JP5223449B2 - めっき処理ライン - Google Patents

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Description

本発明は、被処理物の被処理面に処理液を導いて被処理面を表面処理する表面処理装置を含む表面処理装置を複数台備え、これらの表面処理装置にてめっき前処理、めっき処理を実施するめっき処理ラインに関する。
エンジンのシリンダブロックにおけるシリンダ内周面にめっき処理を施すめっき処理ラインが、特許文献1に開示されている。この特許文献1に記載のめっき処理ラインでは、脱脂処理工程、アルカリエッチング処理工程、混酸エッチング処理工程及び陽極酸化処理工程のめっき前処理工程の後に、めっき処理工程が実施される。また、各処理工程は、シリンダブロックがワークチャックにより把持されて各処理ステーションへ搬送されることによって実施される。
特開平8−176898号公報
ところが、特許文献1に記載のめっき処理ラインは、めっき前処理工程が4工程と多数であり、めっき前処理に多大な時間を要する。また、アルカリエッチング処理工程と混酸エッチング処理工程では、それぞれに使用される処理液の特性が大きく異なるため、これらの工程間で十分な洗浄処理が必要になる。これらのこと等から、特許文献1に記載のめっき処理ラインでは生産効率が低いという課題がある。
更に、ワークチャックによるシリンダブロックの搬送は、シリンダブロックを把持し持ち上げて搬送するものであるため、効率的な搬送を実現できないという課題がある。
また、一般に、被処理物のめっき処理は、被処理物を処理液中に浸漬させて実施するものが大半であり、この場合には、作業者による作業の介在が必要になるなどの理由で、自動化されためっき処理ラインを実現することが困難であった。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、被処理物を搬送コンベア上に投入することで、各種のめっき前処理及びめっき処理を自動化して実施でき、生産効率を向上できるめっき処理ラインを提供することにある。
本発明に係るめっき処理ラインは、被処理物を処理液中に浸漬して表面処理する表面処理装置と、被処理物の被処理面に処理液を導いて前記被処理面を表面処理する表面処理装置とを含む表面処理装置が複数台設置され、これらの表面処理装置間に、前記被処理物を搬送する搬送コンベアが直線または曲線的に連続して配置され、前記表面処理装置は、被処理物の油分等を除去すると共に、この被処理物を所定温度に加温する脱脂加温処理工程を施す脱脂加温装置と、前記被処理物の前記被処理面をエッチングする電解エッチング処理工程を施す電解エッチング処理装置と、前記被処理物の前記被処理面に酸化皮膜を形成する陽極酸化処理工程を施す陽極酸化処理装置と、前記被処理物の前記被処理面にめっき皮膜を形成するめっき処理工程を施すめっき処理装置とを有し、これらの脱脂加温装置、電解エッチング処理装置、陽極酸化処理装置、めっき処理装置が、前記搬送コンベアの上流側から下流側へ向かって順次設置される一方、前記各表面処理装置は、前記搬送コンベアにて搬送された前記被処理物を所定位置に位置決めする位置決め手段を備え、前記搬送コンベアの最上流位置に配置された前記脱脂加温装置は、前記搬送コンベアにて搬送され前記所定位置に位置決めされた被処理物を、把持手段によって把持して被処理物全体を処理液中に浸漬移動してめっき前処理としての表面処理を実施可能に構成されると共に、前記脱脂加温装置の下流側に配置された前記電解エッチング処理装置、前記陽極酸化処理装置及び前記めっき処理装置は、前記搬送コンベアにて搬送され前記所定位置に位置決めされた被処理物の被処理面のみへ処理液を導いて表面処理としてのめっき前処理及びめっき処理を実施可能に構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、各表面処理装置が、搬送コンベアにて搬送された被処理物を位置決め手段にて位置決めし、この位置決めされた被処理物に対してめっき前処理またはめっき処理をそれぞれを実施するので、被処理物を搬送コンベア上に投入することで、各種のめっき前処理及びめっき処理を自動化して実施でき、生産効率を向上できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1の実施の形態(図1〜図5)
図1は、本発明に係るめっき処理ラインの第1の実施の形態を示す平面図である。図2は、図1の一部を示し、電解エッチング処理装置、陽極酸化処理装置及びめっき処理装置としてそれぞれ機能する表面処理装置を示す部分平面図である。図3は、図1及び図2の表面処理装置を示す全体正面図である。
図1〜図3に示すように、めっき処理ライン70は、被処理物としてのエンジンのシリンダブロック1(本実施の形態ではV型多気筒エンジンのシリンダブロック)における被処理面としてのシリンダ内周面3に、めっき前処理及びめっき処理を施す設備であり、複数台の表面処理装置(つまり、脱脂加温装置71、電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73及びめっき処理装置74)と、搬送コンベアとしてのローラコンベア75とを有して構成される。ここで、脱脂加温装置71、電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73、めっき処理装置74は、めっき処理ライン70の上流側から下流側へ向かって順次設置される。
ローラコンベア75は、並列された多数本のローラ76が転動することでシリンダブロック1を水平方向に搬送するものである。このローラコンベア75は、脱脂加温装置71と電解エッチング処理装置72間、電解エッチング処理装置72と陽極酸化処理装置73間、陽極酸化処理装置73とめっき処理装置74間にそれぞれ配置される。更に、このローラコンベア75は、脱脂加温装置71と、この脱脂加温装置71の上流側の機械加工装置77(例えばシリンダ内周面3の切削加工装置)との間や、めっき処理装置74と、このめっき処理装置74下流側の機械加工装置78(例えばシリンダ内周面3のホーニング加工装置)との間にも配置される。
ローラコンベア75は、機械加工装置77、脱脂加温装置71、電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73、めっき処理装置74、機械加工装置78のそれぞれの間に、直線または曲線的(本実施の形態では直線的)に連続して配置される。また、機械加工装置77、脱脂加温装置71、電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73、めっき処理装置74、機械加工装置78の高さが漸次低く設定されて、ローラコンベア75に、めっき処理ライン70の上流側から下流側へ向かって漸次低くなる傾きが設定された場合には、ローラコンベア75は、シリンダブロック1を自重で下流側の装置へ搬送させることが可能となる。
脱脂加温装置71は、シリンダブロック1を処理液中に浸漬して表面処理を施す方式の表面処理装置である。これに対し、電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73及びめっき処理装置74は、シリンダブロック1におけるシリンダ2のシリンダ内周面3のみへ処理液を導いて、このシリンダ内周面3のみに表面処理を施す方式の表面処理装置である。
つまり、脱脂加温装置71は、脱脂槽79、洗浄槽80及び予備加温槽81を備えて脱脂加温工程を実施すると共に、ローラコンベア75が配設された搬入出部82にシリンダブロック1が搬送されたときに、このシリンダブロック1を位置決めする位置決め手段(不図示)を備える。脱脂加温装置71では、この位置決めされたシリンダブロック1が、図示しないワークチャックなどの把持手段で把持されて、脱脂槽79、洗浄槽80、予備加温槽81に順次浸漬される。シリンダブロック1が脱脂槽79内に浸漬されることで、シリンダブロック1に付着した油分や汚れが除去され、シリンダブロック1が洗浄槽80内に浸漬されることでシリンダブロック1が洗浄される。また、シリンダブロック1が予備加温層81内に浸漬されることで、シリンダブロック1全体が所定温度まで均一に加温される。
電解エッチング処理装置72には、2槽の薬液タンク83と送液ポンプ84とが配置された処理槽85が隣接して設置される。電解エッチング処理装置72は、シリンダブロック1におけるシリンダ2のシリンダ内周面3のみに送液ポンプ84の作用で、薬液タンク83から処理液を導いて、このシリンダ内周面3に付着した不純物や酸化膜を除去すると共に、シリンダ内周面3を粗面にするなどしてめっきの密着性を高める電解エッチング処理工程を実施する。2槽の薬液タンク83は、一方の槽で処理液を更新する際に、他方の槽からの処理液を電解エッチング処理装置72へ導いて、電解エッチング処理を継続して実施可能に設けられる。
この電解エッチング処理装置72では、電解エッチング処理工程終了後に、シリンダブロック1を電解エッチング処理装置72に装着した状態で、バルブ(不図示)を切り替え、送液ポンプ84の作用で、給水タンク(不図示)からの水をシリンダ内周面3へ導いて、このシリンダ内周面3を水洗処理する。このとき、電解エッチング処理工程後で水洗処理工程前に、シリンダ内周面3へ圧縮空気を吹き付けて、このシリンダ内周面3に付着した処理液を離脱させて回収してもよい。
陽極酸化処理装置73には、2槽の薬液タンク86と送液ポンプ87とが配置された処理槽88が隣接して設置される。陽極酸化処理装置73は、シリンダブロック1におけるシリンダ2のシリンダ内周面3のみに送液ポンプ87の作用で、薬液タンク86から処理液を導いて、このシリンダ内周面3に多孔質な酸化皮膜を形成しめっきの密着性を高める陽極酸化処理工程を実施する。2槽の薬液タンク86は、一方の槽で処理液を更新する際に、他方の槽からの処理液を陽極酸化処理装置73へ導いて、陽極酸化処理を継続して実施可能に設けられる。
この陽極酸化処理装置73では、陽極酸化処理工程終了後に、シリンダブロック1を陽極酸化処理装置73に装着した状態でバルブ(不図示)を切り替え、送液ポンプ87の作用で、給水タンク(不図示)からの水をシリンダ内周面3へ導いて、このシリンダ内周面3を水洗処理する。このとき、陽極酸化処理工程後で水洗処理前に、シリンダ内周面3へ圧縮空気を吹き付けて、このシリンダ内周面3に付着した処理液を離脱させて回収してもよい。
この陽極酸化処理工程は、シリンダブロック1の材質に応じて実施または省略される。即ち、シリンダブロック1が低圧鋳造材などのアルミニウム合金製の場合には、シリコン含有量が少なく、形状が粗大であるため、めっきの密着性を高めるために陽極酸化処理工程を実施する。これに対し、シリンダブロック1がダイカスト材のアルミニウム合金製である場合には、シリコン含有量が多く、形状が緻密であるため、電解エッチング処理工程のみでめっきの密着性が十分に得られる。従って、この陽極酸化処理工程は、シリンダブロック1が低圧鋳造材などのアルミニウム合金製の場合には実施されるが、ダイカスト材のアルミニウム合金製の場合には省略できる。
めっき処理装置74には、1槽の薬液タンク89と送液ポンプ90とが配置された処理槽91が隣接して設置される。めっき処理装置74は、シリンダブロック1におけるシリンダ2のシリンダ内周面3のみに送液ポンプ90の作用で、薬液タンク89から処理液を導いて、このシリンダ内周面3にめっき皮膜を形成するめっき処理工程を実施する。
このめっき処理装置74では、めっき処理工程終了後に、シリンダブロック1をめっき処理装置74に装着した状態でバルブ(不図示)を切り替え、送液ポンプ90の作用で、給水タンク(不図示)からの水をシリンダ内周面3へ導いて、このシリンダ内周面3を水洗処理する。このとき、めっき処理工程後で水洗処理前にシリンダ内周面3へ圧縮空気を吹き付けて、このシリンダ内周面3に付着した処理液を離脱させて回収してもよい。
これらの電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73及びめっき処理装置74では、図2に示すように、ワーク載置台19(図3、後述)に、位置決め手段としての位置決めピン92が進退可能に設けられる。ローラコンベア75によって電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73及びめっき処理装置74のワーク載置台19に搬送されたシリンダブロック1は、このワーク載置台19から進出した位置決めピン92に当接して位置決めされる。電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73、めっき処理装置74は、この位置決めされたシリンダブロック1に対して電解エッチング処理、陽極酸化処理、めっき処理をそれぞれ実施する。位置決めピン92は、それぞれの処理が終了し、且つ水洗処理も終了した後に後退してワーク載置台19内に収まり、シリンダブロック1がワーク載置台19からローラコンベア75へ搬送される。
また、処理槽85は電解エッチング処理装置72に対して、処理槽88は陽極酸化処理装置73に対して、処理槽91はめっき処理装置74に対して、それぞれ低い位置に設置されて、電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73、めっき処理装置74内の処理液が自重の作用で処理槽85、88、91へそれぞれ戻るように設計されている。尚、処理槽85の薬液タンク83、処理槽88の薬液タンク86、及び処理槽91の薬液タンク89は、後述の薬液タンク25(図4)と同義であり、また、処理槽85の送液ポンプ84、処理槽88の送液ポンプ87、及び処理槽91の送液ポンプ90は、後述の送液ポンプ24(図4)と同義である。
ここで、電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73及びめっき処理装置74としてそれぞれ機能する表面処理装置10について、図3〜図5を用い以下に説明する。
図3に示す表面処理装置10は、エンジンにおけるシリンダブロック1のシリンダ内周面3に処理液(めっき前処理液またはめっき液)を導いて、シリンダ内周面3を高速で表面処理(めっき前処理またはめっき処理)するものであり、装置本体11、電極12、シール治具13、ワーク保持治具14、エアジョイント15、クランプ用シリンダ16及び電極用シリンダ17を有して構成される。本実施の形態では、シリンダブロック1がV型多気筒エンジンのV型シリンダブロックであり、このシリンダブロック1において所定角度差を有して形成された複数のシリンダ2のシリンダ内周面3に、表面処理装置10によって同時にめっき前処理またはめっき処理が施される。
装置本体11は架台18に設置して固定され、シリンダブロック1を載置するワーク載置台19を備える。シリンダブロック1は、ヘッド面4を下方にしてワーク載置台19に載置される。装置本体11にはワーク載置台19の上方にワーク保持治具14が、クランプ用シリンダ16によって昇降可能に設置される。このワーク保持治具14には、クランプ(不図示)が設けられている。ワーク保持治具14は、下降位置で、ワーク載置台19に載置されたシリンダブロック1のクランクケース面5に当接する。このとき、ワーク保持治具14の前記クランプがシリンダブロック1のクランクケース面5側を把持して、シリンダブロック1がワーク載置台19とワーク保持治具14間に保持される。
電極12は電極支持部20に支持され、この電極支持部20が装置本体11に設置された電極用シリンダ17に取り付けられる。この電極用シリンダ17の進退動作によって、電極12がシリンダブロック1のシリンダ2内へ挿入され、また、電極12がシリンダブロック1のシリンダ2から退避される。図3の左側の電極12がシリンダ2内への挿入状態を示し、図3の右側の電極12がシリンダ2からの退避状態を示す。電極12がシリンダブロック1のシリンダ2内へ挿入されたときには、電極支持部20に設置されたシリコンゴムシートなどのシールリング21(図4)がシリンダ1のヘッド面4に接触して、シリンダ内周面3のヘッド面4側がシールされる。
図3に示すように、電極12の上端にシール治具13が、また、ワーク保持治具14にエアジョイント15がそれぞれ設置される。これらのシール治具13及びエアジョイント15は、後に詳説するが、電極12がシリンダブロック1のシリンダ2内へ挿入されたときに、図4に示すようにシール治具13がエアジョイント15に当接して、このエアジョイント15のメインエア継手22からシール治具13のシール部材33へ流体としてのエア(空気)が供給される。これにより、シール部材33が半径方向のみに拡張してシリンダブロック1のシリンダ内周面3に接触し、このシリンダ内周面3のクランクケース面5側がシールされる。
図3に示す電極支持部20には処理液パイプ23が接続され、この処理液パイプ23が送液ポンプ24(図4)に接続される。この送液ポンプ24は、シリンダブロック1のシリンダ内周面3におけるクランクケース面5側がシール部材33によりシールされた状態において、薬液タンク25に貯溜された処理液(めっき前処理液またはめっき液)を処理液パイプ23及び電極支持部20を経て電極12内へ導く。この電極12内に導かれた処理液は、図4の矢印に示すように、シール治具13のシール下板34(後述)と電極12との間のスリット26を経て、電極12の外周面とシリンダブロック1のシリンダ内周面3とにより区画される空間27内へ導かれ、この空間27と薬液タンク25との間で循環する。
図3及び図4に示すように、電極支持部20にはリード線28が接続され、このリード線28が電源装置30に接続される。電源装置30は、前記空間27が処理液で満たされた状態で、リード線28及び電極支持部20を経て電極12へ電気を供給する。この給電は、めっき前処理時には電極12がマイナス極、シリンダブロック1がプラス極になるように実施され、これによりシリンダブロック1のシリンダ内周面3がめっき前処理される。めっき処理時には電極12がプラス極、シリンダブロック1がマイナス極に給電され、シリンダ内周面3がめっき処理されて、このシリンダ内周面3にめっき皮膜が形成される。ここで、めっき前処理とめっき処理は、後述の表2の如く、処理液と通電条件等を異ならせることで、同一種類の表面処理装置10により実施される。
尚、エアジョイント15は、図3に1個図示されているが、電極12の個数に対応した個数(つまり、シリンダブロック1におけるシリンダ2の個数)がワーク保持治具14に設置されている。また、図3中の符号31は、シリンダブロック1のシリンダ内周面3にめっき前処理またはめっき処理がなされて、電極12がシリンダブロック1から退避した後に進出して、シリンダブロック1のヘッド面4へ洗浄液を噴射し洗浄するときに用いられる洗浄シャッターである。
次に、前記シール治具13とエアジョイント15などの構成を、図4及び図5を用いて詳説する。
シール治具13は、シリンダブロック1のシリンダ内周面3を含む空間27内へ処理液を導く際に、シリンダ内周面3に接触してこのシリンダ内周面3をシールするものであり、シール部材33、シール下板34及びシールベース35を有して構成される。
シール部材33は、図5に示すように、伸縮自在な材料(例えばゴムなどの弾性部材)にて構成され、浮き輪形状に形成される。このシール部材33の内周側部分は開口されて開口部49が設けられると共に、この開口部49近傍の両側に係合突起36が形成される。このシール部材33の外周部33Aが、シリンダブロック1のシリンダ内周面3に接触可能とされる。
シール下板34は、図5に示すように、円板部32の中央に膨出部37が一体成形されて構成される。膨出部37の外周に、周溝38が形成されたリング部材39が配置される。また、膨出部37にはメインエア流路40C及び40Dが連通して形成される。このうちメインエア流路40Dは、シール下板34の周方向に複数本、例えば3本等間隔に形成される。このメインエア流路40Dは、リング部材39の周溝38に連通し、このリング部材39の周方向複数箇所(例えば3箇所)に周溝38に連通して形成されたメインエア流路40Eと連通する。
また、シール下板34の円板部32には、膨出部37との境界部分に係合溝41がリング形状に形成される。この係合溝41に、シール部材33の係合突起36が係合される。また、円板部32及び膨出部37には、締結用の雌ねじ部42と、ボルト43挿入用のボルト貫通穴44が設けられる。このように構成されたシール下板34は、リング部材39にシール部材33の開口部49を嵌合させ、係合溝41にシール部材33の係合突起36が係合した状態で、円板部32がシール部材33の一方の片側面(図5の下側面33C)を支持する。
シールベース35は、図5に示すように、円板部45の中央に膨出部46が一体成形されて構成され、膨出部46にシート座47及びメインエア流路40Bが形成される。シート座47にシールシート48が装着され、このシールシート48に、メインエア流路40Bに連通するメインエア流路40Aが形成される。メインエア流路40Bは、シール下板34のメインエア流路40Cに連通可能に設けられる。
また、円板部45には、シート座47と反対位置に、シール下板34の膨出部37を嵌合可能な凹部50が形成され、この凹部50の外側に係合溝51がリング状に形成される。この係合溝51にシール部材33の係合突部36が係合される。円板部45及び膨出部46には、ボルト43螺挿用のボルトねじ穴52が形成される。
シール下板34の膨出部37がシールベース35の凹部50に嵌合し、シール部材33の開口部49がシール下板34のリング部材39に嵌合し、シール部材33の係合突起36がシール下板34の係合溝41及びシールベース35の係合溝51に係合した状態で、シール下板34のボルトねじ穴44とシールベース35のボルトねじ穴52にボルト43が螺合され、シール部材33、シール下板34及びシールベース35が一体化されてシール治具13が構成される。
この状態で、シール下板34とシールベース35とが互いに対向配置され、シール下板34の円板部32がシール部材33の一方の片側面(図5の下側面33C)を、シールベース35の円板部45がシール部材33の他方の片側面(図5の上側面33B)をそれぞれ支持する。更に、シール部材33、シール下板34及びシールベース35が一体化された状態で、互いに連通するメインエア流路40A、40B、40C、40D及び40Eが、シール部材33の内部に連通する。
図4に示すように、シール治具13は、絶縁部材としてのシール治具取付板53を介して電極12の上端に取り付けられる。このシール治具取付板53は4方向が切り欠かれた略十字形状に形成され、中央部に締結用の雄ねじ部54が形成される。この略十字形状のシール治具取付板53の先端部がボルト55により電極12に固定される。そして、シール治具取付板53の雄ねじ部54がシール治具13のシール下板34における雌ねじ部42に螺合して、シール部材33、シール下板34及びシールベース35が一体化されたシール治具13がシール治具取付板53に取り付けられる。
このシール治具取付板53は、非導電性の樹脂などにて構成され、導電性の金属にて構成されたシール下板34及びシールベース35を電極12に対して絶縁する。また、略十字形状のシール治具取付板53の切り欠かれた部分を通って処理液が、図4の矢印に示すように前記スリット26へ向かって流動する。
図3及び図4に示すエアジョイント15は、前述の如くメインエア継手22を備えると共に、メインエア供給流路56が形成されている。メインエア継手22は、メインエア供給配管57を介して図示しないエア供給バルブ及びコンプレッサに接続される。また、エアジョイント15は、電極12がシリンダブロック1のシリンダ2内に挿入されたときに、電極12に取り付けられたシール治具13のシールシート48に当接し、この状態でメインエア供給流路56がシールシート48のメインエア流路40Aに連通する。メインエア供給流路56からメインエア流路40Aへエアが供給されるが、この際のエアの漏洩がシールシート48により防止される。
メインエア供給流路56からメインエア流路40Aへ供給されたエアは、図5に示すように、メインエア流路40B、40C、40D及び40Eを経てシール部材33内へ導入される。このシール部材33は、上側面33Bがシールベース35により、下側面33Cがシール下板34によりそれぞれ支持されて膨張が規制されるので、図5(A)に示すように半径方向のみに拡張され、シール部材33の外周部33Aがシリンダブロック1のシリンダ内周面3に接触して、このシリンダ内周面3のクランクケース面5側をシールする。これにより、シリンダ内周面3と電極12の外周面とにより区画された空間27(図4)からクランクケース面5側へ、めっき前処理液またはめっき液が液漏れすることが防止される。
メインエア継手22からシール部材33内へのエアの供給が遮断されたときには、図5(B)に示すように、シール部材33は半径方向に収縮して、その外周部33Aがシリンダ内周面3から離反する。
このシール部材33の拡張、収縮を確認する確認手段が、図4に示すようにシール治具13及びエアジョイント15に設けられている。この確認手段は、エアジョイント15側のサブエア継手58及びサブエア供給流路59と、シール治具13側のサブエア流路60と、エア圧センサ61及び制御回路62とである。
サブエア継手58は、エアジョイント15に複数個、例えば3個配置されている。サブエア供給流路59は、サブエア継手58に対応してエアジョイント15に複数本、例えば3本形成され、それぞれがサブエア継手58に連通して設けられる。
サブエア流路60は、シール治具13のシールベース35に形成される。このシールベース35には、膨出部46の天面に同心円状のリング溝63が、サブエア供給流路59の本数に対応して複数個(例えば3個)形成されており、それぞれが各サブエア供給流路59に連通可能とされる。シールベース35には、更に、各リング溝63の個数に対応して複数本(例えば3本)のサブエア流路60が放射状に等間隔に形成される。それぞれのサブエア流路60が各リング溝63に連通して設けられる。これらのサブエア流路60のそれぞれには、シールベース35の外周端部において吹出口64が形成される。この吹出口64は、図5に示すように、シール部材33の拡張時にこのシール部材33によって閉塞され、シール部材33の収縮時に開放される位置に設けられる。
図4に示すエアジョイント15に備えられたサブエア継手58から導入される流体としてのエアは、サブエア供給流路59を通り、シール治具13(図5)のリング溝63及びサブエア流路60を経て吹出口64から吹き出し可能に設けられる。この吹出口64からのエアの吹き出しは、図5(B)に示すように、シール部材33の収縮時に吹出口64がシール部材33により閉塞されず開放されているときに実施される。このときには、サブエア流路60、サブエア供給流路59及びサブエア継手58のエア圧が低くなる。これに対し、シール部材33の拡張時には、図5(A)に示すように、吹出口64がシール部材33により閉塞されてエアが吹出口64から吹き出されず、サブエア流路60、サブエア供給流路59及びサブエア継手58内のエア圧が上昇する。
図4に示すエア圧センサ61は、例えば複数本のサブエア継手58へそれぞれエアを導く複数本、例えば3本のサブエア供給配管65に配置されて、上述のサブエア流路60のエア圧を検出する。このエア圧の検出値によって、シール治具13のシール部材33の拡張または収縮を確認することが可能となる。つまり、シール部材33が拡張してシリンダブロック1のシリンダ内周面3に接触し、このシリンダ内周面3を液密にシールしている状態であるか、またはシール部材33が収縮して、シリンダブロック1のシリンダ内周面3に接触せず、このシリンダ内周面3がシールされていない状態であるかを確認することが可能となる。
エア圧によるシール確認の具体例を次に示す。サブエア継手58からの供給エア圧を0.10MPaとしてサブエア流路60へエアを供給した場合、シール部材33の拡張状態ではサブエア流路60内のエア圧は0.09〜0.10MPaとなる。このサブエア流路60内のエア圧は、シール部材33の動作不具合や劣化により低下することがあるが、このエア圧が0.06〜0.10MPaの範囲内であれば、シール部材33が拡張してシリンダブロック1のシリンダ内周面3に接触し、このシール部材33によりシリンダ内周面3がシールされていることが確認される。これに対し、サブエア流路60内のエア圧が0.05MPa以下の場合には、シール部材33が収縮してシリンダブロック1のシリンダ内周面3に接触していず、このシール部材33によってシリンダ内周面3がシールされていないことが確認され、液漏れの恐れがあると確認される。
シール部材33の拡張、収縮によるシリンダブロック1のシリンダ内周面3のシールの確認は、サブエア流路60がシールベース35(つまりシール部材33)の周方向に複数本等間隔に、例えばシール部材33の周方向に120度の等間隔で3本形成されているので、シール部材33の全周に亘ってなされる。これにより、シール部材33の周方向の一部に劣化や亀裂、破損が発生して、その箇所以外ではシール部材33の拡張が正常になされるが、亀裂等が発生した箇所ではシール部材33の拡張が不充分となって、シリンダブロック1のシリンダ内周面3に接触していない場合にも、このシール部材33の周方向の拡張、収縮状況を確認して、シリンダ内周面3のシールを確認することが可能となる。
図4に示す制御回路62は、エア圧センサ61からの検出値を取り込んで、送液ポンプ24及び電源装置30の駆動を制御する。つまり、制御回路62は、エア圧センサ61からの検出値が所定値よりも高い場合に、シール治具13のシール部材33が拡張してシリンダブロック1のシリンダ内周面3に接触し、このシリンダ内周面3のシールが良好になされていると判断する。このとき、制御回路62は、送液ポンプ64を起動して処理液を、シリンダ内周面3と電極12の外周面とにより区画された空間27へ供給し、その後、電源装置30を駆動して電極12へ給電し、シリンダ内周面3にめっき前処理またはめっき処理を実施させる。
制御回路62は、エア圧センサ61からの検出値が所定値以下の場合には、シール治具13のシール部材33が適正に拡張せずまたは収縮して、シリンダ内周面3に接触していず、このシリンダ内周面3のシールが不完全であると判断して、送液ポンプ24及び電源装置30を駆動せず、またはこれらの駆動中にはこれらの駆動を中止する。
次に、上述のように構成されためっき処理ライン70について作用を説明する。
最初に、シリンダブロック1は、図1に示すように、脱脂加温装置71の脱脂槽79にて脱脂処理が、洗浄槽80にて湯洗処理が、予備加温槽81にて予備加温処理がそれぞれなされる。脱脂処理、湯洗処理、予備加温処理の処理条件を表1に示す。脱脂処理は、処理液に脱脂剤20〜50g/リットルを用い、液温度40〜80℃、処理時間0.5〜3分間で、シリンダブロック1の全体を処理液に浸漬する。浸漬時に、シリンダブロック1を揺動し、超音波発振器を使用することで、洗浄効果を高めることが可能となる。この脱脂処理は、洗浄力が強く、水洗性に優れており、素地を腐食せずに、シリンダブロック1に付着した油分や汚れを除去できる。湯洗処理は、50〜90℃の温水を用い、0.5〜3分間、シリンダブロック1の全体を温水に浸漬し洗浄する。予備加温処理は、50〜90℃の温水を用い、0.5〜3分間、シリンダブロック1の全体を温水に浸漬し加温する。予備加温処理を行うことで、シリンダブロック1が所定温度まで均一に加温されるので、電解エッチング処理装置72による電解エッチング処理時間の短縮及びエッチング量の均一化が可能となる。
Figure 0005223449
次に、シリンダブロック1は、電解エッチング処理装置72によってシリンダ内周面3が電解エッチング処理される。表2に示すように、この工程では、電極12(図3)がマイナス極、シリンダブロック1がプラス極となるように電気が供給される。処理液はリン酸100〜500g/リットルを用い、液温度60〜90℃、処理時間0.5〜3分間、液流速10〜40cm/秒、通電条件(電流密度)10〜80A/dmで処理を行う。この電解エッチング処理を行うことで、シリンダ内周面3に付着している不純物や酸化膜を除去すると共に、アルミニウム合金中の共晶シリコンを表面に突出させ、更に、シリンダ内周面3を粗面にして、アンカー効果によりめっきの密着性を向上させることが可能となる。このとき、シリンダブロック1がダイカスト材のアルミニウム合金製の場合には、シリコン含有量が多く、形状が緻密であるため、電解エッチング処理のみで十分なめっきの密着性が得られる。シリンダブロック1が低圧鋳造材等のアルミニウム合金製の場合には、シリコン含有量が少なく、形状が粗大であるため、次の陽極酸化処理を加えることでめっきの密着性を高めることができる。
電解エッチング処理されたシリンダブロック1は、電解エッチング処理装置72に装着され、シリンダ2内に電極12が挿入され、シリンダ内周面3のクランクケース5側がシール治具13によりシールされた状態で、次に水洗処理される。シリンダブロック1が低圧鋳造材等のアルミニウム合金製の場合は、次工程の陽極酸化処理で電解エッチング処理と同一の薬品(リン酸)が使用されるため、水洗処理が簡易化される。ダイカスト材アルミニウム合金製のシリンダブロック1の場合には、次の陽極酸化処理は省略される。従って、低圧鋳造材等のアルミニウム合金製のシリンダブロック1は、次に陽極酸化処理装置73へ搬送され、ダイカスト材のアルミニウム合金製のシリンダブロック1は、めっき処理装置74へ搬送される。
Figure 0005223449
低圧鋳造材等のアルミニウム合金製のシリンダブロック1は、陽極酸化処理装置73によってシリンダ内周面3が陽極酸化処理される。この工程では、電極12がマイナス極、シリンダブロック1がプラス極となるように電気が供給される。処理液は、電解エッチング処理と同一種類で濃度が異なるリン酸5〜70g/リットルを用い、液温度30〜70℃、処理時間0.5〜3分間、液流速10〜40cm/秒、通電条件(電流密度)5〜30A/dmで処理を行う。この陽極酸化処理を行うことで、シリンダ内周面3に多孔質な酸化皮膜を形成させ、めっきの密着性を向上させることが可能となる。陽極酸化処理されたシリンダブロック1は、陽極酸化処理装置73に装着され、シリンダ2内に電極12が挿入され、シリンダ内周面3のクランクケース5側がシール治具13によりシールされた状態で、次に水洗処理される。
上述の前処理(脱脂加温処理、電解エッチング処理及び陽極酸化処理、または脱脂加温処理及び電解エッチング処理)が完了したシリンダブロック1は、めっき処理装置74によってシリンダ内周面3がめっき処理される。この工程では、電極12がプラス極、シリンダブロック1がマイナス極となるようにし、弱→中→強の3段階に分けて電気が供給される。処理液は硫酸ニッケル300〜700g/リットルを用い、液温度40〜80℃、処理時間5〜10分間、液流速50〜80cm/秒、通電条件(電流密度、時間)10〜30A/dm×0.5〜1分間(弱)→30〜70A/dm×0.5〜1分間(中)→80〜120A/dm×4〜8分間(強)で処理を行う。シリンダ内周面3に所定のめっき皮膜が形成されたシリンダブロック1は、めっき処理装置74に装着され、シリンダ2内に電極12が挿入され、シリンダ内周面3のクランクケース5側がシール治具13によりシールされた状態で、次に水洗処理されて完成となる。
ここで、電解エッチング処理装置72においては電解エッチング処理終了後で水洗処理前に、陽極酸化処理装置73においては陽極酸化処理終了後で水洗処理前に、めっき処理装置74においてはめっき処理終了後で水洗処理前に、それぞれ、シリンダブロック1のシリンダ内周面3に圧縮空気を吹き付けて、このシリンダ内周面3に付着した処理液を離脱させて回収するようにしてもよい。この回収処理においても、シリンダブロック1は電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73またはめっき処理装置74にそれぞれ装着され、シリンダ2内に電極12が挿入され、シリンダ内周面3のクランクケース面5側がシール治具13によりシールされた状態で実施される。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(7)を奏する。
(1)めっき処理ライン70によれば、脱脂加温装置71、電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73、めっき処理装置74は、ローラコンベア75にて搬送されたシリンダブロック1を位置決め手段(例えば位置決めピン92(図2))にて位置決めし、この位置決めされたシリンダブロック1に対してめっき前処理(脱脂加温処理、電解エッチング処理、陽極酸化処理)及びめっき処理をそれぞれ実施する。従って、シリンダブロック1をローラコンベア75上に投入することで、各種のめっき前処理及びめっき処理を自動化して実施でき、生産効率を向上できる。この結果、めっき処理ライン70が、機械加工装置77、78等を備え自動化された機械加工ラインに接続されることで、シリンダブロック1の生産ラインの生産効率をより一層向上させ、生産コストを低減することができる。
(2)脱脂加温装置71、電解エッチング処理装置72、陽極酸化処理装置73、めっき処理装置74間に、ローラコンベア75が直線または曲線的に連続して配置されて、シリンダブロック1を搬送するので、搬送設備に関する設備コストを低減できると共に、効率的な搬送を実現できる。
(3)めっき処理ライン70では、脱脂加温処理工程、電解エッチング処理工程、陽極酸化処理工程、及びめっき処理工程の4種類の工程でシリンダブロック1のシリンダ内周面3にめっきが施される。これに対し、従来のめっき処理ラインでは、脱脂処理工程、アルカリエッチング処理工程、混酸エッチング処理工程、陽極酸化処理工程及びめっき処理工程の5種類の工程が必要になる。従って、本実施の形態のめっき処理ライン70においては、めっき処理に関し工程数を低減でき、生産効率を向上させることができる。
(4)めっき処理ライン70では、電解エッチング処理装置72による電解エッチング処理工程前に、脱脂加温装置71において予備加温処理がなされるので、シリンダブロック1を所定温度まで均一に加温することができる。この結果、電解エッチング処理時間を短縮でき、且つエッチング量の均一化を図ることができる。
(5)電解エッチング処理装置72による電解エッチング処理工程で使用される処理液と、陽極酸化処理装置73による陽極酸化処理工程で使用される処理液とが、同一種類の薬品(例えばリン酸)であることから、電解エッチング処理工程後で陽極酸化処理工程前に実施される水洗処理を簡略化できる。
(6)めっき処理ライン70では、低圧鋳造材などのアルミニウム合金製のシリンダブロック1に対してのみ陽極酸化処理装置73による陽極酸化処理が実施され、ダイカスト材のアルミニウム合金製のシリンダブロック1に対しては陽極酸化処理が省略される。このように、めっき処理ライン70は、シリンダブロック1の材質の違いに対応できる構成になっているため、特に、陽極酸化処理工程が省略されるダイカスト材のアルミニウム合金製のシリンダブロック1の場合に工程数を削減でき、生産効率を向上させることができる。
(7)電解エッチング処理装置72においては電解エッチング処理終了後で水洗処理前に、陽極酸化処理装置73においては陽極酸化処理終了後で水洗処理前に、めっき処理装置74においてはめっき処理終了後で水洗処理前に、それぞれ、シリンダブロック1のシリンダ内周面3に圧縮空気を吹き付けて、このシリンダ内周面3に付着した処理液を離脱させて回収した場合には、処理液の消費量及び廃棄量を低減できる。更に、水洗処理時間を短縮できるので、生産効率を向上させることができる。
[B]第2の実施の形態(図6)
図6は、本発明に係るめっき処理ラインの第2の実施の形態を示す平面図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態のめっき処理ライン100が前記第1の実施の形態のめっき処理ライン70と異なる点は、電解エッチング処理工程と陽極酸化処理工程とが同一の表面処理装置、つまり電解エッチング・陽極酸化処理装置101にて実施可能に構成された点である。
この場合、電解エッチング処理工程と陽極酸化処理工程とでは、それぞれに使用される処理液の種類は同一であるが、濃度と液温度の少なくとも一方が異なる。このため、電解エッチング・陽極酸化処理装置101が電解エッチング処理工程を実施する場合には処理槽85の薬液タンク83からの処理液が、陽極酸化処理工程を実施する場合には処理槽88の薬液タンク86からの処理液が、それぞれ切り替えられて電解エッチング・陽極酸化処理装置101へ供給されることになる。尚、この電解エッチング・陽極酸化処理装置101は、電解エッチング処理装置72及び陽極酸化処理装置73と同様に、図3〜図5に示す表面処理装置10にて構成されたものである。
従って、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(7)と同様な効果を奏するほか、次の効果(8)を奏する。
(8)電解エッチング処理工程と陽極酸化処理工程とが同一の表面処理装置である電解エッチング・陽極酸化処理装置101にて実施可能に構成されたので、表面処理装置を一台削除でき、めっき処理ライン100を小型化できる。ここで、電解エッチング処理工程と陽極酸化処理工程とのそれぞれの処理時間は、めっき処理工程の処理時間の1/2であるため、これらの2工程を一台の装置で実施した場合においても、めっき処理装置74に待機時間が発生することがなく、生産性の低下を回避できる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、前記第1の実施の形態のめっき処理ライン70において、電解エッチング処理装置72及び陽極酸化処理装置73の下流側に、めっき処理装置74が複数台(例えば2台)設置され、これら複数台のめっき処理装置74がめっき処理を同時に実施可能に構成されたものでもよい。この場合、複数台のめっき処理装置74は、直線状のローラコンベア75の上流と下流に並設されてもよく、または複数本に分岐して配置されたローラコンベア75のそれぞれに設置されてもよい。
この場合には、次の効果を奏する。つまり、めっき処理装置74によるめっき処理工程は、電解エッチング処理装置72による電解エッチング処理工程と、陽極酸化処理装置73による陽極酸化処理工程のそれぞれの工程の2倍の処理時間を要する。従って、めっき処理装置74が1台であって、電解エッチング処理装置72が電解エッチング処理工程を、陽極酸化処理装置73が陽極酸化処理工程をそれぞれ実施する場合には、これらの電解エッチング処理装置72及び陽極酸化処理装置73に待機時間が生じてしまう。これに対し、めっき処理装置74を複数台設置することで、電解エッチング処理装置72及び陽極酸化処理装置73に待機時間が生ずることを防止でき、生産性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、シリンダブロック1がV型多気筒エンジンのV型シリンダブロックの場合を述べたが、単気筒エンジンもしくは直列多気筒エンジンのシリンダブロックに対しても本発明を適用でき、または、シリンダブロック以外にめっき処理が施される部品に対しても本発明を適用できる。更に、搬送コンベアはローラコンベア75に限らず、ベルトコンベアなどの他の搬送コンベアであってもよい。
本発明に係るめっき処理ラインの第1の実施の形態を示す平面図。 図1の一部を示し、電解エッチング処理装置、陽極酸化処理装置またはめっき処理装置としてそれぞれ機能する表面処理装置を示す部分平面図。 図1及び図2の表面処理装置を示す全体正面図。 図3の表面処理装置における電極及びエアジョイント周りを示す断面図。 図4のシール治具を示し、(A)はシール部材の拡張状態を示す断面図、(B)はシール部材の収縮状態を示す断面図。 本発明に係るめっき処理ラインの第2の実施の形態を示す平面図。
符号の説明
1 シリンダブロック(被処理物)
3 シリンダ内周面(被処理面)
70 めっき処理ライン
71 脱脂加温装置(表面処理装置)
72 電解エッチング処理装置(表面処理装置)
73 陽極酸化処理装置(表面処理装置)
74 めっき処理装置(表面処理装置)
75 ローラコンベア(搬送コンベア)
79 脱脂槽
81 予備加温槽
92 位置決めピン
100 めっき処理ライン
101 電解エッチング・陽極酸化処理装置(表面処理装置)

Claims (8)

  1. 被処理物を処理液中に浸漬して表面処理する表面処理装置と、被処理物の被処理面に処理液を導いて前記被処理面を表面処理する表面処理装置とを含む表面処理装置が複数台設置され、これらの表面処理装置間に、前記被処理物を搬送する搬送コンベアが直線または曲線的に連続して配置され、前記表面処理装置は、被処理物の油分等を除去すると共に、この被処理物を所定温度に加温する脱脂加温処理工程を施す脱脂加温装置と、前記被処理物の前記被処理面をエッチングする電解エッチング処理工程を施す電解エッチング処理装置と、前記被処理物の前記被処理面に酸化皮膜を形成する陽極酸化処理工程を施す陽極酸化処理装置と、前記被処理物の前記被処理面にめっき皮膜を形成するめっき処理工程を施すめっき処理装置とを有し、これらの脱脂加温装置、電解エッチング処理装置、陽極酸化処理装置、めっき処理装置が、前記搬送コンベアの上流側から下流側へ向かって順次設置される一方、前記各表面処理装置は、前記搬送コンベアにて搬送された前記被処理物を所定位置に位置決めする位置決め手段を備え、前記搬送コンベアの最上流位置に配置された前記脱脂加温装置は、前記搬送コンベアにて搬送され前記所定位置に位置決めされた被処理物を、把持手段によって把持して被処理物全体を処理液中に浸漬移動してめっき前処理としての表面処理を実施可能に構成されると共に、前記脱脂加温装置の下流側に配置された前記電解エッチング処理装置、前記陽極酸化処理装置及び前記めっき処理装置は、前記搬送コンベアにて搬送され前記所定位置に位置決めされた被処理物の被処理面のみへ処理液を導いて表面処理としてのめっき前処理及びめっき処理を実施可能に構成されたことを特徴とするめっき処理ライン。
  2. 前記電解エッチング処理装置は電解エッチング処理工程後に、陽極酸化処理装置は陽極酸化処理工程後に、めっき処理装置はめっき処理工程後に、それぞれ、被処理物の被処理面へ圧縮空気を吹き付けてこの被処理面に付着した処理液を回収した後、この被処理面を水洗処理するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のめっき処理ライン。
  3. 前記陽極酸化処理装置は、陽極酸化処理工程を、被処理物の材質に応じて実行または省略可能に構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のめっき処理ライン。
  4. 前記電解エッチング処理装置と陽極酸化処理装置のそれぞれには2槽の薬液タンクが配置され、電解エッチング処理工程と陽極酸化処理工程のそれぞれでは、一方の槽で処理液を更新する際に、他方の槽で処理を実施可能に構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のめっき処理ライン。
  5. 前記電解エッチング処理工程と陽極酸化処理工程は、濃度と液温度の少なくとも一方が異なる同一種類の処理液が用いられ、これらの処理液が前記各工程時に切り替えて供給されることで、同一の表面処理装置にて実施可能に構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のめっき処理ライン。
  6. 前記電解エッチング処理装置及び陽極酸化処理装置の下流側に、めっき処理工程を同時に実施するめっき処理装置が複数台設置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のめっき処理ライン。
  7. 前記被処理物がエンジンのシリンダブロックであり、このシリンダブロックのシリンダ内周面が被処理面であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のめっき処理ライン。
  8. 前記搬送コンベアは、並列された多数本のローラが転動することで被処理物を水平方向に搬送するローラコンベアであることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のめっき処理ライン。
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