JP6738590B2 - サイトグロビンを含有することを特徴とする皮膚外用剤 - Google Patents
サイトグロビンを含有することを特徴とする皮膚外用剤 Download PDFInfo
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Description
(2)サイトグロビンを含有することを特徴とする美白用皮膚外用剤。
(3)サイトグロビンを含有することを特徴とする抗老化用皮膚外用剤。
(4)サイトグロビンを含有することを特徴とするメラノーマ治療用皮膚外用剤。
メラニン生成においては、チロシナーゼ(TYR)、チロシナーゼ関連タンパク質1(TRP1)及びチロシナーゼ関連タンパク質2(TRP2)が主要な酵素として関与し、これら酵素の発現制御には小眼球症関連転写因子(MITF)が重要な役割を担っている。ヒト正常メラノサイトNHEM 1.25×106個にサイトグロビン(フナコシ株式会社、RPR−842)を0.1、1及び10μg/mL添加し、48時間培養後、総RNAの抽出を行った。細胞からの総RNAの抽出はRNAiso plus(TAKARA)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT−PCR法により行った。リアルタイムRT−PCR法には、PrimeScript RT MasterMix(TAKARA)及びSYBR Select Master Mix(Life Technologies)を用いた。すなわち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:60秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、TYR、TRP1、TRP2及びMITFの発現量を、内部標準であるβ−actin mRNAの発現量に対する割合として求めた。TYR、TRP1、TRP2及びMITFの発現率は、コントロールのTYR、TRP1、TRP2及びMITF mRNAの発現量に対するサイトグロビン添加群のTYR、TRP1、TRP2及びMITF mRNAの発現量の比率として算出した。尚、各遺伝子の発現量の測定に使用したプライマーは次の通りである。
TGCGGTGGGAACAAGAAATC(配列番号1)
GAAGAATGATGCTGGGCTGAGT(配列番号2)
TRP1用のプライマーセット
CGAAACACAGTGGAAGGTTACAGT(配列番号3)
CTCCTCAGCCATTCATCAAAGACT(配列番号4)
TRP2用のプライマーセット
GGAATGCTTTGGAAGGGTTTG(配列番号5)
AAAGCGTTTGTCCCGTTCAG(配列番号6)
MITF用のプライマーセット
GAGGCAGTGGTTTGGGCTT(配列番号7)
AATTCTGCACCCGGGAATC(配列番号8)
β−Actin用のプライマーセット
CACTCTTCCAGCCTTCCTTCC(配列番号9)
GTGTTGGCGTACAGGTCTTTG(配列番号10)
ヒト線維芽細胞NB1RGBを35mm dishに5×104個播種し、セミコンフルエントになった時点でサイトグロビンを0.1、1及び10μg/mL添加し、48時間培養後、総RNAの抽出を行った。細胞からの総RNAの抽出はRNAiso plus(TAKARA)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT−PCR法により行った。リアルタイムRT−PCR法には、PrimeScript RT MasterMix(TAKARA)及びSYBR Select Master Mix(Life Technologies)を用いた。すなわち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:60秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、ヒアルロン酸合成酵素(HAS2)の発現量を、内部標準であるβ−actin mRNAの発現量に対する割合として求めた。HAS2の発現率は、コントロールのHAS2 mRNAの発現量に対するサイトグロビン添加群のHAS2 mRNAの発現量の比率として算出した。尚、HAS2用のプライマーは次の通りである。
TGGATGACCTACGAAGCGATTA(配列番号11)
GCTGGATTACTGTGGCAATGAG(配列番号12)
ヒト悪性黒色腫由来G−361細胞を96wellプレートに1wellあたり5×103個播種し、サイトグロビン(最終濃度0.1、1及び10μg/mL)を添加した0.1%FBSを含むMcCoy5A培養液にて、37℃、5%CO2条件下で6日間培養した。細胞数の測定は、MTT法により行った。すなわち、培養終了後、培養液を除き、500μg/mLの濃度にて、MTT(3−[4,5−dimethylthiazol−2−yl]−2,5−diphenyl tetrazolium bromide)を溶解させたMcCoy5Aに培地を入れ替え、2時間培養した後、150μLのisopropanolに細胞を溶解させ、マイクロプレートリーダーを用いて570及び630nmにおける吸光度を測定した。細胞数は、570nmの吸光度値から、630nmの吸光度値を引いた値にて算出し、試料未添加の細胞数をコントロールとし、コントロールに対する試料添加時の細胞数から試料の細胞増殖促進効果を評価した。
処方 含有量(%)
1.サイトグロビン 0.0001
2.1,3−ブチレングリコール 8.0
3.グリセリン 2.0
4.キサンタンガム 0.02
5.クエン酸 0.01
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.エタノール 5.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜6及び11と、成分7〜10をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
処方 含有量(%)
1.サイトグロビン 0.001
2.スクワラン 5.0
3.オリーブ油 5.0
4.ホホバ油 5.0
5.セタノール 1.5
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 2.0
9.香料 0.1
10.プロピレングリコール 1.0
11.グリセリン 2.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜8を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分10〜13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、更に30℃まで冷却後、成分1を加え、製品とする。
処方 含有量(%)
1.サイトグロビン 0.1
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.香料 0.1
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.25
12.1,3−ブチレングリコール 8.5
13.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分11〜13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、更に30℃まで冷却後、成分1を加え、製品とする。
処方例3において、サイトグロビンを含有しないものを従来のクリームとした。
処方 含有量(%)
1.サイトグロビン 0.001
2.ポリビニルアルコール 12.0
3.エタノール 5.0
4.1,3−ブチレングリコール 8.0
5.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
6.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
7.クエン酸 0.1
8.クエン酸ナトリウム 0.3
9.香料 適量
10.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜10を均一に溶解し製品とする。
処方 含有量(%)
1.サイトグロビン 0.0001
2.ステアリン酸 2.4
3.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.)1.0
4.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
5.セタノール 1.0
6.液状ラノリン 2.0
7.流動パラフィン 3.0
8.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
9.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
10.ベントナイト 0.5
11.プロピレングリコール 4.0
12.トリエタノールアミン 1.1
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.二酸化チタン 8.0
15.タルク 4.0
16.ベンガラ 1.0
17.黄酸化鉄 2.0
18.香料 適量
19.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜8を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分19に成分9をよく膨潤させ、続いて、成分10〜13を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分14〜17を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保ち水相とする。この油相に水相をかき混ぜながら加え、乳化する。その後かき混ぜながら冷却し、45℃で成分18を加え、更に30℃まで冷却後、成分1を加え、製品とする。
処方 含有量(%)
1.サイトグロビン 0.0001
2.炭酸水素ナトリウム 50.0
3.黄色202号(1) 適量
4.香料 適量
5.硫酸ナトリウムにて全量を100とする
[製造方法]成分1〜5を均一に混合し製品とする。
処方 含有量(%)
1.サイトグロビン 0.001
2.エタノール 5.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
5.香料 適量
6.1,3−ブチレングリコール 5.0
7.グリセリン 5.0
8.キサンタンガム 0.1
9.カルボキシビニルポリマー 0.2
10.水酸化カリウム 0.2
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜5と、成分1及び6〜11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
処方 含有量(%)
1.サイトグロビン 1.0
2.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
3.モノステアリン酸グリセリン 10.0
4.流動パラフィン 5.0
5.セタノール 6.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.プロピレングリコール 10.0
8.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分2〜5を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分6〜8を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却後、成分1を加え、製品とする。
処方例3のクリーム及び比較例1の従来のクリームを用いて、各々女性30人(20〜45歳)を対象に3カ月間の使用試験を行った。使用後、シミ、ソバカス及びしわの改善についてのアンケート調査を行って、皮膚性状の改善効果を判定した。アンケートの評価基準は、有効なものを「優」、やや有効なものを「良」、わずかに有効なものを「可」、無効なものを「不可」として評価した。
Claims (1)
- サイトグロビンを含有することを特徴とする美白用皮膚外用剤。
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JP2015026651A JP6738590B2 (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | サイトグロビンを含有することを特徴とする皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015026651A JP6738590B2 (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | サイトグロビンを含有することを特徴とする皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2015026651A Active JP6738590B2 (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | サイトグロビンを含有することを特徴とする皮膚外用剤 |
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2015
- 2015-02-13 JP JP2015026651A patent/JP6738590B2/ja active Active
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