JP5231937B2 - テープ化部品の帯電防止機能を有する電子回路部品供給装置 - Google Patents

テープ化部品の帯電防止機能を有する電子回路部品供給装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子回路部品がキャリヤテープおよびカバーテープに保持されてテープ化されたテープ化部品の帯電防止機能を有する電子回路部品供給装置に関するものである。
電子回路部品供給装置においてテープ化部品は、キャリヤテープにその長手方向に並んで形成された複数の収容凹部にそれぞれ電子回路部品が収容され、それら収容凹部の開口がキャリヤテープに重ねて固定されたカバーテープによって閉塞されて成る。このテープ化部品からの電子回路部品の取出し時にはカバーテープがキャリヤテープから剥がされるが、その際、静電気が発生し、テープ化部品が帯電すれば、部品保持具による保持時に電子回路部品が立ち上がろうとして保持ミスが発生することがある。
そのため、下記の特許文献1に記載の電子回路部品装着機においては、回路基板,部品供給部およびヘッドユニットを覆うハウジング内にイオナイザを設け、回路基板等に向かってイオンを放出させ、それらに帯電している静電気を中和し、除去するようにされている。このようにイオナイザを使用すれば静電気を除去することができるが、高価なわりに効果が少ない。
それに対し、加湿により物体の帯電を防止することが従来、知られている。加湿による湿度の上昇により電気が空気中へ逃げ易くなり、帯電が防止されるのである。そのため、下記の特許文献2に記載のテープ化部品のように、複数の収容凹部の各々について加湿部を設け、収容凹部内の湿度を上昇させることは、テープ化部品の帯電を防止する上で有効である。このテープ化部品は、吸湿により寸法変化を起こす樹脂部品がテープ化されたものであり、加湿部を設け、複数の収容凹部内の各湿度を一定とすることにより、いずれの部品についても同様に平衡した吸湿状態が得られ、収容凹部からの取出し後の部品の吸湿による寸法の変化,寸法のばらつきが防止される。
特開2002−204098公報 特開昭64−45272号公報
しかしながら、テープ化部品の中に加湿部を設ければ、テープ化部品のコストが増大する。また、電子回路部品供給装置においては、テープ化される部品が電子回路部品であるため、湿り過ぎて機能に異常が生じる恐れがある。電子回路部品供給装置が設けられた工場全体を加湿して湿度を高めれば、電子回路部品の過剰な湿りを防止しつつ、帯電防止効果を得ることができるが、工場全体の空調を制御することとなるため、コスト,エネルギ効率の点でロスが大きい上、工場内の湿り気を嫌う部材も加湿されてしまう問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、テープ化部品の帯電防止を安価にかつ支障なく行うことができる方法およびその方法が行われる電子回路部品供給装置の提供を課題とする。
上記の課題は、電子回路部品供給装置を、(A)それぞれ、(a)キャリヤテープにそのキャリヤテープの長手方向に並んで形成された複数の収容凹部に電子回路部品が収容され、その収容凹部の開口がキャリヤテープに重ねて固定されたカバーテープによって閉塞されて成るテープ化部品を保持するテープ化部品保持部と、(b)そのテープ化部品保持部から引き出されたテープ化部品をそのテープ化部品の長手方向に送る送り部とを備えた複数のテープフィーダと、(B)それら複数のテープフィーダの前記テープ化部品保持部側から前記送り部側に向かって開いた開口を有し、それら複数のテープフィーダの少なくとも前記テープ化部品保持部の周辺を覆うカバーと、(C)そのカバーの前記開口の上縁部からのエアカーテン、または前記開口の上縁部から複数垂下させられた可撓性材料から成る帯状部材と、(D)前記カバー内の空気を加湿する加湿装置とを含むものとすることにより解決される。
本発明に係る電子回路部品供給装置によれば、テープ化部品の帯電を良好に防止することができる。カバーを含む電子回路部品供給装置においては、加湿の範囲がカバーにより制限されるため、加湿が効率良く行われるとともに、周辺部材への湿気の影響を抑えることが容易である。また、カバーが覆うテープフィーダの数により、1つあるいは複数のテープフィーダを単位として加湿を行うことができ、加湿を必要とするテープフィーダ、例えば、収容された電子回路部品が極小であり、帯電の影響を受け易いテープフィーダについてのみテープ化部品保持部をカバーにより覆ってテープ化部品の加湿を行うことができる。その上、カバーの開口に設けられるエアカーテンあるいは複数の帯状部材によって、カバー内の湿気のカバー外への漏れが抑制され、加湿が効果的に行われるとともに、湿気を嫌う部材に対する湿気の影響が抑制される。
また、カバーを含む電子回路部品装置においては、カバーと加湿装置とを設けるだけで加湿を行うことができ、加湿を簡易に行うことができる。さらに、フィーダのテープ化部品保持部の周辺について加湿を行えばよいため、電子回路部品供給装置が設けられた作業機の構成如何によらず、加湿を行うことができる。
なお、加湿装置は、専用の加湿装置を設けてもよく、市販の加湿装置を使用してもよい。専用の加湿装置によれば、加湿をより、テープ化部品保持部の構成に適した状態で行うことができ、市販の加湿装置によれば、装置コストを低減させることが可能である。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、少なくとも、請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
(1)キャリヤテープにそのキャリヤテープの長手方向に並んで形成された複数の収容凹部に電子回路部品が収容され、それら収容凹部の開口がキャリヤテープに重ねて固定されたカバーテープによって閉塞されて成るテープ化部品を、長手方向に送ることにより電子回路部品を供給するテープフィーダを複数含む部品供給装置において、前記テープ化部品周辺の湿度を局部的に高めることにより、テープ化部品を加湿し、そのテープ化部品の帯電を防止することを特徴とするテープ化部品帯電防止方法。
(2)それぞれ、(a)キャリヤテープにそのキャリヤテープの長手方向に並んで形成された複数の収容凹部に電子回路部品が収容され、その収容凹部の開口がキャリヤテープに重ねて固定されたカバーテープによって閉塞されて成るテープ化部品を保持するテープ化部品保持部と、(b)そのテープ化部品保持部から引き出されたテープ化部品をそのテープ化部品の長手方向に送る送り部とを備えた複数のテープフィーダと、
それら複数のテープフィーダの少なくとも前記テープ化部品保持部の周辺を覆うカバーと、
そのカバー内の空気を加湿する加湿装置と
を含む電子回路部品供給装置。
(3)前記カバーが開閉可能な扉を備えた(2)項に記載の電子回路部品供給装置。
作業者は扉を開いてテープフィーダについて作業を行うことができる。そのため、作業のためにカバーを外さなくてもよく、電子回路部品供給装置の使い勝手の低下が回避される。例えば、テープ化部品がなくなった場合、扉を開き、現に電子回路部品を供給しているテープ化部品の末端部に、次に電子回路部品を供給する新しいテープ化部品の先端部を接続するスプライシング作業等の部品補給作業や、テープフィーダのフィーダ支持台に対する取付け,取外しを行うことができる。
(4)前記カバーの少なくとも一部が透視性を有する材料によって構成され、そのカバーの内部が透視可能である(2)項または(3)項に記載の電子回路部品供給装置。
作業者はテープフィーダの部品供給状況や加湿状況等、カバー内部の状況をカバーを外すことなく、カバーの外から認識し、監視することができる。
透視性を有する材料として、透明,半透明等の材料が使用可能である。
(5)前記カバーが複数の車輪を備えた(2)項ないし(4)項のいずれかに記載の電子回路部品供給装置。
カバーを容易に移動させ、テープフィーダに対して取付け,取外しすることができる。
(6)当該電子回路部品供給装置が、前記複数のテープフィーダを保持するフィーダ保持部材を含み、前記カバーがそのフィーダ保持部材に保持される被保持部を備えた(2)項ないし(5)項のいずれかに記載の電子回路部品供給装置。
フィーダ保持部材を介してカバーのテープフィーダに対するずれが防止され、加湿状態が安定して得られる。本項の特徴は、カバーが車輪を備えない(2)項ないし(4)項のいずれかに記載の電子回路部品供給装置に適用して特に有効なものであるが、カバーが車輪を備えた(5)項に記載の電子回路部品供給装置に適用することも可能である。
(7)前記カバーが、前記テープ化部品保持部側から前記送り部側に向かって開いた開口を有する(2)項ないし(6)項のいずれかに記載の電子回路部品供給装置。
テープ化部品保持部が開口を通ってカバー内に入れられ、カバーにより覆われる。
(8)前記開口の上縁部からエアカーテンまたは可撓性材料から成る帯状部材が複数垂下させられた(7)項に記載の電子回路部品供給装置。
カバー内の湿気のカバー外への漏れが抑制され、加湿が効果的に行われるとともに、湿気を嫌う部材に対する湿気の影響が抑制される。
帯状部材は可撓性を有するため、例えば、電子回路部品供給装置から電子回路部品を取り出す装置がテープ化部品保持部側に至ることがあっても、撓んだり、向きを変えたりして許容し、部品取出装置の損傷が回避される。テープフィーダの種類の違いにも対応することができる。また、帯状部材は複数設けられ、開口全体の幅より短い幅を有するため、個々の変位,撓みが容易である。
帯状部材を静電気除去機能を有する材料製とすれば、帯状部材をテープフィーダやテープ化部品に接触するように設けることにより、それらが帯電しても静電気を除去することができる。
エアカーテンは、カバーの開口の上縁に沿って配設され、長手形状の吹出し口を有する吹出しノズルから、下方に向かって空気を平板状に吹き出させるものであり、この平板状の空気の流れにより、カバー内部とカバー外部との間の空気の流通を抑制するものであって、無形の遮蔽手段と考えることができ、複数の帯状部材と同様の効果が得られる。上記吹出しノズルの下方に、吹出し口に対向して、上向きに開口した空気吸込み口を設け、エアカーテンの空気が循環使用されるようにすることが望ましい。
(9)前記加湿装置が、加湿した空気を吐出する加湿空気吐出装置と、水を霧状にして吐出する噴霧装置との少なくとも一方を含む(2)項ないし(8)項のいずれかに記載の電子回路部品供給装置。
加湿空気吐出装置は、水を含んだフィルタに送風機で風を送り、水を気化させて空気を加湿し、吐出する装置であり、スチーム装置のようにヒータを使用しないため、吐出口が熱くなることがなく、また、送風のみであるため、消費電力が少なくて済む。さらに、水に含まれるミネラルが析出し、吐出口が白い粉で覆われ、加湿空気の吐出が妨げられることがなく、手入れが容易である。さらにまた、結露が発生し難い利点もある。
噴霧装置によれば、水が霧状に散布されるため、高い加湿性が得られる。
(10)前記加湿空気吐出装置と前記噴霧装置との少なくとも一方が、前記カバーに保持された(9)項に記載の電子回路部品供給装置。
加湿装置はカバーとは別に設けてもよいが、加湿装置から加湿空気あるいは霧状の水がカバーへ供給されるようにすることが必要であり、装置が複雑になるのに対し、加湿装置がカバーに保持されれば、カバー内に直接加湿空気あるいは霧状の水を吐出することができ、加湿状態が容易に得られる。また、カバーと共に取り扱うことができ、便利である。
(11)前記加湿空気吐出装置と前記噴霧装置との前記少なくとも一方が、前記カバー内の空間の上部に、下向きの成分を持った方向に前記加湿した空気あるいは前記霧状の水を吐出する姿勢で設けられた(9)項または(10)項に記載の電子回路部品供給装置。
加湿空気あるいは霧状の水は、加湿されない空気より重く、下向きの成分を持った方向への吐出により、テープ化部品保持部周辺が迅速にかつ確実に加湿される。
(12)前記加湿装置が前記加湿空気吐出装置を含み、その加湿空気吐出装置が、前記テープ化部品の前記テープ化部品保持部から引き出された部分に向かって集中的に加湿空気を吐出する吐出口を備えた(9)項ないし(11)項のいずれかに記載の電子回路部品供給装置。
長手形状を成すテープ化部品は、テープ化部品保持部に保持された状態では重なっており、加湿し難いのに対し、テープ化部品保持部から引き出された部分は重なっておらず、加湿し易く、しかも、カバーテープの剥離位置の近くにおいて加湿を行うことができ、加湿による帯電防止効果が十分に得られ易い。また、加湿が集中的に行われることにより、加湿効果が高く、テープフィーダ以外の装置への湿気の影響を防ぎ易い。
(13)前記吐出口が、前記加湿空気を、前記テープ化部品の前記テープ化部品保持部から引き出された部分の送り方向とは逆の向きの成分を有する方向に吐出する向きに設定された(12)項に記載の電子回路部品供給装置。
テープ化部品保持部に対してテープ化部品の送り方向と同じ方向には、電子回路部品供給装置により電子回路部品が供給される装置等、電子回路部品供給装置とは別の装置が設けられており、送り方向とは逆向きの成分を有する方向への加湿空気の吐出により、別の装置に対する加湿の影響が少なくて済む。
(14)前記加湿装置が前記噴霧装置を含み、その噴霧装置が、前記テープ化部品の前記テープ化部品保持部から引き出された部分に向かって集中的に霧状の水を吐出する吐出口を備えた(9)項ないし(11)項のいずれかに記載の電子回路部品供給装置。
(12)項に記載の電子回路部品供給装置と同様の作用および効果が得られる。
(15)前記吐出口が、前記霧状の水を、前記テープ化部品の前記テープ化部品保持部から引き出された部分の送り方向とは逆の向きの成分を有する方向に吐出する向きに設定された(14)項に記載の電子回路部品供給装置。
(13)項に記載の電子回路部品供給装置と同様の作用および効果が得られる。
(16)それぞれ、(a)キャリヤテープにそのキャリヤテープの長手方向に並んで形成された複数の収容凹部に電子回路部品が収容され、その収容凹部の開口がキャリヤテープに重ねて固定されたカバーテープによって閉塞されて成るテープ化部品を保持するテープ化部品保持部と、(b)そのテープ化部品保持部から引き出されたテープ化部品をそのテープ化部品の長手方向に送る送り部とを備えた複数のテープフィーダと、
前記テープ化部品の前記テープ化部品保持部から引き出された部分に向かって集中的に加湿空気または霧状の水を吐出する吐出口を備えた加湿装置と
を含む電子回路部品供給装置。
(13)項または(15)項の特徴は本項に係る電子回路部品供給装置にも適用可能である。
吐出口は、複数のテープフィーダに沿って延びる長手形状を有するものとされてもよく、複数のテープフィーダについて個々にテープ化部品に加湿空気等を吐出するものとされてもよい。例えば、複数のテープフィーダの各テープ化部品のテープ化部品保持部から引き出された部分にそれぞれ、カバーテープの上方から近接し、あるいはテープ化部品の送りを許容しつつ接触する状態で吐出口を設ける。
(17)当該部品供給装置が、前記複数のテープフィーダを保持するフィーダ保持部材を含み、前記加湿装置がそのフィーダ保持部材に保持される被保持部を備えた(16)項に記載の電子回路部品供給装置。
フィーダ保持部材を介して加湿装置のテープフィーダに対するずれが防止され、集中的な加湿が確実に行われる。
以下、請求可能発明のいくつかの実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、上記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1には、電子回路部品装着システムの外観が図示されている。本電子回路部品装着システムは、一実施例としての電子回路部品供給装置を備えた装着モジュール10を複数含む。これら装着モジュール10はそれぞれ、電子回路部品供給装置による電子回路部品の供給に基づいて作業を行う作業機の一種である電子回路部品装着機であり、規格化され、共通で一体のベース12上に互いに近接して1列に配列され、固定されているが、固定を解除して個別に前方へ引き出し可能である。
装着モジュール10については、例えば、特開2004−104075公報に詳細に記載されており、本請求可能発明に関する部分以外の部分については簡単に説明する。
各装着モジュール10はそれぞれ、図2に概略的に示すように、装着機本体としてのモジュール本体18,基板搬送装置20,基板支持装置22,電子回路部品供給装置24,電子回路部品装着装置26および制御装置28等を備えている。
モジュール本体18は、図1および図2に示すように、基台部30とフレーム部32とを備え、基台部30においてベース12上に引出し可能に載置され、図示を省略するクランプ装置によりベース12に固定されている。基板搬送装置20は基台部30上に設けられ、複数の装着モジュール10の並び方向に平行な方向に回路基板34を搬送し、電子回路部品供給装置24は、基板搬送装置20の基板搬送方向に直角な方向の一方の側であって、装着モジュール10の正面側に設けられている。
電子回路部品装着装置26は、装着ヘッド36がヘッド移動装置38によって移動させられ、部品保持具たる吸着ノズル40により電子回路部品供給装置24から電子回路部品を受け取り、回路基板34に装着するものとされている。ヘッド移動装置38は、装着ヘッド36と基板支持装置22および電子回路部品供給装置24とを相対移動させる相対移動装置であり、本装着モジュール10では、装着ヘッド36を、基板支持装置22に支持された回路基板34の部品装着面に平行な平面である水平面内において任意の位置へ移動させる。制御装置28は、基板搬送装置20,基板支持装置22,ヘッド移動装置38等を制御する。
電子回路部品供給装置24は、図1および図3に示すように、複数のテープフィーダ(以後、フィーダと略称する)50を備えている。これらテープフィーダ50は、フィーダ支持台52に着脱可能に取り付けられる。フィーダ支持台52は、モジュール本体18の基台部30に設けられ、フィーダ保持部材を構成している。フィーダ支持台52が設けられたモジュール本体18がフィーダ支持台52と共にフィーダ保持部材を構成すると考えることもできる。
フィーダ支持台52には、複数のフィーダ取付部54(図2には1つ示されている)が基板搬送方向に平行な方向に適宜の間隔を隔てて、本フィーダ支持台52では等間隔に設けられている。これらフィーダ取付部54は、特開2008−205009公報に記載のフィーダ取付部と同様に構成され、それぞれ、位置決め溝56,位置決め穴58,60および係合面62を含み、フィーダ本体63に設けられたレール64,位置決め突起66,68がそれぞれ、位置決め溝56,位置決め穴58,60に嵌合され、フィーダ本体63に設けられた係合部材70が係合面62に係合させられることにより、フィーダ50が前後方向,左右方向に位置決めされるとともに、浮上がりを防止された状態でフィーダ支持台54に取り付けられる。係合部材70は、フィーダ本体63の後端部に設けられた操作部材としてのレバー72が作業者によって操作されることにより、係合面62に係合する係合位置と、係合を解除され、フィーダ50のフィーダ支持台52からの取外しを許容する非係合位置とに移動させられる。フィーダ50の長手方向が前後方向、幅方向が左右方向であり、フィーダ50がフィーダ支持台52に取り付けられた状態では基板支持装置22側が前部となり、幅方向が基板搬送方向と平行となり、長手方向と幅方向とに直角な方向は上下方向となる。
これらフィーダ50によりそれぞれ供給される電子回路部品は、テープ化部品80とされている。フィーダ50は、特開2004−47951公報に記載のフィーダと同様に構成されており、簡単に説明する。
テープ化部品80において電子回路部品82は、図4に示すように、キャリヤテープ84およびカバーテープ86によって保持されている。キャリヤテープ84には、その長手方向に並んで複数の収容凹部88が適宜の間隔を隔てて、本キャリヤテープ84では等間隔で形成され、それら収容凹部88の各々に電子回路部品82が1個ずつ収容される。カバーテープ86はキャリヤテープ84に重ねて貼り付けられ、収容凹部88の開口を閉塞して電子回路部品82の飛出しを防ぐ。
前記フィーダ本体63には、図2に示すように、送り装置96,カバーテープ剥離装置98および部品保持装置100が設けられている。本フィーダ50においてテープ化部品80は、テープ化部品保持部材たるリール102に巻き付けられて保持されており、部品保持装置100はリール102をフィーダ50の幅方向に平行な軸線まわりに回転可能に支持するリール保持部材104を備え、フィーダ本体63の後端部に設けられている。本リール保持部材104はフィーダ本体63に、フィーダ50の長手方向と幅方向とに直角な方向に移動可能に設けられ、伸縮可能なガイドレール105に案内されつつ移動させられ、図2に隣接する2つのフィーダ50について示すように、リール102をフィーダ本体63とほぼ同じ高さに位置する状態で回転可能に支持する第1位置と、第1位置に位置するリール保持部材104より下方においてリール102を支持する第2位置とに選択的に移動させられる。テープ化部品保持部材は、箱でもよい。
複数のフィーダ50がフィーダ支持台52に取り付けられた状態では、図2および図3に示すように、隣接するフィーダ50のリール102が上下方向に互い違いに位置させられ、フィーダ50がリール102の幅より狭い間隔でフィーダ支持台52に取り付けられる。また、フィーダ50がフィーダ支持台52に取り付けられた状態では、図2に示すように、部品保持装置100,レバー72およびフィーダ本体63に設けられた取手部106がモジュール本体18の外へ突出し、作業者はレバー72を操作し、取手部106に手を掛けることができ、さらに、フィーダ50がフィーダ支持台52に取り付けられたままの状態でスプライシング作業等を行うことができる。
リール102から引き出されたテープ化部品80は、図2に示すように、フィーダ本体63の後端部に設けられた前記レバー72および取手部106の下を通り、案内部材の一種である案内板108を含む案内装置110に案内されつつ、送り装置96により長手方向に送られる。本送り装置96は回転電動モータの一種であるサーボモータ112を駆動源とし、テープ化部品80は所定ピッチずつ、例えば、収容凹部88の形成ピッチに等しい距離ずつ送られ、電子回路部品82が順次、フィーダ50の前部に設定された部品供給部へ送られる。剥離装置98は、送り装置96と駆動源を共用し、カバーテープ86はテープ化部品80の送りと同期して送られ、キャリヤテープ84から剥がされる。剥がされたカバーテープ86は下方へ垂れ流され、例えば、モジュール本体18の基台部30に設けられたテープ溜まり(図示省略)に溜められる。部品保持装置100がテープ化部品保持部を構成し、送り装置96が送り部を構成している。
複数のフィーダ50のそれぞれモジュール本体18の外へ突出した部分、本フィーダ50では部品保持装置100,レバー72,取手部106および案内板108の一部等は、図2に示すように、カバー130により覆われ、カバー130内に設けられた加湿空気吐出装置132によりカバー130内の空気が加湿される。カバー130は、図1および図3に示すように概して箱状を成し、モジュール本体18の幅と等しい幅を有し、部品保持装置100等を覆う状態においてモジュール本体18側の部分である前部は、全体が開かれた開口134が設けられ、この開口134は、テープ化部品保持装置100側から送り装置96側に向かって開かれている。
また、カバー130のモジュール本体18とは反対側の部分である後部は、図2および図3に示すように、全体が開口させられるとともに開閉可能な扉136が設けられ、カバー130内の空間を外部に開放し、あるいは外部から遮断するようにされている。カバー130の前端面であって、開口134の周縁部には、シール部材138(図2参照)が取り付けられている。シール部材138は、軟らかく、空気の漏れを防止する材料、例えば、ゴムまたはその類似物により作られ、図3に示すように、開口134の上縁部および1対の側縁部の各上部であって、フレーム部32のフィーダ50が進入させられる部分より上側の部分に対応する部分を除いた部分に取り付けられている。扉136の内側面の周囲とカバー130の扉136が当たる部分との少なくとも一方にもシール部材を取り付けてもよい。カバー130は全体が透明な材料、例えば、静電防止処理が施されたアクリル樹脂製の板により作られ、カバー130の内部が透視可能であり、扉136が閉じられたままで内部の状態がわかるようにされている。なお、図2では、フレーム部32およびカバー130はそれぞれ、1対の側壁のうちの一方が外された状態が図示されている。カバーは、剛性材料製、例えば、金属製のフレームに軟質合成樹脂製で透明な覆いを被せたものとしてもよい。フレームは、合成樹脂製としてもよい。
カバー130は、図1および図3に示すように、複数、例えば2つの車輪144を備えている。車輪144はカバー130から下方へ延び出させられた1対の脚部146の下端部に回転可能に取り付けられている。また、カバー130には、図2に示すように、その底壁の外側面(下面)の前部に1対の被保持部としての被係合部たる係合突部148が、カバー130の幅方向に距離を隔てて突設されている(図2および図3には一方の係合突部148のみが図示されている)。これら係合突部148はそれぞれ、モジュール本体18の基台部30の正面に設けられた1対の保持部としての係合部たる係合凹部150に係合させられ、カバー130のモジュール本体18に対する後方向へのずれが防止される。カバー130の幅方向のずれは、カバー130により覆われるフィーダ50によって阻止される。係合凹部をカバー130の幅方向のずれも防止するものとしてもよい。
前記加湿空気吐出装置132は、特開2003−262367公報等によりよく知られており、簡単に説明する。本加湿空気吐出装置132は、図2に示すように、カバー130の天壁158に取り付けられ、図5に概略的に示すように、装置本体160,気化フィルタ162,送風機164,水槽166および制御装置168を含む。送風機164は、ファン170と、ファン170を駆動するモータ172とを備え、装置本体160内の上部に設けられている。ファン170は、例えば、シロッコファンにより構成され、多数の羽根174を備え、装置本体160内に設けられたケーシング部176内に配設されている。水槽166は装置本体160の下部に設けられ、加湿用の水が溜められており、装置本体160に設けられた給水タンク(図示省略)からの水の補給により、水位が一定の高さに保たれるようにされている。
気化フィルタ162は、吸水性に優れた合成樹脂繊維(例えば、レーヨン繊維)製の布により作られ、多数の通気孔(図示省略)を有し、送風機164の下側に、その下端部が水槽166に溜められた水に浸る状態で水槽166に着脱可能に設置されている。したがって、送風機164が作動させられれば、ファン170の回転により、カバー130内の空気が装置本体160に設けられた吸気口(図示省略)から装置本体160内に吸い込まれ、ファン170内部に流入するとともに、遠心力により多数の羽根174の間を通ってファン170の外へ流出する。これら流出空気は、ファン170とケーシング部176との間の通路であって、回転方向において上流側の下方ほど、ファン170の回転軸線を含む断面における面積が増大する通路177内で合流し、気化フィルタ162へ送られ、気化フィルタ162を通って吐出口178からカバー130内へ吐出される。その際、気化フィルタ162に含まれる水が気化され、吐出口178からは加湿された空気が吐出される。
加湿空気吐出装置132は、図2に示すように、天壁158内面の後部側に、ファン170の回転軸線がカバー130の幅方向と平行となり、複数のフィーダ50の並ぶ方向と平行となる状態で設けられ、吐出口178は、後部から前部に向かうとともに、上部から下部に向かう向きに斜め下向きに設けられ、テープ化部品80のテープ化部品保持装置100から引き出された部分に向かって加湿空気を吐出する向きに設けられている。気化フィルタ162,水槽166およびファン170は、ファン170の回転軸線に平行な方向に長く、吸気口および吐出口178はそれぞれ、ファン170の回転軸線に平行な方向および上下方向に複数ずつ設けられ、加湿空気はカバー130の幅方向の全体にわたって吐出される。
カバー130内には湿度計180(図5参照)が設けられ、カバー130内の湿度が測定される。測定された湿度は、制御装置168の主体を成すコンピュータに入力させられ、設定湿度と比較される。測定された湿度が設定された範囲の湿度より低いのであれば、モータ172の回転速度が高くされ、ファン170の回転数が増大させられて湿度が自動的に高くされ、湿度が高いのであれば、ファンの回転数が減少させられて湿度が自動的に下げられる。カバー130は透明材料製であり、湿度計180をカバー130内に外部から見えるように設け、作業者が湿度計180を見て湿度を調節するようにしてもよい。この場合、カバー130の外あるいは内に調節装置が設けられ、作業者が調節装置を操作し、その操作に基づいて制御装置168がモータ172を制御し、湿度が高く、あるいは低くされる。
装置本体160内にはまた、図2および図3に示すように、複数の帯184が開口134の上縁部から垂下させられている。これら帯184はそれぞれ、静電気除去シートにより形成され、可撓性を有し、複数のフィーダ50の並び方向に平行に並ぶとともに、その下端部がフィーダ本体63に接触するように設けられており、カバー130内の加湿空気がモジュール本体18側へ漏れることを防止するとともに、フィーダ本体63に触れて静電気を逃がす。
テープ化部品保持装置100等をカバー130によって覆う場合、作業者はカバー130を車輪144に支持させつつ、装着モジュール10へ移動させる。そして、開口134を複数のフィーダ50のリール102に向けた状態で、カバー130をやや後傾させ、前部を上げた状態で装着モジュール10側へ移動させ、図2および図3に示すように、フィーダ支持台52に取り付けられた全部のフィーダ50のテープ化部品保持装置100を開口134からカバー130内へ入れる。この際、カバー130の底壁をベース12と第2位置に位置するリール保持部材104との間に進入させ、1対の係合突部148をそれぞれ係合凹部150内に入れ、係合させるとともに、係合凹部150に係合突部148を下方から受けさせる。それにより、カバー130は、モジュール本体18に離間不能に係止されるとともに、係合凹部150による係合突部148の受けと、車輪144の床面への接地とにより下方から支持される。また、このようにカバー130がモジュール本体18に取り付けられた状態では、シール部材138がモジュール本体18の前面に弾性的に接触させられ、カバー130内から外部への加湿空気の漏れが防止されるとともに、カバー130の前進が止められる。開口134はフィーダ50のカバー130内への進入を許容するが、そのフィーダ本体63より下側の部分はフィーダ支持台52および基台部30により塞がれ、フィーダ50より上側の部分は帯180により塞がれて、加湿空気が外部へ漏れたり、装着モジュール10内へ流入して、装着モジュール10を構成する各種装置に結露が発生することが防止される。
カバー130は、1つの装着モジュール10を単位として取り付けられるため、電子回路部品装着システムを構成する複数の装着モジュール10の全部にそれぞれ取り付けることもでき、任意の一部の装着モジュール10、例えば、特に静電気の影響を受け易い電子回路部品が回路基板に装着される装着モジュール10に取り付けることもできる。カバーは、複数あるいは全部の装着モジュールについてテープ化部品保持装置を同時に覆うものとしてもよい。
カバー130の装着モジュール10への取付け後、扉136が閉じられるとともに、加湿空気吐出装置132が作動させられ、吐出口178から加湿空気が吐出されて、カバー130内の湿度が外部より高くされる。加湿空気は、図2および図5に矢印で示すように、カバー130の後部から前部に向かって斜め下向きに吐出され、テープ化部品80のリール102に巻き付けられた部分、特に外周側の部分およびリール102から引き出された部分が効果的に加湿され、カバーテープ86がキャリヤテープ84から剥がされる際の静電気の発生が抑制され、電子回路部品82の帯電が抑制される。フィーダ50において電子回路部品の残りが少なくなれば、作業者は扉136を開き、フィーダ50がフィーダ支持台52に取り付けられたままの状態でスプライシング作業を行う。
加湿空気吐出装置132に替えて、図6に示すように、噴霧装置200を設けてもよい。噴霧装置200は、図7および図8に示すように、装置本体202,水槽204,複数の吸出し管206,複数のノズル208,コンプレッサ210および制御装置212を含み、前記カバー130と同様に構成されたカバー220の天壁222の内側面に取り付けられ、装置本体202はカバー220の前部側に取り付けられている。
水槽204は長手形状を成し、カバー220の幅方向に平行に設けられている。複数の吸出し管206はそれぞれL字形を成し、水槽204の長手方向に適宜の間隔を隔てて、例えば、等間隔に設けられ、一方のアーム部が水槽204内に鉛直に配置され、他方のアーム部は水槽204から突出させられ、水平に配設され、その先端部が吸出し口224を構成している。複数のノズル208はそれぞれ、吸出し管206より前側に配置され、カバー220の前部から後部に向かうとともに斜め下向きに、吸出し管206の吸出し口224に向かって設けられている。複数のノズル208は、配管226によってコンプレッサ210に接続されている。
装置本体202の底壁228には、吐出口230が設けられている。底壁228の複数のノズル208と対向する部分の下面からは、突部232が、カバー220の幅方向に平行に延び、ノズル208と同じ方向に傾斜させられるとともに、フィーダ50の近傍まで延び出す状態で突設され、その突部232を延び出し方向に貫通して、カバー220の幅方向に長い吐出口230が形成されている。また、カバー220内に湿度計234が設けられている。
噴霧装置200においては、コンプレッサ210から複数のノズル208に加圧空気が供給され、各ノズル208から吸出し管206に向かって噴射されることにより、水槽204内の水が吸出し管206を通って吸い出されるとともに霧にされ、吐出口230から吐出される。吐出口230は突部232と共にノズル208と同じ方向に傾斜させられ、テープ化部品80のリール102から引き出された部分の近くから、その部分に向かって、テープ化部品80の送り方向とは逆の向きの成分を有する方向に霧状の水を吐出する。それにより、テープ化部品80のリール102から引き出された部分に向かって霧状の水が上方から集中的に掛けられ、テープ化部品80は効果的に加湿され、帯電が防止される。吐出口230はカバー220の幅方向であって、フィーダ50の並び方向に長く、フィーダ支持台52に取り付けられた複数のフィーダ50の全部について、テープ化部品80のリール102から引き出された部分に霧状の水が集中的に掛けられる。
噴射される霧の粒子の大きさは、ノズル208に供給される加圧空気の圧力が高いほど小さく、カバー220内に噴霧され、テープ化部品80のリール102から引き出された部分に到達する頃には気化し、テープ化部品80が加湿されるが、結露の発生が抑制される大きさとされる。本噴霧装置200においては霧状の水の噴霧は、設定時間間隔で行なわれ、設定時間のうちの一部の時間に噴霧が行われる。この設定時間に対する噴霧実行時間の比率は、カバー220内の湿度が低いほど大きくされる。湿度計234により検出されるカバー220内の湿度に基づいてコンプレッサ210の作動が制御装置212により制御され、噴霧時間が長く、あるいは短くされるのである。なお、湿度計234および湿度の検出に基づく噴霧量の制御は省略してもよい。
テープ化部品の加湿は、テープフィーダとトレイとの両方によって電子回路部品を供給することができる電子回路部品供給装置において行われてもよい。この種の電子回路部品供給装置は、例えば、特開2008−205009公報に記載の電子回路部品供給装置と同様に構成され、図9に概略的に示す電子回路部品供給装置250のように、支持台252に設けられた複数の取付部253にテープフィーダ(以後、フィーダと略称する)254が直接取り付けられ、取付部253に取り付けられたトレイ支持部材255によりトレイ256が支持されるものとされる。支持台252はフィーダ保持部材を構成し、台車258に昇降可能に設けられ、図10に示すように、台車258ごと電子回路部品装着機に取り付けられる。支持台252の取付部253の並び方向の両端部にはそれぞれ、位置決め凹部たる位置決め穴260が設けられ(図9には一方の位置決め穴260のみが図示されている)、電子回路部品装着機に設けられた位置決め突部たる位置決めピン(図示省略)に嵌合されることにより、電子回路部品供給装置が電子回路部品装着機のベース262に位置決めされて連結される。位置決め穴260および位置決めピンが位置決め装置を構成している。
フィーダ254は、部品保持装置266のリール保持部材268が昇降させられないことを除いて、前記フィーダ50と同様に構成されている。支持台252に取り付けられたフィーダ254は、図10に示すように、電子回路部品供給装置250が電子回路部品装着機に取り付けられた状態において、前部が電子回路部品装着機のハウジング270内に位置させられ、電子回路部品装着装置272の装着ヘッド274に電子回路部品を供給し、部品保持装置266および案内装置276の一部はハウジング270の外に突出させられ、カバー280により覆われる。また、トレイ256は、全体がハウジング270内に位置させられる。
カバー280は、図9に概略的に示すように、前面全体および下面全体がそれぞれ開口させられ、フィーダ254のハウジング270の外へ突出した部分を台車258ごと覆うものとされている。カバー280は、支持台252に保持される。支持台252の取付部253の並び方向の両端部にそれぞれ、図11に示すように、L字形のブラケット284が固定されるとともに、各ブラケット284には、取付部253の並び方向に平行に貫通する2個の嵌合穴286が上下に距離を隔てて設けられている(図11には一方のブラケット284のみが図示されている)。また、カバー280の1対の側壁部288にはそれぞれ、厚さ方向に貫通する2個の嵌合穴290が上下方向に距離を隔てて設けられており、カバー280をフィーダ254のハウジング270からの突出部および台車258に被せた状態で4つずつの嵌合穴286,290の各位置を合わせ、それらに跨って保持部材たるピン292を嵌合することにより、カバー280が支持台252に取り付けられる。カバー280の嵌合穴290が設けられた部分が被保持部を構成し、支持台252の嵌合穴286が設けられた部分が保持部を構成している。カバー280は、支持台252のベース262への連結を介して電子回路部品装着装置272に対しても位置決めされることとなる。なお、図9においては、カバー280が概略的に図示されるとともに、カバー280を透視して電子回路部品供給装置250が図示されており、また、ブラケット284等の図示は省略されている。
カバー280はまた、図9および図10に示すように、開閉可能な扉294を備え、内部に噴霧装置296が設けられている。噴霧装置296は前記噴霧装置200と同様に構成され、テープ化部品80のリール102から引き出された部分に集中的に霧状の水が吐出されるように設けられている。さらに、カバー280の前面開口の上縁部から静電気除去シート製の複数の帯298が垂下させられ、その下端部はフィーダ本体300に接触させられている。本電子回路部品供給装置250においても、噴霧装置296によってテープ化部品80のリール102から引き出された部分に霧状の水が集中的に掛けられることにより帯電が防止され、電子回路部品の供給が良好に行われる。
カバー280は支持台252に取り付けられて、支持台252と共に台車258により移動させられてもよく、電子回路部品供給装置250のベース262への取付け後、カバー280が支持台252に取り付けられてもよい。
なお、電子回路部品供給装置においてカバーは省略してもよい。この場合、加湿装置は、フィーダ保持部材とは別の支持部材により支持されてもよく、被保持部が設けられ、フィーダ保持部材に保持されるようにしてもよい。この際、フィーダ保持部材は、電子回路部品装着機を始めとする作業機の本体に着脱可能に取り付けられるものでもよく、固定的に設けられ、作業機本体がフィーダ保持部材としても機能させられるものでもよい。また、加湿装置は作業機本体に直接取り付けられてもよい。加湿装置は、作業機本体外に設けられてもよく、作業機本体内に設けられてもよい。作業機本体外に設けられれば、作業機内の装置への湿気の影響が少ない。いずれにしても加湿装置は、噴霧装置であれば、前記噴霧装置200のように、テープ化部品のテープ化部品保持部から引き出された部分に向かって集中的に霧状の水を吐出する吐出口を備えたものとされ、テープ化部品が効果的に加湿されるようにされる。図6ないし図8に示す実施例においてカバー220を省略した電子回路部品供給装置が、カバーを備えない電子回路部品供給装置の一例である。この場合、噴霧装置200は、例えば、モジュール本体18のフレーム部32の前面の上部に支持部材を着脱可能にあるいは固定して設けて支持させてもよく、あるいは床面に、フィーダ50の上方まで延び出す支持部材を設置して支持させてもよく、種々の態様で配設することができる。噴霧装置200の構成要素全部を支持して噴霧装置を構成する部材に被保持部を設け、フレーム部32に設けた保持部に着脱可能に保持させてもよい。これら被保持部および保持部は、例えば、前記係合突部148および係合凹部150と同様に構成したり、係合ピンおよび係合穴、突条および溝等、種々の態様で構成することができる。フィーダ支持台52が設けられたモジュール本体18がフィーダ支持台52と共にフィーダ保持部材を構成すると考えるのであれば、噴霧装置はフィーダ保持部材に保持されることとなり、モジュール本体18に支持部材を設ける場合、その支持部材も保持部と考えることができる。噴霧装置が直接フィーダ支持台により保持されるようにしてもよい。カバーを備えない電子回路部品供給装置の加湿装置として加湿空気吐出装置を採用する場合も同様であり、加湿空気吐出装置において吐出口はテープ化部品のテープ化部品保持部から引き出された部分に向かって集中的に加湿空気を吐出するものとされる。加湿空気吐出装置の吐出口を、例えば、噴霧装置200の吐出口230と同様に、複数のフィーダの並び方向に長くするとともに、テープ化部品の部品保持部から引き出された部分に向かって延び出させ、さらに可能であればテープ化部品の送り方向とは逆の向きの成分を有する方向に設け、加湿空気を集中的に吐出するものとするのである。電子回路部品供給装置がカバーを備え、加湿空気吐出装置がカバー内に設けられる場合も、吐出口を、加湿空気をテープ化部品の部品保持部から引き出された部分に向かって集中的に吐出するものとしてもよい。
また、カバーは、アクリル樹脂以外の材料、例えば、塩化ビニールにより構成されてもよい。
さらに、電子回路部品装着機において基板搬送装置は不可欠ではなく、例えば、基板着脱装置を設け、基板支持装置に回路基板を自動的に支持させ、取り外すようにしてもよく、あるいは作業者が回路基板の基板支持装置への着脱を行うようにしてもよい。
一実施例である電子回路部品供給装置を含む装着モジュールが複数並べられた電子回路部品装着システムを示す斜視図である。 上記電子回路部品供給装置のテープフィーダ,加湿空気吐出装置およびカバー等を示す側面図(一部断面)である。 上記電子回路部品供給装置のテープフィーダ,加湿空気吐出装置およびカバー等を示す斜視図である。 上記テープフィーダに保持されるテープ化部品を示す平面図である。 上記加湿空気吐出装置を示す側面断面図である。 別の実施例である電子回路部品供給装置のテープフィーダ,噴霧装置およびカバー等を示す側面図(一部断面)である。 図6に示す噴霧装置を示す側面図(一部断面)である。 図6に示す噴霧装置を示す背面図(一部断面)である。 別の実施例である電子回路部品供給装置を噴霧装置,カバーおよび帯と共に示す斜視図である。 図9に示す電子回路部品供給装置が電子回路部品装着機に取り付けられた状態を示す側面図である。 図9に示す電子回路部品供給装置を覆うカバーを支持台に保持させるための嵌合穴およびピンを示す側面図である。
符号の説明
24:電子回路部品供給装置 50:テープフィーダ 52:フィーダ支持台 80:テープ化部品 82:電子回路部品 84:キャリヤテープ 86:カバーテープ 88:収容凹部 96:送り装置 100:部品保持装置 102:リール 130:カバー 132:加湿空気吐出装置 134:開口 136:扉 144:車輪 180:湿度計 184:帯 200:噴霧装置 220:カバー 234:湿度計 250:電子回路部品供給装置 252:支持台 254:テープフィーダ 280:カバー 294:扉 296:噴霧装置 298:帯

Claims (6)

  1. それぞれ、(a)キャリヤテープにそのキャリヤテープの長手方向に並んで形成された複数の収容凹部に電子回路部品が収容され、その収容凹部の開口がキャリヤテープに重ねて固定されたカバーテープによって閉塞されて成るテープ化部品を保持するテープ化部品保持部と、(b)そのテープ化部品保持部から引き出されたテープ化部品をそのテープ化部品の長手方向に送る送り部とを備えた複数のテープフィーダと、
    それら複数のテープフィーダの前記テープ化部品保持部側から前記送り部側に向かって開いた開口を有し、それら複数のテープフィーダの少なくとも前記テープ化部品保持部の周辺を覆うカバーと、
    そのカバーの前記開口の上縁部からのエアカーテン、または前記開口の上縁部から複数垂下させられた可撓性材料から成る帯状部材と、
    前記カバー内の空気を加湿する加湿装置と
    を含む電子回路部品供給装置。
  2. 前記カバーが開閉可能な扉を備えた請求項1に記載の電子回路部品供給装置。
  3. 前記カバーの少なくとも一部が透視性を有する材料によって構成され、そのカバーの内部が透視可能である請求項1または2に記載の電子回路部品供給装置。
  4. 前記加湿装置が、加湿した空気を吐出する加湿空気吐出装置と、水を霧状にして吐出する噴霧装置との少なくとも一方を含む請求項1ないし3のいずれかに記載の電子回路部品供給装置。
  5. 前記加湿空気吐出装置と前記噴霧装置との少なくとも一方が、前記カバーに保持された請求項4に記載の電子回路部品供給装置。
  6. 前記加湿装置が、前記テープ化部品の前記テープ化部品保持部から引き出された部分に向かって集中的に加湿空気または霧状の水を吐出する吐出口を備えたものである請求項1ないし5のいずれかに記載の電子回路部品供給装置。
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