JP5225192B2 - シートベルト用バックル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートの車両中央側に設けられるシートベルト用バックル装置に関するものである。
車両のシートベルトは、シートベルトに取り付けられたタングをシートベルト用バックル装置(以下「バックル装置」と略称する)に係止することによって乗員を拘束する。バックル装置は解除ボタンを押されるとタングを解除し、乗員の拘束を解く。かかるバックル装置は、通常、シートの車両中央側、すなわちシートとコンソールボックスとの間に位置している。
例えば特許文献1には、アッパカバーおよびアンダカバーという2つのカバーで構成されるバックル装置が開示されている。バックル装置は、アンカによって車体床面付近に固定されている。
特開2007−14359号公報
例えば側突等によって車体に強い衝撃が加わると、乗員を拘束しているバックル装置がシートとコンソールボックスとの間に挟まれ、これらに接触しながら倒れ込む、あるいは沈み込むような挙動が生じる。このとき、特許文献1に記載のような2つのカバーで構成されるバックル装置は、一方のカバーの下端面が例えばコンソールボックスによって強く押されるなど、様々な方向からの外力がバックル装置に作用する。
バックル装置の内部の金属製フレームは、アンカに固定されている。カバーは通常、樹脂製であり、金属フレームを保持している。かかる構成のバックル装置に、上記のように様々な方向から力が加わると、金属部分であるバックル装置内部のフレームとアンカに対して、カバーがズレてしまうおそれがある。カバーが金属フレームに対して位置ズレを起こすと、バックル装置内の解除機構に支障をきたし、シートベルトの解除が不能になるといった弊害が生じる。
本発明は、このような課題に鑑み、側突などの強い衝撃に遭遇しても、バックルカバーのズレを生じず、シートベルトの解除動作に支障をきたさないシートベルト用バックル装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、車両中央側の第1バックルカバーと、シート側で第1バックルカバーと組み合わされる第2バックルカバーと、を備えるシートベルト用バックル装置において、当該シートベルト用バックル装置に接続され車体に固定されるアンカと、アンカに固定され少なくとも第1バックルカバーの下側を保護する第1保護部材と、を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、第1保護部材は、アンカに固定されているため、車両衝突時に少なくとも第1バックルカバーの下側で、バックルカバーに代わって周辺の部材を受け止める。これにより、シート周辺の部材からバックル下部に作用しようとする力をアンカ(車体に固定)へ逃がすことが可能である。
なお、ここで、バックル装置に対して、解除ボタンが見えて、タング挿入口がある方を上(バックルカバーに対して上面)方向とし、アンカが接続されている方を下(バックルカバーに対して下面)方向とする。
当該シートベルト用バックル装置は、シートの車両中央側に設けてよい。かかる位置に設けられたバックル装置は、側突等によって、シートと、シートの車両中央側にあるコンソールボックスとで挟まれ、これらに接触しながら倒れ込んだり沈み込んだりする。その際、様々な外力を受け、これがバックルカバーのズレの原因となるからである。
上記の第1保護部材の車両中央側の輪郭形状は、第1バックルカバーの車両中央側の面と滑らかにつながるとよい。
上記の構成によれば、第1保護部材は第1バックルカバーと接触していないものの、上記の滑らかにつながる輪郭形状を有するために、あたかも第1バックルカバーが自然に延長されたかのような外形を有する。したがって、第1保護部材は、車両衝突時等に移動変形するシート等から、第1バックルカバーの下面側に加わろうとする外力を受け止めて逃がす。第1保護部材は、第1保護部材に衝突した要素(コンソールボックス等)を、第1バックルカバーの下部に接触させることなく、スムーズに車両中央側の面に案内可能である。これにより、バックル装置に大きな外力が作用せず、バックルカバーの変形、ズレがほぼ解消され、シートベルト解除機能を維持できる。
上記の第1保護部材の車両中央側の輪郭形状は、第1バックルカバーの車両中央側の面よりも車両中央側に張り出していてもよい。
上記の構成によっても、第1保護部材は、第1バックルカバーの下面側に加わろうとする外力を受け止めて逃がすことが可能である。車両中央側に張り出している第1保護部材は、車両衝突時に迫ってくるコンソールボックスに先に接触し、バックルを保護可能だからである。
上記の第1保護部材は、アンカから第1バックルカバーの下端面の車両中央側の角部まで伸びる断面を有するプレート材としてよい。
上記の構成によれば、第1保護部材の目的は十分に達成可能である。第1保護部材の目的は、第1バックルカバーの下側に加わろうとする外力を排除することであり、かかる外力を加えるのは、バックルより寸法が大きいコンソールボックスなどの要素である。したがって第1保護部材は、第1バックルカバーの下端面を完全に被覆する、例えば中実なソリッドである必要はない。アンカの車両中央側で露出している、第1バックルカバーの下端面への接触を防ぐには、上記のようなプレート材であれば十分にその目的を達成することができる。
本発明にかかるシートベルト用バックル装置は、上記のアンカに固定され第2バックルカバーの主表面側を保護する第2保護部材をさらに備えるとよい。
上記の構成によれば、アンカのシート側で露出している、第2バックルカバーの主表面が周辺の部材から保護される。第2保護部材はアンカに固定されているため、シート等から第2バックルカバーの主表面に加わり、バックルカバーをズラそうとする外力も、アンカに逃がすことが可能である。これにより、反対側(シート側)から加わろうとする外力によって生じるバックルカバーのズレも防止可能である。
上記のアンカは、第2バックルカバーのシート側の主表面以上にシート側に張り出した張出部位を有し、第2保護部材は、アンカの張出部位から第2バックルカバーのシート側まで延伸する平板状のプレート材としてよい。
アンカに上記のような張出部位がある場合、第2保護部材を平板状のプレート材として第2バックルカバーのシート側まで延伸させれば、第2バックルカバーの下部を含めて、主表面をは十分に保護可能だからである。
上記の第1保護部材および第2保護部材は、一体成形してよい。かかる構成によれば、一体成形された第1および第2の保護部材をアンカにリベット等で固定するという簡便な工程によって、バックルカバー両側からの外力によって生じるそれぞれのズレを防止可能だからである。
本発明によれば、側突などの強い衝撃に遭遇しても、バックルカバーのズレを生じず、シートベルトの解除動作に支障をきたさないシートベルト用バックル装置を提供可能である。
本発明の実施形態であるシートベルト用バックル装置の外観を例示する図である。 図1のバックル装置を上方から見た図である。 図2のバックル装置の全体構成を示す図である。 図3のバックル装置の内部構成を例示する三面図である。 図4の本実施形態におけるバックル装置の第1保護部材の作用を例示する模式図である。 図5の第1保護部材の他のバリエーションを例示する図である。 図4の本実施形態におけるバックル装置の第2保護部材の作用を例示する模式図である。 本実施形態との比較例を例示する図であり、第1保護部材を有しないシートベルト用バックル装置の側突時の挙動を例示する模式図である。 図8の比較例のバックル装置の内部構成を例示する模式図である。 本実施形態との比較例を例示する図であり、第2保護部材を有しないシートベルト用バックル装置の側突時の挙動を例示する模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(シートベルト用バックル装置)
図1は、本発明の実施形態であるシートベルト用バックル装置100(以下「バックル装置100」と略称する)の外観を例示する図であり、図2は図1のバックル装置100を上方から見た図である。バックル装置100は、シート102の車両中央側、すなわち、シート102と、ボトルホルダ104などの容器として利用可能なコンソールボックス106との間に設けられる。
図3は図2のバックル装置100の全体構成を示す図であり、図3(a)は車両中央側(コンソールボックス106側)から見た斜視図、図3(b)はシート102側から見た斜視図、図3(c)はシート102側から見た組立図である。
図3に例示するように、バックル装置100は、コンソールボックス106側の第1バックルカバー110と、シート102側で第1バックルカバー110と組み合わされる第2バックルカバー120とを備え、両者は、合わせ目122にて互いに組み合わされ、ネジ128によって締結されている。
バックル装置100の上端面には、シートベルトに取り付けられたタング(図示省略)を差し込むタング差込口124と、差し込まれたタングを解除するための解除ボタン126とが備えられている。本実施形態では、解除ボタン126が第1バックルカバー110側に設けられ、タング差込口124が第2バックルカバー120側に設けられている。解除ボタン126が押されてバックル装置100の内部に押し込まれると、解除機構(図示省略)によってタングが解除される。
バックル装置100は、それ自体を車体(図示省略)に固定するアンカ(アンカプレート)130を備える。本実施形態では、アンカ130は、図3(c)に例示するように、第2バックルカバー120側に接続されているが、第1バックルカバー110に接続されていてもよい。
(第1保護部材)
図4は図3のバックル装置100の内部構成を例示する三面図であり、図4(a)は部分的にバックル装置100を切り欠いて内部構成を示す平面図、図4(b)は図4(a)のA−A断面図、図4(c)は図4(b)の左側面図である。図3および図4に例示するように、バックル装置100は、アンカ130に固定され少なくとも第1バックルカバー110の下側を周辺の部材から保護する、左右対称の第1保護部材140を備える。
例えば図4(b)に例示するように、第1保護部材140のコンソールボックス106側の輪郭形状140Aは、第1バックルカバー110のコンソールボックス106側の面110Bと滑らかにつながる。
(第1保護部材の作用)
図8は本実施形態との比較例を例示する図であり、第1保護部材140を有しないシートベルト用バックル装置10の側突時の挙動を例示する模式図である。図8(a)の初期状態に対して側突が生じると、バックル装置10はシート102(図示省略)に押され、図8(b)に例示するように、コンソールボックス106(ボトルホルダ104を有する上段106Aと、土台である下段106Bとで構成)の上段106Aに衝突する。さらに、コンソールボックス106に乗りあがろうとするシート102によって押され、バックル装置10は、回転しながら、コンソールボックス106側に倒れこむように動く。すなわちバックル装置10は、見かけ上、図8(c)に例示するように、コンソールボックス106の上段106Aと接触したまま下方に沈み込むような動作をする。
このとき、図8のように2段構成のコンソールボックス106の場合、図8(c)に例示するように、バックル装置10が沈み込んだために、コンソールボックス106の下段106Bの、バックル装置10側に突出した突出部106Cが第1バックルカバー110の下部を押し、さらに強い外力がバックル装置10に加わる。
第1バックルカバー110は剛体のアンカ130に固定されているものの、樹脂製であるため、上記のような強い外力が作用すると、図8(c)に例示するように、固定された第2バックルカバー120とともに、上方向にズレる。これは、アンカ130とコンソールボックス106との間において、第1バックルカバーの下部(とりわけ下端面110A)が露出しているからである。
図9は、図8の比較例のバックル装置10の内部構成を例示する模式図であり、図4(b)から第1保護部材140を除いて部分的に拡大・簡略化し、180度回転させた図に相当する。樹脂製の第1バックルカバー110には、第1および第2バックルカバー110、120の組立に必要な突起110Cが設けられている。図8(c)に例示したように、第1バックルカバー110が第2バックルカバー120とともにズレると、突起110Cは、通常であれば図9(a)または図9(b)の二点鎖線で示す位置にあるところ、干渉するバックル内部金属(フレーム、チャネル)142をすり抜け、同図の実線で示す位置まで移動してしまう。
図9(a)の例では、移動してしまった突起110Cは、第1バックルカバー110内の解除ボタン126とバックル内部金属142との間に挟まる。図9(b)の例では、移動してしまった突起110Cは、第1バックルカバー110内の解除ボタン126とバックル内部金属142との間に、バックルスイッチ固定部144(図4(b)では不図示)とともに挟まる。いずれの場合においても突起110Cは、第1バックルカバー110内を矢印146方向に移動する解除ボタン126の移動を阻害し、シートベルトを解除不能にしてしまう。
図5は図4の本実施形態におけるバックル装置100の第1保護部材140の作用を例示する模式図である。本実施形態では、図5(a)の初期状態に対して側突が生じると、例えば図5(b)のように、第1保護部材140がいわば楯となり、上記の露出している下部(下端面110A)を周囲から保護し、コンソールボックス106と接触する。第1保護部材140は、アンカ130に固定されていて、保護対象である第1バックルカバー110には固定されていず、接触もしていない。したがって、第1保護部材140は第1バックルカバー110の下部(とりわけ下端面110A)に作用しようとする力を受け止め、アンカ130(車体に固定)へ逃がすことが可能である。
上記の力の逃がしは、バックル装置100がコンソールボックス106と接触しながら倒れ込み(沈み込み)、図5(c)へ移行する過程でも継続される。これにより、第1バックルカバー110の下部に加わろうとする外力を排除し、第1および第2バックルカバー110、120のズレを大幅に防止する。
また、第1保護部材140は、第1バックルカバー110と接触していないものの、既に述べたように、第1バックルカバー110のコンソールボックス106側の面110Bと滑らかにつながる輪郭形状140Aを有する。このように第1保護部材140は、あたかも第1バックルカバー110が自然に延長されたかのような外形を有する。したがって、第1保護部材140は、第1バックルカバー110の下部(下端面110A)に加わろうとする外力を受け止めて逃がすだけでなく、図5(c)に例示するように、第1保護部材140に衝突した要素(この場合コンソールボックス106)を、第1バックルカバー110の下端面110Aに接触させることなく、スムーズに面110Bに案内可能である。これにより、面110Bに接触するコンソールボックス106からも外力は作用するが、下端面110Aに作用するような大きな外力は、バックル装置100に加わらず、第1および第2バックルカバー110、120のズレはほとんど生じない。
以上のように、本実施形態では、第1および第2バックルカバー110、120のズレがほとんど生じないことから、図9に例示したシートベルトが解除不能となる弊害もほとんど生じない。
さらに、図4(c)に例示するように、第1保護部材140は、アンカ130から第1バックルカバー110の下端面110Aのコンソールボックス106側の角部110Dまで伸びる断面を有するプレート材である。
上記の構成によれば、第1保護部材140の目的は十分に達成可能である。第1保護部材140の目的は、第1バックルカバー110の下部(下端面110A)に加わろうとする外力を排除することであり、かかる力を加えるのは、バックル装置100より寸法が大きいコンソールボックス106などの要素である。したがって第1保護部材140は、第1バックルカバー110の下端面110Aを完全に被覆する、例えば中実なソリッドである必要はない。アンカ130のコンソールボックス106側で露出している、第1バックルカバー110の下端面110Aへの接触を防ぐには、上記のようなプレート材であれば十分であり、アンカ130の軽量化にも寄与できる。
本実施形態では、アンカ130と第1保護部材140とは別体である一方、第1保護部材140は、後述する第2保護部材150と一体成形されていて、図3(c)に例示するように、アンカ130のシート102側にリベット154によって固定されている。したがって第1保護部材140は、アンカ130のシート102側から回り込むようにしてコンソールボックス106側に伸び、上記の角部110Dに達する断面を有する。
ただし第1保護部材140は、アンカ130のコンソールボックス106側に固定してもよいし、アンカ130と一体成形してもよい。すなわち、角部110Dに到達する断面を有しさえすれば、アンカ130のいずれの部位を第1保護部材140の出発点としてもよい。
図6は図5の第1保護部材140の他のバリエーションを例示する図である。図6では、第1保護部材140の車両中央側の輪郭形状は、第1バックルカバー110の車両中央側の面よりも車両中央側に張り出している。
かかる構成によっても、第1保護部材140は、第1バックルカバー110の下面側に加わろうとする外力を受け止めて逃がすことが可能である。車両中央側に張り出している第1保護部材140は、車両衝突時に迫ってくるコンソールボックス106に先に接触し、バックルを保護可能だからである。
(第2保護部材)
再び図3や図4を参照すると、バックル装置100は、アンカ130に固定され第2バックルカバー120の主表面120Bや下端面120Aを保護する第2保護部材150をさらに備える。
本実施形態では、図3(c)または図4(b)に例示するように、アンカ130は、第2バックルカバー120のシート102側の面(これを主表面120Bと呼ぶ)以上にシート102側に張り出した張出部位130Aを有する。このようにアンカ130が階段状になっているのは、図1に例示したように、アンカ130が孔130Bによって車体(サイドブラケット156)に傾動可能に固定され、シート102から離脱する方向に階段状の形状を有して、シート102に摺り合わずに傾動するためである。
アンカ130に上記のような張出部位130Aがあるため、第2保護部材150は、アンカ130の張出部位130Aから第2バックルカバー120のシート102側まで延伸する平板状のプレート材とすることが可能である。このように、第2バックルカバー120の主表面120Bは、加工が簡単な平板状のプレート材(第2保護部材150)によって、十分に保護可能である。
(第2保護部材の作用)
図10は本実施形態との比較例を例示する図であり、第2保護部材150を有しないシートベルト用バックル装置10の側突時の挙動を例示する模式図である。図10(a)の初期状態に対して側突(図8と反対方向からの側突)が生じると、シートベルト用バックル装置10は図10(b)に例示するように、アンカ130ごとサイドサポート152に傾いて衝突する場合がある。このとき、シートベルト用バックル装置10は、左側のシート102(図10では図示省略)と、右側のコンソールボックス106とに挟まれながら、サイドサポート152と接触したまま下方に倒れこむ(見かけ上、沈み込む)。これによって、第1および第2バックルカバー110、120の全体が、図10(c)に例示するように、上方向にズレる。これは、アンカ130とサイドサポート152との間において、第2バックルカバー120の主表面120Bおよびが露出しているからである。
既に述べた第1保護部材140によって、下方向からの外力は相当に防止可能である。しかし上述のように、側突時には、バックル装置10は「挟まれる」ことによっても、全体がズレてしまう。そこで、「挟まれる」外力からもバックル装置10は保護する必要がある。そこで第2保護部材150が以下のように効力を発揮する。
図7は図4の本実施形態におけるバックル装置100の第2保護部材150の作用を例示する模式図である。本実施形態では、図7(a)の初期状態に対して側突が生じると、例えば図7(b)のように、第2保護部材150がいわば楯となり、上記の露出している主表面120B保護し、サイドサポート152と接触する。第2保護部材150は、アンカ130に固定されていて、保護対象である第2バックルカバー120には固定されていず、単に接触しているだけである。なお、接触しているのは図4(c)に例示する組立時の位置合わせの便宜のためであって、接触する必要があるわけではない。第2保護部材150は上記のように、第2バックルカバー120の主表面120Bに作用しようとする力(挟もうとする力)を受け止め、アンカ130(車体に固定)へ逃がすことが可能である。
上記の力の逃がしは、バックル装置100がサイドサポート152と接触しながら倒れ込み(沈み込み)、図7(c)へ移行する過程でも継続される。第2保護部材150は平板状のプレート材であるため、バックル装置100は傾くことなくサイドサポート152と接触し、サイドサポート152から受ける力をアンカ130へ逃がすことが可能である。
これにより、第2バックルカバー120の主表面120Bに加わろうとする、バックルを挟もうとする外力を排除し、第1および第2バックルカバー110、120全体のズレを防止可能である。
(一体成形)
なお、既に述べたように、本実施形態では、第1保護部材140および第2保護部材150は、一体成形されている。かかる構成によれば、一体成形された第1および第2の保護部材110、120をアンカ130にリベット154等で固定するという簡便な工程によって、第1および第2のバックルカバー110、120のズレを防止可能だからである。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、シートの車両中央側に設けられるシートベルト用バックル装置に利用することができる。
100 …シートベルト用バックル装置
102 …シート
104 …ボトルホルダ
106 …コンソールボックス
110 …第1バックルカバー
110A …第1バックルカバーの下端面
110B …第1バックルカバーのコンソールボックス側の面
120 …第2バックルカバー
120A …第2バックルカバーの下端面
120B …第2バックルカバーのシート側の面(主表面)
122 …合わせ目
124 …タング差込口
126 …解除ボタン
130 …アンカ
130A …張出部位
140 …第1保護部材
140A …輪郭形状
150 …第2保護部材
152 …サイドサポート
154 …リベット

Claims (8)

  1. 車両中央側の第1バックルカバーと、
    シート側で前記第1バックルカバーと組み合わされる第2バックルカバーと、
    を備えるシートベルト用バックル装置において、
    前記第2バックルカバーに接続され車体に固定されるアンカと、
    前記アンカに固定され少なくとも前記第1バックルカバーの下側を保護する第1保護部材と、を備え、
    前記第1保護部材は、前記第1バックルカバーに代わって周辺の部材を受け止め、シート周辺の部材から前記第1バックルカバーに作用しようとする力を前記アンカへ逃がすことを特徴とするシートベルト用バックル装置。
  2. 前記シートベルト用バックル装置は、シートの車両中央側に設けられることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト用バックル装置。
  3. 前記第1保護部材の車両中央側の輪郭形状は、前記第1バックルカバーの車両中央側の面と滑らかにつながることを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルト用バックル装置。
  4. 前記第1保護部材の車両中央側の輪郭形状は、前記第1バックルカバーの車両中央側の面よりも車両中央側に張り出していることを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルト用バックル装置。
  5. 前記第1保護部材は、前記アンカから前記第1バックルカバーの下端面の車両中央側の角部まで伸びる断面を有するプレート材であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシートベルト用バックル装置。
  6. 前記アンカに固定され前記第2バックルカバーの主表面側を保護する第2保護部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のシートベルト用バックル装置。
  7. 前記アンカは、前記第2バックルカバーのシート側の面以上にシート側に張り出した張出部位を有し、
    前記第2保護部材は、前記アンカの前記張出部位から前記第2バックルカバーのシート側まで延伸するプレート材であることを特徴とする請求項6に記載のシートベルト用バックル装置。
  8. 前記第1保護部材および第2保護部材は、一体成形されていることを特徴とする請求項6または7に記載のシートベルト用バックル装置。
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