JP5224648B2 - 抗皮膚炎症剤、美白剤及び抗皮膚老化剤 - Google Patents

抗皮膚炎症剤、美白剤及び抗皮膚老化剤 Download PDF

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Description

本発明は、抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、チロシナーゼ阻害剤、抗老化剤及び皮膚化粧料に関するものである。
活性酸素は、生体細胞内のエネルギー代謝過程により生じるものであり、スーパーオキサイド(すなわち酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキシドアニオン:・O )、過酸化水素(H)、ヒドロキシラジカル(・OH)及び一重項酸素等がある。生体内において、酸素を基に最初に生成されるラジカルは、スーパーオキサイドであり、ヒドロキシラジカル等の他のラジカルはスーパーオキサイドを経て生成される。スーパーオキサイドは、細胞中で産生されるスーパーオキシドジスムターゼ(以下「SOD」という。)の作用により過酸化水素に変換される。
SOD量は老化と共に減少し、SOD量の減少によってスーパーオキサイドの細胞内濃度が高くなる。また、活性酸素の無毒化酵素であるカタラーゼ等の活性も低下し、スーパーオキサイドが生体に対して障害をもたらすようになる。例えば、関節リュウマチやベーチェット病などの組織障害、心筋梗塞、脳卒中、白内障、糖尿病、動脈硬化、肩こり、冷え性、肌のしみ・シワ等の障害をもたらすようになる。このような障害を予防又は治療するSOD様作用剤として、ムラサキ科チシャノキ属植物抽出物(特許文献1参照)等が知られている。
炎症性の疾患、例えば接触性皮膚炎(かぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡、その他肌荒れに伴う各種皮膚疾患等の原因や発症機構は多種多様であるが、その原因としてヒアルロニダーゼ、ヒスタミン、ヘキソサミニダーゼ等によるものが知られている。
生体組織への親和性を保つヒアルロン酸塩は、含水系の中で紫外線や酵素等によって分解され、分子量の低下に伴って保水効果も減少する。また、ヒアルロン酸は細胞間組織中に存在し、血管透過性とも関与している。さらに、肥満細胞中に存在し、活性化されたヒアルロニダーゼは、肥満細胞からの脱顆粒に関与しているといわれている。したがって、ヒアルロン酸の加水分解酵素であるヒアルロニダーゼの活性を阻害することにより、ヒアルロン酸の安定化を図り、肥満細胞からの種々のケミカルメディエーターの放出を防ぐことができるとともに、保湿の強化、接触性皮膚炎(かぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡、その他肌荒れに伴う各種皮膚疾患等、様々な炎症性疾患の予防、治療又は改善に効果があるものと考えられる。
このような考えに基づき、ヒアルロニダーゼ阻害作用を有するものとしては、例えば、オスベッキア属に属する植物の抽出物(特許文献2参照)、藤茶抽出物(特許文献3参照)、ローズマリー、タイム及びメリッサ抽出物(特許文献4参照)等が知られている。
また、ヒスタミンは、マストセル内に存在し、脱顆粒反応により放出されたものが起炎物質として作用する。細胞内のヒスタミンが遊離されると同時にヘキソサミニダーゼも遊離されることから、ヘキソサミニダーゼの遊離を指標にヒスタミン遊離抑制作用を評価することができる。したがって、ヘキソサミニダーゼの遊離を抑制することにより、同時にヒスタミンの遊離も抑制でき、これにより接触性皮膚炎(かぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡、その他肌荒れに伴う各種皮膚疾患等、様々な炎症性疾患等の予防、治療又は改善に効果があるものと考えられる。
このような考えに基づき、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有するものとしては、例えば、紅雪茶抽出物(特許文献5参照)等が知られている。
皮膚においてメラニンは、紫外線から生体を保護する役目も果たしているが、過剰生成や不均一な蓄積は、皮膚の黒化やシミの原因となる。一般にメラニンは、色素細胞の中で生合成される酵素チロシナーゼの働きによって、チロシンからドーパ、ドーパからドーパキノンに変化し、ついで5,6−ジヒドロキシインドフェノール等の中間体を経て形成されるものとされている。したがって、皮膚の色黒(皮膚色素沈着症)、シミ、ソバカス等を予防、治療又は改善するためには、メラニンの産生に関与するチロシナーゼの活性を阻害することが考えられる。
従来、皮膚色素沈着症、シミ、ソバカス等の予防、治療又は改善には、ハイドロキノン等の化学合成品を有効成分とする美白剤を外用する処置が行われてきた。しかしながら、ハイドロキノン等の化学合成品は、皮膚刺激、アレルギー等の副作用のおそれがある。そこで、安全性の高い天然原料を有効成分とする美白剤の開発が望まれており、チロシナーゼ阻害作用を有するものとしては、例えば、藤茶抽出物(特許文献6参照)、ヤナギタデ抽出物(特許文献7参照)等が知られている。
皮膚の表皮及び真皮は、表皮細胞、線維芽細胞、及びこれらの細胞の外にあって皮膚構造を支持するコラーゲン等の細胞外マトリックスにより構成されている。若い皮膚においては線維芽細胞の増殖は活発であり、線維芽細胞、コラーゲン等の皮膚組織の相互作用により皮膚に水分が保持されるとともに、皮膚の柔軟性、弾力性等が確保され、皮膚は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。
ところが、紫外線、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等、ある種の外的因子の影響があったり、加齢が進んだりすると線維芽細胞の増殖が遅くなり皮膚の保湿機能や弾力性が低下する。そして、皮膚は張りや艶を失い、荒れ、シワ等の老化症状を呈するようになる。そのため、線維芽細胞の増殖を促進することにより皮膚の老化を予防又は改善することができると考えられる。このような考えに基づき、線維芽細胞増殖促進作用を有するものとしては、例えば、クスノハガシワ抽出物(特許文献8参照)等が知られている。
特開2002−363087号公報 特開2003−55242号公報 特開2003−12532号公報 特開平8−333267号公報 特開2003−212789号公報 特開2002−370962号公報 特開2004−83488号公報 特開2003−146837号公報
本発明は第一に、SOD様作用、過酸化水素消去作用及びラジカル消去作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を有する物質を見出し、それを有効成分とする抗酸化剤を提供することを目的とする。
本発明は第二に、ヒアルロニダーゼ阻害作用及び/又はヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有する物質を見出し、それを有効成分とする抗炎症剤を提供することを目的とする。
本発明は第三に、チロシナーゼ阻害作用を有する物質を見出し、それを有効成分とする美白剤又はチロシナーゼ阻害剤を提供することを目的とする。
本発明は第四に、線維芽細胞増殖促進作用及び/又は表皮角化細胞増殖促進作用を有する物質を見出し、それを有効成分とする抗老化剤を提供することを目的とする。
本発明は第五に、SOD様作用、過酸化水素消去作用、ラジカル消去作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、チロシナーゼ阻害作用、線維芽細胞増殖促進作用及び表皮角化細胞増殖促進作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を有するものを見出し、それを配合した皮膚化粧料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、チロシナーゼ阻害剤及び抗老化剤は、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)を有効成分として含有することを特徴とし、また、本発明の皮膚化粧料は、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)を配合したことを特徴とする。
本発明の抗酸化剤においては、上記化合物がSOD様作用、過酸化水素消去作用及びラジカル消去作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を有することが好ましく、本発明の抗炎症剤においては、上記化合物が、ヒアルロニダーゼ阻害作用及び/又はヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有することが好ましく、本発明の抗老化剤においては、上記化合物が、線維芽細胞増殖促進作用及び/又は表皮角化細胞増殖促進作用を有することが好ましい。
本発明によれば、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)を有効成分として含有する抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、チロシナーゼ阻害剤、抗老化剤又は皮膚化粧料を提供することができる。
以下、本発明について説明する。
〔抗酸化剤,抗炎症剤,美白剤,チロシナーゼ阻害剤,抗老化剤〕
本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、チロシナーゼ阻害剤又は抗老化剤は、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)を有効成分として含有する。
ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)は、次式で表される化学構造を有するフラボノイド誘導体の一種である。
Figure 0005224648
ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドは、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを含有する植物抽出物から単離・精製することにより製造することもできるし、合成により製造することもできる。合成により製造する場合、公知の方法により合成することができる。
ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを含有する植物抽出物は、植物の抽出に一般に用いられている方法によって得ることができる。ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを含有する植物としては、例えば、テンニンカ(学名:Rhodomyrtus tomentosa (Ait.) Hassk.)等が挙げられる。
テンニンカ(Rhodomyrtus tomentosa (Ait.) Hassk.)は、東南アジアの熱帯から亜熱帯域等の地域に分布しているフトモモ科に属する常緑低木であり、日本では沖縄等に自生しており、これらの地域から容易に入手することができる。テンニンカの果実は、生食される他、ジュースやジャムの原料にも使用されている。また中国では桃金娘と呼ばれ、果実は民間的に妊婦の貧血、止血剤として、また、葉や根も民間的に頭痛、腹痛等の治療等に使用されている。
抽出原料として使用し得るテンニンカの構成部位としては、例えば、葉部、枝部、樹皮部、幹部、茎部、果実部、花部等の地上部、根部又はこれらの部位の混合物等が挙げられるが、好ましくは地上部、根部若しくは果実部、又はこれらの部位の混合物である。
ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを含有する植物抽出物は、抽出原料を乾燥した後、そのまま又は粗砕機を用いて粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することにより得ることができる。乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、ヘキサン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、植物の極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
抽出溶媒としては、極性溶媒を用いるのが好ましく、例えば、水、親水性有機溶媒等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて、室温又は溶媒の沸点以下の温度で使用することが好ましい。
抽出溶媒として使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等のほか、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、濾過、イオン交換、浸透圧調整、緩衝化等が含まれる。したがって、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級脂肪族アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコール等が挙げられる。
2種以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を使用する場合には、水10質量部に対して低級脂肪族アルコール1〜90質量部を混合することが好ましく、水と低級脂肪族ケトンとの混合液を使用する場合には、水10質量部に対して低級脂肪族ケトン1〜40質量部を混合することが好ましく、水と多価アルコールとの混合液を使用する場合には、水10質量部に対して多価アルコール10〜90質量部を混合することが好ましい。
抽出処理は、抽出原料に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定はされず、常法に従って行うことができる。例えば、抽出原料の5〜15倍量(質量比)の抽出溶媒に、抽出原料を浸漬し、常温又は還流加熱下で可溶性成分を抽出させた後、濾過して抽出残渣を除去することにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液から溶媒を留去するとペースト状の濃縮物が得られ、この濃縮物をさらに乾燥すると乾燥物が得られる。
以上のようにして得られた抽出液、当該抽出液の濃縮物又は当該抽出液の乾燥物からピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを単離・精製する方法は、特に限定されるものではなく、常法により行うことができる。例えば、植物抽出物を、シリカゲルやアルミナ等の多孔質物質、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体やポリメタクリレート等の多孔性樹脂等を用いたカラムクロマトグラフィーに付して、水、アルコール、アセトンの順で溶出させ、アルコールで溶出される画分として得ることができる。カラムクロマトグラフィーにて溶出液として用いられるアルコールは、特に限定されるものではなく、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級脂肪族アルコール又はそれらの水溶液等が挙げられる。さらに、カラムクロマトグラフィーにより得られた画分を、ODSを用いた逆相シリカゲルクロマトグラフィー、再結晶、液−液向流抽出、イオン交換樹脂を用いたカラムクロマトグラフィー等の任意の有機化合物精製手段を用いて精製してもよい。
以上のようにして得られるピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドは、SOD様作用、過酸化水素消去作用、ラジカル消去作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、チロシナーゼ阻害作用、線維芽細胞増殖促進作用又は表皮角化細胞増殖促進作用を有しているため、それらの作用を利用して抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、チロシナーゼ阻害剤、抗老化剤の有効成分として使用することができる。なお、抽出処理により得られた植物抽出物はピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを含有しており、そのまま抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、チロシナーゼ阻害剤又は抗老化剤の有効成分として使用し得るが、精製してピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドの純度を高めたものを使用することが好ましい。ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドの純度を高めたものを有効成分として使用することによって、より一層使用効果に優れた抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、チロシナーゼ阻害剤又は抗老化剤を得ることができる。ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを含有する植物抽出物には、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを含有する植物を抽出原料として得られる抽出液、当該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、当該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
ここで、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有する抗酸化作用は、例えば、SOD様作用、過酸化水素消去作用及びラジカル消去作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用に基づいて発揮される。ただし、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有する抗酸化作用は、上記作用に基づいて発揮される抗酸化作用に限定されるものではない。なお、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドは、SOD様作用、過酸化水素消去作用及びラジカル消去作用を有するため、それらの作用を利用して、SOD様作用剤、過酸化水素消去剤又はラジカル消去剤の有効成分として利用することができる。
また、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有する抗炎症作用は、例えば、ヒアルロニダーゼ阻害作用及び/又はヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用に基づいて発揮される。ただし、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有する抗炎症作用は、上記作用に基づいて発揮される抗炎症作用に限定されるものではない。なお、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドは、ヒアルロニダーゼ阻害作用及びヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有するため、それらの作用を利用して、ヒアルロニダーゼ阻害剤又はヘキソサミニダーゼ遊離抑制剤の有効成分として利用することができる。
また、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有する美白作用は、例えば、チロシナーゼ阻害作用に基づいて発揮される。ただし、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有する美白作用は、上記作用に基づいて発揮される美白作用に限定されるものではない。
さらに、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有する抗老化作用は、例えば、線維芽細胞増殖促進作用及び/又は表皮角化細胞増殖促進作用に基づいて発揮される。ただし、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有する抗老化作用は、上記作用に基づいて発揮される抗老化作用に限定されるものではない。なお、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドは、線維芽細胞増殖促進作用及び表皮角化細胞増殖促進作用を有するため、それらの作用を利用して、線維芽細胞増殖促進剤又は表皮角化細胞増殖促進剤の有効成分として利用することができる。
本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、チロシナーゼ阻害剤又は抗老化剤は、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドのみからなるものであってもよいし、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを製剤化したものであってもよい。
ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドは、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容し得るキャリアーその他任意の助剤を用いて、常法に従い、粉末状、顆粒状、錠剤状、液状等の任意の剤形に製剤化することができる。この際、助剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味・矯臭剤等を用いることができる。ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドは、他の組成物(例えば、後述する皮膚化粧料等)に配合して使用することができるほか、軟膏剤、外用液剤、貼付剤等として使用することができる。
なお、本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、チロシナーゼ阻害剤又は抗老化剤は、必要に応じて、抗酸化作用、SOD様作用、過酸化水素消去作用、ラジカル消去作用、抗炎症作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、美白作用、チロシナーゼ阻害作用、抗老化作用、線維芽細胞増殖促進作用又は表皮角化細胞増殖促進作用を有する他の天然抽出物を配合して有効成分として用いることができる。
本発明の抗酸化剤は、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有するSOD様作用、過酸化水素消去作用及びラジカル消去作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を通じて、関節リュウマチやベーチェット病などの組織障害、心筋梗塞、脳卒中、白内障、糖尿病、動脈硬化、肩こり、冷え性、肌のしみ・シワ等の活性酸素が関与する各種障害を予防、治療又は改善することができる。ただし、本発明の抗酸化剤は、これらの用途以外にもSOD様作用、過酸化水素消去作用及びラジカル消去作用からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
本発明の抗炎症剤は、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有するヒアルロニダーゼ阻害作用及び/又はヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を通じて、接触性皮膚炎(かぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡等の各種炎症性疾患を予防、治療又は改善することができる。ただし、本発明の抗炎症剤は、これらの用途以外にもヒアルロニダーゼ阻害作用及び/又はヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
本発明の美白剤は、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有するチロシナーゼ阻害作用を通じて、皮膚色素沈着症、シミ、ソバカス等を予防、治療又は改善することができる。ただし、本発明の美白剤は、これらの用途以外にもチロシナーゼ阻害作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
本発明のチロシナーゼ阻害剤は、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有するチロシナーゼ阻害作用を通じて、皮膚色素沈着症、シミ、ソバカス等を予防、治療又は改善することができる。ただし、本発明のチロシナーゼ阻害剤は、これらの用途以外にもチロシナーゼ阻害作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
本発明の抗老化剤は、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有する線維芽細胞増殖促進作用及び/又は表皮角化細胞増殖促進作用を通じて、皮膚のシワ形成、弾力性低下等の老化現象を予防、治療又は改善することができる。ただし、本発明の抗老化剤は、これらの用途以外にも線維芽細胞増殖促進作用及び/又は表皮角化細胞増殖促進作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
〔皮膚化粧料〕
ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドは、SOD様作用、過酸化水素消去作用、ラジカル消去作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、チロシナーゼ阻害作用、線維芽細胞増殖促進作用又は表皮角化細胞増殖促進作用を有しており、皮膚に適用した場合の使用感と安全性とに優れているため、皮膚化粧料に配合するのに好適である。この場合、皮膚化粧料には、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを配合してもよいし、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドから製剤化した抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、チロシナーゼ阻害剤又は抗老化剤を配合してもよい。ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド、上記抗酸化剤、上記抗炎症剤、上記美白剤、上記チロシナーゼ阻害剤又は上記抗老化剤を皮膚化粧料に配合することによって、皮膚化粧料にSOD様作用、過酸化水素消去作用、ラジカル消去作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、チロシナーゼ阻害作用、線維芽細胞増殖促進作用又は表皮角化細胞増殖促進作用を付与することができる。
ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを配合し得る皮膚化粧料の種類は、特に限定されるものではなく、例えば、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、ゼリー、ファンデーション、リップクリーム、口紅、入浴剤等が挙げられる。
ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドを皮膚化粧料に配合する場合、その配合量は、皮膚化粧料の種類に応じて適宜調整することができるが、好適な配合率は、標準的な抽出物に換算して約0.0001〜10質量%であり、特に好適な配合率は、標準的な抽出物に換算して約0.001〜1質量%である。
本発明の皮膚化粧料は、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドが有するSOD様作用、過酸化水素消去作用、ラジカル消去作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、チロシナーゼ阻害作用、線維芽細胞増殖促進作用又は表皮角化細胞増殖促進作用を妨げない限り、通常の皮膚化粧料の製造に用いられる主剤、助剤又はその他の成分、例えば、収斂剤、殺菌・抗菌剤、美白剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素除去剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料等を併用することができる。このように併用することで、より一般性のある製品となり、また、併用された上記成分との間の相乗作用が通常期待される以上の優れた効果をもたらすことがある。
なお、本発明の抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、チロシナーゼ阻害剤、抗老化剤又は皮膚化粧料は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
以下、製造例、試験例及び配合例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の各例に何ら制限されるものではない。
〔製造例1〕ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドの製造
粉砕したテンニンカの果実部の乾燥物100gに80質量%エタノール(水とエタノールとの質量比=1:4)1000mLを加え、還流抽出器で80℃にて2時間加熱抽出し、熱時濾過した。得られた抽出液を減圧下に濃縮し、乾燥してテンニンカ果実部抽出物6.6gを得た。
得られたテンニンカ果実部抽出物を多孔性吸着樹脂(製品名:ダイヤイオンHP−20,三菱化学社製)に付し、水3000mL、メタノール1000mL、アセトン1000mLの順で溶出させた。得られたメタノール溶出部(固形分:2.6g)を、シリカゲルカラム(富士シリシア社製,移動相;クロロホルム:メタノール:水=10:5:1(質量比))を用いて分画し、画分1(固形分:360mg)、画分2(固形分:390mg)、画分3(固形分:110mg)、画分4(固形分:320mg)、画分5を得た。得られた画分4をODSカラム(移動相:30質量%メタノール)に付し、さらにリサイクルHPLC(製品名:LC−908型リサイクル分取HPLC,日本分析工業社製,移動相:メタノール)に付して分離・精製し、精製物42mgを得た(試料1)。この精製物をH−NMR及び13C−NMRにより分析した結果を以下に示す。
H−NMRケミカルシフトδ(帰属水素)>
7.03(1H,d,J=8.5Hz,5'-H),6.92(1H,d,J=1.5Hz,2'-H),6.81(1H,d,J=16.4Hz,β-H),6.80(1H,dd-like,6'-H),6.72(2H,d,J=2.2Hz,2,6-H),6.08(1H,br s,4-H),4.68(1H,d,J=7.3Hz,1''-H)
13C−NMRケミカルシフトδ(帰属炭素)>
159.6(3,5-C),149.2(3'-C),146.7(4'-C),140.8(1-C),134.5(1'-C),129.0(β-C),128.6(α-C),119.1(6'-C),118.5(5'-C),114.8(2'-C),105.9(2,6-C),104.1(1''-C),103.3(4-C),78.2(3''-C),77.5(5''-C),74.8(2''-C),71.2(4''-C),62.4(6''-C)
以上の結果から、得られた精製物がピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシドであることが確認された。
〔試験例1〕SOD様作用試験
製造例1により得られたピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)について、以下のようにしてSOD様作用を試験した。
試験管に0.05mol/Lの炭酸水素ナトリウム緩衝液(pH10.2)2.4mL、3mmol/Lのキサンチン0.1mL、3mmol/LのEDTA0.1mL、50μg/mLのウシ血清アルブミン0.1mL、及び0.75mmol/Lのニトロブルーテトラゾリウム0.1mLを加え、これに試料溶液を0.1mL添加し、25℃で10分間放置した。
その後、キサンチンオキシダーゼ溶液0.1mLを加えて素早く攪拌し、25℃で20分間反応させた。そして、6mmol/Lの塩化銅0.1mLを加えて反応を停止させ、波長560nmにおける吸光度を測定した。また、同様の方法にて空試験を行った。得られた結果から、下記式に基づいてスーパーオキサイド消去率(%)を算出した。
スーパーオキサイド消去率(%)={1−(St−Sb)/(Ct−Cb)}×100
式中、Stは「試料溶液の波長560nmにおける吸光度」を表し、Sbは「試料溶液ブランクの波長560nmにおける吸光度」を表し、Ctは「コントロール溶液の波長560nmにおける吸光度」を表し、Cbは「コントロール溶液ブランクの波長560nmにおける吸光度」を表す。
試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、スーパーオキサイドの消去率が50%になる試料濃度IC50(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。上記試験の結果、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)のIC50は、81.7μg/mLであった。このことから、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)は、優れたSOD様作用を有することが確認された。
〔試験例2〕過酸化水素消去作用試験
製造例1により得られたピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)について、以下のようにして過酸化水素消去作用を試験した。
1.5mmol/Lの過酸化水素溶液10μLに試料溶液10μLを加え、37℃で20分間反応させた後、発色溶液(100μmol/LのDA−64,0.5%トライトンX−100を含有する0.1mol/LのPIPES緩衝液(pH7.0)100mLに100units/mLのペルオキシダーゼ1mLを添加)2.98mLを添加し、37℃で5分間反応させた。反応終了後、波長727nmにおける吸光度を測定した。また、同様の方法で空試験を行った。得られた結果から、下記式に基づいて過酸化水素消去率(%)を算出した。
過酸化水素消去率(%)={1−(St−Sb)/(Ct−Cb)}×100
式中、Stは「試料溶液の波長727nmにおける吸光度」を表し、Sbは「試料溶液ブランクの波長727nmにおける吸光度」を表し、Ctは「コントロール溶液の波長727nmにおける吸光度」を表し、Cbは「コントロール溶液ブランクの波長727nmにおける吸光度」を表す。
試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、過酸化水素の消去率が50%になる試料濃度IC50(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。上記試験の結果、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)のIC50は、63.9μg/mLであった。このことから、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)は、優れた過酸化水素消去作用を有することが確認された。
〔試験例3〕ラジカル消去作用試験
製造例1により得られたピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)について、以下のようにしてラジカル消去作用を試験した。
150μmol/LのDPPH(diphenyl-p-picrylhydrazyl)エタノール溶液3mLに試料溶液3mLを加えて密栓し、振り混ぜた後に30分間放置した。放置後、波長520nmにおける吸光度を測定した。また、同様の方法で空試験を行い補正した。得られた結果から、下記式に基づいてDPPHに対するラジカル消去率(%)を算出した。
DPPH消去率(%)={C−(St−Sb)}/C×100
式中、Stは「試料溶液の波長520nmにおける吸光度」を表し、Sbは「試料溶液ブランクの波長520nmにおける吸光度」を表し、Cは「コントロール溶液の波長520nmにおける吸光度」を表す。
試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、ラジカルの消去率が50%になる試料濃度IC50(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。上記試験の結果、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)のIC50は、159.7μg/mLであった。このことから、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)は、優れたラジカル消去作用を有することが確認された。
〔試験例4〕ヒアルロニダーゼ阻害作用試験
製造例1により得られたピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)について、以下のようにしてヒアルロニダーゼ阻害作用を試験した。
0.1mol/Lの酢酸緩衝液(pH3.5)に試料1を溶解させた試料溶液(試料濃度:400μg/mL)0.2mLとヒアルロニダーゼ溶液(Type IV-S(from bovine testis),SIGMA社製,400ユニット/mL)0.1mLとを混合し、37℃で20分間反応させた。さらに、活性化剤として2.5mmol/Lの塩化カルシウム0.2mLを加え、37℃で20分間反応させ、酵素を活性化させた。その後、0.4mg/mLのヒアルロン酸カリウム溶液(from rooster comb)0.5mLを加え、37℃で40分間反応させ、0.4mol/Lの水酸化ナトリウム溶液0.2mLを加えるとともに氷冷し反応を停止させた。
各反応溶液にホウ酸溶液0.2mLを加え、沸騰湯浴中で3分間加熱した後、10分間氷冷した。次いで、p−DABA試薬(p−ジメチルアミノベンズアルデヒド10gを10Nの塩酸12.5mLと酢酸87.5mLの混合液に溶解し、酢酸で10倍に希釈したもの)6mLを加え、37℃で20分間反応させた。その後、波長585nmにおける吸光度を測定した。同様の方法で空試験を行い補正した。得られた結果から、下記式に基づいてヒアルロニダーゼ阻害率(%)を算出した。
ヒアルロニダーゼ阻害率(%)={1−(St−Sb)/(Ct−Cb)}×100
式中、Stは「試料溶液の波長585nmにおける吸光度」を表し、Sbは「試料溶液ブランクの波長585nmにおける吸光度」を表し、Ctは「コントロール溶液の波長585nmにおける吸光度」を表し、Cbは「コントロール溶液ブランクの波長585nmにおける吸光度」を表す。
上記試験の結果、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)のヒアルロニダーゼ阻害率は、34.2%であった。このことから、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)は、優れたヒアルロニダーゼ阻害作用を有することが確認された。
〔試験例5〕ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用試験
製造例1で得られたピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)について、以下のようにしてヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を試験した。
ラット好塩基球白血病細胞(RBL−2H3)を15%FBS含有S−MEM培地を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を4.0×10cells/mLの細胞密度になるように希釈し、DNP-specific IgEの終濃度が0.5μg/mLとなるようにDNP-specific IgEを添加した後、96ウェルプレートに1ウェルあたり100μLずつ播種し、一晩培養した。培養終了後、培地を抜き、シラガニアン緩衝液100μLにて洗浄を2回行った。
次に、シラガニアン緩衝液30μL及び同緩衝液に溶解した試料溶液(試料終濃度:400μg/mL)10μLを加え、37℃で10分間静置した。その後、100ng/mLのDNP−BSA溶液10μLを加え、37℃で15分間静置し、ヘキソサミニダーゼを遊離させた。その後、96ウェルプレートを氷上に静置することによりヘキソサミニダーゼの遊離を停止させた。各ウェルの細胞上清10μL及び1mmol/Lのp−ニトロフェニル−N−アセチル−α−D−グルコサミニド(p−NAG)溶液10μLを、新たな96ウェルプレートに添加し、37℃で1時間反応させた。反応終了後、各ウェルに0.1mol/LのNaCO/NaHCO250μLを加え、波長415nmにおける吸光度を測定した。同様にして試料を添加せずにシラガニアン緩衝液10μLを添加したウェルの細胞上清10μLと0.1mol/LのNaCO/NaHCO250μLとの混合液の吸光度を測定した。また、同様にして試料を添加しp−NAGを添加せずに吸光度を測定した。得られた結果から、下記式に基づいてヘキソサミニダーゼ遊離抑制率(%)を算出した。
ヘキソサミニダーゼ遊離抑制率(%)={1−(B−C)/A}×100
式中、Aは「試料無添加時の波長415nmにおける吸光度」を表し、Bは「試料添加時の波長415nmにおける吸光度」を表し、Cは「試料添加・p−NAG無添加時の波長415nmにおける吸光度」を表す。
上記試験の結果、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)のヘキソサミニダーゼ遊離抑制率は、17.8%であった。このことから、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)は、優れたヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有することが確認された。
〔試験例6〕チロシナーゼ阻害作用試験
製造例1で得られたピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)について、以下のようにしてチロシナーゼ阻害作用を試験した。
48ウェルプレートに、Mcllvaine緩衝液(pH6.8)0.2mL、0.3mg/mLのチロシン溶液0.06mL及び試料の25%DMSO溶液0.18mLを添加し、37℃で10分間静置した。これに、2500ユニット/mLのチロシナーゼ溶液0.02mLを加え、引き続き37℃で15分間反応させた。反応終了後、波長475nmにおける吸光度を測定した。同様の方法で空試験を行い補正した。得られた結果から、下記式に基づいてチロシナーゼ阻害率(%)を算出した。
チロシナーゼ阻害率(%)={1−(St−Sb)/(Ct−Cb)}×100
式中、Stは「試料溶液の波長475nmにおける吸光度」を表し、Sbは「試料溶液ブランクの波長475nmにおける吸光度」を表し、Ctは「コントロール溶液の波長475nmにおける吸光度」を表し、Cbは「コントロール溶液ブランクの波長475nmにおける吸光度」を表す。
試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率の測定を行い、チロシナーゼの活性を50%阻害する試料濃度IC50(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。上記試験の結果、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)のIC50は、114.4μg/mLであった。このことから、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)は、優れたチロシナーゼ阻害作用を有することが確認された。
〔試験例7〕線維芽細胞増殖促進作用試験
製造例1で得られたピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)について、以下のようにして線維芽細胞増殖促進作用を試験した。
ヒト正常皮膚線維芽細胞(NB1RGB)を10%FBS含有α−MEMを用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を7.0×10cells/mLの濃度に5%FBS含有α−MEMで希釈した後、96ウェルプレートに1ウェルあたり100μLずつ播種し、一晩培養した。培養終了後、5%FBS含有α−MEMで溶解した試料溶液(試料濃度:400μg/mL)を各ウェルに100μLずつ添加し、3日間培養した。線維芽細胞増殖作用は、MTTアッセイ法を用いて測定した。培養終了後、各ウェルから100μLずつ培地を抜き、終濃度5mg/mLでPBS(−)に溶解したMTTを各ウェルに20μLずつ添加した。4.5時間培養した後に、10%SDSを溶解した0.01mol/Lの塩酸溶液を各ウェルに100μLずつ添加し、一晩培養した後、波長570nmにおける吸光度を測定した。同時に濁度として波長650nmにおける吸光度を測定し、両者の差をもってブルーホルマザン生成量とした。また、同様の方法で空試験を行い補正した。得られた結果から、下記の式により、線維芽細胞増殖促進率(%)を算出した。
線維芽細胞増殖促進率(%)=(St−Sb)/(Ct−Cb)×100
式中、Stは「試料を添加した細胞での吸光度」を表し、Sbは「試料を添加した空試験の吸光度」を表し、Ctは「試料を添加しない細胞での吸光度」を表し、Cbは「試料を添加しない空試験の吸光度」を表す。
上記試験の結果、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)の線維芽細胞増殖促進率は、115.2±1.3%であった。このことから、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)は、優れた線維芽細胞増殖促進作用を有することが確認された。
〔試験例7〕表皮角化細胞増殖促進作用試験
製造例1で得られたピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)について、以下のようにして表皮角化細胞増殖促進作用を試験した。
正常ヒト新生児包表皮角化細胞(NHEK)を、正常ヒト表皮角化細胞長期培養用増殖培地(EpiLife-KG2)を用いて培養した後、トリプシン処理にて細胞を回収した。回収した細胞を1.5×10cells/mLの濃度にEpilife−KG2にて希釈した後、コラーゲンコートした96ウェルプレートに1ウェルあたり100μLずつ播種し、一晩培養した。精製終了後、試料1をEpiLife-KG2に溶解した試料溶液(試料濃度:12.5μg/mL)を各ウェルに100μL添加し、3日間培養した。
表皮角化細胞増殖作用は、MTTアッセイ法を用いて測定した。培養終了後、培地を抜き、終濃度0.4mg/mLでPBS(−)に溶解したMTTを各ウェル100μLずつ添加した。2時間培養した後に、細胞内に生成したブルーホルマザンを2−プロパノール100μLで抽出した。抽出後、波長570nmにおける吸光度を測定した。同時に濁度として波長650nmにおける吸光度を測定し、両者の差をもってブルーホルマザン生成量とした。得られた結果から、下記式に基づいて表皮角化細胞増殖促進率(%)を算出した。
表皮角化細胞増殖促進率(%)=St/Ct×100
式中、Stは「試料を添加した細胞での吸光度」を表し、Ctは「試料を添加しない細胞での吸光度」を表す。
上記試験の結果、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)の表皮角化細胞増殖促進率は、112.7±3.8%であった。このことから、ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)は、優れた表皮角化細胞増殖促進作用を有することが確認された。
〔配合例1〕
以下の組成の乳液を常法により製造した。
ピセアタンノール4’−O−D−グルコピラノシド(製造例1) 0.01g
ホホバオイル 4.0g
プラセンタエキス 0.1g
オリーブオイル 2.0g
スクワラン 2.0g
セタノール 2.0g
モノステアリン酸グリセリン 2.0g
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.5g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 2.0g
1,3−ブチレングリコール 3.0g
ヒノキチオール 0.15g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例2〕
以下の組成のクリームを常法により製造した。
ピセアタンノール4’−O−D−グルコピラノシド(製造例1) 0.1g
流動パラフィン 5.0g
サラシミチロウ 4.0g
セタノール 3.0g
スクワラン 10.0g
ラノリン 2.0g
ステアリン酸 1.0g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.5g
モノステアリン酸グリセリン 3.0g
1,3−ブチレングリコール 6.0g
パラオキシ安息香酸メチル 1.5g
香料 0.1g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例3〕
以下の組成の化粧水を常法により製造した。
ピセアタンノール4’−O−D−グルコピラノシド(製造例1) 0.1g
グリセリン 3.0g
1,3−ブチレングリコール 3.0g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 2.0g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
クエン酸 0.1g
クエン酸ソーダ 0.1g
油溶性甘草エキス 0.1g
海藻エキス 0.1g
クジンエキス 0.1g
キシロビオースミクスチャー 0.05g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
本発明の抗酸化剤は、活性酸素が関与する各種障害の予防、治療又は改善に、本発明の抗炎症剤は、各種炎症性疾患の予防、治療又は改善に、本発明の美白剤又はチロシナーゼ阻害剤は、皮膚色素沈着症、シミ等の予防、治療又は改善に、本発明の抗老化剤は、皮膚の老化の予防、治療又は改善に大きく貢献できる。

Claims (6)

  1. ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)を有効成分として含有することを特徴とする抗皮膚炎症剤。
  2. 前記化合物が、ヒアルロニダーゼ活性阻害作用及び/又はヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有することを特徴とする請求項1に記載の抗皮膚炎症剤。
  3. ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)を有効成分として含有することを特徴とする美白剤。
  4. ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)を有効成分として含有することを特徴とするチロシナーゼ活性阻害剤。
  5. ピセアタンノール4’−O−β−D−グルコピラノシド(piceatannol 4'-O-β-D-glucopyranoside)を有効成分として含有することを特徴とする抗皮膚老化剤。
  6. 前記化合物が、線維芽細胞増殖促進作用及び/又は表皮角化細胞増殖促進作用を有することを特徴とする請求項5に記載の抗皮膚老化剤。
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