JP5229129B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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本発明は、固定スクロールと旋回スクロールとを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、旋回スクロールの円軌道運動により圧縮室が外周部から中心部に容積を小さくしながら移動するのを利用して流体の吸入、圧縮、吐出を繰り返し行うスクロール圧縮機に関するものである。
従来、この種のスクロール圧縮機は、旋回スクロールの外壁側圧縮室と内壁側圧縮室との閉じ込み容積が異なる場合に、外壁側圧縮室への給油量を内壁側圧縮室への給油量より多くしている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、特許文献1に記載された従来のスクロール圧縮機の両スクロールの相関図を示すものである。図に示すように、旋回スクロール1の外壁側圧縮室2に給油孔3が設けられている。
特開2003−172276号公報
しかしながら、前記従来の構成では、旋回スクロールの内壁側圧縮室への給油量が不足し、内壁側圧縮室を形成するラップの壁面の漏れが抑えられず、性能が低下するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、シール性を向上し、漏れを抑えることで、高効率なスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のスクロール圧縮機は、旋回スクロールの外壁側に形成される圧縮室Aと内壁側に形成される圧縮室Bのいずれかの圧縮室への給油量を他方の圧縮室への給油量より多くし、給油量の少ない方の圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面が最も近接する距離(以降、ラップ壁面隙間と称する)を、給油量の多い方の圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面隙間より小さくするものである。
これによって、給油量が少ない方の圧縮室を形成するラップ壁面のシール性を向上し、漏れを抑えることができる。
本発明のスクロール圧縮機は、総給油量を抑えつつ、シール性を向上させ、圧縮室の漏れを抑えることができるため、性能低下を抑えられる。
本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の縦断面図 本発明の実施の形態1における両スクロールの相関図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の縦断面図 本発明の実施の形態2における両スクロールの相関図 従来のスクロール圧縮機の両スクロールの相関図
第1の発明は、鏡板に渦巻状のラップを有する固定スクロールと、この固定スクロールのラップに対向して噛み合うラップを有する旋回スクロールにより、双方間に前記旋回スクロールのラップ外壁側に形成される第1圧縮室と前記旋回スクロールのラップ内壁側に形成される第2圧縮室を形成するスクロール圧縮機において、第1圧縮室、第2圧縮室のいずれかの圧縮室への給油量を他方の圧縮室への給油量より多くし、給油量の少ない方の圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面隙間を、給油量の多い方の圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面隙間より小さくしたことにより、給油量が多い方の圧縮室を形成するラップ壁面の漏れはオイルのシール性により抑えられ、給油量が少ない方の圧縮室を形成するラップの壁面の漏れはラップ壁面隙間を狭くすることでシール性を向上させ抑えることができる。
第2の発明は、特に第1の発明の第1圧縮室への給油量を第2圧縮室への給油量より多くし、第2圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面隙間を、第1圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面隙間より小さくしたことにより、第1圧縮室の閉じ込み容積が第2圧縮室の閉じ込み容積より大きい非対称スクロール圧縮機で第1圧縮室の圧力が第2圧縮室の圧力より高い場合に、第1圧縮室から第2圧縮室への漏れや第1圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面の漏れは第1圧縮室に供給されたオイルのシール性により抑え、第2圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面の漏れはラップ壁面隙間を狭くすることで抑えることができるため、漏れによる圧縮損失を抑えることに効果的である。
第3の発明は、特に第1の発明の第2圧縮室への給油量を第1圧縮室への給油量より多くし、第1圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面隙間を、第2圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面隙間より小さくしたことにより、旋回スクロールのラップ先端隙間が固定スクロールのラップ先端隙間より大きく、旋回スクロールのラップ先端隙間を通じて第2圧縮室から第1圧縮室への漏れが起こる場合に、第2圧縮室から第1圧縮室への漏れや第2圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面の漏れは第2圧縮室に供給されたオイルのシール性により抑え、第1圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面の漏れはラップ壁面隙間を狭くすることで抑えることができるため、漏れによる圧縮損失を抑えることに効果的である。
第4の発明は、特に第2の発明の旋回スクロールの基礎円半径を固定スクロールの基礎円半径より小さくしたことにより、ラップの外周側にいくほど第2圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面隙間が小さくなり、閉じ込み点でのシール性が向上し、体積効率を向上することができる。
第5の発明は、特に第3の発明の旋回スクロールの基礎円半径を固定スクロールの基礎円半径より大きくしたことにより、ラップの外周側にいくほど第1圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面隙間が小さくなり、閉じ込み点でのシール性が向上し、体積効率を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図を示すものである。また、図2は、本発明の第1の実施の形態における両スクロールの相関図を示すものである。
図1、図2に示すスクロール圧縮機においては、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めなどで固定した、クランクシャフト12の主軸受部材13と、この主軸受部材13上にボルト止めした固定スクロール14との間に、固定スクロール14と噛み合う旋回スクロール15を挟み込んでスクロール式の圧縮機構16が構成される。固定スクロール14と旋回スクロール15の双方間には、旋回スクロール15のラップ外壁側に第1圧縮室Aと、旋回スクロール15のラップ内壁側に第2圧縮室Bとが形成され、第1圧縮室Aの閉じ込み容積は第2圧縮室Bの閉じ込み容積より大きくなるよう構成される。旋回スクロール15と主軸受部材13との間に旋回スクロール15の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転防止機構17が設けられ、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aは旋回スクロール15に設けた旋回軸受18に嵌合している。固定スクロール14の外周部には、冷媒ガスを吸入するための吸入室19が設けられ、吸入室19には密閉容器11外に通じた吸入パイプ20が嵌合されている。
クランクシャフト12の下端は、密閉容器11の下部のオイル溜まり21に達しており、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めして固定された副軸受部材22により安定に回転できるように軸支されている。
電動機23は、主軸受部材13と副軸受部材22との間に位置して、密閉容器11に溶接や焼き嵌めなどして固定された固定子23aと、クランクシャフト12の途中の外まわりに一体に結合された回転子23bとで構成される。この回転子23bの上下端面の外周部分には、回転子23bおよびクランクシャフト12が安定して回転し、旋回スクロール15を安定して円軌道運動させるため、ピン24により止め付けられたバランスウェイト25a、25bが設けられている。
給油機構はクランクシャフト12の下端で駆動されるポンプ26によって構成されており、オイル溜まり21内のオイルを供給するため、クランクシャフト12には軸方向に貫通している給油通路27が形成されている。
旋回スクロール15の外周部には背圧室28が固定スクロール14と主軸受部材13により形成され、旋回軸部12aと旋回スクロール15の間に形成される旋回軸受部空間29から半径方向に背圧室28まで貫通した給油経路30が旋回スクロール15の鏡板15a内に設けられている。
旋回スクロール15の鏡板15aの主軸受部材13側は、主軸受部材13に配設した断面が矩形のシール材31により仕切られており、内側は高圧、外側は背圧室28となり背圧室28と第1圧縮室Aは背圧制御通路32により連通し、背圧制御通路32の第1圧縮室A側開口端は閉じ込み完了後の第1圧縮室Aに開口している。
旋回スクロール15の基礎円半径は、固定スクロール14の基礎円半径より小さい。
以上のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。まず、電動機23によりクランクシャフト12が回転駆動されるに伴い、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aが偏心駆動することにより、旋回スクロール15は円軌道運動する。これにより、固定スクロール14と旋回スクロール15との間に形成される第1及び第2圧縮室A、Bが外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを利用して、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20および固定スクロール14の外周部の吸入室19から冷媒ガスが吸入され、固定スクロール14及び旋回スクロール15は、吸入された冷媒ガスを圧縮していく。このとき、閉じ込み容積の大きい第1圧縮室Aが先に圧縮を開始するため、第2圧縮室Bよりも圧力が高くなっている。所定圧以上になった冷媒ガスは
固定スクロール14の中央部の吐出孔33から吐出バルブ34を押し開いて容器内吐出室35に吐出される。以上の動作がスクロール圧縮機では繰り返される。
吐出された冷媒ガスは、圧縮機構部16を貫通する吐出ガス通路36を通り回転子23bの上部に到達し、回転子23bに貫通している回転子ガス通路37を通って密閉容器11の下部に導かれ、固定子23aの外周に配した固定子ガス通路38、圧縮機構部16の外周に配した圧縮機構部切り欠き(図示せず)を通って密閉容器11の上部に到達し、吐出管40から密閉容器11外へ吐出される。
また、オイル溜まり21内のオイルはポンプ26によりクランクシャフト12を軸方向に貫通している給油通路27を通じて旋回軸受部空間29に供給される。供給されたオイルは2系統に分岐され、1系統は旋回軸受18と旋回軸部12aを潤滑し、主軸部12bと主軸受41を潤滑した後、主軸受部材13の下に滴下し、最終的にオイル溜まり21に回収される。
もう1系統は、旋回軸受部空間29と背圧室28との差圧により給油経路30を通って背圧室28に導かれる。背圧室28に導かれたオイルは背圧制御通路32を通り、閉じ込み完了後の第1圧縮室Aに給油され、背圧室28の圧力は第1圧縮室Aの圧力により制御される。
ここで、本実施の形態では、第1及び第2圧縮室A,Bのうち給油は第1圧縮室Aのみに行われ、第1圧縮室Aに供給されたオイルにより、圧力差による第1圧縮室Aから第2圧縮室Bへの漏れや第1圧縮室Aを形成する両スクロールのラップ壁面隙間の漏れを抑えることができる。また、旋回スクロール15の基礎円半径は固定スクロール14の基礎円半径より小さくされているので、ラップの外周側にいくほど第2圧縮室Bを形成する両スクロールのラップ壁面隙間が小さくなると共に、第1圧縮室Aを形成する両スクロールのラップ壁面隙間が大きくなるため、閉じ込み点でのシール性が向上し、体積効率を向上することができる。
以上のように本実施の形態においては、第1及び第2圧縮室A,Bのうち給油は第1圧縮室Aのみに行われ、第1圧縮室Aに供給されたオイルにより、圧力差による第1圧縮室Aから第2圧縮室Bへの漏れや第1圧縮室Aを形成する両スクロールのラップ壁面隙間の漏れを抑えることができる。また、旋回スクロール15の基礎円半径を固定スクロール14の基礎円半径より小さくしているので、ラップの外周側にいくほど第2圧縮室Bを形成する両スクロールのラップ壁面隙間が小さくなり、閉じ込み点でのシール性が向上し、体積効率を向上することができる。
また、旋回スクロール15と固定スクロール14とが異材質で旋回スクロール15の熱膨張係数の方が大きい場合、運転時に温度が上昇すると、外周側に行くほど熱膨張による伸びの差が大きくなり第2圧縮室Bを形成する両スクロールのラップ壁面隙間は拡がるので、基礎円半径を適当な値に設定することで、第2圧縮室Bを形成する両スクロールのラップ壁面隙間を巻き始めから巻き終わりまで均一にすることができ、より漏れ低減効果が大きくなる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図を示すものである。また、図4は、本発明の第2の実施の形態における両スクロールの相関図を示すものである。
図3、図4において、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めなどで固定した、クランクシャ
フト12の主軸受部材13と、この主軸受部材13上にボルト止めした固定スクロール14との間に、固定スクロール14と噛み合う旋回スクロール15を挟み込んでスクロール式の圧縮機構16を構成し、固定スクロール14と旋回スクロール15の双方間に、旋回スクロール15のラップ外壁側に第1圧縮室Aと、旋回スクロール15のラップ内壁側に第2圧縮室Bを形成している。旋回スクロール15と主軸受部材13との間に旋回スクロール15の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転防止機構17を設け、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aを旋回スクロール15に設けた旋回軸受18に嵌合させている。固定スクロール14の外周部には冷媒ガスを吸入するための吸入室19が設けられ、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20が嵌合されている。
クランクシャフト12の下端は密閉容器11の下部のオイル溜まり21に達して、密閉容器11内に溶接や焼き嵌めして固定された副軸受部材22により安定に回転できるように軸支されている。
電動機23は主軸受部材13と副軸受部材22との間に位置して、密閉容器11に溶接や焼き嵌めなどして固定された固定子23aと、クランクシャフト12の途中の外まわりに一体に結合された回転子23bとで構成され、回転子23bの上下端面の外周部分には、回転子23bおよびクランクシャフト12が安定して回転し、旋回スクロール15を安定して円軌道運動させるため、ピン24により止め付けられたバランスウェイト25a、25bが設けられている。
給油機構はクランクシャフト12の下端で駆動されるポンプ26によって構成され、オイル溜まり21内のオイルを供給するため、クランクシャフト12には軸方向に貫通している給油通路27を形成している。
旋回スクロール15の外周部には背圧室28が固定スクロール14と主軸受部材13により形成され、旋回軸部12aと旋回スクロール15の間に形成される旋回軸受部空間29から半径方向に背圧室28まで貫通した給油経路30が旋回スクロール15の鏡板15a内に設けられている。
旋回スクロール15の鏡板15aの主軸受部材13側は主軸受部材13に配設した断面が矩形のシール材31により仕切られており、内側は高圧、外側は背圧室28となり背圧室28と第2圧縮室Bは背圧制御通路32により連通し、背圧制御通路32の圧縮室B側開口端は閉じ込み完了後の圧縮室Bに開口している。
ここで、旋回スクロール15のラップ先端隙間は固定スクロール14のラップ先端隙間より大きく、旋回スクロール15の基礎円半径は固定スクロール14の基礎円半径より大きく設計されている。
以上のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、電動機23によりクランクシャフト12が回転駆動されるに伴い、クランクシャフト12の上端にある旋回軸部12aが偏心駆動することにより、旋回スクロール15は円軌道運動する。これにより、固定スクロール14と旋回スクロール15との間に形成される第1及び第2圧縮室A、Bが外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを利用して、密閉容器11外に通じた吸入パイプ20および固定スクロール14の外周部の吸入室19から冷媒ガスを吸入され、固定スクロール14及び旋回スクロール15は、吸入された冷媒ガスを圧縮していく。所定圧以上になった冷媒ガスは固定スクロール14の中央部の吐出孔33から吐出バルブ34を押し開いて容器内吐出室35に吐出される。以上の動
作がスクロール圧縮機では繰り返される。
吐出された冷媒ガスは、圧縮機構部16を貫通する吐出ガス通路36を通り回転子23bの上部に到達し、回転子23bに貫通している回転子ガス通路37を通って密閉容器11の下部に導かれ、固定子23a外周に配した固定子ガス通路38、圧縮機構部16の外周に配した圧縮機構部切り欠きを通って密閉容器11の上部に到達し、吐出管40から密閉容器11外へ吐出される。
また、オイル溜まり21内のオイルはポンプ26によりクランクシャフト12を軸方向に貫通している給油通路27を通じて旋回軸受部空間29に供給される。供給されたオイルは2系統に分岐され、1系統は旋回軸受18と旋回軸部12aを潤滑し、主軸部12bと主軸受41を潤滑した後、主軸受部材13の下に滴下し、最終的にオイル溜まり21に回収される。
もう1系統は、旋回軸受部空間29と背圧室28との差圧により給油経路30を通って背圧室28に導かれる。背圧室28に導かれたオイルは背圧制御通路32を通り、閉じ込み完了後の第2圧縮室Bに給油され、背圧室28の圧力は第2圧縮室Bの圧力により制御される。
ここで、本実施の形態では、第1及び第2圧縮室A,Bのうち給油は第2圧縮室Bのみに行われ、第2圧縮室Bに供給されたオイルにより、旋回スクロール15のラップ先端隙間を通じて漏れる圧力の高い第2圧縮室Bから圧力の低い第1圧縮室Aへの漏れや、第2圧縮室Bを形成する両スクロールのラップ壁面隙間の漏れを抑えることができる。また、旋回スクロール15の基礎円半径を固定スクロール14の基礎円半径より大きくしているので、ラップの外周側にいくほど第1圧縮室Aを形成する両スクロールのラップ壁面隙間が小さくなり、閉じ込み点でのシール性が向上し、体積効率を向上することができる。
以上のように本実施の形態においては、第1及び第2圧縮室A,Bのうち給油は第2圧縮室Bのみに行われ、第2圧縮室Bに供給されたオイルにより、旋回スクロール15のラップ先端隙間を通じて漏れる圧力の高い第2圧縮室Bから圧力の低い第1圧縮室Aへの漏れや、第2圧縮室Bを形成する両スクロールのラップ壁面隙間の漏れを抑えることができる。また、旋回スクロール15の基礎円半径を固定スクロール14の基礎円半径より大きくしているので、ラップの外周側にいくほど第1圧縮室Aを形成する両スクロールのラップ壁面隙間が小さくなると共に、第1圧縮室Aを形成する両スクロールのラップ壁面隙間が大きくなるため、閉じ込み点でのシール性が向上し、体積効率を向上することができる。
以上のように、本発明にかかるスクロール圧縮機は、総給油量を抑えつつ、シール性を向上することができるため、圧縮室の漏れによる性能低下を抑えることが可能となるので、高効率なスクロール圧縮機を提供することができる。さらに、製品であるルームエアコン等の空調機やヒートポンプ式給湯機として、より省エネで環境に優しい快適な製品とすることが可能である。
11 密閉容器
12 クランクシャフト
12a 旋回軸部
12b 主軸部
13 主軸受部材
14 固定スクロール
15 旋回スクロール
15a 鏡板
16 圧縮機構
17 自転防止機構
18 旋回軸受
19 吸入室
20 吸入パイプ
21 オイル溜まり
22 副軸受部材
23 電動機
23a 固定子
23b 回転子
24 ピン
25a、25b バランスウェイト
26 ポンプ
27 給油通路
28 背圧室
29 旋回軸受部空間
30 給油経路
31 シール材
32 背圧制御通路
33 吐出孔
34 吐出バルブ
35 容器内吐出室
36 吐出ガス通路
37 回転子ガス通路
38 固定子ガス通路
39 圧縮機構部切り欠き
40 吐出管
41 主軸受

Claims (5)

  1. 鏡板に渦巻状のラップを有する固定スクロールと、この固定スクロールのラップに対向して噛み合うラップを有する旋回スクロールにより、前記旋回スクロールのラップ外壁側に形成される第1圧縮室と前記旋回スクロールのラップ内壁側に形成される第2圧縮室とを形成するスクロール圧縮機において、第1圧縮室及び第2圧縮室のいずれか一方への給油量をいずれか他方への給油量より多くし、給油量の少ない方の圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面が最も近接したときの距離を、給油量の多い方の圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面が最も近接したときの距離より小さくしたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 前記第1圧縮室への給油量を前記第2圧縮室への給油量より多くし、前記第2圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面が最も近接したときの距離を、前記第1圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面が最も近接したときの距離より小さくしたことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記第2圧縮室への給油量を前記第1圧縮室への給油量より多くし、前記第1圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面が最も近接したときの距離を、前記第2圧縮室を形成する両スクロールのラップ壁面が最も近接したときの距離より小さくしたことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記旋回スクロールの基礎円半径を前記固定スクロールの基礎円半径より小さくしたことを特徴とする請求項2に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記旋回スクロールの基礎円半径を前記固定スクロールの基礎円半径より大きくしたことを特徴とする請求項3に記載のスクロール圧縮機。
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