JP6000627B2 - 焦点検出装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置 - Google Patents

焦点検出装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、焦点検出装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置に関し、特に、マイクロレンズを共有する複数の光電変換部を備える撮像素子を用いて位相差に応じて焦点検出を行う手法に関する。
一般に、デジタルカメラなどの撮像装置で用いられる固体撮像素子において、1つ画素が複数の光電変換部(以下PDという)を備えるようにしたものがある。そして、画素毎にマイクロレンズ(以下MLという)を対応付けて、撮像とともに所謂位相差方式で焦点検出を行うようにしている。
例えば、1つのMLに対応して配置された複数のPDの各々が光を変換して、位相差方式による焦点検出処理を行うとともに、複数のPDからの出力信号を加算して1画素の出力として撮像用の画像信号を得るようにしたものがある(特許文献1参照)。
さらに、1つのMLに対応して配置された複数のPDからの出力を選択的に読み出して、相関演算を行って焦点検出を行うようにしたものがある(特許文献2参照)。
また、画素信号生成部に対して複数の画素が共有された単位画素群において、一方の画素の画素信号の取得後における他方の画素の画素信号の取得時に、初めに読み出した画素の信号電荷が失われないように非破壊読出して、複数の画素の信号電荷を合成した画素信号を取得するようにしたものがある。そして、後から読み出す他方の画素の画素信号を、合成した画素信号と一方の画素の画素信号との差分処理で求めるようにしている(特許文献3参照)。
特開2001−83407号公報 特開2007−133087号公報 特開2006−80937号公報
ところで、特許文献3においては高感度特性が改善されるものの、非破壊読み出しを行った後に、画素(つまり、PD)の加算値を求めて差分値を算出する。このため、画素同士の読み出しタイミングを合わせる必要がある。また、各PDが飽和していると、位相差検出としての精確な評価値を得ることができない。
そこで、本発明の目的は、各PDの飽和検出を行って、精度よく焦点検出を行うことができる焦点検出装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による焦点検出装置は、マトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを備え、前記マイクロレンズには互いに異なる色フィルタが備えられており、マイクロレンズ毎に配置された複数の画素から得られる画素信号に応じて光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出装置であって、所定の周期で前記マイクロレンズにおける画素の位置を順次切り替えて画素の読み出しを行う読み出し制御手段と、前記読み出し制御手段によって読み出された画素についてその画素値に応じて飽和状態にあるか否かを判定する飽和状態判定手段と、前記読み出し制御手段によって読み出されない画素について前記読み出された画素の画素値で補間してその画素値を求める制御と、前記読み出し制御手段によって読み出されない画素が飽和状態にあるか否かを前記読み出されない画素の近傍における前記読み出された画素に対する前記飽和状態判定手段による判定結果に基づいて判定する制御とを行う補間推定手段と、前記補間推定手段の出力に応じて前記光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出手段とを有することを特徴とする。
本発明による制御方法は、マトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを備え、前記マイクロレンズには互いに異なる色フィルタが備えられており、マイクロレンズ毎に配置された複数の画素から得られる画素信号に応じて光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出装置の制御方法であって、所定の周期で前記マイクロレンズにおける画素の位置を順次切り替えて画素の読み出しを行う読み出し制御ステップと、前記読み出し制御ステップで読み出された画素についてその画素値に応じて飽和状態にあるか否かを判定する飽和状態判定ステップと、前記読み出し制御ステップで読み出されない画素について前記読み出された画素の画素値で補間してその画素値を求める制御と、前記読み出し制御ステップで読み出されない画素が飽和状態にあるか否かを前記読み出されない画素の近傍における前記読み出された画素に対する前記飽和状態判定ステップによる判定結果に基づいて判定する制御とを行う補間推定ステップと、前記補間推定ステップで得られた出力に応じて前記光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出ステップとを有することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、マトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを備え、前記マイクロレンズには互いに異なる色フィルタが備えられており、マイクロレンズ毎に配置された複数の画素から得られる画素信号に応じて光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出装置で用いられる制御プログラムであって、前記焦点検出装置が備えるコンピュータに、所定の周期で前記マイクロレンズにおける画素の位置を順次切り替えて画素の読み出しを行う読み出し制御ステップと、前記読み出し制御ステップで読み出された画素についてその画素値に応じて飽和状態にあるか否かを判定する飽和状態判定ステップと、前記読み出し制御ステップで読み出されない画素について前記読み出された画素の画素値で補間してその画素値を求める制御と、前記読み出し制御ステップで読み出されない画素が飽和状態にあるか否かを前記読み出されない画素の近傍における前記読み出された画素に対する前記飽和状態判定ステップによる判定結果に基づいて判定する制御とを行う補間推定ステップと、前記補間推定ステップで得られた出力に応じて前記光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明による撮像装置は、マトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを備え、マイクロレンズ毎に配置された複数の画素を有する固体撮像素子と、前記固体撮像素子に光学像を結像する光学ユニットと、上記の焦点検出装置とを有し、前記固体撮像素子の出力に応じた画像を得ることを特徴とする。
本発明によれば、マイクロレンズ毎に備えられた複数の画素について飽和状態にあるか否かを判定するようにしたので、焦点検出を精度よく行うことができる。
本発明の第1の実施形態による焦点検出装置が用いられた固体撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。 図1で説明した単位画素セルの一例を示す図である。 一方のPDから他方のPDに電荷が流れ込む際の特性について説明するための図である。 図1に示す固体撮像装置における固体撮像素子の読み出し制御を説明するための図、(a)は比較のため従来の読み出し制御を示す図、(b)は第1の実施形態による読み出し制御を示す図である。 図1に示す分割画素加算部の構成の一例を示すブロック図である。 図4(b)で説明した読み出し制御を行った際にA像およびB像を補間しつつ飽和検出を行う手法を説明するための図であり、(a)は一方のPDの出力(読み出し値)から他方のPDの出力の推測を説明するための図、(b)は図1に示す遅延ラインから出力される画素信号をA像およびB像に関して並び替えた図である。 図1に示す固体撮像装置における測距情報取得動作を説明するための図であり、(a)は合焦時の測距情報取得動作を示す図、(b)は後ろピント(後ピン)時の測距情報取得動作を示す図、(c)は前ピント(前ピン)時の測距情報取得動作を示す図である。 図1に示すCPUで行われる撮影動作の際の制御を説明するための図である。 図8に示すライブビュー動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による固体撮像装置において垂直ライン毎にAおよびB像を交互に繰り返して読み出す読み出しを説明するための図である。 図10で説明した読み出しを行った際の画素値推定および飽和検出について説明するための図である。 本発明の第3の実施形態による固体撮像装置における相関演算を説明するための図であり、(a)はYAおよびYBに応じた相関演算を示す図、(b)は読み出しを行ったPD出力に応じて生成されたYAおよびYBのみを用いた相関演算を示す図である。 PD出力を輝度成分に変換した際における演算処理を説明するためのタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態による焦点検出装置について図面を参照して説明する。
ここで、まず本発明に至った経緯の概略を説明する。前述したように、特許文献3においては高感度特性が改善されるものの、非破壊読み出しを行った後に、画素(つまり、PD)の加算値を求めて差分値を算出する。このため、画素同士の読み出しタイミングを合わせる必要がある。読み出しタイミングを合わせるため、色毎に遅延回路を備えると回路規模が増大してしまうので、予めPDを焦点検出用に用いられる画素フォーマットに変換してデータ量を削減することが望ましい。
この際、位相差演算において色成分による演算精度の低下を防ぐため、一対の位相差画像信号を演算処理によって輝度信号に変換し、輝度信号を用いて焦点検出処理を行うようにすることが知られている。
図13は、PD出力を輝度成分に変換した際における演算処理を説明するためのタイミングチャートである。
図13において、固体撮像素子読み出し画素は固体撮像素子から読み出される画素の読み出しタイミングを示している。固体撮像素子はMLに対応して2つのPDを備えており、ML毎にカラーフィルタが備えられている。
RA、GA、およびBAはそれぞれ赤、緑、および青のカラーフィルタを備えたML下に存在するA像に係る非破壊読み出し画素を示し、R(A+B)、G(A+B)、B(A+B)は同様にA像およびB像用のPD同士の加算読み出しを示している。
Y成分信号Y(A+B)(R,G)およびY(A+B)(G,B)は、後述のYB成分信号を演算するための信号であって、加算読み出しされたR(A+B)、G(A+B)、およびB(A+B)から求められる。YA成分信号は、A像用画素の輝度信号Yの成分値であり、読み出し画素であるRA、GAおよびGA、BAの加算によって求められる。YA(R,G)はRAとGA、YA(G,B)はGAとRAの加算値である。
YB成分信号は、Y(A+B)(R,G)およびY(A+B)(G,B)からYA(R,G)およびYA(G,B)を減算して求められるB像用画素の輝度信号Yの成分値である。YA信号およびYB信号は、YA成分信号同士およびYB成分信号同士の加算によって得られるA像およびB像の輝度信号である。
固体撮像素子の1ライン目の非破壊読み出しでは、RAおよびGAを読み出す。RAおよびGAは焦点検出の際に用いられるY信号成分に変換され、YA(R,G)となる。非破壊読み出しが完了すると、固体撮像素子はR(A+B)、G(A+B)をPD同士の加算値として読み出すとともに、Y(A+B)(R,G)が加算によって求められる。
この際、YB(R,G)を演算で求めるため、YA(R,G)は1ライン分の遅延をもってY(A+B)(R,G)から減算される。同様にして、2ライン目の読み出しも、カラーフィルタをRおよびGからGおよびBに変更して行われる。
2ライン目のYA(G,B)が求められると、生成された後2ライン分の遅延を有するYA(R,G)と加算されて、輝度信号であるYAが求められる。輝度信号YBについても同様にして求められる。
上記のような演算を行う際に、YB(R,G)およびYB(G,B)はY(A+B)(R,G)、Y(A+B)(G,B)とYA(R,G)、Y(G,B)から減算して求められるので、B像に対応するPDの電荷が飽和レベルに達しているか否かを検出することは困難である。
つまり、飽和レベルに達したPDから隣接する同一のML下にあるPDに対して、少なからず電荷が流れ込むにも拘わらず、その飽和検出ができないので、像信号は理想的な像形状を維持することができずに焦点検出が行われてしまうことになる。
そこで、本実施形態では、隣接する異なるカラーフィルタを有したML毎にAおよびB像を所定の規則で読み出すようにして、補間することでPD単位の飽和検出を行うことで位相差像崩れのない良好な焦点検出を行う。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による焦点検出装置が用いられた固体撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。
固体撮像装置(例えば、デジタルカメラ)100は光学系ユニット101を有しており、光学系ユニット(光学ユニット)101は光学レンズ群、シャッター、絞り、およびレンズ制御部などを備えている。そして、光学レンズ群にはピントを調整するためのピントレンズが含まれている。駆動制御部113はCPU112の制御下で光学系ユニット101を駆動制御し、ピントレンズ、シャッター、および絞りを駆動する。光学系ユニット101を通過した被写体像(光学像)は固体撮像素子102に結像する。
固体撮像素子102は複数の単位画素セルが2次元マトリクス状に配列されている。例えば、固体撮像素子102は単位画素セルがベイヤー配列で配置されている。固体撮像素子102に対する露光量はシャッターによって制御される。固体撮像素子102の読み出し制御の際には、TG(タイミングジェネレータ)105からの制御信号に応じて順次単位画素セルの走査が行われて、単位画素セルの各々に備えられたPDに蓄積された電荷が選択的に非破壊で又は同一のマイクロレンズ毎(ML毎)にPDに蓄積された電荷が加算して読み出される。
図2は、図1で説明した単位画素セルの一例を示す図である。
図2において、単位画素セル1はカラーフィルタ(色フィルタ)ML2を備え、カラーフィルタML2の下側に2つのPD(フォトダイオード:光電変換部)1aおよび1bが配置されている。つまり、PD1aおよび1bは色フィルタML2を共有している。そして、単位画素セル1においては、PD1aおよび1bで個別に光電変換した結果得られた信号(電荷)を選択的に非破壊で又は加算して読み出すことができる。
PD1aおよび1bは、カラーフィルタML2を介して入射光が照射され、PD1aおよび1bの出力は、これらPD1aおよび1bの配置によって瞳分割されたA像およびB像用の画素として扱うことができる。このA像およびB像用画素は周知のように、固体撮像素子で加算して読みだすことができ、A像およびB像用の画素の出力(第1の画素出力および第2の画素出力)を加算して加算画素値として読み出す際に、A像およびB像用の画素は撮像用画素とされる。
このPD1aおよび1bの蓄積可能な電荷量は、単位画素セルが1つのPDを備える場合の当該PDの蓄積量よりも小さいので、一方のPDが飽和してしまうと、撮像用画素として良好な画像信号を得ることが困難となる。このため、A像又はB像用PDの一方が飽和レベルを超えた際には、他方のPDに一方のPDに蓄積された電荷が流れ込むように設計されている。
ここで、一方のPDから他方のPDに電荷が流れ込む際の特性について説明する。
図3は、一方のPDから他方のPDに電荷が流れ込む際の特性について説明するための図である。
いま、単位画素セルに入射する光束に所謂ケラレが生じ、A像用PD(以下図3においてA像用画素とも呼ぶ)にB像用PD(以下図3においてB像用画素とも呼ぶ)よりも光が多く入射したとする。図3において、横軸は電荷蓄積時間を示し、縦軸は各PDの電荷蓄積レベルを示す。ここで、電荷蓄積時間t1はA像用画素、電荷蓄積時間t2はB像用画素が飽和する理想的な時間を示す。
この際、電荷蓄積時間t1以降においてA像用画素の電荷はB像用画素に漏れ出しており、B像用画素にはニー(Knee)特性が発生している。そして、電荷蓄積時間t2はA像用画素からの電荷漏れ出しによって理想的な時間よりも早くなる。この場合、A像用画素およびB像用画素の加算値である撮像用画素のレベルは撮像用画素の飽和レベルまで線形成を保つことができる。ところが、B像用画素における線形性は電荷蓄積時間t1以降において失われることとなるので、B象用画素の出力を焦点検出演算用信号として用いることができないことになる。
再び図1を参照して、アナログ信号処理部(図示せず)でアナログ信号処理を行った後、固体撮像素子102の出力(アナログ信号)はA/D変換部103でデジタル信号(画素信号)に変換される。そして、A/D変換部103は画素信号を固体撮像素子読み出し画素信号としてキャプチャー部104に出力する。
なお、アナログ信号処理部は、伝送路上のノイズを除去するCDS回路および非線形増幅回路などを有している。
キャプチャー部104は画素信号の有効期間および種別を判定して、A像用画素の読み出しの際には分割画素飽和検出部106に画素信号(A像用画素信号)を出力し、撮像用画素読み出しの際には分割画素補間演算部109に画素信号(撮像用画素信号)を出力する。また、キャプチャー部104は、読み出し制御開始の際にTG105を制御して制御信号を出力し、固体撮像素子102の順次読み出し制御を行う。
順次読み出し制御では、A像用画素およびB像用画素を隣接したCF(カラーフィルタ)の繰り返し周期毎に非破壊読み出しを行った後、同一ライン(水平ライン毎)の撮像用画素の読み出しが行われる。繰り返し周期では、例えば、赤(R)と緑(G)のCFが繰り返されるラインでは、RとGが1回繰り返すことを1周期とする。そして、A像用画素およびB像用画素の読み出しが交互に行われる。
図4は、図1に示す固体撮像装置100における固体撮像素子102の読み出し制御を説明するための図である。そして、図4(a)は比較のため従来の読み出し制御を示す図であり、図4(b)は第1の実施形態による読み出し制御を示す図である。
図4において、A+B像読み出し画素は、2つのPDの出力を加算した読み出しを示しており、分割PD読み出し画素は非破壊で読み出されるPDの出力の読み出しを示している。また、A像はPD出力の読み出し際のA像を示し、B像は同様にB像を示す。
さらに、斜線で示す部分は読み出されたRを示し、点描で示す部分は読み出されたGを示す。他の部分(塗りつぶされていない部分)は読み出されていない部分を示す。そして、飽和したPDは太線で囲まれたGLとして示されている。なお、太い破線で示されている部分は読み出されていない画素を示す。
A+B像読み出し画素は、各MLに配置された2つのPDの出力が加算される撮像用画素であり、図4(a)および(b)ともにA+B像読み出し画素は間引かれることなく全画素の読出しが行われる。
図4(a)において、分割PD読み出し画素では常にA像の読み出しが行われ、この際、B像はA+B像およびA像の演算によって求められる。このため、前述したようにB像の飽和画素であるGLを検出することは困難である。
一方、図4(b)においては、分割PD読み出し画素は、隣接した異なるCFの繰り返し周期毎にA像およびB像は交互に繰り返して読み出される。この場合、演算によって判定不可である飽和レベルを超えた値を有するGLを読み出すことができるので、水平画素の半分の割合で飽和検出を行うことができる。
なお、固体撮像素子102の読み出しに当たっては、PDの各々について読み出しを選択するか又は読み出し周期毎にA像およびB像を交互に繰り返して読み出すように、配線を一方のPDのみに行うようにすればよいが、これに限定されない。
再び図1を参照して、分割画素飽和検出部106は、画素信号(例えば、A像用画素信号)を受けると、当該画素信号が予め定められた一定の飽和レベルに達しているか否かを判定する。そして、画素信号が飽和レベルに達していると、当該画素信号に飽和ビットを付与して分割画素加算部107に出力する。
例えば、分割画素飽和検出部106は、画素信号が飽和レベルに達している場合には飽和画素であると判定して、画素信号に飽和ビットとして”1”をMSB又はLSBに付与する。
なお、この飽和ビットの付与の際には、画素信号の一部を飽和ビットとして用いるようにしてもよく、その極性は限定されない。
分割画素加算部107は、画素信号をY信号成分に変換した後、Y信号を遅延ライン108に出力する。
図5は、図1に示す分割画素加算部107の構成の一例を示すブロック図である。なお、ここでは、1ライン目を構成するRAおよびGA、RGおよびGBを加算する際の分割画素加算部107の動作について説明する。
分割画素加算部107には、RAおよびGA又はRGおよびGBが交互に順次水平方向に入力される。入力されたRAおよびGA又はRGおよびGBの一方は乗算器107aに与えられ、RAおよびGA又はRGおよびGBの他方はタイミングを制御するためのフリップフロップ(FF)107bを介して乗算器107cに与えられる。
RAおよびGA又はRGおよびGBの一方は乗算器107aで所定の係数K1と乗算されて、第1の乗算結果として出力される。RAおよびGA又はRGおよびGBの他方は乗算器107cで所定の係数K2と乗算されて、第2の乗算結果として出力される。そして、これら第1および第2の乗算結果は加算部107dに出力される。
加算部107dは第1および第2の乗算結果を加算して、輝度信号の一部の信号、例えば、YA成分信号を出力する。判定部107eはH(水平)カウンタ(図示せず)によって、入力された画素信号(つまり、YA成分信号)が偶数番目であるか又は奇数番目であるかを判定して、偶数番目EVENの際にYA成分信号を、FF107fを介して後段の遅延ライン108に出力する。
なお、図5においては、説明の便宜上、水平1ライン目が入力された際の動作を説明したが、GAおよびBA又はGBおよびBBが入力された際には係数K1およびK2が変化するのみで、その動作は同様である。
遅延ライン108は、分割画素加算部107からの出力を遅延させて、キャプチャー部104の出力である撮像用画素信号とタイミングを合わせて、分割画素補間演算部109に出力する。分割画素補間演算部109は、補間によって輝度信号化されたA像のYA信号およびB像のYB信号を求める。そして、分割画素補間演算部109はA像のYA信号およびB像のYB信号を焦点検出処理部110に出力するとともに、撮像用画素信号を画像処理部111に出力する。
ここで、図4(b)で説明した読み出し制御を行った際にA像およびB像を補間しつつ飽和検出を行う手法について説明を行う。
図6は、図4(b)で説明した読み出し制御を行った際にA像およびB像を補間しつつ飽和検出を行う手法を説明するための図である。そして、図6(a)は一方のPDの出力(読み出し値)から他方のPDの出力の推測を説明するための図であり、図6(b)は図1に示す遅延ライン108から出力される画素信号をA像およびB像に関して並び替えた図である。
図6(a)において、Y(A+B)はY成分化されたA+B像であり、同様にYAはA像のY成分化信号、YBはB像のY成分化信号である。実線で示すブロックは読み出された画素信号から生成されたY成分化信号を示し、破線で示すブロックは読み出されない画素について、Y(A+B)からYAも又はYBを減算して生成された値である。
図6(b)において、実線で示すYAおよびYBの空間的な中間位置に存在する破線で示すYAおよびYBは、光学的にはほぼ同一の箇所を見ているに等しいので、レンズのケラレなどの影響についてはほぼ同一の影響が生じる。つまり、実線で示す部分の中間位置に存在する破線で示す部分は両側に存在する実線部分の両方に飽和ビットが立っていた際には、破線部分においても飽和が生じていると推定することができる。
そして、YAおよびYBについては、Y(A+B)からの減算によって求め、飽和検出の場合にのみ両側に存在する実線部から推定するようにすれば、高精度でA像およびB像を補間しつつ飽和検出を行うことができる。なお、Y成分信号であるR,GからなるYAおよびYBは、前述したように2ライン分の遅延ラインを介して、G,BからなるYAおよびYBが算出された時点で加算され輝度信号化される。
焦点検出処理部110は、A像用画素およびB像用画素から出力されるA像およびB像に応じてデフォーカス量を求めて(つまり、焦点状態を検出して)、CPU112に出力する。
図7は、図1に示す固体撮像装置100における測距情報取得動作を説明するための図である。そして、図7(a)は合焦時の測距情報取得動作を示す図であり、図7(b)は後ろピント(後ピン) 時の測距情報取得動作を示す図である。また、図7(c)は前ピント(前ピン) 時の測距情報取得動作を示す図である。
図7において、固体撮像素子はML毎を2つのPD(画素)aおよびbを備える単位画素セルが複数配列されている(単位画素セルP1〜P13で示す)。画素aおよびbはMLを射出瞳として瞳分割された画素である。
測距の際には、画素aおよびbの出力であるA画素出力およびB画素出力を、各々列方向(又は行方向)に組み合わせて、同色単位画素セル群の出力として、A像およびB像を生成してデータ化する。そして、各々の対応点のずれCを次の式(1)による相関演算によって求める。
C=Σ|YAn−YBn| (1)
式(1)において、nは水平方向のマイクロレンズの数を示し、YBnに対して対応画素をずらした際の値をプロットして、最も値の小さいずれ量が合焦位置とされる。
合焦の場合には、光学像が結像する位置(結像位置)は単位画素セルP7となるので、A像用画素群とB像用画素群とはほぼ一致する。この際、上記の相関演算で求められたA像用画素群とB像用画素群の像ずれ量d(a)は0に近似する。
後ピンの場合には、結像位置は、A画素出力が単位画素セルP5、B画素出力が単位画素セルP9となる。この際、上記の相関演算で求められたA像用画素群とB像用画素群とには像ずれ量としてd(b)が生じる。
前ピンの場合には、結像位置は、A画素出力が単位画素セルP9、B画素出力が単位画素セルP5となる。この際、上記の相関演算で求められたA像用画素群とB像用画素群とには像ずれ量としてd(c)が生じる。この像ずれ量d(c)は後ピンの際の像ずれ量と逆方向である。
つまり、合焦時にはA像用画素群およびB像用画素群では同一の被写体像を見ているが、後ピンおよび前ピンの際には、A像用画素群およびB像用画素群では像ずれ量dだけずれた被写体像を見ていることになる。合焦動作の際には、像ずれ量dと基線長とに基づいてデフォーカス量を求める。そして、デフォーカス量に応じて撮影光学系を移動させて合焦が行われる。
なお、飽和ビットはデフォーカス量を求める際に用いないか又は信頼度を下げる重みづけを飽和ビットに対して行うようにするが、飽和ビットの処理についてはこれに限定されない。
CPU112は焦点検出処理部110の出力であるデフォーカス量に基づいて、駆動制御部113に光学ユニット101に含まれるピントレンズを駆動するための駆動情報を出力する。駆動制御部113は駆動情報に基づいてピントレンズを駆動制御する。なお、駆動情報はデフォーカス量に応じてピントレンズの駆動量を示す情報である。また、CPU112は固体撮像装置100全体の制御を司る。
画像処理部111は撮像用画素信号を受けて所謂欠陥画素補正、AE、AF、ホワイトバランス調整、ガンマ調整、ノイズリダクション処理、および同時化処理に代表されるデジタル信号処理を行って、DRAM(図示せず)を介して外部表示部113に画像信号として出力する。外部表示部114は画像信号に応じた画像を液晶パネルなどの表示装置に表示する。
図8は、図1に示すCPU112で行われる撮影動作の際の制御を説明するための図である。
まず、CPU112は電源投入のためのメインSWがオン(ON)であるか否かを検出する(ステップS1000)。メインSWがオフ(OFF)であると(ステップS1000において、NO)、CPU112は待機する。
一方、メインSWがオンであると(ステップS1000において、YES)、CPU112はライブビュー動作を行うための後述の一連の動作を行う(ステップS1001)。そして、CPU112はスイッチSW1がオンであるか否かを検出する(ステップS1002)。スイッチSW1がオンでないと(ステップS1002において、NO)、CPU112はステップS1000の処理に戻る。
スイッチSW1がオンであると(ステップS1002において、YES)、CPU112は本撮影を行う前の撮影スタンバイ動作を行うため、ライブビュー動作で得られた画像に基づいて、露出設定部(図示せず)によって予め設定された露出補正値に基づいて画像の露出を決定する(ステップS1003:。AE処理)。そして、CPU112は絞り値およびシャッター速度(露出時間)を駆動制御部113に出力する。
続いて、CPU112はライブビュー動作において得られたデフォーカス量に基づいて駆動制御部113を制御して、ピントレンズを駆動し合焦動作を行う(ステップS1004:AF処理)。そして、CPU112は、スイッチSW2(図示せず)がオンであるか否かを検出する(ステップS1005)。
スイッチSW2がオフであると(ステップS1005において、NO)、CPU112はステップS1001の処理に戻る。一方、スイッチSW2がオンであると(ステップS1005において、YES)、CPU112は本撮影動作を行うための制御を行って(ステップS1006)、ステップS1005の処理に戻る。
ここで、本撮影動作では、例えば、固体撮像素子102に対して電荷クリアおよび電荷蓄積開始を行って、駆動制御部113によってステップS1003で決定された絞り値およびシャッター速度に基づいて光学系ユニット101を制御してシャッターを開く。
これによって、固体撮像素子102は、本撮影画像の露光を開始する。そして、ステップS1003で決定された露出時間となると、駆動制御部113は光学系ユニット101を制御してシャッターを閉じる。これによって、固体撮像素子102は電荷蓄積を終了して、TG105の出力に応じて固体撮像素子102からPDの合成値(つまり、電荷)が読み出される。
読み出された電荷は、前述のようにして、A/D変換部103、キャプチャー部104、および画像処理部111を介して、メモリーカード(図示せず)に出力されて、画像として記録される。
図9は、図8に示すライブビュー動作を説明するためのフローチャートである。
まず、CPU112はTG105を制御して固体撮像素子102に対して電荷クリア制御を行う(ステップS1100)。なお、図1においては制御信号線は省略されている。続いて、CPU112は、TG105を制御して固体撮像素子102に対してライブビュー画像露光制御を行って電荷蓄積開始する(ステップS1101)。
次に、CPU112は所定の露出時間となったか否かを判定する(ステップS1102)。所定の露出時間とならないと(ステップS1102において、NO)、CPU112は待機する。一方、所定の露出時間となると(ステップS1102において、YES)、CPU112は固体撮像素子102に対して電子シャッターによって電荷蓄積の終了処理を行う(ステップS1103)。
続いて、キャプチャー部104はCPU112の制御下で、図4(b)で説明したようにして、TG105を介して固体撮像素子101を制御して、電荷の読み出しを行う(ステップS1104)。そして、CPU112は焦点検出処理部110で得られたデフォーカス量(焦点検出評価値ともいう)を読み出す(ステップS1105)。外部表示部114は、CPU112の制御下で画像処理部111の出力に基づいて液晶ディスプレイなどの表示装置にライブビュー用の画像を出力する。
上述の例では、MLの各々に対して2つのPDが配置される場合について説明したが、3つ以上のPDがMLの各々に対応して配置される場合でも同様に処理を行うことができ、PDの数に限定されない。
例えば、3つのPDがMLの各々に対応して配置される場合には、2画素毎(異なるCF毎)にA像、B像、およびC像用画素(PD)を読み出すようにすればよい。この際、読み出されたA、B、C像用画素(PD)の各々において空間的に中間に存在し、読み出されていないA、B、およびC像用画素はその両側のA、B、およびC像用画素の飽和に影響されることになる。
また、上述の例では、2画素毎(異なるCF毎)に繰り返して読み出しを行うようにしたが、4画素毎又は6画素毎などに繰り返して読み出しを行うようにしてもよい。いずれにしても、2画素毎に読み出しを限定するものではなく、2画素の整数倍で読み出しを行うようにしてもよい。
このように、本発明の第1の実施形態では、読み出されるPDを隣接する異なるCFを有したML毎にAおよびB像を交互に読み出すようにしたので(つまり、変更して)、PD単位の飽和検出を行って、位相差像崩れのない良好な焦点検出を行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態による焦点検出装置が用いられた固体撮像装置について説明する。なお、固体撮像装置の構成は図1に示す例と同様である。
前述の第1の実施形態では、水平方向に対してAおよびB像を繰り返して読み出すようにしたが、第2の実施形態では、垂直ライン毎にAおよびB像を繰り返して読み出して飽和検出を行う。なお、以下の説明では、第1の実施形態と異なる部分のみについて説明し、同様の部分については説明を省略する。
図10は、本発明の第2の実施形態による固体撮像装置において垂直ライン毎にAおよびB像を交互に繰り返して読み出す読み出しを説明するための図である。
図10において、斜線部で示す部分は読み出されたR、点描で示す部分は読み出されたG、縦縞で示す部分は読み出されたBである。また、その以外の部分(塗りつぶされていない部分)については読み出されていない部分を示す。
A+B像の読み出し画素は、ML毎の2つのPD出力を加算合成する撮像用画素として用いられ、間引き処理が行われることなく全画素の読み出しが行われる。分割PD読み出し画素では、ML毎のA像又はB像用画素を選択して読み出しており、図示の例では、奇数ラインではA像用画素を、偶数ラインではB像用画素を選択して読み出している。
図10において、「A像」はA像用画素の読み出しに着目した図であり、「B像」はB像用画素の読み出しのみに着目した図である。そして、各々塗りつぶされていない画素は読み出しが行われていない画素である。なお、図10においては、「A+B像」、「分割PD読出し画素」、「A像」、および「B像」に対応して、それぞれY成分化した場合の値が示されている。
図12は、図10で説明した読み出しを行った際の画素値推定および飽和検出について説明するための図である。なお、ここでは、1ライン目のB像を求める場合について説明する。
図12において、2ライン目のB像用画素においてGは実際に読み出されており、光学系のケラレによりB像用画素のGに飽和が発生した場合、1ライン目のB像用画素のGも実際は飽和しているとして、Y(A+B)からYAを減算して求められたYBに対して飽和ビットを付加する。さらに、周囲の読み出されたGBに応じて補間演算を行って、読み出されていないGBの値とする。
次に、補間して求めたGBに対してY成分化を行う際に用いられる係数を乗算して得られた乗算結果を、YBから減算して、RBの値を推定する。この際、RBが飽和していた場合にはGが飽和していた場合と同様にYBに対して飽和ビットを付加する。
上記のようにして処理を行えば、演算で求められたYBを構成するGBとRBの飽和を検出することができる。なお、2ライン目のA像であるGAとBAに対しても同様に飽和検出を行うことが可能である。
なお、ここでは、ML毎に2つのPDが対応する場合においてPDの飽和検出を説明したが、3つ以上のPDがML毎に配置される構成でも同様に処理を行えば、PDの飽和検出を行うことができ、ML毎のPDの数には限定されない。
また、ここでは、奇数ラインと偶数ラインでA像とB像を交互に繰り返して読み出すようにしたが、奇数ラインと偶数ラインでB像とA像を交互に繰り返して読み出すようにしてもよい。さらには、2ライン毎又は4ライン毎に読み出しを行うようにしてもよい。
以上のように、本発明の第1の実施形態においても、読み出されるPDを隣接する異なるCFを有したML毎にAおよびB像を交互に読み出すようにしたので(つまり、順次切り替えて)、PD単位で飽和検出を行って、位相差像崩れのない良好な焦点検出を行うことができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態による焦点検出装置が用いられた固体撮像装置について説明する。なお、固体撮像装置の構成は図1に示す例と同様である。
前述の第1および第2の実施形態では、「A+B像」から読みだされたA像又はもしくはB像を減算して、読み出されていないA像又はB像を推定して相関演算を行うようにしたが、ここでは、読み出されたAおよびB像から直接相関演算を行う。なお、第3の実施形態におけるPDの読み出しは第1の実施形態と同様にして行われるものとする。
図12は、本発明の第3の実施形態による固体撮像装置における相関演算を説明するための図である。そして、図12(a)はYAおよびYBに応じた相関演算を示す図であり、図12(b)は読み出しを行ったPD出力に応じて生成されたYAおよびYBのみを用いた相関演算を示す図である。
図12において、実線で示す部分(ブロック)は読み出されたPD出力に応じて加算合成して生成されたYを示し、破線で示す部分(ブロック)はY(A+B)からYAもしくはYBを減算して求められるYBもしくはYAを示す。
図12(a)では、第1の実施形態で説明したように、同一のMLに対応する2つのPD出力に応じたYAとYBから、例えば、式(2)に示す相関演算によってデフォーカス量(つまり、ずれCa)を求める。
Ca=Σ|YAn−YBn| (2)
ここで、nは1ラインの左端からのMLの数である。
図12(b)においては、読み出しを行ったPD出力に応じて生成されたYAおよびYBのみを用いて、式(3)に示す相関演算を用いて、ずれCbを求める。
Cb=Σ|YA2m−YB2m+1| (3)
ここで、mは1ラインの左端からのMLの半分の数である。
式(3)に基づいて得られる合焦位置を示すれ量を用いて、Yの画素として1/2画素分ずれた値としてデフォーカス量を求めれば、同一のMLに対応するPDから得られるYAとYBに対して求められるデフォーカス量と同等となる。
このように、本発明の第3の実施形態においても、読み出されるPDを隣接する異なるCFを有したML毎にAおよびB像を交互に読み出すようにしたので、PD単位で飽和検出を行って、位相差像崩れのなく焦点検出を精度よく行うことができる。
上述の説明から明らかなように、図1に示す例においては、CPU112、キャプチャー部104、およびTG105が読み出し制御手段として機能し、分割画素飽和検出部106が飽和状態判定手段として機能する。また、画素分割加算部107、遅延ライン108、および分割画素補間演算部109が補間推定手段として機能し、焦点検出処理部110およびCPU112が焦点検出手段として機能する。さらに、キャプチャー部104およびTG105は加算読み出し手段して機能し、分割画素補間演算部109は算出手段として機能する。
図1に示す例では、CPU112、キャプチャー部104、TG105、分割画素飽和検出部106、画素分割加算部107、遅延ライン108、分割画素補間演算部109、および焦点検出処理部110が焦点検出装置を構成する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を焦点検出装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、この制御プログラムを焦点検出装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
この際、制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも読み出し制御ステップ、飽和状態判定ステップ、補間推定ステップ、および焦点検出ステップを有することになる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101 光学ユニット
102 固体撮像素子
104 キャプチャー部
106 分割画素飽和検出部
107 分割画素加算部
108 遅延ライン
109 分割画素補間演算部
110 焦点検出処理部
111 画像処理部
112 CPU

Claims (9)

  1. マトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを備え、前記マイクロレンズには互いに異なる色フィルタが備えられており、マイクロレンズ毎に配置された複数の画素から得られる画素信号に応じて光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出装置であって、
    所定の周期で前記マイクロレンズにおける画素の位置を順次切り替えて画素の読み出しを行う読み出し制御手段と、
    前記読み出し制御手段によって読み出された画素についてその画素値に応じて飽和状態にあるか否かを判定する飽和状態判定手段と、
    前記読み出し制御手段によって読み出されない画素について前記読み出された画素の画素値で補間してその画素値を求める制御と、前記読み出し制御手段によって読み出されない画素が飽和状態にあるか否かを前記読み出されない画素の近傍における前記読み出された画素に対する前記飽和状態判定手段による判定結果に基づいて判定する制御とを行う補間推定手段と、
    前記補間推定手段の出力に応じて前記光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出手段とを有することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記所定の周期は異なる色フィルタを備えるマイクロレンズに係る繰り返し周期を1周期として、その整数倍の周期であり、
    前記補間推定手段は前記読み出し制御手段によって前記整数倍の周期で読み出される複数の画素に対する前記飽和状態判定手段による判定結果に基づいて、前記整数倍の周期で読み出される複数の画素の空間的に間に位置する画素が飽和状態にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記マイクロレンズを共有する画素の画素値を加算して読み出す加算読み出し手段と、
    前記加算読み出し手段の出力である加算画素値と前記読み出し制御手段によって読み出された画素の画素値とに応じて前記読み出し制御手段によって読み出されなかった画素の画素値を算出する算出手段とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記補間推定手段は、前記飽和状態判定手段による判定結果によって、前記読み出し制御手段によって読み出された前記マイクロレンズ毎に配置された複数の画素のうち少なくとも一つの画素が飽和状態であると判定された場合に、前記飽和状態の画素が属するマイクロレンズの近傍に存在する画素であって、前記飽和状態の画素が属するマイクロレンズとは異なるマイクロレンズにおいて前記飽和状態の画素に対応する位置にある画素を飽和状態であると判定すること特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  5. 前記焦点検出手段は、前記補間推定手段の出力である第1の画素出力および第2の画素出力を各々列方向又は行方向に組み合わせて像ずれ量を求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点検出装置。
  6. 前記所定の周期は、水平ライン毎に前記画素の読み出しを変更する周期であることを特徴とした請求項1又は2に記載の焦点検出装置。
  7. マトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを備え、前記マイクロレンズには互いに異なる色フィルタが備えられており、マイクロレンズ毎に配置された複数の画素から得られる画素信号に応じて光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出装置の制御方法であって、
    所定の周期で前記マイクロレンズにおける画素の位置を順次切り替えて画素の読み出しを行う読み出し制御ステップと、
    前記読み出し制御ステップで読み出された画素についてその画素値に応じて飽和状態にあるか否かを判定する飽和状態判定ステップと、
    前記読み出し制御ステップで読み出されない画素について前記読み出された画素の画素値で補間してその画素値を求める制御と、前記読み出し制御ステップで読み出されない画素が飽和状態にあるか否かを前記読み出されない画素の近傍における前記読み出された画素に対する前記飽和状態判定ステップによる判定結果に基づいて判定する制御とを行う補間推定ステップと、
    前記補間推定ステップで得られた出力に応じて前記光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出ステップとを有することを特徴とする制御方法。
  8. マトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを備え、前記マイクロレンズには互いに異なる色フィルタが備えられており、マイクロレンズ毎に配置された複数の画素から得られる画素信号に応じて光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記焦点検出装置が備えるコンピュータに、
    所定の周期で前記マイクロレンズにおける画素の位置を順次切り替えて画素の読み出しを行う読み出し制御ステップと、
    前記読み出し制御ステップで読み出された画素についてその画素値に応じて飽和状態にあるか否かを判定する飽和状態判定ステップと、
    前記読み出し制御ステップで読み出されない画素について前記読み出された画素の画素値で補間してその画素値を求める制御と、前記読み出し制御ステップで読み出されない画素が飽和状態にあるか否かを前記読み出されない画素の近傍における前記読み出された画素に対する前記飽和状態判定ステップによる判定結果に基づいて判定する制御とを行う補間推定ステップと、
    前記補間推定ステップで得られた出力に応じて前記光学ユニットの焦点状態を検出する焦点検出ステップとを実行させることを特徴とする制御プログラム。
  9. マトリクス状に配列された複数のマイクロレンズを備え、マイクロレンズ毎に配置された複数の画素を有する固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子に光学像を結像する光学ユニットと、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の焦点検出装置とを有し、
    前記固体撮像素子の出力に応じた画像を得ることを特徴とする撮像装置。
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