以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(警報器の概要)
図1および図2を参照して、本発明の実施形態による警報器1の概要について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態の警報器1は、サーバ2に記録されたユーザ情報60と紐付けて登録されることによって、サーバ2を介した通信によるユーザ向けサービスの提供に用いることが可能な警報器である。
警報器1をユーザ向けサービスの提供に用いるために、固有の機器情報(後述する機器アドレス情報50b)がユーザ情報60と紐付けてサーバ2に登録される。サーバ2への登録の際、警報器1の登録がユーザ本人によって行われることを確保するため、認証処理が行われる。
警報器1は、ユーザが操作する操作端末3およびサーバ2と連携することによって、サーバ2への登録のための認証処理を行う。ユーザが操作端末3を用いてサーバ2に認証コード70の送信を要求すると、サーバ2から警報器1に認証コード70が送信される。警報器1は、サーバ2から送信される認証コード70をユーザに報知する。報知を受けたユーザが操作端末3を用いて認証コード70をサーバ2に送信する。これにより、操作端末3を使用して警報器1の登録を要求するユーザが、実際に警報器1の報知を受けたことが検証され、ユーザの本人確認がなされる。サーバ2は、認証処理が完了すると、警報器1の機器情報をユーザ情報60に紐付けて記録する登録処理を行う。登録により、サーバ2は、ユーザ情報60に記録されたユーザに対するユーザ向けサービスを提供する際に、ユーザ情報60と紐付けられた警報器1を利用することができる。
図1では、警報器1および操作端末3は、それぞれ、中継機器4を介して、ネットワーク5に接続されている。中継機器4は、ルータなどの通信機器であり、たとえばWiFi(登録商標)などの通信規格に準拠した無線通信または有線通信を行う。中継機器4は、警報器1および操作端末3を、ネットワーク5に通信可能に接続する。サーバ2は、ネットワーク5および中継機器4を介して、警報器1と相互に通信可能である。サーバ2は、ネットワーク5および中継機器4を介して、操作端末3と相互に通信可能である。
(警報器の構成)
図3に示す例では、警報器1は、住宅6内に設置される警報器1である。警報器1は、住宅6内の壁面WSまたは天井面CSに取り付けられ、住宅6内で発生した異常を検知して警報を報知する装置である。
図4に示すように、警報器1は、筐体10と、検知部20と、報知部30と、通信部40と、制御部41とを備える。また、図4の例では、警報器1は、記憶部42と、操作部43と、電源部44とを備える。
筐体10は、警報器1の各部を内部に収容する警報器1の外装(図5参照)である。筐体10は、内部が中空の箱状形状を有する。図4の例では、検知部20、報知部30、通信部40、制御部41、記憶部42、操作部43および電源部44が、筐体10内に設けられている。
検知部20は、警報器1の設置環境における異常等を検知するセンサを含む。検知部20は、1つまたは複数のセンサを含む。検知部20は、ガスおよび火災の少なくとも一方を検知する第1センサ21と、第1センサ21とは異なる環境情報を取得する第2センサ22と、を含む。なお、第1センサ21は、特許請求の範囲の「第1検知部」の一例である。第2センサ22は、特許請求の範囲の「第2検知部」の一例である。
第1センサ21は、メタンガスセンサ21aおよびCOガスセンサ21bを含む。メタンガスセンサ21aは、都市ガスなどに含まれるメタンガスを検知するガスセンサである。COガスセンサ21bは、燃焼器具の不完全燃焼等によって発生する一酸化炭素(CO)ガスを検知するガスセンサである。つまり、警報器1は、都市ガスおよび一酸化炭素を検知する家庭用ガス警報器である。これらのガスセンサ(メタンガスセンサ21aおよびCOガスセンサ21b)は、筐体10内のセンサ室に設けられる。センサ室は、筐体10に設けられた貫通孔である通気孔11(図5参照)を介して外部と連通している。各ガスセンサは、通気孔11から取り込んだ外部空気に含まれる検知対象ガスを検知する。なお、第1センサ21は、ガスセンサの他、火災発生時の煙を検知する煙センサを含みうる。
第2センサ22は、温度センサ22a、湿度センサ22bおよび人感センサ22cを含む。温度センサ22aは、警報器1の設置環境の温度を検出する。湿度センサ22bは、警報器1の設置環境の湿度を検出する。人感センサ22cは、警報器1の設置環境に存在する人間を検知する。人感センサ22cとしては、赤外線方式、超音波方式、可視光方式などが採用されうる。
報知部30は、検知部20の検知結果に基づく報知を行うように構成されている。図4の例では、報知部30は、スピーカ31およびランプ32を含む。
スピーカ31は音声出力により警報を報知する。スピーカ31は、筐体10内に設けられており、筐体10に設けられた貫通孔である音孔12(図5参照)を介して、筐体10の外部へ音声を出力する。
ランプ32は、点灯または点滅により警報等を出力する。ランプ32は、たとえばLEDにより構成される。ランプ32は、筐体10内に設けられており、筐体10に設けられた透光部13(図5参照)を介して、筐体10の外部へ報知光を出力する。図5に示す透光部13は、たとえば樹脂製の筐体10の一部(ランプ32の設置位置)の肉厚を小さくして、他の部分よりも透光性を向上させることにより形成されている。透光部13は、筐体10に設けた窓部材によって構成されてもよい。
ランプ32は、複数設けられ、それぞれ異なる情報を報知するように構成されている。図5では、報知部30は、筐体10の3つの透光部13a、13bおよび13cに対応して、3つのランプ32a、32bおよび32cを有する。ランプ32a、32bおよび32cは、それぞれ発光色が区別可能に異なる。発光色は、たとえば赤色、緑色、黄色などである。発光色に応じて、警報器1の状態や、警報原因毎の警報の有無などが報知される。
図5の例では、3つの透光部13a、13bおよび13cが筐体10の正面で所定方向(円弧状)に沿って並んで配置されている。図5の右側のランプ32aが、ガス警報を示す赤色光により透光部13aを光らせる。図5の左側のランプ32bが、警報器1の状態(電源の入力状態や故障状態など)を示す緑色光により透光部13bを光らせる。図5の中央のランプ32cが、CO警報を示す黄色光により透光部13cを光らせる。
図4に戻り、通信部40は、無線通信および/または有線通信を行う通信モジュールにより構成され、中継機器4を介してネットワーク5に通信可能に接続されている。これにより、通信部40は、ネットワーク5を介してサーバ2と通信を行う。本実施形態では、通信部40は、筐体10内に設けられている。通信部40は、ユーザ向けサービスを所望するユーザのために後付けで警報器1に取り付けられるように、筐体10とは別体で設けられてもよい。
制御部41は、プロセッサおよびメモリを有する。記憶部42は、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置を含む。制御部41は、記憶部42に記憶されたプログラムを実行することにより、警報の処理や、通信部40を介したサーバ2との通信処理を実行する。
操作部43は、押しボタン式スイッチ、レバー式スイッチ、ロータリー式スイッチなどの各種スイッチや、タッチセンサなどであり得る。操作部43は、たとえば、筐体10の外表面に露出するように設けられた押しボタン式のスイッチにより構成されている。なお、図5では、操作部43が筐体10の正面に配置されている。警報器1は、1つの操作部43(スイッチ)を備えている。操作部43は、入力操作(押圧操作)を受け付けて入力信号を制御部41へ出力する。操作部43は、オンかオフかの二値情報を出力するスイッチである。
たとえば警報中に操作部43が入力されることによって、所定時間の間、警報を一時停止させる処理が制御部41により実行される。たとえば警報中以外の非警報状態で操作部43が入力されると、警報器1が備える各部の自動点検処理や、報知信号のテスト出力処理が、制御部41により実行される。たとえば所定時間よりも短時間の短押し入力時には自動点検処理が実行され、所定時間以上の長押し入力時にはテスト出力処理が実行される。
このように、本実施形態の警報器1は、認証コード70の入力機能を有しない電子機器である。つまり、警報器1は、ユーザが使用するスマートフォン、タブレット端末等の操作端末3と異なり、汎用のキーボードを備えない。また、本実施形態の警報器1は、操作端末3と異なり、認証コード70の表示機能を有しない。
図4に示すように、電源部44は、電源コードにより住宅6内の配線差し込み口に接続され、商用電源から電力供給を受けて、警報器1の各部へ必要な電力を供給する。
制御部41は、メタンガスセンサ21aおよびCOガスセンサ21bの各検知信号が対応する閾値を超えたか否かを監視する。メタンガスセンサ21aまたはCOガスセンサ21bの検知信号が閾値を超えた場合に、制御部41は、報知部30により警報を出力させる。すなわち、制御部41は、スピーカ31から警報音および警報メッセージの少なくとも一方を音声出力させる。制御部41は、ランプ32の点灯または点滅により警報を出力させる。
制御部41は、図2に示したように、サーバ2への登録時に、ユーザの使用する操作端末3からの要求に応じてサーバ2から送信された認証コード70を通信部40により受信し、受信した認証コード70を報知部30に出力させる制御を行うように構成されている。本実施形態では、制御部41は、サーバ2への登録時に、認証コード70をスピーカ31から音声出力させるように構成されている。
図4に示すように、本実施形態では、警報器1は、ユーザの操作端末3により情報が読み取られる情報記録媒体50を有する。情報記録媒体50は、非一過性の情報記録媒体であって、2次元コードまたはバーコードである印字媒体、RFICタグ、フラッシュメモリを含みうる。情報記録媒体50は、好ましくは、2次元コードまたはバーコードである。図6に示すように、情報記録媒体50は、たとえばラベル51に印字された2次元コードにより構成され、操作端末3により読取可能なように警報器1に貼付される。ラベル51は、たとえば筐体10の背面に貼付されている。ラベル51は、筐体10の正面(透光部13が設けられた面)、側面、上面または下面に貼付されていてもよい。
情報記録媒体50は、操作端末3がサーバ2にアクセスするためのサーバ2のアドレス情報50aと、サーバ2が通信部40に認証コード70を送信するための機器アドレス情報50bとを記録している。つまり、情報記録媒体50は、アドレス情報50aおよび機器アドレス情報50bが符号化された2次元コードである。
本実施形態では、サーバ2のアドレス情報50aは、サーバ2のURL(Uniform Resource Locator)を含む。本実施形態では、警報器1の機器アドレス情報50bは、認証によりサーバ2へ登録される機器固有情報である。具体的には、機器アドレス情報50bは、警報器1のMACアドレス(Media Access Controlアドレス)を含む。図6の例では、2次元コードの読み取り機能を有しない端末からでもサーバ2にアクセスできるように、情報記録媒体50に記録されているアドレス情報50aが文字列でラベル51に記載されている。図6では、アドレス情報50aは、ホスト名50c、機器アドレス情報50b、および検証用のチェックデジット50dを含む。つまり、機器アドレス情報50bが、アドレス情報50aの一部に組み込まれている。このため、操作端末3がアドレス情報50aを用いてサーバ2にアクセスすると、同時に機器アドレス情報50bをサーバ2に送信できる。
〈操作端末〉
図1および図2に示した操作端末3は、ユーザの操作入力を受け付けるとともに、サーバ2に対して通信可能に構成されている。操作端末3は、たとえばスマートフォン、タブレット端末等の情報通信端末や、PC(パーソナルコンピュータ)等の情報機器でありうる。以下では、操作端末3がスマートフォン(携帯電話機)である場合について例示する。
操作端末3は、たとえば、制御部と、通信部と、記憶部と、読取部と、表示部と、入力部と、を備える。操作端末3は、中継機器4からネットワーク5を介してサーバ2との通信を行う。また、操作端末3は、携帯電話回線により中継機器4を介さずにネットワーク5にアクセスし、サーバ2との通信を行いうる。操作端末3は、制御部が実行するソフトウェア(プログラム)や関連する情報を記憶する。操作端末3は、警報器1の情報記録媒体50に記録された情報の読み取りを行うことが可能である。本実施形態では、操作端末3は、2次元コードの情報記録媒体50を読取可能なカメラ(読取部)を含む。なお、情報記録媒体50がRFICタグである場合、操作端末3は、読取部としてRFICリーダを含む。たとえば情報記録媒体50がフラッシュメモリである場合、操作端末3は、読取部としてフラッシュメモリのリーダを含む。
操作端末3は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイなどの表示部を含む。操作端末3は、ユーザの入力操作を受け付けるタッチパネルや、キーボードなどの入力部を含む。これにより、操作端末3は、警報器1の登録の際に画面上で認証コード70の入力受付を行い、受け付けた認証コード70をサーバ2に送信できる。
〈サーバ〉
図1および図2に示したサーバ2は、インターネットなどのネットワーク5に通信可能に接続されたコンピュータにより構成される。サーバ2には、ユーザ情報60が記録される。ユーザ情報60は、ユーザ向けサービスが提供されるユーザを識別する情報である。サーバ2は、たとえばデータベースの形式で、サービス提供を受けるユーザ毎のユーザ情報60を記録している。サーバ2は、ユーザが所有する警報器1をユーザ向けサービスの提供に利用するために、その警報器1の機器情報をユーザ情報60と紐付けて記録および管理するように構成されている。サーバ2は、操作端末3と連携して、警報器1をサーバ2に登録するための認証処理を行う。サーバ2は、認証に用いる認証コード70を生成および送信する機能を有する。
サーバ2は、ユーザ向けサービスを提供するための情報処理および通信処理を行うサーバであってもよいし、ユーザ向けサービスを提供するためのサーバと連携して認証処理やユーザ情報60の管理のみを行うサーバであってもよい。また、サーバ2は、単一または複数のサーバ装置(コンピュータ)によって構成されうる。
サーバ2は、たとえば、制御部と、通信部と、記憶部と、を備える。サーバ2は、ネットワーク5を介して操作端末3および警報器1との通信を行う。サーバ2には、ユーザ情報60が記録される。
図7に示すように、ユーザ情報60は、たとえば、ユーザ氏名61、ユーザID62、ログインパスワード63、および、機器アドレス情報50bを含みうる。ユーザ氏名61は、ユーザ向けサービスに登録されたユーザの氏名である。ユーザID62は、ユーザ毎に割り当てられた固有の識別情報である。ログインパスワード63は、ユーザが操作端末3などからサーバ2にアクセスする際にユーザを認証するための暗号である。ユーザ氏名61、ユーザID62、ログインパスワード63は、ユーザ向けサービスの提供をユーザが受ける場合に、ユーザ登録処理によりサーバ2に登録される。ユーザ登録処理は、警報器1の登録と併せて実施されてもよい。機器アドレス情報50bは、警報器1の認証および登録の処理によって、ユーザID62と関連付けてサーバ2に登録される。ユーザが複数の警報器1を所有する場合などは、個々の警報器1の機器アドレス情報50bが、ユーザ情報60に含められる。
図2に示したように、警報器1をサーバ2のユーザ情報60に登録する際に、サーバ2が、操作端末3からの要求に応じて、認証コード70を警報器1に送信する。認証コード70は、たとえば、m文字の数字やアルファベットの文字列である。mはたとえば2以上の自然数であり、たとえばm=4である。たとえば、認証コード70は、「1234」などの4桁の数字で構成される。認証コード70は、たとえばランダムな文字列であり、1回の認証処理にのみ有効なワンタイム認証コードでありうる。
本実施形態では、サーバ2は、音声データ71(図9参照)に変換された認証コード70を警報器1に送信するように構成されている。つまり、サーバ2は、認証コード70を生成し、生成した認証コード70を音声合成処理により音声データ71に変換して、得られた音声データ71を警報器1に送信する。この場合、警報器1(制御部41)は、受信した音声データ71を再生することにより認証コード70を音声により出力する処理を行う。音声データ71は、たとえば「1234(イチニサンヨン)」のように認証コード70の音声のみを含んでいてもよいし、「認証コードは1234(イチニサンヨン)です」のように認証コード70を含んだ音声メッセージの形態でもよい。
認証時には、警報器1の情報記録媒体50から読み取られた機器アドレス情報50bが操作端末3からサーバ2に送信される。サーバ2は、取得した機器アドレス情報50bに基づいて認証コード70を警報器1に送信するように構成されている。
(サーバへの登録処理)
次に、図8~図14を参照して、本実施形態の警報器1の認証処理および登録処理について説明する。
本実施形態では、警報器1の制御部41は、サーバ2への登録時に、ユーザからの入力操作によらずサーバ2との通信に基づいて動作するように構成されている。つまり、制御部41は、警報器1の認証処理において、ユーザによる操作端末3への操作入力に応じたサーバ2側の処理によって、受動的に認証コード70を取得するように構成されている。より具体的には、警報器1は、少なくとも認証コードの取得開始のための操作から、認証コードが取得されるまでの処理を、ユーザによる操作入力によらずに行うように構成されている。なお、警報器1は、制御部41が認証処理を実行できる状態にするための操作(たとえば、電源をオンにする操作など)は、受付可能である。警報器1は、制御部41が認証コード70を取得した後の操作(たとえば、認証コード70が取得された後、認証コード70を音声出力させるためのスイッチ操作など)は、受け付け可能であってよい。
以下では、サーバ2へのユーザ登録(ユーザ氏名61、ユーザID62およびログインパスワード63などの記録)が完了し、操作端末3および警報器1の各々が中継機器4を介してネットワーク5にアクセス可能な状態となっているものとする。警報器1の動作は、制御部41の制御によって実行される。
図8のステップS1において、ユーザの操作に応じて、操作端末3が警報器1の情報記録媒体50から情報読取を行う。操作端末3は、アドレス情報50aおよび機器アドレス情報50bを取得(図9参照)する。
ステップS2において、操作端末3は、情報取得に応じて、ユーザ向けサービスを利用するためのソフトウェアを実行する。ソフトウェアが実行されることにより、操作端末3は、ステップS3において、取得したアドレス情報50aに基づいてサーバ2にアクセスする。このとき、アドレス情報50aには機器アドレス情報50bが組み込まれているので、警報器1の機器アドレス情報50bがサーバ2に送信される。機器アドレス情報50bの送信は、警報器1の登録要求(認証コード70の送信要求)でもある。
ステップS4において、サーバ2が、操作端末3に対してログイン要求を送信する。ステップS5において、ログイン要求を受信した操作端末3はログイン画面81(図11参照)を表示する。図11に示すように、ログイン画面81では、ユーザID入力欄81aと、パスワード入力欄81bと、ログインボタン81cとが表示される。
ログイン画面81に従って、ユーザは、操作端末3にユーザID62とログインパスワード63(図7参照)とを入力してログインボタン81cを入力する。操作端末3は、図8のステップS6において、入力に応じて、ユーザID62とログインパスワード63をサーバ2に送信する。これにより、ユーザのログイン処理が完了する。なお、サーバ2側の検証およびログイン完了の応答、および送信された情報が間違っていた場合の再入力処理等がありうるが、これらの処理の説明は省略する。
ユーザ認証が完了すると、操作端末3は、ステップS7において、図12に示す確認画面82を表示する。確認画面82には、警報器1の認証コード70が音声出力されることを示すメッセージ82a、出力された認証コード70を入力すべきことを案内するメッセージ82bがさらに表示される。また、確認画面82は、処理を次へ進めるボタン82cおよび処理を戻すボタン82dを含む。ユーザがボタン82cを入力すると処理が次に進み、ユーザがボタン82dを入力するとログイン画面81に戻る。
ユーザがボタン82cを入力すると、操作端末3は、ステップS8において、サーバ2に認証コード70の要求を送信する。ステップS9において、サーバ2が、操作端末3からの要求に応じて、認証コード70を警報器1に送信する。サーバ2は、認証コード70(たとえば「1234」)の音声データ71(図9参照)を生成する。サーバ2は、ステップS3で操作端末3から取得した機器アドレス情報50bを用いて送信先となる警報器1を特定し、特定した警報器1に音声データ71を送信する。このように、警報器1の制御部41は、操作端末3からサーバ2に送信された出力指示に応じてサーバ2から送信された認証コード70(音声データ71)を受信する。
ステップS10において、警報器1の制御部41は、受信した認証コード70を報知部30に出力させる制御を行う。つまり、制御部41は、サーバ2から受信した音声データ71を再生することにより、認証コード70をスピーカ31から音声出力させる処理(図10参照)を行う。これにより、操作端末3を用いてサーバ2にアクセスしたユーザが、警報器1により出力された認証コード70の音声(「1234」の音声)を聞き取ることができる。
一方、操作端末3は、図8のステップS11において、図13に示す入力画面83を表示し、入力画面83において認証コード70の入力を受け付ける。
入力画面83は、認証コード入力欄83aと、発話ボタン83bと、処理を次へ進める(設定完了)ボタン83cおよび処理を戻すボタン83dとを含む。また、入力画面83には、音声出力された認証コード70を入力すべきことを示すメッセージ83eが表示される。
ユーザは、操作端末3を操作して、認証コード入力欄83aに、音声として聞き取った認証コード70(「1234」)を入力する。
認証コード70の入力後、ユーザがボタン83cを入力すると、操作端末3は、ステップS12において、入力された認証コード70をサーバ2に送信する。これにより、ユーザにより操作端末3に入力された認証コード70がサーバ2に送信(図10参照)される。
操作端末3から認証コード70を受信すると、サーバ2は、ステップS13において、受信した認証コードを生成した認証コードと照合する。サーバ2は、認証コードが一致すれば、ステップS14に進み、認証が完了した警報器1の機器アドレス情報50bを警報器1の機器情報としてユーザ情報60に関連付けて登録する。このように、サーバ2は、操作端末3からの認証コード70の受信が完了した場合に、警報器1の機器アドレス情報50bをユーザ情報60(図10参照)に登録する。
登録が完了すると、サーバ2は、ステップS15において、登録が完了した旨の情報を操作端末3に送信する。なお、受信した認証コードが送信した認証コードと一致しない場合、たとえば別の認証コードを用いて、再度認証処理を行うことができる。また、認証コードが一致しない場合に登録処理を終了させてもよい。
登録が完了した旨の情報を受信した操作端末3は、ステップS16において、図14に示す完了画面84を表示する。完了画面84には、登録が完了したことを表すメッセージ84aが表示される。以上により、警報器1をサーバ2のユーザ情報60に登録する処理が完了する。登録が完了した場合、サーバ2と警報器1とはネットワーク5を介して相互に通信を行い、連携してユーザ向けサービスの提供に係る処理を実行する。
(ユーザ向けサービスの例)
次に、警報器1を利用したユーザ向けサービスの一例を説明する。ユーザ向けサービスへの警報器1の利用は、たとえば、通信により警報器1から情報を収集すること、および、通信により警報器1を介してユーザへ情報を提供すること、を含みうる。
図15に示す例では、通信部40は、検知部20の検知結果をサーバ2に送信する。これらの検知信号の情報が、ユーザ向けサービスの提供に利用される。通信部40は、検知部20の検知結果に基づく通知をサーバ2から取得する。
制御部41は、通信部40を介して、サーバ2からユーザ向けサービスに係る情報(通知)を取得し、記憶部42に記憶させる。制御部41は、取得した情報(通知)を報知部30から出力する処理を行う。たとえば制御部41は、サーバ2から受信した情報をスピーカ31に音声出力させる。たとえば制御部41は、サーバ2から受信した情報をランプ32により発光信号として出力させる。また、たとえば制御部41は、サーバ2から情報を受信した場合に、ユーザ向けサービスに係る情報が存在することを、ランプ32の点灯により報知する。ランプ32による報知を受けたユーザが操作部43を入力すると、制御部41は、受信した情報をスピーカ31に音声出力させる。
ユーザ向けサービスは、たとえば、第2センサ22(温度センサ22a、湿度センサ22bおよび人感センサ22c)から得られた環境情報に基づいて警報以外の通知を警報器1に報知させることを含む。通信部40は、第2センサ22の検知結果に基づく非警報のユーザ向け通知91をサーバ2から取得する。制御部41は、取得した非警報のユーザ向け通知91を報知部30により報知させる制御を行う。
非警報のユーザ向け通知91は、たとえば、温度センサ22aの検知結果および湿度センサ22bの検知結果に基づく、熱中症に関する通知である。サーバ2は、受信した検知結果を解析し、温度および湿度に基づく指標値が報知レベルに該当した場合に、熱中症の発症に注意すべき旨のユーザ向け通知91を警報器1(通信部40)に送信する。熱中症に関する指標値は、たとえば、WBGT(Wet-bulb globe temperature、湿球黒球温度)である。たとえばWBGTが28℃以上31℃未満の場合、注意報知レベルに該当し、その旨のメッセージが報知部30から報知される。たとえばWBGTが31℃以上の場合、警戒報知レベルに該当し、その旨のメッセージが報知部30から報知される。報知は、注意報知レベルや警戒報知レベルに該当することを示す発光信号でもよい。
非警報のユーザ向け通知91は、たとえば、温度センサ22aの検知結果および湿度センサ22bの検知結果に基づく、空気乾燥に関する通知である。サーバ2は、受信した検知結果を解析し、温度および湿度に基づく指標値が報知レベルに該当した場合に、空気乾燥に注意すべき旨のユーザ向け通知91を警報器1(通信部40)に送信する。空気乾燥に関する指標値は、たとえば、絶対湿度である。たとえば絶対湿度が7g/m3以下の場合、過度な空気乾燥に注意すべき旨のメッセージが報知部30から報知される。報知は、空気乾燥の状態を示す発光信号でもよい。
ユーザ向けサービスは、たとえば、検知部20の検知結果とは無関係に、ユーザ向けサービスの事業者からユーザに提供されるサービス情報92を警報器1に報知させることを含む。通信部40は、検知部20の検知結果とは無関係にユーザに提供されるサービス情報92をサーバ2から取得する。そして、制御部41は、取得したサービス情報92を報知部30により報知させる制御を行う。
サービス情報92は、特に限定されないが、たとえば警報器1の定期点検の案内情報、警報器1の交換時期に関する情報、事業者が実施する期間限定のキャンペーンの情報などを含みうる。また、サービス情報92は、たとえば地震、津波、気象等に関する災害情報などを含みうる。
サーバ2は、これらのユーザ向け通知91およびサービス情報92を、警報器1から取得した人感センサ22cの検知結果に基づくタイミングで送信する。サーバ2は、人感センサ22cの検知結果に基づいて警報器1の設置場所付近に人が存在すると判断される場合に、ユーザ向けサービスに係る報知を警報器1に実施させる。
なお、具体的なユーザ向け通知91およびサービス情報92の内容や、報知タイミングは、たとえばユーザが操作端末3などを用いてサーバ2にアクセスすることにより、サーバ2に対して設定することができる。ユーザは、提供可能なユーザ向けサービスのうちから、所望するサービスのみを選択して通知(情報提供)を受けることができる。また、ユーザは、通知を出力可能な時間帯や、警報器1が複数台登録されている場合には通知を行う警報器を、サーバ2に対して設定することができる。また、警報器1を介して報知される情報は、ネットワーク5を介して操作端末3にも提供される。
(実施形態の効果)
以下、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、上記のように、制御部41が、サーバ2への登録時に、ユーザの使用する操作端末3からの要求に応じてサーバ2から送信された認証コード70を通信部40により受信し、受信した認証コード70を報知部30に出力させる制御を行う。これにより、ユーザが別の操作端末3を用いてサーバ2に送信させた認証コード70を通信部40により取得し、警報の出力を行う報知部30を用いて認証コード70を出力(報知)できる。そして、報知部30による報知内容(認証コード70)をユーザが操作端末3に入力することによって、認証処理を行える。この場合、認証を要求した操作端末3を利用するユーザが、警報器1の設置環境(報知を認識できる場所)に存在することが担保されるため、確実に本人確認を行える。そして、警報器1は、警報を出力する場合と同様の報知動作により、認証時に認証コード70をユーザに出力できるので、認証コード70の表示機能を備えることやモニタを視認する必要がない。これらの結果、サーバ2への登録時に認証コード70を別の端末から入力させる場合に、確実な認証処理を行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、報知部30は、音声出力により警報を報知するスピーカ31を含み、制御部41は、サーバ2への登録時に、認証コード70をスピーカ31から音声出力させるように構成されている。これにより、警報器1が備える警報時の音声出力機能を利用して、認証コード70をユーザに音声出力できる。ユーザは、聞き取った認証コード70を操作端末3に入力するだけの簡単な作業で、容易に認証処理を行える。
また、本実施形態では、上記のように、ユーザの操作端末3により情報が読み取られる情報記録媒体50をさらに備え、情報記録媒体50は、操作端末3がサーバ2にアクセスするためのサーバ2のアドレス情報50aと、サーバ2が通信部40に認証コード70を送信するための機器アドレス情報50bとを記録している。これにより、ユーザは、操作端末3を用いて警報器1の情報記録媒体50から情報を読み取らせるだけで、サーバ2へのアクセスに必要なアドレス情報50aや認証コード70の送信に必要な機器アドレス情報50bをサーバ2へ送信できる。このため、認証時のユーザの入力作業の負荷を軽減できる。
また、本実施形態では、上記のように、機器アドレス情報50bは、認証によりサーバ2へ登録される機器固有情報である。これにより、機器アドレス情報50bが機器固有の識別情報としても機能するので、サーバ2が通信部40と通信するために利用される機器アドレス情報50bを、そのままユーザ情報60に紐付けて登録する情報として利用できる。これにより、たとえば警報器1の製造番号など、サーバ2と通信部40との通信とは無関係な機器情報をユーザが別途入力する必要がなくなるので、認証時のユーザの入力作業の負荷を軽減できる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部41は、サーバ2への登録時に、ユーザからの入力操作によらずサーバ2との通信に基づいて動作するように構成されている。これにより、サーバ2への登録時にユーザが警報器1に対して何ら入力操作を行うことなく、認証コード70を用いた認証処理を行うことができる。これにより、たとえばサーバ2との通信を開始するための操作部や、認証コード70を取得するコマンドを入力するための操作部といった、サーバ2への登録作業用の専用の操作部を設ける必要がないので、簡素な構成の警報器1でもサーバ2への登録を行える。また、たとえば操作部を全く有しない警報器1であっても、サーバ2への登録を行える。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、サーバ2への登録時に、認証コード70をスピーカ31から音声出力させる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、報知部30が音声出力以外の手段で認証コード70をユーザに報知してもよい。たとえば図16に示すように、認証コード70は、複数のランプ32の点灯パターンを含みうる。制御部41は、サーバ2への登録時に、認証コード70に含まれる点灯パターンで複数のランプ32を点灯させるように構成されている。
図16では、認証コード70が、報知部30が備えるランプ32a~32cの消灯、点灯または点滅の組み合わせからなる点灯パターンを含む。たとえば図16の例による点灯パターンは、赤色のランプ32aが連続点灯、緑色のランプ32bが点滅、黄色のランプ32cが消灯、である。ユーザは、認証コード70として、これらのランプ32a~32cの点灯パターンを視認して把握する。
図17に示すように、操作端末3に表示される入力画面180では、ランプ32a~32cに対応する3つのランプ表示181a~181cと、ランプ表示毎に選択可能に設けられたラジオボタン182a~182cとを含む。ラジオボタン182aが連続点灯を示し、ラジオボタン182bが点滅を示し、ラジオボタン182cが消灯を示す。ユーザは、警報器1で報知された点灯パターン(図16参照)と一致するようにランプ表示毎のラジオボタンを選択入力して、ボタン183を入力することにより、入力された点灯パターンの情報(入力された認証コード)がサーバ2に送信される。このようにして、図16および図17では、音声以外の手法によって認証コード70の報知が行われる。
また、上記実施形態では、認証コード70が4桁の数字(たとえば「1234」)であり、その数字の音声「1234(イチニサンヨン)」をスピーカ31から出力する例を示したが、本発明はこれに限られない。認証コード70は、たとえば、図または絵で表された情報でもよい。つまり、スピーカ31から音や音声を出力して、出力された音または音声に関連する図や絵を操作端末3から選ぶことで、認証するようにしてもよい。一例として、例えば、スピーカ31から、「ワン(犬の鳴き声)」、「ワン(犬の鳴き声)」、「ニャー(猫の鳴き声)」と音声が出力されると、操作端末3では、「犬の絵」、「犬の絵」、「猫の絵」が選択される。正しい絵が選択されることで、認証が完了する。
また、上記実施形態では、制御部41が、サーバ2への登録時に、ユーザからの入力操作によらずサーバ2との通信に基づいて動作する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、サーバ2への登録時に、ユーザからの入力操作を受け付け、受け付けた入力操作に応じて動作するように構成されていてもよい。たとえば操作部43が、サーバ2との通信を開始するための通信開始ボタンなどを含んでおり、サーバ2への登録時にこの通信開始ボタンがユーザにより入力される構成であってもよい。
また、上記実施形態では、警報器1の認証時にログイン処理を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ログイン処理を行わなくてもよい。
また、上記実施形態では、警報器1の認証時に、予めユーザ登録が完了しており、ログイン処理からスタートする例を示したが、本発明はこれに限られない。ユーザ登録と警報器1の認証、登録とを併せて行ってもよい。
この場合、たとえば図18に示すように、ステップS3でサーバ2が機器登録要求を受信すると、ステップS21において、サーバ2から操作端末3にユーザ登録要求を送信する。このとき、サーバ2が操作端末3に対してユーザ登録を行うか否かの問合せ処理を行ってもよい。操作端末3は、ステップS22において、図示しないユーザ登録画面を表示させる。ユーザは、ユーザ登録画面においてユーザ氏名61、ログインパスワード63などの必要事項を入力する。ユーザID62はサーバ2により割り当てられる。ステップS23において、操作端末3が、ユーザにより入力されたユーザ情報60をサーバ2に送信する。サーバ2は、ステップS24において、受信したユーザ情報60を新規に記録し、ユーザ登録完了の通知を操作端末3に送信する。その後、図8に示したステップS7以降の処理に進む。
また、上記実施形態では、警報器1が操作部43を備える例を示したが、本発明はこれに限られない。警報器1は操作部を備えなくてもよい。
また、上記実施形態では、警報器1が筐体10内に設けられた通信部40を備える例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、通信部40が筐体10とは別体で設けられてもよい。
また、上記実施形態では、商用電源から電力供給を受ける電源部44を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、警報器は、電源部に取り付けられた電池を電源として駆動する電池式の警報器であってもよい。
また、上記実施形態では、警報器1が表示部(認証コード70の表示機能)を備えない例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、警報器1が認証コード70を表示可能な表示部を備えていてもよい。ただし、認証コード70の表示によらずに確実な認証が可能な本発明は、認証コード70の表示機能を有しない警報器に適用される方がより有効である。
また、上記実施形態では、操作端末3に表示させた確認画面82においてボタン82cを入力することによって、警報器1による認証コード70の音声出力を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば警報器1の操作部43をユーザが入力することにより、認証コード70の音声出力が行われてもよい。
また、上記実施形態では、警報器1が情報記録媒体50を備える例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、警報器1が情報記録媒体50を備えなくてもよい。ユーザが操作端末3にアドレス情報50aおよび機器アドレス情報50bを直接入力してサーバ2に送信させてもよい。
また、上記実施形態では、ラベル51に2次元コードである情報記録媒体50だけでなく、アドレス情報50aの文字列(URL)を印字した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ラベル51に情報記録媒体50のみを印字してもよい。
また、上記実施形態では、機器アドレス情報50bがアドレス情報50aの一部として組み込まれている例を示したが、本発明はこれに限られない。機器アドレス情報50bはアドレス情報50aに組み込まれていなくてもよい。この場合、操作端末3がアドレス情報50aによりサーバ2にアクセスした後で、別途機器アドレス情報50bを送信してもよい。
また、上記実施形態では、認証が完了した場合に、サーバ2が、警報器1の機器アドレス情報50bをユーザ情報60に登録する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ユーザ情報60に登録される情報は、機器アドレス情報50b以外の機器情報であってもよい。ユーザ情報60に登録される情報は、警報器1の個体毎に割り当てられる固有の情報であればよく、たとえば警報器1の製造番号でもよい。このとき、サーバ2から警報器1への情報送信にはIPアドレスなどを利用してもよい。
また、上記実施形態(図8参照)では、ステップS1において操作端末3が情報記録媒体50から情報読取を行ってから、ステップS2においてユーザ向けサービスを利用するためのソフトウェアが実行される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ステップS1とステップS2との実行順序を逆にしてもよい。すなわち、ユーザがソフトウェアを実行させてから、情報記録媒体50を読み取るようにしてもよい。