JP5223687B2 - 立体視用眼鏡 - Google Patents
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Description
上記立体視用眼鏡として、立体視映像を観察する際に使用される立体視用光学部材をそれぞれ保持し互いに連結された左右2つの立体視用リムと、各立体視用リムに繋がる立体視用テンプルとを含む立体視用フレームを備えるものが提供されている(特許文献1、2、3参照)。
立体視用光学部材は、左目用映像を左目に、右目用映像を右目にそれぞれ独立して導くことにより立体視を行わせるものである。
そのため、立体視用眼鏡を装着し難いことは無論のこと、立体視用眼鏡の位置が安定しにくく、立体視用眼鏡の立体視用光学部材が、既に装着している眼鏡のレンズの前方箇所からずれやすいため、3次元映像の立体視を安定して得られない不利があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は既に眼鏡を装着していても簡単に装着でき安定して立体視を得る上で有利な立体視用眼鏡を提供することにある。
係合部が、使用者が既に装着している眼鏡のフレームのリムまたはブリッジに係合し、立体視用光学部材を眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態を維持する。
次に、本発明の第1の実施の形態について図1乃至図3を参照して説明する。
図1(A)、(B)、(C)に示すように、立体視用眼鏡10は、左右2つの立体視用光学部材12と、それら立体視用光学部材12を保持するフレーム14とを含んで構成されている。
各立体視用光学部材12は、同形同大の矩形の薄板状を呈している。
各立体視用光学部材12は、立体視映像を観察する際に使用されるものである。
すなわち、各立体視用光学部材12は、左目用の映像を左目に、右目用の映像を右目にそれぞれ独立して導くことにより立体視を行わせるものである。
各立体視用光学部材12としては、例えば、透過状態と不透過状態とに駆動される2つの液晶シャッター、あるいは、互いに偏光方向が異なる2つの偏光フィルター(偏光板)、あるいは、互いに透過特性が異なる2つの波長選択フィルターが採用可能である。
なお、立体視用光学部材12として上述の液晶シャッターやフィルター以外の従来公知のさまざまな光学部材が採用可能である。
各立体視用リム16と、各立体視用テンプル18と、立体視用ブリッジ20と、係合部22は合成樹脂材料で一体に形成されている。
このような合成樹脂材料としては、ABS樹脂、ナイロンなど従来公知のさまざまな合成樹脂材料が採用可能である。
各立体視用リム16は、上縁部1602と、下縁部1604と、外側縁部1606と、内側縁部1608とで矩形枠状に形成されている。
上縁部1602は、立体視用光学部材12の上縁に沿って左右に延在している。
下縁部1604は、立体視用光学部材12の下縁に沿って左右に延在している。
外側縁部1606は、立体視用光学部材12の外縁に沿って上下に延在している。
内側縁部1608は、立体視用光学部材12の内縁に沿って上下に延在している。
本実施の形態では、立体視用ブリッジ20は、立体視用リム16と同じ高さを有して左右に延在し、各立体視用リム16の内側縁部1608を連結している。
立体視用ブリッジ20の下部には下方に開放された切り欠き2002が形成されている。
この切り欠き2002は、既に眼鏡を装着している使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、立体視用ブリッジ20が使用者の鼻に当たらないようにするためのものである。
また、この切り欠き2002は、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、立体視用ブリッジ20が使用者の鼻に掛かり立体視用眼鏡10が装着されるようにするためのものである。
2つの立体視用テンプル18の後部が使用者の耳に掛けられることで、あるいは、2つの立体視用テンプル18が使用者の側頭部を挟持することで立体視用眼鏡10が使用者に装着される。
詳細に説明すると、既に眼鏡を装着している使用者がこの立体視用眼鏡10を装着する際に、立体視用テンプル18の後部が、既に装着された眼鏡のテンプルの外側から、あるいは、既に装着された眼鏡のテンプルの上方箇所で使用者の耳に掛けられる。
あるいは、既に眼鏡を装着している使用者がこの立体視用眼鏡10を装着する際に、立体視用テンプル18の後部が、既に装着された眼鏡のテンプルの外側から、あるいは、既に装着された眼鏡のテンプルの上方箇所で使用者の側頭部を挟持する。
なお、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着する際には、立体視用テンプル18の後部が使用者の耳に掛けられ、あるいは、テンプルの上方箇所で使用者の側頭部を挟持する。その際、切り欠き2002を鼻に掛けることで切り欠き2002を鼻当てとして使用することで立体視用眼鏡10が使用者に安定して装着される。
立体視用テンプル18と立体視用リム16は、上述のように一体成形してもよく、あるいは蝶番でそれら立体視用テンプル18と立体視用リム16とを連結し、立体視用テンプル18を立体視用リム16に対して折り畳み可能に構成してもよい。
係合部22は、立体視用光学部材12を使用者が既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に位置させた状態で、眼鏡2のフレーム4のリム4Aに係合し立体視用光学部材12を眼鏡2のレンズ6の前方箇所に位置させた状態を維持するものである。
なお、図3(B)において符号4Bは眼鏡2の鼻当て(パッド)を示す。
本実施の形態では、係合部22は、各立体視用リム16の上縁部1602からそれぞれ後方に突出し眼鏡2のフレーム4のリム4Aに上方から載置可能な2つの載置片26で構成されている。
図2(A)、(B)、(C)に示すように、各載置片26は同形同大の半円形状を呈しており、左右幅方向の中央部分が最も後方に突出している。
なお、各載置片26の後方への突出長さは、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、使用者の目蓋に当たらない寸法で形成されている。すなわち、眼鏡を装着していない使用者が、通常の眼鏡と同様に何ら支障なく立体視用眼鏡10を装着できるように形成されている。
あるいは、既に眼鏡を装着している使用者がこの立体視用眼鏡10を装着する際に、立体視用テンプル18の後部が、既に装着された眼鏡のテンプルの外側から、あるいは、既に装着された眼鏡のテンプルの上方箇所で使用者の側頭部を挟持する。
そして、立体視用フレーム14に設けた係合部22である載置片26を、使用者が既に装着している眼鏡2のフレーム4のリム4Aに載置することにより、立体視用光学部材12を眼鏡2のレンズ6の前方箇所に位置させた状態を維持するようにした。
したがって、載置片26をリム4Aに載置するといった簡単な操作で、既に使用者が装着している眼鏡2のフレーム4の上から立体視用フレーム12を装着することができ装着の容易化を図る上で有利となる。
また、立体視用光学部材12が、既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に安定した状態で位置するため、3次元映像の立体視を確実に行う上で有利となる。
次に第2の実施の形態について図4、図5を参照して説明する。なお、以下の実施の形態において第1の実施の形態と同様の部分、部材には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
第2の実施の形態は第1の実施の形態の変形例であり、図4(A)、(B)、(C)に示すように、各載置片26に突起28が設けられている点が第1の実施の形態と相違している。
突起28は、立体視用リム16の上縁部1602から最も離れた各載置片26の先端、すなわち各載置片26の後端に設けられている。
突起28は、眼鏡2のフレーム4のリム4Aまたはこのリム4Aに保持されたレンズ6に係止可能でそれらに係止することで立体視用光学部材12の前方への移動を阻止するものである。
このような立体視用眼鏡10を眼鏡2の上から装着した場合、使用者が頭部を下方に傾けた姿勢をとったとしても、突起28が眼鏡2のリム4Aまたはレンズ6に係止するため、立体視用光学部材12の前方への移動が確実に阻止される。
したがって、第2の実施の形態によれば、立体視用光学部材12を、既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に安定した状態で位置させる上でより有利となり、3次元映像の立体視を確実に行う上でより有利となる。
次に第3の実施の形態について図6を参照して説明する。
第3の実施の形態は、図6(A)、(B)、(C)に示すように、立体視用ブリッジ20に係合部22を設けた点が第1の実施の形態と相違している。
係合部22は、立体視用ブリッジ20から後方に突出し眼鏡2のフレーム4のブリッジ4Cに上方から載置可能な載置片30で構成されている。
載置片30は立体視用ブリッジ20と一体に形成されている。
図6(A)、(B)、(C)に示すように、載置片30は後方に向かって凸状の湾曲形状を呈しており、左右幅方向の中央部分が最も後方に突出している。
なお、載置片30の後方への突出長さは、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、使用者の眉間に当たらない寸法で形成されている。すなわち、眼鏡を装着していない使用者が、通常の眼鏡と同様に何ら支障なく立体視用眼鏡10を装着できるように形成されている。
あるいは、既に眼鏡を装着している使用者がこの立体視用眼鏡10を装着する際に、立体視用テンプル18の後部が、既に装着された眼鏡のテンプルの外側から、あるいは、既に装着された眼鏡のテンプルの上方箇所で使用者の側頭部を挟持する。
そして、立体視用フレーム14に設けた係合部22である載置片30を、使用者が既に装着している眼鏡2のフレーム4のブリッジ4Cに載置することにより、立体視用光学部材12を眼鏡2のレンズ6の前方箇所に位置させた状態を維持するようにした。
したがって、載置片30をブリッジ4Cに載置するといった簡単な操作で、既に使用者が装着している眼鏡2のフレーム4の上から立体視用フレーム12を装着することができ装着の容易化を図る上で有利となる。
また、立体視用光学部材12が、既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に安定した状態で位置するため、3次元映像の立体視を確実に行う上で有利となる。
また、第3の実施の形態では、係合部22としての載置片30を1つ設ければよいため、構成の簡素化できコストダウンを図る上で有利となる。
次に第4の実施の形態について図7、図8を参照して説明する。
眼鏡2のフレーム4は様々なデザインのものがあり、したがって、ブリッジ4Cのレンズ6に対する高さ、あるいは、ブリッジ4Cのリム4Aに対する高さも種々異なっている。
したがって、第3の実施の形態のように、載置片30の立体視用ブリッジ20に対する高さが固定されていると、眼鏡2のデザインによっては、眼鏡2の視野と立体視用眼鏡10の視野とにずれが生じことが懸念される。あるいは、立体視用リム16の上縁部1602あるいは下縁部1604が使用者の視界を邪魔することが懸念される。
そこで、第4の実施の形態では、立体視用ブリッジ20に対する載置片30の高さを調整可能に構成した。
図7(A)に示すように、立体視用ブリッジ20の後面で左右方向の中央に上下に間隔をおいて複数の取り付け孔32が形成されている。
図7(B)、(C)に示すように、載置片30は、取り付け孔32に嵌合可能な取り付け軸34を有しており、載置片30は、取り付け軸34を取り付け孔32に嵌合し、取り外すことで立体視用ブリッジ20に取り付け取り外し可能である。
したがって、複数の取り付け孔32から1つの取り付け孔32を選択して取り付け軸34を嵌合することで載置片30の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整が行われる。
なお、載置片30が立体視用ブリッジ20に取り付けられた状態で載置片30の後方への突出長さは、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、使用者の眉間に当たらない寸法で形成されている。すなわち、眼鏡を装着していない使用者が、通常の眼鏡と同様に何ら支障なく立体視用眼鏡10を装着できるように形成されている。
また、様々なデザインが施された眼鏡2を装着した使用者であっても、眼鏡2と立体視用眼鏡10との間の視野が合致するように載置片30の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整を行うことができる。あるいは、立体視用リム16の上縁部1602あるいは下縁部1604が使用者の視界を邪魔しないように、載置片30の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整を行うことができる。
したがって、立体視を確実に行うことができ、立体視用眼鏡10の使い勝手の向上を図る上で有利となる。
この突起36は、眼鏡2のフレーム4のブリッジ4Cに係止可能で該ブリッジ4Cに係止することで立体視用光学部材12の前方への移動を阻止するものである。
突起36を設けると、立体視用眼鏡10を眼鏡2の上から装着した場合、使用者が頭部を下方に傾けた姿勢をとったとしても、突起36が眼鏡2のブリッジ4Cに係止するため、立体視用光学部材12の前方への移動が確実に阻止される。
したがって、立体視用光学部材12を、既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に安定した状態で位置させる上でより有利となり、3次元映像の立体視を確実に行う上でより有利となる。
次に第5の実施の形態について図9、図10を参照して説明する。
第5の実施の形態は第4の実施の形態の変形例である。
図9(A)、図10(A)に示すように、立体視用ブリッジ20に上下に細長い単一の取り付け孔38が形成されている。
取り付け孔38の縁部は凹凸形状3802で構成されている。
図9(B)、(C)、図10(B)、(C)、(D)に示すように、載置片30は、取り付け孔38に嵌合可能な取り付け軸40を有している。
取り付け軸40は断面が矩形を呈し、取り付け軸40の周面は取り付け孔38の凹凸形状3802に係合可能な凹凸形状4002で形成されている。
取り付け孔38の上下の位置を選択して取り付け軸40を係合することで載置片30の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整が行われる。
なお、載置片30が立体視用ブリッジ20に取り付けられた状態で載置片30の後方への突出長さは、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、使用者の眉間に当たらない寸法で形成されている。すなわち、眼鏡を装着していない使用者が、通常の眼鏡と同様に何ら支障なく立体視用眼鏡10を装着できるように形成されている。
また、取り付け孔38および取り付け軸40の凹凸形状のピッチを短い寸法で形成すれば、載置片30の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整をきめ細かく行う上で有利となる。
この突起36は、眼鏡2のフレーム4のブリッジ4Cに係止可能で該ブリッジ4Cに係止することで立体視用光学部材12の前方への移動を阻止するものである。
突起36を設けると、立体視用眼鏡10を眼鏡2の上から装着した場合、使用者が頭部を下方に傾けた姿勢をとったとしても、突起36が眼鏡2のブリッジ4Cに係止するため、立体視用光学部材12の前方への移動が確実に阻止される。
したがって、立体視用光学部材12を、既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に安定した状態で位置させる上でより有利となり、3次元映像の立体視を確実に行う上でより有利となる。
次に第6の実施の形態について図10、図11を参照して説明する。
第6の実施の形態は、取り付け軸40を取り付け孔38に嵌合した状態で上下に移動できるようにした点が第5の実施の形態と相違している。
図11に示すように、取り付け孔38は立体視用ブリッジ20を貫通して形成されている。
取り付け孔38に挿通された取り付け軸40の長さは、載置片30の基端面を立体視用ブリッジ20の後面に当接した状態で立体視用ブリッジ20の前面から取り付け軸40の先端が突出する寸法で形成されている。
この突出した取り付け軸40の先端(後端)に、ピン4202を介して抜け止め部材42が取着されている。
抜け止め部材42は取り付け孔38の幅よりも大きな寸法の幅で形成されており、抜け止め部材42が取り付け孔38の縁部に係止することで取り付け軸40の取り付け孔38からの脱落が防止されている。
また、立体視用ブリッジ20および取り付け軸40は、少なくとも凹凸形状3802、4002部分が弾性を有する材料で形成されている。このような材料として弾性を有する合成樹脂材料やゴム材料が採用可能である。
ここで、取り付け軸40の凹凸形状4002が取り付け孔38の凹凸形状3802に嵌合した状態で、載置片30を把持して上下方向に動かす。
すると、凹凸形状4002と、該凹凸形状4002に係合する凹凸形状3802とが互いに変形することで、取り付け軸40の上下方向への移動が許容される。
所望の位置で載置片30から指を離すと、凹凸形状4002と凹凸形状3802とが係合することで載置片30が所望の高さに保持される。
すなわち、載置片30を上下方向に動かすことで載置片30の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整が行われる。
また、載置片30の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整の際に、載置片30を取り付け孔38からいったん取り外したのち、取り付け孔38に嵌合する必要が無いため、操作性の向上を図る上で有利となる。また、載置片30を取り付け孔38から取り外さないので、載置片30の紛失を防止でき使い勝手の向上を図る上で有利となる。
次に第7の実施の形態について図12を参照して説明する。
第7の実施の形態は、第3の実施の形態の変形例であり、図12(A)、(B)、(C)に示すように、係合部22が一対の挟持片44で構成されている点が第3の実施の形態と相違している。
一対の挟持片44は、立体視用ブリッジ20から後方に突出し眼鏡2のフレーム4のブリッジ4Cを上下から挟持する。
なお、一対の挟持片44が立体視用ブリッジ20に取り付けられた状態で一対の挟持片44の後方への突出長さは、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、使用者の眉間に当たらない寸法で形成されている。すなわち、眼鏡を装着していない使用者が、通常の眼鏡と同様に何ら支障なく立体視用眼鏡10を装着できるように形成されている。
また、一対の挟持片44により眼鏡2のフレーム4のブリッジ4Cを挟持するので、立体視用光学部材12を、既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に安定した状態で位置させる上でより有利となり、3次元映像の立体視を確実に行う上でより有利となる。
次に第8の実施の形態について図13を参照して説明する。
第8の実施の形態は、第7の実施の形態の変形例であり、第4の実施の形態と同様に各挟持片44の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整を可能とした点が第7の実施の形態と相違している。
図13に示すように、立体視用ブリッジ20に上下に細長い単一の取り付け孔46が形成されている。
取り付け孔46の縁部は凹凸形状4602で構成されている。
各挟持片44は、取り付け孔46に嵌合可能な取り付け軸48を有している。
取り付け軸48は断面が矩形を呈し、取り付け軸48の周面は取り付け孔46の凹凸形状4602に係合可能な凹凸形状4802で形成されている。
取り付け孔46の上下の位置を選択して取り付け軸48を係合することで各挟持片44の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整が行われる。
また、様々なデザインが施された眼鏡2を装着した使用者であっても、眼鏡2と立体視用眼鏡10との間の視野が合致するように各挟持片44の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整を行うことができる。あるいは、立体視用リム16の上縁部1602あるいは下縁部1604が使用者の視界を邪魔しないように、各挟持片44の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整を行うことができる。
したがって、立体視を確実に行うことができ、立体視用眼鏡10の使い勝手の向上を図る上で有利となる。
また、取り付け孔46および取り付け軸48の凹凸形状のピッチを短い寸法で形成すれば、各挟持片44の立体視用ブリッジ20に対する高さ調整をきめ細かく行う上で有利となる。
さらに、各挟持片44の取り付け軸48の先端に、第6の実施の形態と同様な抜け止め部材42を取着すると、挟持片44の紛失を防止でき使い勝手の向上を図る上で有利となる。
次に第9の実施の形態について図14を参照して説明する。
第9の実施の形態は、図14(A)、(B)、(C)に示すように、係合部22が単一の載置片50で構成されたものである。
立体視用フレーム14は、2つの立体視用リム16を連結する立体視用ブリッジ20を有している。
係合部22は、2つの立体視用リム16の上縁部1602および立体視用ブリッジ20の上縁部2010からそれぞれ後方に突出し眼鏡2(図3参照)のフレーム4(図3参照)のリム4A(図3参照)に上方から載置可能な単一の載置片50で構成されている。
載置片50は、該載置片50の左右両端が2つの立体視用リム16の外側縁部1606よりも内側に位置する寸法で形成され、載置片50の左右両端とテンプル18との間には隙間51が形成されている。
載置片50は後方に向かって凸状の湾曲形状を呈しており、左右幅方向の中央部分が最も後方に突出している。
なお、載置片50の後方への突出長さは、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、使用者の眉間に当たらない寸法で形成されている。すなわち、眼鏡を装着していない使用者が、通常の眼鏡と同様に何ら支障なく立体視用眼鏡10を装着できるように形成されている。
あるいは、既に眼鏡を装着している使用者がこの立体視用眼鏡10を装着する際に、立体視用テンプル18の後部が、既に装着された眼鏡のテンプルの外側から、あるいは、既に装着された眼鏡のテンプルの上方箇所で使用者の側頭部を挟持する。
そして、立体視用フレーム14に設けた係合部22である単一の載置片50を、使用者が既に装着している眼鏡2のフレーム4の2つのリム4Aにわたって載置することにより、立体視用光学部材12を眼鏡2のレンズ6の前方箇所に位置させた状態を維持するようにした。
したがって、単一の載置片50を2つのリム4Aにわたって載置するといった簡単な操作で、既に使用者が装着している眼鏡2のフレーム4の上から立体視用フレーム12を装着することができ装着の容易化を図る上で有利となる。
また、立体視用光学部材12が、既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に安定した状態で位置するため、3次元映像の立体視を確実に行う上で有利となる。
また、第9の実施の形態では、載置片50が1つで済むため、立体視用眼鏡10の構成を簡素化できコストダウンを図る上で有利となる。
次に第10の実施の形態について図15、図16を参照して説明する。
第10の実施の形態は、第9の実施の形態の変形例であり、図15(A)、(B)、(C)に示すように、載置片50に2つの突起52が設けられている点が第9の実施の形態と相違している。
図16(A)、(B)、(C)に示すように、2つの突起52は、眼鏡2のフレーム4のリム4Aまたはこのリム4Aに保持されたレンズ6に係止可能でそれらに係止することで立体視用光学部材12の前方への移動を阻止するものである。
本実施の形態では、2つの突起52は、載置片50の後部で幅方向の両端寄りの箇所に下方に突出して設けられている。
このような立体視用眼鏡10を眼鏡2の上から装着した場合、使用者が頭部を下方に傾けた姿勢をとったとしても、突起52が眼鏡のリム4Aまたはレンズ6に係止するため、立体視用光学部材12の前方への移動が確実に阻止される。
したがって、第10の実施の形態によれば、立体視用光学部材12を、既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に安定した状態で位置させる上でより有利となり、3次元映像の立体視を確実に行う上でより有利となる。
また、本実施の形態のように2つの突起52を載置片50の両端寄りの箇所に設けると、2つの突起52の左右方向の間隔を大きく確保できるため、立体視用光学部材12を眼鏡2のレンズ6の前方箇所に安定した状態で位置させる上でより一層有利となる。
次に第11の実施の形態について図17、図18を参照して説明する。
眼鏡2のフレーム4は様々なデザインのものがあり、したがって、リム4Aの高さも種々異なっている。
したがって、第10の実施の形態のように、載置片50の立体視用リム16に対する高さが固定されていると、眼鏡2のデザインによっては、眼鏡2の視野と立体視用眼鏡10の視野とにずれが生じことが懸念される。あるいは、立体視用リム16の上縁部1602あるいは下縁部1604が使用者の視界を邪魔することが懸念される。
そこで、第11の実施の形態では、第5の実施の形態(図10)と同様に、立体視用リム16に対する載置片50の高さを調整可能に構成した。
図17(A)に示すように、2つの立体視用リム16の外側縁部1606に上下に細長い単一の取り付け孔54がそれぞれ形成されている。
取り付け孔54の縁部は、図10に示す第5の実施の形態と同様に、凹凸形状5402で構成されている。
図17(B)、(C)に示すように、載置片50は、取り付け孔54に嵌合可能な2つの取り付け軸56を有している。
2つの取り付け軸56は断面が矩形を呈し、図10に示す第5の実施の形態と同様に、取り付け軸56の周面は取り付け孔54の凹凸形状5402に係合可能な凹凸形状5602で形成されている。
図18に示すように、取り付け孔54の上下の位置を選択して取り付け軸56を係合することで載置片50の2つの立体視用リム16に対する高さ調整が行われる。
また、様々なデザインが施された眼鏡2を装着した使用者であっても、眼鏡2と立体視用眼鏡10との間の視野が合致するように載置片50の立体視用リム16に対する高さ調整を行うことができる。あるいは、立体視用リム16の上縁部1602あるいは下縁部1604が使用者の視界を邪魔しないように、載置片50の立体視用リム16に対する高さ調整を行うことができる。
したがって、立体視を確実に行うことができ、立体視用眼鏡10の使い勝手の向上を図る上で有利となる。
また、取り付け孔54および取り付け軸56の凹凸形状のピッチを短い寸法で形成すれば、載置片50の立体視用リム16に対する高さ調整をきめ細かく行う上で有利となる。
さらに、載置片50の取り付け軸56の先端に、第6の実施の形態と同様な抜け止め部材42を取着すると、載置片50の紛失を防止でき使い勝手の向上を図る上で有利となる。
次に第12の実施の形態について図19を参照して説明する。
第12の実施の形態は第11の実施の形態の変形例であり、取り付け孔54および取り付け軸56をそれぞれ1つずつ設けた点が第11の実施の形態と相違している。
図12(A)に示すように、立体視用ブリッジ20の幅方向の中央に上下に細長い単一の取り付け孔54が形成されている。
取り付け孔54の縁部は、図10に示す第5の実施の形態と同様に、凹凸形状5402で構成されている。
載置片50は、取り付け孔54に嵌合可能な1つの取り付け軸56を有している。
取り付け軸56は断面が矩形を呈し、図10に示す第5の実施の形態と同様に、取り付け軸56の周面は取り付け孔54の凹凸形状5402に係合可能な凹凸形状5602で形成されている。
取り付け孔54の上下の位置を選択して取り付け軸56を係合することで載置片50の2つの立体視用リム16に対する高さ調整が行われる。
なお、第12の実施の形態においても、凹凸形状5402、5602の寸法を第6の実施の形態と同様に設定することで、取り付け軸56を取り付け孔54に嵌合した状態で載置片50の高さ調整を行うことが可能となる。
さらに、載置片50の取り付け軸56の先端に、第6の実施の形態と同様な抜け止め部材42を取着すると、載置片50の紛失を防止でき使い勝手の向上を図る上で有利となる。
次に第13の実施の形態について図20、図21を参照して説明する。
第13の実施の形態は、第1の実施の形態の変形例であり、第11、第12の実施の形態と同様に載置片26の立体視用リム16に対する高さ調整を可能とした点が第1の実施の形態と相違している。
図20(A)に示すように、2つの立体視用リム16の外側縁部1606および内側縁部1608に上下に細長い取り付け孔58がそれぞれ形成されている。
取り付け孔58の縁部は、図10に示す第5の実施の形態と同様に、凹凸形状5802で構成されている。
各載置片26は後方に向かって凸状の湾曲形状を呈しており、左右幅方向の中央部分が最も後方に突出している。
なお、各載置片26の後方への突出長さは、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、使用者の眉間に当たらない寸法で形成されている。すなわち、眼鏡を装着していない使用者が、通常の眼鏡と同様に何ら支障なく立体視用眼鏡10を装着できるように形成されている。
各載置片26は、取り付け孔58に嵌合可能な2つの取り付け軸60を有している。
図20(B)、(C)に示すように、各載置片26は、取り付け孔58に嵌合可能な2つの取り付け軸60を有している。
2つの取り付け軸60は断面が矩形を呈し、図10に示す第5の実施の形態と同様に、取り付け軸60の周面は取り付け孔58の凹凸形状5802に係合可能な凹凸形状6002で形成されている。
図21に示すように、取り付け孔58の上下の位置を選択して取り付け軸60を係合することで各載置片26の立体視用リム16に対する高さ調整が行われる。
また、様々なデザインが施された眼鏡2を装着した使用者であっても、眼鏡2と立体視用眼鏡10との間の視野が合致するように各載置片26の立体視用リム16に対する高さ調整を行うことができる。あるいは、立体視用リム16の上縁部1602あるいは下縁部1604が使用者の視界を邪魔しないように、各載置片26の立体視用リム16に対する高さ調整を行うことができる。
したがって、立体視を確実に行うことができ、立体視用眼鏡10の使い勝手の向上を図る上で有利となる。
また、取り付け孔58および取り付け軸60の凹凸形状のピッチを短い寸法で形成すれば、各載置片26の立体視用リム16に対する高さ調整をきめ細かく行う上で有利となる。
さらに、各載置片26の取り付け軸58の先端に、第6の実施の形態と同様な抜け止め部材42を取着すると、各載置片26の紛失を防止でき使い勝手の向上を図る上で有利となる。
次に第14の実施の形態について図22を参照して説明する。
第14の実施の形態では、係合部22を構成する載置片62が揺動可能にフレーム14に取着されている点が上述の実施の形態と異なっている。
すなわち、フレーム14の各立体視用リム16の上縁部1602に、載置片62を収容するための上方に開放状の凹部64がそれぞれ設けられている。
載置片62は、直線状の基部62Aと、円弧状の先部62Bとを有し、それら基部62Aと先部62Bとは凹部64に収容される幅で形成されている。
載置片62の幅方向の両端に支軸66が突設され、それら支軸66が凹部64の両端面の軸受け孔68に結合されることで載置片62が立体視用リム16に組み込まれている。
支軸66と軸受け孔68は、使用者の手により載置片62を揺動でき、かつ、手を離すと揺動された載置片62の姿勢が係止保持される嵌め合いで結合されている。
図22(C)に示すように、載置片62を立体視用リム16に対して直角に後方に突出させた状態が、眼鏡に係止される係止位置となる。すなわち、載置片62を、使用者が既に装着している眼鏡2のフレーム4のリム4Aに載置することにより、立体視用光学部材12を眼鏡2のレンズ6の前方箇所に位置させた状態が維持される。
また、図22(B)に示すように、載置片62を立体視用リム16の上方かつ延長上に揺動させた状態が、眼鏡を掛けていない使用者に装着される非係止位置となる。
すなわち、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着する際には、載置片62を非係止位置とし、立体視用テンプル18の後部が使用者の耳に掛けられる。あるいは、テンプルの上方箇所で使用者の側頭部を挟持する。その際、切り欠き2002を鼻に掛けることで切り欠き2002を鼻当てとして使用することで立体視用眼鏡10が使用者に安定して装着される。
第14の実施の形態によれば、載置片62を非係止位置とするので、眼鏡を掛けていない使用者が立体視用眼鏡10を装着する場合、載置片62が目蓋から前方に離れるため、立体視用眼鏡10の装着感を高める上で有利となる。
次に第15の実施の形態について図23を参照して説明する。
第15の実施の形態は第14の実施の形態の変形例であり、図23(A)、(B)、(C)に示すように、各載置片62に突起70が設けられている点が第14の実施の形態と相違している。
突起70は、載置片62の凹部64から最も離れた先部62Bの幅方向の中央に設けられている。
突起70は、前記係止位置で眼鏡2のフレーム4のリム4Aまたはこのリム4Aに保持されたレンズ6に係止可能でそれらに係止することで立体視用光学部材12の前方への移動を阻止するものである。
このような立体視用眼鏡10を眼鏡2の上から装着した場合、使用者が頭部を下方に傾けた姿勢をとったとしても、突起28が眼鏡2のリム4Aまたはレンズ6に係止するため、立体視用光学部材12の前方への移動が確実に阻止される。
したがって、第2の実施の形態によれば、立体視用光学部材12を、既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に安定した状態で位置させる上でより有利となり、3次元映像の立体視を確実に行う上でより有利となる。
次に第16の実施の形態について図24乃至図26を参照して説明する。
上述の第1乃至第15の実施の形態では、フレーム14が合成樹脂やゴムなどで構成されている場合について説明したが、第16の実施の形態では、フレームが紙で構成されている点が異なっている。
図24、図25に示すように、立体視用眼鏡10は、2つの立体視用光学部材12と、それら立体視用光学部材12を保持するフレーム74とで構成されている。
フレーム74は、一枚の紙片で構成されている。
フレーム74は、左右2つの立体視用リム76と、左右2つの立体視用テンプル78と、立体視用ブリッジ80と、係合部82とを含んで構成されている。
各立体視用リム76の前面または後面に、立体視用光学部材12の周囲が接着剤により貼着されている。
立体視用ブリッジ80は2つの立体視用リム76の間に設けられ、2つの立体視用リム76を連結している。
本実施の形態では、立体視用ブリッジ80は、立体視用リム76と同じ高さを有して左右に延在している。
立体視用ブリッジ80の下部には下方に開放された切り欠き8002が形成されている。
この切り欠き8002は、既に眼鏡を装着している使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、立体視用ブリッジ80が使用者の鼻に当たらないようにするためのものである。
また、この切り欠き8002は、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、立体視用ブリッジ80が使用者の鼻に掛かり立体視用眼鏡10が装着されるようにするためのものである。
2つの立体視用テンプル78は細長形状を呈し、先端が耳掛け部7802となっている。
2つの立体視用テンプル78はそれぞれ折れ線7602を境に後方に折り曲げられ、2つの立体視用テンプル78の耳掛け部7802が使用者の耳に掛けられることで立体視用眼鏡10が使用者に装着される。
詳細に説明すると、既に眼鏡を装着している使用者がこの立体視用眼鏡10を装着する際に、立体視用テンプル78の耳掛け部7802が、既に装着された眼鏡のテンプルの外側から、あるいは、既に装着された眼鏡のテンプルの上方箇所で使用者の耳に掛けられる。
なお、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着する際には、立体視用テンプル78の耳掛け部7802が使用者の耳に掛けられ、切り欠き8002が鼻に掛けられ鼻当てとして使用することで立体視用眼鏡10が使用者に安定して装着される。
係合部82は、立体視用光学部材12を使用者が既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に位置させた状態で、眼鏡2のフレーム4のリム4Aに係合し立体視用光学部材12を眼鏡2のレンズ6の前方箇所に位置させた状態を維持するものである。
本実施の形態では、係合部82は、各立体視用リム16に対応して2つ設けられている。
それら立体視用リム76は、図25、図26(A)に示すように、折れ線7604を境に後方に折り曲げられ、立体視用リム76それぞれの上縁からそれぞれ後方に突出し、眼鏡2のフレーム4のリム4Aに上方から載置可能な2つの載置片86として構成されている。
なお、折り曲げた状態での各載置片86の後方への突出長さは、眼鏡を装着していない使用者がこの立体視用眼鏡10を装着した際に、使用者の目蓋に当たらない寸法で形成されている。すなわち、眼鏡を装着していない使用者が、通常の眼鏡と同様に何ら支障なく立体視用眼鏡10を装着できるように形成されている。
突片88は、折れ線7606を境に下方に折り曲げられる。
突片88は、眼鏡2のフレーム4のリム4Aまたはこのリム4Aに保持されたレンズ6に係止可能でそれらに係止することで立体視用光学部材12の前方への移動を阻止するものである。
このような立体視用眼鏡10を眼鏡2の上から装着した場合、使用者が頭部を下方に傾けた姿勢をとったとしても、突片88が眼鏡2のリム4Aまたはレンズ6に係止するため、立体視用光学部材12の前方への移動が確実に阻止される。
保持片90は、各載置片86の幅方向の外端に折れ線7608を介して連結されている。
保持片90は、立体視用テンプルと平行で細長形状に延在しており、立体視用テンプルと切れ目7610を介して切り離されている。
保持片90は、図24、図26(A)に示すように、載置片86側から折れ線7612、7614を介して第1屈曲片9002、第2屈曲片9004、第3屈曲片9006の3つの領域に区画されている。
2つの立体視用テンプル78がそれぞれ折れ線7602を境に後方に折り曲げられた状態で、図26(A)、(B)、(C)に示すように、第1屈曲片9002が折れ線7608を介して下方に折り曲げられ、立体視用テンプル78の内側に位置する。
第2屈曲片9004は、折れ線7612を境に上方に折り曲げられ、立体視用テンプル78の外側面に重ね合わされる。
第3屈曲片9006は、折れ線7614を境に下方に折り曲げられ、立体視用テンプル78の内側面と第1屈曲片9002との間に挟まれる。
このように保持片90を立体視用テンプル78の回りに折り曲げることで、各載置片86が後方へ折り曲げられた状態が保持される。
すなわち、例えば、立体視用リムに保持される光学部材が、日食時等の太陽を観察する太陽観察用光学部材であってもよく、立体視用リムに保持される光学部材が、立体視用光学部材以外の種々の用途に用いられる光学部材である眼鏡にも無論適用可能である。
すなわち、本発明は、立体視用眼鏡や太陽観察用眼鏡などの全てを含む観察用眼鏡に広く適用されるものである。
この場合の観察用眼鏡は、観察する際に使用される観察用光学部材をそれぞれ保持し互いに連結された左右2つの観察用リムと、前記各観察用リムから後方に延在する観察用テンプルとを含む観察用フレームを備える。そして、係合部が前記観察用フレームに設けられている。前記観察用光学部材を使用者が既に装着している眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態で、前記係合部は、前記眼鏡のフレームのリムまたはブリッジに係合し前記観察用光学部材を前記眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態を維持する。
このような観察用眼鏡によっても、第1乃至第15の実施の形態と同様な効果が奏される。
例えば、係合部を係合させるといった簡単な操作で、既に使用者が装着している眼鏡2のフレーム4の上から観察用フレームを装着することができ装着の容易化を図る上で有利となる。
また、観察用光学部材が、既に装着している眼鏡2のレンズ6の前方箇所に安定した状態で位置するため、種々の観察を確実に行う上で有利となるなどである。
Claims (16)
- 立体視映像を観察する際に使用される立体視用光学部材をそれぞれ保持し互いに連結された左右2つの立体視用リムと、前記各立体視用リムから後方に延在する立体視用テンプルとを含む立体視用フレームを備え、
前記立体視用光学部材を使用者が既に装着している眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態で、前記眼鏡のフレームのリムまたはブリッジに係合し前記立体視用光学部材を前記眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態を維持する係合部が前記立体視用フレームに設けられ、
前記立体視用フレームは、前記2つの立体視用リムを連結する立体視用ブリッジを有し、
前記係合部は、前記立体視用ブリッジから後方に突出し前記眼鏡のフレームのブリッジに上方から載置可能な載置片で構成され、
前記載置片は、前記立体視用ブリッジに取り付け取り外し可能に形成されている、
立体視用眼鏡。 - 立体視映像を観察する際に使用される立体視用光学部材をそれぞれ保持し互いに連結された左右2つの立体視用リムと、前記各立体視用リムから後方に延在する立体視用テンプルとを含む立体視用フレームを備え、
前記立体視用光学部材を使用者が既に装着している眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態で、前記眼鏡のフレームのリムまたはブリッジに係合し前記立体視用光学部材を前記眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態を維持する係合部が前記立体視用フレームに設けられ、
前記立体視用フレームは、前記2つの立体視用リムを連結する立体視用ブリッジを有し、
前記係合部は、前記立体視用ブリッジから後方に突出し前記眼鏡のフレームのブリッジに上方から載置可能な載置片で構成され、
前記立体視用ブリッジに上下方向に少なくとも一つの取り付け孔が形成され、
前記載置片は、前記取り付け孔に嵌合可能な取り付け軸を有し、
前記取り付け孔の上下の位置を選択して前記取り付け軸を嵌合することで前記載置片の前記立体視用ブリッジに対する高さ調整が行われる、
立体視眼鏡。 - 前記立体視用ブリッジに上下に間隔をおいて複数の取り付け孔が形成され、
前記取り付け孔を選択して前記取り付け軸を嵌合することで前記載置片の前記立体視用ブリッジに対する高さ調整が行われる、
請求項2記載の立体視用眼鏡。 - 前記立体視用ブリッジに上下に細長い単一の取り付け孔が形成され、
前記取り付け孔の縁部は凹凸形状で構成され、
前記取り付け軸の周面は前記凹凸形状に係合可能な凹凸形状で構成され、
前記取り付け孔の上下の位置を選択して前記取り付け軸を係合することで前記載置片の前記立体視用ブリッジに対する高さ調整が行われる、
請求項2記載の立体視用眼鏡。 - 前記立体視用ブリッジに上下に細長い単一の取り付け孔が形成され、
前記取り付け孔の縁部は凹凸形状で構成され、
前記取り付け軸の周面は前記凹凸形状に係合可能な凹凸形状で構成され、
前記取り付け軸の凹凸形状を前記取り付け孔の凹凸形状に係合させた状態でユーザーの手により前記載置片を前記取り付け孔の延在方向に沿って移動でき、ユーザーが前記載置片から手を離すと前記載置片は前記移動された箇所に保持され、前記載置片の前記立体視用ブリッジに対する高さ調整が行われる、
請求項2記載の立体視用眼鏡。 - 前記載置片の後端に、前記眼鏡のフレームのブリッジに係止可能で該ブリッジに係止することで前記立体視用光学部材の前方への移動を阻止する突起が設けられている、
請求項1から4のいずれか一に記載の立体視用眼鏡。 - 立体視映像を観察する際に使用される立体視用光学部材をそれぞれ保持し互いに連結された左右2つの立体視用リムと、前記各立体視用リムから後方に延在する立体視用テンプルとを含む立体視用フレームを備え、
前記立体視用光学部材を使用者が既に装着している眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態で、前記眼鏡のフレームのリムまたはブリッジに係合し前記立体視用光学部材を前記眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態を維持する係合部が前記立体視用フレームに設けられ、
前記各立体視用リムは、前記立体視用光学部材の上縁に沿って延在する上縁部を有し、
前記係合部は、前記各立体視用リムの上縁部からそれぞれ後方に突出し前記眼鏡のフレームのリムに上方から載置可能な2つの載置片で構成され、
前記2つの載置片のそれぞれは、前記各立体視用リムの外側縁部および内側縁部に取り付け取り外し可能に形成されている、
立体視用眼鏡。 - 立体視映像を観察する際に使用される立体視用光学部材をそれぞれ保持し互いに連結された左右2つの立体視用リムと、前記各立体視用リムから後方に延在する立体視用テンプルとを含む立体視用フレームを備え、
前記立体視用光学部材を使用者が既に装着している眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態で、前記眼鏡のフレームのリムまたはブリッジに係合し前記立体視用光学部材を前記眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態を維持する係合部が前記立体視用フレームに設けられ、
前記各立体視用リムは、前記立体視用光学部材の上縁に沿って延在する上縁部を有し、
前記係合部は、前記各立体視用リムの上縁部からそれぞれ後方に突出し前記眼鏡のフレームのリムに上方から載置可能な2つの載置片で構成され、
前記各立体視用リムの外側縁部および内側縁部に上下方向に少なくとも一つの取り付け孔が形成され、
前記各載置片は、前記取り付け孔に嵌合可能な取り付け軸を有し、
前記取り付け孔の上下の位置を選択して前記取り付け軸を嵌合することで前記載置片の前記立体視用リムに対する高さ調整が行われる、
立体視用眼鏡。 - 前記各載置片の後端に、前記眼鏡のフレームのリムまたはこのリムに保持されたレンズに係止可能でそれらに係止することで前記立体視用光学部材の前方への移動を阻止する突起が設けられている、
請求項7または8記載の立体視用眼鏡。 - 立体視映像を観察する際に使用される立体視用光学部材をそれぞれ保持し互いに連結された左右2つの立体視用リムと、前記各立体視用リムから後方に延在する立体視用テンプルとを含む立体視用フレームを備え、
前記立体視用光学部材を使用者が既に装着している眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態で、前記眼鏡のフレームのリムまたはブリッジに係合し前記立体視用光学部材を前記眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態を維持する係合部が前記立体視用フレームに設けられ、
前記立体視用フレームは、前記2つの立体視用リムを連結する立体視用ブリッジを有し、
前記係合部は、前記立体視用ブリッジから後方に突出し前記眼鏡のフレームのブリッジを挟持する一対の挟持片で構成され、
前記立体視用ブリッジに上下に細長い単一の取り付け孔が形成され、
前記取り付け孔の縁部は凹凸形状で構成され、
前記各挟持片は、前記取り付け孔に嵌合可能な取り付け軸を有し、
前記取り付け軸の周面は前記凹凸形状に係合可能な凹凸形状で構成され、
前記取り付け孔の上下の位置を選択して前記取り付け軸を係合することで前記各挟持片の前記立体視用ブリッジに対する高さ調整が行われる、
立体視用眼鏡。 - 立体視映像を観察する際に使用される立体視用光学部材をそれぞれ保持し互いに連結された左右2つの立体視用リムと、前記各立体視用リムから後方に延在する立体視用テンプルとを含む立体視用フレームを備え、
前記立体視用光学部材を使用者が既に装着している眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態で、前記眼鏡のフレームのリムまたはブリッジに係合し前記立体視用光学部材を前記眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態を維持する係合部が前記立体視用フレームに設けられ、
前記立体視用フレームは、前記2つの立体視用リムを連結する立体視用ブリッジを有し、
前記2つの立体視用リムの上縁部および前記立体視用ブリッジの上縁部から突出し前記眼鏡のフレームのリムに上方から載置可能な単一の載置片が突設され、
前記係合部は前記載置片で構成されている、
立体視用眼鏡。 - 前記立体視用ブリッジまたは前記各立体視用リムの外側縁部に上下に細長い単一の取り付け孔が形成され、
前記取り付け孔の縁部は凹凸形状で構成され、
前記各挟持片は、前記取り付け孔に嵌合可能な取り付け軸を有し、
前記取り付け軸の周面は前記凹凸形状に係合可能な凹凸形状で構成され、
前記取り付け孔の上下の位置を選択して前記取り付け軸を係合することで前記各挟持片の前記立体視用ブリッジまたはリムに対する高さ調整が行われる、
請求項11記載の立体視用眼鏡。 - 前記載置片は、前記2つ立体視用リムの幅方向の両端に位置する外端よりも内側の立体視用リムの箇所の間で延在する幅を有し、
前記載置片の後部で幅方向の両端寄りの箇所に、前記眼鏡のフレームのリムまたはこのリムに保持されたレンズに係止可能でそれらに係止することで前記立体視用光学部材の前方への移動を阻止する突起が設けられている、
請求項11または12記載の立体視用眼鏡。 - 立体視映像を観察する際に使用される立体視用光学部材をそれぞれ保持し互いに連結された左右2つの立体視用リムと、前記各立体視用リムから後方に延在する立体視用テンプルとを含む立体視用フレームを備え、
前記立体視用光学部材を使用者が既に装着している眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態で、前記眼鏡のフレームのリムまたはブリッジに係合し前記立体視用光学部材を前記眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態を維持する係合部が前記立体視用フレームに設けられ、
前記各立体視用リムは、前記立体視用光学部材の上縁に沿って延在する上縁部を有し、
前記上縁部に上方に開放状の凹部が設けられ、
前記係合部は、前記各凹部に設けられ前記立体視用リムから後方に突出する係止位置と、前記立体視用リムの上方に突出する非係止位置との間で揺動可能でそれら係止位置と非係止位置とに係止保持される載置片で構成され、
前記各載置片は、前記係止位置で眼鏡のフレームのリムに上方から載置可能に形成されている、
立体視用眼鏡。 - 前記凹部から最も離れた前記各載置片の先端に、前記係止位置で前記眼鏡のフレームのリムまたはこのリムに保持されたレンズに係止可能でそれらに係止することで前記立体視用光学部材の前方への移動を阻止する突起が設けられている、
請求項14記載の立体視用眼鏡。 - 観察する際に使用される観察用光学部材をそれぞれ保持し互いに連結された左右2つの観察用リムと、前記各観察用リムから後方に延在する観察用テンプルとを含む観察用フレームを備え、
前記観察用光学部材を使用者が既に装着している眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態で、前記眼鏡のフレームのリムまたはブリッジに係合し前記観察用光学部材を前記眼鏡のレンズの前方箇所に位置させた状態を維持する係合部が前記観察用フレームに設けられ、
前記観察用フレームは、前記2つの観察視用リムを連結する観察用ブリッジを有し、
前記係合部は、前記観察用ブリッジから後方に突出し前記眼鏡のフレームのブリッジに上方から載置可能な載置片で構成され、
前記載置片は、前記観察用ブリッジに取り付け取り外し可能に形成されている、
観察用眼鏡。
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