JP2003189169A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003189169A
JP2003189169A JP2002275855A JP2002275855A JP2003189169A JP 2003189169 A JP2003189169 A JP 2003189169A JP 2002275855 A JP2002275855 A JP 2002275855A JP 2002275855 A JP2002275855 A JP 2002275855A JP 2003189169 A JP2003189169 A JP 2003189169A
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Application number
JP2002275855A
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English (en)
Inventor
Atsushi Enomoto
淳 榎本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリント品質を悪化させているレンズに起因す
る収差を、不具合を発生させることなく補正する。 【解決手段】カメラの撮影レンズを通して、光学的に撮
影された画像から得られた入力画像データに対して、レ
ンズに起因する収差を補正する収差補正処理及び所定の
画像処理を施し、出力用画像データとする画像処理装置
であって、前記収差補正処理を行った後に、前記所定の
画像処理を行うようにしたことを特徴とする画像処理装
置を提供することにより前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフィル
ム、安価なコンパクトカメラやデジタルカメラ等で撮影
された画像に発生する、撮影レンズに起因した画質劣化
を補正して、高画質な画像を得る画像処理装置の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光(アナログ露光)が主流であった。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上
り)プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化さ
れた。
【0004】このデジタルフォトプリンタは、基本的
に、フィルムに記録された画像を光電的に読み取るスキ
ャナ(画像読取装置)、および読み取った画像を画像処
理して出力用の画像データ(露光条件)とする画像処理
装置を有する画像入力装置と、画像入力装置から出力さ
れた画像データに応じて感光材料を走査露光して潜像を
記録するプリンタ(画像記録装置)、および露光済の感
光材料に現像処理を施してプリントとするプロセサ(現
像装置)を有する画像出力装置とを有して構成される。
【0005】スキャナでは、光源から射出された読取光
をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像を担
持する投影光を得て、この投影光を結像レンズによって
CCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変換す
ることにより画像を読み取り、必要に応じて各種の処理
を施した後に、フィルムの画像データ(画像データ信
号)として画像処理装置に送る。画像処理装置は、スキ
ャナによって読み取られた画像データから画像処理条件
を設定して、設定した条件に応じた画像処理を画像デー
タに施し、画像記録のための出力画像データ(露光条
件)としてプリンタに送る。プリンタでは、例えば、光
ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像処理装置
から送られた画像データに応じて光ビームを変調して、
この光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主走査方
向と直交する副走査方向に感光材料を搬送することによ
り、画像を担持する光ビームによって感光材料を露光
(焼付け)して潜像を形成し、次いで、プロセサにおい
て感光材料に応じた現像処理等を施して、フィルムに撮
影された画像が再生されたプリント(写真)とする。
【0006】デジタルフォトプリンタでは、画像をデジ
タルの画像データとして、画像データ処理によって焼付
時の露光条件を決定することができるので、逆光やスト
ロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャ
ープネス(鮮鋭化)処理、カラーあるいは濃度フェリア
の補正等を好適に行って、従来の直接露光では得られな
かった高品位なプリントを得ることができる。また一
方、近年、安価で取り扱いが簡単なレンズ付きフィルム
やコンパクトカメラ等が大量に出荷されている。これら
の廉価なレンズ付きフィルムやコンパクトカメラにおい
ては、コスト上の制約から、レンズのコストを下げるた
めに、いわゆる1枚玉や2枚玉のレンズが用いられてい
る。そのため、レンズの性能に起因した周辺減光や倍率
色収差、歪曲収差等のレンズの収差により、撮影画像が
劣化するという問題があった。
【0007】しかし上述したようにデジタルフォトプリ
ンタでは、デジタル画像データ処理により入力画像デー
タに対して様々な加工を行うことができるため、これら
のレンズの収差に起因した画質劣化を補正して画質を向
上させることが可能であり、以下のように従来から様々
な劣化画像の補正方法が提案されている。例えば、カメ
ラに固有の画質劣化情報をラボ側に記録しておき、撮影
に使用したカメラの識別コードに応じた劣化情報を選択
して、撮影した劣化画像を修復する劣化画像修復システ
ムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】また、ネガフィルムに記録されているカメ
ラ種識別情報、フィルム種識別情報及び撮影時情報に基
づいて、予めラボ側で記録されている画質補正情報テー
ブルを探索し、画像の画質劣化を補正するための情報を
取り込んで画像データの補正を行い、高品質の写真プリ
ントを得る技術が知られている(例えば、特許文献2参
照)。さらに、画像を撮影したレンズの特性と、画像の
位置情報とから、倍率色収差、歪曲収差、周辺光量及び
画像ボケのすくなくとも一つを補正することにより、レ
ンズ付きフィルム等で撮影された画像であっても、画像
処理によって、画質劣化を補正し高画質な画像を出力す
る画像処理方法が知られている(例えば、特許文献3参
照)。
【0009】
【特許文献1】特開平6−237376号公報
【特許文献2】特開平9−281613号公報
【特許文献3】特開平11−225270号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、デジタル
画像処理により、画質劣化補正を行うことで、レンズ付
きフィルム等で撮影された画像であっても、画像品質が
かなり改善されるようになった。しかし、これらの画質
劣化補正処理や他の画像処理の組み合わせによっては、
補正処理後の画質に不具合が発生するという問題があっ
た。例えば、ソフトフォーカス処理の後に周辺減光補正
を行った場合に、擬輪郭が発生したりする等、出力画像
に不具合が発生することがあるという問題があった。従
って、上述した従来の画像品質向上の試みも、さらに改
良の余地があった。
【0011】本発明は、前記従来の問題に鑑みて、また
従来提案されている画質劣化補正方法をさらに改良する
べくなされたものであり、プリント品質を悪化させてい
るレンズに起因する収差を、不具合を発生させることな
く補正し、高品質な画像を得ることのできる画像処理装
置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様は、カメラの撮影レンズを通し
て、光学的に撮影された画像から得られた入力画像デー
タに対して、レンズに起因する収差を補正する収差補正
処理及び所定の画像処理を施し、出力用画像データとす
る画像処理装置であって、前記収差補正処理を行った後
に、前記所定の画像処理を行うようにしたことを特徴と
する画像処理装置を提供する。
【0013】また、前記所定の画像処理は、ソフトフォ
ーカス処理であり、前記収差補正処理を行った後に、前
記ソフトフォーカス処理を行うようにしたことが好まし
い。
【0014】また、前記所定の画像処理は、モノトーン
処理であり、前記収差補正処理を行った後に、前記モノ
トーン処理を行うようにしたことが好ましい。
【0015】また、前記所定の画像処理が、マスク処理
の場合、前記収差補正処理を行う前の画像データからマ
スク画像を作成し、前記画像データ及び該マスク画像に
対し、前記収差補正処理を行った後、マスク処理を行
う、あるいは、前記画像データに対し、前記収差補正処
理を行った後、該収差補正処理後の画像データからマス
ク画像を作成して、マスク処理を行うようにしたことが
好ましい。
【0016】また、前記所定の画像処理が、該画像処理
を行うために予め概略位置を指定する必要がある処理の
場合、前記収差補正処理による指定位置の変化を考慮し
て、前記概略位置指定を行い、前記収差補正処理を行っ
た後、前記所定の画像処理を行う、あるいは、前記画像
データに対し、前記収差補正処理を行った後、該収差補
正処理後の画像データに対し、前記概略位置指定を行
い、前記所定の画像処理を行うようにしたことが好まし
い。
【0017】また、前記所定の画像処理は、赤目補正処
理あるいはクロスフィルタ処理またはゴミ・傷消し処理
であることが好ましい。
【0018】また、前記所定の画像処理はシャープネス
処理であり、かつ前記収差補正処理を行った後、シャー
プネス処理を行うようにしたことが好ましい。
【0019】さらに、前記所定の画像処理は、その処理
を行うに先立って前記入力画像データの同時化を行う場
合には、前記収差補正処理を行った後に、前記同時化を
行うようにしたことが好ましい。
【0020】また、同様に前記課題を解決するために、
本発明の第2の態様は、カメラの撮影レンズを通して、
光学的に撮影された画像から得られた入力画像データに
対して、レンズに起因する収差を補正する収差補正処理
及び所定の画像処理を施し、出力用画像データとする画
像処理装置であって、前記収差補正処理を行う前に、前
記所定の画像処理を行うようにしたことを特徴とする画
像処理装置を提供する。
【0021】また、前記所定の画像処理は、ゴミ・傷消
し処理を含み、前記収差補正処理を行う前に、前記ゴミ
・傷消し処理を行うようにしたことが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像処理装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施形態を基に詳細に
説明する。
【0023】図1は、本発明に係る画像処理装置を含む
デジタルフォトプリンタの概略を示すブロック図であ
る。図1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、フ
ォトプリンタ10とする)は、基本的に、フィルムFに
撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取
装置)12と、読み取られた画像データ(画像情報)の
画像処理やフォトプリンタ10全体の操作および制御等
を行う画像処理装置14と、画像処理装置14から出力
された画像データに応じて変調した光ビームで感光材料
(印画紙)を画像露光し、現像処理して(仕上り)プリ
ントとして出力するプリンタ16とを有して構成され
る。また、画像処理装置14には、様々な条件の入力
(設定)、処理の選択や指示、色/濃度補正などの指示
等を入力するためのキーボード18aおよびマウス18
bを有する操作系18と、スキャナ12で読み取られた
画像、各種の操作指示、条件の設定/登録画面等を表示
するディスプレイ20が接続される。
【0024】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源22
と、可変絞り24と、フィルムFに入射する読取光をフ
ィルムFの面方向で均一にする拡散ボックス28と、結
像レンズユニット32と、R(赤)、G(緑)およびB
(青)の各画像読取に対応するラインCCDセンサを有
するイメージセンサ34と、アンプ(増幅器)36と、
A/D(アナログ/デジタル)変換器38とを有して構
成される。
【0025】また、フォトプリンタ10においては、新
写真システム(Advanced Photo System)や135サイズ
のネガ(あるいはリバーサル)フィルム等のフィルムの
種類やサイズ、ストリップスやスライド等のフィルムの
形態等に応じて、スキャナ12の本体に装着自在な専用
のキャリア30が用意されており、キャリア30を交換
することにより、各種のフィルムや処理に対応すること
ができる。フィルムに撮影され、プリント作成に供され
る画像(コマ)は、このキャリア30によって所定の読
取位置に搬送される。このようなスキャナ12におい
て、フィルムFに撮影された画像を読み取る際には、光
源22から射出され、可変絞り24によって光量調整さ
れた読取光が、キャリア30によって所定の読取位置に
位置されたフィルムFに入射して、透過することによ
り、フィルムFに撮影された画像を担持する投影光が得
られる。
【0026】キャリア30は、新写真システムのフィル
ムF(カートリッジ)に対応するもので、所定の読取位
置にフィルムFを位置しつつ、イメージセンサ34のラ
インCCDセンサの延在方向(主走査方向)と直交する
副走査方向に、フィルムFの長手方向を一致して搬送す
る。フィルムFは、このキャリア30によって読取位置
に位置されて副走査方向に搬送されつつ、読取光を入射
され、2次元的にスリット走査され、フィルムFに撮影
された各コマの画像が読み取られる。なお、周知のよう
に、新写真システムのフィルムには、磁気記録媒体が形
成され、例えば、フィルム種、感度、撮影レンズ、撮影
時の絞り、撮影時のストロボ発光の有無等の各種の情報
が予め磁気記録媒体に記録されており、さらに、カメ
ラ、現像装置、キャリア30によって、磁気記録媒体に
各種の情報が書き込まれ、また必要に応じて読み出され
る。画像処理装置14においては、これらの情報を用い
て収差補正処理が行われる。また、新写真システムのフ
ィルム以外のフィルムでも、磁気的あるいは光学的な所
定の方法でこれらの情報をフィルムやカートリッジ等に
記録しておき、これを読み取って収差補正処理に用いる
ようにしてもよい。
【0027】このように、読取光はキャリア30に保持
されたフィルムFを透過して画像を担持する投影光とな
り、この投影光は、結像レンズユニット32によってイ
メージセンサ34の受光面に結像される。イメージセン
サ34は、それぞれR画像、G画像およびB画像の読み
取りを行う、いわゆる3ラインのカラーCCDセンサ
で、各ラインCCDセンサは、前述のように主走査方向
に延在している。フィルムFの投影光は、このイメージ
センサ34によって、R、GおよびBの3原色に分解さ
れて光電的に読み取られる。イメージセンサ34の出力
信号は、アンプ36で増幅され、A/D変換器38でデ
ジタル信号とされて、画像処理装置14に送られる。
【0028】スキャナ12においては、フィルムFに撮
影された画像の読み取りを、低解像度で読み取るプレス
キャンと、出力画像の画像データを得るためのファイン
スキャンとの、2回の画像読取で行う。プレスキャン
は、スキャナ12が対象とする全てのフィルムの画像
を、イメージセンサ34が飽和することなく読み取れる
ように、あらかじめ設定された、プレスキャンの読取条
件で行われる。一方、ファインスキャンは、プレスキャ
ンデータから、その画像(コマ)の最低濃度よりも若干
低い濃度でイメージセンサ34が飽和するように、各コ
マ毎に設定されたファインスキャンの読取条件で行われ
る。プレスキャンとファインスキャンの出力信号は、解
像度と出力レベルが異なる以外は、基本的に同じデータ
である。
【0029】なお、本実施形態に係る画像入力装置を構
成するスキャナ12は、このようなスリット走査による
ものに限定はされず、1コマの画像の全面を一度に読み
取る、面露光によるものであってもよい。この場合に
は、例えばエリアCCDセンサを用い、光源とフィルム
Fとの間にR,GおよびBの各色フィルタの挿入手段を
設け、色フィルタを挿入してエリアCCDセンサで画像
を読み取ることを、R,GおよびBの各色フィルタで順
次行うことで、フィルムFに撮影された画像を3原色に
分解して読み取る。前述のように、スキャナ12から出
力されたデジタル信号は、画像処理装置14に出力され
る。
【0030】図2に本発明に係る画像処理装置14の概
略ブロック図を示す。画像処理装置14は、データ処理
部48、Log変換器50、プレスキャン(フレーム)
メモリ52、ファインスキャン(フレーム)メモリ5
4、プレスキャン処理部56、ファインスキャン処理部
58、条件設定部60、収差補正情報記憶部76および
収差補正情報選択部78を有して構成される。なお、図
2は、主に画像処理関連の部位を示すものであり、画像
処理装置14には、これ以外にも、画像処理装置14を
含むフォトプリンタ10全体の制御や管理を行うCP
U、フォトプリンタ10の作動等に必要な情報を記憶す
るメモリ等が配置され、また、操作系18やディスプレ
イ20は、このCPU等(CPUバス)を介して各部位
に接続される。
【0031】スキャナ12から出力されたR、Gおよび
Bの各デジタル信号は、データ処理部48において、暗
時補正、欠陥画素補正、シェーディング補正等の所定の
データ処理を施された後、Log変換器50によって変
換されて、デジタルの画像データ(濃度データ)とさ
れ、プレスキャンデータはプレスキャンメモリ52に、
ファインスキャンデータはファインスキャンメモリ54
に、それぞれ記憶(格納)される。プレスキャンメモリ
52に記憶されたプレスキャンデータは、画像データ処
理部62(以下、処理部62とする)と画像データ変換
部64とを有するプレスキャン処理部56に、他方、フ
ァインスキャンメモリ54に記憶されたファインスキャ
ンデータは、画像データ処理部66(以下、処理部66
とする)と画像データ変換部68とを有するファインス
キャン処理部58に読み出される。
【0032】処理部62および処理部66における所定
の画像処理としては、カラーバランス調整、コントラス
ト補正(階調処理)、明るさ補正、覆い焼き処理(濃度
ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、彩度補正、シャー
プネス(鮮鋭化)処理等が例示される。これらは、演
算、LUT(ルックアップテーブル)による処理、マト
リックス(MTX)演算、フィルタによる処理等を適宜
組み合わせた、公知の方法で行われるものであり、図示
例においては、カラーバランス調整、明るさ補正および
コントラスト補正がLUTで行われ、彩度補正がMTX
で行われる。また、これ以外のシャープネス処理や覆い
焼き処理は、オペレータによる指示や画像データ等に応
じて、ブロック62Bおよびブロック66Bで行われ
る。
【0033】ここで、処理部62および66のLUTの
前には、それぞれプレスキャン処理用の収差補正処理部
62Aおよびファインスキャン処理用の収差補正処理部
66Aが配置される。本発明にかかる画像処理装置14
においては、前記所定の画像処理を行う前に、各収差補
正処理部62A、66Aにおいて、レンズ特性に対応す
る収差補正情報に基づいて、デジタル画像データ処理
(収差補正処理)によってフィルムFに撮影された画像
のレンズに起因する収差を補正して、その後で各種の所
定の画像処理を行うようにすることで、収差補正処理を
行うことによって発生する不具合をなくし、高画質な画
像が再現されたプリントを安定して出力することを実現
している。なお、所定の画像処理によっては、上とは逆
にレンズに起因する収差を補正する収差補正処理を行う
前に、該所定の画像処理を行うようにした方がよい場合
もある。これについては後述する。また、プレスキャン
処理用の収差補正処理部62Aは設けずに、ファインス
キャンデータに対してのみ収差補正処理を行うようにし
てもよい。
【0034】画像データ変換部68は、処理部66によ
って処理された画像データを、例えば、3D(三次元)
−LUT等を用いて変換して、プリンタ16による画像
記録に対応する画像データとしてプリンタ16に供給す
る。画像データ変換部64は、処理部62によって処理
された画像データを、必要に応じて間引いて、同様に、
3D−LUT等を用いて変換して、ディスプレイ20に
よる表示に対応する画像データにしてディスプレイ20
に表示させるものである。両者における処理条件は、後
述する条件設定部60で設定される。
【0035】条件設定部60は、プレスキャン処理部5
6およびファインスキャン処理部58における各種の処
理条件を設定する。この条件設定部60は、セットアッ
プ部70、キー補正部72、パラメータ統合部74を有
して構成される。セットアップ部70は、プレスキャン
データ等を用いて、ファインスキャンの読取条件を設定
してスキャナ12に供給し、また、プレスキャン処理部
56およびファインスキャン処理部58の画像処理条件
を作成(演算)し、パラメータ統合部74に供給する。
具体的には、セットアップ部70は、プレスキャンメモ
リ52からプレスキャンデータを読み出し、プレスキャ
ンデータから、濃度ヒストグラムの作成や、平均濃度、
ハイライト(最低濃度)、シャドー(最高濃度)等の画
像特徴量の算出を行い、ファインスキャンの読取条件を
決定し、また、必要に応じて行われるオペレータによる
指示等に応じて、前述の画像処理部66(62)におけ
る色バランス調整や階調調整等の画像処理条件を設定す
る。
【0036】キー補正部72は、キーボード18aに設
定された濃度(明るさ)、色、コントラスト、シャープ
ネス、彩度等を調整するキーやマウス18bで入力され
た各種の指示等に応じて、画像処理条件の調整量(例え
ば、LUTの補正量等)を算出し、パラメータ統合部7
4に供給するものである。パラメータ統合部74は、キ
ー補正部72が算出したLUT補正量等や、セットアッ
プ部70が設定した画像処理条件を受け取り、これらを
プレスキャン処理部56の処理部62およびファインス
キャン処理部58の処理部66に設定し、さらに、キー
補正部72で算出された調整量に応じて、各部位に設定
した画像処理条件を補正(調整)し、あるいは画像処理
条件を再設定する。
【0037】前記収差補正情報記憶部76は、カメラの
撮影レンズのレンズ特性に対応した収差補正情報を、予
め記憶しておく部位である。また、前記収差補正情報選
択部78は、スキャナ12から取得された、あるいは操
作系18よりオペレータによって入力されたレンズの特
性を識別する情報に対応する収差補正情報を前記収差補
正情報記憶部76に記憶されている収差補正情報の中か
ら選択するものである。選択された収差補正情報は、そ
れぞれ、プレスキャン用の処理部62の収差補正処理部
62Aおよびファインスキャン用の処理部66の収差補
正処理部66Aに送られる。
【0038】以下画像処理装置14の作用を、各種所定
の画像処理ごとに、図を用いて説明することにより、本
発明の画像処理装置についてより詳細に説明する。ま
ず、所定の画像処理としてソフトフォーカス処理を行う
場合について説明する。図3に、ソフトフォーカス処理
を行う場合の処理ブロック図を示す。図3に示すよう
に、所定の画像処理としてソフトフォーカス処理を行う
場合には、まず、処理ステップS10において、原画像
の画像データを入力する。すなわち、スキャナ12によ
りフィルムFから読み取られた原画像は、入力画像デー
タとして、プレスキャンデータは画像処理装置14のプ
レスキャンメモリ52に、また、ファインスキャンデー
タはファインスキャンメモリ54に、それぞれ格納され
る。また、このときフィルムFからレンズ情報や撮影時
情報を取得する。プレスキャンデータ用の処理部62の
収差補正処理部62Aは、プレスキャンメモリ52から
プレスキャンデータを読み出す。
【0039】次に、処理ステップS20において、収差
補正処理を行う。収差補正としては、周辺減光補正、歪
曲収差補正、倍率色収差補正及びボケ補正等があるが、
所定の画像処理としてソフトフォーカス処理を行う場合
には、特に、収差補正として周辺減光補正を行った後に
ソフトフォーカス処理を行うことが有効である。プレス
キャンデータに対する収差補正処理は、処理部62の収
差補正処理部62Aにおいて行われる。その後、所定の
画像処理を行ってその結果をディスプレイ20に表示
し、オペレータがその結果を見てOKとした場合には、
必要に応じてこの処理条件をファインスキャン用に修正
した処理条件を用いて、ファインスキャンデータ用の処
理部66において、ファインスキャンデータに対し収差
補正処理が行われる。
【0040】収差補正処理部62Aは、プレスキャンメ
モリ52から読み出したプレスキャンデータに対し収差
補正を行う。このとき、収差補正情報選択部78は、前
記フィルムFから取得されたレンズ情報等に基づいて、
対応する収差補正情報を収差補正情報記録部76から選
択し、収差補正処理部62Aに送る。収差補正処理は、
特に限定されるものではなく、公知の収差補正方法で行
われる。例えば、周辺減光補正を行う場合には、レンズ
情報等に基づいて、周辺減光補正用の収差補正情報(具
体的には、例えば、撮影画像の第1の方向xと第2の方
向yによる画像の位置座標(x,y)によって、補正量
Dをx,yの高次多項式で表したもの等。)を選択し、
この補正情報によって周辺減光補正処理を行う。
【0041】次に処理ステップS30において、収差補
正処理後の画像データに対し、ブロック62Bにおいて
所定の画像処理の一つとしてソフトフォーカス処理を行
う。ソフトフォーカス処理の方法も特に限定されず、公
知のソフトフォーカス処理を用いることができる。例え
ば、収差補正処理後の画像データからボケマスク画像を
生成し、これに対し、所定のソフトフォーカス効果を示
すLUT(ルックアックテーブル)を用いて変換を行
い、このボケ画像信号と(収差補正処理後の)原画像信
号とを合成することによりソフトフォーカス画像を生成
する。
【0042】処理結果はディスプレイ20に表示され、
オペレータがこれを見て確認すると、今度はファインス
キャンデータに対し、処理部66で同様の処理が行われ
る。すなわち、ファインスキャンデータに対し、収差補
正処理部66Aで収差補正処理を行い、その後ブロック
66Bでソフトフォーカス処理が行われる。なお、ソフ
トフォーカス処理後に収差補正処理を行うと、ソフトフ
ォーカスの程度が変わってしまったり、画像領域のつな
がりの悪いボケになり、画像領域の端部に擬輪郭が発生
することがあるが、上記のように先に収差補正処理(特
に、周辺減光補正処理)を行い、その後ソフトフォーカ
ス処理を行うようにすれば、このような不具合が発生す
ることはない。
【0043】次に、所定の画像処理として、モノトーン
処理を行う場合について説明する。ここで、モノトーン
処理とは、カラー画像から黒白画像あるいはセピア画像
を作成することを言う。この場合も、モノトーン処理を
行うよりも前に、収差補正処理を行うようにする。な
お、収差補正処理としては、特に歪曲収差補正や倍率色
収差補正の場合に、より効果がある。
【0044】図4に、モノトーン処理を行う場合の処理
ブロック図を示す。図4に示すように、モノトーン処理
の場合も基本的に、ソフトフォーカス処理の場合と同様
であり、図3で処理ステップS30のソフトフォーカス
処理をモノトーン処理に置き換えたものである。処理ス
テップS110において、原画像の画像データ(プレス
キャンデータ)をプレスキャンメモリ52から収差補正
処理部62Aに読み出す。そして、処理ステップS12
0において、収差補正処理、例えば、歪曲収差補正や倍
率色収差補正等を行う。
【0045】歪曲収差補正や倍率色収差補正の方法も特
に限定されるものではなく、公知の方法で行えばよい。
例えば、レンズの歪曲収差の特性や倍率色収差の特性
は、レンズの光軸、すなわちフィルムFに撮影された画
像の中心からの距離(例えば、x,y座標で表される)
をパラメータとする3次関数によって、ある程度まで近
似することができ、この歪曲収差や倍率色収差の特性を
示す関数を用いて、これらの収差を補正することができ
る。
【0046】次に処理ステップS130において、収差
補正処理後の画像データに対して、所定の画像処理とし
て、モノトーン処理を行う。ブロック62Bは、モノト
ーン処理を行う場合には、モノトーン処理用に予め係数
(パラメータ)の設定されたマトリクス(MTX)及び
ルックアップテーブル(LUT)を用いて、収差補正処
理後の画像データを変換し、カラー画像を白黒画像また
はセピア画像とする。例えばMTXとしては、次の変換
式で表現されるマトリクスが用いられる。 R0 =0.3R+0.59G+0.11B G0 =0.3R+0.59G+0.11B B0=0.3R+0.59G+0.11B
【0047】このように、処理されたプレスキャンデー
タはディスプレイ20に表示され、オペレータが確認す
ると、次にファインスキャンデータ用の処理部66にお
いて、ファインスキャンデータに対しても同様に収差補
正処理、及びそれに引き続いてモノトーン処理が行われ
る。モノトーン処理を行った後に収差補正(特に、歪曲
収差補正、倍率色収差補正)を行うと、例えばセピア画
像が色ずれを起こしたり、白黒画像がぼけた感じに見え
る場合があるが、上記のように収差補正後にモノトーン
処理を行うことで、このような不具合の発生を防ぐこと
ができる。
【0048】次に、所定の画像処理として、マスク処理
(画像合成)を行う場合について説明する。図5に、マ
スク処理を行う場合の処理ブロック図を示す。マスク処
理の場合は、2通りの方法があり、図5(a)に示すよ
うに、原画像からマスク画像を作成して、マスク画像及
び原画像それぞれに対し収差補正を行ってからマスク処
理を行ってもよいし、あるいは図5(b)に示すよう
に、収差補正後の画像からマスク画像を作成して、マス
ク処理を行うようにしてもよい。
【0049】図5(a)のように、原画像からマスク画
像を作成し、これに対して収差補正を行った後、マスク
処理を行う場合には、これを実行するための画像処理装
置14は、例えば図6に示すように構成すればよい。す
なわち、プレスキャンメモリ52と処理部62の収差補
正処理部62Aとの間にマスク画像作成部62Cを設け
るとともに、ファインスキャンメモリ54と処理部66
の収差補正処理部66Aとの間にマスク画像作成部66
Cを設ける。マスク画像作成部62Cは、プレスキャン
メモリ52からプレスキャンデータを受け取り、これか
ら所定のマスク画像を作成し、収差補正処理部62Aに
引き渡すものである。また、マスク画像作成部66Cも
同様である。また、図5(b)のように、収差補正後の
画像データからマスク画像を作成する場合には、図6に
おいて、マスク画像作成部62C及び66Cを、それぞ
れブロック62B及び66Bの前に(あるいはマスク画
像作成部62Cのみをブロック66Bの前に)設けるよ
うにすればよい。
【0050】図5(a)のように原画像から作成したマ
スク画像にも収差補正を行い、その後マスク処理を行う
場合について説明する。ここで、マスク処理とは、例え
ば、顔抽出を含む顔表現処理やハイパートーン処理(覆
い焼き処理)等のようにマスク画像を作成し、マスク画
像と画像データとを合成する処理をいう。処理ステップ
S210において、スキャナ12によってフィルムFか
ら読み取られプレスキャンメモリ52に格納されていた
プレスキャンデータ(原画像)をそれぞれマスク画像作
成部62C及び収差補正処理部62Aに入力する。
【0051】次に処理ステップS220において、マス
ク画像作成部62Cにおいて原画像から所定のマスク処
理に合わせたマスク画像を作成する。作成されたマスク
画像は収差補正処理部62Aに送られる。一方処理ステ
ップS230において、収差補正処理部62Aでは、入
力された原画像に対し収差補正処理を行う。収差補正と
しては、ここでは特に歪曲収差補正及び倍率色収差補正
を行う場合が効果的である。また、処理ステップS24
0において、収差補正処理部62Aは、マスク画像作成
部62Cから送られたマスク画像に対しても収差補正処
理を行う。収差補正処理の行われた原画像およびマスク
画像は、処理ステップS250において、ブロック62
Bで合成され、マスク処理が行われる。
【0052】また、図5(b)のように収差補正後の画
像データからマスク画像を作成する場合には、まず処理
ステップS310において原画像を取り込み、ステップ
S320において収差補正処理部62Aで原画像データ
に対し収差補正処理を行い、処理ステップS330にお
いてブロック62Bの前に設けられたマスク画像作成部
(図示せず)で収差補正後の画像データからマスク画像
を作成する。そして、処理ステップS340においてブ
ロック62Bでマスク処理(合成)を行う。このよう
に、収差補正(特に、歪曲収差補正及び倍率色収差補
正)を行った後にマスク処理をすることで、マスク処理
後に収差補正をする場合に発生する不具合を回避するこ
とができる。
【0053】次に、所定の画像処理として、赤目補正処
理あるいはクロスフィルタ処理を行う場合について説明
する。図7に、赤目補正処理あるいはクロスフィルタ処
理を行う場合の処理ブロック図を示す。ここで、赤目補
正処理とは、ストロボによる人物撮影等において、人物
の目が赤く写ってしまういわゆる赤目現象に対し、デジ
タル画像処理によってこの赤目を通常の目の色に補正す
るものである。また、クロスフィルタ処理とは、処理対
象画像の画調を、クロスフィルタ等の特殊フィルタを使
用して撮影した画像と同様の画調に変更するものであ
り、具体的には、処理対象画像中のハイライト点が集中
している光輝領域を抽出し、クロスフィルタ等を使用し
て撮影することで画像に付加される光条と同様の光条
を、前記抽出した光輝領域を基準として画像に付加する
ための光条データを生成し、この生成した光条データを
画像データに合成するものである。
【0054】赤目補正処理及びクロスフィルタ処理のい
ずれにおいても、赤目を補正すべき人物の目の位置ある
いは光条を合成すべき光輝領域の位置等の、画像中にお
いて処理を施すべき所定の位置を指定する必要がある。
従って、赤目補正処理やクロスフィルタ処理をした後に
歪曲補正等の収差補正が行われると、せっかく指定した
位置がずれてしまうという不具合がある。そこで、これ
らの画像処理の場合にも、やはり収差補正をした後に赤
目補正処理やクロスフィルタ処理等の所定の画像処理を
行うようにすることで、上記不具合を防止することがで
きる。
【0055】赤目補正処理またはクロスフィルタ処理を
行う場合にも、上述したマスク処理の場合のように、2
通りの方法がある。すなわち、図7(a)のように原画
像に対して、後で処理を行うための概略位置を指定し、
原画像及び概略位置を指定した画像の両方に収差補正を
行ってから、赤目補正等の所定の画像処理を行う場合
と、図7(b)のように、原画像に収差補正を行った画
像に対し、概略位置指定を行い、続いて赤目補正等の画
像処理を行う場合である。
【0056】また、図7(a)のように、概略位置指定
した画像に対して収差補正する場合には、これを実行す
るための画像処理装置14は、例えば図8に示すように
構成すればよい。すなわち、プレスキャンメモリ52と
処理部62の収差補正処理部62Aとの間に概略位置指
定部62Dを設けるとともに、ファインスキャンメモリ
54と処理部66の収差補正処理部66Aとの間に概略
位置指定部66Dを設ける。概略位置指定部62Dは、
プレスキャンメモリ52からプレスキャンデータを受け
取り、これに対し、例えば被写体中の赤目の位置あるい
は光条を合成すべき光輝領域の位置を概略位置指定す
る。この概略位置指定は、自動で行ってもよいし、画像
をディスプレイ20に表示してオペレータが操作系18
より指定するようにしてもよい。また、ファインスキャ
ンデータに対して、概略位置指定部66Dにおいて再度
概略位置指定を行ってもよいが、ファインスキャンデー
タに対しては、再度概略位置指定することなく、プレス
キャンデータに対して指定した位置のデータを用いるよ
うにしてもよい。この場合には、ファインスキャンデー
タに対する概略位置指定部66Dは設ける必要はない。
【0057】あるいは逆に、概略位置指定部66Dのみ
を設け、ファインスキャンデータに対してのみ、概略位
置指定及び赤目補正等の画像処理を行うようにしてもよ
い。また、図7(b)のように、収差補正後の画像デー
タにおいて、概略位置指定を行う場合には、図8におい
て、ブロック62B及び66Bの前に(あるいは概略位
置指定部66Dのみをブロック66Bの前に)設けるよ
うにすればよい。
【0058】図7(a)のように、原画像において概略
位置指定し収差補正を行い赤目補正等の画像処理を行う
場合について説明する。処理ステップS410におい
て、原画像(プレスキャンデータ)を取り込み、概略位
置指定部62Dおよび収差補正処理部62Aに送る。処
理ステップS420において、概略位置指定部62Dで
原画像に対して、後の処理で用いるための概略位置を指
定し、概略位置指定した(原)画像を収差補正処理部6
2Aに送る。このとき、収差補正(歪曲収差補正)によ
って位置がずれる分を考慮して概略位置を指定するよう
にする。
【0059】処理ステップS430において、収差補正
処理部62Aで、原画像に対し収差補正(歪曲収差補
正)を行い、また処理ステップS440において、同じ
く収差補正処理部62Aで、概略位置指定がされた画像
データに対して収差補正処理を行う。その後処理ステッ
プS450において、ブロック62Bで、収差補正処理
が施された画像データ及び概略位置指定画像データを用
いて、赤目補正処理あるいはクロスフィルタ処理を行
う。
【0060】赤目補正処理あるいはクロスフィルタ処理
の方法は特に限定されるものではなく、公知の任意の方
法が適用可能である。例えば、赤目補正処理の場合は、
概略位置指定された赤目領域から赤目部分を抽出し、赤
目部分を予め定められた色(例えば黒色)に変換するこ
とで赤目補正が行われる。また、クロスフィルタ処理の
場合は、指定された光条を付加すべき光輝領域に対し、
指定されたパラメータにより、あるいはオペレータの指
定により所定の長さ、太さ、色味、各光条の交差角度等
を有する光条群を表示する光条データが生成されて合成
される。また、ファインスキャンデータに対しても、概
略位置指定部66D及びブロック66Bにおいて同様の
処理が行われる。
【0061】また、図7(b)のように収差補正後の画
像データにおいて概略位置指定する場合には、まず処理
ステップS510において原画像を取り込み、ステップ
S520において収差補正処理部62Aで原画像データ
に対し収差補正処理を行い、処理ステップS530にお
いてブロック62Bの前に設けられた概略位置指定部
(図示せず)で収差補正後の画像データにおいて概略位
置指定する。そして、処理ステップS540においてブ
ロック62Bで赤目補正等の画像処理を行う。このよう
に、収差補正(特に、歪曲収差補正及び倍率色収差補
正)を行った後に赤目補正等の画像処理をすることで、
画像処理後に収差補正をする場合に発生する位置ずれ等
による不具合を回避することができる。また、赤目補正
処理、クロスフィルタ処理の他に、オペレータ等がマニ
ュアルで行うゴミ・傷消し処理を行うようにしてもよ
い。すなわち、オペレータがディスプレイ20の表示に
より収差補正処理後の画像中のゴミや傷の位置を確認
し、GUI等によりゴミや傷の位置を指定すると、画像
処理装置14において画像中のゴミや傷が自動的に補正
される。補正方法は特に限定されるものではなく、例え
ば、ゴミや傷の存在する位置の画像データをその周辺の
画像データで置き換えるようにすればよい。
【0062】次に、所定の画像処理として、テンプレー
ト合成を行う場合について説明する。すなわち、レンズ
に起因する収差を補正した後、所定のテンプレートを合
成する処理を行うものである。このように、収差補正処
理後の画像データに対して、所定のテンプレートを合成
するようにしたため、はめ込む画像は収差補正され、テ
ンプレート画像にも不具合を及ぼさずに、位置ずれする
ことなく所定の位置に正しくテンプレート合成すること
が可能となる。
【0063】図9に、テンプレート合成を行う場合の処
理ブロック図を示す。この処理は基本的に図2に示す画
像処理装置14によって実行される。処理ステップS6
10において、スキャナ12によってフィルムFから読
み取られた原画像(プレスキャンデータ)が収差補正処
理部62Aに入力される。処理ステップS620では、
収差補正処理部62Aにおいて、原画像データに対し収
差補正処理(特に、歪曲収差補正及び倍率色収差補正)
が行われる。
【0064】処理ステップS630において、フィルム
F等から読み取られた情報により、あるいはオペレータ
の指定により、所定のテンプレートが予め用意されてい
たものの中から選択され、ブロック62Bに送られる。
そして、処理ステップS640において、収差補正後の
画像データに対して、このテンプレートを用いて合成
(テンプレート合成、はめ込み合成)が行われる。これ
により、テンプレートを嵌め込んだ周囲の画像が歪むの
を防止することができる。なお、ファインスキャンデー
タに対しても、収差補正処理部66A及びブロック66
Bにおいて、同様の処理が行われる。
【0065】次に、倍率色収差補正の後にシャープネス
処理を行う場合について説明する。シャープネス処理と
は、画像のエッジ部及び平坦部を判別し、エッジ部につ
いてはシャープネスを強調して、画像の輪郭をくっきり
とさせ、めりはりのある画像とするものである。ここ
で、エッジ部を判定するにあたり、例えば各画素におけ
るRGB3色の色相関を調べ、色相関値が大きい場合に
はエッジ部と判断してシャープネスを強調するシャープ
ネス処理が知られている。このとき、シャープネス処理
の後に倍率色収差補正を行うとエッジがずれてぼけた感
じになってしまうという不具合があるため、やはり、倍
率色収差補正を行った後にシャープネス処理を行うこと
により前記不具合を除去することができる。シャープネ
ス処理にあたり、必ずしも色相関を用いてエッジ部判定
をしている必要はないが、色相関を用いている場合には
特に効果がある。
【0066】この処理を実行する画像処理装置14は基
本的に図2に示すものでよい。処理ブロック図を図10
に示す。処理ステップS710において、スキャナ12
によりフィルムFからプレスキャンメモリ52に読み込
まれた原画像(プレスキャンデータ)は収差補正処理部
62Aに入力される。処理ステップS720において、
収差補正処理が行われる。倍率色収差補正後の画像デー
タは、ブロック62Bに送られ、処理ステップS730
において、ブロック62Bでエッジ部判定及びシャープ
ネス処理が行われる。
【0067】このとき、ブロック62Bでは、倍率色収
差補正後の画像データから、各画素のRGB3色間の色
相関を算出し、エッジ部(または、平坦部)の判定を行
う。すなわち、色相関値が大きい所はエッジ部であると
し、色相関値が小さい所は平坦部であるとする。エッジ
部であると判定された部分に対しては、シャープネスを
強調するようにする。シャープネス強調の方法は特に限
定はされず、例えば、RGB各画像信号から低周波数成
分を減算して得た中間・高周波数成分をYIQ規定によ
り輝度成分に変換し、これから得られる中間周波数成分
及び高周波数成分に対して乗算するゲインを大きくする
ことによって行われる。
【0068】このように、収差補正特に倍率色収差補正
を行った後にシャープネス処理を行うことで、シャープ
ネス処理の後に収差補正をすることによって発生する画
像のずれ、ボケ等の画質の不具合をなくすことができ
る。
【0069】次に、所定の画像処理に先立って入力画像
データの同時化を行う場合に、収差補正を行った後に、
同時化を行うようにする場合について説明する。図11
に、デジタルカメラ等のカラー撮像装置の一例の概略構
成を示す。図に示すカラー撮像装置は、カラーフィルタ
ーアレイを用いた同時式の単板式カメラである。このよ
うな、単板式カメラは、回路規模を小さくでき、カメラ
の小型化、低コスト化を図ることができるため、デジタ
ルカメラや家庭用のビデオカメラ等に用いられている。
【0070】図11に示すように、このカラー撮像装置
は、例えば、レンズ80、カラーフィルターアレイ8
1、CCD82、A/D変換器83、各色RGB用のメ
モリ84a、84b、84c及び画像処理部85を含ん
で構成される。カラーフィルターアレイ81の各色の配
列には、様々なものがあるが、例えば、図12(a)に
示すような、ベイヤー配列が多く用いられている。これ
は、図12(a)に示すように、輝度信号の寄与する割
合の高いGを最も数多くし、これを市松模様状に配置
し、その間に、RとBを、各行(あるいは各列)ごとに
配置したものである。
【0071】レンズ80及びカラーフィルターアレイ8
1を通過した光はCCD82上に結像し、画像信号とし
て入力され、A/D変換器83により、アナログ信号か
らデジタル信号に変換され、暗時補正、シェーディング
補正等の前処理及びLOG変換が施される。そして、図
12(b)に示すようなRGB各色ごとの画像データ信
号が各色ごとのメモリ84a、84b、84cに取り込
まれる。この画像信号は、メモリ84a、84b、84
cから画像処理部85に入力される。
【0072】画像処理部85では、各メモリ84a、8
4b、84cからタイミングを合わせてデータを読み出
し同時化し、このとき同時に図12(c)に示すよう
に、各カラーフィルターにより画像信号の欠如した画素
を補間し、1つの画像を形成する。その後画像処理部8
5は、この画像データに対して以下所定の画像処理を施
す。このとき、収差補正を行う前に、同時化(及び補間
処理)を行ってしまっては、その後収差補正を行っても
正しいデータを得ることはできない。そこで、上記同時
化(及び補間処理)を行う前に収差補正を行うようにす
るものである。
【0073】図13に、その処理の流れを示す。まず、
処理ステップS810において、撮影を行い、CCD8
2により画像信号を取り込む。取り込まれた撮影生画像
データは、A/D変換器83によりデジタル信号に変換
され、各色RGBごとにメモリ84a、84b、84c
に格納される。このとき、処理ステップS820におい
て、画像処理部85がメモリ84a、84b、84cか
ら画像データを入力して、同時化(及び補間処理)を行
う前に、この撮影生画像データに対して収差補正を行
う。
【0074】この収差補正は前述したA/D変換により
デジタル信号に変換された直後のデータに対して行われ
る。なお、収差補正は、LOG変換後のデータに対して
行ってもよいし、LOG変換前の真数データに対して行
ってもよい。このように、収差補正処理の行われた各色
の画像データが、各色ごとに各メモリ84a、84b、
84cに格納される。そして、処理ステップS830に
おいて、画像処理部85が各メモリ84a、84b、8
4cから画像データを読み出し、同時化(及び補間処
理)を行った後、処理ステップS840において、画像
処理部85で、その他の所定の画像処理が行われる。
【0075】なお、カラー撮像装置は、図11に示すよ
うなものに限定されるものではなく、例えば各色のメモ
リ84a、84b、84cを有さない場合等もあるが、
基本的に、CCDで画像信号を取り込んでA/D変換し
た後、この画像データに対して所定の画像処理を施すま
での間において、必ず収差補正を行った後に同時化を行
うものとする。そして、収差補正を行った後に同時化を
行うようにしさえすれば、これらと前記前処理及びLO
G変換等との順序は問わず、その装置構成に応じて行え
ばよく、特に限定はされない。
【0076】なお、図1に示すようなフォトプリンタに
おいても、例えば図12(a)に示したようなカラーフ
ィルターアレイを備えた単板式CCDを有するスキャナ
を用いている場合には、上で説明したように、同時化
(及び補間処理)の前に収差補正を行うことが好まし
い。なお、CCDとしては、このような通常のCCDだ
けでなく、受光素子が千鳥格子状に配列されたいわゆる
ハニカムCCDの場合にも、同時化の前に収差補正を行
う方法が好適に適用可能である。特に、ハニカムCCD
の場合には、各色ごとの補正の他に、その画素の配列位
置が通常とはずれているので、その位置を直す必要があ
るが、その位置補正の前に上記収差補正を行うことが好
ましい。
【0077】以上述べた例は、いずれもレンズに起因す
る収差を補正する収差補正処理の後に、各種所定の画像
処理を行うようにしたものであったが、前記所定の画像
処理によっては、前記収差補正処理を行う前に該所定の
画像処理を行った方がよい場合もある。このような画像
処理として、例えば、自動で行うゴミ・傷消し処理が例
示される。これは、例えばIR(赤外線)のような第4
の波長の光源を利用して、自動的にゴミや傷(の位置)
を検出して、自動的にゴミ・傷を消す処理を行うもので
ある。ゴミ・傷の検出及び補正方法については、特に限
定されるものではなく、例えば、本出願人による出願に
係る特開平11−75039号公報、2001−248
95号公報あるいは2001−24884号公報等に開
示されている公知の方法が好適に適用可能である。
【0078】このように、所定の画像処理として、自動
によるゴミ・傷消し処理を収差補正処理の前に行うよう
にするのは、前述したマニュアルによるゴミ・傷消し処
理と異なり、自動で行うゴミ・傷消し処理の場合には、
前記収差補正処理の後で自動によるゴミ・傷消し処理を
行うと、補間処理等により、ゴミ・傷の検出精度、補正
性能が収差補正前と比較して、低下することが予想され
るためである。
【0079】以上、本発明の画像処理装置について詳細
に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変
更を行ってもよいのはもちろんである。
【0080】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、安
価なコンパクトカメラ、デジタルカメラやレンズ付きフ
ィルム等で撮影した場合のレンズに起因する画質劣化を
補正するとともに、特に、収差補正処理を行うことによ
って発生する画質の不具合を防止し、より高画質な画像
を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像処理装置を含むデジタルフ
ォトプリンタの概略を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る画像処理装置の概略を示すブロ
ック図である。
【図3】 本発明の実施形態で、所定の画像処理として
ソフトフォーカス処理を行う場合の概略処理を示す処理
ブロック図である。
【図4】 同じく本発明の実施形態で、所定の画像処理
としてモノトーン処理を行う場合の概略処理を示す処理
ブロック図である。
【図5】 (a)、(b)は、同じく本発明の実施形態
で、所定の画像処理としてマスク処理を行う場合の概略
処理を示す処理ブロック図である。
【図6】 図5のマスク処理を行うための、本発明に係
る画像処理装置の概略を示すブロック図である。
【図7】 (a)、(b)は、同じく本発明の実施形態
で、所定の画像処理として赤目補正またはクロスフィル
タ処理を行う場合の概略処理を示す処理ブロック図であ
る。
【図8】 図7の赤目補正またはクロスフィルタ処理を
行うための、本発明に係る画像処理装置の概略を示すブ
ロック図である。
【図9】 同じく本発明の実施形態で、所定の画像処理
としてテンプレート合成処理を行う場合の概略処理を示
す処理ブロック図である。
【図10】 同じく本発明の実施形態で、所定の画像処
理としてシャープネス処理を行う場合の概略処理を示す
処理ブロック図である。
【図11】 カラー撮像装置の概略構成を示すブロック
図である。
【図12】 (a)は、カラーフィルターアレイの配列
の例としてのベイヤー配列を示す説明図であり、(b)
は、ベイヤー配列における各色ごとの画素の配列を示す
説明図であり、(c)は、補間処理後の各色の画素配置
を示す説明図である。
【図13】 同時化の前に収差補正を行う処理を示す処
理ブロック図である。
【符号の説明】
10 デジタルフォトプリンタ 12 スキャナ 14 画像処理装置 16 プリンタ 18 操作系 18a キーボード 18b マウス 20 ディスプレイ 22 光源 24 可変絞り 28 拡散ボックス 30 キャリア 32 結像レンズユニット 34 イメージセンサ 36 アンプ 38 A/D変換器 48 データ処理部 50 Log変換器 52 プレスキャン(フレーム)メモリ 54 ファインスキャン(フレーム)メモリ 56 プレスキャン処理部 58 ファインスキャン処理部 60 条件設定部 62、66 画像データ処理部(処理部) 62A、66A 収差補正処理部 62B、66B ブロック 62C、66C マスク画像作成部 62D、66D 概略位置指定部 64、68 画像データ変換部 70 セットアップ部 72 キー補正部 74 パラメータ統合部 76 収差補正情報記憶部 78 収差補正情報選択部 80 レンズ 81 カラーフィルターアレイ 82 CCD 83 A/D変換器 84a R画像データ用のメモリ 84b G画像データ用のメモリ 84c B画像データ用のメモリ 85 画像処理部
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Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラの撮影レンズを通して、光学的に撮
    影された画像から得られた入力画像データに対して、レ
    ンズに起因する収差を補正する収差補正処理及び所定の
    画像処理を施し、出力用画像データとする画像処理装置
    であって、 前記収差補正処理を行った後に、前記所定の画像処理を
    行うようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記所定の画像処理は、ソフトフォーカス
    処理であり、前記収差補正処理を行った後に、前記ソフ
    トフォーカス処理を行うようにした請求項1に記載の画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】前記所定の画像処理は、モノトーン処理で
    あり、前記収差補正処理を行った後に、前記モノトーン
    処理を行うようにした請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記所定の画像処理が、マスク処理の場
    合、前記収差補正処理を行う前の画像データからマスク
    画像を作成し、前記画像データ及び該マスク画像に対
    し、前記収差補正処理を行った後、マスク処理を行う、 あるいは、前記画像データに対し、前記収差補正処理を
    行った後、該収差補正処理後の画像データからマスク画
    像を作成して、マスク処理を行うようにした請求項1に
    記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記所定の画像処理が、該画像処理を行う
    ために予め概略位置を指定する必要がある処理の場合、
    前記収差補正処理による指定位置の変化を考慮して、前
    記概略位置指定を行い、前記収差補正処理を行った後、
    前記所定の画像処理を行う、 あるいは、前記画像データに対し、前記収差補正処理を
    行った後、該収差補正処理後の画像データに対し、前記
    概略位置指定を行い、前記所定の画像処理を行うように
    した請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記所定の画像処理は、赤目補正処理ある
    いはクロスフィルタ処理またはゴミ・傷消し処理である
    請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記所定の画像処理はシャープネス処理で
    あり、かつ前記収差補正処理を行った後、シャープネス
    処理を行うようにした請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】前記所定の画像処理は、その処理を行うに
    先立って前記入力画像データの同時化を行う場合には、
    前記収差補正処理を行った後に、前記同時化を行うよう
    にした請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】カメラの撮影レンズを通して、光学的に撮
    影された画像から得られた入力画像データに対して、レ
    ンズに起因する収差を補正する収差補正処理及び所定の
    画像処理を施し、出力用画像データとする画像処理装置
    であって、 前記収差補正処理を行う前に、前記所定の画像処理を行
    うようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】前記所定の画像処理は、ゴミ・傷消し処
    理を含み、前記収差補正処理を行う前に、前記ゴミ・傷
    消し処理を行うようにした請求項9に記載の画像処理装
    置。
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