JP5228793B2 - エレベータ制御装置 - Google Patents

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この発明は、エレベータ制御装置に関するものである。
近年のエレベータにおいて、インバータやアクティブコンバータ等の電力変換装置は、PWM方式で制御される。そして、エレベータの小型化、省エネ化、省スペース化により、ノイズ発生量が増加している。このノイズが、エレベータの設置されたビル内部の機器へ悪影響を及ぼす場合もある。
このため、ビルの電源を取り込む入力及びモータ出力に、ノイズフィルタが設けられる。このノイズフィルタは、主にコンデンサとコモンモードリアクトルからなる。コモンモードリアクトルは、コモンモードコイルと磁性体からなる。そして、コモンモードコイルの巻き付けターン数、磁性体の数量、大きさは、要求されるノイズ低減効果に基づいて決定される。
ここで、磁性体の磁気飽和が発生すると、コモンモードリアクトルのインダクタンスが、ほぼ0まで低下する。このため、ノイズフィルタとしてのノイズ低減効果が失われる。従って、ノイズフィルタに流れる最大のコモンモード電流が流れた場合でも磁性体の磁気飽和が発生しないように、コモンモードリアクトルが選定される。
また、磁性体の磁気飽和により、非常に大きくなった漏洩電流を打ち消す方法も提案されている。この方法は、漏洩電流を電流計で測定し、その位相、大きさを検出し、逆位相で同じ大きさの電流を接地ラインに流すものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−111429号公報
コモンモード電流は、エレベータの加速、定速、減速、停止等の運行状態によって、明らかに異なる。即ち、インバータが動いていない停止中は、コモンモード電流が小さくなる。一方、ディファレンシャル電流が大きくなる力行運転の最大加速時や回生運転の最大減速時に、コモンモード電流が大きくなる。このため、ディファレンシャル電流が大きくなるポイントで飽和しないためには、大きな磁性体を多数必要とし、コモンモードリアクトルの大型化、コストの増大の問題が生じていた。
また、特許文献1記載のものは、装置自体の電力に制限された電流しか流すことができない。このため、全ての事象に対応させようとすると、装置の大型化が必要であった。また、特許文献1記載のものは、根本的に発生する漏洩電流を打ち消しているにすぎないため、絶えず、電力供給し続ける必要があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、ノイズ除去性能を犠牲にすることなく、コモンモードリアクトルを小型にすることができるエレベータ制御装置を提供することである。
この発明に係るエレベータ制御装置は、電源とエレベータ用モータとの間で、電力変換装置と直列に接続されたコモンモードリアクトルと、前記コモンモードリアクトルの磁性体に巻き付けられた磁気飽和抑制用コイルと、前記磁気飽和抑制用コイルに近接して設けられた磁気飽和抑制用抵抗と、エレベータの運転パターンに基づいて、前記磁性体が磁気飽和するか否かを判定し、前記磁性体が磁気飽和すると判定した場合は、前記磁気飽和抑制用コイルと前記磁気飽和抑制用抵抗とを接続して閉回路を構成し、前記磁性体が磁気飽和しないと判定した場合は、前記磁気飽和抑制用コイルと前記磁気飽和抑制用抵抗とを切り離す切替装置とを備えたものである。
この発明によれば、ノイズ除去性能を犠牲にすることなく、コモンモードリアクトルを小型にすることができる。
この発明を実施するための最良の形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置が利用されるエレベータの全体構成図である。
図において、1は電源である。この電源1は、ビル側に設けられる。2はエレベータ用モータである。このエレベータ用モータ2は、エレベータの巻上機を駆動する機能を備える。3は電力変換装置である。この電力変換装置3は、インバータからなる。この電力変換装置3は、電源1とエレベータ用モータ2との間に設けられる。また、電源1と電力変換装置3との間には、エレベータ制御盤4が設けられる。
このエレベータ制御盤4は、ノイズフィルタを備える。このノイズフィルタは、電源用コモンモードリアクトル5、相間コンデンサ6、接地コンデンサ7を備える。電源用コモンモードリアクトル5は、電力変換装置3と直列に接続される。相間コンデンサ6は、電源用コモンモードリアクトル5と電力変換装置3との間で、各相間に接続される。接地コンデンサ7は、相間コンデンサ6と電力変換装置3との間で、各相と大地との間に接続される。さらに、電力変換装置3とエレベータ用モータ2との間には、モータ用コモンモードリアクトル8が単体で電力変換装置3と直列に接続される。
かかる構成のエレベータシステムにおいて、電力変換装置3の出力は、エレベータ用モータ2の対地間浮遊容量を通じて、エレベータ制御盤4や電源1との間で、漏洩電流のループを形成する。この漏洩電流は、電源用及びモータ用コモンモードリアクトル5、8により抑制される。しかし、電源用及びモータ用コモンモードリアクトル5、8の磁性体が磁気飽和した場合は、ノイズ源である電力変換装置3と電源1、エレベータ用モータ2との間の高周波インピーダンスが低くなる。この場合、漏洩電流が非常に大きくなり、ビル内の電器システムに悪影響を及ぼす場合がある。
そこで、本実施の形態においては、上記悪影響を排除するため、電源用コモンモードリアクトル5近傍に、電源用磁気飽和対策回路9が設けられる。電源用コモンモードリアクトル5は、磁気飽和抑制用コイル10、磁気飽和抑制用抵抗11、スイッチ12を備える。磁気飽和抑制用コイル10は、電源用コモンモードリアクトル5の磁性体(図1においては図示せず)に巻き付けられる。また、磁気飽和抑制用抵抗11は、磁気飽和抑制用コイル10に近接して設けられる。スイッチは、ONした場合に、磁気飽和抑制用コイル10と磁気飽和抑制用抵抗11とを接続して閉回路を構成する機能を備える。
また、モータ用コモンモードリアクトル8近傍にも、モータ用磁気飽和対策回路13が設けられる。モータ用コモンモードリアクトル8は、磁気飽和抑制用コイル14、磁気飽和抑制用抵抗15、スイッチ16を備える。磁気飽和抑制用コイル14は、電源用コモンモードリアクトル5の磁性体(図1においては図示せず)に巻き付けられる。また、磁気飽和抑制用抵抗15は、磁気飽和抑制用コイル14に近接して設けられる。スイッチ16は、ONした場合に、磁気飽和抑制用コイル14と磁気飽和抑制用抵抗15とを接続して閉回路を構成する機能を備える。
そして、エレベータ制御盤4は、かご呼に基づいて、エレベータの運転パターンを決定する機能を備える。また、エレベータ制御盤4は、エレベータの運転パターンに基づいて、電源用及びモータ用コモンモードリアクトル5、8の磁性体が磁気飽和するポイントを推測する機能を備える。そして、エレベータ制御盤4は、推測結果に基づいて、磁性体が磁気飽和するか否かを判定する機能を備える。
そして、エレベータ制御盤4は、磁性体が磁気飽和すると判定した場合は、磁気飽和抑制用コイル11、14と磁気飽和抑制用抵抗12、15とを接続して閉回路を構成する機能を備える。一方、エレベータ制御盤4は、磁性体が磁気飽和しないと判定した場合は、磁気飽和抑制用コイル11、14と磁気飽和抑制用抵抗12、15とを切り離す機能を備える。即ち、エレベータ制御盤4は、エレベータの運転パターンに基づいて、電源用及びモータ用磁気飽和対策回路9、13の動作及び動作の解除を行う切替装置として機能する。これにより、根本的に、漏洩電流を消去することができる。
次に、図2を用いて、電源用コモンモードリアクトル5と電源用磁気飽和対策回路9との構成を、より具体的に説明する。なお、モータ用コモンモードリアクトル8とモータ用磁気飽和対策回路13の構成も同様である。従って、以下では、これらの構成の説明は、省略する。
図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置に利用する電源用コモンモードリアクトルの斜視図である。
図2において、17は磁性体である。この磁性体17は、フェライトやアモルファス等からなる磁性体コアとして機能する。この磁性体17には、電源1の三相の配線18が平行状態を維持してコイル状に巻き付けられる。これらの配線18は、電源用コモンモードリアクトル5のコモンモードコイルとして機能する。かかる構成の電源用コモンモードリアクトル5のリアクタンスは、以下の(1)式で表される。
L(H)=μ・μ´・Ae・N/Le (1)
ただし、μ;真空透磁率 μ´;比透磁率 Ae;コア断面積 N;巻数
Le;コア有効磁路長
通常、μ´は、磁性体17が有する数千という値である。しかし、磁性体17の磁気飽和が発生した場合、μ´は、ほぼ1となる。このため、対応するインダクタンスは、ほぼ0となる。ここで、磁性体17の磁束密度は、以下の(2)式で表される。
H(A/m)=N・i/Le (2)
ただし、i;コモンモード電流ピーク値
そして、この磁束密度と磁性体17のB−Hカーブとに基づいて、磁性体17の磁気飽和が発生する条件が求められる。このとき、この配線18の太さは、ディファレンシャルモード電流を考慮して決定される。エレベータの場合、ディファレンシャルモード電流は、大きいもので数百アンペアにもなる。このため、配線18は、かなりの太さになる。従って、配線18の磁性体17への巻き付けは、完全な均一とはならない。そして、この巻き付けのばらつきの影響が、コモンモード電流として現れる。
本実施の形態においては、さらに、磁気飽和抑制用コイル10が、各コモンモードコイル近傍で、磁性体17に巻き付いている。この磁気飽和抑制用コイル10と、磁気飽和抑制用抵抗11、スイッチ12とで、電源用磁気飽和対策回路9が構成される。ここで、一般に、抵抗は、温度上昇により選定される。本実施の形態では、運行中のある期間のみ、磁気飽和抑制用抵抗11が電力を消費する。従って、磁気飽和抑制用抵抗11として、スイッチ12が常時ONしている場合に選定される抵抗よりも小型のものが選定される。
具体的には、磁気飽和抑制用抵抗11は、磁性体17が磁気飽和する継続時間に基づいて設定された瞬時電力定格の閾値よりも大きい瞬時電力定格を有するとともに、瞬時電力定格の閾値よりも小さい通常電力定格を有する。例えば、磁性体17が磁気飽和する継続時間が5秒間の場合、5秒間は通常電力定格よりも10倍の瞬時電力定格を有する磁気飽和抑制用抵抗11が利用される。即ち、磁気飽和抑制用抵抗11は、最大瞬間電力を通常電力定格とする抵抗の1/10の大きさからなる。
次に、図3及び図4を用いて、エレベータ制御盤4の機能を、より具体的に説明する。
図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置が利用されるエレベータの速度とコモンモードコイルに流れる電流の関係を示す図である。図4はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置に利用される磁気飽和抑制用コイルと磁気飽和抑制用抵抗とが閉回路を構成した場合の等価回路である。
図3には、エレベータの力行加速時の場合の各種波形が示される。具体的には、図3(1)は、R相電源側ディファレンシャル電流iの波形である。また、図3(2)は、エレベータの速度vの波形である。さらに、図3(3)は、U相モータ側ディファレンシャル電流iの波形である。ここで、図3(1)〜(3)の横軸は、時間を表す。また、図3(1)、(3)の縦軸は、電流値を表す。また、図3(2)の縦軸は、エレベータの速度を表す。
コモンモード電流が大きくなるポイントは、エレベータの速度vや運行状態によって決定される。また、コモンモード電流は、ディファレンシャル電流に対応して大きくなる。さらに、図3に示すように、エレベータの速度vとディファレンシャル電流との関係は、各配線18毎に異なる。従って、磁性体17の磁気飽和が発生するポイントも、エレベータの運行状態における各配線18毎に異なる。
具体的には、図3(1)に示すように、R相電源側ディファレンシャル電流iが閾値iR0を超えた場合に、磁性体の磁気飽和が発生する。また、図3(3)に示すように、U相モータ側ディファレンシャル電流iが閾値iU0を超えた場合に、磁性体17の磁気飽和が発生する。また、R相電源側ディファレンシャル電流iは、エレベータの速度vの増加に対し、比較的緩やかに増加する。一方、U相モータ側ディファレンシャル電流iは、エレベータの速度vの増加に対し、急激に増加にする。その結果、R相電源側ディファレンシャル電流iの磁気飽和継続時間は、比較的短い。一方、U相モータ側ディファレンシャル電流iの磁気飽和継続時間は、比較的長い。
そこで、エレベータ制御盤4は、磁性体17の磁気飽和が発生するR相電源側ディファレンシャル電流i、U相モータ側ディファレンシャル電流iとエレベータの速度の関係を予め実験的に調べておく。このR相電源側ディファレンシャル電流i、U相モータ側ディファレンシャル電流iは、電流制御用のDC−CTにより検出される。また、エレベータの速度は、巻上機の回転検出器により検出される。また、これらの関係は、テーブル状の磁気飽和条件データとして記憶される。
さらに、エレベータ制御盤4は、エレベータの運行状態を監視する。具体的には、エレベータ制御盤4は、エレベータの実速度を検出するとともに、R相電源側ディファレンシャル電流i、U相モータ側ディファレンシャル電流iの実電流を検出する。また、エレベータ制御盤4は、実速度と実電流値とを磁気飽和条件データと比較し、磁性体17が磁気飽和するか否かを判定する。そして、エレベータ制御盤4は、磁性体17が磁気飽和すると判定した場合は、スイッチ12をONして、磁気飽和抑制用コイル10と磁気飽和抑制用抵抗11とを接続して閉回路を構成する。また、エレベータ制御盤4は、磁性体17が磁気飽和しないと判定した場合は、スイッチ12をOFFして、磁気飽和抑制用コイル10と磁気飽和抑制用抵抗11とを切り離す。
ここで、エレベータ制御盤4がスイッチ12をONした場合は、図4に示す等価回路が成立する。図4において、19はコモンモード電流源である。このコモンモード電流源19に対し、磁性体17のインダクタンス20と磁気飽和抑制用抵抗11とが並列に接続される。このため、コモンモード電流源19から発生する電流は、磁性体17のインダクタンス20と磁気飽和抑制用抵抗11とに分流される。即ち、磁気飽和抑制用抵抗11が、電力の一部を熱に変換する。このため、磁性体17の磁気飽和が抑制される。
最後に、図5を用いて、上記構成のエレベータ制御装置の動作を説明する。
図5はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、エレベータが始動すると、ステップS1で、エレベータの速度vが、閾値vよりも大きいか否か判断される。エレベータの速度vが閾値vよりも大きい場合は、ステップS2に進む。ステップS2では、R相電源側ディファレンシャル電流iが、閾値iR0よりも大きいか否かが判断される。R相電源側ディファレンシャル電流iが閾値iR0よりも大きい場合は、ステップS3に進む。ステップS3では、スイッチ12がONにされ、ステップS1に戻る。一方、ステップS1で、レベータの速度vが閾値vよりも小さい場合や、ステップS2で、R相電源側ディファレンシャル電流iが閾値iR0よりも小さい場合は、ステップS4に進む。ステップS4では、スイッチ12がOFFされ、ステップS1に戻る。
一方、エレベータ用モータ2側についても、同様の動作となる。即ち、まず、ステップS5で、エレベータの速度vが、閾値vよりも大きいか否か判断される。エレベータの速度vが閾値vよりも大きい場合は、ステップS6に進む。ステップS6では、U相モータ側ディファレンシャル電流iが、閾値iU0よりも大きいか否かが判断される。U相モータ側ディファレンシャル電流iが閾値iU0よりも大きい場合は、ステップS7に進む。ステップS7では、スイッチ16がONにされ、ステップS5に戻る。一方、ステップS5で、エレベータの速度vが閾値vよりも小さい場合や、ステップS6で、U相モータ側ディファレンシャル電流iが閾値iU0よりも小さい場合は、ステップS8に進む。ステップS8では、スイッチ16がOFFされ、ステップS4に戻る。
以上で説明した実施の形態1によれば、磁性体17が磁気飽和するときは、磁気飽和抑制用コイル10等と磁気飽和抑制用抵抗11等とが接続され、閉回路が構成される。また、磁性体17が磁気飽和しないときは、磁気飽和抑制用コイル10等と磁気飽和抑制用抵抗11等とが切り離される。このため、例えば、従来の使用方法であれば、力行加速等の運行の一部で数秒磁気飽和してしまうコモンモードリアクトルでも利用することができる。即ち、従来よりも小型のコモンモードリアクトルを選定することができる。また、コモンモードリアクトルの個数を減らすこともできる。
具体的には、エレベータの実速度とコモンモードリアクトルのコイルに流れる実電流とを磁気飽和条件と比較して、磁性体17が磁気飽和するか否かが判定される。このため、確実に、磁性体17の磁気飽和抑制しつつ、ノイズフィルタのノイズ抑制効果を発揮することができる。
また、磁気飽和抑制用抵抗11等は、磁性体17が磁気飽和する継続時間に基づいて設定された瞬時電力定格の閾値よりも大きい瞬時電力定格を有するとともに、瞬時電力定格の閾値よりも小さい通常電力定格を有する。このため、磁気飽和抑制用抵抗11を小型にすることができる。即ち、ノイズフィルタ全体を小型にすることができる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置が利用されるエレベータの全体構成図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置に利用する電源用コモンモードリアクトルの斜視図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置が利用されるエレベータの速度とコモンモードコイルに流れる電流の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置に利用される磁気飽和抑制用コイルと磁気飽和抑制用抵抗とが閉回路を構成した場合の等価回路である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータ制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 電源、 2 エレベータ用モータ、 3 電力変換装置、
4 エレベータ制御盤(切替装置)、 5 電源用コモンモードリアクトル、
6 相間コンデンサ、 7 接地コンデンサ、
8 モータ用コモンモードリアクトル、 9 電源用磁気飽和対策回路、
10 磁気飽和抑制用コイル、 11 磁気飽和抑制用抵抗、 12 スイッチ、
13 モータ用磁気飽和対策回路、 14 磁気飽和抑制用コイル、
15 磁気飽和抑制用抵抗、 16 スイッチ、 17 磁性体、 18 配線、
19 コモンモード電流源、 20 インダクタンス

Claims (3)

  1. 電源とエレベータ用モータとの間で、電力変換装置と直列に接続されたコモンモードリアクトルと、
    前記コモンモードリアクトルの磁性体に巻き付けられた磁気飽和抑制用コイルと、
    前記磁気飽和抑制用コイルに近接して設けられた磁気飽和抑制用抵抗と、
    エレベータの運転パターンに基づいて、前記磁性体が磁気飽和するか否かを判定し、
    前記磁性体が磁気飽和すると判定した場合は、前記磁気飽和抑制用コイルと前記磁気飽和抑制用抵抗とを接続して閉回路を構成し、
    前記磁性体が磁気飽和しないと判定した場合は、前記磁気飽和抑制用コイルと前記磁気飽和抑制用抵抗とを切り離す切替装置と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 前記切替装置は、
    前記磁性体が磁気飽和する場合の前記エレベータの速度と前記コモンモードリアクトルのコイルに流れる電流との関係を磁気飽和条件として予め記憶し、
    前記エレベータの実速度を検出するとともに、前記コモンモードリアクトルのコイルに流れる実電流を検出し、
    前記実速度と前記実電流とを前記磁気飽和条件と比較して、前記磁性体が磁気飽和するか否かを判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記磁気飽和抑制用抵抗は、前記磁性体が磁気飽和する継続時間に基づいて設定された瞬時電力定格の閾値よりも大きい瞬時電力定格を有するとともに、前記瞬時電力定格の閾値よりも小さい通常電力定格を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータ制御装置。
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