JP2008120704A - β遮断薬化合物の改善された調製方法 - Google Patents

β遮断薬化合物の改善された調製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不純物を実質的に含有しない高純度のアテノロールの改善された製造方法の提供。
【解決手段】クロロメチルベンゼンをイソプロピルアミンとカップリングして、N−ベンジル−N−イソプロピルアミンを生成するステップと、N−ベンジル−N−イソプロピルアミンをエピクロロヒドリンと反応させるステップと、塩基の存在下で、ハロヒドリンをエポキシドに変換するステップと、塩基の存在下で、フェニルアセトアミドの塩をハロヒドリンまたはエポキシドと反応させるステップと、N−ベンジル化アテノロールをラセミ体アテノロールに脱ベンジル化するステップからなるアテノロールの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、不純物を実質的に含有しない高純度のアテノロールの改善された製造方法に関する。
β遮断薬と呼ばれるβアドレナリン拮抗薬は、狭心症、高血圧症および不整脈の管理に用いられる化合物群である。β遮断薬の主な機能は、狭心症の発現頻度を低減し、アドレナリン刺激に対する変時性および変力性の反応を減弱することによって狭心症の閾値を上げることである。
4−[2−ヒドロキシ−3−[(1−メチルエチル)アミノ]プロポキシ]ベンゼンアセトアミドとして化学的に公知であり、式(I−A)によって表されるラセミ体アテノロールは、体内でβ−受容体を遮断することによってその生理学的作用を及ぼし、1−アリールオキシ−3−アミノプロパン−2−オール部位のヒドロキシ結合炭素に不斉中心が存在するため(R)および(S)光学異性体のラセミ混合物として存在するβ遮断薬群に属する。
Figure 2008120704
ラセミ体アテノロールの降圧活性はアテノロールの(S)−異性体(I−B)にあり、式(I−C)の(R)−異性体は降圧活性を欠くことはよく知られている。さらに、(S)−異性体は、式(I−A)のアテノロールのラセミ混合物で時折生じる副作用である心拍数低下を防ぐことが分かっているというさらなる利点を有する。
ラセミ体アテノロール(I−A)ならびにその光学活性異性体の(S)−アテノロール(I−B)および(R)−アテノロール(I−C)の両方を製造するための方法が、従来技術でいくつか報告されている。
米国特許第3663607号(インペリアル・ケミカル・インダストリーズ社に譲渡)には、触媒量のピペリジンの存在下にて式(II)のフェノール化合物を式(III−A)のエピクロロヒドリンと95〜100℃の温度で数時間反応させてグリシジルエーテル(IV)を得て、続いてそれをイソプロピルアミンなどの低級アルキルアミンと反応させて式(I−A)のアテノロールを生成する、スキーム−Iに概要が示される、ラセミ体アテノロールの調製方法が開示されている。
Figure 2008120704
米国特許第4182911号(インペリアル・ケミカル・インダストリーズ社に譲渡)には、スキーム−IIに概要が示される、光学活性(S)−アテノロールの調製方法が開示されている。
Figure 2008120704
この方法は、工業的規模ではその範囲を制限するいくつかの欠点を有する。その欠点は以下の通りである:
a)D−マンニトールから化合物(VI)を得るのに複数のステップが必要であり、それによって作業の周期が増加する。
b)出発化合物(VI)は第1級および第2級ヒドロキシ基を有し、化合物(VI)の第1級ヒドロキシ基を式(VIII)の化合物に変換する間に、化合物(VII)のカルバモイルメチル基が官能基(Z)と反応して、アテノロールの収率を著しく低下させる不純物が生成される。
c)さらに、このようにして得られた中間体のグリシジルエーテル(VIII)は、低い光学純度(80%ee)を有する。
米国特許第5223646号(ダイソー株式会社に譲渡)には、水混和性溶媒または水中でフェノールおよびエピクロロヒドリンを温度範囲0〜35℃で反応させることによる、光学活性アテノロール中間体、すなわち光学活性グリシジルエーテル(VIII)の調製方法が記載されている。このようにして得られた光学活性グリシジル中間体(VIII)は90〜96%の低い純度を有し、続いてそれをイソプロピルアミンと反応させて93〜94%の低い光学純度を有する(S)−アテノロールを生成する。
さらに、この特許には、無機酸や有機酸などのブレンステッド酸を使用した精製方法も開示されている。無機酸は、ハロゲン化水素、硫酸およびリン酸から選択され、有機酸は、ギ酸や酢酸などのモノまたはジカルボン酸、メタンスルホン酸やパラトルエンスルホン酸などの有機スルホン酸、またはフェノールから選択され、それらは、単独またはそれらを組み合わせて使用されうる。(S)−アテノロールは、アセトンなどの有機溶媒中で加熱し、それを一晩ゆっくりと結晶化させることによって、その酸付加塩に変換される。光学的に純粋な(S)−異性体の遊離塩基は、その酸付加塩をイオン交換樹脂で処理することによって得られる。
35℃を超えるとグリシジルエーテル(VIII)がラセミ化し、光学純度が低下するおそれがあることから、この方法は、厳密な反応条件が必要であるという欠点を有する。さらに、反応温度が35℃を超えると、グリシジルエーテル(VIII)がフェノールと反応して、付随する不純物が生じる。これらの不純物は、従来の方法を用いて精製するのが困難である。
したがって、この方法で(S)−アテノロールを得るために用いられる手順は、非常に長く、煩雑で、時間がかかり、かつ工業的規模での製造に適していないことを容易に認めることができる。
米国特許第5290958号(工業技術研究院に譲渡)には、p−ヒドロキシフェニルアセトアミドおよびエピクロロヒドリンを反応させてエポキシドおよびハロヒドリン中間体を得る際に、相間移動触媒(PTC)として高級アルキル基の第4級アンモニウム塩や低級アルキル基の第3級アンモニウム塩などの相間移動触媒を使用する、スキーム−IIIに記載のラセミ体アテノロール(I−A)の製造方法が開示されている。
Figure 2008120704
上記のすべての方法において、アテノロールの調製にフェノールまたはその誘導体を使用していることは、言及するのに適切である。また、上記の従来技術によって得られる生成物は、British Pharmacopoeia 2003 Vol: 1, Page 173.に開示されている付随する不純物を生成することも、言及する価値がある。
スキーム−IVに開示される付随する不純物は、2,2'−[(1−メチルエチル)イミノビス(2−ヒドロキシプロパン−3,1−ジイルオキシ−4,1−フェニレン)]ジアセトアミド(XII)、2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(XIII)、2−[4−[[(2RS)−オキシラン−2−イル]メトキシ]フェニル]アセトアミド(XIV)、2−[4−[(2RS)−3−クロロ−2−ヒドロキシプロポキシ]フェニル]アセトアミド(XV)、2,2'−[2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジイルビス(オキシ−4,1フェニレン)]ジアセトアミド(XVI)、2−[4[[(2RS)−2−ヒドロキシ−3−[(1メチルエチル)アミノ]プロポキシ]フェニル]酢酸(XVII)、2−[4−[(2RS)−2−ヒドロキシ−3−[(1−メチルエチル)アミノ]プロポキシ]フェニル]アセトニトリル(XVIII)、および2[4−[(2RS)−2,3−ジヒドロキシプロポキシ]フェニル]アセトアミド(XIX)である。これらを従来の精製方法を用いて除去することは難しく、除去すると所望の生成物の収率を著しく減少させてしまう。
Figure 2008120704
世界中の規制当局は、承認医薬品中の不純物のレベルに関して非常に厳しくなってきている。しかしながら、多くの従来技術の方法では、薬局方規格に準拠する生成物は得られない。
Chemical and Pharmaceutical Bulletin 1997, 45(2) 412-414には、メタノールなどの有機溶媒から純粋でない(S)−アテノロールを再結晶化することによる、(S)−アテノロールの精製方法が開示されている。(S)−アテノロールを調製するこの方法は、ここに開示される多くのステップで精製ステップを必要とするために手順が長くなることから、商業的目的には適していない。
Chemical and Pharmaceutical Bulletin 1998, 46(3) 505-507には、安息香酸、p−トルイル酸、p−トルエンスルホン酸およびp−t−ブチル安息香酸などの様々な酸を使用して(S)−アテノロールの酸付加塩を調製することを含む、(S)−アテノロールの精製方法が開示されている。(S)−アテノロールは、これらの酸付加塩をイオン交換樹脂で処理することによって得られる。
この方法は、酸付加塩からアテノロールを遊離させるために酸交換樹脂(acid exchange resin)を使用する欠点を有する。酸交換樹脂を使用するには大きな投資が必要であり、この方法による精製に必要な時間も非常に長く、最終的には、各作業の周期が増加し、生産能力が低下する。
上記の欠点を考慮して、すべての不純物を薬局方の基準を下回るように最小限に抑えるだけでなく、式(I−A)または(I−B)もしくは(I−C)の化合物を高純度かつ良好な収率で生成する、代替の合成経路を開発する必要があった。
本発明の発明者らは、塩化ベンジルおよびイソプロピルアミンから出発し、上記不純物を抑えるだけでなく、高純度でかつ不純物を実質的に含有しないラセミ体アテノロール(I−A)、(S)−アテノロール(I−B)および(R)−アテノロール(I−C)を調製する新規な合成経路を開発した。
本発明において、式(I−A)、(I−B)または(I−C)の化合物は、アテノロール[ラセミ体または(S)−異性体]の遊離塩基を有機酸で処理してそれぞれの酸付加塩を生成し、次いでそれを無機塩基の水溶液でさらに処理して遊離アミンを遊離させること、すなわち高純度および良好な収率のアテノロール[ラセミ体または(S)−異性体]を精製することを含む方法によって精製される。
本発明の方法は、イオン交換樹脂の代わりに、アテノロールの精製に容易に入手可能な水酸化ナトリウムなどの無機塩基を用いる。このことは、かなりの節約に繋がり、その結果、プロセス全体を費用効率が高く工業的生産に適するものとする。
本発明の目的は、従来技術の方法と異なる合成経路によって、ラセミ体アテノロール、すなわち式(I−A)の4−[2−ヒドロキシ−3−[(1−メチルエチル)アミノ]プロポキシ]ベンゼンアセトアミドおよびその鏡像異性体を調製する改善された方法を提供することである。
本発明の一態様は、実質的に不純物を含有しない高純度の式(I−A)のラセミ体アテノロール、式(I−B)の(S)−アテノロールおよび式(I−C)の(R)−アテノロールを調製する改善された方法に関する。
本発明の他の態様は、クロロメチルベンゼン(XX)とイソプロピルアミン(XXI)を反応させてN−ベンジル−N−イソプロピルアミン(XXII)を生成し、それをエピクロロヒドリン(IIIA)と反応させて式(XXIII−A)の1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オールを生成することを含む、式(I−A)のラセミ体アテノロールを調製する改善された方法に関する。この化合物を無機塩基で処理してN−ベンジル−N[(2)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン(XXIV−A)を生成し、それと式(XXV)の2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミドのナトリウム塩を反応させてN−ベンジル−2−(4−{[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド(XXVI−A)を生成し、次いでそれを還元して式(I−A)のラセミ体アテノロールを生成する。
本発明のさらに他の態様は、クロロメチルベンゼン(XX)とイソプロピルアミン(XXI)を反応させてN−ベンジル−N−イソプロピルアミン(XXII)を生成し、それをS−エピクロロヒドリン(IIIB)とさらに反応させて式(XXIII−B)の(2S)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2オールを生成することを含む、式(I−B)の(S)−アテノロールを調製する改善された方法に関する。この化合物を無機塩基で処理してN−ベンジル−N[(2S)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン(XXIV−B)を生成し、それと2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(XXV)を反応させてN−ベンジル−2−(4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド(XXVI−B)を生成し、次いでそれを還元して式(I−B)の(S)−アテノロールを生成する。
本発明のさらに他の態様は、クロロメチルベンゼン(XX)とイソプロピルアミン(XXI)を反応させてN−ベンジル−N−イソプロピルアミン(XXII)を生成し、それをR−エピクロロヒドリン(IIIC)とさらに反応させて式(XXIII−C)の(2R)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2オールを生成することを含む、式(I−C)の(R)−アテノロールを調製する改善された方法に関する。この化合物を無機塩基で処理してN−ベンジル−N[(2R)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン(XXIV−C)を生成し、それと2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(XXV)を反応させてN−ベンジル−2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド(XXVI−C)を生成し、次いでそれを還元して式(I−C)の(R)−アテノロールを生成する。
本発明のさらなる態様は、クロロメチルベンゼン(XX)とイソプロピルアミン(XXI)を反応させてN−ベンジル−N−イソプロピルアミン(XXII)を生成し、それを式(XXVII)の2−{4−[(2S)−オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル}アセトアミドとさらに反応させてN−ベンジル−2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド(XXVI−C)を生成し、次いでそれを還元して式(I−A)、(I−B)または(I−C)いずれかのアテノロールを生成することを含む、式(I−A)、(I−B)または(I−C)のアテノロールを調製する方法に関する。
本発明のさらなる態様は、アテノロール[ラセミ体または(S)−異性体もしくはR−異性体]を有機酸または無機酸で処理してそれぞれの酸付加塩を生成し、次いでそれを無機塩基の水溶液で中和して不純物を実質的に含有しない高純度のアテノロールを生成することを含む、ラセミ体アテノロール(I−A)、(S)−アテノロール(I−B)および(R)−アテノロール(I−C)を精製する簡単で費用効率が高い方法に関する。
アテノロール(I−A)、(S)−アテノロール(I−B)および(R)−アテノロール(I−C)は、スキーム−V、スキーム−VAおよびスキーム−VBにそれぞれ示される方法によって得られる。さらに、式(I−A)、(I−B)または(I−C)のアテノロールは、スキーム−(V−C)に開示される方法によっても調製されうる。
Figure 2008120704
Figure 2008120704
Figure 2008120704
Figure 2008120704
本発明は、クロロメチルベンゼン(XX)とイソプロピルアミン(XXI)を反応させてN−ベンジル−N−イソプロピルアミン(XXII)を生成することを含む、アテノロールの調製方法(スキームV参照)を記載する。この中間体を、ラセミ体エピクロロヒドリン(III−A)またはS−エピクロロヒドリン(III−B)もしくはR−エピクロロヒドリン(III−C)のいずれかと反応させると、ハロヒドリン(XXIII−AまたはBもしくはC)およびエポキシド(XXIV−AまたはBもしくはC)が生成される。エピクロロヒドリンのモル範囲は、0.25〜5モルである。この反応は、40〜70℃の温度で行われる。同じ反応をアルコール溶媒中で行うこともできる。有機溶媒中の無機塩基で処理されたハロヒドリン(XXIII−AまたはBもしくはC)は、エポキシド(XXIV−AまたはBもしくはC)に変換される。無機塩基は、アルカリまたはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩などを含む群から選択される。好ましい無機塩基は、アルカリまたはアルカリ土類金属の水酸化物である。さらに好ましくは、無機塩基は、NaOH、KOHなどを含む群である。使用される無機塩基のモル範囲は、1.0〜3.5モルである。この反応は、温度30〜60℃で行われる。アルカリまたはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩などを含む群から選択される塩基の存在下で、この化合物(XXIV−A)を式(XXV)の化合物と反応させて、(N)−ベンジル化アテノロール(XXVI−AまたはBまたはC)を生成し、それを還元することによってラセミ体アテノロール(I−A)またはS−アテノロール(I−B)もしくはR−アテノロールを生成する。また、この反応は、ヨウ化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウムなどの相間移動触媒を使用して触媒される。好ましい無機塩基は、アルカリまたはアルカリ土類金属の炭酸塩を含む群から選択される。さらに好ましくは、無機塩基は、KCO、NaCOなどである。無機塩基のモル範囲は、1〜3モルである。この反応は、40〜85℃で行われる。
さらに、本発明は、N−ベンジル−N−イソプロピルアミンを2−{4−[(2)−オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル]アセトアミド(XXVII−A)と反応させて、N−ベンジル化アテノロールを生成し、アルコール溶媒中でそれを炭素担持パラジウム(palladium on carbon)で還元してアテノロールを生成することを含む方法も提供する。アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノールなどを含む群から選択される。この方法は、スキーム−VCに示すように、ラセミ体アテノロールの調製に用いることができる、およびエピクロロヒドリンの(S)または(R)異性体を使用することでアテノロールの(S)または(R)異性体の特異的調製に用いることができる。
本発明は、不純物の形成が最小限であるため、従来技術の方法よりも優れている。従来技術の方法では、グリシジルエーテル(VIII)とイソプロピルアミン(XXI)との反応によって得られるアテノロール(I−AまたはI−BもしくはI−C)最終生成物は、反応混合物中に存在するグリシジルエーテル(VIII)と非常に再反応しやすい第2級アミン官能基を有するアテノロール(I−AまたはI−BもしくはI−C)としてさらに反応する傾向があり、その結果、スキーム−VIに示す、従来の精製方法では除去するのが困難な付随する不純物(XII)が生じるからである。
Figure 2008120704
第3級アミン(XXIII)または(XXIV)は、エピクロロヒドリン(IIIA)、(IIIB)または(III−C)との反応後に形成され、それらは、窒素原子が完全にブロックされているため、さらに反応して従来技術の方法で形成される付随する不純物(XII)を生成しにくいことから、本発明の実施の形態の方法は、不純物(XII)を非常に生成しにくい。
このように、本実施の形態では、付随する不純物を形成する可能性が非常に低減され、これにより、収率が向上し、得られたアテノロール(I−A、I−BまたはI−C)はより良い純度を有しかつ不純物を実質的に含有しない、アテノロール(I−A、I−BまたはI−C)の調製方法を提供する。
[アテノロールの精製]
従来技術に開示されている様々な方法によって得られる式(I−A)のラセミ体アテノロール、式(I−B)の(S)−アテノロールおよび式(I−C)の(R)−アテノロールは、様々な不純物を付随する。上述の通り、世界中の規制当局は、付随する不純物に関して厳重である。
したがって、付随する不純物を除去する精製が必要とされている。前記化合物は、ラセミ体アテノロール(I−A)および(R)−アテノロールの精製と同様な(S)−アテノロール(I−B)の精製方法を説明するスキーム−VIIに従って精製される。
Figure 2008120704
通常は、室温でケトンなどの有機溶媒を用いて(S)−アテノロール(I−B)を有機酸または無機酸で処理して、酸付加塩である(S)−アテノロール塩(XXVIII)を生成し、その塩を固体として混合物から分離する。
酸付加塩の調製に使用される有機酸は、酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、L−酒石酸、マレイン酸、フマル酸などの有機酸から選択される。塩の調製に使用される無機酸は、HNO、HCl、HSO、HBrなどの酸を含む群から選択される。
このようにして調製された酸付加塩を水に溶解し、無機塩基の希釈溶液で処理してpHを12.0〜12.5にし、光学的に純粋な(S)−異性体(I−B)を白色の固体として分離する。
その酸付加塩からアテノロールの遊離塩基を遊離させるのに使用される無機塩基は、アルカリまたはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、および重炭酸塩から選択される。好ましい塩基は、NaOH、KOH、NaCO、NaHCO、KCO、LiOH、Ca(OH)などを含む群から選択されうる。
本発明の利点は、本発明の方法で得られた式(I−A)のラセミ体アテノロール、式(I−B)の(S)−アテノロールまたは式(I−C)の(R)−アテノロールは、実質的に不純物を含有せず高純度であることである。その他の利点は、得られるアテノロールの光学純度が高いことである。
本発明は、実施例を参照して以下に詳細に記述されるが、以下の実施例は、単に例証のために提供され、本発明の範囲を制限することを意図するものではない。アテノロールまたはその鏡像異性体の調製に関しては、エピクロロヒドリンの適切な鏡像異性体の使用を除いては、合成方法は同じである。
実施例1
式(XXII)のN−ベンジル−N−イソプロピルアミンの調製
トリエチルアミン(119.9g)をイソプロピルアミン(XXI;1000ml)に室温で攪拌しながら添加した。反応混合物を10〜15℃に冷却し、10分間攪拌した。クロロメチルベンゼン(XX;100g)を10〜15℃で少しずつ添加し、混合物を10〜15℃で24時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、水(500ml)を残留物に添加した。水層を二塩化メチレン(2×500ml)で抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、濃い油状の液体を得た。収量:126.7g(90.5%)。
実施例2
(2S)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(XXIII−B)の調製
(2S)−2−(クロロメチル)オキシラン(III−B;310g)をN−ベンジル−N−イソプロピルアミン(XXII;100.5g)に添加し、その反応混合物を55〜60℃で6時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、トルエン(300ml)を添加し、再び濃縮して、生成物(2S)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オールの油状残留物を得た。収量:158.4g(収率:97.3%)。
実施例3
N−ベンジル−N−[(2S)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン(XXIV−B)の調製
(2S)−1−ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(2.42g)をKOH(1.66g;メタノール25ml中)のメタノール溶液に添加し、45〜50℃で反応が完了するまで攪拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、水(100ml)を残留物に添加し、続いて塩化メチレン(50ml)を添加した。生成物を含有する有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、濃い油状の液体としてN−ベンジル−N−[(2S)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン(XXIV−B)を得た。収量:1.3g(収率:63.41%)。
実施例4
N−ベンジル−2−(4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド(XXVIB)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(XXV;0.75g)をアセトン(30ml)に添加し、続いてKCO(1.035g)を添加し、攪拌しながら1時間還流した。(2S)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(XXIII−B;3.626g)を添加し、その反応混合物を48時間還流した。反応混合物を30℃に冷却し、濾過し、アセトンで洗浄し、真空下で乾燥させた。収量:1.70g(収率:96.0%)。
実施例5
2−(4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド S−(−)−アテノロール(IB)の調製
N−ベンジル−N−[(2S)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン10g(XXVI−B)、メタノール(400ml)、5%Pd/C(2g)をオートクレーブに入れ、Nガスでフラッシングし、次いでHガスを通して45〜50psiの圧力を発生させた。混合物を35〜38℃で24時間攪拌し、濾過した。濾液を濃縮し、冷水を残留物に添加して白色の固体を分離し、次いでその固体を濾過し、オーブン内で55〜60℃で乾燥させた。収量:7.2g;(収率:96.5%)。
実施例6
2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロポキシ]フェニル}アセトアミドアセテート(S−(−)アテノロールアセテートの調製
未精製S(−)2−{4−[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロポキシ]フェニル}アセトアミド(255.0g)をアセトン5.1L(20倍体積(20 vol))に攪拌しながら添加する。反応混合物を15〜20℃に冷却し、氷酢酸(102.0g)を10〜15分間で添加する。15〜20℃で2.0時間攪拌し、濾過する。混合物を冷却アセトン(2倍体積(2 vol))で洗浄する。未乾燥のS(−)アテノロールアセテートをアセトン(7倍体積(7 vol))で5〜7回洗浄する。
未精製S(−)アテノロールのHPLC純度=97.5%
S(−)アテノロールアセテートのHPLC純度=99.58%
実施例7
(S)−アテノロールアセテート(XXVII)からの(S)−アテノロール(IB)の調製
未乾燥のS(−)アテノロールアセテートを水(1.53L)(6.0倍体積(6.0 vol))に溶解し、10℃で30%NaOH溶液(95.0ml)を使用してpH=12.5に調整する。1.0時間攪拌する。濾過し、冷水510.0ml(2.0倍体積(2.0 vol))で洗浄する。その物質を50〜55℃で乾燥させる。(70.27%)
純粋なS(−)アテノロールのHPLC純度=100.0%
実施例8
(2R)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(XXIII−C)の調製
N−ベンジル−N−イソプロピルアミン(100.5g)および(2R)−2−(クロロメチル)オキシラン(III−C;310g)を1リットルの丸底フラスコに入れる。反応混合物を55〜60℃に加熱し、55〜60℃で6時間攪拌する。最初に反応混合物から未反応の余分な(2S)−2−(クロロメチル)オキシランを蒸留除去し、次いでトルエン300mlを添加し、減圧下にて微量の未反応(2R)−2−(クロロメチル)オキシランを蒸留除去した。未反応(2R)−2−(クロロメチル)オキシランが完全に除去されるまで、このプロセスを繰り返した。
得られた(2R)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オールの重量は158.4g(97.3%)である。
実施例9
N−ベンジル−2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}−フェニル)アセトアミド(XXVI−C)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(0.75g)、アセトン(30ml)を1リットルの丸底フラスコに入れて、30℃で15分間攪拌する。KCO1.035gを添加し、還流温度で1時間攪拌する。(2R)−1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール3.626gを添加し、還流を48時間維持した。48時間後に、反応物を30℃に冷却し、濾過し、アセトンで洗浄し、濾液を回収し、減圧下で濃縮した。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミドの重量は1.70g(96.0%)である。
実施例10
2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド、すなわちR−(+)−アテノロール(I−C)の調製
N−ベンジル−N−[(2R)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン10g、メタノール400ml、5%Pd/C2gを1リットルのオートクレーブ高圧反応器に入れて、反応器をNでフラッシングし、Hガスで加圧した(45〜50psi)。混合物を35〜38℃で24時間攪拌した。24時間後、反応混合物を取り出し、触媒を濾過し、濾液を濃縮した。残留物を冷水で処理し、白色の固体を単離し、その固体を55〜60℃にてオーブン乾燥器内で乾燥させた。
得られた2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド、すなわちR−(+)−アテノロールの重量は7.2g(96.5%)である。
実施例11
N−ベンジル−2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}−フェニル)アセトアミド(XXVI−C)の調製
2−{4−[(2R)−オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル}アセトアミド5g、メタノール50ml、N−ベンジルイソプロピルアミン5.04gを100mlの丸底フラスコに入れて、反応混合物を60〜65℃で24時間攪拌した。減圧下で蒸留して反応混合物からメタノールを除去した。残留物に二塩化メチレン100mlを添加し、沈殿した固体を濾過し、濾液を濃縮した。濃い油状の液体が得られた。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[(2R)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミドの重量は8.0g(93.13%)である。
実施例12
1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(XXIII−A)の調製
N−ベンジル−N−イソプロピルアミン100.5gおよび2−(クロロメチル)オキシラン310gを1リットルの丸底フラスコに入れる。反応混合物を55〜60℃に加熱し、55〜60℃で6時間攪拌する。最初に反応混合物から未反応の余分な2−(クロロメチル)オキシラン(III−A)を蒸留除去し、次いでトルエン300mlを添加し、減圧下にて未反応の2−(クロロメチル)オキシランを蒸留除去した。未反応の2−(クロロメチル)オキシランが完全に除去されるまで、これを繰り返した。
得られた1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オールの重量は158.4g(97.3%)である。
実施例13
N−ベンジル−2−(4−{[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}−フェニル)アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド0.75g、アセトン(30ml)を1リットルの丸底フラスコに入れて、30℃で15分間攪拌する。KCO1.035gを添加し、還流温度で1時間攪拌する。1−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール3.626gを添加し、還流を48時間維持した。48時間後、反応物を30℃に冷却し、濾過し、アセトンで洗浄し、濾液を回収し、減圧下で濃縮した。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミドの重量は1.70g(96.0%)である。
実施例14
2−(4−{[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミド、すなわちアテノロール(I−A)の調製
N−ベンジル−N−[オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン10g、メタノール400ml、5%Pd/C2gを1リットルのオートクレーブに入れて、反応器をNでフラッシングし、Hガスで加圧した(45〜50psi)。混合物を35〜38℃で24時間攪拌する。24時間後、反応混合物を取り出し、触媒を濾過し、濾液を濃縮した。残留物を冷水で処理して白色の固体を得て、それを55〜60℃にてオーブン乾燥器内で乾燥させた。
得られた2−(4−{[2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミドの重量は7.2g(96.5%)である。
実施例15
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−{4−[オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル}アセトアミド5g、メタノール50ml、N−ベンジルイソプロピルアミン5.04gを100mlの丸底フラスコに入れて、反応混合物を60〜65℃で24時間攪拌した。24時間後、減圧下で反応混合物からメタノールを蒸留除去した。二塩化メチレン100mlを残留物に添加し、沈殿した固体を濾過し、濾液を濃縮した。濃い油状の液体が得られた。
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミドの重量は8.0g(93.13%)である。
実施例16
2−{4−[(2S)−オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル}アセトアミド(XXVII)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド100g、水400mlを2リットルの丸底フラスコに入れて、30分間攪拌した。予め冷却されたNaOH溶液[31.78g+脱イオン水200ml]を添加し、0℃に冷却した。1時間で(2R)−2−(クロロメチル)オキシラン91.88gを添加した。反応混合物を0℃で25時間攪拌した。25時間後、反応混合物を濾過し、得られた固体を50℃で乾燥させた。
得られた2−{4−[(2S)−オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル}アセトアミドの重量は137.08g(73.24%)である。
実施例17
N−ベンジル−2−(4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミドの調製
2−{4−[(2S)−オキシラン−2−イルメトキシ]フェニル}アセトアミド5g、メタノール50ml、N−ベンジルイソプロピルアミン5.04gを100mlの丸底フラスコに入れて、反応混合物を60〜65℃で43時間攪拌した。43時間後、反応混合物のメタノールを減圧下で蒸留除去した。塩化メチレン100mlを残留物に添加し、沈殿した固体を濾過し、濾液を濃縮した。濃い油状の液体を得た。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)アセトアミドの重量は8.0g(93.13%)である。
実施例18
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(5g)、アセトン(200.0ml)およびKCO(4.57g)を1リットルの丸底フラスコに入れる。55℃で加熱し、還流温度で1.0時間攪拌する。N−ベンジル−N−イソプロピルアミノクロロヒドリン(16.0g)を添加し、還流を15日間維持する。反応物を30℃に冷却し、濾過し、アセトンで洗浄し、濾液を回収する。その濾液を濃縮する。水を添加する。反応混合物のpHを塩酸で2.0に調整し、ジクロロメタンで抽出する。調整された水層のpHを30%水酸化ナトリウムで12.2に調整し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を濃縮して、油状生成物を得る。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の重量は8.5g(72.1%)である。
実施例19
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(10g)、アセトニトリル100mlおよびKCO(18.31g)を1リットルの丸底フラスコに入れて、80℃に加熱する。還流温度で1時間攪拌する。触媒量のヨウ化テトラブチルアンモニウムを添加する。N−ベンジル−N−イソプロピルアミノクロロヒドリン(31.96g)を添加し、還流を28時間維持する。28時間後、反応物を30℃に冷却し、濾過する。濾液を回収し、減圧下で濃縮する。水を添加する。pHを塩酸で1.5に調整し、ジクロロメタンで抽出する。30%水酸化ナトリウムで水層のpHを12.2に調整し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を濃縮して、油状生成物を得る。
得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の重量は15g(63.64%)である。
実施例20
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(5g)、アセトニトリル50mlを1リットルの丸底フラスコに入れて、30℃で15分間攪拌する。KCO(9.2g)を添加し、攪拌しながら80℃で加熱する。触媒量のヨウ化テトラブチルアンモニウムを添加する。N−ベンジル−N−イソプロピルアミノクロロヒドリン9gを添加し、還流を46時間維持する。反応物を30℃に冷却し、濾過し、アセトニトリルで洗浄する。減圧下で濃縮する。水およびジクロロメタンを濃縮された油に添加し、塩酸でpH0.7に調整し、ジクロロメタンで抽出する。水層のpHを30%水酸化ナトリウムで12.2に調整し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を濃縮して、油状生成物を得る。得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)は11.2g(95.07%)である。
実施例21
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド5g、アセトニトリル50mlを1リットルの丸底フラスコに入れて、28℃で15分間攪拌する。KCO9.15gを添加し、80℃で加熱する。還流温度で1時間攪拌する。触媒量のヨウ化テトラブチルアンモニウムを添加する。N−ベンジル−N−イソプロピルアミノクロロヒドリン(9.6g)を添加し、還流を58時間維持する。反応物を30℃に冷却し、濾過し、アセトニトリルで洗浄する。混合物を減圧下で濃縮する。水およびジクロロメタンを濃縮した油に添加し、塩酸でpH1.0に調整する。ジクロロメタンで抽出する。水層のpHを30%水酸化ナトリウムで12.2に調整し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を濃縮して、油状生成物を得る。得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)は11.5g(97.62%)である。
実施例22
N−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)の調製
2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド5g、アセトニトリル50mlを1リットルの丸底フラスコに入れて、27℃で15分間攪拌する。KCO9.15gを添加し、攪拌しながら80℃で加熱する。触媒量のヨウ化テトラブチルアンモニウムを添加する。N−ベンジル−N−イソプロピルアミノクロロヒドリン9.6gを添加し、24時間還流する。反応混合物を30℃に冷却し、濾過し、アセトニトリルで洗浄する。反応混合物を減圧下で濃縮する。得られたN−ベンジル−2−(4−{[−2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロピル]オキシ}フェニル)−アセトアミド(XXVI−A)は10.2g(86.58%)である
実施例23
N−ベンジル−N−[(2S)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン(XXIV−A)の調製
100mlのメタノール中にKOH(8.192g)のメタノール溶液に、1−ベンジル(イソプロピル)アミノ]−3−クロロプロパン−2−オール(10.0g)を添加し、45〜50℃で反応が完了するまで攪拌する。反応混合物を濃縮し、残留物に水(250ml)を添加し、続いて塩化メチレン(250ml)を添加する。生成物を含有する有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、濃い油状の液体としてN−ベンジル−N−[(2S)−オキシラン−2−イルメチル]プロパン−2−アミン(XXIV−A)を得る。収量:8.7g(収率98%)
実施例24
ラセミ体2−{4−(2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロポキシ)フェニル}アセトアミドアセテートの調製
未精製ラセミ体2−ヒドロキシ−3−(イソプロピルアミノ)プロポキシ)アセトアミド(25.0g)をアセトン0.5L(20倍体積(20 vol))に攪拌しながら15分間で添加する。反応混合物を15〜20℃に冷却し、10〜15分間で氷酢酸10.0gを添加する。混合物を15〜20℃で2.0時間攪拌する。濾過し、冷却アセトン(2倍体積(2 vol))で洗浄した。湿ったラセミ体アテノロールアセテートをアセトン(7倍体積(7 vol))で5〜7回洗浄した。湿ったラセミ体アテノロールアセテートを水150ml(6.0倍体積(6.0 vol))に溶解し、10℃で30%NaOH溶液(11.0ml)を使用してpH=12.5に調整する。1.0時間攪拌する。濾過し、冷水50.0ml(2.0倍体積(2.0 vol))で洗浄する。物質を50〜55℃で乾燥させる。収率(75.04%)
未精製アテノロールのHPLC純度=96.96%
アテノロールアセテートのHPLC純度=99.32%
純粋なアテノロールのHPLC純度=99.77%

Claims (13)

  1. a)クロロメチルベンゼン(XX)をイソプロピルアミンとカップリングして、N−ベンジル−N−イソプロピルアミンを生成するステップと、
    Figure 2008120704
    b)N−ベンジル−N−イソプロピルアミン(XXII)をエピクロロヒドリン(III−A)と反応させるステップと、
    Figure 2008120704
    c)塩基の存在下で、ハロヒドリン(XXIII−A)をエポキシドに変換するステップと、
    Figure 2008120704
    d)塩基の存在下で、フェニルアセトアミド(XXV)の塩をハロヒドリン(XXIII−A)またはエポキシド(XXIV−A)と反応させるステップと、
    Figure 2008120704
    e)N−ベンジル化アテノロール(XXVI−A)をラセミ体アテノロール(I−A)に脱ベンジル化するステップと、
    Figure 2008120704
    を含む、アテノロールの調製方法。
  2. a)クロロメチルベンゼン(XX)をイソプロピルアミンとカップリングして、N−ベンジル−N−イソプロピルアミンを生成するステップと、
    Figure 2008120704
    b)パラヒドロキシフェニルアセトアミド(II)をエピクロロヒドリン(III−A)と反応させるステップと、
    Figure 2008120704
    c)アセトアミド(XXVII−A)をN−ベンジル−N−イソプロピルアミン(XXII)と反応させるステップと、
    Figure 2008120704
    d)(XXVI−A)を脱ベンジル化して、アテノロールを生成するステップと、
    Figure 2008120704
    を含む、前記中間体(XXVI−A)が形成される、請求項1記載の方法。
  3. 形成されるアテノロールは、使用されるエピクロロヒドリンが(S)−エピクロロヒドリンであるという条件で、(S)アテノロールである、請求項1記載の方法。
  4. 形成されるアテノロールは、使用されるエピクロロヒドリンが(R)−エピクロロヒドリンであるという条件で、(R)アテノロールである、請求項1記載の方法。
  5. ステップ(c)において、使用される前記塩基は、アルカリおよびアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩から成る群から選択される、請求項1記載の方法。
  6. ステップ(c)において、使用される前記塩基は、アルカリおよびアルカリ土類金属の水酸化物から成る群から選択される、請求項1記載の方法。
  7. ステップ(c)において、使用される前記塩基は、KOHおよびNaOHから成る群から選択される、請求項1記載の方法。
  8. ステップ(d)において、使用される前記塩基は、アルカリおよびアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩から成る群から選択される、請求項1記載の方法。
  9. ステップ(d)において、使用される前記塩基は、アルカリおよびアルカリ土類金属の炭酸塩から成る群から選択される、請求項1記載の方法。
  10. ステップ(d)において、使用される前記塩基は、KCOおよびNaCOから成る群から選択される、請求項1記載の方法。
  11. ステップ(d)において、前記塩基は、相間移動触媒と共に使用される、請求項1記載の方法。
  12. 前記相間移動触媒は、ヨウ化テトラブチルアンモニウムまたは臭化テトラブチルアンモニウムから選択される、請求項11記載の方法。
  13. 実施例を参照して詳述したように、アテノロールおよび光学的に純粋なアテノロールの調製方法。
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