JP5229740B2 - 通信システム、送信装置、受信装置、ファームウェアの更新方法、及びプログラム - Google Patents

通信システム、送信装置、受信装置、ファームウェアの更新方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信システムにおいて、通信装置のファームウェアを更新する技術に関する。
通信装置に組み込まれるファームウェアには、更新可能なものがある。近年では、通信装置の構成が複雑化したことに伴い、バグの修正や機能の追加などの目的で、ファームウェアが更新されることが多くなっている。
通信装置が、サーバなどから、ファームウェア更新用のデータをダウンロードしてファームウェアの更新を行う場合、更新すべき時刻を予め定めておくことがある。例えば、ファームウェアを更新すべき通信装置が多数あり、通信負荷を分散させたい場合、各通信装置は、分散した時間帯にデータを受信して更新する。また、通信装置が、通信対象の機器と同期して通信プロトコルを変更するため、一定の時刻に、ファームウェアを更新する場合もある。
特許文献1に記載の通信システムでは、ファームウェア更新の時期を分散させることで、通信負荷の集中を防止している。具体的には、サーバは、サーバ自身の負荷や伝送路の負荷を分散させるように、予約テーブルを作成する。この予約テーブルには、通信装置ごとに、ファームウェアを更新する時間帯の候補が記載される。各通信装置は、それらの時間帯の候補から、ユーザ操作に応じて、いずれかの時間帯を選択し、サーバに登録する。サーバは、登録された時間帯に、対応する通信装置へファームウェア更新用のデータを送信する。
特開2004−185114号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたシステムでは、通信装置において、ファームウェアの更新が適切に行われないことがあった。
通信装置は、バッテリー消費を抑えるため、一定時間以上、操作がなされないと、スリープモードなどの省電力モードに移行する場合がある。また、ユーザが意識的に通信装置を省電力モードにすることもある。この省電力モードでは、通信装置の通信機能が制限され、ファームウェア更新のためのデータを通信装置がダウンロードできない。
このため、予約した時間帯において、通信装置が省電力モードになっていると、通信装置においてファームウェアが更新されないという問題があった。
本発明の目的は、通信装置のファームウェアを確実に更新する技術を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の通信システムは、ファームウェアを実行することにより動作する通信装置を管理する管理装置であって、該ファームウェアの更新処理をすべき時刻である更新時刻を特定するための更新時刻情報を、該更新時刻より前に該通信装置へ通知する管理装置と、前記管理装置により通知された前記更新時刻情報を受信し、該更新時刻情報によって特定される前記更新時刻になったとき、消費電力を抑制するための省電力状態であれば該省電力状態から復帰し、前記更新処理を行う通信装置と、を有する。
本発明の通信装置は、通信装置のファームウェアの更新処理をすべき時刻である更新時刻を特定するための更新時刻情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記更新時刻情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記更新時刻情報によって特定される前記更新時刻になったとき、消費電力を抑制するための省電力状態であれば、該省電力状態から復帰し、前記更新処理を行う更新手段と、を有する。
本発明のファームウェアの更新方法は、通信装置が、該通信装置のファームウェアの更新処理をすべき時刻である更新時刻を特定するための更新時刻情報を受信し、前記更新時刻情報を記憶手段に記憶し、前記記憶手段に記憶された前記更新時刻情報によって特定される前記更新時刻になったとき、消費電力を抑制するための省電力状態であれば、該省電力状態から復帰し、前記更新処理を行う、方法である。
本発明のプログラムは、コンピュータに、通信装置のファームウェアの更新処理をすべき時刻である更新時刻を特定するための更新時刻情報を受信する受信手順、前記受信手順で受信された前記更新時刻情報を記憶手段に記憶する手順、及び前記記憶手段に記憶された前記更新時刻情報によって特定される前記更新時刻になったとき、消費電力を抑制するための省電力状態であれば、該省電力状態から復帰し、前記更新処理を行う更新手順、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、通信システムにおいて、受信装置が、更新時刻を特定するための更新時刻情報を送信装置から受信し、その更新時刻に受信装置が省電力状態であれば、復帰してファームウェアを更新するための処理を開始するので、確実にファームウェアを更新できる。
本発明の第1の実施形態の無線システムの一構成例を示す全体図である。 本発明の第1の実施形態のPCの一構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の無線端末の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の無線端末の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態のPCの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の無線端末のファーム更新処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の無線システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態の無線システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態の無線システムの一構成例を示す全体図である。 本発明の第3の実施形態の更新テーブルの一例を示す図である。
(第1の実施形態)
本発明を実施するための第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の無線システム1の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、無線システム1は、PC(Personal Computer)10、および無線端末40を有する。
PC10は、交換機20および基地局装置30に接続された情報処理装置である。交換機20は、基地局装置30を収容し、基地局装置30は、無線端末40を収容する。PC10は、これらの交換機20および基地局装置30を介して、無線端末40との間でデータを送受信する。
PC10は、無線端末40へ設定情報を送信する。この設定情報は、無線端末40のファームウェアの更新処理をすべき時刻(以下、「予約時刻」という)を、無線端末40に設定するための情報である。
ここで、ファームウェアの更新処理とは、ファームウェアを更新するための一連の処理をいう。更新処理には、ファームウェアを更新するためのデータ(以下、「更新情報」という)を受信する処理や、そのデータに基づいてファームウェアを更新する処理が含まれる。
更新情報の受信を開始する時刻を予約時刻としてもよいし、更新情報を事前に送信しておく場合、更新情報に基づくファームウェアの更新開始の時刻を予約時刻としてもよい。以下、本実施形態では、更新情報の受信を開始する時刻を予約時刻とする。
設定情報は、具体的には、現時刻から、予約時刻までの時間(設定時間)を示す情報と、その設定時間を設定したタイマを起動するように要求する信号とを含む。
また、PC10は、設定時間が経過して予約時刻になったとき、更新情報を無線端末40へ送信する。
無線端末40は、交換機20および基地局装置30を介してPC10との間でデータを送受信する端末である。無線端末40は、例えば、無線LAN(Local Area Network)システムにおける端末である。無線端末40は、PDC(Personal Digital Cellular)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA―2000、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、GSM(Global System for Mobile Communications)、GPRM、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)などを採用する移動体通信機器、あるいはPHS(Personal Handy-phone System)、PACS(Personal Access Communication Systems)における端末であってもよい。
無線端末40は、自身が省電力状態であるか否かを判断する。省電力状態は、電力消費を抑制している状態である。この省電力状態においては、無線端末40の通信機能やファームウェアの更新機能は制限されているが、前述したタイマと、そのタイマがタイムアウトしたときに無線端末40が省電力モードから復帰する機能とは動作している。省電力状態から復帰することにより、無線端末40は、他の装置と通信したり、ファームウェアを更新したりすることができるようになる。
省電力状態には、例えば、着信できるが、PC10との間の通信、および他の端末との通話ができない状態であるスリープモードが含まれる。ユーザが所定時間以上、無線端末40を操作しないときや、ユーザが所定の操作を行ったとき、無線端末40はスリープモードに移行する。
無線端末40は、PC10と通信可能な間に、PC10から設定情報を受信し、その設定情報の示す設定時間をタイマに設定する。無線端末40は、タイマに設定された時間が経過したとき、自身が省電力状態であれば、その状態から復帰して、PC10からの更新情報を受信できる状態になる。PC10から更新情報を受信したならば、無線端末40は、受信した更新情報に基づいて、ファームウェアを更新する。
図2は、PC10の一構成例を示すブロック図である。同図を参照すると、PC10は、NIC(Network Interface Card)101、HDD(Hard Disk Drive)102、およびCPU(Central Processing Unit)103を有する通信装置である。
NIC101は、PC10に、無線端末40との間の通信機能を提供する拡張カードである。
HDD102は、ファーム更新アプリ1021やOS(Operation System)1022を記憶する記憶装置である。ファーム更新アプリ1021は、無線端末40にファームウェアを更新させる機能をPC10に提供するアプリケーションである。OS1022は、ファーム更新アプリ1021に、NIC101を抽象化した通信インターフェースを提供する基本ソフトウェアである。
CPU103は、ファーム更新アプリ1021を実行することにより、PC10が無線端末40と通信可能な間に、NIC101を制御して、設定情報を無線端末40へ送信する。そして、予約時刻になったとき、CPU103は、NIC101を制御して、更新情報を無線端末40へ送信する。
図3は、無線端末40の一構成例を示す機能ブロック図である。同図を参照すると、無線端末40は、無線部401、記憶部402、および制御部403を有する。
無線端末40は、ユーザによる操作が一定時間なされない場合などに、スリープモードに移行する。
スリープモードについて簡単に説明する。基地局装置30からは、着信の有無を通知するためのビーコン信号が定期的に送信されているが、無線端末40は、スリープモードにおいて、このビーコン信号を間欠受信する。このスリープモードにおいては、無線端末40は、間欠受信を除き、PC10との間の通信や、他の端末との間の通話、通信はできない。このため、スリープモードにおいては、無線通信端末は、更新情報を受信できず、その結果、ファームウェアを更新できない。
無線部401は、無線端末40にPC10との間の無線通信機能を提供する。スリープモードにおいては、間欠受信を除き、無線部401の無線通信機能が制限される。
記憶部402には、無線部401が受信した設定情報および更新情報が格納される。制御部403は、PC10と通信可能であれば、無線部401を介して設定情報を受信し、記憶部402に格納する。次いで、制御部403は、設定情報の示す設定時間が経過したとき、無線端末40がスリープモードであるか否かを判断する。スリープモードであれば、制御部403は、無線端末40をスリープモードから復帰させ、無線部401を介して、PC10からの更新情報の受信を受け付ける。そして、制御部403は、更新情報を受信したとき、その更新情報に基づいてファームウェアを更新する。
図4は、図2で示した無線端末40の各機能を実現する具体的な構成の一例を示すブロック図である。同図を参照すると、無線端末40は、無線部411、PMU(Power Management Unit)412、CPU413、ROM(Read Only Memory)414、およびRAM(Random Access Memory)415を有する。ROM414には、制御プログラム4141が格納される。RAM415には、起動フラグ4151、およびタイマ4152が設けられる。
無線部411は、図3における無線部401と同様の構成である。PMU412は、CPU413の制御に従って、無線部411の電源を制御する。スリープモードにおいては、PMU412は、上述したように、一定周期で無線部411の電源をオン、オフする。
CPU413は、制御プログラム4141を実行する。この制御プログラム4141は、CPU413に、ファームウェア更新処理を実行させるためのプログラムである。
ファームウェア更新処理について説明する。ファームウェア更新処理において、まず、CPU413は、PC10と無線端末40とが通信可能であれば、無線部401を制御してPC10から設定情報を受信する。
次いで、設定情報の受信に応じて、CPU413は、起動フラグ4151をオンにする。起動フラグ4151は、設定時間経過後に、無線端末40をスリープモードから復帰させる必要がある場合にオンに設定され、そうでない場合にオフに設定されるフラグである。初期状態において、起動フラグ4151はオフである。
CPU413は、起動フラグ4151をオンにすると同時に、タイマに設定情報の示す時間を設定して、タイマ4152を起動させる。本実施形態では、タイマ4152は、設定された時間が経過したときにオンとなるオンタイマーである。
CPU413は、タイマ4152がタイムアウトしてオンとなったとき、無線端末40がスリープモードであれば、スリープモードから復帰させる。そして、CPU413は、起動フラグ4151をオフにし、タイマ4152に設定された時間をクリアする。次いで、CPU413は、無線部411を介して、PC10から更新情報を受信し、その更新情報に基づいて無線端末40のファームウェアを更新する。
図3の無線部401が図4の無線部411に相当し、図3の記憶部402が図4のRAM415に相当する。図3の制御部403が図4のPMU412、CPU413、および制御プログラム4141に相当する。
図5は、PC10の動作を示すフローチャートである。この動作は、ファーム更新アプリ1021が実行されたときに開始する。同図を参照すると、PC10は、NIC101を制御して、無線端末40と通信可能であるか否かを判断する(ステップS1)。通信可能でなければ(ステップS1:NO)、所定時間が経過したのち、PC10は、ステップS1に戻る。このリトライの間隔は、任意に設定できる。
通信可能であれば(ステップS1:YES)、PC10は、無線端末40に対し、起動フラグをオンとし、タイマに設定時間を設定することを要求する設定情報を送信する(ステップS3)。
次いで、PC10は、設定情報を送信してから設定時間が経過したか否かを判断する(ステップS5)。設定時間が経過していなければ(ステップS5:NO)、PC10は、ステップS3に戻る。
設定時間が経過したならば(ステップS5:YES)、PC10は、無線端末40へ更新情報を送信してファームウェアの更新を要求する(ステップS7)。ステップS7の後、PC10は、動作を終了する。
図6は、無線端末40のファーム更新処理を示すフローチャートである。このファーム更新処理は、制御プログラム4141が実行されたときに開始する。同図を参照すると、無線端末40は、PC10と通信可能であるか否かを判断する(ステップT1)。
PC10と通信可能であれば(ステップT1:YES)、無線端末40は、PC10から設定情報を受信し、その設定情報に基づいて、起動フラグ4151をオンにしてタイマ4152に設定時間を設定する(ステップT3)。無線端末40は、設定時間を設定したタイマ4152をスタートさせる(ステップT5)。
無線端末40は、タイマ4152がタイムアウトしたか否かを判断する(ステップT7)。タイマ4152がタイムアウトしていなければ(ステップT7:NO)、無線端末40は、ステップT7に戻る。
タイマ4152がタイムアウトしたならば(ステップT7:YES)、無線端末40は、端末自身がスリープモードであるか否かを判断する(ステップ9)。スリープモードであれば(ステップT9:YES)、無線端末40は、PMU412の動作により、スリープモードから復帰する(ステップT11)。
スリープモードでない場合(ステップT9:NO)、またはステップT6の後、無線端末40は、起動フラグ4151をオフにしてタイマ4152をクリアする(ステップT13)。そして、無線端末40は、PC10からの更新情報の受信を受け付ける。更新情報をPC10から受信したならば、無線端末40は、その更新情報に基づいてファームウェアの更新を開始する(ステップT15)。
図7は、無線システム1全体の動作を示すシーケンス図である。同図を参照すると、PC10は、通信可能であれば(ステップS1:YES)、無線端末40へ設定情報を送信する(ステップS3)。一方、無線端末40は、通信可能であれば(ステップT1:YES)、設定情報をPC10から受信し、起動フラグ4151をオンにしてタイマ4152を設定する(ステップT3)。
PC10は、設定時間が経過したならば(ステップS5:YES)、無線端末40へ更新情報を送信し、ファームウェアの更新を要求する(ステップS7)。
一方、無線端末40は、タイムアウトしたとき(ステップT7:YES)、スリープモードであっても(ステップT9:YES)、スリープモードから復帰する(ステップT11)。このため、PC10が更新情報を送信する時点(ステップS7)において、無線端末40は通信可能な状態である。無線端末40は、復帰後に、PC10から更新情報を受信し、ファームウェアを更新する(ステップT15)。
なお、本実施形態では、PC10は、現時刻から予約時刻までの設定時間をタイマに設定するように無線端末40に指示する構成としているが、PC10は、予約時刻そのものを無線端末40に指示してもよい。
また、本実施形態では、無線端末のファームウェアを更新する構成としているが、ファームウェアを更新でき、且つ、省電力状態をとりうる通信装置であれば、無線端末以外の装置が、そのファームウェアを更新する構成としてもよい。
図5、および図6で示したフローチャートは、プログラムの実行により実現されているが、これらのフローチャートの全部または一部は、電子回路等のハードウェアにより実現することもできる。
本実施形態におけるPC10が本発明の管理装置に相当し、無線端末40が本発明の通信装置に相当する。予約時刻が、本発明の更新時刻に相当し、設定情報が、本発明の更新時刻情報に相当する。制御部403が、本発明の更新手段に相当する。
以上説明したように、本実施形態によれば、通信システムにおいて、受信装置が、更新時刻を特定するための更新時刻情報を送信装置から受信し、その更新時刻に受信装置が省電力状態であれば、復帰してファームウェアの更新を開始するので、確実にファームウェアを更新できる。
(第2の実施形態)
図8を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態の通信システムの構成は、更新時刻前に予め更新情報を送受信しておく点以外は、第1の通信システムの構成と同様である。
具体的には、PC10は、無線端末40と通信可能であれば、更新情報を送信した後、設定情報を送信する。設定情報における予約時刻について、本実施形態では、無線端末40が、更新情報に基づくファームウェアの更新の開始すべき時刻を予約時刻とする。
一方、無線端末40は、受信した更新情報を記憶しておき、予約時刻になったとき、その更新情報に基づいてファームウェアの更新を開始する。
図8は、本実施形態の通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。同図を参照すると、本実施形態の通信システムの動作は、PC10がステップ5、7の代わりにステップS2を実行し、無線端末40がステップS15の代わりに、ステップT2、T15aを実行する点以外は、第1の実施形態の通信システムの動作と同様である。
同図を参照すると、PC10は、通信可能であれば(ステップS1:YES)、無線端末40へ更新情報を送信し(ステップS2)、設定情報を送信する(ステップS3)。一方、無線端末40は、通信可能であれば(ステップT1:YES)、更新情報をPC10から受信し(ステップT2)、設定情報を受信する(ステップT3)。
そして、無線端末40は、起動フラグをオフにし、タイマをクリアした後、受信しておいた更新情報に基づいてファームウェアの更新を開始する(ステップT15a)。
以上説明したように、本実施形態によれば、無線端末40は、予め更新情報を受信しておくので、更新情報の送受信時期と、ファームウェアの更新時期とを別々にできる。このため、通信負荷の集中を避けつつ、一定の時刻に、複数の端末で一斉にファームウェアを更新させることが可能となる。
(第3の実施形態)
図9および図10を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態の通信システム1bの構成は、複数の無線端末を設けて、複数の更新時期を設定する点以外は、第1の通信システムの構成と同様である。
図9は、本実施形態の通信システム1bの構成を示す全体図である。同図を参照すると、通信システム1bは、無線端末40、41などの複数の無線端末を有する点で、第1の実施形態の通信システム1と異なる。無線端末41の構成は、無線端末40の構成と同様である。
PC10は、通信負荷分散するように、あるいは、PC10に負荷が集中しないように、各無線端末に対応する予約時刻を更新テーブルに記載する。
図10は、PC10が設定する更新テーブルの記載内容の一例を示す図である。同図を参照すると、更新テーブルには、無線端末ごとに、予約時刻が記載される。これらの予約時刻は、通信負荷やPC10の負荷がある時刻に集中しないように、設定される。各予約時刻は、互いに異なる時刻であってもよいし、同じ時刻が複数あってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、無線端末ごとに、複数の予約時刻が設定されるので、送信装置の負荷や通信負荷を分散することができる。
1、1b 無線システム
10 PC
20 交換機
30 基地局装置
40、41 無線端末
101 NIC
102 HDD
103 CPU
401、411 無線部
402 記憶部
403 制御部
412 PMU
413 CPU
414 ROM
RAM 415
1021 ファーム更新アプリ
1022 OS
4141 制御プログラム
4151 起動フラグ
4152 タイマ
S1〜S7、T1〜T15 ステップ

Claims (9)

  1. ファームウェアを実行することにより動作する通信装置を管理する管理装置であって、前記通信装置と通信可能であるか否かを判断し、通信可能であれば、該ファームウェアの更新処理をすべき時刻である更新時刻を特定するための更新時刻情報を、該更新時刻より前に該通信装置へ通知し、通信可能でなければ、所定時間が経過したのちに、前記通信装置と通信可能であるか否かの判断を再び行う管理装置と、
    前記管理装置により通知された前記更新時刻情報を受信し、該更新時刻情報によって特定される前記更新時刻になったとき、消費電力を抑制するための省電力状態であれば該省電力状態から復帰し、前記更新処理を行う制御プログラムを常に実行している通信装置と、
    を有する通信システム。
  2. 前記管理装置は、前記通信装置の前記更新時刻を管理しており、前記更新時刻になると、前記ファームウェアを更新するための情報である更新情報を前記信装置へ送信し、
    前記信装置は、前記更新時刻になったとき、前記省電力状態から復帰して前記管理装置からの前記更新情報を受信できる状態となり、前記送信装置から前記更新情報が送られてきたら、前記更新情報を受信する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記管理装置は、前記更新時刻より前に更に、前記ファームウェアを更新するための情報である更新情報を前記信装置へ送信し、
    前記通信装置は、受信した前記更新情報を記憶しておき、前記更新時刻になったとき、該更新情報に基づいて前記ファームウェアを更新する、請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記更新時刻情報は、現時刻から、前記更新時刻までの時間を示す情報であり、前記通信装置は、設定した時間を計時するタイマを用いることにより、前記更新時刻を取得する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記通信装置は、前記更新時刻情報によって特定される更新時刻の所定時間前になったとき、前記省電力状態であれば、該省電力状態から復帰する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記通信システムは、
    複数の前記通信装置を有し、
    前記通信システムにおいて、それぞれの前記通信装置に対応する複数の前記更新時刻が定められる、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 前記通信装置は、移動体通信端末である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信システム。
  8. 通信装置と通信可能であるか否かを判断し、通信可能でなければ、所定時間が経過したのちに、前記通信装置と通信可能であるか否かの判断を再び行う手段と、
    通信可能であれば、前記通信装置のファームウェアの更新処理をすべき時刻である更新時刻を特定するための更新時刻情報を該通信装置へ送信する第1の送信手段と、
    前記更新時刻になると、前記ファームウェアを更新するための情報である更新情報を前記信装置へ送信する第2の送信手段と、
    を有する管理装置。
  9. コンピュータに、
    通信装置と通信可能であるか否かを判断し、通信可能でなければ、所定時間が経過したのちに、前記通信装置と通信可能であるか否かの判断を再び行う手順と、
    通信可能であれば、前記通信装置のファームウェアの更新処理をすべき時刻である更新時刻を特定するための更新時刻情報を該通信装置へ送信する第1の送信手順、及び
    前記更新時刻になると、前記ファームウェアを更新するための情報である更新情報を前記信装置へ送信する第2の送信手順、
    を実行させるためのプログラム。
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