JP5229443B2 - 4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド - Google Patents

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Description

本発明は、4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドおよびその製造法に関するものである。詳しく言えば、液晶を含む電子材料用途及び医農薬用途といった機能化学品向けに好適に用いられる、4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド、4−(シクロヘキシル)ベンズアルデヒド及び4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを製造する方法に関するものである。
シクロヘキシルベンゼン誘導体は液晶化合物として知られている(非特許文献1参照。)。例えば4−(trans−4−ヘプチルシクロヘキシル)安息香酸の製造法が開示され(特許文献1参照。)、4’−(4−プロピルシクロヘキシル)ビフェニル−4−イル−アセテートが開示されている(特許文献2参照。)。また、4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドや(非特許文献2参照。)、4−(trans−4−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド等が使用されている(特許文献3参照。)。一方、光重合開始剤として1,2−ビス(4−(4−プロピルシクロヘキシル)フェニル)エタン−1,2−ジオンが記載されている(特許文献4参照。)。また医薬用途でもシクロヘキシルベンゼン誘導体は用いられており、様々な分野での機能材料としての可能性を有することがわかる(特許文献5参照。)。
この様にシクロヘキシルベンゼン誘導体は液晶化合物用途を中心として開発されているのに加え、医薬・機能材料用途の様々な分野での応用展開の可能性があり、新規な化合物の開発が積極的に試みられている。
また、これらの内、4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの製法とてしは、4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンジルアルコールをクロム酸で酸化する方法が知られている(非特許文献2参照)。しかしながら、原料の4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンジルアルコールの入手が困難である上、毒性の強いクロム酸を使用することから、工業的に実施する方法としては好ましくない。また4−(trans−4−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの製法として4−(trans−4−プロピルシクロヘキシル)ベンゾニトリルをNaAlH(OCOCHで還元する方法が知られている(特許文献3参照)。しかしながらこの方法も原料の4−(trans−4−プロピルシクロヘキシル)ベンゾニトリルが入手困難であることや、高価な還元剤であるNaAlH(OCOCHを多量に使用する上、廃棄物としてAl(OH)等が多量に副生すること等から、工業的製造法としては問題がある。
また、(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンから4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを合成するには、先ず還元鉄触媒下、(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンと臭素を反応させ、4−(4−アルキルシクロヘキシル)臭化ベンゼンを合成し、続いて、金属マグネシウムのエーテル液中に精製した4−(4−アルキルシクロヘキシル)臭化ベンゼンのエーテル溶液を滴下した後、オルトギ酸エチルを作用させ4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドジエチルアセタールを得て、最後に、塩酸水溶液にて加水分解することにより目的の4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを得ることができる。
しかし、製品アルデヒド中には、目的のtrans体以外に異性体であるcis体が含有されており、その含有量は原料中のcis体含有量とほぼ同等である。それらの異性体は沸点が非常に近いため、蒸留で分離精製することは不可能ある。また、晶析によりtrans体を単離する方法も考えられるが、この方法は効率が悪くコスト高になる。このため、反応条件によるtrans体の有効な制御法が望まれていた。
ところで、一般にシクロヘキシルベンゼン誘導体はcis−体とtrans−体の混合物として製造されるため、混合物よりtrans−体を分離する方法が必要となる。通常混合物からのtrans−体の分離方法としては、上述の通り晶析によりtrans−体を単離する方法が用いられるが、この方法は効率が悪くコスト高になる。
一方、cis−体をtrans−体に異性化して、trans−体を効率良く製造する方法も検討されている。例えば特許文献6及び特許文献7にはt−ブトキシカリウムを用い、cis−体をtrans−体に異性化してtrans−体を得る方法が記載されている。しかし、この方法では多量のt−ブトキシカリウムを使用するため、反応終了後にアルカリ廃液処理の負荷が大きいという問題が生じる。
また、塩化アルミニウムの様なルイス酸とハロゲン化アルキル化合物の存在下でcis−体をtrans−体に異性化する方法が示されている(特許文献8参照)。この方法では反応後の塩化アルミニウム処理が問題になる上、溶媒として環境負荷の大きい塩化メチレン等を使用しなくてはならない。
また、ヘテロポリ酸を用いてcis−体をtrans−体に異性化する方法が示されている(特許文献9参照)。この方法は反応に長時間を要する上、必ずしも反応効率が高いというわけではない。
さらに、トリフルオロメタンスルホン酸を用いてcis−体をtrans−体に異性化する方法が示されている(特許文献10参照)。この方法では高価なトリフルオロメタンスルホン酸を多量に使用するため経済的では無く、抽出溶媒として環境負荷の大きい塩化メチレンを使用するといった問題もある。
季刊化学総説22「液晶の化学」、後藤泰行著、学会出版センター刊、1994年4月25日、p40〜59 HELVETICA CHIMICA ACTA Vol.68(1985)p1444〜1452 特開昭56−077231号公報 特開昭62−067049号公報 特開平3−141274号公報 特開平11−171816号公報 特開平06−293741号公報 特開平7−278548号公報 特開平9−278687号公報 特開平9−100286号公報 特開平7−41435号公報 特開2004−256490号公報
かかる状況に鑑み、本発明の第1の課題は、液晶を含む電子材料用途及び医農薬用途といった機能化学品向けに好適に用いられる4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドまたは4−(シクロヘキシル)ベンズアルデヒドの製造方法を提供することにある。第2の課題は、4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを選択的に合成し、容易に高純度の製品が取得可能な工業的製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、フッ化水素(以下、HFと記すことがある。)および三フッ化ホウ素(以下、BFと記すことがある。)の共存下に、(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンまたはシクロヘキシルベンゼンを一酸化炭素により、ホルミル化することによって、上記第1の課題を解決し得ること、HF−BF共存下に、cis−体/trans−体の比率がある値以下の(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを一酸化炭素により、ホルミル化することによって、第2の課題を解決し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
[1] フッ化水素および三フッ化ホウ素の存在下、式(1a)で表されるベンゼン誘導体を一酸化炭素によるホルミル化をして、式(2)で表される4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドまたは4−(シクロヘキシル)ベンズアルデヒドを得ることを特徴とする、4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドまたは4−(シクロヘキシル)ベンズアルデヒドの製造方法、

(式(1a)中、Rは炭素数1〜10のアルキル基又は水素原子である。)

(式(2)中、Rは炭素数1〜10のアルキル基又は水素原子である。)
[2] 式(3)で表される4−(4−n−ブチルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド、


[3] フッ化水素および三フッ化ホウ素の存在下、cis−体/trans−体モル比0.3以下の式(1b)で表される(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを一酸化炭素によるホルミル化をして、式(4)で表される4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを得ることを特徴とする4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの製造方法、

(式(1b)中、Rは炭素数1〜10のアルキル基である。)

(式(4)中、Rは炭素数1〜10のアルキル基である。)
[4] 4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド純度が98%以上で、且つtrans−異性体純度が99%以上である4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド、
[5] フッ化水素および三フッ化ホウ素の存在下、上記式(1b)で表される(4−アルキルシクロへキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体−混合物を異性化して下記式(5)で表される(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを得たのち、引き続き一酸化炭素によるホルミル化をして、上記式(4)で表される4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを得ることを特徴とする、4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの製造方法、

(式(5)中、Rは炭素数1〜10のアルキル基である。)
[6][1]記載の製造方法で得られた4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド及びフェノール類を原料として、酸触媒により脱水縮合反応させて合成した環状ポリフェノール。
[7][6]記載の環状ポリフェノールを含む下層膜形成組成物、
を提供するものである。
本発明の方法によれば、HF−BFの共存下に、(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンまたはシクロヘキシルベンゼンを一酸化炭素により、ホルミル化することによって、液晶を含む電子材料用途及び医農薬用途といった機能化学品向けに好適に用いられる4−(4−アルキルシクロへキシル)ベンズアルデヒドまたは4−(シクロヘキシル)ベンズアルデヒドを効率よく製造することができる。この方法で得られた4−(4−n−ブチルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドは、新規化合物であって、例えば液晶等の電子材料用途及び医農薬用途において有用な化合物である。
また、本発明の方法によれば、(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンと一酸化炭素とをHF−BFの共存下で反応させることにより、選択的かつ容易に4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを製造することができる。
本発明の4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの製造方法は、無水フッ化水素(以下HF)及び三フッ化ホウ素(以下BF)およびの存在下、式(1a)で表されるベンゼン誘導体を一酸化炭素によるホルミル化をして、式(2)で表される4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドまたは4−(シクロヘキシル)ベンズアルデヒドを得ることを特徴とする。式(1a)及び式(2)中のRは炭素数1〜10のアルキル基又は水素原子である。
また、本発明の4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの製造方法は、HFおよびBFの存在下、cis−体/trans−体モル比0.3以下の式(1b)で表される(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを一酸化炭素によるホルミル化をして、式(4)で表される4−(trans−4−アルキルシクロへキシル)ベンズアルデヒドを得ることを特徴とする。式(4)中のRは炭素数1〜10のアルキル基である。
式(1a)のRまたは式(1b)のRで表される炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基があげられる。中でもメチル基、エチル基、n-プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基が好ましく、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基がさらに好ましい。
式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体は、Journal of organic chemistry of the USSR、vol.19、1479〜1483頁、1983年記載の方法により、シクロヘキセン、脂肪酸クロライド、ベンゼンを原料としてAlCl共存下で反応させた後、得られた4−アルカノイル−1−フェニルシクロヘキサンをウォルフ−キシュナー還元することで製造できる。あるいは特開平9−100286号公報記載の方法により、ブロモベンゼンとマグネシウムよりグリニャール試薬を調製し、4−アルキルシクロヘキサノンと反応させた後、脱水、水素化する方法によっても製造できる。
式(1b)に示す(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンはtrans−体とcis−体の二種類の異性体が存在するが、式(4)に示す4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを製造するにあたってはcis−体/trans−体モル比が0.3以下であることが好ましく、0.1以下がより好ましい。cis−体/trans−体モル比が0.3以下であると、生成する4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの純度(trans−異性体およびcis−異性体の合計量に対するtrans−異性体量の割合(%)を意味する。trans−異性体純度ということもある。)は99%以上となり、4−(cis−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの純度(trans−異性体およびcis−異性体の合計量に対するcis−異性体量の割合(%)を意味する。cis−異性体純度ということもある。)は1%以下となり好ましい。上記の理由で4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドのtrans−体の純度をさらに上げる必要がある場合には、上記のcis−体/trans−体モル比が0.08以下であることが好ましく、0.05以下がより好ましい。なお本明細書において、trans−異性体純度とは、trans−異性体およびcis−異性体の合計量に対するtrans−異性体量の割合(%)を言い、cis−異性体純度とは、trans−異性体およびcis−異性体の合計量に対するcis−異性体量の割合(%)を言う。
cis−体/trans−体の比率は、ガスクロマトグラフィーにより分析することができる。cis−体/trans−体モル比が0.3以下のものを製造する方法としては、例えば上記方法により製造した4−アルカノイル−1−フェニルシクロヘキサンまたは(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを適当な溶媒を用いて晶析すればよい。
本発明において、式(2)に示す4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド若しくは4−(シクロヘキシル)ベンズアルデヒドまたは式(4)に示す4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを製造する際、HFとBF3を触媒として使用し、式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体と一酸化炭素を反応させることが特に重要である。この製造方法により、ベンゼン環上のシクロヘキシル基のp−位を選択的にホルミル化することが出来、目的とする構造の式(2)に示す4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド若しくは4−(シクロヘキシル)ベンズアルデヒドまたは式(4)に示す4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを得ることができる。また、触媒として使用したHFおよびBF3は揮発性が高いため、回収し再利用することができる。このことから使用した触媒を廃棄する必要がなく、経済的に非常に優れると同時に環境に対する負荷も軽減される。
本発明方法で用いるHFとしては、実質的に無水のものが好ましい。式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体に対するHFの量は、式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体1モルに対し2〜30モルの範囲が好ましく、さらに好ましくは3〜20モルの範囲である。これよりHFが少ない場合には、効率的にホルミル化反応を進行させることが出来ず、HFが多すぎると反応器やHF回収の工程が大きくなり生産効率の点で好ましくない。式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体に対するBFの量は、式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体1モルに対し1〜10モルが好ましく、さらに好ましくは1.1〜5モルの範囲である。これよりBFが少ないとホルミル化反応が極端に遅くなりp−位選択性も悪化する。またこれより多い量はBF3分圧が増加し、一酸化炭素分圧が減少するため収率が悪化する。
本発明におけるホルミル化反応は、温度−50℃から30℃の範囲で実施するのが好ましく、更に好ましくは−30℃〜20℃の範囲が推奨される。これより高温では式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体や式(2)に示す4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドまたは高純度の式(4)に示す4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの分解や重合等の副反応が激しく起こり、またこれより低温ではホルミル化速度の低下をきたし好ましくない。
ホルミル化反応における一酸化炭素としては好ましくは0.5〜3MPa、より好ましくは0.7〜3MPaの圧力が収率の面で好ましいが、3MPaを超える圧力は経済的に得策でなく、不必要である。
式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体をHFとBFの共存下、一酸化炭素でホルミル化する反応は、無溶媒で行っても良いし、溶媒を用いて行っても良い。使用する溶媒としては反応に不活性なもの、例えばn−ヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素が好ましい。溶媒を使用する場合には式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体1重量部に対し0.5〜20重量部の使用が好ましい。
本発明方法におけるホルミル化反応形式は、液相と気相が充分に混合できる撹拌方法であれば特に制限はなく、回分式,半回分式,連続式等いずれの方法も採用できる。
例えば、回分式では、電磁撹拌装置付オートクレーブに、式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体、無水HFおよびBFを仕込み、内容物を撹拌し液温を−50℃〜30℃に保った後、一酸化炭素により0.5〜3MPaに昇圧し、その後そのままの圧力、液温を保った状態で、一酸化炭素を供給する。一酸化炭素が吸収されなくなるまで保持した後、氷の中に内容物を採取し油層を得てガスクロマトグラフィーで分析し式(2)に示す4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドまたは式(4)に示す4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの生成を確認できる。
例えば、半回分式では、電磁撹拌装置付オートクレーブに、無水HFおよびBFを仕込み、内容物を撹拌し液温を−50℃〜30℃に設定し、温度を一定に保つような状態にした後、一酸化炭素により0.5〜3MPaに昇圧し、圧力を一定に保つように一酸化炭素を供給できる状態にする。その後、溶媒に溶かした式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体を供給する。原料溶液を供給後そのままの状態を一定時間保った後に、氷の中に内容物を採取し油層を得てガスクロマトグラフィーで分析し、式(2)に示す4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドまたは式(4)に示す4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの生成を確認できる。
例えば連続式では、まず始めに電磁撹拌装置付オートクレーブに、無水HFおよびBFを仕込み、内容物を撹拌し液温を−50℃〜30℃に設定し、温度を一定に保つような状態にした後、一酸化炭素により0.5〜3MPaに昇圧し、圧力を一定に保つように一酸化炭素を供給できる状態にする。その後、溶媒に溶かした式(1a)または式(1b)に示すベンゼン誘導体を供給する半回分式の反応を行う。さらに続けて、無水HFおよびBFも供給開始し、反応液を氷水の中に連続的に抜き出す。反応液がオートクレーブ中に滞留する時間は、1〜5時間が好ましい。これよりも滞留時間が短いと反応が十分に進まない、またこれよりも長いと装置が大きくなり効率が悪い。得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析し、式(2)に示す4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドまたは式(4)に示す4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの生成を確認できる。
反応終点は特に限定されないが、一酸化炭素の吸収が停止した時点が例示される。
ホルミル化反応によって得られる反応生成液は4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド・HF−BF錯体のHF溶液または高純度の4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド・HF−BF錯体のHF溶液であり、加熱することにより4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドまたは高純度の4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドとHF−BFの結合が分解され、HF,BFを気化分離し、回収、再利用することができる。この錯体の分解操作はできるだけ迅速に進めて生成物の加熱変質、異性化等を避ける必要がある。錯体の熱分解を迅速に進めるためには、例えばHF−BFに不活性な溶媒(例えばヘプタン等の飽和炭化水素やベンゼンなどの芳香族炭化水素)の還流下で分解するのが好ましい。
本発明はまた、式(3)で表される4−(4−n−ブチルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドをも提供する。
この式(3)に示す4−(4−n−ブチルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドは、新規化合物であり、(4−アルキルシクロへキシル)ベンゼンとして(4−n−ブチルシクロヘキシル)ベンゼンを用いることにより、上記と同様に、一酸化炭素をHF及びBFの共存下に反応させることにより製造できる。
本発明は、さらに、4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド純度が98%以上で、且つtrans−異性体純度が99%以上である4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドをも提供する。
このものは、4−(trans−4−アルキルシクロへキシル)ベンズアルデヒド・HF−BF錯体のHF溶液の熱分解により得られた粗生成物を蒸留により容易に精製することで、得ることができる。
本発明の製造方法で得られた4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドは、該4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド及びフェノール類を原料として、酸触媒により脱水縮合反応させて環状ポリフェノール化合物を合成でき、該環状ポリフェノール化合物は、半導体素子などの製造工程における微細加工に用いられる多層レジスト工程において有効な下層膜形成組成物に用いられる。
本発明はまた、HFおよびBFの存在下、前記式(1b)で表される(4−アルキルシクロへキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物を異性化して式(5)で表される(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを得たのち、引き続き一酸化炭素によるホルミル化をして、式(4)で表される4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを得ることを特徴とする、4−(trans−4−アルキルシクロへキシル)ベンズアルデヒドの製造方法をも提供する。
この製造方法においては、同一のHFおよびBFの存在下に、異性化反応、次いでホルミル化反応が行われる。
本発明において、式(5)に示す(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを製造する際、HFとBFを触媒として使用し、式(1b)に示す(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼン中のcis−体をtrans−体に異性化させることが特に重要である。この製造方法により、目的とする構造の式(5)に示す(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを得ることができる。また、触媒として使用したHFおよびBFは揮発性が高いため、回収し再利用することができる。このことから使用した触媒を廃棄する必要がなく、経済的に非常に優れると同時に環境に対する負荷も軽減される。
本発明において用いる(4−アルキルシクロへキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物は、前述したように、Journal of organic chemistry of the USSR、vol.19、1479〜1483頁、1983年記載の方法、あるいは特開平9−100286号公報記載の方法により、さらには特開平7−278548号公報記載の方法により得られるが、(4−アルキルシクロへキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体モル比は0.3以上のものとなっている。
異性化反応で用いるHFとしては、実質的に無水のものが好ましい。式(1b)に示す(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物に対するHFの量は、式(1b)に示す(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物1モルに対し2〜30モルの範囲が好ましく、さらに好ましくは2〜20モルの範囲である。これよりHFが少ない場合には、効率的に異性化反応を進行させることが出来ず、HFが多すぎると反応器やHF回収の工程が大きくなり生産効率の点で好ましくない。式(1b)に示す(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物に対するBFの量は、式(1b)に示す(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物1モルに対し0.1〜2モルが好ましく、さらに好ましくは0.1〜1モルの範囲である。これよりBFが少ないと異性化反応が極端に遅くなり、またこれより多い量は不必要である。
異性化反応における反応温度は−50℃から30℃の範囲で実施するのが好ましく、更に好ましくは−30℃〜20℃の範囲が推奨される。これより高温では式(1b)に示す(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物や式(5)に示す(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンの分解等の副反応が起こり、またこれより低温では異性化速度の低下をきたし好ましくない。
式(1b)に示す(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物をHFとBFの共存下、異性化させる反応は、無溶媒で行っても良いし、溶媒を用いて行っても良い。使用する溶媒としては反応に不活性なもの、例えばn−ヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素が好ましい。溶媒を使用する場合には式(1b)に示す(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物1質量部に対し0.5〜20質量部の使用が好ましい。
異性化反応における反応形式は、液相と気相が充分に混合できる撹拌方法であれば特に制限はなく、回分式,半回分式,連続式等いずれの方法も採用できる。
例えば、回分式では、電磁撹拌装置付オートクレーブに、式(1b)に示す(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物、無水HFおよびBFを仕込み、内容物を撹拌し液温を−50℃〜30℃に保った後、氷の中に内容物を採取し油層を得てガスクロマトグラフィーで分析し式(5)に示す(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンの生成を確認できる。
例えば、半回分式では、電磁撹拌装置付オートクレーブに、無水HFおよびBFを仕込み、内容物を撹拌し液温を−50℃〜30℃に設定し、温度を一定に保つような状態にした後、溶媒に溶かした式(1b)に示す(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物を供給する。原料溶液を供給後そのままの状態を一定時間保った後に、氷の中に内容物を採取し油層を得てガスクロマトグラフィーで分析し、式(5)に示す(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンの生成を確認できる。
例えば連続式では、まず始めに電磁撹拌装置付オートクレーブに、無水HFおよびBFを仕込み、内容物を撹拌し液温を−50℃〜30℃に設定し、温度を一定に保つような状態にした後、(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物を供給する半回分式の反応を行う。さらに続けて、無水HFおよびBFも供給開始し、反応液を氷水の中に連続的に抜き出す。反応液がオートクレーブ中に滞留する時間は、0.3〜5時間が好ましい。これよりも滞留時間が短いと反応が十分に進まない、またこれよりも長いと装置が大きくなり効率が悪い。得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析し、式(5)に示す(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンの生成を確認できる。
異性化反応によって得られる反応生成液は(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼン・HF−BF錯体のHF溶液であり、加熱することにより(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンとHF−BFの結合が分解され、HF、BFを気化分離し、回収、再利用することができる。この錯体の分解操作はできるだけ迅速に進めて生成物の加熱変質、異性化等を避ける必要がある。錯体の熱分解を迅速に進めるためには、例えばHF−BFに不活性な溶媒(例えばヘプタン等の飽和炭化水素やベンゼンなどの芳香族炭化水素)の還流下で分解するのが好ましい。熱分解により得られた粗生成物は蒸留することにより容易に精製することができ、cis−体/trans−体モル比0.1未満の(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを得ることができる。
このようにして得られた(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンは、前述した式(4)で表される4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの製造における原料として用いることができる。
ホルミル化反応では、異性化反応によって得られる反応生成液に不足分のBFと一酸化炭素を供給して反応を行なうことができる。不足分のBFを追加したことによる式(1b)で表される(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンのcis−体/trans−体混合物に対する全量BFの量比は、前述したホルミル化反応の条件を採用することができる。
以下に、実施例を以って本発明の方法を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<合成例1>
<(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン(cis−体/trans−体モル比1.36)の合成>
還流冷却器を備えた内容積2000mLの三つ口フラスコ中に600mLのヘキサンと160gの無水AlClを混合し−60℃まで冷却した後、プロピオン酸クロライド110gとシクロヘキセン82.2gを添加し、3.5時間攪拌しつつ−40℃まで昇温させた。溶剤をデカンテーションにより除いた後、残渣を冷ヘキサンで洗浄した。得られた1−プロピオニル−2−クロロシクロヘキサンにベンゼン500mLと追加のAlCl 60gとを加え、45℃で3.5時間攪拌した。室温まで反応液を冷却し、氷中に採取し、油層を分離、濃縮することにより(4−プロピオニルシクロヘキシル)ベンゼン130gを得た。これを1200mLのジエチレングリコールと水酸化カリウム225g、80%ヒドラジン水和物310gと混合し、1時間還流させた。その後フラスコを220℃まで昇温し、揮発物を留去した。更に一時間還流させ、室温まで冷却後水中にあけヘキサンで油層を抽出した。水、5%硫酸、80%硫酸で洗浄、乾燥した後、得られた油層を蒸留精製し、(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン85gを得た。ガスクロマトグラフィーで分析したところ、(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン純度98.0%、cis−体/trans−体モル比1.36であった。
<合成例2>
<(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン(cis−体/trans−体モル比0.05)の合成>
合成例1の方法で得られた(4−プロピオニルシクロヘキシル)ベンゼン100gを50℃でヘキサン50gに溶解した後、−30℃まで冷却した。析出した結晶を濾過により回収し、35g取得した。これを300mLのジエチレングリコールと水酸化カリウム60g、80%ヒドラジン水和物80gと混合し、1時間還流させた。その後フラスコを220℃まで昇温し、揮発物を留去した。更に一時間還流させ、室温まで冷却後水中にあけヘキサンで油層を抽出した。水、5%硫酸、80%硫酸で洗浄、乾燥した後、得られた油層を蒸留精製し、(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン26gを得た。ガスクロマトグラフィーで分析したところ、(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン純度98.0%、cis−体/trans−体モル比0.05であった。
<合成例3>
<(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン(cis−体/trans−体モル比0.02)>
還流冷却器を備えた内容積2000mLの三つ口フラスコ中に700mLの無水THFと削り状マグネシウム27gを加えた。ここにブロモベンゼン160gを穏やかな還流が持続する速度で滴下した。滴下終了後、更に1時間攪拌した。これに4−n−ペンチルシクロヘキサノン(東京化成製)170gのTHF100mL溶液を50℃で加えた。2時間還流後、反応生成液を室温に冷却し、塩化アンモニウム水溶液にあけ、ベンゼンで抽出した。このベンゼン溶液にp−トルエンスルホン酸1gを加え、還流しながら発生してくる水分を分離除去した。水が留出しなくなったところで室温に冷却した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、続いてブラインで洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(4−n−ペンチルシクロヘキセニル)ベンゼンを得た。これを酢酸エチル1000mLに溶かし、5%Pd/C 2gを触媒として、0.5MPaで水素化した。理論量の水素が消費された後、触媒を濾別し、濾液を濃縮して(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン220gを得た。ガスクロマトグラフィーで分析したところ、(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン純度97.8%、cis−体/trans−体モル比0.67であった。(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン220gを50℃でヘキサン100gに溶解した後、−30℃まで冷却した。析出した結晶を濾過により回収し、100gを得た。得られた結晶をガスクロマトグラフィーで分析したところ、(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン純度98.0%、cis−体/trans−体モル比0.02であった。
<合成例4>
<(trans−4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼンの合成>
合成例3の方法で得られた(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン100gを50℃でヘキサン50gに溶解した後、−30℃まで冷却した。析出した結晶を濾過により回収し、85gを得た。得られた結晶をガスクロマトグラフィーで分析したところ、cis−体含量0.8%(cis−体/trans−体モル比0.008)の高純度(trans−4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼンであった。
<合成例5>
<(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン(cis−体/trans−体モル比0.67)の合成>
還流冷却器を備えた内容積2000mLの三つ口フラスコ中に700mLの無水THFと削り状マグネシウム27gを加えた。ここにブロモベンゼン160gを穏やかな還流が持続する速度で滴下した。滴下終了後、更に1時間攪拌した。これに4−n−ペンチルシクロヘキサノン(東京化成製)170gのTHF100mL溶液を50℃で加えた。2時間還流後、反応生成液を室温に冷却し、塩化アンモニウム水溶液にあけ、ベンゼンで抽出した。このベンゼン溶液にp−トルエンスルホン酸1gを加え、還流しながら発生してくる水分を分離除去した。水が留出しなくなったところで室温に冷却した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、続いて塩化ナトリウム水溶液で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(4−n−ペンチルシクロヘキセニル)ベンゼンを得た。これを酢酸エチル1000mLに溶かし、5質量%Pd/C 2gを触媒として、0.5MPaで水素化した。理論量の水素が消費された後、触媒を濾別し、濾液を濃縮して(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン220gを得た。ガスクロマトグラフィーで分析したところ、(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン純度99.2%、cis−体/trans−体モル比0.67であった。
<実施例1>
温度を制御できる内容積500mlの電磁撹拌装置付オートクレーブ(SUS316L製)に、無水HF 74.3g(3.71モル)、BF 50.5g(0.744モル)を仕込み、内容物を撹拌し液温を−30℃に保ったまま一酸化炭素により2MPaまで昇圧した。その後、圧力を2MPa、液温を−30℃に保ったまま、(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン(関東化学製純度98%以上)50.0g(0.248モル)とn−ヘプタン50.0gとを混合した原料を供給し、1時間保った後、氷の中に内容物を採取し、ベンゼンで希釈後、中和処理をして得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析して反応成績を求めたところ、(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン転化率100%、4−(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド選択率95.2%であった。単蒸留により目的成分を単離し、GC−MSで分析した結果、目的物の4−(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの分子量230を示した。また重クロロホルム溶媒中でのH−NMRのケミカルシフト値(δppm,TMS基準)は0.9(t,3H)、1.0〜1.6(m,9H)、1.9(m,4H)、2.55(m,1H)、7.36(d,2H)、7.8(d,2H)、10(s,1H)であった。4−(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド純度は98.3%、trans−異性体純度は99.0%であった。
<実施例2>
(trans−4−n−ブチルシクロヘキシル)ベンゼン(関東化学製純度98%以上)53.6g(0.248モル)とn−ヘプタン53.6gとの混合物を原料として仕込んだ以外は、実施例1と同様にしてホルミル化反応と反応液の処理を行った。得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析して反応成績を求めたところ、(trans−4−n−ブチルシクロヘキシル)ベンゼン転化率100%、4−(trans−4−n−ブチルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド選択率94.5%であった。単蒸留により目的成分を単離し、GC−MSで分析した結果、目的物の4−(trans−4−n−ブチルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの分子量244を示した。また重クロロホルム溶媒中でのH−NMRのケミカルシフト値(δppm,TMS基準)は0.91(t,3H)、1.03(q,2H)、1.2〜1.3(m,7H)、1.47(q,2H)、1.89(d,4H)、2.55(t,1H)、7.36(d,2H)、7.80(d,2H)、9.96(s,1H)であった。4−(trans−4−n−ブチルルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド純度は98.5%、trans−異性体純度は99.2%であった。
<実施例3>
合成例4で得た(trans−4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン57.0g(0.248モル)とn−ヘプタン57.0gとの混合物を原料として仕込んだ以外は、実施例1と同様にしてホルミル化反応と反応液の処理を行った。得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析して反応成績を求めたところ、(trans−4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン転化率100%、4−(trans−4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド選択率96.2%であった。trans−異性体純度は99.999%、cis−異性体純度は10ppmであった。
<実施例4>
温度を制御できる内容積500mlの電磁撹拌装置付オートクレーブ(SUS316L製)に、無水HF 74.3g(3.71モル)、BF 50.5g(0.744モル)を仕込み、内容物を撹拌し液温を−30℃に保ったまま一酸化炭素により2MPaまで昇圧した。その後、圧力を2MPa、液温を−30℃に保ったまま、合成例2で得た4−(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン50.0g(0.248モル;cis−体/trans−体モル比0.05)とn−ヘプタン50.0gとを混合した原料を供給し、1時間保った後、氷の中に内容物を採取し、ベンゼンで希釈後、中和処理をして得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析して反応成績を求めたところ、4−(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン転化率100%、4−(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド収率95.2%であった。trans−異性体純度は99.997%、cis−異性体純度は26ppmであった。
<実施例5>
(ホルミル化反応)
ナックドライブ式攪拌機と上部に3個の入口ノズル、底部に1個の抜き出しノズルを備え、ジャケットにより内部温度を制御できる内容積10リットルのステンレス製オートクレーブを一酸化炭素で置換した後、HF 1793g(89.6モル)、BF 1215g(17.9モル)を導入し、内容物を撹拌し液温を−30℃に保ったまま一酸化炭素により2MPaまで昇圧した。その後、圧力を2MPa、液温を−30℃に保ったまま、合成例2で得た4−(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン1209g(6.0モル;cis−体/trans−体モル比0.05)とn−ヘプタン1209gとを混合した原料をオートクレーブ上部より約90分かけて供給しホルミル化を行った。一酸化炭素の吸収が認められなくなるまで約20分間攪拌を継続した。この時の一酸化炭素の吸収量は5.9モルであった。
得られた反応液の一部を氷水中にサンプリングし、ベンゼンで希釈後、中和処理をして得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析して反応成績を求めたところ、4−(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン転化率96.8%、4−(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド収率90.0%であった。
(錯体熱分解)
内径76cm、長さ176cmの蒸留塔にテフロン(登録商標)製ラシヒリングを充填し、HF/BF/4−(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド錯体の分解を行った。蒸留塔の中段に供給する錯体溶液の供給流量は410g/Hとし、分解助剤としてベンゼンを蒸留塔下段に500g/H供給した。塔内圧力は0.4MPa、塔底温度140℃、塔底液抜液量544g/Hであった。塔頂部より触媒であるHFとBFを回収し、塔底部より4−(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを大量のベンゼンと共に抜出した。塔底部の無機フッ素分/4−(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドは221ppm、錯体分解率は99.9%であった。4−(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド純度は90.5%であった。
(蒸留精製)
得られた錯体塔底液を2質量%NaOH水溶液で中和水洗後、理論段数20段の精留塔を用いて精留を行ったところ、主留部分として純度98.7%の4−(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド 1218.7gが得られた。trans−異性体純度は99.993%、cis−異性体純度は73ppmであった。
<実施例6>
合成例3で得た4−(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン57.0g(0.248モル;cis−体/trans−体モル比0.02)とn−ヘプタン57.0gとの混合物を原料として仕込んだ以外は、実施例1と同様にしてホルミル化反応と反応液の処理を行った。得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析して反応成績を求めたところ、4−(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン転化率100%、4−(trans−4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド収率96.2%であった。trans−異性体純度は99.997%、cis−異性体純度は25ppmであった。
<実施例7>
4−(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン50.0g(0.248モル;cis−体/trans−体モル比0.10)とn−ヘプタン50.0gとの混合物を原料として仕込んだ以外は、実施例1と同様にしてホルミル化反応と反応液の処理を行った。得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析して反応成績を求めたところ、4−(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン転化率100%、4−(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド収率89.7%であった。trans−異性体純度は99.98%、cis−異性体含有量は197ppmであった。
<実施例8>
(異性化反応)
温度を制御できる内容積500mLの電磁撹拌装置付オートクレーブ(SUS316L製)に、無水HF74.3g(3.71モル)、BF5.05g(0.074モル)を仕込み、内容物を撹拌し液温を−30℃に保ったまま、合成例1で得た(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン50.0g(0.248モル;cis−体/trans−体モル比1.36)とn−ヘプタン50.0gとを混合した原料をオートクレーブ上部より約90分かけて供給し異性化反応を行った。得られた反応液の一部を氷水中にサンプリングし、中和処理をして得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析して反応成績を求めたところ、(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン純度91.7%、cis−体/trans−体モル比0.05であった。
(ホルミル化反応)
異性化反応によって得られた反応生成液は、液温を−30℃に保ったまま、引き続きBF 45.45g(0.67モル)を導入した後、直ちに一酸化炭素により2MPaまで昇圧した。1時間保った後、氷の中に内容物を採取し、ベンゼンで希釈後、中和処理をして得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析して反応成績を求めたところ、4−(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン転化率100%、4−(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド収率87.1%であった。trans−異性体純度は99.993%、cis−異性体純度は67ppmであった。
<参考例1>
(異性化反応)
ナックドライブ式攪拌機と上部に3個の入口ノズル、底部に1個の抜き出しノズルを備え、ジャケットにより内部温度を制御できる内容積10リットルのステンレス製オートクレーブに、HF 1793g(89.6モル)、BF122.0g(1.8モル)を導入し、内容物を撹拌し液温を−30℃に保ったまま、合成例1で得た(4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン1209g(6.0モル;cis−体/trans−体モル比1.36)とn−ヘプタン1209gとを混合した原料をオートクレーブ上部より約90分かけて供給し異性化反応を行った。得られた反応液の一部を氷水中にサンプリングし、中和処理をして得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析して反応成績を求めたところ、(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン純度92.5%、cis−体/trans−体モル比0.05であった。
(錯体熱分解)
内径76cm、長さ176cmの蒸留塔にテフロン(登録商標)製ラシヒリングを充填し、HF/BF/(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン錯体の分解を行った。蒸留塔の中段に供給する錯体溶液の供給流量は410g/hとし、分解助剤としてベンゼンを蒸留塔の下段に500g/h供給した。塔内圧力は0.4MPa、塔底温度140℃、塔底液抜液量544g/hであった。塔頂部より触媒であるHFとBFを回収し、塔底部より(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼンを大量のベンゼンと共に抜出した。塔底部の無機フッ素分/(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼンは221ppm、錯体分解率は99.9%であった。(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン純度は95.5%であった。
(蒸留精製)
得られた錯体塔底液を2質量%NaOH水溶液で中和水洗後、理論段数20段の精留塔を用いて精留を行ったところ、主留部分として純度99.2%の(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン 1150gが得られた。
<参考例2>
合成例5で得た(4−n−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン57.0g(0.248モル;cis−体/trans−体モル比0.67)とn−ヘプタン57.0gとの混合物を原料として仕込んだ以外は、実施例8と同様にして異性化反応と反応液の処理を行った。得られた油層をガスクロマトグラフィーで分析したところ、(trans−4−n−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン純度90.5%、cis−体/trans−体モル比0.05であった。
なお、合成例1〜4及び実施例1〜7におけるガスクロマトグラフィー分析は、下記の条件で行った。
ガスクロマトグラフィーは、島津製作所製GC−17Aとキャピラリーカラムとして信和化工製HR−1(0.32mmφ×25m)を用いた。昇温条件は100℃から300℃まで5℃/minで昇温した。
また、合成例5、実施例8及び参考例1〜2におけるガスクロマトグラフィー分析は、下記の条件で行った。
ガスクロマトグラフィーは、島津製作所製GC−17AとキャピラリーカラムとしてAgilent Technologies製 DB−WAX(0.32mmφ×30m)を用いた。100℃で60分保持後、100℃から220℃まで5℃/minで昇温し、6分保持した。
本発明によれば、液晶等の電子材料用途や医農薬用途などにおいて有用な、4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド、4−(シクロヘキシル)ベンズアルデヒド、4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒド及び(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを効果的に製造することができる。

Claims (2)

  1. フッ化水素および三フッ化ホウ素の存在下、式(1a)で表される(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを一酸化炭素によるホルミル化をして、式(2)で表される4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを製造する方法であり、(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼン1モルに対してフッ化水素3モル以上20モル以下を使用し、(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼン1モルに対して三フッ化ホウ素1.1モル以上5モル以下を使用し、ホルミル化の反応温度が−50℃から30℃の範囲であることを特徴とする、4−(4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの製造方法。

    (式(1a)中、R1は炭素数1〜10のアルキル基又は水素原子である。)

    (式(2)中、R1は炭素数1〜10のアルキル基又は水素原子である。)
  2. フッ化水素および三フッ化ホウ素の存在下、cis−体/trans−体モル比0.3以下の式(1b)で表される(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンを一酸化炭素によるホルミル化をして、式(4)で表される4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドを製造する方法であり、(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼン1モルに対してフッ化水素3モル以上20モル以下を使用し、(4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼン1モルに対して三フッ化ホウ素1.1モル以上5モル以下を使用し、ホルミル化の反応温度が−50℃から30℃の範囲であることを特徴とする、4−(trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンズアルデヒドの製造方法。

    (式(1b)中、R2は炭素数1〜10のアルキル基である。)


    (式(4)中、R2は炭素数1〜10のアルキル基である。)
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