JP5227683B2 - 鉄道車両用台車 - Google Patents

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本発明は、側梁に横梁が接合され、その横梁に対してモータやブレーキなどを取り付けた台車であって、特に、そうしたモータなど所定の台車構成要素の取り付けに際して溶接をなくした鉄道車両用台車に関する。
鉄道車両用台車は、レール方向の側梁と枕木方向の横梁とが溶接によって接合され台車枠が構成されている。その横梁には鋼製パイプが使用され、モータやブレーキ装置などを取り付けるためのブラケットが溶接によって接合されている。また、台車枠にはその他にも空気バネを支える支持ブラケットが側梁に溶接接合されたりしており、多くの溶接箇所が存在する。こうした各ブラケットの溶接部は、ブラケットが受ける荷重の応力が集中しやすい箇所であるため強度が必要であり、溶接部の宿命である疲労強度が低下するので、溶接の精度やグラインダなどによる仕上げが重要となっている。
特開2006−168555号公報
しかし、溶接接合は、接合時の芯出しやグラインダによる切削などによって工数増大を招いてしまい、鉄道車両用台車の製作に多大な時間がかかることになってしまっていた。また、台車枠に溶接部が多いことは、それだけ溶接欠陥の可能性が増えることから、特に重要な溶接部には非破壊検査を念入りに行う必要があった。こうしたことは製造時における製造メーカだけの問題ではなく、鉄道車両を使用している鉄道会社においても定期検査やメンテナンスという点で大きな負担になっていた。また、溶接箇所は熱歪みによって変形しやすく、台車枠の機械加工代を大きく確保する必要があり、溶接接合には様々な問題があった。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、溶接箇所を少なくした鉄道車両用台車を提供することを目的とする。
本発明に係る鉄道車両用台車は、レールに沿って配置された左右の側梁に対して枕木方向に配置された横梁が接合され、その横梁に対して装置や配線など所定の台車構成要素が取り付けられたものであって、前記台車構成要素は、ブラケットなどの固定手段を介して前記横梁に取り付けられるものであり、その取り付け部分には、前記横梁と固定手段とに凹部と凸部のいずれか一方がそれぞれ形成され、嵌り合った当該凹部と凸部の嵌合部においてボルトによる締結が行われるようにしたものであり、前記横梁に形成された凹部又は凸部は、中空パイプである当該横梁の外周面に対して軸方向に連続して形成され、且つ、上下の各方向又は上下及び横の各方向のそれぞれに、周方向に見て複数形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る鉄道車両用台車は、前記固定手段が、前記横梁の上下の各方向に設けられた凹部又は凸部に嵌合するように、別部材として上下それぞれに設けられたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用台車は、前記固定手段が、前記横梁の上方に設けられた凹部又は凸部に嵌合する凸部又は凹部を有し、前記台車構成要素に対して一体に設けられ又は締結して設けられたブラケットと、前記横梁の下方に設けられた凹部又は凸部に嵌合する凸部又は凹部を有し、前記台車構成要素に対して横方向から締結するようにしたアダプタであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用台車は、前記アダプタに、前記台車構成要素を支える下顎が突設したものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用台車は、レール方向に2本配置された前記横梁同士がツナギ梁によって連結されるものであり、当該ツナギ梁の連結部分には、前記横梁の凹部又は凸部に嵌り合う凸部又は凹部が形成され、その凹部又は凸の嵌合部分にボルトによる締結が行われるようにしたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用台車は、前記ツナギ梁が、上ブロックと下ブロックとが上下方向に重ね合わされボルトによって一体に締結されるものであって、その上ブロックと下ブロックとが当接する部分には凹部と凸部のいずれか一方がそれぞれに形成され、当該凹部と凸部とが上下方向に嵌合して一体になるようにしたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用台車は、前記側梁を枕木方向に突き抜けた2本の前記横梁の当該突き抜け部分に空気バネ受けが連結されたものであり、当該空気バネ受けの連結部分には、前記横梁の凹部又は凸部に嵌り合う凸部又は凹部が形成され、その凹部又は凸部の嵌合部分にボルトによる締結が行われるようにしたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用台車は、前記側梁には枕木方向に貫通した固定用パイプが一体に設けられ、その固定用パイプに挿入された前記横梁と当該固定用パイプとの隙間にくさびが差し込まれ状態で、前記横梁の固定用パイプに対する軸方向の移動が止め部材によって拘束されるようにしたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用台車は、前記固定用パイプは、その内周面が当該台車の中央側にかけて径を小さくするようにしたテーパ面であり、前記くさびは、前記横梁の表面に形成された凹部又は凸部の形状に合わせて形成された楔部材であり、前記止め部材は、前記固定用パイプに対して台車内側から当接するように前記横梁に固定されたストッパと、前記固定用パイプ内で前記くさびを台車中央側に押圧した状態で前記横梁の端部に固定された押え板であることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用台車は、前記横梁が押出成形によってつくられたものであることが好ましい。
本発明によれば、ユニットブレーキや主電動機などの台車構成要素を、溶接ではなくボルトの締結によって横梁に取り付けるようにするため、グラインダによる切削や非破壊検査などが不要になって製造期間の短縮やコストの削減が可能になる。その他、横梁に形成する凹部又は凸部を軸方向に連続して設けることで、各台車構成要素の取付位置が自由になる。また、横梁に形成された凹部や凸部を、各方向や複数設けることで、台車構成要素の荷重に応じてボルトによる締結位置を任意に設定できる。また、固定手段としてブラケットの他にアダプタを設けるなど、上下の取り付け位置において別部材で固定することにより、凹部と凸部の嵌め合わせがし易く、台車構成要素の取り付け作業がやりやすくなる。この点、アダプタに下顎を設けることで台車構成要素を支えて位置決めすることにより更に作業がし易くなる。
また、本発明では、台車構成要素だけではなく、横梁同士を連結するツナギ梁や空気バネ受けも溶接ではなくボルトの締結によって横梁に取り付けるようにするため、同様に製造期間の短縮やコストの削減が可能になるとともに、溶接によって生じる横梁に対する熱歪みを無くし、その後に取り付けられる台車構成要素の取り付けへの影響をなくすことができる。また、ツナギ梁は上下ブロックによって上下から連結されるが、互いに凹凸を嵌め合わせることで横梁に作用する捩りを受けるようにしている。更に本発明では、固定用パイプを介して横梁を側梁に接合することで、複雑な形状の貫通孔を側梁に形成する必要がなくなり、加工を難しくしたり強度を低下させることを防ぐことができる。
次に、本発明に係る鉄道車両用台車の実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、第1実施形態の鉄道車両用台車を示した平面図と側面図である。本実施形態の鉄道車両用台車(以下、単に「台車」とする)1は、レール方向に配置された側梁2,2を左右に有し、その側梁2,2が枕木方向に配置された2本の横梁3,3に貫かれ、その貫通部分において側梁2と横梁3とが接合されている。そして、2本ある横梁3,3同士は、左右2箇所に設けられたツナギ梁4,4によって連結されている。
台車1は、台車枠10の前後左右に車輪5が設けられているが、車輪5は、その輪軸7が側梁2に設けられた軸箱6によって回転可能に支持されている。その軸箱6は、軸箱支持装置8を介して側梁2の端部に設けられている。そして、軸箱支持装置8は、側梁2の端部位置に設けられ、その中には例えばコイルバネと積層ゴムの組合せのように、輪軸7に対して台車枠10を上下及び水平方向に弾性支持する弾性部材9が収納されている。また、その軸箱6には軸梁11が一体になって突き出し、側梁2に形成されたブラケットに対して軸着されている。
こうした台車1には、回転する車輪5を制動させるユニットブレーキ12、車輪5に回転を与える主電動機13、主電動機13からの回転を輪軸7に伝達する駆動装置14などの台車構成要素が取り付けられている。ユニットブレーキ12は、4つの車輪5に対してそれぞれ設けられ、主電動機13と駆動装置14は、前後2本の輪軸7に対してそれぞれ設けられている。そして、側梁2から突き出した2本の横梁3に対し、その間を掛け渡すように空気バネ受け17が固定され、上に空気バネ18が取り付けられている。また、台車1には、不図示の車体との間に牽引力伝達装置16が設けられ、両端にゴム等の緩衝ブッシュを備えた一本リンクと呼ばれる牽引ロッド19(図4参照)で結合されている。
ところで、ユニットブレーキ12などの各装置は、取り付け用のブラケットなどを介して台車枠10の横梁3に取り付けられているが、従来はそのブラケットが横梁3に溶接接合されていた。この点、本実施形態の台車1は、溶接を極力省いた溶接レス台車を目指し、ブラケットなどをボルトの締結によって横梁3に取り付けるようにしたものである。以下にその構成を説明する。
ここで図3乃至図6は、台車1における各装置の取り付け構造を示している。図3は、ユニットブレーキの取り付け構造を示した図1のA−A矢視図であり、図4は、主電動機13の取り付け構造を示した図1のB−B矢視図であり、図5は、駆動装置14を支持するための構造を示した図1のC−C矢視図であり、そして図6は、図2には示していない配管や配線を支持するライン受けの取り付け構造を示した図である。
本実施形態の台車1は、横梁3が中空パイプであって、その断面形状は、内周面側が円形であるが、外周面側は上下に2箇所ずつの固定用凸部20が形成されている。固定用凸部20は、上下それぞれの面が平らで、所定の幅をもって側面が形成された矩形の突起である。横梁3は、こうした固定用凸部20が軸方向に連続して形成されたものであり、例えば押出成形によって製造される。そして、横梁3の固定用凸部20には、各装置の取付ブラケットなどを固定する位置に対応して複数のボルト穴が形成されている。
次に、こうした横梁3に対する各装置の取付構造について説明する。先ず、図3に示すユニットブレーキ12について説明する。このユニットブレーキ12は、ブレーキシリンダ21の出力を受けて作動する押棒の先端に、車輪5の踏面に対して圧接・離間する制輪子22が取り付けられたものである。ユニットブレーキ12は梃子の原理が利用され、ブレーキシリンダ21の出力がボックス23内に設けられたリンク部材を介して梃子レバーの回転運動に変換され、それが更に押棒の直線運動となって制輪子22を車輪5の踏面5a押し当てるように構成されている。
こうしたユニットブレーキ12は、ボックス23に固定部24が形成され、その固定部24に取り付けられたアダプタ25を介して横梁3に取り付けられている。アダプタ25は、横梁3の固定用凸部20に嵌り合う凹形状の凹溝25fが形成され、図1に示すように2本のボルトを通して固定するよう構成されている。よって、アダプタ25が横梁3に対して嵌合し、その嵌合部分に上下方向から挿入されたボルトによって両者が締結されている。そして、ユニットブレーキ12は、アダプタ25に対して横からのボルトによって締結され、横梁3に対してはアダプタ25を介して取り付けられている。
次に、図4に示す主電動機13の取り付け構造について説明する。主電動機13は、その本体から張り出すようにブラケット27が一体に形成され、先端部分には横梁3の固定用凸部20に嵌り合う凹溝27fが形成されている。よって、主電動機13は、ブラケット27によって横梁3に対し直接固定できるようになっている。一方で、横梁3の下側にはアダプタ28が設けられ、横梁3に対して間接的に固定されるようになっている。このアダプタ28は、横梁3の軸線に直交する略三角形状の縦板に横板が溶接によって一体に形成された立体部材である。そして、ブラケット27が横梁3に対してボルトによって締結されるが、アダプタ28もブラケット27と同様に凹溝28fが形成され、ボルトによって締結される。
主電動機13はその荷重が大きいため、締結部分にはモーメントによって大きな剪断力が作用する。従って、アダプタ28の嵌合部28aには2つの凹溝28fが形成され、その2箇所でボルトによる強固な締結が行われている。更に、アダプタ28は、縦板の固定部28bに受板28cが重ねて接合され、下側の受板28cには下顎28mが突設されている。よって、横梁3の下方にはアダプタ28が固定され、横梁3の上方はブラケット27が固定されるが、その際、主電動機13は固定用凸部13aが下顎28mに載せられるようにしてセットされ、その後、アダプタ28の固定部28bを貫いた横からのボルトによって締結され、主電動機13が横梁3に取り付けられる。
次に、図5に示す駆動装置14を支持する吊受けブラケットの取り付け構造について説明する。吊受けブラケット31は、主電動機13の回転出力を駆動装置14に伝達するギヤなどを収めたギヤケースを支持するものであり、特に回転力によってモーメントが作用するため、それを支えるようにしたものである。吊受けブラケット31は、水平方向に張り出し、固定側端部には上部に凹溝31fが形成された嵌合部31aを有している。一方、横梁3の下側にはアダプタ32が設けられている。アダプタ32は、下顎32mが突設された縦板と、凹溝32fが形成された横板とが一体になって形成されている。
よって、横梁3下方には、固定用凸部20に凹溝32fを嵌合させたアダプタ32がボルトによって締結され、横梁3上方には、吊受けブラケット31の嵌合部31aが同じように固定用凸部20に凹溝31fを嵌合させボルトによって締結される。その際、吊受けブラケット31は、その角部が下顎32mに載せられるようにしてセットして位置決めが行われる。そして、こうした吊受けブラケット31には、その先端部分に不図示のギヤケースが吊設される。
更に、図6に示す配管や配線を支持するライン受けブラケットの取り付け構造について説明する。台車1には、ユニットブレーキ12への作動エアを送るエア配管や、主電動機13へ電力を供給する配線などが通っており、ライン受けブラケット35は、そうした配管や配線を支持するものである。ライン受けブラケット35は、横梁3の固定用凸部20に嵌り合う凹溝36fが形成された嵌合部36と、配管38などを保持する保持プレート37によって構成されている。よって、横梁3には、固定用凸部20に凹溝36fを嵌合させた嵌合部36がボルトによって締結され、保持プレート37に対して配管38などが取り付けられる。
次に、図7は、ツナギ梁4の取り付け構造を示した図1のD−D矢視図である。ツナギ梁4は、上ブロック41と下ブロック42とが上下に重ねられ、上ブロック41側から挿入されたボルトによって一体に締結されている。上ブロック41と下ブロック42には、横梁3の固定用凸部20に嵌り合う凹溝41f,42fが両端部に形成され、上下方向からそれぞれ挿入されたボルトによって締結される。横梁3には、主電動機13からの駆動反力やユニットブレーキ12に制動抵抗によって捩りが生じる。そこで、横梁3同士を連結するツナギ梁4は、その剛性を高めるため、上ブロック41と下ブロック42とが凹部と凸部とによって嵌合する嵌合部43を有している。
更に、側梁2から突き出した横梁3に対して固定される空気バネ受け17について説明する。横梁3は、これまで説明したように上下それぞれに2列の固定用凸部20が形成されているが、これでは横梁3を通す側梁2の孔形状が複雑になってしまう。そこで、横梁3の端部は図2に示すように一カ所の固定用凸部20のみを残して他を切削加工し、表面が円形に仕上げられている。そして、空気バネ受け17には、その固定用凸部20に嵌合する凹溝17fが形成され、その嵌合部は上から挿入されたボルトによって締結されている。なお、側梁2と横梁3との接合部は溶接によって接合される。
よって、本実施形態の台車1によれば、ユニットブレーキ12や主電動機13などの取り付けに際して、溶接を使用することなく横梁3に固定することができるようになった。そのため、接合時の芯出しやグラインダによる切削などに要していた作業が不要になり、加工時間を大幅に短縮できるようになった。そして、溶接箇所を大幅に減らしたことで、溶接によって起こる熱歪みなどの問題が解消され、また、非破壊検査に要する作業を削減することができるようになった。更に、こうした台車1は、製造メーカにおける製造コストの削減などだけではなく、この台車1を備えた鉄道車両を使用している鉄道会社においても、メンテナンスや定期検査に対する時間やコストを大幅に削減できるようになった。
また、従来は、例えば溶接部に亀裂が入るとメンテナンスのため別の台車に交換しなければならなかったため予備の台車が必要になる他、台車自体を交換する作業負担も大きかった。しかし、本実施形態では、一部の修理のために台車1ごと交換する必要はなく、必要なブラケットなどを交換するのみで台車1はそのまま使用することが可能になる。従って、予備の台車をこれまでのように用意する必要がなくなるとともに、メンテナンスに要する作業が軽減され、営業への負担が大幅に改善される。
また、これまで横梁にはブラケットなどを溶接して台車枠を構成していたが、本実施形態の台車1では、台車枠10を構成した後からでも簡単に取り付けられるようになった。その取り付けに際しては、例えば図4に示すように、固定用凸部20と凹溝27fを嵌合させてブラケット27をボルトで締結するが、その嵌め合わせによってボルト穴の位置決めを容易に行うことができる。しかも、主電動機13を下顎28mに当てて作業するため、その支えによって位置決めや作業が行いやすくなっている。
また、従来は溶接付けしていた配管や配線に関しても、図6に示すように、ライン受けブラケット35の簡単な取り付けによって溶接なしで配管などの保持が可能になった。更に、横梁3の固定用凸部20は軸方向に連続して形成されているため、不連続とした場合の強度不足をなくしている。また、固定用凸部20が連続していることによってブラケットなどの取り付け位置を自由に設定できる。そして、固定用凸部20は上下に2列で形成されているため、取り付け対象に応じて2箇所のボルト締めによって強固にしたり、1箇所にしたりと、取り付け方を変化させることができる。
また、ボルトによる締結部分は、横梁3の固定用凸部20とアダプタ25やブラケット27の凹溝25f,27fなどを嵌合させ、その嵌合部分によって主電動機13などの取り付けによってかかる剪断力を受けるようにしている。従って、主電動機13のように荷重の大きいものの場合にでも、高強度のボルトによる強固な締め付けが必要なくなり、軽量素材の選択が可能になる。例えばブラケット27やアダプタ28などに軽量素材を選択した場合、高強度のボルトによる強固な締め付けを行うと、ボルトの座面陥没や応力腐食割れなどが発生する可能性があるが、そうした問題を解消できる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る鉄道車両用台車の第2実施形態について説明する。図8及び図9は、第2実施形態の鉄道車両用台車を示した平面図と側面図である。
本実施形態の鉄道車両用台車(以下、単に「台車」とする)50は、レール方向に配置された側梁51,51を左右に有し、その側梁51,51が枕木方向に配置された2本の横梁52,52に貫かれ、その貫通部分において側梁51と横梁52とが接合されている。そして、2本ある横梁52,52同士は、左右2箇所に設けられたツナギ梁53,53によって連結されている。
台車50は、台車枠60の前後左右に車輪55が設けられているが、車輪55は、その輪軸57が側梁51に設けられた軸箱56によって回転可能に支持されている。その軸箱56からは支持腕58が張り出し、側梁51との間にコイルバネ59が配置されている。こうした台車50には、回転する車輪55を制動させるユニットブレーキ61、車輪55に回転を与える主電動機62、主電動機62からの回転を輪軸57に伝達する駆動装置63などの台車構成要素が取り付けられている。
ユニットブレーキ61は、4つの車輪55に対してそれぞれ設けられ、主電動機62と駆動装置63は、前後2本の輪軸57に対してそれぞれ設けられている。そして、側梁51から突き出した横梁52には、その端部同士に掛け渡すように空気バネ受け64が固定され、その上に空気バネ65が載せられるようにして取り付けられている。また、台車50は、不図示の車体と台車50との間には牽引力伝達装置66が設けられ、両端にゴム等の緩衝ブッシュを備えた一本リンクと呼ばれる牽引ロッドで結合されている。
本実施形態の台車50も各装置の取り付けにおいて溶接を極力省いた溶接レス台車を目指したものであり、次にそうしたブラケットなどのボルト締結構造について説明する。図10乃至図13は、そうした台車50における各装置の取り付け構造を示している。図10は、ユニットブレーキ61の取り付け構造を示した図8のE−E矢視図であり、図11は、主電動機62の取り付け構造を示した図8のF−F矢視図であり、図12は、駆動装置63を支持するための構造を示した図8のG−G矢視図であり、そして図13は、図8には示していない配管や配線を支持するライン受けの取り付け構造を示した図である。なお、取り付け対象となるユニットブレーキ61などは簡略して、その外形形状のみを示している。
本実施形態の台車50は、その横梁52が角形の中空パイプであって、外周面側には上下方向及び横方向(レール方向)の各4面に2本ずつの固定用凹溝70が形成されている。固定用凹溝70は、所定の幅をもって軸方向に連続して形成された断面矩形の溝であり、こうした横梁52は、例えば押出成形によって製造される。そして、連続して形成された固定用凹溝70には、取付ブラケットなどを固定する装置の取付位置に対応して複数のボルト穴が形成されている。
次に、台車枠60の横梁52に対する各装置の取付構造について説明する。先ず、図10に示すユニットブレーキ61について説明する。本実施形態のユニットブレーキ61は、キャリパブレーキ装置によって構成されたものであり、車輪55の両側面に設けられたディスクロータ55aに対して一対の制輪子61aを有し、エアシリンダによる押圧によって車輪55を左右両側から挟持して制動させるものである。
そうしたユニットブレーキ61は、ブレーキ受けブラケット71を介して横梁52に取り付けられる。ブレーキ受けブラケット71は、横梁52の軸線に直交する略三角形状の縦板72に対して横梁52側の固定部73と、ユニットブレーキ61側の固定部74とが一体になって形成されている。固定部74は平板であり、固定部73は横梁52の形状に合わせたL字形であって、固定用凹溝70に嵌り合う凸部73aが各面に形成されている。そして、ユニットブレーキ61の取り付けに際しては、ブレーキ受けブラケット71を介してユニットブレーキ61が横梁52に固定される。すなわち、横梁52の固定用凹溝70に固定部73の凸部73aが嵌め合わされ、ボルトによって締結され、ブレーキ受けブラケット71に対してユニットブレーキ61がボルトによって締結される。
次に、図11に示す主電動機62の取り付け構造について説明する。主電動機62は、その本体から上下の位置にブラケット62a,62bが張り出したものであり、モータ受けブラケット75を介して横梁52へ取り付けられる。そのモータ受けブラケット75は、横梁52の軸線に直交する縦板76に対して横梁52側の固定部77と、主電動機61側の固定部77とが一体になって形成されている。固定部77は横梁52の形状に合わせたL字形であって、固定用凹溝70に嵌り合う凸部77aが複数形成され、その反対側には補助板79で剛性が高められている。また、このモータ受けブラケット75は、横梁52から下に突き出し、この固定部77と横梁52とがアダプタ81によって連結されるようになっている。そして、そのアダプタ81にも横梁52の固定用凹溝70に嵌り合う凸部81aが形成されている。
よって、主電動機62は、横梁52に対してモータ受けブラケット75が凹凸を嵌め合わせた状態でボルトによって締結され、更に下側にはアダプタ81が、やはり凹凸を嵌め合わせた状態で横梁52にボルトで締結されている。そして、そのアダプタ81とモータ受けブラケット75が横からのボルトとナットによって締結される。なお、モータ受けブラケット75の固定部78には下端に下顎78mが形成されており、そこに主電動機62のブラケット62bを当てた位置決めが行われ、各ブラケット62a,62bがモータ受けブラケット75にボルトで締結される。ブラケット62aと固定部78との間にも凹凸が形成されており、その嵌合部がボルトによって締結される。
次に、図12に示す駆動装置63を支持する吊受けブラケットの取り付け構造について説明する。吊受けブラケット83は、水平方向に張り出し、横梁52の軸線に直交する縦板84に対して上面板である吊設部85と、横梁52に沿うようにL字形に形成された固定部86が一体になって形成されている。そして、横梁52から下に突き出した固定部86と横梁52とがアダプタ87によって連結されるようになっている。吊受けブラケット83の固定部86やアダプタ87の横梁52との当接面には、その横梁52の固定用凹溝70に嵌り合う凸部86a,87aがそれぞれ形成されている。よって、横梁52に対して吊受けブラケット83とアダプタ87が凹凸を嵌め合わせた状態でボルトによって締結され、更に吊受けブラケット83とアダプタ87とが横からのボルトとナットによって締結される。
更に、図13に示す配管や配線を支持するライン受けブラケットの取り付け構造について説明する。ライン受けブラケット91は、コの字の枠体92に対して内側に横梁52の固定用凹溝70に嵌り合うブロック93が固定され、その枠体92から配管89を保持する保持プレート93が突設されている。よって、固定用凹溝70にブロック93が嵌るように枠体92が取り付けられ、そのブロック93を貫くボルトによってライン受けブラケット91が締結される。そして、保持プレート94に対して配管89などが取り付けられる。
次に図14は、ツナギ梁95の取り付け構造を示した図8のH−H断面図である。ツナギ梁95は、上ブロック96と下ブロック97とが上下に重ねられ、ボルトの締結によって一体になるものである。上ブロック96と下ブロック97は、2本の横梁52,52に掛け渡される外板98と、その外板98に直交する両端部の縦板99,99と、その縦板99,99間で外板98とも連結した中板100によって構成されている。また、特に上ブロック96と下ブロック97の中板100,100には、互いに嵌り合う凹部と凸部との嵌合部101が形成されている。そして、外板98には、横梁52の固定用凹溝70に嵌り合う凸部99aが形成されている。
よって、ツナギ梁95は、上ブロック96と下ブロック97が、2本の横梁52,52間に上下それぞれの方向から嵌め込まれて図示するように重ねられる。このとき、中板100,100の嵌合部101で凹凸が嵌り合い、更に横梁52の固定用凹溝70に外板98の凸部99aが嵌り合う。その後、上ブロック96と下ブロック97の中板100同士が上から挿入されたボルトによって締結され、更に横梁52と外板98とは、上下方向から嵌合部分においてボルトによって締結され、縦板99と横梁52も横からのボルトによって締結される。
次に、側梁51を枕木方向に貫く横梁52の側横接合の構造について説明する。本実施形態では、横梁52を側梁51に対して直接溶接することなくボルトによって接合させる構造を説明する。図15は、側梁51と横梁52との接合部について示した図9のI−I断面図であり、図16は、同じ接合部を示した図15のJ−J断面図で、図17は、同じ接合部を示した図15のK−K断面図である。
側梁51には枕木方向に貫通した円形の孔に円筒形状の固定用パイプ111が予め溶接接合されている。固定用パイプ111は、外径一定であるが内径は台車中央側にかけて小さくなるように形成され内周面がテーパになっており、その固定用パイプ111には、内径の小さい台車中央側から横梁52の端部が挿入される。横梁52には、図17に示すように環状のストッパ112がボルトによって一体に固定されている。ストッパ112には、その内周側に横梁52の固定用凹溝70に嵌り合う凸部112aが形成され、図示するように嵌め合わされた状態でボルトによって締結されている。横梁52は、このストッパ112が固定用パイプ111に突き当てられる位置まで端部が挿入される。
このとき、円筒の固定用パイプ111と角形筒の横梁52とは、形状の違いによって大きな隙間ができてしまうため、その隙間を埋めるようなくさび113が挿入される。くさび113は、横梁52の固定用凹溝70や固定用パイプ111のテーパ面の各形状に合わせて形成されている。そして、そのくさび113が挿入された後には固定用パイプ111内に円形の押え板115が入れられ、横梁52の端面にボルトによって締結されるが、くさび113は、この押え板115によって横梁52と固定用パイプ111の隙間に楔のように押し込まれる。これによって横梁52が締め上げられ、固定用パイプ111と一体化する。また、横梁52は、このくさび113や押え板115によって抜けが防止された状態となる。なお、こうして側梁51から突き出した固定パイプ111には、空気バネ受け64が溶接接合され、その上に空気バネ65が取り付けられる。
よって、本実施形態の台車50によれば、ユニットブレーキ61や主電動機62などを溶接を使用することなく横梁52に取り付けることができるようになった。そのため、接合時の芯出しやグラインダによる切削などに要していた作業が不要になり加工時間を大幅に短縮できるようになった。そして、溶接箇所を大幅に減らしたことで、溶接によって起こる熱歪みなどの問題が解消され、また、非破壊検査に要する作業を削減することができるようになった。更に、こうした台車50は、製造メーカにおける製造コストの削減などだけではなく、鉄道車両を使用している鉄道会社においてもメンテナンスや定期検査に対する時間やコストを大幅に削減できるようになった。
また、従来は、例えば溶接部に亀裂が入るとメンテナンスのため別の台車に交換しなければならなかったため、予備の台車が必要になり、台車自体を交換する作業負担も大きかった。しかし、本実施形態では、一部の修理のために台車50ごと交換する必要はなく、必要なブラケットなどを交換するのみで台車50はそのまま使用することが可能になった。従って、予備の台車をこれまでのように用意する必要がなくなるとともに、メンテナンスに要する作業が軽減され、営業への負担が大幅に改善される。
また、これまで横梁にはブラケットなどを溶接して台車枠を構成していたが、本実施形態の台車50では、台車枠60を構成した後からでも簡単に取り付けられるようになった。その取り付けに際しては、例えば図11に示すように、固定用凹溝70と凸部77aを嵌合させてブラケット75をボルトで締結するが、その嵌め合わせによってボルト穴の位置決めを容易に行うことができる。しかも、主電動機62を下顎78mに当てて作業するため、その支えによって位置決めや作業が行いやすくなっている。
従来は溶接付けしていた配管や配線に関しても、図13に示すように、ライン受けブラケット91の簡単な取り付けによって、溶接なしで配管などの保持が可能になった。更に、横梁52の固定用凹溝70は軸方向に連続して形成されているため、不連続とした場合の強度不足をなくしている。また、固定用凹溝70が連続していることによってブラケットなどの取り付け位置を自由に設定できる。そして、横梁52は角形パイプであって、固定用凹溝70は4面に各2列で形成されているため、上下方向からだけではなく横方向からもボルト締めができるようになり、取り付け方のバリエーションが増え、対象によってより強固に締結することが可能になった。
また、ボルトによる締結部分は、例えば図11に示すように、横梁52の固定用凹部70とブラケット75やアダプタ81の凸部77a,81aを嵌合させ、その嵌合部分によって主電動機62の取り付けによってかかる剪断力を受けるようにしている。従って、主電動機62のように荷重の大きいものの場合にでも、高強度のボルトによる強固な締め付けが必要なくなり、軽量素材の選択が可能になる。例えばブラケット75やアダプタ81などに軽量素材を選択した場合、高強度のボルトによる強固な締め付けを行うと、ボルトの座面陥没や応力腐食割れなどが発生する可能性があるが、そうした問題を解消できる。
更に、本実施形態の台車50では、側梁51と横梁52との接合について直接溶接することなく、ボルトによって締結した接合を行うようにしたため、横梁52自身の交換も容易になった。また、本実施形態の横梁52は表面が複雑な形状をしているため、直接溶接しようとすれば側梁51への孔加工や、溶接接合後の応力集中などによる強度問題が生じるが、側梁51に対しては固定用パイプ111を接合することで、そうした問題を解消している。
続いて、図18及び図19は、図15乃至図17で示した側梁と横梁の接合構造の変形例を示した図である。前記接合構造とは、横梁52を側梁51に対して直接溶接することなくボルトによって接合させる構造で有る点で同様であるが、本実施形態では、凹凸をなくした円筒形状の横梁122を側梁121に対しボルトで接合させる構造である。図18は、図9に示す鉄道車両用台車の側面において空気バネ受け64に相当する箇所を示した拡大図である。また、図19は、その空気ばね受け125に構成された側梁121と横梁122との接合部について示した図18M−M断面図である。
側梁121には枕木方向に貫通した円形の孔に円筒形状の固定用パイプ123が予め溶接接合されている。前後に配置された2つの固定用パイプ123に対して掛け渡すように空気ばね受け125が構成されている。固定用パイプ123内には、台車中央側から横梁122の端部が挿入される。径の異なる横梁122と固定用パイプ123との間には隙間が形成され、そこに挿入された締結部材130によって横梁122が側梁121に締結されている。
締結部材130は、横梁122の外周面と固定用パイプ123の内周面に当てられる、内周管131と外周管132が配置され、その間に環状の楔部材133,134が設けられている。内周管131および外周管132は、円の一部が切れたC形をしており、軸方向断面は、図19に示すように中央側に向けて肉厚になるようにテーパ面になっている。そして、内周管131および外周管132には、肉厚の中央部分に凹部131a,132aが形成されている。楔部材133,134は、内周管131および外周管132に合わせてテーパ面が形成され、その先端には凹部131a,132aに入り込む凸部133a,134aが形成されている。そして、楔部材133,134には、ボルト135を通す複数の貫通穴が形成され、楔部材134の貫通穴には雌ネジが形成されている。
そこで、本実施形態では、図19に示すように横梁122と固定用パイプ123の間に締結部材130が挿入され、図18に示しているように、複数のボルト135が締め付けられる。それにより、楔部材133がボルト135のヘッドに押され、また楔部材134はボルト135の螺合によって、それぞれ締結部材130の中央側に引き寄せられる。こうした一対の楔部材133,134の変位は、そのテーパ面によって内周管131と外周管132とをそれぞれ径方向に押し広げるように作用する。そして、その内周管131と外周管132とが、横梁122と固定用パイプ123にそれぞれ押し付けられ、その摩擦力によって側梁121と横梁122が一体に組み立てられる。
次に、図20は、更に18及び図19に示した側梁と横梁の接合構造の変形例を示した図であり、図19に対応した図面図である。同じ構成部材については同じ符号を付している。本実施形態では、図19に示すものと同様に、横梁122と固定用パイプ123の間に締結部材130が挿入され、ボルト135が締め付けられる。それにより、楔部材133,134がそれぞれ締結部材130の中央側に引き寄せられ、そのテーパ面によって内周管131と外周管132が径方向に押し広げられる。そのため、内周管131と外周管132が、横梁122と固定用パイプ123にそれぞれ押し付けられ、摩擦力によって側梁121と横梁122が一体に締結される。
更に、本実施形態では、固定用パイプ123の台車内側端部に、環状に形成された断面L字形のチリ除け126が横梁122との隙間を塞ぐように固着されている。そのチリ除け126は、ゴム材で形成されている。一方、固定用パイプ123は、台車外側端部に蓋部材127を当てて塞がれている。横梁122には、その管内に剛性を高めるための内蓋124が接合されており、その内蓋124と蓋部材127とは、その間に緩衝ゴム128を挟んで一又は二以上のボルト129によって締結されている。従って、本実施形態では、接合部への異物の混入を防止するとともに、側梁121と横梁122とがボルト129を介してより強固に締結される。更に、蓋部材127は、締結部材130が仮に弛んだ場合にでも横梁122が側梁121から抜け出ることを防止する。
以上、本発明に係る鉄道車両用台車について実施形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
前記実施形態では、横梁に取り付ける台車構成要素としてユニットブレーキ、主電動機、駆動装置及び配管・配線を示して説明したが、この他の踏面清掃装置など様々なものが該当する。
また、第2実施形態では、側梁51側の固定用パイプ111に横梁52を挿入し、金属材料からなるくさび113によって強固に締め上げるよう構成したが、ここに弾性部材を介在させて側梁51と横梁52との結合部を変形可能な柔構造としてもよい。
第1実施形態の鉄道車両用台車を示した平面図である。 第1実施形態の鉄道車両用台車を示した側面図である。 ユニットブレーキの取り付け構造を示した図1のA−A矢視図である。 主電動機の取り付け構造を示した図1のB−B矢視図である。 駆動装置を支持するための構造を示した図1のC−C矢視図である。 配管や配線を支持するライン受けの取り付け構造を示した図である。 ツナギ梁4の取り付け構造を示した図1のD−D断面図である。 第2実施形態の鉄道車両用台車を示した平面図である。 第2実施形態の鉄道車両用台車を示した側面図である。 ユニットブレーキの取り付け構造を示した図8のE−E矢視図である。 主電動機の取り付け構造を示した図8のF−F矢視図である。 駆動装置を支持するための構造を示した図8のG−G矢視図である。 配管や配線を支持するライン受けの取り付け構造を示した図である。 ツナギ梁の取り付け構造を示した図8のH−H矢視図である。 側梁と横梁との接合部について示した図9のI−I断面図である。 側梁と横梁との接合部を示した図15のJ−J断面図である。 側梁と横梁との接合部を示した図15のK−K断面図である。 側梁と横梁とのボルトによる接合構造について空気バネ受け部を示した図である。 側梁と横梁とのボルトによる接合構造を示した図18M−M断面図である。 図19の接合構造について変形例を示した図である。
符号の説明
1 鉄道車両用台車
2 側梁
3 横梁
4 ツナギ梁
5 車輪
7 輪軸
12 ユニットブレーキ
13 主電動機
14 駆動装置
20 固定用凸部
27 ブラケット
28 アダプタ
31 吊受けブラケット
32 アダプタ
31f 凹溝

Claims (10)

  1. レールに沿って配置された左右の側梁に対して枕木方向に配置された横梁が接合され、その横梁に対して装置や配線など所定の台車構成要素が取り付けられた鉄道車両用台車において、
    前記台車構成要素は、ブラケットなどの固定手段を介して前記横梁に取り付けられるものであり、その取り付け部分には、前記横梁と固定手段とに凹部と凸部のいずれか一方がそれぞれ形成され、嵌り合った当該凹部と凸部の嵌合部においてボルトによる締結が行われるようにしたものであり、
    前記横梁に形成された凹部又は凸部は、中空パイプである当該横梁の外周面に対して軸方向に連続して形成され、且つ、上下の各方向又は上下及び横の各方向のそれぞれに、周方向に見て複数形成されていることを特徴とする鉄道車両用台車。
  2. 請求項1に記載する鉄道車両用台車において、
    前記固定手段は、前記横梁の上下の各方向に設けられた凹部又は凸部に嵌合する別部材であることを特徴とする鉄道車両用台車。
  3. 請求項1に記載する鉄道車両用台車において、
    前記固定手段は、前記横梁の上方に設けられた凹部又は凸部に嵌合する凸部又は凹部を有し、前記台車構成要素に対して一体に設けられ又は締結して設けられたブラケットと、前記横梁の下方に設けられた凹部又は凸部に嵌合する凸部又は凹部を有し、前記台車構成要素に対して横方向から締結するようにしたアダプタであることを特徴とする鉄道車両用台車。
  4. 請求項3に記載する鉄道車両用台車において、
    前記アダプタは、前記台車構成要素を支える下顎が突設されたものであることを特徴とする鉄道車両用台車。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載する鉄道車両用台車において、
    レール方向に2本配置された前記横梁同士がツナギ梁によって連結されるものであり、当該ツナギ梁の連結部分には、前記横梁の凹部又は凸部に嵌り合う凸部又は凹部が形成され、その凹部又は凸の嵌合部分にボルトによる締結が行われるようにしたものであることを特徴とする鉄道車両用台車。
  6. 請求項5に記載する鉄道車両用台車において、
    前記ツナギ梁は、上ブロックと下ブロックとが上下方向に重ね合わされボルトによって一体に締結されるものであって、その上ブロックと下ブロックとが当接する部分には凹部と凸部のいずれか一方がそれぞれに形成され、当該凹部と凸部とが上下方向に嵌合して一体になるようにしたものであることを特徴とする鉄道車両用台車。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載する鉄道車両用台車において、
    前記側梁を枕木方向に突き抜けた2本の前記横梁の当該突き抜け部分に空気バネ受けが連結されたものであり、当該空気バネ受けの連結部分には、前記横梁の凹部又は凸部に嵌り合う凸部又は凹部が形成され、その凹部又は凸部の嵌合部分にボルトによる締結が行われるようにしたものであることを特徴とする鉄道車両用台車。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載する鉄道車両用台車において、
    前記側梁には枕木方向に貫通した固定用パイプが一体に設けられ、その固定用パイプに挿入された前記横梁と当該固定用パイプとの隙間にくさびが差し込まれ状態で、前記横梁の固定用パイプに対する軸方向の移動が止め部材によって拘束されるようにしたものであることを特徴とする鉄道車両用台車。
  9. 請求項8に記載する鉄道車両用台車において、
    前記固定用パイプは、その内周面が当該台車の中央側にかけて径を小さくするようにしたテーパ面であり、
    前記くさびは、前記横梁の表面に形成された凹部又は凸部の形状に合わせて形成された楔部材であり、
    前記止め部材は、前記固定用パイプに対して台車内側から当接するように前記横梁に固定されたストッパと、前記固定用パイプ内で前記くさびを台車中央側に押圧した状態で前記横梁の端部に固定された押え板であることを特徴とする鉄道車両用台車。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載する鉄道車両用台車において、
    前記横梁は、押出成形によってつくられたものであることを特徴とする鉄道車両用台車。
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