JP5233245B2 - カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製法、エポキシ樹脂組成物及びエポキシ樹脂硬化物 - Google Patents

カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製法、エポキシ樹脂組成物及びエポキシ樹脂硬化物 Download PDF

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Description

本発明は、カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法及び該製造方法で得られるカルボン酸変性イソシアヌレートとエポキシ樹脂用硬化剤が配合されたエポキシ樹脂組成物、並びに該組成物の硬化物に関するものである。本発明のエポキシ樹脂組成物は、特にその硬化物が耐熱性、耐光性に優れるため、LEDのような光半導体関連の発光素子封止材用エポキシ樹脂組成物として有用である。
エポキシ樹脂は、耐熱性、接着性、耐水性、機械的強度及び電気特性等に優れていることから、接着剤、塗料、土木建築用材料、電気・電子部品の絶縁材料等、様々の分野で使用されている。常温又は加熱硬化型のエポキシ樹脂としては、ビスフェノ−ルAのジグリシジルエ−テル、ビスフェノ−ルFのジグリシジルエ−テル、フェノ−ル又はクレゾールノボラック型エポキシ樹脂等の芳香族エポキシ樹脂が一般的である。
近年、種々の表示板、画像読み取り用光源、交通信号、大型ディスプレイ用ユニット等に実用化されている光半導体(LED)等の発光装置は、大部分が樹脂封止によって製造されている。ここに使用されている封止用の樹脂は、上記の芳香族エポキシ樹脂と、硬化剤として脂環式酸無水物を含有するものが一般的である。
また、今日のLEDの飛躍的な進歩により、LED素子の高出力化及び短波長化が急速に現実のものとなり始めていて、特に窒化物半導体を用いたLEDは、短波長でかつ高出力な発光が可能となる。しかしながら、窒化物半導体を用いたLED素子を、上述の芳香族エポキシ樹脂で封止すると、芳香環が短波長の光を吸収するため経時的に封止した樹脂の劣化が起こり、黄変により発光輝度が顕著に低下するという問題が発生する。
そこで、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートで代表される、環状オレフィンを酸化して得られる脂環式エポキシ樹脂を用いて封止したLEDが提案されている(特許文献1、特許文献2)。
しかし、上述の脂環式エポキシ樹脂で封止した硬化樹脂は非常に脆く、冷熱サイクルによって亀裂破壊を生じ易く、耐湿性も極端に悪いため、長時間の信頼特性が要求されるような用途には不向きであった。
そこで、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂を主体とし、脂環式エポキシ樹脂及びリン系酸化防止剤を配合し、無水メチルヘキサヒドロフタル酸硬化剤を用いて封止したLEDが提案されている(特許文献3)。このエポキシ硬化物は無色透明性に優れるが、耐熱性が低下するため黄変しやすいという欠点があり、熱に対する特性を要求されるLED素子を封止する用途には問題がある。
更に、トリアジン誘導体エポキシ樹脂と酸無水物硬化剤を用いる方法も提案されている(特許文献4)。この硬化物の耐熱性は改善されるが、トリス−(2,3−エポキシプロピル)−イソシアヌレートに代表されるトリアジン誘導体エポキシ樹脂は結晶性のエポキシ樹脂であるため、酸無水物硬化剤と混合する時に100℃以上の加熱を要する。この混合作業はエポキシ樹脂と硬化剤の反応温度で行うため、エポキシ樹脂組成物がゲル化を起こし易く、かつこの組成物を冷却するとトリアジン誘導体エポキシ樹脂が結晶化する問題がある。このように作業性が悪いという問題を有するため、トリアジン誘導体エポキシ樹脂と酸無水物硬化剤の組成物を液状のLED封止材用途へ使用するのは非常に困難であった。
特開平9−213997号公報 特開2000−196151号公報 特開2003−12896号公報 特開2003−224305号公報
本発明はカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートを用い、上記作業性の悪さを改善し、耐熱性及び耐光性に優れた硬化物を与えることができ、特に短波長の光を発するLEDの封止材として有用であるエポキシ樹脂組成物及びエポキシ樹脂硬化物を提供しようとするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の各発明を包含する。
(1)カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの濃度が80質量%となるようにメチルエチルケトンに溶解し、光路長が1cmの石英セルを使用し、400nm波長の分光光度計で測定した時の光線透過率が80%以上であるカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法であって、トリグリシジルイソシアヌレート1モルに対しモノカルボン酸 0.1〜0.6モルを、有機溶媒中、第4級ホスホニウム塩の存在下で反応させることを特徴とするカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法。
(2)モノカルボン酸が炭素数11以下の脂肪族モノカルボン酸又は脂環式モノカルボン酸であることを特徴とする、(1)項に記載のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法。
(3)モノカルボン酸が酢酸、プロピオン酸、酪酸及び乳酸から選ばれる少なくとも1種であり、トリグリシジルイソシアヌレート1モルに対しモノカルボン酸0.2〜0.5モルの割合で反応させることを特徴とする、(1)項又は(2)項に記載のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法。
(4)前記第4級ホスホニウム塩は、塩素、臭素及び沃素からなるハロゲン原子を含まない第4級ホスホニウム塩であることを特徴とする、(1)項〜(3)項のいずれか1項に記載のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法。
(5)有機溶媒が、芳香族炭化水素類、ケトン類、エステル類及びエーテル類から選ばれる常圧における沸点が70〜170℃の有機溶媒であることを特徴とする、(1)項〜(4)項のいずれか1項に記載のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法。
(6)(A)成分;(1)項〜(5)項のいずれか1項に記載の製造方法により製造されたカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートを90質量%を超えて含有するエポキシ樹脂、
(B)成分;エポキシ樹脂用硬化剤、
を必須成分として含有して成るエポキシ樹脂組成物。
(7)前記(B)成分のエポキシ樹脂用硬化剤が酸無水物であることを特徴とする、(6)項記載のエポキシ樹脂組成物。
(8)前記(6)項又は(7)項に記載のエポキシ樹脂組成物からなる発光素子封止材用エポキシ樹脂組成物。
(9)前記発光素子が、350〜550nmに主発光ピークを有する発光ダイオード(LED)であることを特徴とする、(8)項記載の発光素子封止材用エポキシ樹脂組成物。
(10)前記(6)項〜(9)項のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物を硬化させて得られる硬化物であって、2mm厚硬化物の150℃、 100時間加熱後のYI値(Yellowness Index)が10以下であるエポキシ樹脂硬化物。
本発明の製造によって得られるカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートは無色に近い色相を有しており、それを用いたエポキシ樹脂組成物の硬化物は耐熱性及び耐光性に優れるため、短波長の光を放出するIII族窒化物系化合物半導体を封止するLED封止材用エポキシ樹脂組成物として特に有利に使用できる。
(カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート)
本発明のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法は、トリグリシジルイソシアヌレート1モル及びモノカルボン酸0.1〜0.6モルを有機溶媒中、第4級ホスホニウム塩の存在下で反応させて、カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートを得る方法である。
トリグリシジルイソシアヌレート1モルに対し、モノカルボン酸が0.1モル未満であると、得られるカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート中のトリグリシジルイソシアヌレートが結晶として析出しやすくなるため好ましくない。また、0.6モルを越えるとカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの色相が悪くなり、硬化物の耐熱性も低下するため好ましくない。
得られたカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートは、濃度が80質量%となるようにメチルエチルケトン溶媒に溶解し、光路長が1cmの石英セルを使用し、400nm波長の分光光度計で測定した時の光線透過率が80%以上のエポキシ樹脂である。
トリグリシジルイソシアヌレートは、トリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレートのことであり、含有する全塩素量が0.3質量%以下の精製されたエポキシ樹脂であることが好ましい。全塩素量が0.3質量%を越えると耐湿信頼性が著しく悪くなるため好ましくない。
本発明の反応に使用できるモノカルボン酸は、プロピオン酸、乳酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ酪酸、ピバリン酸、2−メチル乳酸、2−エチルヘキサン酸、エトキシ酢酸等の脂肪族モノカルボン酸、シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、4−メチルシクロヘキサンカルボン酸等の脂環式モノカルボン酸である。
これらのモノカルボン酸の中で、炭素数が11以下のモノカルボン酸が、トリグリシジルイソシアヌレートの特性を低下させないという点で好ましく、更に、酢酸、プロピオン酸、酪酸及び乳酸から選ばれるモノカルボン酸0.2〜0.5モルとトリグリシジルイソシアヌレート1モルを反応させて得られる、カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートは無色に近い色相になり、かつ硬化剤で硬化させた時に耐熱性の低下が少なくなる面でより好ましい。
トリグリシジルイソシアヌレートとカルボン酸の反応を第4級ホスホニウム塩の存在下で行うことにより無色に近い色相のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートが得られる。第4級ホスホニウム塩を触媒を使用するとカルボン酸とエポキシ基の反応が無触媒と比べ早く進行し、光路長が1cmの石英セルを使用し、400nm波長の分光光度計で測定した時の光線透過率が80%以上であるカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートを効率良く製造できるためより好ましい。
使用できる第4級ホスホニウム塩は、例えば、テトラブチルホスホニウム・ベンゾトリアゾラート、テトラ-n-ブチルホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェート、テトラ-n-ブチルホスホニウム o,o−ジエチルホスホロジチオエート、メチルトリブチルホスホニウム・ジメチルホスフェート、テトラ-n-ブチルホスホニウム・テトラフルオロボレート、テトラ-n-ブチルホスホニウム・テトラフェニルボレート、テトラフェニルホスホニウム・テトラフェニルボレート等の一分子中に塩素、臭素及びヨウ素から選ばれるハロゲン原子を含まない化合物が好ましい。
本発明の反応で使用できる有機溶媒は、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類、テトラハイドロフラン、ジオキサン等のエーテル類であり、常圧の沸点が70〜170℃の有機溶媒が好ましく、トリグリシジルイソシアヌレート100質量部に対し、20〜200質量部の範囲内で用いられる。
常圧における沸点が70℃未満の有機溶媒は、常圧で還流しながら反応させる時、反応温度が低いため、反応の進行が遅く好ましくない。また、沸点が170℃を越えると有機溶媒を留去する際に高温で長時間を要し、かつ有機溶媒がカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート中に残存しやすくなるため好ましくない。
トリグリシジルイソシアヌレートとモノカルボン酸を前記の仕込み条件で、温度が70〜170℃の範囲、時間が0.5〜10時間で反応させた後、有機溶媒を100〜180℃の温度で、常圧及び減圧下で留去させることによりカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートを得ることができる。
光線透過率の測定方法は、上記カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの濃度が80質量%(79.5〜80.5質量%の濃度範囲なら構わない)となるようにメチルエチルケトン溶媒へ溶解した後、光路長が1cmの石英セルへ上記のエポキシ樹脂溶液を入れ、分光光度計装置を用いて400nmの波長で光線透過率を測定する。
400nm波長の分光光度計で測定した時の光線透過率が80%未満のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートは、硬化剤で硬化させると、得られるエポキシ樹脂硬化物が褐色に着色して色相が極端に悪くなり、無色透明性を要求される用途へは適用できないため、カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートとしては光線透過率が80%以上のものを使用する必要がある。
(エポキシ樹脂組成物)
本発明のエポキシ樹脂組成物は、前記本発明の製造方法により製造されたカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートを90質量%を越えて含有し、他のエポキシ樹脂を10質量%未満で含有するエポキシ樹脂100質量部と、エポキシ樹脂用硬化剤が0.1〜200質量部を配合することができる。
カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートへ他のエポキシ樹脂を10質量%以上の割合で配合すると得られる硬化物の耐熱性が低下する傾向がある。
(他のエポキシ樹脂)
本発明で使用できるカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート以外の他のエポキシ樹脂としては、例えば次のものが挙げられる。
ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビフェノール、テトラメチルビフェノール、テルペンジフェノール、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、ジブチルハイドロキノン、レゾルシン、メチルレゾルシン、ビスフェノールS、チオジフェノール、ジヒドロキシジフェニルエーテル及びジヒドロキシナフタレンから得られるビスフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールAのノボラック樹脂、ジシクロペンタジエンフェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂及びナフトールノボラック樹脂などの種々の多価フェノール類から得られる多価エポキシ樹脂、ジアミノジフェニルメタン、アミノフェノール及びキシレンジアミンなどの種々のアミン化合物から得られるアミン型エポキシ樹脂、メチルヘキサヒドロキシフタル酸、ダイマー酸などの種々のカルボン酸類から得られるグリシジルエステル型エポキシ樹脂などがあげられる。この他に多価脂肪族アルコールのエポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂等の芳香族エポキシ樹脂を直接水添したエポキシ樹脂、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等の二重結合を酸化させて得られる脂環式エポキシ樹脂等である。これらのエポキシ樹脂の中で、水添エポキシ樹脂及び脂環式エポキシ樹脂を併用すると、耐光性が向上するためより好ましい。
(エポキシ樹脂用硬化剤)
本発明で使用できるエポキシ樹脂用硬化剤としては、例えば、次のものが挙げられる。
(1)アミン類;ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、m−キシリレンジアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラスピロ[5,5]ウンデカン等の脂肪族及び脂環族アミン類、メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン等の芳香族アミン類、ベンジルジメチルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノ−ル、1,8−ジアザビシクロ−(5,4,0)−ウンデセン−7、1,5−アザビシクロ−(4,3,0)−ノネン−7等の3級アミン類及びその塩類。
(2)酸無水物類;無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等の芳香族酸無水物類、無水テトラヒドロフタル酸、無水メチルテトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水メチルヘキサヒドロフタル酸、無水メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水ドデセニルコハク酸、無水トリアルキルテトラヒドロフタル酸等の環状脂肪族酸無水物類。
(3)多価フェノ−ル類;カテコ−ル、レゾルシン、ハイドロキノン、ビスフェノ−ルF、ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルS、ビフェノ−ル、フェノ−ルノボラック類、クレゾ−ルノボラック類、ビスフェノ−ルA等の2価フェノ−ルのノボラック化物類、トリスヒドロキシフェニルメタン類、アラルキルポリフェノ−ル類、ジシクロペンタジエンポリフェノ−ル類等。
(4)その他;アミンのBF錯体化合物、脂肪族スルホニウム塩、芳香族スルホニウム塩、ヨードニウム塩及びホスホニウム塩等のブレンステッド酸塩類、ジシアンジアミド類、アジピン酸ジヒドラジッド及びフタル酸ジヒドラジッド等の有機酸ヒドラジッド類、レゾール類、アジピン酸、セバシン酸、テレフタル酸、トリメリット酸及びカルボキシル基含有ポリエステル等のポリカルボン酸類等が挙げられる。
これらのエポキシ樹脂用硬化剤は、単独で使用しても良いが、2種以上を併用して使用することも可能である。
本発明のエポキシ樹脂組成物を発光素子封止材用に用いる場合、エポキシ樹脂用硬化剤は、酸無水物が好ましく、酸無水物しては、例えば、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等の芳香族酸無水物類、無水テトラヒドロフタル酸、無水メチルテトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水メチルヘキサヒドロフタル酸、無水メチルエンドエチレンテトラヒドロフタル酸、無水メチルエンドエチレンヘキサヒドロフタル酸、無水トリアルキルテトラヒドロフタル酸等の環状脂肪族酸無水物が挙げられる。これらの中で、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水メチルヘキサヒドロフタル酸等の水素化された環状脂肪族酸無水物を使用するのが、本発明エポキシ樹脂組成物の耐光性が向上する点で特に好ましい。
また、酸無水物の硬化を促進する目的で、硬化促進剤を配合することができる。硬化促進剤の例としては、3級アミン類、イミダゾール類、有機ホスフィン化合物類又はこれらの塩類、オクチル酸亜鉛、オクチル酸スズ等の金属石鹸類が挙げられる。
酸無水物類の使用割合は、(A)成分のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートを含有するエポキシ樹脂100質量部に対し、20〜200質量部の範囲内であり、硬化促進剤の使用割合は、(A)成分のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート100質量部に対し、0.01〜10質量部の範囲内である。
(酸化防止剤)
本発明のエポキシ樹脂組成物を発光素子封止材用に用いる場合、酸化防止剤を配合し、加熱時の酸化劣化を防止して着色の少ない硬化物とすることが好ましい。使用できる酸化防止剤は、フェノール系、硫黄系、リン系の酸化防止剤を使用することができ、酸化防止剤はエポキシ樹脂組成物100質量部中に0.01〜10質量部配合される。使用できる酸化防止剤の具体例としては、以下のような酸化防止剤が挙げられる。
モノフェノール類;2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−p−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等。
ビスフェノール類;2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン等。
高分子型フェノール類;1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3’−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)−S−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)トリオン、トコフェノール等。
硫黄系酸化防止剤:
ジラウリル−3,3'−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルル−3,3’−チオジプロピオネート等。
リン系酸化防止剤:
ホスファイト類;トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビ(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビ(2,4−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、ビス[2−t−ブチル−6−メチル−4−{2−(オクタデシルオキシカルボニル)エチル}フェニル]ヒドロゲンホスファイト等。
オキサホスファフェナントレンオキサイド類;9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド、10−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド、10−デシロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド等。
上記の各種酸化防止剤はそれぞれ単独で使用できるが、フェノール系/硫黄系又はフェノール系/リン系の組み合わせで使用することが特に好ましい。
(紫外線吸収剤)
本発明のエポキシ樹脂組成物を発光素子封止材用に用いる場合、エポキシ樹脂組成物100質量部中に、紫外線吸収剤を0.01〜10質量部配合し、耐光性を更に向上させることができる。紫外線吸収剤としては、一般のプラスチック用紫外線吸収剤を使用でき、具体例としては次のものが挙げられる。
フェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレート等のサリチル酸類;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジtert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジtert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジtert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−{(2’−ヒドロキシ−3’、3’’、4’’、5’’、6’ ’−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル}ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール類;ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[{3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドリキシフェニル}メチル]ブチルマロネート等のヒンダートアミン類。
(発光素子)
本発明のエポキシ樹脂組成物は耐光性に優れることにより、封止する発光素子は、ピーク波長が350〜550nmの比較的短い波長の光を発光する素子が好適である。
このような発光素子としては有機金属気相成長法(MOCVD法)、分子線結晶成長法(MBE法)ハライド系気相成長法(HVPE法)により形成されたIII族窒化物系化合物半導体が挙げられ、一般式としてAlGaIn1-x-yN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1)で表され、AlGaN及びInNのいわゆる2元系、AlGa1-xN、AlIn1-xN及びGaIn1-xN(以上において0≦x≦1)のいわゆる3元系を包含する。半導体の構造としては、MIS接合、PIN接合やpn接合などを有するホモ構造、ヘテロ構造あるいはダブルヘテロ構成のものが挙げられる。半導体層の材料やその混晶度によって発光波長を種々選択することができる。また、半導体活性層を量子効果が生ずる薄膜に形成させた単一量子井戸構造や多重量子井戸構造とすることもできる。
(任意成分)
本発明のエポキシ樹脂組成物には、必要に応じて次の成分を添加配合することができる。
(1)粉末状の補強剤や充填剤、たとえば酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどの金属酸化物、微粉末シリカ、溶融シリカ、結晶シリカなどのケイ素化合物、ガラスビーズ等の透明フィラー、水酸化アルミニウムなどの金属水酸化物、その他、カオリン、マイカ、石英粉末、グラファイト、二硫化モリブデン等。
これらの配合は、本発明のエポキシ組成物の透明性を損なわない範囲で配合され、本発明のエポキシ樹脂組成物100質量部に対して、10〜100質量部が適当である。
(2)着色剤又は顔料、たとえば二酸化チタン、モリブデン赤、紺青、群青、カドミウム黄、カドミウム赤及び有機色素等。
(3)難燃剤、例えば、三酸化アンチモン、ブロム化合物及びリン化合物等。
(4)イオン吸着体。
(5)カップリング剤.
これらは本発明のエポキシ樹脂組成物100質量部に対して、0.01〜30質量部配合される。
(6)さらに、エポキシ硬化物の性質を改善する目的で種々の硬化性モノマ−、オリゴマ−及び合成樹脂を配合することができる。たとえば、モノエポキシ等のエポキシ樹脂用希釈剤、ジオール又はトリオール類、ビニルエーテル類、オキセタン化合物、フッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコ−ン樹脂等の1種又は2種以上の組み合わせを挙げることができる。これらの化合物及び樹脂類の配合割合は、本発明のエポキシ樹脂組成物100質量部に対して、50質量部以下が好ましい。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。なお、例中の部は質量部を意味する。
実施例1(製造例1)
1Lのフラスコ中に、トリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート297g(1モル)、酢酸18g(0.3モル)、第4級ホスホニウム塩としてヒシコーリンPX−4MP(日本化学工業社商品名;メチルトリブチルホスホニウムジメチルホスフェート)0.15g及びトルエン200gを仕込み、トルエンの還流温度(114℃)で攪拌しながら5時間反応を行った。反応終了後、トルエンを減圧下、110〜140℃の温度で留去し、微黄色で高粘性液体のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート310gを得た(エポキシ当量;120)。このカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート20gをメチルエチルケトン5g中に溶解させた溶液を1cmの石英セルに入れ、400nm波長の分光光度計より求めた光線透過率は93%であった。
実施例2(製造例2)
モノカルボン酸を酢酸から酢酸9g(0.15モル)と乳酸13.5g(0.15モル)に変える以外は実施例1と同様の操作を行って、微黄色で高粘性液体のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート315gを得た(エポキシ当量;122)。このカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート20gをメチルエチルケトン5g中に溶解させた溶液の400nmに於ける光線透過率は93%であった。
樹脂20gをメチルエチルケトン5gに溶解した後、この溶液を1cmの石英セルに入れ、400nm波長の分光光度計より求めた光線透過率は92%であった。
比較例1(比較製造例1)
モノカルボン酸を酢酸42g(0.7モル)に変える以外は実施例1と同様の操作を行って、黄褐色で高粘性液体のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート334gを得た(エポキシ当量;150)。このカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート20gをメチルエチルケトン5gに溶解した後、この溶液を1cmの石英セルに入れ、400nm波長の分光光度計より求めた光線透過率は77%であった。
比較例2(比較製造例2)
反応触媒をヒシコーリンPX−4MPから塩化テトラメチルアンモニウム0.15gに変える以外は実施例1と同様の操作を行って、褐色で高粘性液体のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート311gを得た(エポキシ当量;121)。このカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート20gをメチルエチルケトン5gに溶解した後、この溶液を1cmの石英セルに入れ、400nm波長の分光光度計より求めた光線透過率は72%であった。
実施例3
実施例1(製造例1)で得られたカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート100部、硬化剤としてリカシッドMH−700(新日本理化社商品名;無水メチルヘキサヒドロフタル酸)140部を温度80℃で均一になるまで混合した後、硬化促進剤としてヒシコーリンPX−4MP(日本化学工業社商品名;メチルトリブチルホスホニウムジメチルホスフェート)0.5部を添加し、攪拌、溶解してエポキシ樹脂組成物を得た。
この組成物を減圧下で脱泡した後、型の中に流し込み、オーブン中にて100℃で3時間、次いで、150℃で3時間硬化し硬化物を得た。このエポキシ硬化物の物性値を表1に示す。
実施例4〜5及び比較例1〜2
エポキシ樹脂を表1に示すように変える以外は、実施例3と同様の操作を行い、エポキシ樹脂組成物を得た後、所定時間硬化して硬化物を得た。なお、実施例4は、酸化防止剤を添加した以外は実施例3と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調製した。結果を表1に示す。
表1から明らかなように、本発明の製造方法で製造されるカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレート100質量%をエポキシ樹脂成分として用いて調製されているエポキシ樹脂組成物の硬化物(実施例3〜5)は、LED封止材用途に求められる硬化物の色相、耐紫外線性、耐熱劣化性、吸湿性の各特性をバランスが良く備えている。
これに対して、カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造工程で、トリグリシジルシアヌレート1モルに対して0.6モルを越える0.7モルのモノカルボン酸を使用して製造されている比較例3のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートをエポキシ樹脂として調製されているエポキシ樹脂組成物の硬化物や、本発明の製造方法で製造されているカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートをエポキシ樹脂成分として90質量%を越える量で含有していない比較例4(80質量%含有)のエポキシ樹脂組成物の硬化物は、いずれも硬化物の色相、耐紫外線性、耐熱劣化性、吸湿性の各特性がバランスよく備わっていない。
本発明の製造方法で製造されるカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートは、発光素子封止材用のエポキシ樹脂組成物に使用されるエポキシ樹脂成分として優れており、該カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートをエポキシ樹脂成分とする硬化性エポキシ樹脂組成物は、特に短波長領域の光を放出するIII族窒化物系化合物半導体封止用の硬化性エポキシ樹脂組成物として有用である。

Claims (10)

  1. カルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの濃度が80質量%となるようにメチルエチルケトンに溶解し、光路長が1cmの石英セルを使用し、400nm波長の分光光度計で測定した時の光線透過率が80%以上であるカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法であって、トリグリシジルイソシアヌレート1モルに対しモノカルボン酸 0.1〜0.6モルを、有機溶媒中、第4級ホスホニウム塩の存在下で反応させることを特徴とするカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法。
  2. モノカルボン酸が炭素数11以下の脂肪族モノカルボン酸又は脂環式モノカルボン酸であることを特徴とする、請求項1に記載のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法。
  3. モノカルボン酸が酢酸、プロピオン酸、酪酸及び乳酸から選ばれる少なくとも1種であり、トリグリシジルイソシアヌレート1モルに対しモノカルボン酸0.2〜0.5モルの割合で反応させることを特徴とする、請求項1又は2に記載のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法。
  4. 第4級ホスホニウム塩が塩素、臭素及びヨウ素からなるハロゲン原子を含まない第4級ホスホニウム塩であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法。
  5. 有機溶媒が、芳香族炭化水素類、ケトン類、エステル類及びエーテル類から選ばれる常圧における沸点が70〜170℃である有機溶媒であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートの製造方法。
  6. (A)成分;請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法により製造されたカルボン酸変性トリグリシジルイソシアヌレートを90質量%を超えて含有するエポキシ樹脂、
    (B)成分;エポキシ樹脂用硬化剤、
    を必須成分として含有して成るエポキシ樹脂組成物。
  7. 前記(B)成分のエポキシ樹脂用硬化剤が酸無水物であることを特徴とする、請求項6記載のエポキシ樹脂組成物。
  8. 前記請求項6又は7に記載のエポキシ樹脂組成物からなる発光素子封止材用エポキシ樹脂組成物。
  9. 前記発光素子が、350〜550nmに主発光ピークを有する発光ダイオード(LED)であることを特徴とする、請求項8記載の発光素子封止材用エポキシ樹脂組成物。
  10. 前記請求項6〜9のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物を硬化させて得られる硬化物であって、2mm厚硬化物の150℃、 100時間加熱後のYI値(Yellowness Index)が10以下であるエポキシ樹脂硬化物。
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