JP5227670B2 - エピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

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本発明は、不純物を含有する基板にエピタキシャル成長による薄膜層を形成させるエピタキシャルウェーハの製造方法に関する。
従来、基板(Substrate)に対してエピタキシャル成長、例えば、気相成長を実施してエピタキシャルウェーハが製造されている。
高濃度の不純物(例えば、砒素As等)を含んだ基板を使用してエピタキシャル成長を実施する場合には、例えば、基板から飛び出した不純物がエピタキシャル反応炉のチャンバ内に滞留し、エピタキシャル層に取り込まれる。すなわち、オートドープが発生する。このオートドープが発生すると、エピタキシャル層の抵抗率が所望の抵抗率とならず、エピタキシャルウェーハのSR(広がり抵抗:Spread Resistance)プロファイルがなだらかになってしまう(ダレてしまう)こととなる。
これに対して、基板上に、第1層を気相成長させる第1の気相成長工程と、第1層よりも不純物濃度が低い第2層を第1層の直上に気相成長させる第2の気相成長工程の間に、第1の気相成長工程よりも気圧を低くすることにより成長雰囲気中の不純物をパージする中間工程を設けることにより、ドーパント濃度を急峻に変化するシリコン単結晶薄膜を製造する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
また、エピタキシャル層の遷移領域におけるプロファイルを一定に維持する技術も知られている(例えば、特許文献2)。
特許第3312553号公報 特許第3791667号公報
ところで、エピタキシャルウェーハを用いて製造されるデバイスの特性がデバイス毎にばらつかないようにすることが要請されており、より急峻且つより安定したSRプロファイルを有するエピタキシャルウェーハを製造することが要請される。上記した特許文献1の技術で実現されるよりも更なる急峻化が要請される。
また、チャンバ内を減圧状態とすることにより、基板から飛び出した不純物をチャンバ内から排除することによりオートドープを抑制することができる。
しかしながら、基板をエッチングしにくい(不純物の飛び出しが発生しにくい)成長ガス、すなわち、塩素成分がない又は比較的少ない成長ガス(例えば、SiH(シラン)、SiHCl(ジクロロシラン))を用いた場合には、薄膜の成長に長時間を要してしまい、生産性を低減させてしまう。一方、生産性を向上させるために、塩素成分の多い成長ガス(SiHCl(トリクロロシラン))を用いた場合には、副生成物(例えば、塩素化合物)が剥離し易い状態で、チャンバ内のノズルやその周囲に大量に付着することとなり、剥離した副生成物によりウェーハに不良を発生させる虞がある。
また、エピタキシャルウェーハを用いて製造されるデバイスの特性を所望のものにするために、製造されるエピタキシャルウェーハが所望のSRプロファイルを有していることが要請される。上記した特許文献2の技術によると、遷移領域におけるプロファイルを一定に維持することができるものの、予想されるオートドーピング量よりも不純物濃度が十分に高くなるように、遷移領域の不純物濃度プロファイルを設定するので、遷移領域におけるプロファイルを急峻にすることができない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、より急峻なSRプロファイルを有し、且つ所望のSRプロファイルを有するエピタキシャルウェーハを製造することのできる技術を提供することにある。また、本発明の目的は、エピタキシャルウェーハの生産性を向上することのできる技術を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の一観点に係るエピタキシャルウェーハの製造方法は、シリコン単結晶の基板の直上に、基板よりも不純物濃度が低い第1の層を気相成長させる第1成長工程と、第1の層よりも上に第2の層を気相成長させる第2成長工程とを有するエピタキシャルウェーハの製造方法であって、第1成長工程を常圧以下の第1圧力下で実行し、第2成長工程を第1圧力以上の第2圧力下で実行するとともに、不純物をドープするためのドーパントガスの反応炉内への流量の制御に用いられる1以上の流量制御部による制御流量を時間に対して比例的に変化させる。
係る方法によると、基板の直上に基板よりも不純物濃度が低い第1の層を気相成長させる際に、強制的に排気を行って第1圧力の下で気相成長させるので、基板から飛び出す不純物を効果的に排出することができる。また、基板よりも不純物濃度が低い第1の層を気相成長させるので、以降の気相成長の工程において、基板や層からの不純物の飛び出しの影響を抑制することができる。また、第2の層については、第2圧力の下で気相成長させるようにしたので、第1圧力の下での気相成長の時間を短くすることができ、第1圧力の下での気相成長時における副生成物の発生量を抑えることができる。これにより、より急峻且つより安定したSRプロファイルを有するエピタキシャルウェーハを製造することができる。また、反応炉内への流量の制御に用いられる1以上の流量制御による制御流量を時間に対して比例的に変化させるので、エピタキシャルウェーハの第2の層のSRプロファイルを所定の特性(例えば、基板からの厚さに対する抵抗率の対数値が比例的に変化する特性)にすることができる。
上記エピタキシャルウェーハの製造方法の第2成長工程において、第2の層における基板からの厚さに対する抵抗率の対数値が直線状となるように1以上の流量制御部による制御流量を時間に対して比例的に変化させるようにしてもよい。また、上記エピタキシャルウェーハの製造方法において、第2の層は、第1の層よりも不純物濃度が高くてもよい。係る方法によると、第1の層からの不純物の飛び出しによる第2の層への影響度が比較的低く、第2の層のSRプロファイルを効果的に所望のものに制御することができる。
また、上記エピタキシャルウェーハの製造方法において、第1の層と、第2の層との間に第3の層を気相成長させる第3成長工程を更に有し、第3成長工程において、不純物をドープするためのドーパントガスの反応炉内への流量の制御に用いられる1以上の流量制御部による制御流量を時間に対して比例的に変化させるようにしてもよい。係る方法によると、エピタキシャルウェーハのSRプロファイルを、より多様な特性を有するようにすることができる。
また、上記エピタキシャルウェーハの製造方法の第3成長工程において、第3の層における基板からの厚さに対する抵抗率の対数値が直線状となるように1以上の流量制御部による制御流量を時間に対して比例的に変化させ、第2成長工程において、第2の層における基板からの厚さに対する抵抗率の対数値が直線状となるように1以上の流量制御部による制御流量を時間に対して比例的に変化させ、第2成長工程及び第3成長工程において、第2の層における基板からの厚さに対する抵抗率の対数値の傾きが、第3の層における基板からの厚さに対する抵抗率の対数値の傾きよりも小さくなるように反応炉内へのドーパントガスの流量を制御するようにしてもよい。係る方法によると、第3の層における基板からの厚さに対する抵抗率の対数値の変化が、第2の層における基板からの厚さに対する抵抗率の対数値の変化よりも大きい特性を有するウェーハを製造することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本発明の一実施形態に係るエピタキシャルウェーハの製造方法を説明する。
まず、エピタキシャルウェーハの製造方法に用いる反応炉について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る反応炉の構成図である。図1Aは、反応炉の斜視図を示し、図1Bは、反応炉の一部断面図を示している。
本実施形態の反応炉1は、複数枚の基板に対してエピタキシャル成長処理を実行可能なバッチ炉であり、縦型炉の一例としてのいわゆるパンケーキ型炉である。
反応炉1には、エピタキシャル層を形成するための複数の基板Sを載置するためのサセプター3が設けられている。サセプター3は、例えば、SiC(シリコンカーバイド)により構成され、中心部分に開口を有する略円盤状の形状をしている。ノズル4は、サセプター3の中心部分の開口を介して下方から上方に伸びて設けられている。ノズル4は、例えば、石英で構成されている。ノズル4は、ガス供給系10(図2参照)からのキャリアガス、エピタキシャル成長ガス、ドーパントガスを反応炉1内に導入する。
サセプター3の下方には、ワークコイル6が設けられており、ワークコイル6に供給する電力を調整することにより基板Sの温度を調節できるようになっている。
反応炉1においては、サセプター3を内部空間に収容するためのベルジャー2が設けられている。本実施形態では、ベルジャー2は、エピタキシャル成長の実行前に基板Sを載置するために引き上げられ、基板Sの載置後に、サセプター3等を収容するための内部空間を形成するために引き下げられる。また、ベルジャー2は、エピタキシャル成長の終了後に製造されたエピタキシャル層が形成された基板S、すなわち、エピタキシャルウェーハを回収するために引き上げられる。
反応炉1においては、ノズル4から供給されたガスは、図面矢印に示すように、サセプター3の上方をサセプター3の外周方向に流れ、サセプター3の外周の外側を下方に進み、排気口5から排出される。なお、排気口5は、図示しない減圧ポンプに連通しており、内部空間を強制的に排気して減圧することができるようになっている。
図2は、本発明の一実施形態に係るガス供給系の構成図である。
ガス供給系10は、反応炉1に供給するキャリアガス(例えば、Hガス)の質量流量を制御するMFC(質量流量コントローラ:Mass Flow Controller)11と、反応炉1に供給するエピタキシャル成長ガス(例えば、SiHClガス)の質量流量を制御するMFC12と、図示しないドーパントガス供給源から供給されるドーパントガスの質量流量を制御するMFC(Source MFC)13と、MFC13により制御されたドーパントガスと、キャリアガス(例えば、H2ガス)とを混合するMIX(混合器:Mixture)14と、MIX14により混合された混合ガスのうちの排出する混合ガスの質量流量を制御するMFC(Dilution MFC)15と、MIX14により混合された混合ガスのうちの反応炉1に供給する混合ガスの質量流量を制御するMFC(Injection MFC)16とを有する。本実施形態では、MFC13、MFC15及びMFC16が、流量制御部に相当し、MFC13、MFC15及びMFC16を図示しない制御装置が制御することにより、反応炉1内に供給するドーパントガスの流量を所望の量に制御することができるようになっている。
次に、本発明の一実施形態に係るエピタキシャルウェーハの製造方法の具体的な流れについて説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る製造方法のレシピ及び比較レシピを示す図である。図3Aは、一実施形態に係るレシピ1を示し、図3Bは、第1変形例に係るレシピ2を示し、図3Cは、参考として用いる参考レシピを示し、図3Dは、比較に用いる比較レシピを示す。
ここで、エピタキシャルウェーハの製造方法を実施する前には、処理対象の複数の基板Sがサセプター3上に載置され、ベルジャー2が引き下げられて、ベルジャー2により内部空間(炉内)が外部空間と隔てられているものとする。また、基板Sは、不純物(例えば、砒素(As))を含み、抵抗率が例えば、0.001〜0.0045Ωcmとなっており、不純物濃度が高くなっている。
まず、レシピ1に従ったエピタキシャルウェーハの製造方法においては、ノズル4からNガスを導入して内部をパージし、その後、ノズル4からHガスを導入して内部をパージする(Purge工程)。
次いで、ノズル4からのHガスの導入を維持しつつ、減圧ポンプの動作を開始させて、炉内の圧力が常圧(第2圧力)から常圧より低い所定の圧力(第1圧力)となるようにする。なお、1st Growth工程終了まで、減圧ポンプによる動作は継続して実行され、炉内は、所定の減圧状態に維持される。ここで、減圧させる所定の圧力としては、例えば、100〜600Torr(1Torr≒133.322Pa)の圧力としている。このように、炉内を所定の減圧状態となるように強制的に排気するようにしているので、基板Sから飛び出す不純物を効果的に炉内から排除することができる。なお、圧力が低くなればなるほど、排気できる量は上がる一方、基板3からの不純物の飛び出し量が増加することが考えられるが、例えば、100〜600Torrの圧力のように、極端に低い圧力状態としていないので、基板3から飛び出す不純物によるオートドープの影響を抑制することができる。
次いで、ワークコイル6への電力の供給を開始して、基板Sが常温(R.T)から比較的高い温度(例えば、1050〜1200度)になるように調整する(Heat Up工程)。この工程においては、基板Sはむき出しの状態となっており、基板Sの温度が上昇すると基板Sから飛び出す不純物が多くなるが、炉内を所定の減圧状態となるように強制的に排気するようにしているので、基板Sから飛び出す不純物を効果的に炉内から排除し、オートドープの影響を効果的に低減することができる。
次いで、ノズル4から更にHCLガスを炉内に導入してドライエッチを行う。(なお、ドライエッチは、場合によっては行わなくてもよい。)。その後、HCLガスの導入を止めて、炉内のパージを行い、炉内の換気を行う。
次いで、炉内を所定の減圧状態となるように強制的に排気することを維持しつつ、エピタキシャル成長ガスを炉内に導入し、基板S上に第1層(第1の層)の生成を行う(1st Growth工程:第1成長工程)。本実施形態においては、エピタキシャル成長ガスとして、例えば、SiHClを用いているので、SiHやSiHClを用いた場合よりも層の成長速度(Growth Rate)を向上することができ、工程に要する処理時間を短縮することができる。
本実施形態では、この工程においては、ドーパントガスを導入しないので、第1層は、ノンドープ層となり、基板Sよりも不純物の濃度が低い。また、本実施形態では、1st Growth工程は、所定時間(例えば、1分)以内に限っているので、減圧状態でのエピタキシャル成長時に発生するエピタキシャル成長ガスにより生成される副生成物(塩素化合物)の炉内への付着を抑制することができる。1st Growth工程においては、炉内を所定の減圧状態となるように強制的に排気するようにしているので、基板Sから飛び出す不純物や、生成された副生成物を効果的に炉内から排除することができる。
第1層の生成後には、エピタキシャル成長ガスの導入を停止し、Hガスのみの導入を継続して炉内をパージする。次いで、減圧ポンプの動作を止めて、炉内を減圧状態から常圧の状態にし、Hガスの導入を継続して、炉内の換気を行う。
その後、エピタキシャル成長ガスと、ドーパントガス(例えば、リン(P))とを更に炉内に導入し、基板S上に第2層の生成を行う(2nd Growth工程)。本実施形態では、ドーパントガスの炉内への供給量は、生成される第2層が基板Sよりも不純物濃度が低く、第1層よりも不純物濃度が高くなる範囲に調整されている。具体的には、第2層の最大の抵抗率が、9.0Ωcmになるために必要な量のドーパントガスが炉内に供給されるように調整されている。本実施形態では、MFC13、MFC15、及びMFC16のそれぞれにより調整される流量が、2nd Growth工程の開始時点から終了時点まで、時間と共に比例的に変化するようにランピング制御されており、炉内に供給されるドーパントガスの流量が徐々に減少するように制御されている。例えば、炉内に供給されるドーパントガスの流量は、第2層の基板からの厚さに対する抵抗率の対数値が直線(図4の直線AC)となるように調整される。本実施形態では、例えば、MFC13及びMFC16による流量(制御流量)が、比例的に減少し、MFC15による流量(制御流量)が比例的に増加するように制御される。ここで、MFC13により調整される流量の減少は、炉内へのドーパントガスの流量の減少をもたらすので、ウェーハの抵抗率の増加につながり、MFC16による流量の減少は、炉内へのドーパントガスの流量の減少をもたらすので、ウェーハの抵抗率の増加につながり、MFC15による流量の増加は、炉内へのドーパントガスの流量の減少をもたらすので、ウェーハの抵抗率の増加につながる。なお、MFC13、MFC15、MFC16による流量の制御の具体的な値は、目標とする第2層の基板からの厚さに対する抵抗率の対数値の直線の傾き、やその他の条件に基づいて算出することができる。
第2層の生成を開始してから所定時間が経過した後に、ドーパントガスの供給量を一定にして第3層の生成を連続して開始する(3rd Growth工程)。第3層の生成を開始してから所定時間が経過した後に、Hガスの導入を継続する一方、エピタキシャル成長ガスの導入を止めて、炉内のパージを行い、ワークコイル6への電力の供給を制御して、基板Sが常温に冷却されるようにする。その後、ノズル4からHガスを導入して内部を冷却し、その後、ノズル4からNガスを導入して内部を冷却する。この後、ベルジャー2を引き上げて、エピタキシャル層が生成された基板、すなわちエピタキシャルウェーハを取り出すことができる。
上記したエピタキシャルウェーハの製造方法によると、Heat up工程や、1st Growth工程において、炉内を所定の減圧状態となるように強制的に排気するようにしているので、基板Sから飛び出す不純物や、生成された副生成物を効果的に炉内から排除することができる。このため、同一の反応炉1を用いてエピタキシャルウェーハを順次製造する際に、順次製造されるエピタキシャルウェーハのSRプロファイルを安定させることができるとともに、反応炉1をメンテナンスする間隔を長くすることができる。
次に、この製造工程により製造されたエピタキシャルウェーハのSRプロファイルについて説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る製造されたウェーハのSRプロファイルを示す図である。図4は、本実施形態に係るレシピ1、レシピ2に従った製造方法により得られたウェーハのSRプロファイルと、参考レシピ、比較レシピに従った製造方法により得られたウェーハのSRプロファイルを示している。
ここで、参考レシピは、図3Cに示すように、全体の流れは、図3Aに示すレシピ1と略同様であるが、2nd Growth工程において、第2層の最大の抵抗率が、9.0Ωcmになるために必要な量のドーパントガスを一定に供給するようになっている。また、比較レシピは、図3Dに示すように、製造工程において常に常圧(AP)下で実行し、且つ2nd Growth工程では、ドーパントガスを一定に供給するレシピであり、図3Aに示すレシピ1とは、全ての工程を常圧下で行う点、2nd Growth工程でドーパントガスを一定に供給する点とが異なっている。
図4に示すように、本実施形態に係るレシピ1に従った製造方法により製造されたウェーハのSRプロファイルの方が、比較レシピに従った製造方法により製造されたウェーハのSRプロファイルより、基板Sの表面(Depth=0)近傍の抵抗率の立ち上がりが急峻である。例えば、1.0Ωcmになる厚さが、レシピ1は、比較レシピよりも薄い。また、レシピ1に従った製造方法により製造されたウェーハのSRプロファイルは、第2層の抵抗率の対数値が直線状(直線AC)となる。
次に、第1変形例を説明する。
第1変形例においては、図3Bに示すレシピ2に従ってウェーハを製造する。レシピ2は、図3Aに示すレシピ1と、2nd Growth工程以降の工程の一部が異なっている。ここでは、2nd Growth工程及び3rd Growth工程について説明する。
第1変形例では、2nd Growth工程において、エピタキシャル成長ガスと、ドーパントガス(例えば、リン(P))とを更に炉内に導入し、基板S上に第2層の生成を行う。本実施形態では、ドーパントガスの炉内への供給量は、生成される第2層が基板Sよりも不純物濃度が低く、第1層よりも不純物濃度が高くなる範囲に調整されている。具体的には、第2層の最大の抵抗率が、4.0Ωcmになるために必要な量のドーパントガスが炉内に供給されるように調整されている。また、本実施形態では、ドーパントガスの供給量は、MFC13、MFC15、及びMFC16のそれぞれにより調整される流量が、2nd Growth工程の開始時点から終了時点まで、時間と共に比例的に変化するようにランピング制御されており、炉内に供給されるドーパントガスの流量が徐々に減少するように制御されている。例えば、炉内に供給されるドーパントガスの流量は、第2層の基板からの厚さに対する抵抗率の対数値が直線(図4の直線AB)となり、且つその傾き(絶対値)が第3層の基板からの厚さに対する抵抗率の対数値の直線(図4の直線BC)の傾き(絶対値)よりも大きくなるように制御されている。本実施形態では、例えば、MFC13及びMFC16による流量が、比例的に減少し、MFC15による流量が比例的に増加するように制御される。
また、3rd Growth工程において、エピタキシャル成長ガスと、ドーパントガス(例えば、リン(P))とを炉内に導入し、基板Sの第2層の上に、第3層の生成を行う。本実施形態では、ドーパントガスの炉内への供給量は、生成される第3層が第2層よりも不純物濃度が低くなる範囲に調整されている。具体的には、第3層の最大の抵抗率が、9.0Ωcmになるために必要な量のドーパントガスが炉内に供給されるように調整されている。また、本実施形態では、MFC13、MFC15、及びMFC16のそれぞれにより調整される流量が、3rd Growth工程の開始時点から終了時点まで、時間と共に比例的に変化するようにランピング制御されており、炉内に供給されるドーパントガスの流量が徐々に減少するように制御されている。本実施形態では、3rd Growth工程におけるドーパントガスの炉内への流量(質量流量)、すなわち、MFC16を通過するドーパントガスの流量の初期量は、2nd Growth工程の最終時点におけるドーパントガスの炉内への流量と同じである。例えば、炉内に供給されるドーパントガスの流量は、第3層の基板からの厚さに対する抵抗率の対数値が直線(図4の直線BC)となり、且つその傾き(絶対値)が第2層の基板からの厚さに対する抵抗率の対数値の直線(図4の直線AB)の傾き(絶対値)よりも小さくなるように、制御されている。本実施形態では、MFC13及びMFC16による流量が、2nd Growth工程の最終時点における流量を初期値として比例的に減少し、MFC15による流量が2nd Growth工程の最終時点における流量を初期値として比例的に増加するように制御される。
次に、第1変形例に係るレシピ2に従って製造されたエピタキシャルウェーハのSRプロファイルについて説明する。
図4に示すように、第1変形例に係るレシピ2に従う製造方法により製造されたウェーハのSRプロファイルの方が、比較レシピに従った製造方法により製造されたウェーハのSRプロファイルより、基板Sの表面(Depth=0)近傍の抵抗率の立ち上がりが急峻である。また、レシピ2に従った製造方法により製造されたウェーハのSRプロファイルは、第2層、及び第3層の基板からの厚さに対する抵抗率の対数値をそれぞれ直線状(直線AB、直線BC)とすることができる。なお、本実施形態では、第2層の基板からの厚さに対する抵抗率の対数値の直線ABの傾き(絶対値)が、第3層の基板からの厚さに対する抵抗率の対数値の直線BCの傾き(絶対値)よりも大きくなっており、SRプロファイルが上に凸状となっている。
次に、本発明の第2変形例に係るエピタキシャルウェーハの製造方法について説明する。第2変形例は、基板SにN(Nは、3以上)層を有するエピタキシャルウェーハの製造方法である。
図5は、本発明の第2変形例に係る製造方法のレシピを示す図である。
第2変形例に係る変形レシピは、図3Aに示すレシピ1とは、1st Growth工程の後に、減圧下で行われる少なくとも1以上の層の生成工程(2nd Growth工程〜(N−1) Growth工程)を含んでいる点が異なっている。なお、各層は、基板Sよりも不純物濃度が低くなるように生成される。第1層は、ノンドープ層であってもよい。ここで、第2変形例では、第N層が第2の層に該当し、第2層〜第N−1層が第3の層に該当する。
第2変形例においては、減圧下で行われる層の生成工程の合計時間が所定時間以下(例えば、5分以下)となるようにしている。これにより、減圧下のエピタキシャル成長中に生成されて炉内に付着する塩素化合物を抑制することができる。
また、本変形例においては、第2層〜第N−1層の内のいずれか1以上の層を生成する工程において、MFC13、MFC15、及びMFC16のそれぞれにより調整される流量が、成長工程の開始時点から終了時点まで、時間と共に比例的に変化するようにランピング制御されている。
第2変形例に係るエピタキシャルウェーハの製造方法によっても、上記した実施形態と同様に、基板Sの表面(Depth=0)近傍の抵抗率の立ち上がりが急峻であるSRプロファイルを有するエピタキシャルウェーハを製造することができる。また、変形レシピに従った製造方法により製造されたウェーハのSRプロファイルは、ランピング制御した各層の抵抗率の対数値を所定の特性、例えば、基板からの厚さに対する抵抗率の対数値を直線状とすることができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限られず、他の様々な態様に適用可能である。例えば、上記第2変形例では、最初の複数層を減圧下で生成し、最終層のみを常圧下で生成するようにしていたが、例えば、最初の複数層を減圧下で生成し、最終層の直前の複数層を常圧下で生成するようにしてもよい。また、上記実施形態では、MFC13、MFC15、及びMFC16のそれぞれにより調整される流量をすべてランピング制御するようにしていたが、本発明はこれに限られず、一部のMFC(13、15又は16)により調整される流量をランピング制御するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第1圧力よりも高い圧力である第2圧力を常圧としていたが、本発明はこれに限られず第2圧力を常圧よりも低い圧力としてもよく、また、常圧よりも高い圧力としてもよい。
また、上記実施形態では、減圧の下での気相成長を所定時間以内とするようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、減圧の下での気相成長による層の厚さが所定厚さ以下とするようにしてもよい。また、上記実施形態の第1変形例では、SRプロファイルが上に凸状となる例をあげていたが、本発明はこれに限られず、例えば、SRプロファイルが凹状(下に凸状)になるようにドーパントガスの流量の制御をするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、所定の層における基板からの厚さに対する抵抗率の対数値を直線状にするように、ランピング制御によりドーパントガスの流量を制御していたが、本発明はこれに限られず、所定の層における基板からの厚さに対する抵抗率の値を直線状にするように、ランピング制御によりドーパントガスの流量を制御するようにしてもよい。また、所定の層における基板からの厚さに対する濃度の対数値、又は濃度の値を直線状にするように、ランピング制御によりドーパントガスの流量を制御するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、パンケーキ型反応炉を用いていたが、本発明はこれに限られず、例えば、シリンダ型反応炉等の他のエピタキシャル成長炉を用いるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る反応炉の構成図である。 本発明の一実施形態に係るガス供給系の構成図である。 本発明の一実施形態に係るウェーハ製造工程のレシピ及び比較レシピを示す図である。 本発明の一実施形態に係る製造されたウェーハのSRプロファイルを示す図である。 本発明の第2変形例に係るウェーハ製造工程のレシピを示す図である。
符号の説明
1 反応炉、2 ベルジャー、3 サセプター、4 ノズル、5 排出口、6 ワークコイル、10 ガス供給系、11,12,13,15,16 MFC、14 MIX、S 基板。

Claims (4)

  1. シリコン単結晶の基板の直上に、前記基板よりも不純物濃度が低い第1の層を気相成長させる第1成長工程と、前記第1の層よりも上に第2の層を気相成長させる第2成長工程とを有するエピタキシャルウェーハの製造方法であって、
    前記第1成長工程を常圧以下の第1圧力下で実行し、
    前記第2成長工程を前記第1圧力以上の第2圧力下で実行するとともに、不純物をドープするためのドーパントガスの反応炉内への流量を前記第2成長工程の開始時点から時間と共に徐々に減少させるように1以上の流量制御部によって制御するエピタキシャルウェーハの製造方法。
  2. 前記第2成長工程において、前記第2の層における前記基板からの厚さに対する抵抗率の対数値が直線状となるように、1以上の前記流量制御部による前記反応炉内への前記ドーパントガスの前記流量を前記第2成長工程の開始時点から時間と共に徐々に減少させる
    請求項1に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  3. 前記第1の層と、前記第2の層との間に第3の層を気相成長させる第3成長工程を更に有し、
    前記第3成長工程において、不純物をドープするためのドーパントガスの反応炉内への流量を前記第3成長工程の開始時点から時間と共に徐々に減少させるように1以上の流量制御部によって制御する
    請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  4. 前記第3成長工程において、前記第3の層における前記基板からの厚さに対する抵抗率の対数値が直線状となるように1以上の前記流量制御部による前記反応炉内への前記ドーパントガスの前記流量を前記第3成長工程の開始時点から時間と共に徐々に減少させ
    前記第2成長工程において、前記第2の層における前記基板からの厚さに対する抵抗率の対数値が直線状となるように1以上の前記流量制御部による前記反応炉内への前記ドーパントガスの前記流量を前記第2成長工程の開始時点から時間と共に徐々に減少させ
    前記第2成長工程及び前記第3成長工程において、前記第2の層における前記基板からの厚さに対する抵抗率の対数値の傾きの絶対値が、前記第3の層における前記基板からの厚さに対する抵抗率の対数値の傾きの絶対値よりも小さくなるように前記反応炉内への前記ドーパントガスの前記流量を制御する
    請求項に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
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