するためのものであり、後述する異常判定処理ルーチンにより設定されたものを入力して用いるものとした。出力制限Felimが値0のときには、エンジン22から出力するトルクを制限する必要はないと判断し、ステップS110で設定した目標スロットル開度TH*をそのまま実行スロットル開度THに設定し(ステップS140)、出力制限Felimが値1のときには、エンジン22が出力するトルクを制限すべきと判断し、ステップS110で設定した目標スロットル開度TH*と制限値THlimとのうち小さい方を実行スロットル開度THに設定する(ステップS150)。ここで、制限値THlimは、変速機30の入力軸36(タービンランナ28b)の吹き(回転上昇)を抑制するために制限すべきスロットル開度(エンジントルク)の上限を定めるものであり、実施例では、値0のトルクとなるよう設定するものとした。勿論、入力軸36の吹きを抑制することができる限り若干のトルクの出力を許容するものとしても構わないし、目標スロットル開度TH*に関係なく負のトルクに制限するものとしても構わない。
こうして実行スロットル開度THと目標変速段n*とを設定すると、実行スロットル開度THについてはエンジンECU26に送信し、目標変速段n*についてはATECU39に送信して(ステップS160)、本ルーチンを終了する。実行スロットル開度THを受信したエンジンECU26は、実行スロットル開度THでスロットルモータを駆動制御すると共に吸入空気量に基づいて燃料が噴射されるよう燃料噴射弁を制御し、所定のタイミングで点火されるよう点火プラグを制御する。また、目標変速段n*を受信したATECU39は、変速機30の変速段が目標変速段n*となるよう油圧回路40のソレノイドを制御する。
次に、油圧回路40のソレノイドの異常を判定する図5の異常判定処理ルーチンについて説明する。図5の異常判定処理ルーチンでは、車両用電子制御ユニット50のCPU52は、まず、アクセル開度Accや車速V,タービン回転数Ntur,出力軸回転数Noutなどのデータを入力する(ステップS200)。ここで、タービン回転数Nturと出力軸回転数Noutは、それぞれ回転数センサ36a,38aにより検出されたものをATECU39から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、変速機30の状態を判定するための閾値Nref1,Nref2,Nref3をそれぞれ次式(1),式(2),式(3)により演算する(ステップS210)。ここで、式(1)〜式(3)の減速比γsetは前進4速の減速比(実施例では1.0)を示し、式(1)中の所定回転数Naと式(2)中の所定回転数Nbと式(3)中の所定回転数Ncは、Nb>Nc>Naの関係が成り立つようそれぞれ例えば500rpm,1500rpm,1250rpmなどのように定めるものとした。閾値Nref1は、前述したように4速と5速との間の変速はクラッチC1とブレーキB1とのつかみ替えが生じることから、4速と5速との間で変速する際に変速機30の油圧回路40に異常(例えば、ソレノイドの断線やソレノイドバルブのバルブスティックなどの異常)が生じると入力軸36と出力軸38とが切り離された状態(ニュートラルの状態)となるため、この状態を判定するためのものである。また、閾値Nref2は、変速機30の回転要素に過回転が生じない入力軸36の回転数領域の上限値Nmaxよりも若干低い回転数として定められるものであり、閾値Nref3は、閾値Nref1よりも高く閾値Nref2よりも低い中間値として定められるものである。閾値Nref2と閾値Nref3を設ける理由については後述する。
Nref1=γset×Nout+Na (1)
Nref2=γset×Nout+Nb (2)
Nref3=γset×Nout+Nc (3)
こうして閾値Nref1,Nref2,Nref3を演算すると、タービン回転数Nturと閾値Nref1とを比較し(ステップS220)、タービン回転数Nturが閾値Nref1未満のときには変速機30に異常は生じていないと判断して何もせずに本ルーチンを終了し、タービン回転数Nturが閾値Nref1以上のときにはタイマ58を用いてその状態が所定時間Taに亘って継続しているか否かを判定する(ステップS230)。ここで、所定時間Taは、変速機30の異常を確定するための時間であり、例えば500msecなどのように定められている。タービン回転数Nturが閾値Nref1以上の状態が所定時間Ta以上に亘って継続していると判定されると、変速機30の異常を確定して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。こうして変速機30の異常が確定すると、異常判定フラグFaに値1が設定され、異常により使用不能となった変速段への変速を禁止し、使用可能な変速段のみを用いて走行することになる。使用可能な変速段のみを用いた変速は、例えば、図4の運転制御ルーチンのステップS120で使用可能な変速段のみを用いて予め作成された変速マップを設定し、この変速マップに基づいて目標変速段n*を設定することにより行なうことができる。
一方、タービン回転数Nturが閾値Nref1以上であるがその状態が所定時間Ta以上に亘って継続していないときには、タービン回転数Nturと閾値Nref2とを比較し(ステップS250)、タービン回転数Nturが閾値Nref2以上のときにはタイマ58を用いてその状態が所定時間Tb以上に亘って継続しているか否かを判定する(ステップS260)。ここで、所定時間Tbは、変速機30の回転要素に過回転が生じる可能性を判定するための時間であり、例えば30msecなどのように定められている。タービン回転数Nturが閾値Nref2以上の状態が所定時間Tb以上に亘って継続していると判定されると、エンジン22の出力制限フラグFelimに値1を設定して(ステップS270)、本ルーチンを終了する。出力制限フラグFelimが値1に設定されると、図4の運転制御ルーチンでは、目標スロットル開度TH*を制限値THlimで制限したものが実行スロットル開度THに設定されるから、これにより、エンジン22からのトルクは制限される。したがって、変速機30の入力軸36の吹きは解消され、変速機30の回転要素に過回転は生じない。なお、タービン回転数Nturが閾値Nref2以上の状態が所定時間Tb以上に亘って継続していないと判定されると何もせずに本ルーチンを終了する。
タービン回転数Nturが閾値Nref2未満と判定されると、さらにタービン回転数Nturと閾値Nref3とを比較し(ステップS280)、タービン回転数Nturが閾値Nref3以上のときには出力制限フラグFelimを変更することなく本ルーチンを終了し、タービン回転数Nturが閾値Nref3未満のときには出力制限フラグFelimに値0を設定して(ステップS290)、本ルーチンを終了する。これにより、エンジン22からのトルクの制限は解除されるから、運転者がアクセルペダル63を踏み戻さない限り再び変速機30の入力軸36の回転数(タービン回転数Ntur)は上昇する。この際、タービン回転数Nturが閾値Nref2以上となってその状態が所定時間Tbに亘って継続すると、再度出力制限Felimに値1が設定され、エンジン22からのトルクが制限されることになる。このように、タービン回転数Nturが閾値Nref1と上限値Nmaxとの間で推移するよう閾値Nref2と閾値Nref3とを用いてエンジン22からのトルクの制限とその解除とを繰り返すことにより、タービン回転数Nturに基づいて油圧回路40のアクチュエータの異常を判定するために十分な時間を確保して異常の誤判定を防止すると共にタービン回転数Nturが上限値Nmaxを超えて回転するのを防止しているのである。
図6は、アクセル開度Accと変速機30の変速段とタービン回転数Nturとエンジン22の出力制限フラグFelimと変速機30の異常判定フラグFaの時間変化の様子を示す。図示するように、走行中に前進4速から前進5速に変速する際に油圧回路40のアクチュエータに異常が生じて時刻t1にタービン回転数Nturが閾値Nref1以上となり、時刻t2にタービン回転数Nturが閾値Nref2以上となってその状態が所定時間Tbに亘って継続すると(時刻t3)、エンジン22の出力制限フラグFelimに値1が設定されてエンジン22からのトルクが制限される。これにより、タービン回転数Nturは低下する。時刻t4にタービン回転数Nturが閾値Nref3未満となると、再び出力制限フラグFelimに値0が設定されてエンジン22のトルクの制限が解除され、タービン回転数Nturは上昇する。こうしてエンジン22のトルクの制限とその解除とを繰り返しながらタービン回転数Nturが閾値Nref1以上の状態が所定時間Taに亘って継続すると(時刻t5)、変速機30の異常を確定する。なお、図6では、走行中に前進4速から前進5速に変速する際の様子を示したが、前進5速から前進4速に変速する際も同様の処理として考えることができる。
以上説明した実施例の自動車20によれば、タービン回転数Nturが変速機30を駆動する油圧回路40のアクチュエータの異常を判定するための閾値Nref1以上のとき、タービン回転数Nturが変速機30の回転要素に過回転が生じない入力軸36の回転数領域の上限値Nmaxよりも低い閾値Nref2以上のときには出力制限フラグFelimに値1を設定してエンジン22のトルクの制限を開始し、タービン回転数Nturが閾値Nref1よりも大きく閾値Nref2よりも小さい閾値Nref3未満のときにはエンジン22のトルクの制限を解除し、タービン回転数Nturが閾値Nref1以上の状態が所定時間Tに亘って継続したときに油圧回路40のアクチュエータの異常を確定するから、タービン回転数Nturに基づいて油圧回路40のアクチュエータの異常を判定するために十分な時間を確保して異常の誤判定を防止すると共にタービン回転数Nturが上限値Nmaxを超えて回転するのを防止することができる。
実施例の自動車20では、タービン回転数Nturが閾値Nref2以上の状態が所定時間Tb以上に亘って継続したときにエンジン22のトルクを制限するものとしたが、タービン回転数Nturが閾値Nref2以上となったときに直ちにエンジン22のトルクを制限するものとしても構わない。
実施例の自動車20では、タービン回転数Nturが閾値Nref2以上となったときに所定の制限値THlimを用いてエンジン22のトルクの制限を開始しタービン回転数Nturが閾値Nref3未満となったときにエンジン22のトルクの制限を解除するものとしたが、これに限定されるものではなく、タービン回転数Nturが閾値Nref1以上で上限値Nmax未満の範囲内とする制限値を設定するものであれば、例えば、所定回転数で維持するために必要なトルクに相当するスロットル開度を制限値THlimに設定するものとしてもよい。
実施例の自動車20では、図5の異常判定処理ルーチンを4速と5速との間で変速する際の処理として用いるものとしたが、変速機の仕様によっては他の変速段の間で変速する際の処理として用いるものとしても構わない。
実施例の自動車20では、変速機30として油圧駆動の5速の有段変速機を用いるものとしたが有段変速機であれば5速に限定されるものではなく、4速や6速など如何なる変速段を有するものとしても構わない。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、変速機30が「有段変速機」に相当し、回転数センサ36aが「入力軸回転数検出手段」に相当し、回転数センサ38aが「出力軸回転数検出手段」に相当し、タービン回転数Nturが変速機30を駆動する油圧回路40のアクチュエータの異常を判定するための閾値Nref1以上のとき、その状態が所定時間Taが継続するまではタービン回転数Nturが閾値Nref1よりも大きい閾値Nref2以上のときには出力制限フラグFelimに値1を設定しタービン回転数Nturが閾値Nref1よりも大きく閾値Nref2よりも小さい閾値Nref3未満のときには出力制限フラグFelimに値0を設定する図5の異常判定処理ルーチンのステップS250〜S290の処理を実行する車両用電子制御ユニット50が「出力制限手段」に相当し、タービン回転数Nturが閾値Nref1以上の状態が所定時間Tbに亘って継続したときに油圧回路40のアクチュエータの異常を確定する図5の異常判定処理ルーチンのステップS200〜S240の処理を実行する車両用電子制御ユニット50が「異常判定手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業に利用可能である。
本発明の一実施例としての自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機30の構成の概略を示す構成図である。 変速機30の作動表を示す説明図である。 車両用電子制御ユニット50により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 車両用電子制御ユニット50により実行される異常判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 アクセル開度Accと変速機30の変速段とタービン回転数Nturとエンジン22の出力制限フラグFelimと変速機30の異常判定フラグFaの時間変化の様子を示す説明図である。
符号の説明
20 自動車、22 エンジン、23 スロットルバルブ、24 クランクシャフト、26 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、28 トルクコンバータ、28a ポンプインペラ、28b タービンランナ、28C ステータ、30 変速機、30a ダブルピニオン式の遊星歯車機構、30b,30c シングルピニオン式の遊星歯車機構、31a,31b,31c サンギヤ、32a,32b,32c リングギヤ、33a 第1ピニオンギヤ、33b,33c ピニオンギヤ、34a 第2ピニオンギヤ、35a,35b,35c キャリア,36 入力軸、36a 回転数センサ、38 出力軸、38a 回転数センサ、39 オートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(ATECU)、40 油圧回路、50 車両用電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、58 タイマ、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ。

Claims (6)

  1. 内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸に接続された入力軸と車軸側に接続された出力軸とを有し、変速段の変更を伴って前記入力軸に入力された動力を変速して前記出力軸に出力可能な有段変速機と、
    操作者の出力要求に基づく動力により走行するよう前記内燃機関と前記有段変速機とを制御する制御手段と、
    前記入力軸の回転数である入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
    前記出力軸の回転数である出力軸回転数を検出する出力軸回転数検出手段と、
    前記検出された入力軸回転数と前記検出された出力軸回転数との回転数関係が前記有段変速機の異常を判定するための所定の回転数関係の範囲を超えるとき、該回転数関係が該所定の回転数関係の範囲を超えると共に前記入力軸の回転数が所定の上限回転数を超えない範囲で前記出力要求に対して前記内燃機関の出力を制限する出力制限手段と、
    前記有段変速機の異常を判定する異常判定手段と、
    を備え、
    前記出力制限手段は、前記内燃機関の出力の制限と該制限の解除とを繰り返す手段であり、
    前記異常判定手段は、前記出力制限手段により前記内燃機関の出力の制限と該制限の解除とを繰り返しながら前記回転数関係が前記所定の回転数関係の範囲を超えている状態が第1所定時間以上継続したときに前記有段変速機に異常が生じていると判定する手段である
    ことを特徴とする車両。
  2. 請求項1記載の車両であって、
    前記出力制限手段は、前記回転数関係が前記所定の回転数関係を超える場合として前記検出された入力軸回転数と対象の変速段の減速比と前記検出された出力軸回転数とを乗じたものとの偏差が第1所定値以上のとき、前記偏差が前記第1所定値よりも大きな第2所定値以上のときに前記内燃機関の出力制限を開始し、前記偏差が前記第2所定値よりも小さく且つ前記第1所定値よりも大きな第3所定値未満のときに前記内燃機関の出力制限を解除する手段であり、
    前記異常判定手段は、前記偏差が前記第1所定値以上となっている状態が前記第1所定時間以上継続したときに前記有段変速機に異常が生じていると判定する手段である
    車両。
  3. 前記出力制限手段は、前記偏差が前記第2所定値以上となっている状態が前記第1所定時間よりも短い第2所定時間以上継続したときに前記内燃機関の出力制限を開始する手段である請求項2記載の車両。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載の車両であって、
    前記出力制限手段は、前記内燃機関の上限トルクを設定する手段であり、
    前記制御手段は、前記設定された上限トルクの範囲内で操作者による出力要求としての要求トルクが前記内燃機関から出力されるよう該内燃機関を制御する手段である
    車両。
  5. 前記異常判定手段は、前記有段変速機を駆動するアクチュエータの異常を判定する手段である請求項1ないし4いずれか1項に記載の車両。
  6. 内燃機関と、該内燃機関の出力軸に接続された入力軸と車軸側に接続された出力軸とを有し変速段の変更を伴って前記入力軸に入力された動力を変速して前記出力軸に出力可能な有段変速機とを備え、操作者の出力要求に基づく動力により走行するよう前記内燃機関と前記有段変速機とを制御する車両の制御方法であって、
    (a)前記入力軸の回転数である入力軸回転数と前記出力軸の回転数である出力軸回転数との回転数関係が前記有段変速機の異常を判定するための所定の回転数関係の範囲を超えるとき、該回転数関係が該所定の回転数関係の範囲を超えると共に前記入力軸の回転数が所定の上限回転数を超えない範囲で前記出力要求に対して前記内燃機関の出力を制限して、前記内燃機関の出力の制限と該制限の解除とを繰り返し
    (b)前記内燃機関の出力の制限と該制限の解除とを繰り返しながら前記回転数関係が前記所定の回転数関係の範囲を超えている状態が第1所定時間以上継続したときに前記有段変速機に異常が生じていると判定する
    車両の制御方法。
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