JP2005117777A - エレベータの電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 PWMコンバータ104の停止時において、無効電流の遮断制御を行うことで電源力率の改善を行うことができるエレベータの電力変換装置を提供する。
【解決手段】 3相交流入力電源101を交直変換するPWMコンバータ104と、その直流電圧部の電圧基準を発生する電圧制御系と、PWMコンバータの出力電圧が直流電圧基準に追従するように変調信号を発生する電流制御系と、この変調信号に応じてPWMコンバータをPWM制御する手段と、PWMコンバータの3相入力電源回路部に設けられたリアクトル・フィルタコンデンサ・ダンピング抵抗から構成されるLCL高調波フィルタ回路とを有するエレベータの電力変換装置であって、LCL高調波フィルタ回路のフィルタコンデンサ接続ラインヘ直列に接触器接点を接続し、この接触器接点の操作コイルをマイコンによりドライブするようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PWMコンバータの3相入力電源にLCL高調波フィルタ回路を備えたエレベータの電力変換装置に関するものである。
従来のエレベータの電力変換装置では、エレベータ容量が比較的大きなものに関しては、エレベータ駆動部であるモータからの回生電力を、PWMコンバータを使用することで客先受電へ回生する制御を行っている。また、PWMコンバータを有するエレベータの電力変換装置の場合には、その入力電源ラインにリアクトル、進相コンデンサから構成される高調波フィルタ回路を設けることにより、PWMコンバータが起動中の電源ラインのdv/dt抑制を図っている。
しかし、従来のエレベータの電力変換装置では、PWMコンバータが起動していないときにも客先受電側と高調波フィルタ回路との間が接続されているため客先電源からフィルタ回路部のフィルタコンデンサに無効電流が常時流れ、エレベータ停止中を含めた電源力率が悪い問題点があった。そのため、特にフィルタコンデンサ容量が大きい場合には、停止中も含めた電源力率を改善したエレベータの電力変換装置の開発が望まれていた。
PWMコンバータ起動時以外に高調波フィルタ回路部フィルタコンデンサに流れる無効電流値は、以下の式で表すことができる。
Figure 2005117777
ここで、VAC:客先受電電源電圧、f:客先受電電源商用周波数、C:高調波フィルタ回路部フィルタコンデンサ容量である。
上記式から、フィルタコンデンサ容量の増加に伴い無効電流成分も比例して大きくなることがわかる。
本発明のこの回路特性を考慮し、PWMコンバータ停止時において、無効電流の遮断制御を行うことで電源力率を改善できるエレベータの電力変換装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明のエレベータの電力変換装置は、交流電源の交流電力を所定電圧の直流電力に変換するPWMコンバータと、前記PWMコンバータの出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記出力電圧の検出値が所定の直流電圧基準に追従するように前記PWMコンバータをPWM制御するPWM制御部と、前記PWMコンバータに対する交流入力回路部に設けられたリアクトル・フィルタコンデンサ・ダンピング抵抗から構成されるLCL高調波フィルタ回路と、前記LCL高調波フィルタ回路のフィルタコンデンサ接続ラインに直列に挿入された接触器接点と、前記接触器接点を開極/閉極操作する接触器操作コイルと、前記接触器操作コイルをドライブして前記接触器接点を開極/閉極させる保護制御部とを備え、前記保護制御部は、前記PWMコンバータ非動作時には、前記接触器接点を開極することで、前記交流入力回路部に流れる無効電流を遮断することを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1のエレベータの電力変換装置において、前記保護制御部は、エレベータ呼び登録がされたことを条件にして前記接触器接点を閉極し、前記PWMコンバータに対する起動指令がオフした時に前記接触器接点を開極することを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1のエレベータの電力変換装置において、前記保護制御部は、エレベータ呼び登録がされたことを条件にして前記接触器接点を閉極し、前記PWMコンバータに対する起動指令がオフした時に所定の遅延の後に前記接触器接点を開極することを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1又は2のエレベータの電力変換装置において、前記接触器操作コイルにて開極/閉極操作される補助接点を備え、前記保護制御部は、前記補助接点の開極/閉極状態信号を常時監視することで、接触器動作不良等の異常状態の発生を判断し、異常発生時に前記PWMコンバータを停止させることを特徴とするものである。
請求項5の発明のエレベータの電力変換装置は、交流電源の交流電力を所定電圧の直流電力に変換するPWMコンバータと、前記PWMコンバータの出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記出力電圧の検出値が所定の直流電圧基準に追従するように前記PWMコンバータをPWM制御するPWM制御部と、前記PWMコンバータに対する交流入力回路部に設けられたリアクトル・フィルタコンデンサ・ダンピング抵抗から構成されるLCL高調波フィルタ回路と、前記LCL高調波フィルタ回路のフィルタコンデンサ接続ラインに直列に挿入された交流半導体素子と、前記交流半導体素子をドライブして前記フィルタコンデンサ接続ラインを開路/閉路させる保護制御部とを備え、前記保護制御部は、前記PWMコンバータ非動作時には、前記交流半導体素子に前記フィルタコンデンサ接続ラインを開路させることで、前記交流入力回路部に流れる無効電流を遮断することを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項5のエレベータの電力変換装置において、前記LCL高調波フィルタ回路に接続されているダンピング抵抗を削除し、代わりに前記交流半導体素子の導通抵抗を利用することを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項1又は5のエレベータの電力変換装置において、前記保護制御部は、前記電圧検出手段が検出する電圧値に基づいて、前記PWMコンバータ起動中に発生した前記LCL高調波フィルタ回路構成部品の異常発生を判断することを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項1〜7のエレベータの電力変換装置において、前記保護制御部は、前記LCL高調波フィルタ回路構成部品に異常有りと判断した時にはエレベータを即停止し、前記PWMコンバータの制御をカットした後にエレベータを力行方向に低速度運転パターンで最寄階まで移動させ、該当階に着床した後、永久故障とすることを特徴とするものである。
本発明によれば、PWMコンバータ起動時以外にはLCL高調波フィルタ回路部のフィルタコンデンサに無効電流が流れることを極力抑制することが可能であり、エレベータ停止中以外も含めた電源力率の改善が図れる。また、LCL高調波フィルタ回路構成部品に異常が発生した場合においても他機器へ悪影響を及ぼすことなくエレベータ運転を行うことが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。
[第1の実施の形態]
図1を用いて、本発明の第1の実施の形態のエレベータの電力変換装置について説明する。図1において、101は商用3相交流入力電源、102A,102B,102Cは電源側3相交流リアクトル(1)、103A,103B,103Cはコンバータ側3相交流リアクトル(2)、104はPWMコンバータ、104A,104B,104C,104D,104E,104FはPWMコンバータ104の各P側、N側の3相分の高速スイッチング素子を示しており、105は電力変換装置の直流リンク部平滑コンデンサ、106A,106B,106Cはフィルタコンデンサ接続ラインを切り離すための電磁接触器106の主接点、107はフィルタコンデンサ接続ラインを切り離すために電磁接触器主接点106A,106B,106Cを作動させる操作コイル、108A,108B,108Cは客先受電側とフィルタコンデンサラインとの間の共振現象を抑制するためのダンピング抵抗、109A,109B,109Cは高調波フィルタ回路部フィルタコンデンサ、110は接触器操作コイルドライブ用リレーである。また、111はエレベータ制御用マイコンを示している。
図2のタイミングチャートにて示す通り、エレベータ制御用マイコン111は、エレベータ停止時には電磁接触器操作コイル107をオフし、電磁接触器主接点106A,106B,106Cを開極させることによって高調波フィルタ回路部フィルタコンデンサ109A,109B,109Cを客先受電101から切り離し、無効電流が流れることを抑制する。またエレベータ制御用マイコン111は、エレベータ乗りかこ呼び登録がされた場合には電磁接触器操作コイル107をオンし、電磁接触器主接点106A,106B,106Cを閉極させることによって高調波フィルタ回路部フィルタコンデンサ109A,109B,109CをPWMコンバータ104の起動前に電源ラインに接続し、PWMコンバータ104のスイッチング動作に伴うdv/dtを抑制する。
これにより、第1の実施の形態のエレベータの電力変換装置では、PWMコンバータが動作していない時には高調波フィルタ回路部フィルタコンテンサが客先受電と切り離されて無効電流が流れなくなり、電源力率の改善が可能となる。
[第2の実施の形態]
図3を用いて本発明の第2の実施の形態のエレベータの電力変換装置について説明する。図3において、図1に示した第1の実施の形態と共通する回路要素には同一の符号を付して示してある。
第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対して、電磁接触器操作コイル107により、接触器主接点106A,106B,106Cと共に動作する補助接点301を備え、マイコン111がこの補助接点301のアンサーバック信号を常時取り込むようにしたことを特徴とする。
この第2の実施の形態のエレベータの電力変換装置では、マイコン111が補助接点301のアンサーバック信号を常時取り込むようにしたことにより、電磁接触器106の動作不良等をこの補助接点301のアンサーバック信号に基づいて判断し、動作不良時等にはPWMコンバータ104の起動を中止し、エレベータ保護動作シーケンスに移行することが可能となる。
[第3の実施の形態]
図4を用いて、本発明の第3の実施の形態のエレベータの電力変換装置について説明する。第3の実施の形態は、図1又は図3に示す回路構成のエレベータの電力変換装置において、電磁接触器106の動作タイミングで特に開極(オフ)の動作を、図4のタイミングチャートに示すようにPWMコンバータ104に対する起動指令のオフタイミングにディレイを持たせたことを特徴とする。
このように電磁接触器106の動作タイミングで、特に主接点106A,106B,106Cの開極(オフ)動作タイミングにディレイを持たせることで、連続してかご呼び登録がされた場合にも電磁接触器106が連続でオン・オフ動作をすることを回避することが可能であり、この結果として、電磁接触器106の開閉動作回数を減らし、機械的な寿命を延ばすことが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、図5を用いて本発明の第4の実施の形態のエレベータの電力変換装置について説明する。なお、図5において、他の各図に示した他の実施の形態と共通する回路要素には同一の符号を付して示してある。
第4の実施の形態は、第1〜第3の実施の形態における電磁接触器106に代えて、交流半導体素子(フォトトライアック:1次、2次側絶縁)501A,501B,501Cを備え、これらをマイコン111によって動作制御するようにしたことを特徴とする。
この第4の実施の形態では、マイコン111が図2のタイミングチャートにおいて電磁接触器106の動作タイミングに代えてこの交流半導体素子501A,501B,501Cを同じようにオン/オフさせる制御を行う。
エレベータ停止時には、エレベータ制御用マイコン111によって交流半導体素子501A,501B,501Cをオフすることにより、高調波フィルタ回路部フィルタコンデンサ109A,109B,109Cが客先受電101から切り離され、無効電流が流れるのを抑制する。
また、エレベータ乗りかご呼び登録がされた場合には、エレベータ制御用マイコン111によって交流半導体素子501A,501B,501Cをオンすることにより、高調波フィルタ回路部フィルタコンデンサ109A,109B,109CをPWMコンバータ104の起動前に電源ラインに接続し、PWMコンバータ104のスイッチング動作に伴うdv/dtを抑制する。
本実施の形態によれば、交流半導体素子501A,501B,501Cを使用したことにより、第1〜第3の実施の形態のように電磁接触器106を使用した場合と比較して、オン・オフに伴う接点叩き音がなくなって低騒音化でき、また装置のコンパクト化も図れる。
[第5の実施の形態]
次に、図6を用いて、本発明の第5の実施の形態のエレベータの電力変換装置について説明する。なお、図6において、他の各図に示した他の実施の形態と共通する回路要素には同一の符号を付して示してある。
本実施の形態は、図5に示した第4の実施の形態の回路要素のうちダンピング抵抗108A,108B,108Cを削除し、交流半導体素子501A,501B,501Cと高調波フィルタ回路部フィルタコンデンサ109A,109B,109Cとの間を直接接続した構成を特徴としている。
交流半導体素子は導通抵抗を有するものが一般的である。そこで本実施の形態では、この導通抵抗を客先受電101側とフィルタコンデンサラインとの間の共振現象を抑制するためのダンピング抵抗として役割させることでダンピング抵抗を不要とし、回路要素を削減することで装置を小型化、低廉化できる。
[第6の実施の形態]
図7を用いて、本発明の第6の実施の形態のエレベータの電力変換装置について説明する。図7において、他の各図に示す他の実施の形態の回路要素と共通するものには同一の符号を付して示してある。
第6の実施の形態の特徴は、図1に示した第1の実施の形態に対して、3相交流の相間電圧検出器150A,150B,150CをPWMコンバータ104の交流側に設け、これらの電圧検出器150A,150B,150Cの電圧検出値に基づきメインコントローラ151が直流電圧、電源側電流制御演算を行い、PWM制御回路152に各相電圧指令信号を与え、PWM制御回路152がこれに基づいてPWMコンバータ104をPWM制御する構成にした点にある。
第1〜第5の各実施の形態のエレベータの電力変換装置では、フィルタコンデンサ109A,109B,109C、ダンピング抵抗108A,108B,108Cの劣化、寿命に伴うオープン故障が発生した場合、あるいは電磁接触器主接点106A,106B,106Cもしくは交流半導体素子501A,501B,501Cの動作不良、寿命に伴うオープン故障が発生した場合には、LCL高調波フィルタ回路のフィルタ効果が得られず、最悪そのノイズにより客先設備誤動作・破損を引き起こしてしまうケースが考えられる。
図8〜図13にLCL高調波フィルタ回路構成部品の異常が発生した場合のPWMコンバータ入出力相間電圧(VRS、VST、VTR)、マイコン入力後の3相−2相変換後のd軸(VPLL_D1)、q軸電圧(VPLL_Q1)、PWMコンバータ入出力電流(IRC、ISC、ITC)、フィルタコンデンサ109A,109B,109Cの電流(IRF、ISF、ITF)のシミュレーション結果を示す。
図8は正常時の解析結果、図9はフィルタコンデンサ109A,109B,109Cに接続される回路が全てオープンとなった場合の各電圧、電流の解析結果を示している。これは、例えば、ダンピング抵抗108A,108B,108C及びフィルタコンデンサ109A,109B,109Cの全てがオープン故障した場合、また、電磁接触器主接点106A,106B、106Cあるいは交流半導体素子501A,501B,501Cの全てがオープン故障した場合に起こる事象である。
図10はフィルタコンデンサ109A,109B,109Cに接続される回路が1相分オープンとなった場合の各電圧、電流の解析結果を示している。これは、例えば、ダンピング抵抗108A,108B,108Cが1相分オープン故障した場合、また、電磁接触器主接点106A,106B,106Cあるいは交流半導体素子501A,501B,501Cが1相分のみオープン故障した場合に起こる事象である。
図11はフィルタコンデンサ109A,109B,109Cに接続される回路が2相分オープンとなった場合の各電圧、電流の解析結果を示している。これは、例えば、ダンピング抵抗108A,108B,108Cが2相分オープン故障した場合、また、電磁接触器主接点106A,106B,106Cあるいは交流半導体素子501A,501B,501Cが2相分のみオープン故障した場合に起こる事象である。
図12はフィルタコンデンサ109A,109B,109Cが1相分オープン故障した場合の解析結果を示している。そして、図13はフィルタコンデンサ109A,109B,109Cが2相分オープン故障した場合の解析結果を示している。
これら図9〜図13の解析結果から、LCL高調波フィルタ回路構成部品に異常が発生した時には、PWMコンバータ104の出力電圧を検出する電圧検出器150A,150B,150Cから入力される相間電圧VRSF,VSTF,VRTFを用いることにより、その異常を検出することが可能なことがわかる。
本実施の形態では、メインコントローラ151が異常検出判定を行い、PWMコンバータ104を停止させる。この異常検出判定は、3相電源電圧値に対してハイパスフィルタを用いて、基本波を含む低周波成分をカット後の電圧値あるいは、2相変換後のd軸電圧値(PWMコンバータ制御力率=1のため、d軸電圧=0となる。)により、常時電源電圧を監視し、リップル成分の波高値をもとに行う。
これにより、第6の実施の形態のエレベータの電力変換装置では、LCL高調波フィルタ回路構成部品の故障時にも他の機器への悪影響を避けることが可能となる。
[第7の実施の形態]
図14を用いて、本発明の第7の実施の形態のエレベータの電力変換装置について説明する。第7の実施の形態の回路構成は、図7に示した第6の実施の形態のものと同様である。そして本実施の形態の特徴は、メインコントローラ151が図14のシーケンスに示す保護モードのシーケンス制御を行う点にある。
メインコントローラ151はLCL高調波フィルタ回路構成部品の異常監視と保護動作制御を行う。そのために、メインコントローラ151は一定周期毎に、PWMコンバータ104の起動・停止判断を行い(ステップ801)、第7の実施の形態に記載したLCLフィルタ構成部品異常検出の異常判定処理を行う(ステップ802)。
そして、ステップ802での処理で異常検出した場合には、まずエレベータ運行を停止させる処理を行い(ステップ803)、PWMコンバータ104を停止する処理を行う(ステップ804)。そしてこの後、エレベータ乗客を救出するために最寄階まで移動する際の低速運転パターンに変更し、エレベータを起動する指令を出力する(ステップ805)。続いて、PWMコンバータ104の各P側、N側の3相分の高速スイッチング素子104A,104B,104C,104D,104E,104Fに逆並列接続されているダイオード側のみを使用し電力変換器の充電を行う処理をしてエレベータを起動し(ステップ806)、低速運転パターンでエレベータを運転して最寄階まで移動させ、着床させる処理をする(ステップ807)。
本実施の形態によれば、図14で示すアルゴリズムをエレベータ運転シーケンスに組み込むことにより、LCLフィルタ構成部品異常発生時にも低速運転に限られるが、PWMコンバータ104を起動させない状態でエレベータを運転することが可能であり、この低速救出運転を行うことによってエレベータ装置以外の機器への悪影響を避けながら、エレベータ乗客を救出することが可能となる。
なお、上記の各実施の形態については、これらを併用できることは言うまでもない。
本発明の第1の実施の形態の回路図。 本発明の第1の実施の形態による電磁接触器の動作タイミングを示すタイミングチャート。 本発明の第2の実施の形態の回路図。 本発明の第3の実施の形態による電磁接触器の動作タイミングを示すタイミングチャート。 本発明の第4の実施の形態の回路図。 本発明の第5の実施の形態の回路図。 本発明の第6の実施の形態の回路図。 本発明の第6の実施の形態において、LCL高調波フィルタ回路の正常動作時の各電圧、電流の解析結果のグラフ。 本発明の第6の実施の形態において、LCL高調波フィルタ回路故障時の各電圧、電流の解析結果のグラフ1。 本発明の第6の実施の形態において、LCL高調波フィルタ回路故障時の各電圧、電流の解析結果のグラフ2。 本発明の第6の実施の形態において、LCL高調波フィルタ回路故障時の各電圧、電流の解析結果のグラフ3。 本発明の第6の実施の形態において、LCL高調波フィルタ回路故障時の各電圧、電流の解析結果のグラフ4。 本発明の第6の実施の形態において、LCL高調波フィルタ回路故障時の各電圧、電流の解析結果のグラフ5。 本発明の第7の実施の形態によるエレベータの保護運転制御のシーケンス図。
符号の説明
101…商用3相交流入力電源
102A,102B,102C…電源側リアクトル
103A,103B,103C…コンバータ側リアクトル
104…PWMコンバータ
104A,104B,104C,104D,104E,104F…パワーデバイス素子
106…電磁接触器
106A,106B,106C…電磁接触器主接点
107…電磁接触器操作コイル
108A,108B,108C…ダンピング抵抗
109A,109B,109C…フィルタコンデンサ
110…電磁接触器操作コイルドライブ用リレー
111…エレベータ制御用マイコン
301…電磁接触器補助接点
501A,501B,501C…フォトトライアック

Claims (8)

  1. 交流電源の交流電力を所定電圧の直流電力に変換するPWMコンバータと、
    前記PWMコンバータの出力電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記出力電圧の検出値が所定の直流電圧基準に追従するように前記PWMコンバータをPWM制御するPWM制御部と、
    前記PWMコンバータに対する交流入力回路部に設けられたリアクトル・フィルタコンデンサ・ダンピング抵抗から構成されるLCL高調波フィルタ回路と、
    前記LCL高調波フィルタ回路のフィルタコンデンサ接続ラインに直列に挿入された接触器接点と、
    前記接触器接点を開極/閉極操作する接触器操作コイルと、
    前記接触器操作コイルをドライブして前記接触器接点を開極/閉極させる保護制御部とを備え、
    前記保護制御部は、前記PWMコンバータ非動作時には、前記接触器接点を開極することで、前記交流入力回路部に流れる無効電流を遮断することを特徴とするエレベータの電力変換装置。
  2. 前記保護制御部は、エレベータ呼び登録がされたことを条件にして前記接触器接点を閉極し、前記PWMコンバータに対する起動指令がオフした時に前記接触器接点を開極することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの電力変換装置。
  3. 前記保護制御部は、エレベータ呼び登録がされたことを条件にして前記接触器接点を閉極し、前記PWMコンバータに対する起動指令がオフした時に所定の遅延の後に前記接触器接点を開極することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの電力変換装置。
  4. 前記接触器操作コイルにて開極/閉極操作される補助接点を備え、
    前記保護制御部は、前記補助接点の開極/閉極状態信号を常時監視することで、接触器動作不良等の異常状態の発生を判断し、異常発生時に前記PWMコンバータを停止させることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータの電力変換装置。
  5. 交流電源の交流電力を所定電圧の直流電力に変換するPWMコンバータと、
    前記PWMコンバータの出力電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記出力電圧の検出値が所定の直流電圧基準に追従するように前記PWMコンバータをPWM制御するPWM制御部と、
    前記PWMコンバータに対する交流入力回路部に設けられたリアクトル・フィルタコンデンサ・ダンピング抵抗から構成されるLCL高調波フィルタ回路と、
    前記LCL高調波フィルタ回路のフィルタコンデンサ接続ラインに直列に挿入された交流半導体素子と、
    前記交流半導体素子をドライブして前記フィルタコンデンサ接続ラインを開路/閉路させる保護制御部とを備え、
    前記保護制御部は、前記PWMコンバータ非動作時には、前記交流半導体素子に前記フィルタコンデンサ接続ラインを開路させることで、前記交流入力回路部に流れる無効電流を遮断することを特徴とするエレベータの電力変換装置。
  6. 前記LCL高調波フィルタ回路に接続されているダンピング抵抗を削除し、代わりに前記交流半導体素子の導通抵抗を利用することを特徴とする請求項5に記載のエレベータの電力変換装置。
  7. 前記保護制御部は、前記電圧検出手段が検出する電圧値に基づいて、前記PWMコンバータ起動中に発生した前記LCL高調波フィルタ回路構成部品の異常発生を判断することを特徴とする請求項1又は5に記載のエレベータの電力変換装置。
  8. 前記保護制御部は、前記LCL高調波フィルタ回路構成部品に異常有りと判断した時にはエレベータを即停止し、前記PWMコンバータの制御をカットした後にエレベータを力行方向に低速度運転パターンで最寄階まで移動させ、該当階に着床した後、永久故障とすることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のエレベータの電力変換装置。

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