JP5227049B2 - リモート制御システム及びリモート制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、データ通信機能及び近距離ワイヤレス通信機能を有した携帯端末機を利用したリモート制御システム及びリモート制御方法に関する。
従来、携帯端末機、例えば携帯電話機をリモートコントローラ(リモコン)として活用することが知られている。例えば、特許文献1には、予め電話機内にメーカ別、機種別に多機種のリモート制御機能を内蔵させて、携帯電話機をリモコンとして利用できるようにする技術が開示されている。特許文献2には、携帯電話機が、機器のリモコンから発信されるパターン信号を受光し、パターン信号データを機器の種類に対応付けて記憶する技術が開示されている。
特許文献1に記載された技術では、携帯電話機にリモコンを登録する煩わしさは無いものの未登録の機器をリモート制御することはできない。特許文献2に記載された技術では、携帯電話機に対する機器の登録の自由度は向上している。しかし、多機能な機器のリモコンのパターン信号データは多数あり、これらを登録するには煩わしさを伴う。これに対し下記に示す特許文献3、4には、携帯電話機が有するデータ通信機能を利用してパターン信号データをダウンロードし、携帯電話機をリモコンとしてセットアップすることが開示されている。特許文献3では、「ある電気製品」の遠隔操作を行うためのリモコン信号の生成期限となるリモコン仕様データがダウンロードされる。特許文献4では、携帯電話機を用いて被制御装置の識別コード(種別、メーカ名、機種名)を検索し、その検索結果に基づいてリモコン制御コードがダウンロードされる。
特開2003−78977号公報(第2、10〜12段落等) 特開平9−233549号公報(第7〜15段落等) 特開2001−237925号公報(第8〜24段落等) 特開2004−128859号公報(第17〜25段落等)
特許文献3及び4に記載の技術によれば、特許文献1に比べて高い自由度で、また、特許文献2に比べて遥かに少ない労力により、携帯電話機をリモコンとしてセットアップすることができる。但し、特許文献3及び4において、制御対象となる機器は、種別、メーカ名、機種名などにより区別されるものである。つまり、「ある電気製品」と称される程度に大まかに区別されるものである。このため、リモコンの制御信号が届く範囲内に複数の制御対象機器が存在する場合には、利用者の意に反して複数の機器がリモート制御される可能性がある。
従来の携帯電話機を利用したリモコンシステムは、テレビ、レコーダー、冷暖房機、空調装置などの家庭内で利用される機器や、ナビゲーション装置、カーステレオなど自動車内で利用される機器、カラオケ店のカラオケ装置などを制御対象としている。従って、リモコンの制御信号が届く範囲内では、同一種別の機器が概ね1つしか存在しないような環境が想定されている。これに対し、オフィス環境において複数の空調噴出し口をリモート制御したり、同一の部屋に複数設置された警報装置のメンテナンスのために各警報装置をリモート制御したりする場合には、上述したように意に反したリモート制御が発生する化可能性が生じる。このため、携帯電話機は、個々の機器に個別に対応したリモート制御信号を送信可能なようにセットアップできることが望まれる。
本願発明は、上記課題に鑑みて創案されたもので、携帯端末機をリモートコントローラとし、近距離ワイヤレス通信手段を備えた機器を当該機器ごとにリモート制御することが可能なリモート制御システム及びリモート制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るリモート制御システムの特徴構成は、
近距離ワイヤレス通信手段を備えた機器を当該機器ごとにリモート制御するための制御情報を当該機器の属性情報に関連付けて記憶する制御情報記憶手段を有するサーバと、以下の構成を有する携帯端末機とを備える点にあり、当該携帯端末機は、
当該機器の属性情報を取得する属性情報取得手段と、
前記サーバとデータ通信を行い、当該属性情報に基づいて前記制御情報記憶手段から前記機器に関する前記制御情報を取得する制御情報取得手段と、
当該制御情報に基づいて前記機器に対して所定のリモート制御を行うためのリモート制御信号を生成する制御信号生成手段と、
近距離ワイヤレス通信により前記機器にリモート制御信号を送信する制御信号送信手段と、を有し、
前記機器は、警報装置であり、前記制御情報は、当該警報装置のメンテナンスを行う際の操作情報を含み、
前記サーバは、前記警報装置のメンテナンス結果を含む保守情報を記憶する保守情報記憶手段を備え、
前記携帯端末機は、前記保守情報を前記データ通信により前記保守情報記憶手段に送信する点にある。
この特徴構成によれば、近距離ワイヤレス通信手段を備えた機器を当該機器ごとにリモート制御するための制御情報が当該機器の属性情報に関連付けてサーバに記憶される。携帯端末機は、当該機器の属性情報を取得し、その属性情報に基づいてサーバから制御情報を取得する。携帯端末機は、取得した制御情報に基づいてリモート制御信号を生成する。携帯端末機は、機器を当該機器ごとにリモート制御信号を送信可能なリモートコントローラとして機能することが可能となる。その結果、携帯端末機をリモートコントローラとして用い、近距離ワイヤレス通信手段を備えた機器を当該機器ごとにリモート制御することが可能なリモート制御システムを提供することが可能となる。
尚、近距離ワイヤレス通信は、ブルートゥース(登録商標)や赤外線通信であると好適である。特に、本発明においては、近距離ワイヤレス通信が赤外線通信であると好適である。赤外線通信は、安価な赤外発光ダイオードや赤外に感度を有するフォトダイオード、大量生産されている赤外線通信制御ICなどを利用して実現することができる。従って、低コストで機器に近距離ワイヤレス通信機能を付加することができる。
また、本発明に係るリモート制御システムの更なる特徴構成は、
前記属性情報が、前記機器のID情報を含み、前記制御情報が、前記制御信号生成手段が当該ID情報に応じて異なる前記リモート制御信号を生成可能な情報である点にある。
機器のID情報は、各機器に個別の情報である。例えば、機器の製造時のシリアル番号等がID情報に相当する。属性情報に機器のID情報を含むことにより、携帯端末機は、リモート制御対象の各機器に応じた制御情報を取得することができ、各機器に応じたリモート制御信号を生成することができる。その結果、携帯端末機をリモートコントローラとして用い、近距離ワイヤレス通信手段を備えた機器を当該機器ごとにリモート制御することが可能なリモート制御システムを提供することが可能となる。
また、本発明に係るリモート制御システムの更なる特徴構成は、
前記機器が、前記属性情報をバーコードにより当該機器に表示するものであり、前記携帯端末機が、撮像手段及びバーコード認識手段を有するものであって、
前記撮像手段及び前記バーコード認識手段が、前記属性情報取得手段として機能し、前記バーコードに記録された前記属性情報を取得する点にある。
属性情報が機器のメーカ名や機種名などの大まかな情報であれば、携帯端末機のディスプレイに表示されたブラウザ画面などを利用して容易に検索し、検索結果を順次選択することによって携帯端末機に属性情報を入力することが可能である。しかし、機器を個々にリモート制御するためには、属性情報は、各機器を特定可能な情報、即ち、より詳細な(ユニークな)情報であることが好ましい。一方、属性情報が製造シリアル番号など、機器ごとのID情報を含むものである場合、携帯端末機への属性情報の入力はより煩雑となる。本特徴構成によれば、携帯端末機への入力が煩雑な属性情報がバーコードによって表示され、携帯端末機はそのバーコードを読み取ることによって簡単に属性情報を取得することができる。従って、容易且つ正確に詳細な属性情報を携帯端末機に取得させることができる。
また、本発明に係るリモート制御システムの特徴構成は、前記機器が警報装置であり、前記制御情報が当該警報装置のメンテナンスを行う際の操作情報を含む点にある。
ガス警報装置、火災警報装置などの警報装置は、天井や壁面の高い箇所など、メンテナンス作業者の手が届き難い箇所に設置されることが多い。従って、メンテナンスの際の動作モードの切り替えなどの操作をリモート制御により実行することができると作業性が向上する。一方、オフィス環境などにおいては、このような警報装置は、リモートコントローラが発するリモート制御信号が届く範囲内に複数個設置されている場合がある。従って、例えば機種単位で同じリモート制御信号が用いられると、リモート制御対象の警報装置とは異なる別の警報装置が制御されてしまう可能性がある。しかし、メンテナンスの際に複数の警報装置に対応する複数のリモートコントローラを用意することは非効率である。また、警報装置の設置場所に到着するまで、各警報装置の属性情報が不明確な場合も多く、事前にリモートコントローラを準備できないことも多い。しかし、本特徴構成によれば、メンテナンス作業を実施する場所において、警報装置の属性情報を取得して、携帯端末機を警報装置ごとの制御が可能なリモートコントローラとすることができる。従って、本発明における機器が警報装置であり、本発明における制御情報が、当該警報装置のメンテナンスを行う際の操作情報を含むと、本発明を非常に効果的に活用することができる。
また、本発明に係るリモート制御システムの特徴構成は、前記機器が警報装置であり、前記制御情報が当該警報装置のメンテナンスを行う際の操作情報を含む場合において、
前記サーバが、前記警報装置のメンテナンス結果を含む保守情報を記憶する保守情報記憶手段を備え、前記携帯端末機が、前記保守情報を前記データ通信により前記保守情報記憶手段に送信する点にある。
本特徴構成によれば、メンテナンス結果を含む保守情報が、携帯端末機からサーバに送信される。メンテナンス作業を実施する場所から遅滞なく保守情報がサーバに送信されるので、メンテナンス作業の作業効率が向上し、警報装置を設置する顧客に対するサービスを向上することもできる。
また、本発明に係るリモート制御システムの特徴構成は、上記各特徴構成に加え、前記携帯端末機が、携帯電話機である点にある。
携帯電話機は、データ通信機能や近距離ワイヤレス通信機能を備えたものも多く、普及台数も非常に多い。従って、リモートコントローラとして機能させることができる携帯端末機とすると好適である。
上記目的を達成するための、本発明に係る、データ通信機能及び近距離ワイヤレス通信機能を有した携帯端末機を利用したリモート制御方法の特徴構成は、
近距離ワイヤレス通信手段を備えた機器を当該機器ごとにリモート制御するための制御情報を、当該機器の属性情報に関連付けて、サーバに備えられた制御情報記憶手段に記憶する制御情報記憶工程と、
前記携帯端末機によって、前記機器の属性情報を取得する属性情報取得工程と、
前記サーバとデータ通信を行い、前記属性情報に基づいて前記制御情報記憶手段から前記制御情報を取得する制御情報取得工程と、
当該制御情報に基づいて前記機器をリモート制御するためのリモート制御信号を生成する制御信号生成工程と、
近距離ワイヤレス通信により前記機器にリモート制御信号を送信する制御信号送信工程と、
を備え
前記機器は、警報装置であり、前記制御情報は、当該警報装置のメンテナンスを行う際の操作情報を含み、
前記サーバは、前記警報装置のメンテナンス結果を含む保守情報を記憶する保守情報記憶手段を備え、
前記携帯端末機は、前記保守情報を前記データ通信により前記保守情報記憶手段に送信する点にある。
この特徴構成によれば、近距離ワイヤレス通信手段を備えた機器を当該機器ごとにリモート制御するための制御情報が当該機器の属性情報に関連付けてサーバに記憶される。携帯端末機は、当該機器の属性情報を取得し、その属性情報に基づいてサーバから制御情報を取得する。携帯端末機は、取得した制御情報に基づいてリモート制御信号を生成し、機器にそのリモート制御信号を送信する。つまり、本特徴構成によれば、携帯端末機をリモートコントローラとして利用して、機器を当該機器ごとにリモート制御可能とすることが可能となる。
また、本発明に係るリモート制御方法の更なる特徴構成は、前記属性情報が前記機器のID情報を含み、前記制御情報が前記制御信号生成工程において当該ID情報に応じて異なる前記リモート制御信号を生成可能な情報である点にある。
機器のID情報は、各機器に個別の情報である。属性情報に機器のID情報を含むことにより、携帯端末機は、リモート制御の対象となる各機器に応じた制御情報を取得することができ、各機器に応じたリモート制御信号を生成することができる。その結果、携帯端末機をリモートコントローラとして利用し、近距離ワイヤレス通信手段を備えた機器を当該機器ごとにリモート制御することが可能なリモート制御方法を提供することが可能となる。
尚、本発明に係るリモート制御方法は、上述したリモート制御システムに関する全ての追加的特徴とその作用効果を備えることができるものである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明の機器がガス漏れや不完全燃焼や火災などの検知対象となる事象の発生を利用者に対して報知する警報装置であり、本発明の携帯端末機が携帯電話機である場合を例として説明する。
〔システム構成〕
図1は、本発明のリモート制御システムの好適な実施形態の全体構成を模式的に示すブロック図である。図1は、近距離ワイヤレス通信手段を備えた警報装置1(機器)と、この警報装置1を当該警報装置1ごとにリモート制御するための制御情報を当該警報装置1の属性情報に関連付けて記憶する制御情報記憶手段を有するサーバ2と、携帯電話機3(携帯端末機)とを備えたリモート制御システムを示している。警報装置1は、壁面設置タイプのものや、天井設置タイプのものがある。図1では、壁面設置タイプの警報装置1を例示しているが、壁面設置タイプの警報装置1も、天井近くの比較的高所に設置される場合が多い。サーバ2には、制御情報記憶手段として機能する制御情報DB2aが構築されている。
サーバ2は、例えば警報装置1の製造メーカや警報装置1のメンテナンスサービスを提供する会社や団体などが管理運用するサーバである。そして、上述したように、サーバ2には制御情報DB2aが備えられている。サーバ2は、本実施形態においてはインターネット7に接続されている。インターネット7に接続されたサーバ2以外の他の装置は、パスワードの入力など所定の手順を踏むことによってインターネットを介してサーバ2にアクセスすることが可能である。このアクセスの1つの形態として、データ通信が可能な携帯電話網5から、当該携帯電話網5によるサービスを提供する通信事業者が管理するゲートウェイ6を介してインターネット7へ接続することが可能である。サーバ2が、携帯電話網5からのアクセスが可能な形態で制御情報DB2aを構築している場合には、この経路を介して携帯電話機3から制御情報DB2aへアクセスすることが可能である。即ち、図1に示すように、携帯電話機3から、携帯電話の基地局4、携帯電話網5、ゲートウェイ6、インターネット7を介してサーバ2の制御情報DB2aにアクセスすることができる。
尚、サーバ2はインターネット7に接続される形態に限らず、警報装置1の製造メーカや警報装置1のメンテナンスサービスを提供する会社や団体などが管理運用するイントラネット(不図示)やエクストラネット(不図示)に接続されるものであってもよい。そして、その場合には、通信事業者と提携することによって、携帯電話網5とイントラネットとをゲートウェイ6を介することなく接続してもよい。何れにせよ、携帯電話機3などの携帯端末機からサーバ2にアクセス可能な環境が整備されていればよい。
詳細は後述するが、携帯電話機3は、サーバ2と携帯電話網5を介してデータ通信を行って、制御情報DB2aから制御情報を取得し、警報装置1をリモート制御するためのリモート制御信号を生成する。携帯電話機3は赤外線通信部301を備えており、警報装置1に対してリモート制御信号を送信する。警報装置1も赤外線通信部101を備えており、携帯電話機3から発信されたリモート制御信号を受信する。携帯電話機3の赤外線通信部301は本発明の制御信号送信手段に相当し、警報装置1の赤外線通信部101は、本発明の近距離ワイヤレス通信手段に相当する。このように、携帯電話機3をリモートコントローラとし、近距離ワイヤレス通信手段を備えた警報装置1をリモート制御することが可能なリモート制御システムが構築される。以下、このリモート制御システム及びリモート制御方法について詳細に説明する。
〔警報装置〕
図1及び図2を利用して警報装置1の構成について説明する。図2は、警報装置1の構成を模式的に示すブロック図である。図2に示すように、警報装置1は、検知手段10と、主制御部20と、報知手段30と、赤外線通信手段40と、メモリ21と、内蔵電池22とを備えている。
検知手段10は、ガス漏れや不完全燃焼や火災などの検知対象となる「事象」の発生を検知する機能部である。主制御部20は、警報装置1の制御の中核となる機能部であり、マイクロプロセッサや論理回路群などの電子回路によって構成される。報知手段30は、検知対象となる「事象」の発生を利用者に報知する機能部である。赤外線通信手段40は、本発明の近距離ワイヤレス通信手段として機能する機能部である。
警報装置1は、内蔵電池22から電源スイッチ23を介して駆動電力を供給される。即ち、当該警報装置1は、設置箇所の制約を受けないように電源コードを省略することができる電池駆動型に構成されている。警報装置1は、その検知対象となる事象の特性上、例えば5年間などの使用期間が定められ、使用期間の経過に伴って交換される。内蔵電池22は、この使用期間に亘り警報装置1が充分に動作可能な容量を有している。メモリ21は、主制御部20が実行するプログラムや検知手段10の判定基準、警報装置1が発した警報の履歴などを記憶する。本実施形態では、EEPROMやフラッシュメモリなど、書き換え可能且つ不揮発性の半導体メモリにより構成される。
図2に示した上記各機能部は、機能としての分担を示すものであり、必ずしも物理的に独立したものである必要はない。例えば、図2に示す検知部14や音声回路31、デコーダ・エンコーダ43、メモリ21などの一部や全部が、主制御部20として機能するマイクロプロセッサに含まれていてもよい。
検知手段10は、メタンの濃度を検知するメタンセンサ11と、一酸化炭素の濃度を検知する一酸化炭素センサ12(図2では「COセンサ」と表記。)と、室内温度を検知する熱センサ13と、検知部14とを有して構成されている。図1に示すように、メタンセンサ11及び一酸化炭素センサ12は、警報装置1の筐体100の前面に形成された通気孔102の内部に設けられている。熱センサ13は、筐体100の前面に設けられている。検知部14は、主制御部20からの信号に応答してこれらセンサ11、12、13を駆動制御し、応答信号を受け取る。
メタンセンサ11及び一酸化炭素センサ12は、公知の半導体式のセンサ素子を有して構成されている。これらのセンサ11及び12は、主制御部20からの信号に応答して検知部14により制御されて、周囲のガス濃度に応じた出力を検知部14に出力する。熱センサ13は、公知の熱電対からなり、周囲の室内温度に応じて変化する出力が検知部14により検知される。尚、当然ながら、他のセンサを用いてこれらの事象を検知するように構成してもよい。
上記検知部14は、ガス漏れ、不完全燃焼、火災等の検知対象となる事象の発生を検知するように構成されている。具体的には、メタンセンサ11で検知されたメタン濃度が所定の遅延時間継続して所定のガス漏れ判定用閾値を超えた状態となるとガス漏れとして検知する。一酸化炭素センサ12で検知された一酸化炭素濃度が所定の遅延時間継続して所定の不完全燃焼判定用閾値を超えた状態となると不完全燃焼として検知する。熱センサ13で検知された室内温度が所定の遅延時間継続して所定の火災判定用閾値を超えた状態となると火災として検知する。このように、検知部14は、検知対象となる事象が発生したと考えられる「状態」を判定する機能を有しており、その機能をマイクロプロセッサが分担すると好適である。
尚、メモリ21には、検知部14による判定処理で利用されるガス漏れ判定用閾値、不完全燃焼判定用閾値、及び、火災判定用閾値の夫々についての監視閾値が記憶されている。例えば、ガス漏れ判定用の監視閾値は、メタン濃度5000ppm時のメタンセンサ11の出力値に設定されている。不完全燃焼判定用の監視閾値は、一酸化炭素濃度500ppm時の一酸化炭素センサ12の出力値に設定されている。火災判定用の監視閾値は、室内温度摂氏65度時の熱センサ13の出力値に設定されている。尚、ここで、上記夫々の判定用閾値については任意に設定することができる。例えば判定用閾値を複数段階に設定し、被検知事象の程度を複数段階に検知しても構わない。
また、この検知部14は、上述したようなガス漏れ、不完全燃焼、火災の事象の検知処理を、例えば30秒間隔等の所定の検知間隔で実行するように構成されている。また、これら、検知対象となる事象が発生したと考えられる「状態」を検知した場合には、その事象を識別可能な信号を主制御部20に出力する。尚、メタンセンサ11及び一酸化炭素センサ12の出力は、図示しないサーミスタにより検知される当該センサ11、12の近傍温度に基づいて補正されると好適である。
主制御部20は、検知手段10で検知されたメタン濃度、一酸化炭素濃度、又は、室内温度が所定の遅延時間継続して所定の判定用閾値を超えた状態となると、ガス漏れ、不完全燃焼、又は、火災と判定する。そして、報知手段30を介して、ガス漏れ、不完全燃焼、又は、火災の発生を利用者等に通知する。
報知手段30は、スピーカ32及び当該スピーカ32から各種効果音やメッセージを出力可能な音声回路31と、LED34及びLED34を発光させるドライブ回路33と、を有して構成されている。音声回路31は、主制御部20から入力された信号に応答して、スピーカ32からビープ音や音声メッセージを出力させる形態で、その入力信号に応じた音声を出力する。ドライブ回路33は、主制御部20から入力された信号に応じて、LED34を発光させる。尚、ドライブ回路33は、電源スイッチ23がオン状態となった場合に、電源投入を報知するためにLED34を発光させてもよい。
本実施形態においては、不図示であるが屋外等に対して上記事象の発生を通報するべく玄関等で音声を出力するような集中監視盤やインターホン親機等の外部機器(図示省略)に対して所定の外部信号を出力する外部出力手段等を設けても構わない。
赤外線通信手段40は、赤外線通信により携帯電話機3と通信を行う機能部である。図2において、符号41は送信部を示し、符号42は受信部を示している。符号43は、通信データのデコーダ・エンコーダである。送信部41は、赤外線を発する赤外発光ダイオード45と、赤外発光ダイオード45を発光させるドライブ回路44とを備えている。受信部42は、赤外線に感度を有するフォトトランジスタ46と、フォトトランジスタ46の出力を波形成形する波形成形回路47とを備えている。尚、フォトトランジスタ46に代えてフォトダイオードと周辺回路とを用いて構成してもよい。
警報装置1は、赤外線通信手段40を備えることにより、リモートコントローラを用いてリモート制御されることが可能である。また、赤外線通信により、メモリ21に記憶された各種閾値やプログラムを更新したり、警報の履歴を出力したりすることもできる。
図1に示すように、警報装置1の筐体100には、二次元バーコード103が表示されている。二次元バーコード103には、警報装置1の製品番号、ID情報(製造シリアル番号)などの属性情報が記録されている。尚、ここでは、二次元バーコード103を例示しているが、勿論属性情報が一次元バーコードで表現可能な情報量であれば、一次元バーコードを用いてもよい。また、警報装置1の筐体100に、属性情報が記載された銘板などを貼付してもよい。
警報装置1は、上述したように、壁面設置タイプであっても天井近くの比較的高所に設置される場合が多い。また、警報装置1は、例えば数ヶ月ごとあるいは1年ごとなど、定期的にメンテナンスを受けることが好ましく、多くの場合、作業者が設置場所を訪問してメンテナンスを実施している。メンテナンスに際しては、警報装置1の検知対象となるガス漏れ、不完全燃焼、火災などの「事象」の性質上、事象に対して適切な感度を備えているか、事象を検知した場合に適切な報知が実行されるか、等が検査される。この時、実際に事象が発生する際の状態にまでガス濃度や温度を上昇させると、検査に時間を要する。そこで、一般的には、上述したような検知閾値を検査用の数値に変更して、閾値を超えた際に検知され、報知されることが確認される。また、音声による報知が実行された場合、早期に報知出力を停止させて騒音を防止する。つまり、メンテナンスに際しては、通常動作とは異なる動作モードで警報装置1が運転される。
従来、このようなメンテナンスに際しては、作業者が警報装置1の所定のスイッチ等を操作したり、メンテナンス用機材を接続したりすることによって、動作モードを変更している。例えば、特開2002−269657号公報には、電源を投入すると通常より低い閾値を用いる点検モードとなり、所定時間経過後に通常の閾値を用いる通常モードとなる警報装置が記載されている。そして、一般的に電源の投入及び遮断は、電源スイッチ(本実施形態では電源スイッチ23)の操作によって行われる。しかし、警報装置1は、比較的高所に設置されることが多く、手動でスイッチ操作を行うことは面倒であり、作業効率を低下させる。
そこで、本実施形態においては、赤外線通信手段40を有する警報装置1をリモート制御することにより、メンテナンスを実施する。但し、オフィス環境などにおいては、このような警報装置1は、リモートコントローラが発するリモート制御信号が届く範囲内に複数個設置されている場合がある。従って、例えば機種単位で同じリモート制御信号が用いられると、リモート制御対象の警報装置1とは異なる別の警報装置1が制御されてしまう可能性がある。しかし、メンテナンスの際に複数の警報装置1に対応する複数のリモートコントローラを用意することは非効率である。そこで、携帯電話機3を警報装置ごとの制御が可能なリモートコントローラとして利用する。以下、そのような携帯電話機3の構成について説明する。
〔携帯電話機〕
図3は、携帯電話機3の構成を模式的に示すブロック図である。図に示すように、携帯電話機3は、属性情報取得手段50と、制御情報取得手段60と、制御信号生成部70と、赤外線通信手段80とを有して構成されている。これらの各機能部は、機能としての分担を示すものであって、必ずしも物理的に異なる形態で構成される必要はない。
以下、各機能部の概要について説明する。各機能部の詳細については、リモート制御システムを用いて、携帯電話機3が警報装置1のリモート制御を実施する際の手順に沿って後述する。
属性情報取得手段50は、警報装置1の属性情報を取得する機能部である。詳細は後述するが、図1及び図3に示すように、携帯電話機3のキーパネル52、入力制御部51、カメラ53、画像処理部54、バーコード認識部55、主制御部90が本発明の属性情報取得手段50に相当する。
制御情報取得手段60は、サーバ2とデータ通信を行い、取得された属性情報に基づいて制御情報DB2aから警報装置1に関する制御情報を取得する機能部である。詳細は後述するが、図3に示すように、携帯電話機3の通信処理部61、アンテナ62、主制御部90は、本発明の制御情報取得手段60に相当する。通信処理部61は、受話器として機能するスピーカ63及びマイク64を用いた音声通話による通信を処理する共に、パケット通信などによるデータ通信を処理する機能部である。
制御信号生成部70は、制御情報に基づいて警報装置1に対して所定のリモート制御を行うためのリモート制御信号を生成する。制御信号生成部70は、後述するデコーダ・エンコーダ83と共に本発明の制御信号生成手段に相当する。
図3において、符号81は送信部を示し、符号82は受信部を示している。符号83は、通信データのデコーダ・エンコーダである。送信部81は、赤外線を発する赤外発光ダイオード85と、赤外発光ダイオード85を発光させるドライブ回路84とを備えている。受信部82は、赤外線に感度を有するフォトトランジスタ86と、フォトトランジスタ86の出力を波形成形する波形成形回路87とを備えている。尚、フォトトランジスタ86に代えてフォトダイオードと周辺回路とを用いて構成してもよい。
ドライブ回路84及び赤外発光ダイオード85は、赤外線通信により、警報装置1にリモート制御信号を送信する。赤外線通信は、近距離ワイヤレス通信の一種である。従って、赤外線通信手段80、特に赤外発光ダイオード85及び赤外発光ダイオード85は、本発明の近距離ワイヤレス通信により警報装置1にリモート制御信号を送信する制御信号送信手段に相当する。
以下、リモート制御システムを用いて、携帯電話機3が警報装置1のリモート制御を実施する際の手順を説明する。
〔制御情報記憶工程〕
赤外線通信やブルトゥース(登録商標)などの近距離ワイヤレス通信手段を備えた警報装置1を当該警報装置ごとにリモート制御するための制御情報が、当該警報装置1の属性情報に関連付けて、サーバ2に備えられた制御情報DB2aに記憶される(制御情報記憶工程)。即ち、警報装置1の設置場所においてメンテナンス作業が実施される前に、制御情報DB2aに制御情報が記憶される。
この制御情報は、一例として制御コードが記載された電子ファイルや、当該電子ファイルが圧縮された電子ファイルである。また、別の例として、マイクロコンピュータ上で実行することによって、制御コードを生成可能なプログラムの形態の電子ファイルである。制御情報は、個々の警報装置1の属性情報に関連付けられてサーバ2の制御情報DB2aに記憶されている。従って、警報装置1の属性情報1に応じて、適切な制御情報を取り出すことが可能である。尚、制御情報DB2aには、属性情報に応じて完全独立して制御情報を記憶する必要はなく、共通の制御情報に関しては共有するなど、適宜記憶容量を抑制して記憶されると好適である。
〔属性情報取得工程〕
メンテナンス作業者は、警報装置1の設置場所において、携帯電話機3に警報装置1の属性情報を入力する。つまり、携帯電話機3は、警報装置1の属性情報を取得する。属性情報とは、例えば、警報装置1のメーカ名、製品番号、製造年月、製造シリアル番号、制御情報が記憶されたサーバ2のアドレスなどである。特に、警報装置1ごとに異なる属性情報である製造シリアル番号、製造年月などは、当該警報装置1のID情報に相当する。
このような属性情報は、警報装置1の筐体100に例えば銘板などによって表示されている。あるいは、メンテナンス記録簿や、販売記録、顧客簿などに属性情報を記載しておいてもよい、メンテナンス作業者は、これらの表示内容や記載内容を携帯電話機3のキーパネル52から入力することによって、属性情報を入力することができる。属性情報の入力は、一例として、携帯電話機3からサーバ2に接続し、携帯電話機3のディスプレイ92に表示される初期画面に警報装置1の機種名、ID情報などを入力することによって実施することができる。
本実施形態では、更に効率的且つ正確な属性情報の入力を可能とするべく、警報装置1の筐体100に属性情報が記録された二次元バーコード103を表示させている。図3に示すように、携帯電話機3は、カメラ53(撮像手段)を備えている。携帯電話機3は、二次元バーコード103をカメラ53で撮影し、画像処理部54のバーコード認識部55で認識することによって、高速且つ正確に属性情報を取得する。この場合、二次元バーコードがサーバ2のアドレス(URL:uniform resource locator)、更には当該警報装置1に特化した制御情報が記憶されたアドレスの情報を含んでいると好適である。メンテナンス作業者は、二次元バーコードを携帯電話機3に読み取らせるだけで、携帯電話機3に、赤外線受信手段を備えた警報装置1の属性情報を取得させることができる。
〔制御情報取得工程〕
携帯電話機3は、取得した属性情報を用いてサーバ2とデータ通信を行い、制御情報を取得する。メンテナンス作業者が、属性情報を携帯電話機3のキーパネル52を用いて入力した場合には、キーパネル52の実行キー(送信キー)を操作することにより、携帯電話機3がサーバ2に接続される。つまり、携帯電話機3は、基地局4、携帯電話網5、ゲートウェイ6、インターネット7を介してサーバ2の制御情報DB2aにアクセスする。そして、ディスプレイ92に表示される案内に従って、作業者がキーパネル52を操作することによって、制御情報が携帯電話機3にダウンロードされる。
属性情報が二次元バーコード103から取得された場合には更に容易に制御情報がダウンロードされる。携帯電話機3は、二次元バーコード103から所望の制御情報が格納されたアドレスを認識するので、作業者は入力の手間を掛けることなく、制御情報をダウンロードすることができる。
以上、携帯電話機3は、サーバ2とデータ通信を行い、取得された属性情報に基づいて制御情報DB2aから制御情報を取得する。
〔制御信号生成工程〕
携帯電話機3の主制御部90の制御信号生成部70は、取得した制御情報に基づいて、警報装置1をリモート制御するためのリモート制御信号を生成する。制御情報が、制御コードが記載された電子ファイルである場合には、制御信号生成部70はその電子ファイルを不図示のメモリに記録する。また、制御情報が圧縮された電子ファイルである場合には、制御信号生成部70は解凍処理を行って同様に不図示のメモリに記録する。制御情報がプログラムの場合には、主制御部90(制御信号生成部70)においてこのプログラムを実行し、制御コードを生成し、不図示のメモリに記録する。制御コードの生成が完了すると、例えば、主制御部90から表示制御部91を介してディスプレイ92に「リモコンモード準備完了」などの表示が出力される。
制御コードは、携帯電話機3のキーパネル52の各種キーに対応付けられている。つまり、制御情報には、メンテナンスを行う際の操作情報が含まれており、各操作がキーパネル52の各種キーに割り付けられる。この割り付けの対応の一部又は全てが、ディスプレイ92に表示されると好適である。操作の数が多い場合には、スクロール表示や、タグを用いたページ分割などを行うことによってディスプレイ92に表示されると好適である。このような表示は、主制御部90の出力に基づいて、表示制御部91により制御される。
メンテナンス作業者が、携帯電話機3のキーパネル52を操作すると、入力制御部51を介してキー情報が主制御部90に入力される。主制御部90は、取得したキー情報に基づいて不図示のメモリから適切な制御コードを抽出し、当該制御コードを赤外線通信手段80に出力する。赤外線通信手段80のデコーダ・エンコーダ83は、入力された制御コードをデコードしてリモート制御信号を生成する。
尚、制御情報がプログラムの場合には、主制御部90がキー情報を受け取った後、このキー情報に基づいてプログラムを実行して都度制御コードを演算してもよい。つまり、予め、プログラムを実行して不図示のメモリに制御コードを記憶させることなく、メモリを用いずにキー操作の都度、制御コードを生成してもよい。つまり、キー操作の都度、制御信号生成工程を実施してもよい。
〔制御信号送信工程〕
生成されたリモート制御信号は、送信部81のドライブ回路84を介して、赤外発光ダイオード85を発光させる。発生した赤外光は、リモート制御信号として警報装置1へ送信される。
上述したように、ガス警報装置、火災警報装置などの警報装置1は、天井や壁面の高い箇所など、メンテナンス作業者の手が届き難い箇所に設置されることが多い。従って、メンテナンスの際の動作モードの切り替えなどの操作をリモート制御により実行することができると作業性が向上する。例えば、上述したように電源投入後に警報装置1が点検モードとなる場合には、通常動作中の警報装置1の電源を一旦切り、再度電源を導入する必要がある。このためには、電源スイッチ23を操作する必要がある。警報装置1がメンテナンス作業者の手が届き難い高い箇所に設置されている場合は、電源スイッチ23の操作が困難であるがリモート制御であれば容易に電源の操作が可能である。
尚、上述したように属性情報は警報装置1のID情報を含むことができる。そして、属性情報が警報装置1のID情報を含む場合、制御情報は制御信号生成工程において当該ID情報に応じて異なるリモート制御信号を生成可能な情報である。従って、警報装置1へ送信される赤外光によるリモート制御信号は、赤外線通信の通信可能領域内に設置されている同じ種類の別の警報装置をリモート制御しない信号とすることが可能である。
オフィス環境などにおいては、このような警報装置1がリモート制御信号の届く範囲内に複数個設置されている場合がある。複数の警報装置1のメンテナンスをリモート制御により実施する場合には、警報装置1ごとに、上記、属性情報取得工程、制御情報取得工程、制御信号生成工程、制御信号送信工程を、順次実施すればよい。メンテナンスの際に複数の警報装置1に対応する複数のリモートコントローラを用意することは非効率である。また、警報装置1の設置場所に到着するまで、各警報装置1の属性情報が不明確な場合も多く、事前にリモートコントローラを準備できないことも多い。しかし、最低1台の携帯電話機3を順次リモートコントローラとしてセットアップすることができる。勿論、作業者が複数人存在する場合には、並行して複数台の携帯電話機3をリモートコントローラとしてセットアップしてもよい。リモート制御信号は、警報装置ごとにリモート制御可能な信号である。従って、複数人で作業を実施する場合であっても混信することなく、良好に警報装置1をリモート制御することができる。
〔付加的な機能〕
サーバ2は、警報装置1のメンテナンス結果を含む保守情報を記憶する保守情報DB2b(保守情報記憶手段)を備えている。携帯電話機3は、サーバ2から制御情報をダウンロードするだけに留まらず、メンテナンス結果を示す保守情報をサーバ2にアップロードすることも可能である。メンテナンス作業を実施する場所から遅滞なく保守情報がサーバ2に送信されるので、メンテナンス作業の作業効率が向上し、警報装置1を設置する顧客に対するサービスを向上することができる。
また、図2及び図3に示したように、警報装置1及び携帯電話機3は、共に送受信可能な赤外線通信手段40及び80を有している。従って、警報装置1から情報を送信し、携帯電話機3がその情報を受信することも可能である。例えば、警報装置1のメモリ21に警報の履歴などが記憶されており、その履歴情報を携帯電話機3に送信することができる。具体的には、携帯電話機3が履歴情報の送信を指示する制御コードをリモート制御信号として送信する。この制御コードを受信した警報装置1は履歴情報を携帯電話機3へ送信する。携帯電話機3は送信された履歴情報を受信する。メンテナンス作業者は、受信した履歴情報をディスプレイ92上で確認することができる。また、携帯電話機3は、この履歴情報を含めてメンテナンス結果を示す保守情報をサーバ2にアップロードしてもよい。
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態においては、本発明の携帯端末機として携帯電話機を例に説明した。しかし、携帯端末機は携帯電話機に限定されるものではなく、PDA(Personal Digital Assistant)やデジタルカメラ、携帯音楽プレーヤーなどであってもよい。即ち、制御情報が格納されたサーバへアクセス可能な通信機能、警報装置などの機器との間でワイヤレス通信が可能なワイヤレス通信機能、リモートコントローラとしての操作ボタン等を備えていれば充分である。近年、インターネットへ接続可能な通信機能やリモート制御用のワイヤレス通信機能が搭載されたデジタルカメラや携帯音楽プレーヤーが実用化されている。従って、これらの端末機も本発明の携帯端末機として適用可能である。
(2)上記実施形態においては、近距離ワイヤレス通信機能として赤外線通信機能を例に説明した。しかし、例えば、近距離ワイヤレス通信機能にはブルートゥース(登録商標)などもある。従って、赤外線通信機能に代えて、あるいは赤外線通信機能と共に、ブルートゥースを用いてもよい。例えば、上記実施形態において、情報量が少ない警報装置へのリモート制御には赤外線通信を用い、情報量が多い警報装置から携帯電話機への履歴情報の転送にはブルートゥースを用いるなどとしても好適である。
本発明は、携帯電話機などの携帯端末機をリモートコントローラとし、赤外線通信などの近距離ワイヤレス通信手段を備えた機器を当該機器ごとにリモート制御することが可能なリモート制御システムに適用することができる。特に、近距離ワイヤレス通信の通信範囲内に同一の機器が複数存在する場合に、各機器を個別にリモート制御可能なリモートコントローラを、1台の携帯端末機を用いて実現することができる。
本発明のリモート制御システムの全体構成の一例を模式的に示すブロック図 警報装置の構成を模式的に示すブロック図 携帯電話機の構成を模式的に示すブロック図
符号の説明
1:警報機(機器)
2:サーバ
2a:制御情報DB(制御情報記憶手段)
3:携帯電話機(携帯端末機)
40:赤外線通信手段(近距離ワイヤレス通信手段)
50:属性情報取得手段
51:入力制御部(属性情報取得手段)
52:キーパネル(属性情報取得手段)
53:カメラ(撮像手段、属性情報取得手段)
54:画像処理部(属性情報取得手段)
55:バーコード認識部(バーコード認識手段、属性情報取得手段)
60:制御情報取得手段
61:通信処理部(制御情報取得手段)
62:アンテナ(制御情報取得手段)
70:制御信号生成部(制御信号生成手段)
80:赤外線通信手段(制御信号生成手段、制御信号送信手段)
81:送信部(制御信号送信手段)
83:デコーダ・エンコーダ(制御信号生成手段)
84:ドライブ回路(制御信号送信手段)
85:赤外発光ダイオード(制御信号送信手段)
90:主制御部(属性情報取得手段、制御情報取得手段、制御信号生成手段)
101:赤外線通信部(近距離ワイヤレス通信手段)
103:二次元バーコード(バーコード)
301:赤外線通信部(制御信号送信手段)

Claims (6)

  1. 近距離ワイヤレス通信手段を備えた機器を当該機器ごとにリモート制御するための制御情報を当該機器の属性情報に関連付けて記憶する制御情報記憶手段を有するサーバと、携帯端末機とを備え、
    当該携帯端末機は、
    当該機器の属性情報を取得する属性情報取得手段と、
    前記サーバとデータ通信を行い、前記属性情報に基づいて前記制御情報記憶手段から前記機器に関する前記制御情報を取得する制御情報取得手段と、
    当該制御情報に基づいて前記機器に対して所定のリモート制御を行うためのリモート制御信号を生成する制御信号生成手段と、
    近距離ワイヤレス通信により前記機器にリモート制御信号を送信する制御信号送信手段と、を有し、
    前記機器は、警報装置であり、前記制御情報は、当該警報装置のメンテナンスを行う際の操作情報を含み、
    前記サーバは、前記警報装置のメンテナンス結果を含む保守情報を記憶する保守情報記憶手段を備え、
    前記携帯端末機は、前記保守情報を前記データ通信により前記保守情報記憶手段に送信するリモート制御システム。
  2. 前記属性情報は、前記機器のID情報を含み、前記制御情報は、前記制御信号生成手段が当該ID情報に応じて異なる前記リモート制御信号を生成可能な情報である請求項1に記載のリモート制御システム。
  3. 前記機器は、前記属性情報をバーコードにより当該機器に表示するものであり、前記携帯端末機は、撮像手段及びバーコード認識手段を有するものであって、
    前記撮像手段及び前記バーコード認識手段は、前記属性情報取得手段として機能し、前記バーコードに記録された前記属性情報を取得する請求項1又は2に記載のリモート制御システム。
  4. 前記携帯端末機は、携帯電話機である請求項1〜3の何れか一項に記載のリモート制御システム。
  5. データ通信機能及び近距離ワイヤレス通信機能を有した携帯端末機を利用したリモート制御方法であって、
    近距離ワイヤレス通信手段を備えた機器を当該機器ごとにリモート制御するための制御情報を、当該機器の属性情報に関連付けて、サーバに備えられた制御情報記憶手段に記憶する制御情報記憶工程と、
    前記携帯端末機によって、機器の属性情報を取得する属性情報取得工程と、
    前記サーバとデータ通信を行い、前記属性情報に基づいて前記制御情報記憶手段から前記制御情報を取得する制御情報取得工程と、
    当該制御情報に基づいて前記機器をリモート制御するためのリモート制御信号を生成する制御信号生成工程と、
    近距離ワイヤレス通信により前記機器にリモート制御信号を送信する制御信号送信工程と、
    を備え
    前記機器は、警報装置であり、前記制御情報は、当該警報装置のメンテナンスを行う際の操作情報を含み、
    前記サーバは、前記警報装置のメンテナンス結果を含む保守情報を記憶する保守情報記憶手段を備え、
    前記携帯端末機は、前記保守情報を前記データ通信により前記保守情報記憶手段に送信するリモート制御方法。
  6. 前記属性情報は、前記機器のID情報を含み、前記制御情報は、前記制御信号生成工程において当該ID情報に応じて異なる前記リモート制御信号を生成可能な情報である請求項5に記載のリモート制御方法。
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