JP5228361B2 - 半導体装置の実装構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シリコン基板を貫通する絶縁分離トレンチに取り囲まれた縦型半導体素子が形成されてなる半導体装置の実装構造に関する。
基板貼り合わせを用いた埋め込み酸化膜を有するSOI(Silicon On Insulator)基板は、埋め込み酸化膜に達する絶縁分離トレンチによって、SOI層に形成される各半導体素子を簡単に素子分離することができ、該半導体素子の高速化や高集積化が可能である。このため、基板貼り合わせによるSOI基板は、種々の半導体装置の形成に用いられている。一方、基板貼り合わせによるSOI基板を用いた半導体装置は、ダイマウントしてパッケージに実装するまでの加工数が多くなる等が要因となって、製造コストが増大する。このため、別の素子分離構造を採用した半導体装置の製造方法が、特開2001−144173号公報(特許文献1)に開示されている。
図7は、上記特許文献1に開示された半導体装置の製造方法を説明する図で、該半導体装置の各製造工程を示す図である。
図7に示す半導体装置の製造方法においては、最初に、図7(a)に示すように、シリコン基板からなる素子形成用のウェハ1を用意する。次に、図7(b)に示すように、ウェハ1の一方の表面1aから所定深さのトレンチ2を形成したのち、トレンチ2内を酸化膜やポリシリコン等の絶縁層3で埋め込む。これにより、ウェハ1における複数の素子形成領域4の間に絶縁層3が配置され、隣接する素子形成領域4が素子分離される。続いて、図示されていないが、素子分離された各領域4に所望の素子を形成する。次に、CMP(Chemical Mechanical Polish)研磨により、図7(c)に示すように、ウェハ1の他方の表面(以下、裏面という)1bから絶縁層3が露出するまでウェハ1を研磨する。この後、図7(d)に示すように、ダイシングによりウェハ1をチップ単位に分割したのち、図7(e)に示すように、絶縁性ペースト(絶縁性接着剤)5を介して、分割された各チップを金属板等の実装基板6にダイマウントする。これにより、特許文献1に開示されている半導体装置が完成する。
図7に示す半導体装置の製造方法によれば、基板貼り合わせを用いた埋め込み酸化膜を有するSOI基板を用いることなく、別の素子分離構造を採用した半導体装置を製造することができ、製造工程を簡略化して、製造コストの増大を抑制することができる。
特開2001−144173号公報
埋め込み酸化膜を有するSOI基板は、各半導体素子を駆動するための一組の電極がSOI基板のSOI層側の表面にまとめて配置されてなる、片面電極素子(横型半導体素子)の形成に適している。一方、埋め込み酸化膜を有するSOI基板は、埋め込み酸化膜によって基板断面方向の電流が遮られる。このため、埋め込み酸化膜を有するSOI基板は、縦型MOSトランジスタ素子やIGBT素子のように、大電流の電力用途で用いられ、これら素子を駆動するための一組の電極が半導体基板の両側の表面に分散して配置されてなる両面電極素子(縦型半導体素子)の形成には適していない。これに対して、図7の半導体装置で採用されている素子分離構造は、埋め込み酸化膜のない素子分離構造であり、上記両面電極素子(縦型半導体素子)の形成に適している。
図8は、図7の素子分離構造を利用して発明された半導体装置の一例で、半導体装置100の模式的な断面を示す図である。
図8の半導体装置100は、能動素子31〜33,41〜43および受動素子51,52が、一つの半導体基板20に複数個形成されてなる半導体装置である。半導体装置100では、能動素子の代表例として、バイポーラトランジスタ素子31、相補型MOS(CMOS、Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ素子32、横型MOSトランジスタ素子33、縦型MOSトランジスタ素子41、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子42およびダイオード素子43が例示されている。また、半導体装置100では、受動素子の代表例として、抵抗素子として利用するN導電型(n−)の低不純物濃度素子51および配線素子として利用するN導電型(n+)の高不純物濃度素子52が例示されている。
半導体装置100に用いられている半導体基板20は、N導電型(n−)のバルク単結晶シリコン基板からなる。図8に示す能動素子31〜33,41〜43および受動素子51,52は、いずれも、薄膜素子ではなく、N導電型(n−)のバルク単結晶シリコン基板からなる半導体基板20を用いた素子である。
図8の半導体装置100では、半導体基板20が、当該半導体基板20を貫通する絶縁分離トレンチTに取り囲まれて、複数のフィールド領域F1〜F8に分割されている。半導体装置100における複数個の能動素子31〜33,41〜43および受動素子51,52は、それぞれ異なるフィールド領域F1〜F8に分散して配置されている。また、上記複数個の能動素子31〜33,41〜43および受動素子51,52のうち、縦型MOSトランジスタ素子41、IGBT素子42およびダイオード素子43で例示されている能動素子41〜43と抵抗素子としての低不純物濃度素子51および配線素子としての高不純物濃度素子52で例示されて受動素子51,52は、当該素子41〜43,51,52を駆動するための図8においてハッチングを施した一組の電極dr1,dr2が半導体基板20の第1面S1側と第2面S2側の両側の表面に分散して配置されてなる、両面電極素子である。また、バイポーラトランジスタ素子31、CMOSトランジスタ素子32、横型MOSトランジスタ素子33で例示されている能動素子31〜33は、当該素子31〜33を駆動するための図8においてハッチングを施した一組の電極ds1が半導体基板20における第1面S1側の一方の表面にまとめて配置されてなる、片面電極素子である。
図8の半導体装置100には、縦型MOSトランジスタ素41やIGBT素子42のような両面電極素子が形成されるため、電力用途の半導体装置として好適である。半導体装置100は、バルク単結晶シリコン基板20が用いられているため、縦型MOSトランジスタ素子41やIGBT素子42のような両面電極素子を形成する場合、大電流化やESD等のサージに対する耐量増加が容易である。また、埋め込み酸化膜がないため、SOI基板を用いた半導体装置に較べて放熱性を高めることができる。
尚、上記図8の半導体装置100に関する発明については、すでに特許出願(出願番号2006−329858)がなされている。
一方、図8に示す両面電極素子(縦型半導体素子)が形成された半導体装置100を利用するにあたっては、半導体基板20の両面に電極dr1,dr2が形成されているため、その実装構造にも特別な構造が必要である。
従来の片面電極素子(縦型半導体素子)だけを内蔵した複合ICの実装方法では、例えば、金属リードフレームに接着剤で固定したチップ表面の電極パッドから、リードピン(リードフレーム端子)に金(Au)線でワイヤボンディング接続するという手法がとられる。しかしながら、この方法は、裏面側にも電極がある図8の半導体装置100に対しては、そのまま使うことができない。また、別の実装方法として、銅(Cu)等の配線パターニングが形成されたセラミック基板を用い、裏面側の電極とハンダ接続する手法もある。しかしながら、この実装構造は、例えばアルミナ等のセラミック基板がデバイスを形成するシリコン基板に比べて熱伝導率が低い(約1/10)ため、放熱性が悪いという問題がある。特に、電力用途として好適な縦型MOSトランジスタ素子41やIGBT素子42が形成されるため、半導体装置100の実装構造は、放熱性にも優れる必要がある。
そこで本発明は、シリコン基板を貫通する絶縁分離トレンチに取り囲まれた縦型半導体素子が形成されてなる半導体装置の実装構造であって、前記縦型半導体素子の裏面側電極を分離して接続することができ、放熱性にも優れる前記半導体装置の実装構造を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、シリコン基板を貫通する絶縁分離トレンチに取り囲まれた、前記シリコン基板の両側の表面に電極を有する縦型半導体素子が複数個形成されてなる半導体装置の実装構造であって、当該半導体装置が、前記縦型半導体素子の裏面側電極に対応したアルミニウム膜からなる電極パターンが表面に設けられてなる別のシリコン基板に、前記裏面側電極と前記電極パターンをハンダ接続するようにして、搭載されてなり、前記縦型半導体素子の主面側電極に、ハンダ接続によるリボンおよびボンディングによるワイヤのいずれかが接続されなり、前記別のシリコン基板における前記電極パターンに、ハンダ接続によるリードピン、ハンダ接続によるリボンおよびボンディングによるワイヤのいずれかが接続されてなり、前記別のシリコン基板における前記電極パターンが設けられた表面と反対側の表面が、ヒートシンクに接着されてなり、前記ヒートシンクの一面を露出するようにして、前記別のシリコン基板とそれに搭載されている当該半導体装置が、樹脂によってモールドされてなることを特徴としている。
上記実装構造は、複数個の縦型半導体素子(両面電極素子)が形成されてなる半導体装置を実装するにあたって、従来のセラミック基板に代えて、配線を施したもう一枚別のシリコン基板を、前記裏面側電極の引き出し基板として用いるものである。該別のシリコン基板には、前記縦型半導体素子の裏面側電極に対応したアルミニウム膜からなる電極パターンが表面に設けられている。従って、該電極パターンに縦型半導体素子の裏面側電極をハンダ接続することで、裏面側電極を分離して接続することができる。
上記実装構造においては、半導体装置の縦型半導体素子の主面側電極に、ハンダ接続によるリボンおよびボンディングによるワイヤのいずれかが接続される。また、別のシリコン基板の表面に設けられている電極パターンは、該別のシリコン基板の表面における別位置まで配線で引き出して、ハンダ接続によるリードピン、ハンダ接続によるリボンおよびボンディングによるワイヤのいずれかが接続される。
また、シリコン基板は、セラミック基板より放熱性が良いため、上記半導体装置の実装構造は、放熱性にも優れる実装構造とすることができる。上記半導体装置の実装構造においては、放熱性をさらに良くするため、前記別のシリコン基板における前記電極パターンが設けられた表面と反対側の表面が、ヒートシンクに接着されている。そして、ヒートシンクの一面を露出するようにして、前記別のシリコン基板と当該半導体装置が、樹脂によってモールドされている。従って、上記半導体装置が、例えば電力用の前記縦型半導体素子と制御用のバイポーラトランジスタやCMOSトランジスタからなる横型半導体素子を混載した複合パワーICである場合であっても、電力用縦型半導体素子の発生熱の制御用横型半導体素子への悪影響を抑制することができる。
以上のようにして、上記半導体装置の実装構造は、シリコン基板を貫通する絶縁分離トレンチに取り囲まれた縦型半導体素子が形成されてなる半導体装置の実装構造であって、前記縦型半導体素子の裏面側電極を分離して接続することができ、放熱性にも優れる前記半導体装置の実装構造とすることができる。
上記半導体装置の実装構造は、いずれも請求項に記載のように、前記縦型半導体素子が、電力用の半導体素子である場合に好適である。
上記半導体装置における縦型半導体素子は、シリコン基板を貫通する絶縁分離トレンチに取り囲まれて、周りから絶縁分離されている。該半導体装置の形成には、バルク単結晶シリコン基板を用いることができるため、縦型MOSトランジスタ素子やIGBT素子のような縦型半導体素子を形成する場合、大電流化やESD等のサージに対する耐量増加が容易である。また、埋め込み酸化膜がないため、SOI基板を用いた半導体装置に較べて放熱性を高めることができる。このように電力用として好適に用いられる上記半導体装置に対して、上記した実装構造によれば、放熱性等の特性を劣化させることなく実装することが可能となる。
上記半導体装置の実装構造は、例えば請求項に記載のように、前記半導体装置が、3相インバータのパワーモジュールが構成されてなる半導体装置である場合に好適である。これによって、低損失で高い放熱性を有する3相インバータのパワーモジュールとすることができる。
また、上記半導体装置の実装構造は、例えば請求項に記載のように、前記半導体装置が、高耐圧かつ大電流駆動が必要な車載用の半導体装置である場合に好適である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における半導体装置の実装構造を説明する図で、図1(a)は、半導体装置101の実装構造を模式的に示した断面図である。図1(b)は、図1(a)の半導体装置101の実装構造を形成する途中過程を模式的に示した斜視図である。尚、図1の半導体装置101において、図8の半導体装置100と同様の部分については、同じ符号を付した。
図1(a),(b)に示す半導体装置101は、シリコン基板20を貫通する絶縁分離トレンチTに取り囲まれた、シリコン基板20の両側の表面に電極dr1,dr2を有する縦型半導体素子(両面電極素子)が形成されてなる半導体装置である。図1(a)では、3個の縦型半導体素子44〜46が図示されており、図1(b)では、4個の縦型半導体素子44,45,47,48が図示されている。これらの縦型半導体素子44〜48は、図8の半導体装置100に示した縦型MOSトランジスタ素子41、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子42およびダイオード素子43のような能動素子であってもよいし、抵抗素子として利用するN導電型(n−)の低不純物濃度素子51および配線素子として利用するN導電型(n+)の高不純物濃度素子52のような受動素子であってもよい。例えば、縦型半導体素子44〜48を縦型MOSトランジスタ素子とした場合には、主面側電極dr1が、ソース電極およびゲート電極となり、裏面側電極dr2が、ドレイン電極となる。また、図1(a)には図示されていないが、図1(b)には、シリコン基板20の片側の表面に電極ds1を有する1個の横型半導体素子(片面電極素子)34が図示されている。この横型半導体素子34は、例えば図8の半導体装置100に示したバイポーラトランジスタ素子31、相補型MOS(CMOS、Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ素子32または横型MOSトランジスタ素子33等の能動素子であってよい。
図1(a)に示すように、半導体装置101における縦型半導体素子44〜46は、シリコン基板20を貫通する絶縁分離トレンチTに取り囲まれて、周りから絶縁分離されている。該半導体装置101の形成には、バルク単結晶シリコン基板20を用いることができるため、縦型MOSトランジスタ素子やIGBT素子のような縦型半導体素子44〜46を形成する場合、大電流化やESD等のサージに対する耐量増加が容易である。また、埋め込み酸化膜がないため、SOI基板を用いた半導体装置に較べて放熱性を高めることができる。
図1(a),(b)に示す半導体装置101の実装構造においては、半導体装置101が、縦型半導体素子44〜48の裏面側電極dr2に対応した電極パターン12が表面に設けられてなる別のシリコン基板10に、裏面側電極dr2と電極パターン12をハンダバンプSで接続するようにして、搭載されている。尚、シリコン基板10上の符号11で示す膜は、絶縁のためのBPSG(Boron-doped Phospho-Silicate Glass)等からなる酸化膜である。裏面側電極dr2とハンダ接続する電極パターン12は、金(Au)膜等であってもよいが、安価で熱伝導性の良い、配線抵抗が下げられるよう数ミクロン程度の比較的厚い厚膜アルミニウム(Al)膜からなることが好ましい。同様に、半導体装置101が形成された半導体基板20の主面側電極dr1と裏面側電極dr2も、安価で熱伝導性の良い、厚膜のアルミニウム(Al)膜からなることが好ましい。尚、電極パターン12上の符号12aで示した膜と裏面側電極dr2上の符号dr2aで示した膜は、ハンダの濡れ性をよくするためスパッタで形成したバリヤメタルで、例えば、チタン/ニッケル/金(Ti/Ni/Au)の積層膜等からなる。同様に、主面側電極dr1上にも、バリヤメタルdr1aが形成されている。また、シリコン基板10における白く塗りつぶした符号13の部分は、ハンダバンプSを分離するための酸化膜やハンダレジスト膜である。
図1(a),(b)に示す実装構造では、ハンダバンプSによって半導体装置101の裏面側電極dr2に接続されたシリコン基板10上の電極パターン12が、銅(Cu)等からなるリボンRにハンダ接続されたり、アルミニウム(Al)等からなる極太のワイヤWがボンディングされたりして、外部に引き出される。一方、半導体装置101の主面側電極dr1については、銅(Cu)等からなるリボンRが直接ハンダ接続されたり、アルミニウム(Al)等からなる極太のワイヤWが直接ボンディングされたりして、外部に引き出される。また、図1(b)に示すように、横型半導体素子34の電極ds1については、例えば、細い金(Au)からなるワイヤWがボンディングされて、外部に引き出される。
図1(a)に示す半導体装置101の実装構造では、放熱性を良くするため、シリコン基板10における電極パターン12が設けられた表面と反対側の表面が、接着剤Haにより、銅(Cu)からなるヒートシンク(リードフレーム)Hに接着されている。また、シリコン基板10とそれに搭載されている半導体装置101の全体が、樹脂Mによってモールドされている。
図1(a),(b)に示す半導体装置101の実装構造は、縦型半導体素子(両面電極素子)44〜48が形成されてなる半導体装置101を実装するにあたって、従来のセラミック基板に代えて、配線を施したもう一枚別のシリコン基板10を、裏面側電極dr2の引き出し基板として用いるものである。該別のシリコン基板10には、縦型半導体素子44〜48の裏面側電極dr2に対応した電極パターン12が表面に設けられている。従って、該電極パターン12に縦型半導体素子44〜48の裏面側電極dr2をハンダ接続することで、裏面側電極dr2を分離して接続することができる。
上記別のシリコン基板10の表面に設けられている電極パターン12は、該別のシリコン基板10の表面における別位置まで配線で引き出して、リードフレームのリードピンやリボンRに直接ハンダ接続したり、ワイヤWをボンディング接続したりすることが可能である。
また、シリコン基板10は、セラミック基板より放熱性が良いため、図1(a),(b)に示す半導体装置101の実装構造は、放熱性にも優れる実装構造とすることができる。従って、半導体装置101が、例えば電力用の縦型半導体素子44〜48と制御用のバイポーラトランジスタやCMOSトランジスタからなる横型半導体素子34を混載した複合パワーICである場合であっても、電力用縦型半導体素子44〜48の発生熱の制御用素子34への悪影響を抑制することができる。
以上のようにして、図1(a),(b)に示す半導体装置101の実装構造は、シリコン基板20を貫通する絶縁分離トレンチTに取り囲まれた縦型半導体素子44〜48が形成されてなる半導体装置の実装構造であって、各縦型半導体素子44〜48に対応した裏面側電極dr2を分離して接続することができ、放熱性にも優れる半導体装置の実装構造とすることができる。
(第2の実施形態)
第1実施形態の実装構造では、縦型半導体素子が形成されてなる半導体装置を実装するにあたって、裏面側電極に対応した電極パターンが表面に設けられた別のシリコン基板が用いられていた。本実施形態は、リードフレームを用いた上記半導体装置の実装構造に関する。
図2(a),(b)は、それぞれ、本実施形態において実装される半導体装置102を模式的に示した上面図と下面図である。図2の半導体装置102において、図1の半導体装置101と同様の部分については、同じ符号を付した。図3は、図2の半導体装置102を実装するためのリードフレームの一例で、リードフレームLF1を模式的に示した下面図である。リードフレームLF1は、表裏面が対称的にできており、リードフレームLF1の上面図は、図3の下面図と同様である。また、図4(a),(b)は、それぞれ、図2の半導体装置102が図3のリードフレームLF1に実装された状態を模式的に示した上面図と下面図である。
図2に示す半導体装置102も、図1に示した半導体装置101と同様に、シリコン基板20を貫通する絶縁分離トレンチ(図示省略)に取り囲まれた、シリコン基板20の両側の表面に電極dr1,dr2を有する縦型半導体素子(両面電極素子)が形成されてなる半導体装置である。図2では、2個の縦型半導体素子44,45が図示されている。また、シリコン基板20の片側の(主面側)表面に電極ds1を有する1個の横型半導体素子(片面電極素子)34が図示されている。
図3に示すように、図2の半導体装置102を搭載するリードフレームLF1の搭載台T1には、縦型半導体素子44,45の裏面側電極dr2に対応して、貫通穴T1aが設けられている。そして、図4(b)に示すように、貫通穴T1aから露出する縦型半導体素子44,45の裏面側電極dr2が、リードフレームLF1のリードピンP1に、リボンRでボンディング接続されている。尚、半導体装置102の主面側についても、図4(a)に示すように、縦型半導体素子44,45の主面側電極dr1と横型半導体素子34の主面側電極ds1が、リボンRやワイヤWによって、リードフレームLF1の別のリードピンP1にボンディングされる。
金属からなるリードフレームは、セラミック基板やシリコン基板よりも、熱伝導性がよい。このリードフレームを裏面側電極dr2が形成された図2の半導体装置102の実装に用いるため、図3に示すように、該半導体装置102を搭載するリードフレームLF1の搭載台T1に、裏面側電極dr2に対応した貫通穴T1aが設けられている。そして、図4(b)に示すように、この貫通穴T1aから露出する裏面側電極dr2とリードフレームLF1のリードピンP1をリボンRでボンディング接続することで、裏面側電極dr2を分離して接続することができると共に、放熱性も確保することができる。また、第1実施形態に示した実装構造に較べて、配線用のシリコン基板が不要であるため、より小型化された低コストの実装構造とすることができる。
図5は、図2の半導体装置102を実装するための別のリードフレームの例で、図5(a)は、リードフレームLF2を模式的に示した下面図であり、図5(b)は、図5(a)における一点鎖線A−Aでの断面図である。リードフレームLF2は、表裏面が対称的にできており、リードフレームLF2の上面図は、図5(a)の下面図と同様である。また、図6(a),(b)は、それぞれ、図2の半導体装置102が図5のリードフレームLF2に実装された状態を模式的に示した上面図と下面図である。
図5(a)に示すように、図2の半導体装置102を搭載するリードフレームLF2の搭載台T2には、絶縁分離された複数の貫通導体部T2cが、格子状の各格子点に配置されるように設けられている。貫通導体部T2cは、図5(b)に示すように、リードフレームLF2の基材である金属板T2aに貫通穴を形成し、絶縁膜T2bで搭載台T2の全体を覆った後、穴内に導電材を埋め込んで形成したものである。そして、図6(b)に示すように、縦型半導体素子44,45の裏面側電極dr2が、貫通導体部T2cを介して、リードフレームLF2のリードピンP2に、リボンRでボンディング接続されている。
図6(a),(b)に示す半導体装置102の実装構造は、図4(a),(b)に示した実装構造と同様にリードフレームを利用するものであるが、リードフレームを別の形で利用するものである。図6(a),(b)の実装構造においては、図5(a),(b)に示したように、リードフレームLF2の搭載台T2に絶縁分離された複数の貫通導体部T2cが設けられている。該貫通導体部T2cは、格子状の各格子点に配置されているが、任意の配置で多数の貫通導体部T2cを配置するようにしてもよい。そして、図6(b)に示すように、半導体装置102の裏面側電極dr2に接続する貫通導体部T2cを適宜選択し、該貫通導体部T2cを介して、裏面側電極dr2とリードフレームLF2のリードピンP2を、リボンRでボンディング接続する。これによって、裏面側電極dr2を分離して接続することができると共に、放熱性も確保することができる。図6(a),(b)に示す実装構造は、図4(a),(b)に示す実装構造と異なり、一つリードフレームで多種類のチップ(半導体装置)に対応することができる。
以上の図4(a),(b)と図6(a),(b)に示した実装構造は、いずれも、半導体装置102が、例えば電力用の縦型半導体素子44,45と制御用のバイポーラトランジスタやCMOSトランジスタからなる横型半導体素子34を混載した複合パワーICである場合であっても、電力用縦型半導体素子44,45の発生熱の制御用横型半導体素子34への悪影響を抑制することができる。
以上のようにして、図4(a),(b)と図6(a),(b)に示す半導体装置102の実装構造についても、シリコン基板20を貫通する絶縁分離トレンチ(図示省略)に取り囲まれた縦型半導体素子44,45が形成されてなる半導体装置の実装構造であって、縦型半導体素子44,45の裏面側電極dr2を分離して接続することができ、放熱性にも優れる半導体装置102の実装構造とすることができる。
以上、第1実施形態と第2実施形態で例示して示したように、本発明の半導体装置の実装構造は、シリコン基板を貫通する絶縁分離トレンチに取り囲まれた縦型半導体素子が形成されてなる半導体装置の実装構造であって、前記縦型半導体素子の裏面側電極を分離して接続することができ、放熱性にも優れる前記半導体装置の実装構造となっている。
上記半導体装置の実装構造は、特に半導体装置に形成されている縦型半導体素子が電力用の半導体素子である場合に好適である。上記半導体装置の実装構造は、シリコン基板を貫通する絶縁分離トレンチに取り囲まれて、周りから絶縁分離されている縦型半導体素子が形成されている半導体装置の実装を対象としたものであり、この半導体装置に形成されている縦型半導体素子では、大電流化やESD等のサージに対する耐量増加が容易である。また、埋め込み酸化膜がないため、SOI基板を用いた半導体装置に較べて放熱性を高めることができる。従って、該縦型半導体素子は電力用として好適で、このように電力用として好適に用いられる上記半導体装置に対して、上記した実装構造によれば、放熱性等の特性を劣化させることなく実装することが可能となる。
また、上記半導体装置の実装構造は、前記半導体装置が、3相インバータのパワーモジュールが構成されてなる半導体装置である場合に好適である。これによって、低損失で高い放熱性を有する3相インバータのパワーモジュールとすることができる。さらに、上記半導体装置の実装構造は、前記半導体装置が、高耐圧かつ大電流駆動が必要な車載用の半導体装置である場合に好適である。
第1実施形態における半導体装置の実装構造を説明する図で、(a)は、半導体装置101の実装構造を模式的に示した断面図である。(b)は、(a)の半導体装置101の実装構造を形成する途中過程を模式的に示した斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ、第2実施形態において実装される半導体装置102を模式的に示した上面図と下面図である。 図2の半導体装置102を実装するためのリードフレームの一例で、リードフレームLF1を模式的に示した下面図である。 (a),(b)は、それぞれ、図2の半導体装置102が図3のリードフレームLF1に実装された状態を模式的に示した上面図と下面図である。 図2の半導体装置102を実装するための別のリードフレームの例で、(a)は、リードフレームLF2を模式的に示した下面図であり、(b)は、(a)における一点鎖線A−Aでの断面図である。 (a),(b)は、それぞれ、図2の半導体装置102が図5のリードフレームLF2に実装された状態を模式的に示した上面図と下面図である。 特許文献1に開示された半導体装置の製造方法を説明する図で、該半導体装置の各製造工程を示す図である。 図7の素子分離構造を利用して発明された半導体装置の一例で、半導体装置100の模式的な断面を示す図である。
符号の説明
100〜102 半導体装置
20 シリコン基板
T 絶縁分離トレンチ
41〜48 縦型半導体素子(両面電極素子)
dr1 主面側電極
dr2 裏面側電極
31〜34 横型半導体素子(片面電極素子)
ds1 (主面側)電極
10 シリコン基板
12 電極パターン
S ハンダバンプ
R リボン
W ワイヤ
M (樹脂)
H ヒートシンク
LF1,LF2 リードフレーム
T1,T2 搭載台
T1a 貫通穴
T2c 貫通導体部
P1,P2 リードピン

Claims (4)

  1. シリコン基板を貫通する絶縁分離トレンチに取り囲まれた、前記シリコン基板の両側の表面に電極を有する縦型半導体素子が複数個形成されてなる半導体装置の実装構造であって、
    当該半導体装置が、前記縦型半導体素子の裏面側電極に対応したアルミニウム膜からなる電極パターンが表面に設けられてなる別のシリコン基板に、前記裏面側電極と前記電極パターンをハンダ接続するようにして、搭載されてなり、
    前記縦型半導体素子の主面側電極に、ハンダ接続によるリボンおよびボンディングによるワイヤのいずれかが接続されなり、
    前記別のシリコン基板における前記電極パターンに、ハンダ接続によるリードピン、ハンダ接続によるリボンおよびボンディングによるワイヤのいずれかが接続されてなり、
    前記別のシリコン基板における前記電極パターンが設けられた表面と反対側の表面が、ヒートシンクに接着されてなり、
    前記ヒートシンクの一面を露出するようにして、前記別のシリコン基板とそれに搭載されている当該半導体装置が、樹脂によってモールドされてなることを特徴とする半導体装置の実装構造。
  2. 前記縦型半導体素子が、電力用の半導体素子であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の実装構造。
  3. 前記半導体装置が、3相インバータのパワーモジュールが構成されてなる半導体装置であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の実装構造。
  4. 前記半導体装置が、車載用の半導体装置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置の実装構造。
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