JP2009209805A - 油圧モータのブレーキ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキピストンの端面と、その端面が当接するストッパー部との密着を抑制することが可能な油圧モータのブレーキ機構を提供すること。
【解決手段】ブレーキ機構1は、ブレーキピストン7を備え、このブレーキピストン7の端面7bにおいて、絞り付通路11が開口する位置に当該端面7b全周にわたって切欠部12が形成されている。この切欠部12は、その開口面積が、絞り付通路11の大径部11aの開口面積よりも大きく、且つブレーキピストン7の段部7aの受圧面積からブレーキバネ9のバネ力相当分の面積を引いた面積よりも小さくなるように形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧モータのブレーキ機構に関する。
油圧モータのネガティブブレーキとしては、例えば特許文献1に記載されたようなものがある。特許文献1に記載されたブレーキ装置は、ブレーキ解除時、ブレーキピストンの端面が弁ボディのストッパー面(ストッパー部)に当接し、これにより圧油の排出通路が液密状態に封鎖される。その後のブレーキ作動時は、皿バネのバネ力によりブレーキピストンの端面が弁ボディのストッパー面から離れる(特許文献1の図2参照)。
特開2000−80973号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような機構のブレーキ装置では、ブレーキ解除状態時、ブレーキピストンの端面と弁ボディのストッパー面との間に形成される真空状態や油の有する粘性などにより、当該端面と弁ボディのストッパー面とが密着してしまう恐れがある。そのため、ブレーキ解除状態からブレーキ作動状態に移行するときに、ブレーキピストンの端面が弁ボディのストッパー面から離れるタイミングにばらつきが生じ、その結果ブレーキ作動のタイミングがばらつくという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ブレーキピストンの端面と、その端面が当接するストッパー部との密着を抑制することが可能な油圧モータのブレーキ機構を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る油圧モータのブレーキ機構は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明に係る油圧モータのブレーキ機構は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る油圧モータのブレーキ機構における第1の特徴は、ケーシングに回転自在に支持された回転軸と、前記回転軸に取り付けられたシリンダブロックと、前記シリンダブロックの外周に取り付けられたインナーディスクと、前記ケーシングの内周に取り付けられたアウターディスクと、前記ケーシングの内周面に対して前記回転軸の軸方向に摺動可能に取り付けられた段付のブレーキピストンと、前記ブレーキピストンと前記ケーシングのカバーとの間に配置され、前記インナーディスクと前記アウターディスクとが摩擦係合する前記軸方向に当該ブレーキピストンを付勢するブレーキバネと、前記ブレーキピストンの段部と前記ケーシングとの間に形成され、前記ブレーキバネを圧縮する前記軸方向に当該ブレーキピストンを押圧する圧油が導入される圧力室と、前記カバーに形成され、前記ブレーキピストンの前記カバー側の端面が当接するストッパー部と、前記端面と前記圧力室とを接続する絞り付通路と、を備えた油圧モータのブレーキ機構であって、前記端面において、前記絞り付通路が開口する位置に形成された切欠部を具備し、前記切欠部の開口面積が、前記絞り付通路の大径部の開口面積よりも大きく、且つ前記段部の受圧面積から前記ブレーキバネのバネ力相当分の面積を引いた面積よりも小さくなるように、当該切欠部が形成されていることである。
この構成によると、ブレーキピストンの端面に上記切欠部を設けることにより、ブレーキピストンの端面がストッパー部に当接した際、圧力室から切欠部に導入された圧油は、ブレーキピストンをブレーキ作動側に押圧する。これにより、圧油がブレーキピストンをブレーキ解除側に(ストッパー部に向かって)押圧する力が全体として小さくなり、ブレーキピストンの端面とストッパー部との密着を抑制することができる。
また、本発明に係る油圧モータのブレーキ機構における第2の特徴は、前記切欠部が、前記端面の全周にわたって形成されていることである。この構成によると、ブレーキピストン端面の全周にわたって形成された切欠部により、ストッパー部と当接するブレーキピストン端面の当接幅(ブレーキピストン径方向の幅)が小さくなるため、ブレーキピストンの端面がストッパー部から離れるとき、当接面への圧油の流入が促進され、当該端面はストッパー部から離れやすくなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。尚、本発明に係る油圧モータのブレーキ機構(以下、「ブレーキ機構」と呼ぶ)は、例えば油圧ショベルなどの建設車両における走行装置などの駆動源として用いられる油圧モータのブレーキ機構である。
(ブレーキ機構の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るブレーキ機構を備えた油圧モータの一部切欠図である。図2は、図1のC部拡大図である。また図3は、図2に示すブレーキピストン単体をA方向から見た図である。
まず、図1および図2に示すように、油圧モータ100は、ケーシング2と、ケーシング2の一端に取り付けられたカバー8と、ケーシング2内に収容された回転軸3およびシリンダブロック4とを備えている。回転軸3は、ケーシング2に対して回転自在に支持されている。シリンダブロック4は、回転軸3に対してスプライン結合され、回転軸3の軸方向Xには移動可能に、回転軸3の回転方向には回転軸3とともに回転するように回転軸3に取り付けられている。シリンダブロック4の複数のシリンダにはピストン13が挿入され、このピストン13は、シリンダ内面に対して回転軸3の軸方向Xに摺動可能となるようにシリンダに挿入されている。また、ケーシング2内にはピストン13が当接する斜板14が収容され、この斜板14はケーシング2に対して支持されている。そして、カバー8側から、シリンダブロック4の各シリンダに対して給排される圧油によって、ピストン13が斜板14と当接しながら往復動を行うことでシリンダブロック4が回転するようになっている。回転軸3はシリンダブロック4の回転による回転力を出力するようになっている。このようにして、油圧モータ100は、圧油の圧力エネルギーを用いて回転軸3を連続回転させることで機械的仕事をする。
次に、油圧モータ100のブレーキ機構1は、シリンダブロック4の外周に取り付けられたインナーディスク5とケーシング2の内周に取り付けられたアウターディスク6とを備えている。インナーディスク5は、リング状に形成され、軸方向Xには移動可能に、シリンダブロック4の回転方向にはシリンダブロック4とともに回転するように、シリンダブロック4に対してスプライン結合により取り付けられている。また、アウターディスク6もリング状に形成されている。このアウターディスク6は、軸方向Xに移動可能となるようケーシング2に対してスプライン結合により取り付けられている。そして、インナーディスク5とアウターディスク6とは、摩擦係合するように相互に隣接して配設されている。
またブレーキ機構1は、ケーシング2の内周面に対して軸方向Xに摺動可能に取り付けられた段付のブレーキピストン7と、ブレーキピストン7とカバー8との間に配設されたブレーキバネ9とを備えている。ブレーキピストン7は、段付の筒状に形成され、ケーシング2の一端側の開口からケーシング2内に挿入されている。ブレーキバネ9は、インナーディスク5とアウターディスク6とが摩擦係合する軸方向X(A方向)にブレーキピストン7を付勢するバネである。本実施形態においては、コイルバネが用いられているが、皿バネであってもよい。
さらにブレーキ機構1は、ブレーキピストン7の段部7aと、ケーシング2との間に形成された圧力室10を備えている。圧力室10は、ブレーキピストン7の段部7aと、段部7aに対向する位置のケーシング2の内面とで区画されて形成されたものである。圧力室10には、ブレーキ解除時に、カバー8に形成されたブレーキ解除通路21からの圧油が、ケーシング2に形成された通路22、23を介して導入される。
また、ブレーキピストン7の大径部における外周部には、絞り付通路11が形成されている。絞り付通路11は、ブレーキピストン7のカバー8側の端面7bと、圧力室10とを接続する通路であり、大径部11aと絞り部11cとを有している。絞り部11cは、圧力室10側に形成されている。また、ブレーキピストン7のカバー8側の端面7bは、ブレーキ解除時に、カバー8の端面と当接する。この端面7bと当接するカバー8の端面がストッパー面8a(ストッパー部8a)であり、このストッパー面8aによりブレーキピストン7のカバー8側への移動範囲が規定される。
ここで、ブレーキピストン7におけるカバー8側の絞り部11cの開口位置には、切欠部12が形成されている。この切欠部12は、図3にハッチングで示したように、ブレーキピストン7の端面7bの全周にわたってリング状に形成されている。このリング状の切欠部12は、ブレーキピストン7の端面において、ブレーキピストン7の径方向におけるエッジまでは形成されておらず、リング状の切欠部12の内側にリング状のシール面7dが、リング状の切欠部12の外側にリング状のシール面7cが形成され、シール面7dとシール面7cとでブレーキピストン7のカバー8側の端面7bが形成されている。
次に、切欠部12は、その開口面積が、絞り付通路11の大径部11aの開口面積よりも大きく、且つブレーキピストン7の段部7aの受圧面積からブレーキバネ9のバネ力相当分の面積を引いた面積よりも小さくなるように形成されている。切欠部12の開口面積とは、図3にハッチングで示したリング状範囲の面積のことをいう。絞り付通路11の大径部11aの開口面積とは、図3に示した大径部11aの円の面積のことをいう。ここで、図4は、図2に示すブレーキピストン7に形成された絞り付通路11周りの拡大図である。図2からわかるように、ブレーキピストン7の段部7aは、ブレーキピストン7の周方向に形成されたリング状部分である。そして図4に示すように、この段部7aの端面71に対して、圧力室10へ導入された圧油の圧力が作用し、ブレーキピストン7がB方向(ブレーキ解除方向)に押圧される。尚、段部7aの端面71はリング状の面である。すなわち、ブレーキピストン7の段部7aの受圧面積とは、リング状の端面71を、軸方向Xに直交する仮想面に投影した投影面の面積のことをいう。
次に、ブレーキバネ9のバネ力相当分の面積について説明する。図4において、ブレーキピストン7はブレーキ解除通路21から供給されている圧油によりカバー8に当接している。この状態のブレーキバネ9の圧縮された長さをΔxとし、ブレーキバネ9のバネ定数をkとすると、ブレーキバネ9がブレーキピストン7をA方向(ブレーキ作動方向)に押圧するバネ力は、Fb=k・Δxとなる。ここで、圧力室10内(または絞り付通路11内)の圧油の圧力をPとすると、ブレーキバネ9のバネ力相当分の面積とは、Fb/Pで算出される面積のことをいう。
図4において、Faは、ブレーキピストン7がカバー8に当接した際に、切欠部12に作用する圧油がブレーキピストン7をA方向に押圧する力である。Fcは、ブレーキピストン7における段部7aの端面71に作用する圧油がブレーキピストン7をB方向に押圧する力である。切欠部12の開口面積が、絞り付通路11の大径部11aの開口面積よりも大きく、且つブレーキピストン7の段部7aの受圧面積からブレーキバネ9のバネ力相当分の面積を引いた面積よりも小さくなるように、切欠部12が形成されている場合、Fc>Fa+Fbの関係が成立し、ブレーキピストン7の端面7bと、カバー8のストッパー面8aとは、当接状態を維持することになる。
(ブレーキ機構の作動)
次に、ブレーキ機構1の作動について説明する。このブレーキ機構1は、油圧モータ100が作動していない際に制動力を発揮する駐車用のブレーキとして用いられる。図5は、ブレーキ機構1の作動について説明するための図である。図5(a)は、油圧モータ100の回転が停止しており、ブレーキ機構1が駐車ブレーキとして作動し制動力が発揮されている状態を示している。一方、図5(b)は、油圧モータ100が作動しシリンダブロック4が回転している状態を示している。
まず、図5(a)に示す状態では、シリンダブロック4への圧油の給排が停止しており油圧モータ100が作動していない状態であり、ブレーキ解除通路21からの圧油も圧力室10に導入されていない状態となっている。そのため、ブレーキバネ9の付勢力によってブレーキピストン7が、A方向(ブレーキ作動方向)に向かって移動して、インナーディスク5とアウターディスク6とが摩擦係合するように、ディスク(5、6)を押すことになる。これにより、インナーディスク5とアウターディスク6との間で制動力が発生し、駐車ブレーキとしての機能が果たされることになる。
次に、油圧モータ100を作動させた場合には、ブレーキ機構1は図5(b)に示す状態となる。油圧モータ100を作動させる場合、シリンダブロック4への圧油の給排を開始するとともに、ブレーキ解除通路21に圧油が供給され、この圧油は通路22、23を介して圧力室10に導入される。圧力室10に導入された圧油は、ブレーキバネ9を圧縮するB方向(ブレーキ解除方向)にブレーキピストン7を押圧するとともに、一部は絞り付通路11に入る。ここで、ブレーキピストン7をB方向に押圧する圧油の力が、ブレーキピストン7をA方向に押圧するブレーキバネ9のバネ力よりも大きくなるように、ブレーキピストン7の段部7aの受圧面積が設計されているため、圧力室10に導入された圧油の力によって、ブレーキピストン7はB方向に向かって移動していく。これにより、インナーディスク5とアウターディスク6との摩擦係合が解除されて、インナーディスク5とアウターディスク6との間の制動力が発生しなくなりブレーキが解除される。その結果、シリンダブロック4が回転を開始し油圧モータ100が作動することになる。ブレーキピストン7がB方向(ブレーキ解除方向)に向かって移動していき、その端面7bがカバー8のストッパー面8aに当接すると、ストッパー面8aによって絞り付通路11の開口が閉塞され、絞り付通路11内は液密状態に封鎖される。
油圧モータ100を停止させる場合は、シリンダブロック4への圧油の給排を停止するとともに、ブレーキ解除通路21から圧力室10への圧油の導入も停止する。これにより、ブレーキバネ9の付勢力によって、ブレーキピストン7の端面7bが、カバー8のストッパー面8aから離れ、ブレーキピストン7は、A方向(ブレーキ作動方向)に向かって移動していく。
ここで、図6は、従来技術に係るブレーキ機構を示す図である。図6に示すように、従来のブレーキ機構では、ブレーキピストン107の端面107bに、上記実施形態で示したような絞り付通路11の開口位置に形成された切欠部12は存在しない。そのため、図6(b)に示すブレーキ解除状態において、液密状態になった絞り付通路内の圧油が、ブレーキピストン107をA方向(ブレーキ作動方向)に押圧する力は小さく、ブレーキピストン107が強くカバー108に押し付けられるため、ブレーキピストン107の端面107bと、カバー108のストッパー面108aとの間に形成される真空状態や油の有する粘性などにより、ブレーキピストン107の端面107bと、カバー108のストッパー面108aとが密着してしまう恐れがあった。しかしながら、本発明のように、絞り付通路11の開口位置に切欠部12を設けることで、ブレーキピストン7の端面7bがカバー8のストッパー面8aに当接した際、圧力室10から切欠部12に導入された圧油は、ブレーキピストン7をA方向(ブレーキ作動方向)に押圧する。すなわち、切欠部12を設けることで、圧油がブレーキピストン7をブレーキ作動方向に押圧する力を増大させることができる。これにより、圧油が、ブレーキピストン7をその端面7bがカバー8のストッパー面8aに当接する方向(B方向)に向かって押圧する力が全体として小さくなり、ブレーキピストン7の端面7bとストッパー面8aとの密着を抑制することができる。その結果、ブレーキピストン7の端面7bがストッパー面8aから離れるタイミングのばらつき、ひいては、ブレーキ作動のタイミングのばらつき、を大きく改善することができる。
また、ブレーキピストン7の端面7b全周にわたって切欠部12が形成されているので、ストッパー面8aと当接するブレーキピストン7の端面7bの当接幅(図3に示すシール面7cおよびシール面7dの幅)が、従来に比して小さくなるため、ブレーキピストン7の端面7bがストッパー面8aから離れるとき、端面7b(シール面7cおよびシール面7d)とストッパー面8aとの間への圧油の流入が促進され、ブレーキピストン7の端面7bはストッパー面8aから離れやすくなる。これにより、ブレーキ作動のタイミングのばらつきをより改善することができる。
本発明の一実施形態に係るブレーキ機構を備えた油圧モータの一部切欠図である。 図1のC部拡大図である。 図2に示すブレーキピストン単体をA方向から見た図である。 図2に示すブレーキピストンに形成された絞り付通路周りの拡大図である。 ブレーキ機構の作動について説明するための図である。 従来技術に係るブレーキ機構について説明するための図である。
符号の説明
1:ブレーキ機構
2:ケーシング
3:回転軸
4:シリンダブロック
5:インナーディスク
6:アウターディスク
7:ブレーキピストン
8:カバー
9:ブレーキバネ
10:圧力室
11:絞り付通路
12:切欠部
100:油圧モータ

Claims (2)

  1. ケーシングに回転自在に支持された回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられたシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックの外周に取り付けられたインナーディスクと、
    前記ケーシングの内周に取り付けられたアウターディスクと、
    前記ケーシングの内周面に対して前記回転軸の軸方向に摺動可能に取り付けられた段付のブレーキピストンと、
    前記ブレーキピストンと前記ケーシングのカバーとの間に配置され、前記インナーディスクと前記アウターディスクとが摩擦係合する前記軸方向に当該ブレーキピストンを付勢するブレーキバネと、
    前記ブレーキピストンの段部と前記ケーシングとの間に形成され、前記ブレーキバネを圧縮する前記軸方向に当該ブレーキピストンを押圧する圧油が導入される圧力室と、
    前記カバーに形成され、前記ブレーキピストンの前記カバー側の端面が当接するストッパー部と、
    前記端面と前記圧力室とを接続する絞り付通路と、
    を備えた油圧モータのブレーキ機構であって、
    前記端面において、前記絞り付通路が開口する位置に形成された切欠部を具備し、
    前記切欠部の開口面積が、前記絞り付通路の大径部の開口面積よりも大きく、且つ前記段部の受圧面積から前記ブレーキバネのバネ力相当分の面積を引いた面積よりも小さくなるように、当該切欠部が形成されていることを特徴とする、油圧モータのブレーキ機構。
  2. 請求項1に記載の油圧モータのブレーキ機構であって、
    前記切欠部が、前記端面の全周にわたって形成されていることを特徴とする、油圧モータのブレーキ機構。
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