JP5225574B2 - β遮断薬化合物の改善された調製方法 - Google Patents
β遮断薬化合物の改善された調製方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5225574B2 JP5225574B2 JP2006303979A JP2006303979A JP5225574B2 JP 5225574 B2 JP5225574 B2 JP 5225574B2 JP 2006303979 A JP2006303979 A JP 2006303979A JP 2006303979 A JP2006303979 A JP 2006303979A JP 5225574 B2 JP5225574 B2 JP 5225574B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- atenolol
- benzyl
- acetamide
- phenyl
- hydroxy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- METKIMKYRPQLGS-UHFFFAOYSA-N CC(C)NCC(COc1ccc(CC(N)=O)cc1)O Chemical compound CC(C)NCC(COc1ccc(CC(N)=O)cc1)O METKIMKYRPQLGS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- CLOYEMVSCVWBME-UHFFFAOYSA-N CC(C)N(CC(COc1ccc(CC(N)=O)cc1)O)Cc1ccccc1 Chemical compound CC(C)N(CC(COc1ccc(CC(N)=O)cc1)O)Cc1ccccc1 CLOYEMVSCVWBME-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
a)D−マンニトールから化合物(VI)を得るのに複数のステップが必要であり、それによって作業の周期が増加する。
b)出発化合物(VI)は第1級および第2級ヒドロキシ基を有し、化合物(VI)の第1級ヒドロキシ基を式(VIII)の化合物に変換する間に、化合物(VII)のカルバモイルメチル基が官能基(Z)と反応して、アテノロールの収率を著しく低下させる不純物が生成される。
c)さらに、このようにして得られた中間体のグリシジルエーテル(VIII)は、低い光学純度(80%ee)を有する。
従来技術に開示されている様々な方法によって得られる式(I−A)のラセミ体アテノロール、式(I−B)の(S)−アテノロールおよび式(I−C)の(R)−アテノロールは、様々な不純物を付随する。上述の通り、世界中の規制当局は、付随する不純物に関して厳重である。
式(XXII)のN−ベンジル−N−イソプロピルアミンの調製
トリエチルアミン(119.9g)をイソプロピルアミン(XXI;1000ml)に室温で攪拌しながら添加した。反応混合物を10〜15℃に冷却し、10分間攪拌した。クロロメチルベンゼン(XX;100g)を10〜15℃で少しずつ添加し、混合物を10〜15℃で24時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、水(500ml)を残留物に添加した。水層を二塩化メチレン(2×500ml)で抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、濃い油状の液体を得た。収量:126.7g(90.5%)。
(2S)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(XXIII−B)の調製
(2S)−2−(クロロメチル)オキシラン(III−B;310g)をN−ベンジル−N−イソプロピルアミン(XXII;100.5g)に添加し、その反応混合物を55〜60℃で6時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、トルエン(300ml)を添加し、再び濃縮して、生成物(2S)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オールの油状残留物を得た。収量:158.4g(収率:97.3%)。
N−ベンジル−N−[(2S)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン(XXIV−B)の調製
(2S)−1−ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(2.42g)をKOH(1.66g;メタノール25ml中)のメタノール溶液に添加し、45〜50℃で反応が完了するまで攪拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、水(100ml)を残留物に添加し、続いて塩化メチレン(50ml)を添加した。生成物を含有する有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、濃い油状の液体としてN−ベンジル−N−[(2S)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン(XXIV−B)を得た。収量:1.3g(収率:63.41%)。
N−ベンジル−2−(4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド(XXVIB)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(XXV;0.75g)をアセトン(30ml)に添加し、続いてK2CO3(1.035g)を添加し、攪拌しながら1時間還流した。(2S)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(XXIII−B;3.626g)を添加し、その反応混合物を48時間還流した。反応混合物を30℃に冷却し、濾過し、アセトンで洗浄し、真空下で乾燥させた。収量:1.70g(収率:96.0%)。
2−(4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド S−(−)−アテノロール(IB)の調製
N−ベンジル−N−[(2S)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン10g(XXVI−B)、メタノール(400ml)、5%Pd/C(2g)をオートクレーブに入れ、N2ガスでフラッシングし、次いでH2ガスを通して45〜50psiの圧力を発生させた。混合物を35〜38℃で24時間攪拌し、濾過した。濾液を濃縮し、冷水を残留物に添加して白色の固体を分離し、次いでその固体を濾過し、オーブン内で55〜60℃で乾燥させた。収量:7.2g;(収率:96.5%)。
2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロポキシ]フェニル}アセトアミドアセテート(S−(−)アテノロールアセテートの調製
未精製S(−)2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロポキシ]フェニル}アセトアミド(255.0g)をアセトン5.1L(20倍体積(20 vol))に攪拌しながら添加する。反応混合物を15〜20℃に冷却し、氷酢酸(102.0g)を10〜15分間で添加する。15〜20℃で2.0時間攪拌し、濾過する。混合物を冷却アセトン(2倍体積(2 vol))で洗浄する。未乾燥のS(−)アテノロールアセテートをアセトン(7倍体積(7 vol))で5〜7回洗浄する。
未精製S(−)アテノロールのHPLC純度=97.5%
S(−)アテノロールアセテートのHPLC純度=99.58%
(S)−アテノロールアセテート(XXVII)からの(S)−アテノロール(IB)の調製
未乾燥のS(−)アテノロールアセテートを水(1.53L)(6.0倍体積(6.0 vol))に溶解し、10℃で30%NaOH溶液(95.0ml)を使用してpH=12.5に調整する。1.0時間攪拌する。濾過し、冷水510.0ml(2.0倍体積(2.0 vol))で洗浄する。その物質を50〜55℃で乾燥させる。(70.27%)
純粋なS(−)アテノロールのHPLC純度=100.0%
(2R)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(XXIII−C)の調製
N−ベンジル−N−イソプロピルアミン(100.5g)および(2R)−2−(クロロメチル)オキシラン(III−C;310g)を1リットルの丸底フラスコに入れる。反応混合物を55〜60℃に加熱し、55〜60℃で6時間攪拌する。最初に反応混合物から未反応の余分な(2S)−2−(クロロメチル)オキシランを蒸留除去し、次いでトルエン300mlを添加し、減圧下にて微量の未反応(2R)−2−(クロロメチル)オキシランを蒸留除去した。未反応(2R)−2−(クロロメチル)オキシランが完全に除去されるまで、このプロセスを繰り返した。
得られた(2R)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オールの重量は158.4g(97.3%)である。
N−ベンジル−2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}−フェニル)アセトアミド(XXVI−C)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(0.75g)、アセトン(30ml)を1リットルの丸底フラスコに入れて、30℃で15分間攪拌する。K2CO31.035gを添加し、還流温度で1時間攪拌する。(2R)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール3.626gを添加し、還流を48時間維持した。48時間後に、反応物を30℃に冷却し、濾過し、アセトンで洗浄し、濾液を回収し、減圧下で濃縮した。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミドの重量は1.70g(96.0%)である。
2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド、すなわちR−(+)−アテノロール(I−C)の調製
N−ベンジル−N−[(2R)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン10g、メタノール400ml、5%Pd/C2gを1リットルのオートクレーブ高圧反応器に入れて、反応器をN2でフラッシングし、H2ガスで加圧した(45〜50psi)。混合物を35〜38℃で24時間攪拌した。24時間後、反応混合物を取り出し、触媒を濾過し、濾液を濃縮した。残留物を冷水で処理し、白色の固体を単離し、その固体を55〜60℃にてオーブン乾燥器内で乾燥させた。
得られた2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド、すなわちR−(+)−アテノロールの重量は7.2g(96.5%)である。
N−ベンジル−2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}−フェニル)アセトアミド(XXVI−C)の調製
2−{4−[(2R)−オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル}アセトアミド5g、メタノール50ml、N−ベンジルイソプロピルアミン5.04gを100mlの丸底フラスコに入れて、反応混合物を60〜65℃で24時間攪拌した。減圧下で蒸留して反応混合物からメタノールを除去した。残留物に二塩化メチレン100mlを添加し、沈殿した固体を濾過し、濾液を濃縮した。濃い油状の液体が得られた。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミドの重量は8.0g(93.13%)である。
1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(XXIII−A)の調製
N−ベンジル−N−イソプロピルアミン100.5gおよび2−(クロロメチル)オキシラン310gを1リットルの丸底フラスコに入れる。反応混合物を55〜60℃に加熱し、55〜60℃で6時間攪拌する。最初に反応混合物から未反応の余分な2−(クロロメチル)オキシラン(III−A)を蒸留除去し、次いでトルエン300mlを添加し、減圧下にて未反応の2−(クロロメチル)オキシランを蒸留除去した。未反応の2−(クロロメチル)オキシランが完全に除去されるまで、これを繰り返した。
得られた1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オールの重量は158.4g(97.3%)である。
N−ベンジル−2−(4−{[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}−フェニル)アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド0.75g、アセトン(30ml)を1リットルの丸底フラスコに入れて、30℃で15分間攪拌する。K2CO31.035gを添加し、還流温度で1時間攪拌する。1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール3.626gを添加し、還流を48時間維持した。48時間後、反応物を30℃に冷却し、濾過し、アセトンで洗浄し、濾液を回収し、減圧下で濃縮した。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミドの重量は1.70g(96.0%)である。
2−(4−{[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド、すなわちアテノロール(I−A)の調製
N−ベンジル−N−[オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン10g、メタノール400ml、5%Pd/C2gを1リットルのオートクレーブに入れて、反応器をN2でフラッシングし、H2ガスで加圧した(45〜50psi)。混合物を35〜38℃で24時間攪拌する。24時間後、反応混合物を取り出し、触媒を濾過し、濾液を濃縮した。残留物を冷水で処理して白色の固体を得て、それを55〜60℃にてオーブン乾燥器内で乾燥させた。
得られた2−(4−{[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミドの重量は7.2g(96.5%)である。
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−{4−[オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル}アセトアミド5g、メタノール50ml、N−ベンジルイソプロピルアミン5.04gを100mlの丸底フラスコに入れて、反応混合物を60〜65℃で24時間攪拌した。24時間後、減圧下で反応混合物からメタノールを蒸留除去した。二塩化メチレン100mlを残留物に添加し、沈殿した固体を濾過し、濾液を濃縮した。濃い油状の液体が得られた。
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミドの重量は8.0g(93.13%)である。
2−{4−[(2S)−オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル}アセトアミド(XXVII)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド100g、水400mlを2リットルの丸底フラスコに入れて、30分間攪拌した。予め冷却されたNaOH溶液[31.78g+脱イオン水200ml]を添加し、0℃に冷却した。1時間で(2R)−2−(クロロメチル)オキシラン91.88gを添加した。反応混合物を0℃で25時間攪拌した。25時間後、反応混合物を濾過し、得られた固体を50℃で乾燥させた。
得られた2−{4−[(2S)−オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル}アセトアミドの重量は137.08g(73.24%)である。
N−ベンジル−2−(4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミドの調製
2−{4−[(2S)−オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル}アセトアミド5g、メタノール50ml、N−ベンジルイソプロピルアミン5.04gを100mlの丸底フラスコに入れて、反応混合物を60〜65℃で43時間攪拌した。43時間後、反応混合物のメタノールを減圧下で蒸留除去した。塩化メチレン100mlを残留物に添加し、沈殿した固体を濾過し、濾液を濃縮した。濃い油状の液体を得た。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミドの重量は8.0g(93.13%)である。
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(5g)、アセトン(200.0ml)およびK2CO3(4.57g)を1リットルの丸底フラスコに入れる。55℃で加熱し、還流温度で1.0時間攪拌する。N−ベンジル−N−イソプロピルアミノクロロヒドリン(16.0g)を添加し、還流を15日間維持する。反応物を30℃に冷却し、濾過し、アセトンで洗浄し、濾液を回収する。その濾液を濃縮する。水を添加する。反応混合物のpHを塩酸で2.0に調整し、ジクロロメタンで抽出する。調整された水層のpHを30%水酸化ナトリウムで12.2に調整し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を濃縮して、油状生成物を得る。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の重量は8.5g(72.1%)である。
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(10g)、アセトニトリル100mlおよびK2CO3(18.31g)を1リットルの丸底フラスコに入れて、80℃に加熱する。還流温度で1時間攪拌する。触媒量のヨウ化テトラブチルアンモニウムを添加する。N−ベンジル−N−イソプロピルアミノクロロヒドリン(31.96g)を添加し、還流を28時間維持する。28時間後、反応物を30℃に冷却し、濾過する。濾液を回収し、減圧下で濃縮する。水を添加する。pHを塩酸で1.5に調整し、ジクロロメタンで抽出する。30%水酸化ナトリウムで水層のpHを12.2に調整し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を濃縮して、油状生成物を得る。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の重量は15g(63.64%)である。
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(5g)、アセトニトリル50mlを1リットルの丸底フラスコに入れて、30℃で15分間攪拌する。K2CO3(9.2g)を添加し、攪拌しながら80℃で加熱する。触媒量のヨウ化テトラブチルアンモニウムを添加する。N−ベンジル−N−イソプロピルアミノクロロヒドリン9gを添加し、還流を46時間維持する。反応物を30℃に冷却し、濾過し、アセトニトリルで洗浄する。減圧下で濃縮する。水およびジクロロメタンを濃縮された油に添加し、塩酸でpH0.7に調整し、ジクロロメタンで抽出する。水層のpHを30%水酸化ナトリウムで12.2に調整し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を濃縮して、油状生成物を得る。得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)は11.2g(95.07%)である。
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド5g、アセトニトリル50mlを1リットルの丸底フラスコに入れて、28℃で15分間攪拌する。K2CO39.15gを添加し、80℃で加熱する。還流温度で1時間攪拌する。触媒量のヨウ化テトラブチルアンモニウムを添加する。N−ベンジル−N−イソプロピルアミノクロロヒドリン(9.6g)を添加し、還流を58時間維持する。反応物を30℃に冷却し、濾過し、アセトニトリルで洗浄する。混合物を減圧下で濃縮する。水およびジクロロメタンを濃縮した油に添加し、塩酸でpH1.0に調整する。ジクロロメタンで抽出する。水層のpHを30%水酸化ナトリウムで12.2に調整し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を濃縮して、油状生成物を得る。得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)は11.5g(97.62%)である。
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド5g、アセトニトリル50mlを1リットルの丸底フラスコに入れて、27℃で15分間攪拌する。K2CO39.15gを添加し、攪拌しながら80℃で加熱する。触媒量のヨウ化テトラブチルアンモニウムを添加する。N−ベンジル−N−イソプロピルアミノクロロヒドリン9.6gを添加し、24時間還流する。反応混合物を30℃に冷却し、濾過し、アセトニトリルで洗浄する。反応混合物を減圧下で濃縮する。得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)は10.2g(86.58%)である
N−ベンジル−N−[(2S)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン(XXIV−A)の調製
100mlのメタノール中にKOH(8.192g)のメタノール溶液に、1−ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(10.0g)を添加し、45〜50℃で反応が完了するまで攪拌する。反応混合物を濃縮し、残留物に水(250ml)を添加し、続いて塩化メチレン(250ml)を添加する。生成物を含有する有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、濃い油状の液体としてN−ベンジル−N−[(2S)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン(XXIV−A)を得る。収量:8.7g(収率98%)
ラセミ体2−{4−(2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロポキシ)フェニル}アセトアミドアセテートの調製
未精製ラセミ体2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロポキシ)アセトアミド(25.0g)をアセトン0.5L(20倍体積(20 vol))に攪拌しながら15分間で添加する。反応混合物を15〜20℃に冷却し、10〜15分間で氷酢酸10.0gを添加する。混合物を15〜20℃で2.0時間攪拌する。濾過し、冷却アセトン(2倍体積(2 vol))で洗浄した。湿ったラセミ体アテノロールアセテートをアセトン(7倍体積(7 vol))で5〜7回洗浄した。湿ったラセミ体アテノロールアセテートを水150ml(6.0倍体積(6.0 vol))に溶解し、10℃で30%NaOH溶液(11.0ml)を使用してpH=12.5に調整する。1.0時間攪拌する。濾過し、冷水50.0ml(2.0倍体積(2.0 vol))で洗浄する。物質を50〜55℃で乾燥させる。収率(75.04%)
未精製アテノロールのHPLC純度=96.96%
アテノロールアセテートのHPLC純度=99.32%
純粋なアテノロールのHPLC純度=99.77%
Claims (5)
- a)クロロメチルベンゼン(XX)を、トリエチルアミン存在下でイソプロピルアミンとカップリングして、N−ベンジル−N−イソプロピルアミンを生成するステップと、
- 調製されるアテノロールは、使用されるエピクロロヒドリンが(S)−エピクロロヒドリンであるという条件で、(S)アテノロールである、請求項1記載の方法。
- 調製されるアテノロールは、使用されるエピクロロヒドリンが(R)−エピクロロヒドリンであるという条件で、(R)アテノロールである、請求項1記載の方法。
- 前記ステップ(c)において、使用される前記塩基は、K2CO3およびNa2CO3から成る群から選択される、請求項1記載の方法。
- 前記相間移動触媒は、ヨウ化テトラブチルアンモニウムまたは臭化テトラブチルアンモニウムから選択される、請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006303979A JP5225574B2 (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | β遮断薬化合物の改善された調製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006303979A JP5225574B2 (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | β遮断薬化合物の改善された調製方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008120704A JP2008120704A (ja) | 2008-05-29 |
JP2008120704A5 JP2008120704A5 (ja) | 2009-12-03 |
JP5225574B2 true JP5225574B2 (ja) | 2013-07-03 |
Family
ID=39505849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006303979A Expired - Fee Related JP5225574B2 (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | β遮断薬化合物の改善された調製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5225574B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103102281A (zh) * | 2013-02-20 | 2013-05-15 | 北京华素制药股份有限公司 | 一种琥珀酸美托洛尔的合成方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7312032B2 (ja) | 2019-06-20 | 2023-07-20 | オルガノ株式会社 | 水処理装置及び水処理方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA945172A (en) * | 1969-02-21 | 1974-04-09 | Imperial Chemical Industries Limited | Alkanolamine derivatives |
DE3120361A1 (de) * | 1981-05-22 | 1982-12-16 | Chemische Werke Hüls AG, 4370 Marl | Verfahren zur herstellung von n-benzyl-n-isopropylpivaloylamid |
JPS6393752A (ja) * | 1987-07-31 | 1988-04-25 | Nisshin Flour Milling Co Ltd | プロパノール誘導体 |
JPH0637449B2 (ja) * | 1989-08-18 | 1994-05-18 | ダイソー株式会社 | 光学活性アテノロール及びその中間体の製法 |
JPH0674243B2 (ja) * | 1989-12-27 | 1994-09-21 | ダイソー株式会社 | 光学純度の高い光学活性アテノロール塩及びアテノロールの製法 |
JPH0637482B2 (ja) * | 1990-11-28 | 1994-05-18 | ダイソー株式会社 | 光学活性アテノロール及びその中間体の製法 |
JP3250350B2 (ja) * | 1993-12-09 | 2002-01-28 | ダイソー株式会社 | 光学活性グリシジルトシレートの製法 |
JPWO2004002973A1 (ja) * | 2002-06-28 | 2005-10-27 | 株式会社カネカ | 光学活性1−置換アミノ−2,3−エポキシプロパンの製造方法並びにその合成中間体およびそれらの製造方法 |
-
2006
- 2006-11-09 JP JP2006303979A patent/JP5225574B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103102281A (zh) * | 2013-02-20 | 2013-05-15 | 北京华素制药股份有限公司 | 一种琥珀酸美托洛尔的合成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008120704A (ja) | 2008-05-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2664503B2 (ja) | 新規アミン、その使用及び製法 | |
US5225585A (en) | Production of fluoxetine and new intermediates | |
WO2013014478A1 (en) | Reductive amination process for preparation of dronedarone using carboxyl intermediary compound | |
WO2008058235A2 (en) | Processes for the preparation of cinacalcet | |
CA2748595C (en) | Process for preparing cinacalcet hydrochloride | |
CA2773064C (fr) | Nouveau procede de synthese de l'ivabradine et de ses sels d'addition a un acide pharmaceutiquement acceptable | |
FI91751C (fi) | Menetelmä oksatsolidiinifenolieetterin valmistamiseksi | |
US20100217034A1 (en) | Process for the Preparation of Fesoterodine | |
JP5225574B2 (ja) | β遮断薬化合物の改善された調製方法 | |
RU2423346C2 (ru) | Улучшенный способ получения бета-блокатора | |
WO2007069266A2 (en) | A novel process for the synthesis of bisodprolol and its intermediate | |
KR101330783B1 (ko) | 베타 차단제 화합물의 개선된 제조방법 | |
JP5622842B2 (ja) | アルキルアミン誘導体の製造方法 | |
JP2009518378A (ja) | 医薬品中間体の製法 | |
JPS6326099B2 (ja) | ||
US9085509B2 (en) | Process for preparing fesoterodine | |
KR100873941B1 (ko) | 페녹시아세트산 유도체의 제조 중간체 및 그 사용방법 | |
US6982349B1 (en) | Process for producing atenolol of high optical purity | |
CZ2005473A3 (cs) | Zpusob výroby hydrochloridu (R)-N-methyl-3-(2-methylfenoxy)-3-fenylpropylaminu (atomoxetinu) | |
JP2012184229A (ja) | ランジオロールのエナンチオ選択的合成のためのプロセス | |
KR20020031381A (ko) | 삼환성 아미노 알코올 유도체의 제조법 | |
US6479659B2 (en) | Process of making 3-phenyl-1-methylenedioxyphenyl-indane-2-carboxylic acid derivatives | |
US20130090475A1 (en) | Process for the Preparation of Ranolazine | |
JPH0637482B2 (ja) | 光学活性アテノロール及びその中間体の製法 | |
EP2348013A1 (en) | Process for preparation of intermediates of arformoterol |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091019 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091019 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120425 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120501 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120801 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130305 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130313 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5225574 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |