JP5228768B2 - 油圧式クラッチレリーズ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧によってクラッチを遮断状態にする油圧式クラッチレリーズ装置に関する。
油圧式クラッチレリーズ装置は、内側ハウジングと外側ハウジングと環状ピストンとによって内側ハウジングと外側ハウジングとの間に油室を形成し、油室内の油圧によって環状ピストン及びレリーズベアリングを軸方向へ移動してクラッチを遮断状態にする。レリーズベアリングは、環状ピストンに固定されており、クラッチのダイヤフラムスプリングと接触している。
レリーズベアリングとダイヤフラムスプリングの非接触によるロスストロークの増大や、摩擦係数の変化によるレリーズベアリングとの異音発生防止のために、レリーズベアリングをダイヤフラムスプリングに対して常時押付けておく必要がある。そのために、外側ハウジングとレリーズベアリング(又は環状ピストン)の間には、レリーズベアリングをダイヤフラムスプリング側に付勢するリターンスプリング(コイルスプリング)が配設されている。リターンスプリングは、クラッチハウジング内のスペース不足により、スプリングが縮んだときの最小高さ(密着高さ)の要求が非常に厳しい。密着高さを小さく方法として、鼓型のリターンスプリングを用いることがある(特許文献1参照)。
米国特許第6273231号明細書(Fig.27)
レリーズベアリングは環状ピストンに調芯可能に取り付けられているが、レリーズベアリングの調芯作用によりリターンスプリングの端部が偏芯状態になることがある。このときに、リターンスプリングの有効部(伸縮可能な中間部分)が端部の外周側に乗り上げて密着高さが高くなる。リターンスプリングの密着高さが高くなると、レリーズベアリングのストローク可能な範囲が狭くなり、早期にクラッチに滑りが発生し、クラッチの寿命が短縮してしまうおそれがある。
本発明の主な課題は、リターンスプリングの密着高さが高くなるのを防止してクラッチの寿命を長くすることができる油圧式クラッチレリーズ装置を提供することである。
本発明の一視点においては、油圧式クラッチレリーズ装置において、回転軸を包囲する内側ハウジングと、前記内側ハウジングを包囲する外側ハウジングと、前記内側ハウジングと前記外側ハウジングの間にて構成されるシリンダ室と、前記外側ハウジングにおいて形成されるとともに前記シリンダ室に通ずる油路と、前記シリンダ室内にて軸方向へ摺動可能に収容された環状ピストンと、前記環状ピストンの摺動に伴って移動可能なレリーズベアリングと、前記外側ハウジングと前記レリーズベアリング又は前記環状ピストンとの間に配置されるとともに前記レリーズベアリングを付勢するリターンスプリングと、前記リターンスプリングの外周をカバーするカバー部材と、を備え、前記リターンスプリングは、自由状態において端部の径が中間の有効部の径より大きく、縮んだときに前記端部の内周側に前記有効部が配され、前記カバー部材は、前記リターンスプリングが縮んだときに前記有効部が内周側にずれないようにする内周位置決め部と、前記リターンスプリングの前記外側ハウジング側の前記端部を外周側にずれないようにする外周位置決め部と、前記内周位置決め部と前記外周位置決め部との間に配されるとともに、前記リターンスプリングの前記外側ハウジング側の前記端部の座面となり、かつ、前記リターンスプリングが縮んだときに前記有効部が接地可能であるシート部と、前記リターンスプリングが縮んだときに前記外周位置決め部の頂部に乗り上げた前記リターンスプリングの前記有効部を内周側にガイドするテーパ面を有する第1ガイド部と、を有することを特徴とする。
本発明の前記油圧式クラッチレリーズ装置において、前記カバー部材は、前記シート部に、前記リターンスプリングが廻ることを防止する廻り止め部と、前記リターンスプリングが縮んだときに前記廻り止め部の頂部に乗り上げた前記リターンスプリングの前記有効部を内周側にガイドするテーパ面を有する第2ガイド部と、を有する。
本発明の前記油圧式クラッチレリーズ装置において、前記第2ガイド部は、前記廻り止め部の頂部の内周側の角部を面取りしたテーパ面である。
本発明の前記油圧式クラッチレリーズ装置において、前記リターンスプリングは、側面から見て、自由状態において両端部の径が中間の有効部の径より大きく構成された鼓型に形成されている。
本発明によれば、リターンスプリングが圧縮中に有効部が外周位置決め部や廻り止め部の上面に乗り上げても、有効部が第1ガイド部、第2ガイド部によって内周側にガイドされて座面に接地させることができるので、密着高さが高くなるのが防止され、クラッチの寿命を長くすることができる。
本発明の実施形態に係る油圧式クラッチレリーズ装置では、回転軸を包囲する内側ハウジング(図1の1)と、前記内側ハウジング(図1の1)を包囲する外側ハウジング(図1の2)と、前記内側ハウジング(図1の1)と前記外側ハウジング(図1の2)の間にて構成されるシリンダ室(図1の4)と、前記外側ハウジング(図1の2)において形成されるとともに前記シリンダ室(図1の4)に通ずる油路(図1の2a)と、前記シリンダ室(図1の4)内にて軸方向へ摺動可能に収容された環状ピストン(図1の6、7)と、前記環状ピストン(図1の6、7)の摺動に伴って移動可能なレリーズベアリング(図1の5)と、前記外側ハウジング(図1の2)と前記レリーズベアリング(図1の5)又は前記環状ピストン(図1の6)との間に配置されるとともに前記レリーズベアリング(図1の5)を付勢するリターンスプリング(図1の9)と、前記リターンスプリングの外周をカバーするカバー部材(図1の11)と、を備え、前記リターンスプリングは、自由状態において端部の径が中間の有効部の径より大きく、縮んだときに前記端部の内周側に前記有効部が配され、前記カバー部材は、前記リターンスプリングが縮んだときに前記有効部が内周側にずれないようにする内周位置決め部(図1の11b)と、前記リターンスプリングの前記外側ハウジング側の前記端部を外周側にずれないようにする外周位置決め部(図1の11c)と、前記内周位置決め部と前記外周位置決め部との間に配されるとともに、前記リターンスプリングの前記外側ハウジング側の前記端部の座面となり、かつ、前記リターンスプリングが縮んだときに前記有効部が接地可能であるシート部(図1の11a)と、前記リターンスプリングが縮んだときに前記外周位置決め部の頂部に乗り上げた前記リターンスプリングの前記有効部を内周側にガイドするテーパ面を有する第1ガイド部(図1の11d)と、を有する。
本発明の実施例1に係る油圧式クラッチレリーズ装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る油圧式クラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。図2は、本発明の実施例1に係る油圧式クラッチレリーズ装置におけるコイルスプリングの自由状態の構成を模式的に示した側面図である。図3は、本発明の実施例1に係る油圧式クラッチレリーズ装置におけるカバー部材の構成を模式的に示した(A)平面図、及び(B)X−X´間の断面図である。
図1を参照すると、油圧式クラッチレリーズ装置は、内側ハウジング1と外側ハウジング2と第2環状ピストン7とによって内側ハウジング1と外側ハウジング2との間に油室4を形成し、油室4内の油圧によって環状ピストン6、7、及びレリーズベアリング5を回転軸の軸方向へ移動してクラッチ(図示せず)を遮断状態にする装置である。油圧式クラッチレリーズ装置は、内側ハウジング1と、外側ハウジング2と、シール3と、油室4と、レリーズベアリング5と、第1環状ピストン6と、第2環状ピストン7と、皿バネ8と、リターンスプリング9と、シート部材10と、カバー部材11と、止め輪12と、シール13と、ストッパ部材14と、を有する。
内側ハウジング1は、環状(ドラム状、筒状)の部材であり、シリンダ室の一部となる。内側ハウジング1は、筒状部1aと、フランジ部1bと、を有する。筒状部1aは、変速機(図示せず)の入力軸(図示せず)を包囲する部分である。フランジ部1bは、筒状部1aの一端から外周方向に延在した部分である。
外側ハウジング2は、所定間隔をおいて内側ハウジング1を包囲するように配され、シリンダ室の一部となる。外側ハウジング2は、油ポート2aと、取付フランジ2bと、段差部2cと、を有する。油ポート2aは、クラッチマスタシリンダ(図示せず)等から供給された圧油を油室4に供給する油路となる部分である。取付フランジ2bは、変速機等に取り付けるためのフランジ形状部分である。段差部2cは、外側ハウジング2のフランジ部1b側の面に形成された凹部であり、油室4の外周にて環状に形成されている。段差部2cは、油ポート2aからの圧油を油室4に供給する油路となる。
シール3は、弾性材料よりなり、油室4を密封する環状のシール部材である。シール3は、内側ハウジング1と外側ハウジング2の間に配され、第2環状ピストン7の凹部7aに装着されている。
油室4は、内側ハウジング1、外側ハウジング2、及び第2環状ピストン7に囲まれた環状のシリンダ室である。油室4は、段差部2cとフランジ部1bの間の油路、及び油ポート2aを介してクラッチマスタシリンダ(図示せず)等に接続されている。
レリーズベアリング5は、保持部材5cに取り付けられたボールベアリングである。レリーズベアリング5の内輪5aは、ボールを介して外輪5bに回動可能に支持されており、クラッチ側(図1の右側)の端部にてダイヤフラムスプリング(図示せず)と常時接合している。したがって、内輪5aは、ダイヤフラムスプリング(図示せず)と一体的に回転する。なお、ダイヤフラムスプリング(図示せず)は、プレッシャプレート(図示せず)を介してクラッチディスク(図示せず)をフライホイール(図示せず)に圧接させる。レリーズベアリング5の外輪5bは、保持部材5cを介して第1環状ピストン6に固定された非回転輪である。レリーズベアリング5の保持部材5cは、第1環状ピストン6の取付部6aにて皿バネ8によって調芯可能に取り付けられており、リターンスプリング9側の面にてシート部材10を介してリターンスプリング9の付勢力を受けている。
第1環状ピストン6は、内側ハウジング1と外側ハウジング2の間において第2環状ピストン7の摺動により軸方向(図1の左右方向)に摺動可能に作動する環状部材である。第1環状ピストン6は、外側ハウジング2に収容されない部位にレリーズベアリング5を取り付けるための取付部6aを有する。第1環状ピストン6は、油室4側の端部にて第2環状ピストン7と接離可能に当接している。
第2環状ピストン7は、内側ハウジング1と外側ハウジング2の間において油圧により軸方向(図1の左右方向)に摺動可能に作動する部材である。第2環状ピストンは、油室4側の端部にシール3を装着するための凹部7aを有する。第2環状ピストン7は、クラッチ側(図1の右側)の端部にて第1環状ピストン6と接離可能に当接している。
皿バネ8は、第1環状ピストン6の取付部6aにレリーズベアリング5の保持部材5cを取り付けるためのばね弾性を有する環状の部材である。皿バネ8は、レリーズベアリング5を半径方向に調心移動可能に支持する。
リターンスプリング9は、入力軸(図示せず)の軸方向(図1の左右方向)であってシート部材10とカバー部材11のシート部11aとの間にて伸縮自在に介在している。リターンスプリング9は、シート部材10を介してレリーズベアリング5をダイヤフラムスプリング(図示せず)側に付勢している。リターンスプリング9は、自由状態においては、図2のように、端部9aの径が大きく、かつ、伸縮可能な有効部9bの径が小さい鼓型に形成されている。リターンスプリング9を鼓型としているのは、スプリングが縮んだときに端部9aの内周側に有効部9bが配されることで、スプリングが縮んだときの最小高さ(密着高さ)を小さくすることができるからである。
シート部材10は、リターンスプリング9の一端を支持するための部材であり、レリーズベアリング5の保持部材5cに取り付けられている。
カバー部材11は、リターンスプリング9の外周をカバーする円筒状の部材である。カバー部材11は、環状ピストン6、7が油室4側にスライドしたときにもレリーズベアリング5と抵触しないように設定されている。カバー部材11は、外側ハウジング2の突出部分に対応した切欠き部11g(凹部でも可)が形成されている。カバー部材11は、変速機側(図1の左側)の端部にて内周側に延在したシート部11aを有する。シート部11aは、リターンスプリング9の他端を支持し、外側ハウジング2に当接している。シート部11aは、リターンスプリング9側の面において、内周位置決め部11bと、外周位置決め部11cと、ガイド部11dと、廻り止め部11eと、ガイド部11fと、を有する(図3参照)。
内周位置決め部11bは、リターンスプリング9が縮んだときに有効部(図2の9b)が内周側にずれないようにするためのものであり、シート部11aの内周端部がリターンスプリング9側に突出した円筒状部分である。外周位置決め部11cは、端部(図2の9a)が外周側にずれないようにするためのものであり、シート部11aのリターンスプリング9側の面の所定の位置から突出した円筒状部分である。ガイド部11dは、外周位置決め部11cの頂部の内周側の角部を面取りしたテーパ面であり、リターンスプリング9が縮んだときに有効部(図2の9b)が外周位置決め部11cに乗り上げたときに内周側にガイドするためのものである。廻り止め部11eは、カバー部材11内でリターンスプリング9が廻ることを防止するためのものであり、外周位置決め部11cの内周面の所定の位置から内周側に突出した部分である。廻り止め部11eの周方向の面にリターンスプリング9の端部(9a)の先端が当ることで、リターンスプリング9が廻るのを防止する。廻り止め部11eと内周位置決め部11bの間の空所は、リターンスプリング9が縮んだときに有効部(図2の9b)が収容されるスペースとなる。ガイド部11fは、廻り止め部11eの頂部の内周側の角部を面取りしたテーパ面であり、リターンスプリング9が縮んだときに有効部(図2の9b)が廻り止め部11eに乗り上げたときに内周側にガイドするためのものである。
止め輪12は、環状ピストン6、7のクラッチ側(図1の右側)へのスライドを規制する環状部材である。止め輪12は、内側ハウジング1の外周面のクラッチ側(図1の右側)の端部の近傍に形成された溝に取り付けられている。
シール13は、内側ハウジング1のフランジ部1bと外側ハウジング2との接合面を封止するための弾性材料よりなる環状部材である。シール13は、油室4及び油ポート2aよりも外周側に配されている。
ストッパ部材14は、シール3の変速機側(図1の左側)へのスライドを規制する環状部材である。ストッパ部材14は、エンジン(図示せず)のクランクシャフト(図示せず)によってもたらされる軸方向振動の油圧系への伝播遮断のためにピストンを完全分離した際に、シール3が段差部2cとフランジ部1bの間の油路で傷付かないようにするためのものである。ストッパ部材14は、内側ハウジング1の円筒部1aの外周にて、油室4のフランジ部1b近傍の部分から段差部2cとフランジ部1bの間の油路において、回動可能に配置されている。ストッパ部材14は、段差部2cとフランジ部1bの間の油路から油室4に通ずる溝を有する。ストッパ部材14は、段差部2cとフランジ部1bの間の油路に引っ掛かり軸方向の移動が規制されている。
次に、本発明の実施例1に係る油圧式クラッチレリーズ装置の動作について図面を用いて説明する。図4、図5は、本発明の実施例1に係る油圧式クラッチレリーズ装置におけるリターンスプリングの動作を模式的に示した図である。
クラッチペダル(図示せず)を踏み込んだときにクラッチマスタシリンダ(図示せず)より油室4に圧油が供給され、環状ピストン6、7、及びレリーズベアリング5をクラッチ側(図1の右側)に移動させ、クラッチ(図示せず)が遮断する。
クラッチペダル(図示せず)を開放したときに油室4の圧油が油ポート2aから排出され、環状ピストン6、7、レリーズベアリング5が油室4側に移動し、クラッチ(図示せず)が係合する。
ここで、油圧式クラッチレリーズ装置を車両に取り付けた後、ある程度の距離を走ると、クラッチの摩耗によりレリーズベアリング5が油室4側に移動する。このため、リターンスプリング9は撓む。レリーズベアリング5は、ダイヤフラムスプリング及びエンジンと変速機の径方向のバラツキを吸収するために調芯されて第1環状ピストンに取り付けられているため、径方向にずれている。したがって、クラッチが摩耗するにしたがって、リターンスプリング9は座屈し、リターンスプリング9の有効部(図2の9b)が外周位置決め部11cや廻り止め部(図3の11e)に乗り上げることがある(図4上段、図5上段参照)。リターンスプリング9の有効部(図2の9b)が外周位置決め部11cや廻り止め部(図3の11e)に乗り上げても、外周位置決め部11c上のガイド部11dや廻り止め部(図3の11e)のガイド部(図3の11f)によってリターンスプリング9の有効部(図2の9b)が内周側にガイドされ、最終的にはリターンスプリング9の有効部(図2の9b)が端部(図2の9a)の内周に収容され、密着高さが高くなるのを防ぐことができる(図4下段、図5下段参照)。
実施例1によれば、リターンスプリング9が圧縮中に有効部9bが外周位置決め部11cや廻り止め部11eの上面に乗り上げても、有効部9bがガイド部11d、11fによって内周側にガイドされてシート部11aに接地させることができるので、密着高さが高くなるのが防止され、クラッチの寿命を長くすることができる。
なお、実施例1では、シート部11a、外周位置決め部11c、ガイド部11d、廻り止め部11e、及びガイド部11fを、カバー部材11の構成部分としているが、外側ハウジング2の構成部分としてもよい。
本発明の実施例1に係る油圧式クラッチレリーズ装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の実施例1に係る油圧式クラッチレリーズ装置におけるコイルスプリングの自由状態の構成を模式的に示した側面図である。 本発明の実施例1に係る油圧式クラッチレリーズ装置におけるカバー部材の構成を模式的に示した(A)平面図、及び(B)X−X´間の断面図である。 本発明の実施例1に係る油圧式クラッチレリーズ装置におけるリターンスプリングの動作を模式的に示した第1の図である。 本発明の実施例1に係る油圧式クラッチレリーズ装置におけるリターンスプリングの動作を模式的に示した第2の図である。
符号の説明
1 内側ハウジング
1a 筒状部
1b フランジ部
2 外側ハウジング
2a 油ポート
2b 取付フランジ
2c 段差部
3 シール
4 油室(シリンダ室)
5 レリーズベアリング
5a 内輪
5b 外輪
5c 保持部材
6 第1環状ピストン
6a 取付部
7 第2環状ピストン
7a 凹部
8 皿バネ
9 リターンスプリング
9a 端部
9b 有効部
10 シート部材
11 カバー部材
11a シート部
11b 内周位置決め部
11c 外周位置決め部
11d ガイド部(第1ガイド部)
11e 廻り止め部
11f ガイド部(第2ガイド部)
11g 切欠き部
12 止め輪
13 シール
14 ストッパ部材

Claims (2)

  1. 回転軸を包囲する内側ハウジングと、
    前記内側ハウジングを包囲する外側ハウジングと、
    前記内側ハウジングと前記外側ハウジングの間にて構成されるシリンダ室と、
    前記外側ハウジングにおいて形成されるとともに前記シリンダ室に通ずる油路と、
    前記シリンダ室内にて軸方向へ摺動可能に収容された環状ピストンと、
    前記環状ピストンの摺動に伴って移動可能なレリーズベアリングと、
    前記外側ハウジングと前記レリーズベアリング又は前記環状ピストンとの間に配置されるとともに前記レリーズベアリングを付勢するリターンスプリングと、
    前記リターンスプリングの外周をカバーするカバー部材と、
    を備え、
    前記リターンスプリングは、自由状態において端部の径が中間の有効部の径より大きく、縮んだときに前記端部の内周側に前記有効部が配され、
    前記カバー部材は、
    前記リターンスプリングが縮んだときに前記有効部が内周側にずれないようにする内周位置決め部と、
    前記リターンスプリングの前記外側ハウジング側の前記端部を外周側にずれないようにする外周位置決め部と、
    前記内周位置決め部と前記外周位置決め部との間に配されるとともに、前記リターンスプリングの前記外側ハウジング側の前記端部の座面となり、かつ、前記リターンスプリングが縮んだときに前記有効部が接地可能であるシート部と、
    前記リターンスプリングが縮んだときに前記外周位置決め部の頂部に乗り上げた前記リターンスプリングの前記有効部を内周側にガイドするテーパ面を有する第1ガイド部と、
    を有することを特徴とする油圧式クラッチレリーズ装置。
  2. 前記カバー部材は、前記シート部に、
    前記リターンスプリングが廻ることを防止する廻り止め部と、
    前記リターンスプリングが縮んだときに前記廻り止め部の頂部に乗り上げた前記リターンスプリングの前記有効部を内周側にガイドするテーパ面を有する第2ガイド部と、
    を有することを特徴とする請求項記載の油圧式クラッチレリーズ装置。
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