JP5223481B2 - 金属被覆ポリイミド基板とその製造方法 - Google Patents

金属被覆ポリイミド基板とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、金属被覆ポリイミド基板とその製造方法に関し、さらに詳しくは、外観表面のピンホール特性とMIT耐折性試験方法に定める折曲げ性(以下、MIT耐折性と呼称する。)とに優れるため、形成される銅層の外観表面のピンホール発生個数が極めて少なく、かつ屈曲部に使用される際に、折曲げに対する耐久性が高い金属被覆ポリイミド基板とその効率的な製造方法に関する。
金属被覆ポリイミド基板は、液晶画面に画像を表示するための駆動用半導体を実装するための半導体実装用の基板として汎用されている。近年、液晶画面表示用ドライバーICチップを実装する手法として、COF(Chip on Film)が注目されている。
COFは、従来の実装法の主流であったTCP(Tape Carrier Package)に比べて、ファインピッチ実装が可能であるとともに、ドライバーICの小型化及びコストダウンを図ることが容易であるという特徴がある。
COFの一般的な製造方法としては、高耐熱性かつ高絶縁性樹脂であるポリイミドフィルムに良導電体である銅被膜を密着させてなる金属被覆ポリイミド基板を使用し、その基板上の銅被膜をフォトリソグラフィー技法によってファインパターニングした後、さらに所望の箇所をスズめっき及びソルダーレジストで被覆する方法がとられる。
ところで、前記ポリイミドフィルムとしては、市販品が用いられ、また、工業生産上、一般的には25〜38μmの厚さを有するものが使用されている。また、ポリイミドフィルム表面に金属層を形成する方法としては、まず、スパッタリング法により、ニッケル−クロム合金等の金属シード層を形成し、続いて、良導電性を付与するために銅シード層を形成する。このとき、一般的には、前記スパッタリング法によって形成される金属層の厚さは、およそ100〜500nmである。さらに、厚膜化が必要である場合には、一般的には、電気めっき、又は電気めっきと無電解めっきの併用によって、前記のシード層上に銅層を厚付けして形成する(例えば、特許文献1参照。)。なお、銅層の厚さとしては、例えば、サブトラクティブ法によって回路を形成する場合には、通常5〜12μm、また、セミアディティブ法によって回路を形成する場合には、通常1〜2μmである。
ところが、最近の液晶表示画面の高精細化、液晶駆動用ICの小型化等の急速な進展にともない、前記金属被覆ポリイミド基板を用いて得られるCOFに対しても、電子回路の高精細化、すなわちファインピッチ化が強く求められている。しかしながら、従来の提案で得られた金属被覆ポリイミド基板をCOFに使用する場合、スパッタにより形成されたシード層中に存在するピンホールが原因となり、ファインパターニング時に製品収率を低下させること、及び耐折性が低く、微細回路部でシード層と電気めっき等による銅層の界面で局所的な剥離が発生してしまうということ等の課題があり、製品の信頼性が十分満足できない状態にあった。
このような状況下、外観表面のピンホール発生個数が極めて少なく、かつ屈曲部に使用される際に、折曲げに対する耐久性が高い、電子回路のファインピッチ化対応に好適な金属被覆ポリイミド基板とその工業生産上の効率的な製造方法が求められている。
特開2002−252257号公報(第1頁、第2頁)
本発明の目的は、上記の従来技術の問題点に鑑み、外観表面のピンホール特性とMIT耐折性とに優れるため、形成される銅層の外観表面のピンホール発生個数が極めて少なく、かつ屈曲部に使用される際に、折曲げに対する耐久性が高い金属被覆ポリイミド基板とその効率的な製造方法を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために、金属被覆ポリイミド基板の外観表面のピンホール特性とMIT耐折性の向上について、鋭意研究を重ねた結果、従来、工業生産上使用されていない極薄厚のポリイミドフィルムと、シード層と、銅層とからなる積層構造を有する金属被覆ポリイミド基板を用いたところ、外観表面のピンホール特性とMIT耐折性とに優れるため、形成される銅層の外観表面のピンホール発生個数が極めて少なく、かつ屈曲部に使用される際に、折曲げに対する耐久性が高い金属被覆ポリイミド基板が得られること、また、その製造方法として、特定の厚さの極薄厚のポリイミドフィルムの一方の面と、特定の厚さのラミネート材からなる支持材とを、接着材層を用いて熱圧着により貼り合わせる工程、該ポリイミドフィルムの他方の面上に、シード層を形成する工程、該シード層の面上に、銅層を形成し、積層構造体を得る工程、及び最後に、該支持材と前記ポリイミドフィルムとの間に存在する接着材層を冷却し、次いで該支持材を該積層構造体から剥離する工程を順次行なったところ、上記のような外観表面のピンホール特性とMIT耐折性とに優れた金属被覆ポリイミド基板が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、MIT耐折性試験方法に定める折曲げ性が250〜1000回であり、かつ10μm以上のピンホールの平均発生個数が524mm×600mmの面積において5個以下の金属被覆ポリイミド基板であって、
厚さが3〜μmのポリイミドフィルムと、該ポリイミドフィルム上に形成されたニッケル、クロム又は銅から選ばれる少なくとも一種の金属からなるシード層と、さらに該シード層上に形成された銅層とからなる積層構造を有し、かつ前記シード層の厚さは、0.001〜0.05μmであることを特徴とする金属被覆ポリイミドフィルム基板が提供される。
また、本発明の第の発明によれば、第1の発明において、前記銅層の厚さは、1〜12μmであることを特徴とする金属被覆ポリイミドフィルム基板が提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、第1又は2の発明の金属被覆ポリイミドフィルム基板を製造する方法であって、
下記の(1)〜(4)の工程を含むことを特徴とする金属被覆ポリイミドフィルム基板の製造方法が提供される。
(1)厚さが3〜μmのポリイミドフィルムの一方の面と、厚さが50〜100μmのラミネート材からなる支持材とを、接着材層を用いて熱圧着により貼り合わせる。
(2)前記ポリイミドフィルムの他方の面上に、蒸着法又はスパッタ法で、ニッケル、クロム又は銅から選ばれる少なくとも一種の金属からなる厚さが0.001〜0.05μmのシード層を形成する。
(3)前記シード層の面上に、電気めっき法、無電解めっき法もしくは両者を組み合わせた方法で銅層を形成し、積層構造体を得る。
(4)最後に、前記支持材と前記ポリイミドフィルムとの間に存在する接着材層を冷却し、次いで該支持材を、前記積層構造体から剥離する。
また、本発明の第の発明によれば、第の発明において、前記接着材層は、合成樹脂フィルムからなることを特徴とする金属被覆ポリイミドフィルム基板の製造方法が提供される。
本発明の金属被覆ポリイミド基板は、従来の工業生産において一般的に使用されていた金属被覆ポリイミド基板に比べて、極薄厚であり、ピンホール特性とMIT耐折性とに優れるものであるので、形成される銅層の外観表面のピンホール発生個数が極めて少なく、かつ屈曲部に使用される際に、折曲げに対する耐久性が高く、例えば、250〜1000回の折曲げ性が得られるものである。これは、電子回路のファインピッチ化対応に好適なフレキシブル基板の素材として、従来品を超える十分な特性を有している。したがって、本発明の金属被覆ポリイミド基板を使用して回路を形成すれば、ファインピッチ化に対応する際にも、信頼性の高い回路を得ることができる。また、その製造方法によれば、従来工業生産上の問題のため使用することが困難であった極薄厚のポリイミドフィルムを用いて、ピンホール特性とMIT耐折性とに優れる金属被覆ポリイミド基板を効率的に製造することができる。したがって、これらの工業的価値は極めて大きい
本発明の金属被覆ポリイミドフィルム基板は、MIT耐折性試験方法に定める折曲げ性が250〜1000回であり、かつ10μm以上のピンホールの平均発生個数が524mm×600mmの面積において5個以下の金属被覆ポリイミド基板であって、
厚さが3〜μmのポリイミドフィルムと、該ポリイミドフィルム上に形成されたニッケル、クロム又は銅から選ばれる少なくとも一種の金属からなるシード層と、さらに該シード層上に形成された銅層とからなる積層構造を有し、かつ前記シード層の厚さは、0.001〜0.05μmであることを特徴とする。
本発明の金属被覆ポリイミドフィルム基板において、特に、従来、工業生産上使用されていない、極薄厚の厚さが3〜13μmのポリイミドフィルムを用いる点が、重要な技術的意義を持つ。すなわち、従来、金属被覆ポリイミドフィルム基板の基材として使用されていた、厚さが25〜38μmであるポリイミドフィルムを用いた場合に比べて、厚さが3〜13μmのポリイミドフィルムを用いた場合では、MIT耐折性と外観表面のピンホール特性が著しく優れている。例えば、MIT耐折性試験方法に定める折曲げ性は、従来の金属被覆ポリイミドフィルム基板では、200回以下である。また、実施例で記載する外観ピンホールの評価方法によるピンホール発生個数は、従来の金属被覆ポリイミドフィルム基板では、15〜20個であるのに対し、本発明の金属被覆ポリイミドフィルム基板では、6個以下である。
なお、上記のようなMIT耐折性と外観表面のピンホール特性の向上に係る作用機構として、極薄厚のポリイミドフィルムの使用による、ポリイミドフィルムとシード層との密着性の上昇が関与しているものとみられる。
上記金属被覆ポリイミドフィルム基板に用いるポリイミドフィルムとしては、特に限定されるものではなく、市販品のうち、その厚さが3〜13μmのものが用いられ、商品名Kapton EN(東レ・デュポン製)、商品名Upilex−S(宇部興産製)、商品名アピカル(カネカ製)、商品名XENO(東洋紡)、商品名アラミカ(帝人アドバンストフィルム製)等から選ばれる。
例えば、具体的には、特に限定されるものではないが、前記商品名アラミカの厚さが4μm、6μm、及び9μmのもの、並びに、商品名Kapton50EN−12.5μmを使用することができる。すなわち、ポリイミドフィルムの厚みが3μm未満では、耐折性の評価が不可能となる。一方、厚み13μmを超えると、従来品同様のMIT耐折性となる。
これに対し、従来から液晶表示用ドライバーICの実装法であるCOF用の金属被覆ポリイミドフィルム基板の場合、一般的には25〜50μmのポリイミドフィルムが使用されているが、ポリイミドフィルムの厚さを、従来のフィルムの約1/2以下の厚さとすることで、MIT耐折性で250〜3000回という飛躍的な向上と、同時に形成される銅層の外観表面のピンホール発生個数の低減が達成される。
上記金属被覆ポリイミドフィルム基板に用いるシード層としては、ポリイミドフィルム上に形成されたニッケル、クロム又は銅から選ばれる少なくとも一種の金属からなる。これによって、ポリイミドフィルムとの密着性及び耐熱性、並びに後でめっき法で形成する銅層との密着性が付与される。ここで、最初にニッケル、クロムなどの耐食性の金属層を形成した後に、後でめっき法で形成する銅層との密着性をよくするために、銅層を積層することが好ましい。
上記シード層の厚さは、0.001〜0.05μmとする。すなわち、その厚さが0.001μm未満では、ポリイミドフィルムとの密着性及び耐熱性、並びにめっき法で形成する銅層との密着性が低く、液晶表示用ドライバーICの実装法であるCOF用の金属被覆ポリイミドフィルム基板としては、実用上、相応しくない。一方、その厚さが0.05μmを超えると、ポリイミドフィルムとの密着性及び耐熱性、並びにめっき法で形成する銅層との密着性が維持されたとしても、シード層の厚みが増加することにより、エッチング処理後に、シード層の成分に起因する残渣が発生する問題が生じる。このため、エッチング残渣を発生させないようなエッチング技術の確立、例えばエッチングの多段化が必要となるので、コスト面及びハンドリング面からも、液晶表示用ドライバーICの実装法であるCOF用の金属被覆ポリイミドフィルム基板としては、実用上相応しくない。
上記金属被覆ポリイミドフィルム基板に用いる銅層としては、シード層上に形成され、特に限定されるものではなく、好ましくは厚さが1〜12μmである。すなわち、その厚さが1μm未満では、外観のピンホール発生の抑制がむずかしくなる。一方、その厚さが12μmを超えると、MIT耐折性が低下する。
上記金属被覆ポリイミドフィルム基板の製造方法は、上記の金属被覆ポリイミドフィルム基板を製造する方法であって、下記の(1)〜(4)の工程を含むことを特徴とする。
(1)厚さが3〜13μmのポリイミドフィルムの一方の面と、厚さが50〜100μmのラミネート材からなる支持材とを、接着材層を用いて熱圧着により貼り合わせる。
(2)前記ポリイミドフィルムの他方の面上に、蒸着法又はスパッタ法で、ニッケル、クロム又は銅から選ばれる少なくとも一種の金属からなる厚さが0.001〜0.05μmのシード層を形成する。
(3)前記シード層の面上に、電気めっき法、無電解めっき法もしくは両者を組み合わせた方法で銅層を形成し、積層構造体を得る。
(4)最後に、前記支持材と前記ポリイミドフィルムとの間に存在する接着材層を冷却し、次いで該支持材を、前記積層構造体から剥離する。
上記製造方法において、特に、極薄厚のポリイミドフィルムを使用する際の生産上の課題を解決するため、ラミネート材からなる支持材を用いた点が重要である。これによって、従来の工業生産上使用されていない極薄厚で厚さが3〜13μmのポリイミドフィルムを用いて、ピンホール特性とMIT耐折性とに優れる金属被覆ポリイミド基板を製造することができる。
すなわち、前述したように、従来、金属被覆ポリイミドフィルム基板の基材となる一般的なポリイミドフィルムとしては、その厚さが25〜38μmであるものが使用されていた。ところが、従来の工業生産規模での製造方法にしたがって、ポリイミドフィルムの厚さが従来の工業生産上使用されている一般的な厚さより薄い、例えば、3〜13μmの厚さのポリイミドフィルムを用い、スパッタ法又は蒸着法で、その上に直接金属層を形成する際、ポリイミドフィルムの搬送時におけるシワ発生、ポリイミドフィルムの蛇行等の問題が発生する。そのため、金属被覆ポリイミドフィルムの工業生産において、3〜13μmの厚さのポリイミドフィルムを用いると、製造時の製品歩留まりが低く、事実上その使用は不可能であった。
これに対し、本発明では、ポリイミドフィルムにラミネート材からなる支持材を用いることにより、極薄厚のポリイミドフィルムを用いた金属被覆ポリイミドフィルムの製造方法を達成したものである。以下に、上記製造方法について、その作用機構とともに詳細を説明する。
まず、上記金属被覆ポリイミド基板の製造方法に関わる、接着材層を剥離する前の支持材を備えた状態の構造を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の金属被覆ポリイミド基板の接着材層を剥離する前の支持材を備えた状態の概略断面図の一例を表す。図1において、金属被覆ポリイミド基板の断面は、ポリイミドフィルム1の表面上に、スパッタ法又は蒸着法により形成されたシード層2と銅層3、及びめっき法による銅層4が順次積層された構造になっている。ここで、スパッタ法又は蒸着法により形成された銅層3とめっき法による銅層4により、銅導体層が形成される。また、ポリイミドフィルム1の裏面上に、接着材層5により支持材(ラミネート材)6が圧着されている。なお、各工程は、ポリイミドフィルムを数m〜数十m/分の速度で搬送させながら、行なわれるものである。
次に、上記製造方法を工程毎に説明する。
上記製造方法の(1)の工程は、厚さが3〜13μmのポリイミドフィルムの一方の面と、厚さが50〜100μmのラミネート材からなる支持材とを、接着材層を用いて熱圧着により貼り合わせる工程である。
ここで、熱圧着法としては、常温(20±15℃)の範囲、好ましくは25〜35℃の温度で行なう。その方法としては、特に限定されるものではなく、合成樹脂フィルムを用いる方法、或いは接着剤を用いる方法が用いられるが、合成樹脂フィルムを用いる方法が好ましい。なお、接着剤を用いる方法としては、常温又は季節等によっては加熱状態で、透明基板に加圧密着させたときに、転写可能なレベルの粘着性を有する、一般的なアクリレート系粘着剤、熱可塑性ポリマーを主成分とするホットメルト接着剤、加熱により流動性を発現しその後硬化して接着性を示す熱硬化型の接着剤等を使用し、再剥離可能なレベルの接着剤を塗布する。
上記接着材層としては、特に限定されるものではなく、上記ポリイミドフィルムと上記ラミネート材を熱圧着法によって貼り付けることができる合成樹脂フィルムが用いられるが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、又は、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムが好ましく使用することができる。また、前記合成樹脂フィルムには、高温時の寸法安定性を良くするため、アニール処理を施すことができる。また、接着材層の合成樹脂フィルムの厚さは、10μm程度とすることが好ましい。
上記ポリイミドフィルムとしては、厚さが3〜13μmのものを用いるが、通常の市販品が用いられ、例えば、商品名Kapton EN(東レ・デュポン製)、商品名Upilex−S(宇部興産製)、商品名アピカル(カネカ製)、商品名XENO(東洋紡)、商品名アラミカ(帝人アドバンストフィルム製)等が挙げられる。例えば、前記商品名アラミカの厚さが4μm、6μm、及び9μmのもの、並びに、商品名Kapton50EN−12.5μmを使用することができる。すなわち、ポリイミドフィルムの厚みが3μm未満では、耐折性の評価が不可能となる。一方、厚み13μmを超えると、従来品同様のMIT耐折性となる。
上記ラミネート材の厚さとしては、50〜100μmである。すなわち、厚さが50μm未満では、搬送性の問題が生じる。一方、厚さが100μmを超えると、後続の工程でポリイミドフィルムからラミネート材を剥離する際に、フィルムに負荷を与えるため好ましくない。
上記ラミネート材としては、特に限定されるものではないが、例えば、東洋インキ製のラミネート材が使用でき、特にリオエルムLE951、LE952のタイプがより好ましく使用できる。なお、感圧性接着剤として、紫外線又は電子線硬化型接着剤等の活性エネルギー硬化型接着剤を使用する場合は、紫外線又は電子線等の活性エネルギーを透過可能なラミネート材を用いることが必要であり、特に東洋インキ製のリオエルムLE951、LE952のタイプがより好ましく使用することができる。
上記製造方法の(2)の工程は、前記ポリイミドフィルムの他方の面上に、蒸着法又はスパッタ法で、ニッケル、クロム又は銅から選ばれる少なくとも一種の金属からなるシード層を形成する工程である。その厚さとしては、特に限定されるものではなく、0.001〜0.05μmが好ましい。
上記シード層としては、ポリイミドフィルムとシード層の密着力及び基板の耐熱、耐湿度環境下での安定性等の特性を確保する役割を果たすことができるものが用いられるが、この中で、特に、ニッケル層、クロム層、又はニッケルクロム合金層が好ましい。また、導体層としての銅層は、スパッタ法又は蒸着法によってシード層を形成した後、電気めっきを施す前に導電性を確保するため、引き続きスパッタ法又は蒸着法によって銅層を形成するものである。
上記スパッタ法に用いる装置としては、特に限定されるものではなく、マグネトロンスパッタ装置等が使用される。また、蒸着法に用いる装置としては、特に限定されるものではなく、真空蒸着装置等が使用される。
上記製造方法の(3)の工程は、前記シード層の面上に、電気めっき法、無電解めっき法もしくは両者を組み合わせた方法で、銅層を形成し、積層構造体を得る工程である。その厚さとしては、特に限定されるものではなく、1〜12μmが好ましい。
ここで、硫酸と硫酸銅を主成分とする酸性めっき液を用いることによって実施される。
上記製造方法の(4)の工程は、最後に、前記支持材と前記ポリイミドフィルムとの間に存在する接着材層を冷却し、次いで該支持材を、前記積層構造体から剥離する工程である。
ここで、剥離する際に、特に限定されるものではないが、接着材層は20〜25℃に冷却される。
上記(1)〜(4)の工程において、極薄厚のポリイミドフィルムの使用により、該ポリイミドフィルムとシード層の密着性が上昇し、MIT耐折性が向上する。また、この密着性の上昇に加え、ラミネート材による下支え効果により、スパッタ法又は蒸着法による熱処理、及びめっき処理等によるポリイミドフィルム表面へのダメージが抑制されることにより、ピンホールの発生個数が低減されるものと思われる。
これにより、MIT耐折性試験方法に定める折曲げ性が250〜3000回であり、かつ外観表面のピンホール特性に優れた、厚さが3〜13μmのポリイミドフィルムと、該ポリイミドフィルム上に形成されたニッケル、クロム又は銅から選ばれる少なくとも一種の金属からなるシード層と、さらに該シード層上に形成された銅層とからなる積層構造を有する金属被覆ポリイミド基板が得られる。
以下に、本発明の実施例及び比較例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例によってなんら限定されるものではない。なお、実施例及び比較例で用いたMIT耐折性及び外観ピンホールの評価方法としては、以下の通りである。
(1)MIT耐折性の評価:R=0.38、荷重500g、線幅1mm:JPCA BM01−11.6、及びJIS C5016−8.7に準ずるMIT耐折性試験方法に定める折れ曲げに至るまでの折曲げ回数を求めた。
(2)外観ピンホールの評価:暗室内に設置したライトテーブル上で、目視観察して、524mm×600mmの面積における10μm以上のピンホールの平均発生個数を求めた。
(実施例1)
ポリイミドフィルムとして、市販の商品名アラミカ(帝人アドバンストフィルム製)フィルム(厚み4μm)を用いた。ここで、接着材層として、市販品の厚さ約10μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを用いて、熱圧着により、前記ポリイミドフィルムの下面に、市販品の厚さ50μmの東洋インキ製のリオエルムLE951からなるラミネート材を貼り合わせた。なお、熱圧着法としては、25〜35℃の温度で貼り付け加工を実施した。
次いで、前記ポリイミドフィルムの上面に、スパッタ法で、Ni層を0.001μmの厚さで、続いて、Cu層を0.001μmの厚さで積層して、シード層を形成した。
さらに、シード層の上に、電気めっき法で、8μmの厚さに銅層を厚付けして、積層構造体を得た。
最後に、前記ラミネート材と前記ポリイミドフィルムとの間に存在する接着材層を20〜25℃に冷却し、前記積層構造体から前記ラミネート材を剥離して、極薄厚の金属被覆ポリイミドフィルム基板を得た。その後、得られた基板のMIT耐折性及び外観ピンホールを評価した。結果を表1に示す。
(実施例2)
ポリイミドフィルムとして、市販の商品名アラミカ(帝人アドバンストフィルム製)フィルム(厚み6μm)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、極薄厚の金属被覆ポリイミドフィルム基板を得て、得られた基板のMIT耐折性及び外観ピンホールを評価した。結果を表1に示す。
(実施例3)
ポリイミドフィルムとして、市販の商品名アラミカ(帝人アドバンストフィルム製)フィルム(厚み9μm)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、極薄厚の金属被覆ポリイミドフィルム基板を得て、得られた基板のMIT耐折性及び外観ピンホールを評価した。結果を表1に示す。
(実施例4)
ポリイミドフィルムとして、市販の商品名Kapton50EN(東レ・デュポン製)フィルム(厚み12.5μm)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、極薄厚の金属被覆ポリイミドフィルム基板を得て、得られた基板のMIT耐折性及び外観ピンホールを評価した。結果を表1に示す。なお、実施例4は参考例である。
(比較例1)
ポリイミドフィルムとラミネート材との貼り合わせと剥離を行なわなかったこと、及びポリイミドフィルムとして、市販の商品名Kapton100EN(東レ・デュポン製、ビフェニルテトラカルボン酸を主成分とする。)フィルム(厚み25μm)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、金属被覆ポリイミドフィルム基板を得て、得られた基板のMIT耐折性及び外観ピンホールを評価した。結果を表1に示す。
(比較例2)
ポリイミドフィルムとラミネート材との貼り合わせと剥離を行なわなかったこと、及びポリイミドフィルムとして、市販の商品名Upilex35SGA(宇部興産製、ビフェニルテトラカルボン酸を主成分とする。)フィルム(厚み35μm)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、金属被覆ポリイミドフィルム基板を得て、得られた基板のMIT耐折性及び外観ピンホールを評価した。結果を表1に示す。
(比較例3)
ポリイミドフィルムとラミネート材との貼り合わせと剥離を行なわなかったこと、及びポリイミドフィルムとして、市販の商品名Kapton150EN(東レ・デュポン製、ビフェニルテトラカルボン酸を主成分とする。)フィルム(厚み38μm)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、金属被覆ポリイミドフィルム基板を得て、得られた基板のMIT耐折性及び外観ピンホールを評価した。結果を表1に示す。
Figure 0005223481
表1より、実施例1〜4では、所定の厚さのポリイミドフィルムの一方の面と、所定の厚さのラミネート材からなる支持材とを、接着材層を用いて熱圧着により貼り合わせる工程、該ポリイミドフィルムの他方の面上に、特定の金属からなるシード層を形成する工程、該シード層の面上に、銅層を形成し、積層構造体を得る工程、及び最後に、該支持材と前記ポリイミドフィルムとの間に存在する接着材層を冷却し、次いで該支持材を該積層構造体から剥離する工程を順次おこない、本発明の方法に従って行われたので、外観表面のピンホール特性とMIT耐折性とに優れた金属被覆ポリイミド基板が得られることが分かる。
これに対して、比較例1〜3では、ポリイミドフィルムの厚さでこれらの条件を満たしていないので、ピンホール特性とMIT耐折性において満足すべき結果が得られないことが分かる。
以上より明らかなように、本発明の金属被覆ポリイミド基板とその製造方法は、MIT耐折性試験方法に定める折曲げ性が250〜1000回であり、かつ10μm以上のピンホールの平均発生個数が524mm×600mmの面積において5個以下という外観表面のピンホール特性に優れた金属被覆ポリイミド基板とその効率的な製造方法であるので、液晶画面表示用ドライバーICチップを実装に用いるCOF等のファインピッチ化対応に用いる際に有用である。
本発明の金属被覆ポリイミド基板の接着材層を剥離する前の支持材を備えた状態の概略断面図の一例を表す図である。
符号の説明
1 ポリイミドフィルム
2 シード層
3 スパッタ法又は蒸着法による銅層
4 めっき法による銅層
5 接着材層
6 支持材(ラミネート材)

Claims (4)

  1. MIT耐折性試験方法に定める折曲げ性が250〜1000回であり、かつ10μm以上のピンホールの平均発生個数が524mm×600mmの面積において5個以下の金属被覆ポリイミド基板であって、
    厚さが3〜μmのポリイミドフィルムと、該ポリイミドフィルム上に形成されたニッケル、クロム又は銅から選ばれる少なくとも一種の金属からなるシード層と、さらに該シード層上に形成された銅層とからなる積層構造を有し、かつ前記シード層の厚さは、0.001〜0.05μmであることを特徴とする金属被覆ポリイミドフィルム基板。
  2. 前記銅層の厚さは、1〜12μmであることを特徴とする請求項1に記載の金属被覆ポリイミドフィルム基板。
  3. 請求項1又は2に記載の金属被覆ポリイミドフィルム基板を製造する方法であって、下記の(1)〜(4)の工程を含むことを特徴とする金属被覆ポリイミドフィルム基板の製造方法。
    (1)厚さが3〜μmのポリイミドフィルムの一方の面と、厚さが50〜100μmのラミネート材からなる支持材とを、接着材層を用いて熱圧着により貼り合わせる。
    (2)前記ポリイミドフィルムの他方の面上に、蒸着法又はスパッタ法で、ニッケル、クロム又は銅から選ばれる少なくとも一種の金属からなる厚さが0.001〜0.05μmのシード層を形成する。
    (3)前記シード層の面上に、電気めっき法、無電解めっき法もしくは両者を組み合わせた方法で銅層を形成し、積層構造体を得る。
    (4)最後に、前記支持材と前記ポリイミドフィルムとの間に存在する接着材層を冷却し、次いで該支持材を、前記積層構造体から剥離する。
  4. 前記接着材層は、合成樹脂フィルムからなることを特徴とする請求項3に記載の金属被覆ポリイミドフィルム基板の製造方法。
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