JP5229195B2 - 欠陥補正装置 - Google Patents

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Description

映像信号中の欠陥(エラー)データを補正する欠陥補正装置に関するものであり、特にR、G及びBの各色信号を用いて、映像信号中の欠陥データを補正する欠陥補正装置に関するものである。
撮像素子から出力される映像信号中で、撮像素子のキズ画素に対応する画素の映像信号には、欠陥データが含まれる。このような映像信号中の欠陥データを補正する欠陥補正装置として、例えば特許文献1に開示の技術がある。
特許文献1に開示の欠陥補正装置において、固体撮像素子の出力信号R、G、Bは、サンプリング時間ごとに入力端子1a、1b、1cから入力される。制御回路12は、欠陥検出手段からの信号Cに基づいて、欠陥チャンネル及び補正用チャンネルを指定する信号ch1、ch2を生成する。信号補正信号生成回路2は、例えば、信号G(i)に欠陥がある場合、遅延素子を通った前回値G(i−1)と、欠陥のない他チャンネルの信号を用いて、補正データG´(i)=R(i)+G(i−1)−R(i−1)なる補正データを生成する。この補正データG´(i)で欠陥データG(i)を置き換えて、R(i),G´(i),B(i)が時刻iにおける出力信号として出力される。
上述の欠陥補正装置は、欠陥データの属する色チャンネルとこれ以外の他の色チャンネルの信号レベルの相関に基づいて補正を行うことにより、欠陥データ周辺の画像パターンによらず常に高精度な補正を行い、欠陥データによる画質劣化を改善することができる。
特開平9−284783号公報
上述の欠陥補正装置と、レンズの色収差補正回路とを組み合わせた場合、欠陥補正を精度良く行うためには、レンズの色収差補正を行った後に、欠陥補正を行うのが望ましい。しかしながら、先にレンズの色収差補正を行った場合、色収差補正回路はデジタルフィルタで構成されるため、フィルタ長の分だけ欠陥が周囲の画素に広がるという課題がある。
本発明の欠陥補正装置は、R、G、Bの各信号がそれぞれ入力される入力部と、前記入力部に入力されたG信号の位相を、所定のシフト量分シフトする位相シフト部と、前記位相シフト部が出力するG信号を基に、前記入力部に入力されたR信号又はB信号中に存在する欠陥を補正する第1の欠陥補正部と、前記入力部に入力されたG信号を基に、前記第1の欠陥補正部が出力するR信号又はB信号の位相をシフトし、収差を補正する収差補正部と、前記収差補正部が出力する収差補正後のR信号又はB信号を基に、前記入力部に入力されたG信号中の欠陥を補正する第2の欠陥補正部と、を備える。
上記の構成により、欠陥補正装置は、レンズの色収差の影響で色信号間の位相がずれる画面端においても、高精度な欠陥補正を行うことができる。
実施の形態1における欠陥補正装置の構成を示すブロック図 実施の形態1における欠陥補正装置で撮像する被写体の一例を示す図 実施の形態1におけるG、B、Rの各チャンネルの入力信号の位相関係を示すタイミングチャート 実施の形態1におけるBチャンネルの欠陥補正の動作を説明するタイミングチャート 実施の形態1におけるRチャンネルの欠陥補正の動作を説明するタイミングチャート 実施の形態1における収差補正の動作を説明するタイミングチャート 実施の形態1におけるGチャンネルの欠陥補正の動作を説明するタイミングチャート
以下、本実施の形態における欠陥補正装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
(1−1.構成)
図1は実施の形態1における欠陥補正装置の構成を示すブロック図である。図1において、欠陥補正装置は、それぞれG、B、Rの各色チャンネルに対応した映像信号の入力端子である10−g、10−b及び10−rを含む。図1では図示していないが、入力端子である10−g、10−b及び10−rには、レンズを介して入射された、被写体のG、B、Rの光学像が、それぞれ対応する固体撮像素子で画素毎に電気信号に変換され、離散的に出力されたものが入力される。ここではこの撮像素子から出力される信号の画素毎の周期を1/fs(fsは画素のサンプリング周波数)とする。
図1において、欠陥補正装置は、Dフリップフロップで構成される遅延回路1−g、1−b、1−r、7−g、7−b、7−r、8−g、8−b及び8−rを含む。遅延回路1−g、1−b及び1−rは、入力信号をそれぞれD1だけ遅延させ、遅延回路7−g、7−b、7−r、8−g、8−b及び8−rは、入力信号をそれぞれD2だけ遅延させる。ここでD1、D2はそれぞれクロック数を意味する整数であり、今回fsをクロックレートとしてD1=4、D2=1とする。
欠陥補正装置は、信号切り替え回路2−g、2−r及び2−bを含む。信号切り替え回路2−g、2−r及び2−bは、端子Xと端子Yに入力された信号のうちいずれか一方のみを図示していない外部からの制御信号に基づいて選択し、端子Zから出力する。
欠陥補正装置は、欠陥補正信号生成回路6−g、6−b及び6−rを含む。欠陥補正信号生成回路6−g、6−b及び6−rは、信号レベルの間に互いに相関のあるR、G、Bの各信号のうちの特定画素の欠陥信号を、この欠陥が属する色チャンネル以外の他の色チャンネルの信号を使って生成する。ここではGチャンネルの欠陥画素をRチャンネルの信号で、Bチャンネル及びRチャンネルの欠陥画素をGチャンネルの信号でそれぞれ補正する構成とする、また、入力端子x、yにそれぞれ入力される、時間軸上T番目の画素信号のレベルをそれぞれx(T)、y(T)とすると、出力端子zから
で与えられる信号レベルz(T)を出力する構成とする。よって欠陥補正信号生成回路6−g、欠陥補正信号生成回路6−b及び欠陥補正信号生成回路6−rでの信号遅延量はD2=1画素分となる。
欠陥補正装置は、欠陥補正回路9−g、9−b及び9−rを含む。欠陥補正回路9−gは、欠陥補正信号生成回路6−gと、信号切り替え回路2−gと、遅延回路8−gとを含む。欠陥補正回路9−bは、欠陥補正信号生成回路6−bと、信号切り替え回路2−bと、遅延回路7−bとを含む。欠陥補正回路9−rは、欠陥補正信号生成回路6−rと、信号切り替え回路2−rと、遅延回路7−rとを含む。欠陥補正回路9−g、9−b及び9−rは、更に、対応する色チャンネルの撮像素子に含まれる欠陥画素が出力されるタイミング(アドレス)を図示していないROMなどのメモリに予め記録しておき、それぞれの信号切り替え回路の入力端子Yに入力される映像信号が欠陥画素に対応するものであった場合に、信号切り替え回路の入力端子Xに入力される信号を選択する。
欠陥補正装置は、それぞれB、Rの各色チャンネルに対応した収差補正回路5−b及び5−rを含む。収差補正回路5−b及び5−rは、FIRのディジタルフィルタで構成され、入力信号の位相を水平及び垂直方向にシフトできるようになっている。このディジタルフィルタの係数は、図示していないが、Gチャンネルを基準に各画面の位置におけるR及びBチャンネルのレンズ収差量のデータを予めメモリに記憶させておき、入力される映像信号のタイミングに合わせて対応する係数を読み出しディジタルフィルタに与える構成をとっている。ここでは水平方向のディジタルフィルタのタップ数として8タップを考えるとすると、収差補正回路5−b及び収差補正回路5−rの水平方向の遅延量は、D1=4画素分となる。同様に、垂直方向のディジタルフィルタのタップ数として8タップを考えるとすると、収差補正回路5−b及び収差補正回路5−rの垂直方向の遅延量は、共にL=4ラインとなる。
欠陥補正装置は、収差補正回路5−b及び収差補正回路5−rでの遅延量に等しい遅延量をもつ遅延回路3を含む。遅延回路3は、DフリップフロップとFIFOのようなメモリで構成される。水平方向にはD1=4画素分、垂直方向にはL=4ライン分の遅延量をそれぞれDフリップフロップ、FIFOが受け持つ。収差補正回路5−b及び収差補正回路5−rでの水平方向の収差補正量すなわち位相シフト量をそれぞれΔB’、ΔR’とする。ここでは便宜上、ΔB’、ΔR’をそれぞれ0≦ΔB’、ΔR’<1の実数の範囲で考え、画素単位で表現する回路の遅延量(D1やD2)とは区別する。
欠陥補正装置は、位相シフト回路4−b及び4−rを含む。位相シフト回路4−b及び4−rは、収差補正回路5−b及び収差補正回路5−rと同様、ディジタルフィルタで構成されるが、入力信号の位相を水平方向にのみシフトする構成をとっており、そのフィルタ係数は、それぞれ収差補正回路5−b及び収差補正回路5−rとは位相シフト量が同じであるが、シフト方向が反対になるように切り替えられるよう構成されている。位相シフト回路4−b及び位相シフト回路4−rでの水平方向のディジタルフィルタのタップ数を8タップとすると、これらの遅延量はD1=4画素分であり、それぞれの出力が欠陥補正信号生成回路6−b及び欠陥補正信号生成回路6−rのy入力端子にそれぞれ入力される。
位相シフト回路4−b及び4−rは、水平方向にのみシフトする構成とすることによって、回路規模を小さくすることができる。
欠陥補正装置は、それぞれG、B、Rの各色チャンネルに対応し、すべての欠陥画素が補正された映像信号を出力する出力端子11−g、11−b及び11−rを含む。
(1−2.動作)
以上のように構成された欠陥補正装置について、その動作を説明する。
図2は被写体であり、水平方向に明るさが白(100%)と黒(0%)の間で交互に変化したものを被写体として撮像した際の欠陥補正装置の動作について説明する。
図3〜図7は、図2の被写体を撮像したときの図1各部の信号のタイミングチャートであり、横軸は時間、縦軸は信号レベルである。図3〜図7は、特に図2の点線で示した領域の1水平期間の一部を拡大した波形を示している。
図3〜図7において、各点(丸印)は、固体撮像素子から周期1/fs(fsは画素のサンプリング周波数)で出力される画素毎の離散的な信号を示している。
図3〜図7において、各信号の1画素以内の位相差を示すように、実線でこれら各点を結んでいる。また、図中×で示す画素信号は、被写体の明るさ分布とは無関係な一定レベル(ここでは100%のレベルに達する、いわゆる白キズを考える)を出力する欠陥画素に対応したものを示す。
図3(1)、(2)及び(3)は、それぞれG、B、Rの各固体撮像素子から出力される映像信号、すなわち図1の入力端子10−g、10−b及び10−rにおける入力映像信号の波形である。Gチャンネルは時刻t=T+1のタイミングの信号が、Bチャンネルは時刻t=T+12のタイミングの信号が、Rチャンネルは時刻t=T+7のタイミングの信号が欠陥画素に対応するものである。本来、欠陥画素でない正常画素であれば、Gチャンネル、Bチャンネル及びRチャンネルは、それぞれ50%、25%及び75%の信号レベルであるべきものがすべて100%の信号レベルとして出力されていることを示す。
一般にレンズの倍率色収差は、レンズ中心からの距離により大きさが決まるような同心円状の分布をもち、レンズのズーム倍率、フォーカス位置、絞り値などにより変化する。ここでは図2の点線の領域におけるレンズの倍率色収差が、Gを基準にBの像が大きく、Rの像が小さくなるようなレンズ状態であった場合について考える。また、図2の点線の領域の収差量がこの範囲では等しいとすると、図3(1)、(2)及び(3)に示すように、固体撮像素子から出力される映像信号の位相はGを基準にR、Bはレンズの収差の分だけずれたものとなり、ここではその量をそれぞれΔB=−0.5画素、ΔR=+0.5画素とする。
まず、Bチャンネルの欠陥補正動作について図4を用いて説明する。
図4(1)は位相シフト回路4−bに入力されるGチャンネルの映像信号であり、図4(2)は遅延回路1−bに入力されるBチャンネルの映像信号であり、図4(3)は位相シフト回路4−bの出力信号であり、図4(4)は遅延回路1−bの出力信号であり、図4(5)は欠陥補正信号生成回路6−bの出力信号であり、図4(6)は遅延回路7−bの出力信号であり、図4(7)は信号切り替え回路2−bの出力信号である。
入力端子10−bから入力されたBチャンネルの映像信号は、図4(4)のようにD1=4画素分だけ遅延された後、欠陥補正信号生成回路6−bの入力端子xに入力される。一方、入力端子10−gから入力されたGチャンネルの映像信号は、位相シフト回路4−bに入力される。位相シフト回路4−bは、収差補正回路5−bと連動した動作をし、収差補正回路5−bでの水平方向の位相シフト量と同じだけ、ただしシフトする方向が逆になるように、そのディジタルフィルタに係数が設定される。すなわち、位相シフト回路4−bの出力波形は、図4(3)に示すように、図4(1)で示す入力信号をΔB=−0.5画素だけ位相シフトしたものとなる。欠陥補正信号生成回路6−bでは、x入力端子に図4(4)、y入力端子に図4(3)に示す信号が入力され、(数1)に示す演算が行われる結果、図4(5)のような欠陥補正信号が出力されることになる。
欠陥補正信号生成回路6−bの入力端子xに入力される信号は、図4(4)に示すように時刻t=T+16が欠陥画素の信号であるが、時刻t=T+15、時刻t=T+17及び、図4(3)の時刻t=T+15、時刻t=T+16、時刻t=T+17がすべて正常画素であるので(数1)により演算されて出力される信号は図4(5)の時刻t=T+17のBx’で示すように元の正常なBチャンネルの信号(25%)となっている。すなわち、Bチャンネルに欠陥画素があっても、これに対応したGチャンネルの位置に欠陥画素がなければ、元の正常な信号を再生することができる。こうして生成されたBチャンネル用の欠陥補正信号が、信号切り替え回路2−bの入力端子Xに入力される。信号切り替え回路2−bの入力端子Yに、図4(4)で示す信号を遅延回路7−bで更にD2=1画素分だけ遅延させた、図4(6)に示す信号が入力される。図4(6)に示すように時刻t=T+17に入力端子Yに欠陥画素に対応した信号が入力されるので、出力端子Zにはこのタイミングで入力端子Xに入力される信号、すなわち欠陥補正信号生成回路6−bから出力される欠陥補正信号Bx’が、選択されて出力される。時刻t=T+17以外のタイミングでは、入力端子Yに入力される信号は正常画素に対応した信号であるので、これがそのまま選択され出力される。この結果、図4(7)に示すように信号切り替え回路2−bからは欠陥画素に対応した信号を含まない信号が出力される。
同様に、Rチャンネルの欠陥補正動作について図5を用いて説明する。
図5(1)は位相シフト回路4−rに入力されるGチャンネルの映像信号であり、図5(2)は遅延回路1−rに入力されるRチャンネルの映像信号であり、図5(3)は位相シフト回路4−rの出力信号であり、図5(4)は遅延回路1−rの出力信号であり、図5(5)は欠陥補正信号生成回路6−rの出力信号であり、図5(6)は遅延回路7−rの出力信号であり、図5(7)は信号切り替え回路2−rの出力信号である。
入力端子10−rから入力されたRチャンネルの映像信号は、図5(4)のようにD1=4画素分だけ遅延された後、欠陥補正信号生成回路6−rの入力端子xに入力される。一方、入力端子10−gから入力されたGチャンネルの映像信号は、位相シフト回路4−rに入力される。位相シフト回路4−rは、収差補正回路5−rと連動した動作をし、収差補正回路5−rでの水平方向の位相シフト量と同じだけ、ただしシフトする方向が逆になるように、そのディジタルフィルタに係数が設定される。すなわち、位相シフト回路4−rの出力波形は、図5(3)に示すように、図5(1)で示す入力信号をΔR=+0.5画素だけ位相シフトしたものとなる。欠陥補正信号生成回路6−rでは、x入力端子に図5(4)、y入力端子に図5(3)に示す信号が入力され、(数1)に示す演算が行われる結果、図5(5)のような欠陥補正信号が出力されることになる。
欠陥補正信号生成回路6−rの入力端子xに入力される信号は、図5(4)に示すように時刻t=T+11が欠陥画素の信号であるが、時刻t=T+10、時刻t=T+12及び、図5(3)の時刻t=T+10、時刻t=T+11、時刻t=T+12がすべて正常画素であるので、(数1)により演算されて出力される信号は図5(5)の時刻t=T+12のRx’で示すように元の正常なRチャンネルの信号(75%)となる。すなわち、Rチャンネルに欠陥画素があっても、これに対応したGチャンネルの位置に欠陥画素がなければ、元の正常な信号を再生することができる。こうして生成されたRチャンネル用の欠陥補正信号が、信号切り替え回路2−rの入力端子Xに入力される。信号切り替え回路2−rの入力端子Yには、図5(4)で示す信号を遅延回路7−rで更にD2=1画素分だけ遅延させた、図5(6)に示す信号が入力される。図5(6)に示すように、時刻t=T+12に入力端子Yに欠陥画素に対応した信号が入力されるので、出力端子Zにはこのタイミングで入力端子Xに入力される信号、すなわち欠陥補正信号生成回路6−rから出力される欠陥補正信号Rx’が、選択されて出力される。時刻t=T+12以外のタイミングでは、入力端子Yに入力される信号は正常画素に対応した信号であるので、これがそのまま選択され出力される。この結果、図5(7)に示すように、信号切り替え回路2−rからは欠陥画素に対応した信号を含まない信号が出力される。
本来、図2のような白黒の被写体を撮像した場合、G、B、Rの各撮像素子から出力される映像信号の位相は一致するのが理想であるが、図3(1)、(2)及び(3)に示すように、入力端子10−g、入力端子10−b、入力端子10−rにおける入力映像信号の間には、レンズ収差による位相のずれΔB、ΔRがあり、これを収差補正回路5−b、収差補正回路5−rで補正する。
以下、B及びRの各チャンネルの収差補正動作について図6を用いて説明する。
図6(1)及び図6(2)は、それぞれ収差補正回路5−b、収差補正回路5−rの入力信号であり、図6(3)及び図6(4)は、それぞれ収差補正回路5−b、収差補正回路5−rの出力信号であり、図6(5)は遅延回路3の出力信号である。上述した欠陥補正動作により得られた図6(1)及び図6(2)に示すBチャンネル、Rチャンネルの映像信号は、それぞれ収差補正回路5−b、収差補正回路5−rに入力される。収差補正回路5−b及び収差補正回路5−rでは、図6(3)及び図6(4)に示すように、それぞれ入力信号を水平方向のディジタルフィルタに通すことにより、それぞれΔB’=−ΔB=+0.5画素、ΔR’=−ΔR=−0.5画素分だけ位相シフトさせる。図示していないが、実際には水平方向と同様に垂直方向にも映像信号の位相を1ライン未満分だけシフトする。一方、入力端子10−gから入力されたGチャンネルの映像信号は、遅延回路1−g、遅延回路7−g及び遅延回路3でそれぞれD1、D2、(D1+L)だけ遅延される。遅延回路3での垂直方向の遅延量は、収差補正回路5−b及び収差補正回路5−rでの遅延量に等しいので、これらからそれぞれ出力されるG、B、R各チャンネルの映像信号はそれぞれ図6(5)、図6(3)及び図6(4)に示すように位相が一致したものになる。
次に、Gチャンネルの欠陥補正動作について図7を用いて説明する。
図7(1)は欠陥補正信号生成回路6−gの入力端子xの入力信号であり、図7(2)は欠陥補正信号生成回路6−gの入力端子yの入力信号であり、図7(3)は欠陥補正信号生成回路6−gの出力信号であり、図7(4)は遅延回路8−gの出力信号であり、図7(5)は信号切り替え回路2−gの出力信号であり、図7(6)は遅延回路8−bの出力信号であり、図7(7)は遅延回路8−rの出力信号の波形である。
図7(1)及び図7(2)にそれぞれ示すGチャンネル及びRチャンネルの信号が、欠陥補正信号生成回路6−gの入力端子x、yにそれぞれ入力される。欠陥補正信号生成回路6−gの入力端子xに入力される信号は、図7(1)に示すように時刻t=T+10が欠陥画素の信号であるが、時刻t=T+9、時刻t=T+11の信号は正常画素の信号であり、図7(2)の時刻t=T+9、時刻t=T+10、時刻t=T+11がすべて正常画素であるので(数1)により演算されて出力される信号は、図7(3)の時刻t=T+11のGx’で示すように、元の正常なGチャンネルの信号(50%)となっている。すなわち、Gチャンネルに欠陥画素があっても、これに対応したRチャンネルの位置に欠陥画素がなければ、元の正常な信号を再生することができる。こうして生成されたGチャンネル用の欠陥補正信号が、信号切り替え回路2−gの入力端子Xに入力される。信号切り替え回路2−gの入力端子Yには、図7(1)で示す信号を遅延回路8−gで更にD2=1画素分だけ遅延させた、図7(4)に示す信号が入力される。図7(4)に示すように、時刻t=T+11に入力端子Yに欠陥画素に対応した信号が入力されるので、出力端子Zにはこのタイミングで入力端子Xに入力される信号、すなわち欠陥補正信号生成回路6−gから出力される欠陥補正信号Gx’が、選択されて出力される。時刻t=T+11以外のタイミングでは、入力端子Yに入力される信号は正常画素に対応した信号であるので、これがそのまま選択され出力される。この結果、図7(5)に示すように、信号切り替え回路2−gからは欠陥画素に対応した信号を含まない信号が出力される。一方、上述の収差補正回路5−b、収差補正回路5−rからそれぞれ出力されるBチャンネル、Rチャンネルの映像信号は、それぞれ遅延回路8−b、遅延回路8−rでD2=1画素分だけ遅延させられ、それぞれ図7(6)、図7(7)のようになる。
以上のような動作の結果、G、B、R各チャンネルの映像信号はそれぞれ図7(5)、図7(6)及び図7(7)に示すように、互いの位相が一致し、かつそれぞれに含まれていた欠陥画素に対応した信号が無くなった波形となる。
(1−3.まとめ)
以上のように、本実施の形態における欠陥補正装置によれば、レンズの倍率色収差による各色チャンネル間の位相ずれがある場合においても、撮像素子の欠陥画素が原因で発生する高周波被写体における画質劣化を効果的に抑圧することができる。
また、レンズのもつ倍率色収差も電気的に補正することができるので、比較的収差の多いレンズを用いた場合でも、画面全体に渡って色ずれの少ない高画質な映像を得ることが出来る。撮像素子からディジタル化された信号が出力される構造を持つCMOSセンサーを用いたカメラの場合、アナログ回路が少なく、欠陥画素に対応した信号が周囲画素に広がる要因が少ないので特に有効である。
本実施の形態における欠陥補正装置は、レンズの色収差の影響で色信号間の位相がずれる画面端においても、高精度な欠陥補正を行うことができ、ビデオカメラ等の撮像装置に適用することができ、有用である。
10−g、10−b、10−r 入力端子
2−b、2−r、2−g 信号切り替え回路
4−b、4−r 位相シフト回路
5−b、5−r 収差補正回路
6−b、6−r、6−g 欠陥補正信号生成回路
11−g、11−b、11−r 出力端子

Claims (5)

  1. R、G、Bの各信号がそれぞれ入力される入力部と、
    前記入力部に入力されたG信号の位相を、所定のシフト量分シフトする位相シフト部と、
    前記位相シフト部が出力するG信号を基に、前記入力部に入力されたR信号又はB信号中に存在する欠陥を補正する第1の欠陥補正部と、
    前記入力部に入力されたG信号を基に、前記第1の欠陥補正部が出力するR信号又はB信号の位相をシフトし、収差を補正する収差補正部と、
    前記収差補正部が出力する収差補正後のR信号又はB信号を基に、前記入力部に入力されたG信号中の欠陥を補正する第2の欠陥補正部と、
    を備える欠陥補正装置。
  2. 前記位相シフト部は、
    前記所定のシフト量として、前記収差補正部で行う位相のシフト分、逆方向にシフトする
    請求項1に記載の欠陥補正装置。
  3. 前記位相シフト部は、
    水平方向にのみ位相をシフトする
    請求項2に記載の欠陥補正装置。
  4. 前記第1の欠陥補正部は、
    ある時刻tにおけるR信号又はB信号の値をx(t)とし、ある時刻tにおけるG信号の値をy(t)とし、ある時間幅をTとして、x(t)が欠陥信号である場合に、
    y(t)+1/2*{x(t−T)+x(t+T)−y(t−T)−y(t+T)}
    で得られる信号で補正する
    請求項1から3の何れかに記載の欠陥補正装置。
  5. 前記第2の欠陥補正部は、
    ある時刻tにおけるG信号の値をx(t)とし、ある時刻tにおけるR信号又はB信号の値をy(t)とし、ある時間幅をTとして、x(t)が欠陥信号である場合に、
    y(t)+1/2*{x(t−T)+x(t+T)−y(t−T)−y(t+T)}
    で得られる信号で補正する
    請求項1から4の何れかに記載の欠陥補正装置。
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