JP5226287B2 - ウェーハの研削方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェーハの面を研削する方法に関するものである。
IC、LSI等のデバイスが複数形成されたウェーハは、裏面が研削されて所定の厚さに形成された後に個々のデバイスに分割されて各種電子機器に利用されており、電子機器の小型化、軽量化等を図るために、ウェーハをより薄く形成することが求められている。ウェーハの研削は、回転するウェーハに対して回転する研削砥石を接触させて押圧力を加えることにより行われている(例えば特許文献1参照)。
ところが、裏面の研削によりウェーハの厚さが100μm以下、50μm以下と薄くなると、ウェーハの裏面に研削歪みが生じてデバイスの抗折強度が低下するという問題がある。一方、裏面をエッチングして研削歪みを除去すると、ウェーハ内部の重金属を裏面側において捕捉するゲッタリング効果がなくなり、デバイスの品質を著しく低下させるという問題がある。そこで、本出願人は、抗折強度を維持できると共にゲッタリング効果も期待できる研削砥石を案出し、特許出願した(例えば特許文献2)。
特開2007−103582号公報 特開2006−1007号公報
しかし、研削が終了したウェーハの被研削面を観察すると、20〜30枚に1枚程度の割合でスクラッチの入ったウェーハが存在し、そのスクラッチが入った部分のデバイスの抗折強度が低下するという問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ウェーハの研削時に被研削面にスクラッチが入らないようにしてウェーハの抗折強度を高めることである。
本発明は、ウェーハを保持して回転可能であり保持面が回転中心を頂点とする円錐面に形成されたチャックテーブルと、チャックテーブルに保持されたウェーハを研削する研削砥石がリング状に配設され回転可能な研削ホイールを有する研削手段と、研削手段を研削送りする研削送り手段とを備えた研削装置を用い、研削砥石の研削面を円錐面の頂点から外周に至る面に対して平行とした状態で、研削面を保持面に保持されたウェーハの被研削面に接触させて研削するウェーハの研削方法に関するもので、ウェーハを保持したチャックテーブルを回転させると共に研削ホイールを回転させ、研削砥石をウェーハに接触させて研削する第一の研削工程と、第一の研削工程によって研削されたウェーハを保持したチャックテーブルを回転させると共に研削ホイールを回転させ、研削砥石を第一の研削工程で研削された被研削面に接触させて更に被研削面を研削する第二の研削工程とを少なくとも含み、第一の研削工程によって研削された被研削面には、研削砥石の円弧状の回転軌道に倣った研削痕が被研削面の回転中心から放射状に形成されており、第二の研削工程においては、研削砥石として、粒径が1μm以下のダイヤモンド砥粒をビトリファイドボンドで固定した砥石を使用し、第一の研削工程によって被研削面に形成された研削痕の向きと反対の円弧状に研削痕が形成されるように、研削砥石をチャックテーブルの保持面の頂点から外周に至る面に平行に配置し、研削砥石と被研削面との接触位置における研削砥石の回転方向をチャックテーブルの回転中心から外周側に向かう方向とし、研削砥石と被研削面との接触位置におけるチャックテーブルの回転方向を研削砥石の回転軌道から回転中心に向かう方向とする。
本発明では、円錐面に形成されたチャックテーブルに保持されたウェーハの面を研削する場合において、第一の研削工程で研削痕が形成された被研削面を第二の研削工程で研削にあたり、
(1)研削砥石として粒径が1μm以下のダイヤモンド砥粒をビトリファイドボンドで固定した砥粒を用い、
(2)第一の研削工程によって被研削面に形成された研削痕の向きと反対の円弧状に研削痕が形成されるように、研削砥石をチャックテーブルの保持面の頂点から外周に至る面に平行に配置し、
(3)研削砥石と被研削面との接触位置における研削砥石の回転方向を、チャックテーブルの回転中心から外周側に向かう方向とし、
(4)研削砥石と被研削面との接触位置におけるチャックテーブルの回転方向を、研削砥石の回転軌道から回転中心に向かう方向とする
ことで、被研削面にスクラッチが生じないことを見いだした。
本発明では、円錐面に形成されたチャックテーブルに保持されたウェーハの面を研削する場合において、第一の研削工程で研削痕が形成された被研削面を第二の研削工程で研削にあたり、
(1)研削砥石として粒径が1μm以下のダイヤモンド砥粒をビトリファイドボンドで固定した砥粒を用い、
(2)研削砥石の配設方向の円弧が研削痕に交差するように、研削砥石をチャックテーブルの保持面の頂点から外周に至る面に平行に配置し、
(3)研削砥石の回転方向を、チャックテーブルの回転中心から外周側に向かう方向とし、
(4)チャックテーブルの回転方向を、研削砥石の回転軌道から回転中心に向かう方向とする
ことで、被研削面にスクラッチが生じないことを見いだした。
図1に示す研削装置1は、ウェーハを保持して回転可能な複数のチャックテーブル2と、各チャックテーブルに保持されたウェーハに対して研削を施す第一の研削手段3と、第一の研削手段3によって研削されたウェーハの被研削面を更に研削する第二の研削手段4と、第一の研削手段3を垂直方向に研削送りする第一の研削送り手段5と、第二の研削手段4を垂直方向に研削送りする第二の研削送り手段6とを備えている。
研削装置1には、研削前のウェーハを収容する第一のカセット7a及び研削済みのウェーハを収容する第二のカセット7bとを備えている。第一のカセット7a及び第二のカセット7bの近傍には、第一のカセット7aから研削前のウェーハを搬出すると共に、研削済みのウェーハを第二のカセット7bに搬入する機能を有する搬出入手段8が配設されている。
搬出入手段8は、屈曲自在なアーム部80の先端にウェーハを保持する保持部81が設けられた構成となっており、保持部81の可動域には、加工前のウェーハの位置合わせを.する位置合わせ手段9及び研削済みのウェーハを洗浄する洗浄手段10が配設されている。
位置合わせ手段9の近傍には第一の搬送手段11aが配設され、洗浄手段10の近傍には第二の搬送手段11bが配設されている。第一の搬送手段11aは、位置合わせ手段9に載置された研削前のウェーハをいずれかのチャックテーブルに搬送する機能を有し、第二の搬送手段11bは、いずれかのチャックテーブルに保持された研削済みのウェーハを洗浄手段10に搬送する機能を有する。複数のチャックテーブル2は、ターンテーブル12によって自転及び公転可能に支持されており、ターンテーブル12の回転によって、いずれかのチャックテーブルが第一の搬送手段11a及び第二の搬送手段11bの近傍に位置付けされる。
第一の研削手段3は、垂直方向の軸心を有するスピンドル30と、スピンドル30を回転可能に支持するハウジング31と、スピンドル30の一端に連結されたモータ32と、スピンドル30の他端に設けられたホイールマウント33と、ホイールマウント33に装着された研削ホイール34とから構成され、モータ32の駆動によりスピンドル30が回転し、それに伴い研削ホイール34も回転する構成となっている。研削ホイール34の下面には、チャックテーブル2に保持されたウェーハに接触して研削する研削砥石340がリング状に固着されており、研削ホイール34の回転に伴い研削砥石340も円弧状の回転軌道を描きながら回転する構成となっている。研削砥石340としては、例えば粗研削用の砥石が用いられる。
第二の研削手段4は、垂直方向の軸心を有するスピンドル40と、スピンドル40を回転可能に支持するハウジング41と、スピンドル40の一端に連結されたモータ42と、スピンドル40の他端に設けられたホイールマウント43と、ホイールマウント43に装着された研削ホイール44とから構成され、モータ42の駆動によりスピンドル40が回転し、それに伴い研削ホイール44も回転する構成となっている。研削ホイール44の下面には、チャックテーブル2に保持されたウェーハに接触して研削砥石440がリング状の固着されており、研削ホイール44の回転に伴い研削砥石440も円弧状の回転軌道を描きながら回転する構成となっている。研削砥石440としては、第一の研削手段3の研削砥石340よりも粒径の小さい砥粒をボンド剤で固めたタイプのもの、例えば粒径が1μm以下のダイヤモンド砥粒をビトリファイドボンドで固定した仕上げ研削用の砥石が用いられる。
第一の研削送り手段5は、垂直方向の軸心を有するボールネジ50と、軸心50と平行に配設された一対のガイドレール51と、ボールネジ50に連結されボールネジ50を回動させるパルスモータ52と、内部のナットがボールネジ50に螺合すると共に側部がガイドレールに摺接する昇降部53とから構成され、パルスモータ52に駆動されてボールネジ50が回動するのに伴い昇降部53がガイドレール51にガイドされて昇降する構成となっている。昇降部53は第一の研削手段3を支持しており、昇降部53の昇降によって第一の研削手段3も昇降する。
第二の研削送り手段6は、垂直方向の軸心を有するボールネジ60と、ボールネジ60と平行に配設された一対のガイドレール61と、ボールネジ60に連結されボールネジ60を回動させるパルスモータ62と、内部のナットがボールネジ60に螺合すると共に側部がガイドレールに摺接する昇降部63とから構成され、パルスモータ62に駆動されてボールネジ60が回動するのに伴い昇降部63がガイドレール61にガイドされて昇降する構成となっている。昇降部63は第二の研削手段4を支持しており、昇降部63の昇降によって第二の研削手段4も昇降する。
図2に示すように、研削ホイール34、44は、それぞれが、リング状の基台341、441の下面に研削砥石340、440が円弧状に固着された構成となっており、基台341、441には、上下方向に貫通して研削水を下方に吐出する研削水流路341a、441aと、研削ホイール34、44をホイールマウント33、43にそれぞれネジ止めするためのネジ穴341b、441bが形成されている。
図3に示すように、チャックテーブル2は、吸引源に連通する保持面20が回転中心20aを頂点とする円錐面に形成されている。図3においては円錐面の傾斜を誇張して描いているが、実際には肉眼では認識できないごく僅かな傾斜である。また、保持面20の傾斜に対応させて、第一の研削手段3のスピンドル30及び第二の研削手段4のスピンドル40も若干傾斜しており、それぞれの研削砥石340、440の研削面340a、440aは、チャックテーブル2の回転中心20aから外周に至る面に対して平行となっている。研削砥石340、440の回転軌道の最外周の直径は保持面20の半径よりも大きく、研削中は、研削面340、440は、保持面20に保持されたウェーハの回転中心に常に接触する。
図4に示すように、研削対象のウェーハWの研削されない側の面には保護テープTが貼着される。ウェーハWの表面W1には、分割予定ラインSによって区画されて複数のデバイスDが形成されており、この表面W1に保護テープTを貼着することによりデバイスDを保護する。そして、図5に示すように、表面W1に保護テープTが貼着され裏面W2が露出したウェーハWは、第一のカセット7aに複数収容される。
以下では、図1に示した研削装置を用いて、第一のカセット7aに収容されたウェーハWの裏面(被研削面)W2を研削する場合について説明する。まず、第一のカセット7aに収容されたウェーハWは、搬出入手段8によって取り出されて位置合わせ手段9に搬送される。そして、位置合わせ手段9においてウェーハWが一定の位置に位置合わせされた後に、表面W1に貼着された保護テープT側がチャックテーブル2に保持され、裏面W2が露出した状態となる。
次に、ターンテーブル12が反時計回りに所定角度(図示の例では120度)回転することによってウェーハWが第一の研削手段3の下方に移動する。そして、チャックテーブル2の回転に伴ってウェーハWが回転すると共に、スピンドル30の回転に伴って研削ホイール34が回転し研削砥石340が円軌道を描いて回転しながら、第一の研削送り手段5によって第一の切削手段3が下方に研削送りされて下降する。そうすると、回転する研削砥石340がウェーハWの裏面W2に接触して当該裏面が粗研削される。
この粗研削時は、図6に示すように、ウェーハWは円錐面に形成された保持面20に倣って保持されており、研削面340aがウェーハWの回転中心Waから外周に至る面に対して平行となった研削砥石340は、回転するウェーハWの裏面W2の回転中心Waから周縁部Wbまでの部分に常に接触する。図7は、この研削中における研削砥石340の回転軌道340RとウェーハWとの関係を上方から見た図であり、研削砥石340の研削面340aとウェーハWの裏面W2とは、接触位置340RWにおいて接触する。このような接触状態が続くと、接触位置340RWには回転中心Waが含まれ、ウェーハWは回転しているため、裏面W2全面が研削される。なお、研削中には、図2に示した研削水流路341aを流通する研削水がウェーハWに対して供給される。
そして、図8に示すように、第一の研削手段3による研削後のウェーハWの被研削面W3には、ウェーハWの回転中心Waから周縁部Wbに向けて、研削砥石340の円弧状の回転軌道に倣った研削痕100が放射状に形成される(第一の研削工程)。図8の例における研削痕100は、研削砥石340をウェーハWの周縁部Wbから回転中心Waに向けて回転させると共に、チャックテーブル2を研削砥石340の回転軌道340Rの外周から回転中心に向けて回転させたときにできるものであるが、研削砥石340の回転方向及びチャックテーブル2の回転方向は、図示の例には限られない。
図1を参照して説明を続けると、第一の研削工程終了後は、ターンテーブル12が所定角度回転することにより、第一の研削工程による研削が行われたウェーハWが第二の研削手段4の下方に移動する。そして、チャックテーブル2の回転に伴ってウェーハWが回転すると共に、スピンドル40の回転に伴って研削ホイール44が回転し、研削砥石440が円軌道を描いて回転しながら、第二の研削送り手段65によって第二の研削手段4が下方に研削送りされて下降する。そうすると、回転する研削砥石440がウェーハWの被研削面W3に接触して当該被接触面W3が仕上げ研削される。図9は、この研削中における研削砥石440の回転軌道440RとウェーハWとの関係を上方から見た図であり、研削砥石440の研削面440aとウェーハWの被研削面W3とは、接触位置440RWにおいて接触する。このような接触状態が続くと、接触位置440RWには回転中心Waが含まれ、ウェーハWは回転しているため、被研削面W3全面が研削される。なお、研削中には、図2に示した研削水流路441aを流通する研削水がウェーハWに対して供給される。
第二の研削手段4による仕上げ研削時は、図10に示すように、第一の研削工程によって被研削面W3に形成された研削痕100の向きと反対の円弧状に研削痕101が形成されるように、すなわち研削痕100と新たに形成される研削痕101とが交差して打ち消しあうように研削を行う。また、図9及び図10に示すように、研削砥石440の回転方向は、チャックテーブル2の回転中心、すなわちウェーハWの回転中心WaからウェーハWの周縁部Wbに向かう方向とし、チャックテーブル2の回転方向は、研削砥石440の回転軌道440Rの外周からその回転の中心に向かう方向とする。このようにして研削を行い、ウェーハWが所望の厚さとなると、第二の研削手段4による研削を終了する(第二の研削工程)。
第二の研削工程の終了後は、ターンテーブル12が所定角度回転することにより、研削されたウェーハWを保持するチャックテーブル2が第二の搬送手段11bの近傍に移動する。そして、ウェーハWが第二の搬送手段11bによって保持されて洗浄手段10に搬送され。洗浄手段10では、保持テーブル110において被研削面が露出した状態でウェーハWが保持され、保持テーブル100が回転すると共に洗浄水が噴出されて、被研削面に付着した研削屑が除去される。
洗浄後のウェーハWは、搬出入手段8によって保持されて第二のカセット7bに収容される。以上のような一連の工程を、第一のカセット7aに収容されてすべてのウェーハに対して行うことにより、すべてのウェーハが所望の厚さに形成される。
第二の研削工程では、第一の研削工程で形成された研削痕を打ち消すように研削痕が形成されるように研削を行うため、被研削面にスクラッチが生じて抗折強度が低下するのを防止することができる。
なお、上記の例では2つの研削手段を有する1台の装置を用いて第一の研削工程及び第二の研削工程を遂行する場合について説明したが、それぞれの工程を別々の装置を用いて行ってもよいし、1つの研削手段しか有しない装置を1台のみ用いて2つの工程を遂行するようにしてもよい。
図1に示した研削装置1を用いて、図8に示したように、第一の研削工程によって被研削面3に研削砥石340の回転軌道340Rに倣った研削痕100が形成されたウェーハを1600枚用意し、以下の8通りの方法によってそれぞれ200枚のウェーハに研削砥石440による研削を施し、研削後の被研削面のスクラッチの有無を顕微鏡を用いて観察した。なお、この8通りの研削に共通する条件は下記の通りである。
研削砥石440:粒径が1μm以下のダイヤモンド砥粒をビトリファイドボンドで固めた砥石
チャックテーブル2の回転速度:200〜400rpm
研削ホイール440の回転速度:1500〜3000rpm
研削手段4の研削送り速度:0.1〜0.15μm/秒
研削水の量:3〜5リットル/分
また、8通りの研削における個別の条件は下記の通りである。
[実験例1](図11)
条件1−1:接触部分440RWにおける研削砥石440の向き
研削砥石440の配列方向の円弧がチャックテーブル2に保持されるウェーハWの被研削面W3に形成された研削痕100に倣うように、すなわち研削砥石440の回転軌道440Rが研削痕100の円弧と同方向の円弧を描くように、研削砥石440をチャックテーブル2の保持面20の回転中心20aから外周に至る面に平行に配置する。
条件1−2:研削砥石440の回転方向
研削砥石440の回転方向は、チャックテーブル2の回転中心20aから外周側に向かう方向、すなわち、ウェーハWの回転中心Waから周縁部Wbに向かう方向とする。
条件1−3:チャックテーブル2の回転方向
チャックテーブル2の回転方向、すなわちウェーハWの回転方向は、研削砥石440の回転軌道440Rの外周側から回転中心に向かう方向とする。
[実験例2](図12)
条件2−1:接触部分440RWにおける研削砥石440の向き
研削砥石440の配列方向の円弧がチャックテーブル2に保持されるウェーハWの被研削面W3に形成された研削痕100に倣うように、研削砥石440をチャックテーブル2の保持面20の回転中心20aから外周に至る面に平行に配置する。
条件2−2:研削砥石440の回転方向
研削砥石440の回転方向は、チャックテーブル2の外周側から回転中心20aに向かう方向、すなわちウェーハWの周縁部Wbから回転中心Waに向かう方向とする。
条件2−3:チャックテーブル2の回転方向
チャックテーブル2の回転方向は、研削砥石440の回転軌道440Rの外周側から回転中心に向かう方向とする。
[実験例3](図13)
条件3−1:接触部分440RWにおける研削砥石440の向き
研削砥石440の配列方向の円弧がチャックテーブル2に保持されるウェーハWの被研削面W3に形成された研削痕100に倣うように、研削砥石440をチャックテーブル2の保持面20の回転中心20aから外周に至る面に平行に配置する。
条件3−2:研削砥石440の回転方向
研削砥石440の回転方向は、チャックテーブル2の回転中心20aから外周側に向かう方向とする。
条件3−3:チャックテーブル2の回転方向
チャックテーブル2の回転方向は、研削砥石440の回転中心から回転軌道440Rの外周側に向かう方向とする。
[実験例4](図14)
条件4−1:接触部分440RWにおける研削砥石440の向き
研削砥石440の配列方向の円弧がチャックテーブル2に保持されるウェーハWの被研削面W3に形成された研削痕100に倣うように、研削砥石440をチャックテーブル2の保持面20の回転中心20aから外周に至る面に平行に配置する。
条件4−2:研削砥石440の回転方向
研削砥石440の回転方向は、チャックテーブル2の外周側から回転中心20aに向かう方向とする。
条件4−3:チャックテーブル2の回転方向
チャックテーブル2の回転方向は、研削砥石440の回転中心から回転軌道440Rの外周側に向かう方向とする。
[実験例5](図15)
条件5−1:接触部分440RWにおける研削砥石440の向き
研削砥石440の配列方向の円弧がウェーハWの被研削面W3に形成された研削痕100に対して交差するように、すなわち研削砥石440の回転軌道440Rが研削痕100の円弧とクロスする円弧を描くように、研削砥石440をチャックテーブル2の保持面20の回転中心20aから外周に至る面に平行に配置する。
条件5−2:研削砥石440の回転方向
研削砥石440の回転方向は、チャックテーブルの回転中心20aから外周側に向かう方向とする。
条件5−3:チャックテーブル2の回転方向
チャックテーブル2の回転方向は、研削砥石440の回転軌道440Rの外周側から回転中心に向かう方向とする。
[実験例6](図16)
条件6−1:接触部分440RWにおける研削砥石440の向き
研削砥石440の配列方向の円弧がウェーハWの被研削面W3に形成された研削痕100に交差するように、研削砥石440をチャックテーブル2の保持面20の回転中心20aから外周に至る面に平行に配置する。
条件6−2:研削砥石440の回転方向
研削砥石440の回転方向は、チャックテーブル2の外周側から回転中心20aに向かう方向とする。
条件6−3:チャックテーブル2の回転方向
チャックテーブル2の回転方向は、研削砥石440の回転軌道440Rの外周側から回転中心に向かう方向とする。
[実験例7](図17)
条件7−1:接触部分440RWにおける研削砥石440の向き
研削砥石440の配列方向の円弧がウェーハWの被研削面W3に形成された研削痕100に交差するように、研削砥石440をチャックテーブル2の保持面20の回転中心20aから外周に至る面に平行に配置する。
条件7−2:研削砥石440の回転方向
研削砥石440の回転方向は、チャックテーブル2の回転中心20aから外周側に向かう方向とする。
条件7−3:チャックテーブル2の回転方向
チャックテーブル2の回転方向は、研削砥石440の回転中心から回転軌道440Rの外周側に向かう方向とする。
[実験例8](図18)
条件8−1:接触部分440RWにおける研削砥石440の向き
研削砥石440の配列方向の円弧が被研削面に形成された研削痕に交差するように、研削砥石440をチャックテーブル2の保持面20の回転中心20aから外周に至る面に平行に配置する。
条件8−2:研削砥石440の回転方向
研削砥石440の回転方向は、チャックテーブル2の外周側から回転中心20aに向かう方向とする。
条件8−3:チャックテーブル2の回転方向
チャックテーブル2の回転方向は、研削砥石440の回転中心から回転軌道440Rに向かう方向とする。
上記実験例1〜8の研削によって判明した結果は下記の通りである。
[実験例1]:4枚のウェーハにスクラッチが認められた。
[実験例2]:7枚のウェーハにスクラッチが認められた。
[実験例3]:5枚のウェーハにスクラッチが認められた。
[実験例4]:8枚のウェーハにスクラッチが認められた。
[実験例5]:スクラッチが認められたウェーハはなかった。
[実験例6]:3枚のウェーハにスクラッチが認められた。
[実験例7]:6枚のウェーハにスクラッチが認められた。
[実験例8]:7枚のウェーハにスクラッチが認められた。
上記結果より、実験例5における3つの条件の組み合わせが、ウェーハにスクラッチを生じさせないために最良であることがわかった。
研削装置の一例を示す斜視図である。 研削ホイールの一例を示す斜視図である。 チャックテーブル及び第一、第二の研削手段を略示的に示す断面図である。 ウェーハ及び保護テープを示す斜視図である。 ウェーハの表面に保護テープが貼着された状態を示す斜視図である。 第一の研削工程を略示的に示す断面図である。 第一の研削工程における研削砥石とウェーハとの関係の一例を示す説明図である。 第一の研削工程を示す斜視図である。 第二の研削工程における研削砥石とウェーハとの関係の一例を示す説明図である。 第二の研削工程を示す斜視図である。 実験例1の条件を示す説明図である。 実験例2の条件を示す説明図である。 実験例3の条件を示す説明図である。 実験例4の条件を示す説明図である。 実験例5の条件を示す説明図である。 実験例6の条件を示す説明図である。 実験例7の条件を示す説明図である。 実験例8の条件を示す説明図である。
符号の説明
1:研削装置
2:チャックテーブル
20:保持面 20a:回転中心
3:第一の研削手段
30:スピンドル 31:ハウジング 32:モータ 33:ホイールマウント
34:研削ホイール
340:研削砥石 341:基台 341a:研削水流路 341b:ネジ穴
340R:回転軌道 340RW:接触位置
4:第二の研削手段
40:スピンドル 41:ハウジング 42:モータ 43:ホイールマウント
44:研削ホイール
440:研削砥石 441:基台 441a:研削水流路 441b:ネジ穴
440R:回転軌道 440RW:接触位置
5:第一の研削送り手段
50:ボールネジ 51:ガイドレール 52:パルスモータ 53:昇降部
6:第二の研削送り手段
60:ボールネジ 61:ガイドレール 62:パルスモータ 63:昇降部
7a:第一のカセット 7b:第二のカセット
8:搬出入手段
80:アーム部 81:保持部
9:位置合わせ手段
10:洗浄手段
11a:第一の搬送手段 11b:第二の搬送手段
12:ターンテーブル
W:ウェーハ
W1:表面 S:分割予定ライン D:デバイス
W2:裏面 100、101:研削痕
Wa:回転中心 Wb:周縁部
T:保護テープ

Claims (2)

  1. ウェーハを保持して回転可能であり保持面が回転中心を頂点とする円錐面に形成されたチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハを研削する研削砥石がリング状に配設され回転可能な研削ホイールを有する研削手段と、該研削手段を研削送りする研削送り手段とを備えた研削装置を用い、
    該研削砥石の研削面を該円錐面の頂点から外周に至る面に対して平行とした状態で、該研削面を該保持面に保持されたウェーハの被研削面に接触させて研削するウェーハの研削方法であって、
    ウェーハを保持したチャックテーブルを回転させると共に該研削ホイールを回転させ、該研削砥石を該ウェーハに接触させて研削する第一の研削工程と、
    該第一の研削工程によって研削されたウェーハを保持したチャックテーブルを回転させると共に該研削ホイールを回転させ、該研削砥石を該第一の研削工程で研削された被研削面に接触させて更に該被研削面を研削する第二の研削工程と
    を少なくとも含み、
    該第一の研削工程によって研削された被研削面には、該研削砥石の円弧状の回転軌道に倣った研削痕が該被研削面の回転中心から放射状に形成されており、
    該第二の研削工程においては、
    該研削砥石として、粒径が1μm以下のダイヤモンド砥粒をビトリファイドボンドで固定した砥石を使用し、
    該第一の研削工程によって該被研削面に形成された研削痕の向きと反対の円弧状に研削痕が形成されるように、該研削砥石を該チャックテーブルの保持面の頂点から外周に至る面に平行に配置し、
    該研削砥石と該被研削面との接触位置における該研削砥石の回転方向を、該チャックテーブルの回転中心から外周側に向かう方向とし、
    該研削砥石と該被研削面との接触位置における該チャックテーブルの回転方向を、該研削砥石の回転軌道から回転中心に向かう方向とする
    ウェーハの研削方法。
  2. 前記第二の研削工程においては、
    前記チャックテーブルの回転速度は200〜400rpmであり、
    前記研削ホイールの回転速度は1500〜3000rpmであり、
    前記研削手段の研削送り速度は0.1〜0.15μm/秒であり、
    該ウェーハに対して3〜5リットル/分の研削水を供給しながら研削を行う
    請求項1に記載のウェーハの研削方法。
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