JP5229568B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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本発明は、読み書きアクセスがあった後の動作電圧遮断の前にシャットダウン処理が必要な記憶媒体を備え、主電源スイッチがオンになったとき検査実行指定がある場合に、前記記憶媒体に対して読み書きアクセスをしない検査工程および読み書きアクセスをする検査工程を含む複数の検査工程を順次実行する情報処理装置に関する。本発明はたとえば、スキャナ,プリンタ,複写機,ファクシミリ装置,サーバあるいはコンピュータに実施できる。
たとえば、ハードディスクドライブ(以下、HDD)を搭載する機器の検査方法について、従来の製造工程の終端又は途中の検査工程では、
(1) HDDを含むすべての基板,デバイス等を組立てた後に、機器として主電源をオンし、機器に搭載しているプログラムまたは個別のプログラムを使用して、機器の設定や検査を行っている;
(2) 検査工程はいくつかの工程に分かれており、それぞれで主電源のオン,オフが行われている;
(3) HDDの電源は主電源オンと同時に入り、主電源オフにて切られるが、HDDの故障を防ぐために、HDDのシャットダウン処理が行われた後で主電源を切っている;
(4) HDDのシャットダウン処理は、HDDのヘッドのアンロードやデータの退避を行い、通常は機器の操作部等からボタンなどでシャットダウンを指定し、機器の主電源をオフしても良い状態としている。
特許文献1には、X,Yマトリクス構成のキーボードのXスイッチ群およびYスイッチ群の各一つのスイッチを選択してオンとすることにより模擬的に外部信号を生成し、検査制御信号と模擬信号から検査出力信号を生成してキーボードの良否を判定する検査装置が記載されている。特許文献2には、ハードディスクに関して、速度評価モード,適合性確認モード,EMI計測モードなどを有して、各モード実行する情報処理装置が記載されてる。
従来の機器例えば画像処理装置、の検査方法は、HDDへのアクセス中の電源オフによるHDD故障を防ぐために、シャットダウン処理による終了処置を行っていた。このため、主電源オン時のHDDへのアクセス有無に関わらず、HDD内のデータに相当するRAMへ展開したデータをHDDへ書き戻す作業を行い、その後にHDDのヘッドのアンロードを行ってから電源をオフするため、主電源オフとするまでに余計な時間がかかっていた。これにより検査工程での主電源オン〜オフまでの時間が必要以上に長くなり、その結果トータルでの検査時間が長くなってしまうという問題が発生している。
従来の画像処理装置の検査方法は、例えばハードディスクドライブ(以下、HDD)などの記録媒体へのアクセス中の電源オフによるHDD故障を防ぐために正規手順による終了処置を行っていた。このため、主電源オン時のHDDへのアクセス有無に関わらず、HDD内のデータに相当するRAMへ展開したデータをHDDへ書き戻す作業を行い、その後にHDDのヘッドのアンロードを行ってから電源をオフするため、主電源オフとするために余計な時間がかかっていた。
工程番号による設定テーブルを持ち、工程番号と関連付けられたフラグを読み込んでHDDの電源を制御した場合にも、同じ工程を繰り返し行う場合に、1回目の電源オンではHDDの電源をオンし起動させた場合でも2回目以降の同一工程の場合にはHDDの電源をオンさせる必要がない場合があるが、工程番号による設定テーブルを利用すると毎回HDDの電源をオンしてしまい不要なシャットダウン時間を要してしまう。
本発明は、読み書きアクセスがあった後の動作電圧遮断の前にシャットダウン処理が必要な記憶媒体を備える情報処理装置の、複数を1群とする検査工程において、検査工程群全体での検査時間を短縮することを目的とする。
(1)主電源スイッチ(31)、および、バックアップ電源又は自己保持回路(38)を含む電源回路(30)、ならびに、読み書きアクセスがあった後の動作電圧遮断の前にシャットダウン処理が必要な記憶媒体(8)、を備え、検査実行指定がある場合に、前記記憶媒体に対して読み書きアクセスをしない検査工程および読み書きアクセスをする検査工程を含む複数の検査工程を順次実行する情報処理装置において、
前記電源回路から前記記憶媒体への動作電圧をオン,オフする媒体給電スイッチ(9);
前記複数の検査工程の各工程宛に、前記記憶媒体に対する読み書きアクセスの有無に対応する前記媒体給電スイッチのオン,オフフラグを格納したフラグメモリ(3);および、
実行する検査工程に対応するオン,オフフラグを前記フラグメモリから読み出して該オン,オフフラグに対応して前記媒体給電スイッチをオン,オフし(図3)、前記記憶媒体に読み書きアクセスがある検査工程の実行中に前記主電源スイッチがオフした場合、前記記憶媒体に読み書きアクセスする検査部分を終了しているとシャットダウン処理が終了してから、該検査工程宛のオン,オフフラグをオフに書き換えた修正テーブルを生成しかつ修正テーブル指定情報(INTAF)を生成し(図4)前記媒体給電スイッチをオフし、主電源スイッチのオンのときに、前記修正テーブル指定情報があると、前記修正テーブルのオン,オフフラグに対応して前記媒体給電スイッチをオン,オフする(図3);給電制御手段(10);
を備えることを特徴とする情報処理装置(MF1)。
なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号又は対応事項を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
情報処理装置の検査工程において、記憶媒体の動作電圧のオン,オフを制御し、記憶媒体の読み書き機能が不要な場合には記憶媒体の電源をオンしないため、検査終了時にシャットダウン処理を行う必要が無く、主電源スイッチのオフに応じて即座にバックアップ電源又は自己保持回路(38)をオフできるため検査工程群全体としての検査時間が短縮可能となる。また、記憶媒体に読み書きアクセスがある検査工程の実行中に主電源スイッチがオフしたときは、該検査工程が終了し記憶媒体のシャットダウン処理が終了してから、媒体給電スイッチがオフするので、記憶媒体に記憶データ損壊を生じない。
記憶媒体の読み書き機能を必要とした検査の終了時に検査工程宛のオン,オフフラグをオフに書き換えた修正テーブルを生成することにより、記憶媒体の検査終了後に検査がストップしてしまった場合でも記憶媒体の検査が終了しているため、次回の同一工程の起動の場合でも記憶媒体の電源をオンせずに起動させることが可能となる。このため2回目以降の同一工程ではシャットダウン処理を行わずに主電源をオフすることが可能となり、トータルの検査時間を短縮することができる。
本発明の1実施例の情報処理装置である複写機MF1のシステム構成を示すブロック図である。 図1に示す情報処理装置の電源システムを示すブロック図である。 図1に示す複写機MF1のシステムコントローラ10にあるCPU1の、検査工程でのHDDに対する給電制御の一部を示すフローチャートである。 CPU1の、割り込み処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の1実施例および従来例での、検査工程の実行シーケンスを示すタイムチャートである。
)前記給電制御手段(10)は、前記記憶媒体に読み書きアクセスがある検査工程の実行中に前記主電源スイッチがオフしたときは、該検査工程が終了しシャットダウン処理が終了してから、前記媒体給電スイッチ(9)をオフし、その後で前記電源回路(30)のバックアップ電源又は自己保持回路(38)をオフにする;上記(1)に記載の情報処理装置。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
図1に、本発明の一実施例であるMFP(Multi Function Printer)機能があるディジタル複写機MF1の概要を示す。複写機MF1は、原稿上の画像を読み込むスキャナ13,画像を用紙に書き込むプリンタ12およびこれらの制御を行うプロセスを含むエンジン11を有し、プロセスコントローラ14は、複写機のシステム制御および画像処理制御を行うシステムコントローラ10と、PCIバス等の汎用バスによって繋がっている。
システムコントローラ10には、コントローラASIC(Application Specific IC)2,設定データ登録データを保持するNVRAM3,画像データを蓄積し、また複写機各部の状態情報を保持するRAM4,プログラムを格納したROM5,リアルタイムクロック6、および、主にプログラムおよび書画情報を蓄積するHDD8がある。コントローラASIC2は、システムコントローラ10,エンジン11およびI/Oインターフェイス15の間の画像データ,制御データ,同期信号などのやり取りを制御する伝送制御,メモリ3〜6およびHDD8に対するデータの読み書き制御,テキストデータをイメージデータに変換するデータ変換、および、スキャナ13が出力する読み取り画像データの、プリンタ12の記録色画像データへの変換、等を行うものである。
複写機MF1のI/Oインターフェイス15には、操作ボード21が接続した操作ボードI/F(インターフェイス)15,USB Host I/F17,SDカードI/F18,パソコンあるいはネットワークが接続されるMAC19およびファクシミリ通信回線に接続された回線I/F20等がある。
システムコントローラ10とI/Oインターフェイス15を含むメインコントローラ部が、複合処理システム全般の制御すなわちシステム制御を行う。システムコントローラ10のCPU1は、RAM4は勿論、I/Oインターフェイス15内の内部レジスタ等へのアクセスを容易に行える構成となっている。
リアルタイムクロック6は、例えばI12CバスによりASIC2に接続されている。また、リアルタイムクロック6は電池等により常時電源供給されておりCPU1からのアクセスにより、いつでも現時刻を読み出すことが可能である。CPU1は、主電源スイッチ31のオン直後にリアルタイムクロック6へのリードアクセスにより、主電源オン時刻をRAM4に保存しておき、その後はCPU1のタイマ割り込みにより1sec毎にリアルタイムクロック6へのリードを行い、現在時刻との差を計算することで、主電源スイッチ31オンからの経過時間を算出する。
HDD8への動作電圧のオン,オフを行うスイッチ9は、トランジスタをスイッチング手段とする電気回路であり、CPU1のオン,オフ指示に対応して、ASIC2のHDD制御回路7がオン,オフする。
USB Host I/F17の、USBケーブルコネクタがあるケーブル端子受け入れスロットには、外部記憶媒体の1つであるUSBメモリ22を挿入してUSB Host I/F17に電気的に接続することができる。同様に、SDカードI/F18の外部接続コネクタにSDカードを案内するカード挿入スロットには、外部記憶媒体のもう1つであるSDカード23を挿入してSDカードI/F18に電気的に接続することができる。
ASIC2にあるHDD制御回路7が、HDD8に対する読み書き制御を行うとともに、主電源回路30が出力する動作電圧のオン,オフを行うHDD電源スイッチ回路9のオン(HDD11に動作電圧供給)およびオフ(HDD11への動作電圧停止)を制御する。
図2に、複写機MF1の各部に動作電圧を与える給電系統の概要を示す。主電源スイッチである元電源スイッチ31が閉じられると、商用交流100Vが、電源回路30の整流平滑回路32およびAC回路37に加わる。整流平滑回路32の直流出力がDC/DCコンバータ33に印加される。この例ではDC/DCコンバータ33は、安定化した+24Vおよび+5Vの、2系統の直流電圧+24VE,+5VEを発生する。
電源回路30では、コンバータ出力の+24VE(+24Vの電圧)と+5VE(+5Vの電圧)にそれぞれスイッチ34,35が接続されている。定着装置のヒータ87に通電するAC回路37には、スイッチ36を通して与えられる+24Vによって閉じられる電源リレーがあり、この電源リレーが閉じることにより、AC回路37の、プリンタ12内の定着ヒータに通電する交流通電回路に商用交流ACが印加される。この交流通電回路は、トライアック(位相制御スイッチング素子)を用いる位相制御の交流通電回路であり、図示しない定着温度センサの温度検出信号を参照して、定着温度が目標温度になるように、トライアックの導通位相を制御する。
上述のスイッチ36,34,35のオン/オフを行うための制御信号がシステムコントローラ10からスイッチ36,34,35に与えられる。定着装置の目標温度を、トナー像を転写した転写紙の定着処理に定められた定着動作温度として定着ローラの温度をそれに維持する、コピースタートあるいはプリントコマンドに応答して実質上遅れ時間無く画像形成を開始することが出来る「スタンバイモード」(通常モード)では、システムコントローラ10は上記制御信号でスイッチ36,34および35を共にオンにしている。
「低電力モード」(待機モード)ではシステムコントローラ10は、プリンタ12内定着装置のヒータに通電するAC回路37の電源リレーにオン指示電圧+24Vを与えるスイッチ36を、オフに切り替える。すなわちAC回路37への電源を遮断する。「低電力モード」では、プリント出力を伴なわない、HDD 8に蓄積又は登録する画像読取,ファクシミリ送信のための画像読取,パソコンPCに送る原稿の画像読取のための、スキャナ13およびADFの動作は可能にするために、動力系に+24Vを給電するスイッチ34および制御系および通信系に+5Vを給電するスイッチ35はオンを継続する。このスイッチ35のオン,オフと同じく、自己保持スイッチ回路38をオン,オフする。
「休止モード」ではシステムコントローラ10は、+24Vを給電するスイッチ34および+5Vを給電するスイッチ35を、ともにオフにする。すなわちスイッチ34〜36のすべてをオフにする。
しかし休止モードでは、スイッチ34〜36がオフではあるが、スキャナ13の圧板スイッチ,フイラーセンサおよび操作ボード21の電源キースイッチの各検出信号線には、システムコントローラ10の状態変化検知回路において検出電圧+5VEが印加される。また、パソコンPCのプリントコマンドを検知する電気回路、および、回線I/F20のファクシミリ受信検知回路に、+5VEが継続して印加される。
主電源スイッチ31がオフからオンに切換って休止モード時の監視用電源+5VEが+5Vに立ち上がってシステムコントローラ10のCPU1が起動した後、スタンバイモード又は低電力モードに切換るためにスイッチ35をオンにするときに、CPU1は自己保持スイッチ38もオンにする。その後、ユーザの操作により主電源スイッチ31がオンからオフに切換えられ、CPU1がこれを認識すると、CPU1は複写機MF1の各部に動作停止を指示し、複写機MF1の各部が動作を終了すると、スイッチ34〜36および自己保持スイッチ38をオフに切り換える。これにより、電源回路30の出力が全て停止する。HDD 8に動作電圧+5Vを給電するHDD電源スイッチ回路9のオン(HDD11に動作電圧供給)およびオフ(HDD11への動作電圧停止)は、システムコントローラ10内のHDD制御回路7(図1)が制御する。
複写機MF1の検査工程は、図の(a)に示すように、検査工程1〜検査工程4まであり、それぞれを実施するに要する時間は、それぞれ10sec,60sec,80secおよび90secである。図の()には、従来の検査工程1〜4の実行シーケンスを示す。
検査工程1では、結線チェックを行い10sec程度で検査は終了する。この場合にはHDD8の機能は必要とせず、HDD8の電源をオンする必要は無い。同様に検査工程3ではHDD8の電源をオンする必要は無く、一方、検査工程2および4では、HDD8の機能を使用して検査を行うため、HDD8の電源をオンする必要がある。なお、HDD8の電源をオフする場合には、正規のシャットダウン処理を行うため、シャットダウン処理に10sec程度要するものとする。この場合に、図の()にしめすように、すべての工程でHDDの電源をオンした場合には、
(10sec+10sec)+(60sec+10sec)+(80sec+10sec)+(90sec+10sec)=280sec
が、画像処理装置への電源オンの時間としてかかってしまう。
ここでHDD8の機能を必要としない検査工程1,3で、図14の(a)に示すように、HDD8の電源をオンしない場合には、検査工程1では必要時間10sec後に直ちに画像処理装置の電源をオフすることができる。同様に工程3でも80secで画像処理装置の電源をオフすることができる。このため、全体での画像処理装置の電源オンの時間は、
10sec+(60sec+10sec)+80sec+(90sec+10sec)=260sec
で良いことになる。
図3に、システムコントローラ10のCPU1による、HDD8に対する給電制御の概要を示す。主電源スイッチ31がオンになって+5VEラインの電位が+5Vに立ち上がると、CPU1が起動し、自己保持スイッチ38をオンにし、スイッチ34〜36をオンする。このとき複写機MF1内のテストスイッチがオン(検査指定)であると、CPU1は、ROM5にある検査プログラムをRAM4に書き込んで(s1〜S3,s9,s10)、検査プログラムに従って、ステップs11以下の検査工程での給電制御を行う。
本実施例では、NVRAM3の一領域にフラグテーブルを設定しており、他の領域に修正テーブルを設定している。該フラグテーブルには、検査工程No.宛に、表1に示すように、状態フラグCFのデータを格納している。修正テーブルは、フラグテーブルのデータを、一部を書き換えて保持するものである。検査工程No.宛てに状態フラグCFを格納したフラグテーブルを持ち、工程番号と関連付けられたフラグCFを読み込んでHDD8の電源(SW9のオン,オフ)を制御するため、次回の起動フラグをセットする前に電源がオフされた場合や、工程の順番が入れ替わった場合にも対応することが可能となる。
Figure 0005229568
なお、CPU1が起動したときテストスイッチがオフであったときには、スキャナ,プリンタ,複写機,ファクシミリとしての情報処理を行う、通常の機能プログラムをROM5およびHDD8から読み出してRAM4に書き込み、実行する(s4,s5)。主電源スイッチ31が開になると複写機内各部に停止を指示し各部が待機状態(非作動状態)になると、自己保持スイッチ38をオフする。HDD8に関しては、後述の状態フラグPWFのデータが「1」であると動作状態(電源オフ禁止)、「0」であると休止時様態(電源オフ許可)である。CPU1は、複写機内各部に停止を指示したとき、PWFのデータが「1」であると、「0」になるのを待って自己保持スイッチ38をオフする。CPU1の、この自己保持スイッチ38の制御は、検査工程の給電制御に進入している場合も、同様である。
ステップs9以下の検査工程での給電制御では、給電制御に進むとまずHDD電源スイッチSW9をオフに初期化し(s11)、状態フラグPWFのデータを、主電源オフ許可を表す「0」とする(s12)。CPU1は、主電源オフ割り込みを許可する(s12a)。この主電源オフ割り込みは、主電源スイッチ31(図2)に組み込まれているオン,オフ検知スイッチがスイッチ31のオフに伴ってオフに転じてオン,オフ検知スイッチの信号ラインが高レベルHに転ずるとCPU1に割り込みがかかるものである。
に、該割り込みの処理概要を示す。この割り込み処理に進むとCPU1は、実行中の検査工程No.を保存し(S31)、該検査工程No.宛の状態フラグCFを参照して、それがHDD電源オン(SW9オン)を指定する「1」であると、該検査工程No.のHDD8使用の検査が終了しているか検索して(S32)、終了しているとHDD8のシャットダウン処理をして(S33)、それを終了すると、該検査工程No.宛の状態フラグCFを「0」に変更した修正テーブルをNVRAM3上に生成する(S34)。そして、修正テーブル参照を指示する「1」を、制御フラグINTAFに書き込んで(S35)メインルーチン(図12)に復帰して、機器各部が非作動状態になるのを待って、スイッチ34〜36および自己保持スイッチ38をオフにする(s24,s25)。
割り込み処理に進んだときに実行中の検査工程No.に「0」の状態フラグCFが割り当てられていた場合、ならびに、「1」の状態フラグCFが割り当てられていてもHDD8使用の検査が未完の場合には、上述の修正テーブルの生成は行わないで、メインルーチン(図12)に復帰して、機器各部が非作動状態になるのを待って、スイッチ34〜36および自己保持スイッチ38をオフにする(s24,s25)。この場合は、制御フラグINTAFのデータは「0」に留まる。
再度図を参照する。指定の検査工程No.を認識すると(s13)CPU1は、制御フラグINTAFのデータを参照して(s13a)、それが「0」であればフラグテーブルを指定し、「1」であれば修正テーブルを指定して、指定の検査工程No.あての状態データCFを読み出す(s14又はs14a)。該CFのデータが「0」であるとHDD電源スイッチSW9をオフにし(s16)、状態フラグPWFのデータを、主電源オフ許可を表す「0」とする(s17)。そして指定された検査工程が終了すると(s18)、次の、実行指定された検査工程No.を参照する(s13)。実行指定された検査工程No.に宛てられた状態フラグCFのデータが「1」であると、HDD電源スイッチSW9をオンにし(s19)、状態フラグPWFのデータを、主電源オフ禁止を表す「1」とする(s20)。そして、指定検査工程終了後のシャットダウン処理の終了を待って、HDD電源スイッチSW9をオフにし(s22)、状態フラグPWFのデータを、主電源オフ許可を表す「0」とする(s23)。検査工程の実行中あるいは終了後に、主電源SW31がオフになると、CPU1は、機内各部に作動停止を指示し、各部が電源断可になると、スイッチ34〜36および自己保持スイッチスイッチ38をオフにする(s25)
なお、HDD8に関してCPU1は、主電源スイッチ31がオフになったとき状態フラグPWFのデータが電源オフ禁止を意味する「1」であると、それが「0」に切換るのを待って、スイッチ34〜36および自己保持スイッチスイッチ38をオフにする。すなわち、HDD8のシャットダウン処理が終了してから、主電源をオフにする。
の()に、実施例の、検査工程実行シーケンスと上記給電制御によるHDD電源スイッチSW9のオン,オフシーケンスを示す。工程1ではフラグを0、工程2ではフラグを1、工程3ではフラグを0、工程4ではフラグを1というようにそれぞれの場合に応じてデータを保持しておくことで、検査工程1と3ではHDD104の電源をオンしない。また、検査工程2と4ではHDD104の電源をオンするように動作させる。
実施例では、検査工程2内でHDD8の機能を必要としている検査が終了したあとに主電源スイッチ31がオフに切換ると、次回の主電源スイッチ31のオンのときの検査工程2に宛てたHDD8の電源オン、オフを制御する状態フラグを「0」に変更する。例えば、最初の電源オン時には検査工程1での状態フラグCFが「0」のため、HDD8の電源をオンしないで検査工程1を起動し、検査工程2の起動時には検査工程2でのフラグが「1」のためHDD8に対して電源をオンして起動する。検査工程2の途中でHDD8の機能を必要とする検査が終了した後で主電源スイッチ31がオフした場合には、検査工程2でのフラグを「0」に書き換える。
HDD8の機能を必要とした検査の終了時に設定フラグを書き換えることにより、HDDの検査終了後に検査がストップしてしまった場合でもHDDの検査が終了しているため、次回の同一工程の起動の場合でもHDDの電源をオンせずに起動させることが可能となる。このため2回目以降の同一工程ではシャットダウン処理を行わずに主電源をオフすることが可能となり、トータルの検査時間を短縮することができる。
例えば、検査工程2の実行途中で異常が発生し、検査工程2の検査がすべて終了せずに主電源をオフした場合には、主電源を再投入して検査工程2の検査を再スタートするが、この場合にはHDD8の機能を必要とする検査が終了しており、検査工程2での状態フラグCFも0に書き換わっているため、HDD8の電源はオンせずに検査工程2を起動する。このため、通常では検査工程2の終了時にはHDD8の正規シャットダウン処理を必要としていたが、HDD8の電源をオンしていないため直接主電源をオフすることが可能となる。
なお、工程番号によるフラグテーブルを書換え可能なため、同一工程を複数回実施の場合、例えば、部品故障による一部修理実施による再検査などの場合にも設定テーブルを書き換えることにより不要なシャットダウン処理の時間を削減可能となる。
31:主電源スイッチ
特許第3928366号公報 特開2006−3945号公報

Claims (2)

  1. 主電源スイッチ、および、バックアップ電源又は自己保持回路を含む電源回路、ならびに、読み書きアクセスがあった後の動作電圧遮断の前にシャットダウン処理が必要な記憶媒体、を備え、検査実行指定がある場合に、前記記憶媒体に対して読み書きアクセスをしない検査工程および読み書きアクセスをする検査工程を含む複数の検査工程を順次実行する情報処理装置において、
    前記電源回路から前記記憶媒体への動作電圧をオン,オフする媒体給電スイッチ;
    前記複数の検査工程の各工程宛に、前記記憶媒体に対する読み書きアクセスの有無に対応する前記媒体給電スイッチのオン,オフフラグを格納したフラグメモリ;および、
    実行する検査工程に対応するオン,オフフラグを前記フラグメモリから読み出して該オン,オフフラグに対応して前記媒体給電スイッチをオン,オフし、前記記憶媒体に読み書きアクセスがある検査工程の実行中に前記主電源スイッチがオフした場合、前記記憶媒体に読み書きアクセスする検査部分を終了しているとシャットダウン処理が終了してから、該検査工程宛のオン,オフフラグをオフに書き換えた修正テーブルを生成しかつ修正テーブル指定情報を生成し前記媒体給電スイッチをオフし、主電源スイッチのオンのときに、前記修正テーブル指定情報があると、前記修正テーブルのオン,オフフラグに対応して前記媒体給電スイッチをオン,オフする;給電制御手段;
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記給電制御手段は、前記記憶媒体に読み書きアクセスがある検査工程の実行中に前記主電源スイッチがオフしたときは、該検査工程が終了しシャットダウン処理が終了してから、前記媒体給電スイッチをオフし、その後で前記電源回路のバックアップ電源又は自己保持回路をオフにする;請求項1に記載の情報処理装置。
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