JP5222083B2 - 多方路光スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、多方路光スイッチに関し、より詳細には、複数のスイッチ素子より構成された多方路光スイッチにおいて、方路の切り替えの簡易化を可能とする多方路光スイッチに関する。
近年のネットワークの通信容量の増大に対応するため、複数の異なる波長の光を、1本の光ファイバに多重化して伝送する波長分割多重(WDM)伝送などの光伝送技術の研究開発が行われている。当初、WDM伝送は、ノード間を結ぶポイント・トゥー・ポイントに用いられるのみで、ノード内では、電気信号に変換されてから信号処理が行われていた。しかし、最近では、電気信号に変換することなく、光のまま信号処理ができる光アド・ドロップシステム(OADM)や、光クロスコネクトシステム(OXC)(非特許文献1参照)などの伝送システムが求められている。そのような伝送システムを実現するには、光のまま光信号の方路を切り替えることのできる、多方路光スイッチが不可欠である。
図1に、従来の多方路光スイッチの構成を示す。この多方路光スイッチは、7つの2分岐素子911〜917を3段、ツリー状に接続して形成したものであり、一つの入力/出力ポート900と、8つ(=2)の入力/出力ポート901〜908を有する。さらに、3段目の2分岐素子914〜917の2つの出力ポートに、それぞれゲート素子921〜928を接続し、各ポートの消光特性を向上させている。
ここで、図2を参照して多方路光スイッチを構成するスイッチ素子について説明する。2分岐素子やゲート素子として、マッハツェンダ干渉計(MZI)型素子が用いられている。MZI型素子は、2つの光カプラ909、910と、これら光カプラに挟まれた第1と第2の2本の光導波路994、995と、第1の光導波路994に形成された位相シフタ931と、光カプラ909につながる入力ポート990、991と、光カプラ910につながる出力ポート992、993より構成されている。位相シフタ931として薄膜ヒータなどが用いられ、薄膜ヒータに接続された電極に電力を与えることにより、薄膜ヒータが加熱され、熱光学効果により、光導波路の光学的光路長差を変化させることができる。
2分岐素子911〜917として用いる図2(a)のMZI型素子は、位相シフタを駆動しない初期状態で、2本の光導波路の光学的光路長差が0に設定されており、光はクロスポート(入力990→出力993、もしくは、入力991→出力992)より出力される。ここで位相シフタを用いて半波長の光学的光路長差を与えると、光が出力されるポートが切り替わり、光はスルーポート(入力990→出力992、もしくは、入力991→出力993)より出力される。このように、位相シフタの駆動により、2つの出力ポート間で、光が出力されるポートを切り替えることができる。
一方、ゲート素子921〜928として用いる図2(b)のMZI型素子は、位相シフタを駆動しない初期状態で、2本の光導波路の光学的光路長差が予め半波長に設定されており、光はクロスポートから出力されない。ここで位相シフタを用いて半波長の光学的光路長差を与え、2本の光導波路の光学的光路長差を0にすると、光はクロスポートから出力される。このように、位相シフタの駆動により、クロスポートの光を遮断または透過させることができる。
さて、図1に戻ると、各スイッチ素子には、位相シフタに接続された2本の電極があり、図に示すように配線されている。詳細には、2分岐素子911の一方の電極955を給電線、他方の電極951をグラウンド線とした。また、2分岐素子912と913の一方の電極957、956を給電線とし、他方の電極を共通化してグラウンド線952とした。また、2分岐素子914〜917の一方の電極961〜958を給電線とし、他方の電極を共通化してグラウンド線953とした。また、ゲート素子921〜928の一方の電極969〜962を給電線とし、他方の電極を共通化してグラウンド線954とした。特許文献1の図1に示すように、配線をグループごとに共通化することにより、電極の数を削減している。なお、特許文献1の図1では、一方の電極が省略されているが、電極を描くと図1のようになる。また、ここでは電極951、952、953、954をグラウンド線(制御線)、他方の955〜969を給電線としていが、特許文献1のように、電極951、952、953、954を給電線、他方の955〜969を制御線としても良い。
次に、方路の切り替えについて説明する。図3に、給電線、グラウンド線、及び、位相シフタ(薄膜ヒータ)の配線接続図を示す。ここでは説明を簡単にするため、図1の一点鎖線で囲った部分のみを取り上げる。この一点鎖線で囲った部分は4方路光スイッチであり、図1の8方路光スイッチは、2つの4方路光スイッチと、2分岐スイッチ素子911で構成された光スイッチと見ることができる。
図3(a)において、位相シフタ932、934、935、941、942、943、944は、それぞれ、MZI型素子912、914、915、921、922、923、924に形成された位相シフタであり、電極957、961、960、969、968、967、966につながっている。電気スイッチ971〜973を用いて電源を供給する電極を選択し、位相シフタを駆動することで、方路を切り替えることができる。2段の2分岐スイッチ素子と1段のゲートスイッチ素子からなる4方路光スイッチの場合、最大で3種類の電源が必要となる(図3(b)参照)。出力ポート901〜904に対する駆動電極を下記に示す。
1.光を出力ポート901より出力するには、電気デジタルスイッチ973で電極969を選択し、ゲート素子921に形成された位相シフタ941に給電する。
2.光を出力ポート902より出力するには、電気デジタルスイッチ972で電極961を、電気デジタルスイッチ973で電極968を選択し、2分岐素子914及びゲート素子922に形成された位相シフタ934及び941に給電する。
3.光を出力ポート903より出力するには、電気デジタルスイッチ971で電極957を、電気デジタルスイッチ972で電極960を、電気デジタルスイッチ973で電極967を選択し、2分岐素子912、915、及び、ゲート素子923に形成された位相シフタ932、935、及び、943に給電する。
4.光を出力ポート904より出力するには、電気デジタルスイッチ971で電極957を、電気デジタルスイッチ973で電極966を選択し、2分岐素子912及びゲート素子924に形成された位相シフタ932及び944に給電する。
上記駆動では、出力するポートごとに給電する電極の数が異なるため、消費電力が異なる。そこで、特許文献2に示すように、多方路光スイッチが形成された基板上に擬似薄膜ヒータを形成し、電力を印加することで、基板の温度を一定にする方法が報告されている。
特開第2004−177515号公報 特開第2005−250320号公報 M. Okuno, "Highly integrated PLC-type optical switches for OADM and OXC systems," Optical Fiber Communications Conference (OFC) 2003, Vol.1, pp. 169-170, 2003年3月23−28日
従来技術では、グラウンド線か給電線の一方を共有化することで、駆動電源の数を削減することができたが、光の方路の切り替えを行うには、方路ごとに適切なスイッチ素子の位相シフタを選択し、駆動する必要があり、複雑な電気スイッチの切り替え動作が必要であった。例えば、ツリー型の1×2スイッチとM段ゲート型スイッチ(NとMは1以上の整数)から構成された多方路光スイッチの場合、(N+M)グループの位相シフタがあり、方路の切り替えには、(N+M)グループそれぞれにつき、給電する位相シフタを適切に選択する必要があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、電極スイッチの切り替えの煩雑さを解消した多方路光スイッチを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、1方路当たり1つの駆動電極で切り替え動作が可能な多方路光スイッチを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数のスイッチ素子より構成された多方路光スイッチにおいて、前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、光路の切り替え、または、光の透過もしくは遮断を行う駆動手段を備え、前記複数のスイッチ素子のうちの第1のスイッチ素子において電力を印加しない初期状態から光を遮断する状態まで変化させるのに要する第1のパワーP1と、前記複数のスイッチ素子のうちの第2のスイッチ素子において電力を印加しない初期状態から光を遮断する状態まで変化させるのに要する第2のパワーP2が異なり、前記第1のスイッチ素子に配分されるパワーと前記第2のスイッチ素子に配分されるパワーの比率がP1/P2になるように、前記第1のスイッチ素子の駆動手段及び前記第2のスイッチ素子の駆動手段は、共通の電源によって駆動されることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の多方路光スイッチにおいて、前記第1のスイッチ素子の駆動手段と前記第2のスイッチ素子の駆動手段が、並列に接続されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の多方路光スイッチにおいて、前記複数のスイッチ素子のうちの第3のスイッチ素子の駆動手段が、前記第1のスイッチ素子の駆動手段と直列に接続されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の多方路光スイッチにおいて、前記第1から第3のスイッチ素子の駆動手段が抵抗発熱体であり、前記抵抗発熱体の抵抗値を夫々R1、R2、R3としたとき、R1とR3は夫々R2の半分に設定されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の多方路光スイッチにおいて、抵抗体が、前記第1のスイッチ素子の駆動手段と直列に接続されていることを特徴とする。
また、請求項6の記載の発明は、請求項5に記載の多方路光スイッチにおいて、前記第1および第2のスイッチ素子の駆動手段が抵抗発熱体であり、前記第3の駆動手段が抵抗値R3の抵抗体であり、前記第1および第2のスイッチ素子の発熱抵抗体の抵抗値を夫々R1、R2としたとき、R1とR3の和がR2に設定されていることを特徴とする。
また、請求項7の記載の発明は、請求項1に記載の多方路光スイッチにおいて、前記第1のスイッチ素子の駆動手段と前記第2のスイッチ素子の駆動手段が、直列に接続されていることを特徴とする。
また、請求項8の記載の発明は、請求項7に記載の多方路光スイッチにおいて、前記第1および第2のスイッチ素子の駆動手段が抵抗発熱体であり、前記第1のスイッチ素子の駆動手段の抵抗値をR1、前記第2のスイッチ素子の抵抗値をR2としたとき、R1/R2がP1/P2に等しいことを特徴とする。
また、請求項9の記載の発明は、請求項3または4に記載の多方路光スイッチにおいて、前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、入力光を2分波する光分波器と、前記光分波器に接続された第1の光導波路および第2の光導波路と、前記第1の光導波路と前記第2の光導波路を合波する光合波器と、前記光合波器に接続された1つ又は2つの出力ポートと、前記第1および第2の光導波路に形成された駆動手段とを備えるマッハツェンダ干渉計(MZI)型素子であり、前記MZI型素子のスイッチングパワーをPπとすると、前記第1および前記第3のスイッチ素子は、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有し、前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートに光を出力するのに要するパワーがそれぞれPπ/2である2分岐スイッチであり、前記第2のスイッチ素子は、電力を印加しない状態で、単一の出力ポートを有する場合には、前記単一の出力ポートの出力光が遮断されるように、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有する場合には、前記MZI型素子の前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートのいずれかの出力光が遮断されるように、前記第1の光導波路と前記第2の光導波路との光学的光路長差が設定されているゲートスイッチ素子であることを特徴とする。
また、請求項10の記載の発明は、請求項5または6に記載の多方路光スイッチにおいて、前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、入力光を2分波する光分波器と、前記光分波器に接続された第1の光導波路および第2の光導波路と、前記第1の光導波路と前記第2の光導波路を合波する光合波器と、前記光合波器に接続された1つ又は2つの出力ポートと、前記第1および第2の光導波路に形成された駆動手段とを備えるマッハツェンダ干渉計(MZI)型素子であり、前記MZI型素子のスイッチングパワーをPπとすると、前記第1のスイッチ素子は、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有し、前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートに光を出力するのに要するパワーがそれぞれPπ/2である2分岐スイッチであり、前記第2のスイッチ素子は、電力を印加しない状態で、単一の出力ポートを有する場合には、前記単一の出力ポートの出力光が遮断されるように、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有する場合には、前記MZI型素子の前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートのいずれかの出力光が遮断されるように前記第1の光導波路と前記第2の光導波路との光学的光路長差が設定されているゲートスイッチ素子であることを特徴とする。
また、請求項11の記載の発明は、請求項8に記載の多方路光スイッチにおいて、前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、入力光を2分波する光分波器と、前記光分波器に接続された第1の光導波路および第2の光導波路と、前記第1の光導波路と前記第2の光導波路を合波する光合波器と、前記光合波器に接続された1つ又は2つの出力ポートと、前記光導波路に形成された駆動手段とからなるマッハツェンダ干渉計(MZI)型素子であり、前記MZI型素子のスイッチングパワーをPπとすると、前記第1のスイッチ素子は、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有し、前記MZI型素子の前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートに光を出力するのに要するパワーがそれぞれPπ/2である2分岐スイッチであり、前記第2のスイッチ素子は、電力を印加しない状態で、単一の出力ポートを有する場合には、前記単一の出力ポートの出力光が遮断されるように、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有する場合には、前記MZI型素子の前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートのいずれかの出力光が遮断されるように前記第1の光導波路と第2の光導波路との光学的光路長差が設定されているゲートスイッチ素子であり、R1がR2の半分に設定されていることを特徴とする。
また、請求項12の記載の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載の多方路光スイッチにおいて、前記スイッチ素子の駆動手段と前記電源との間、または前記スイッチ素子の駆動手段間にダイオードを備えることを特徴とする。
また、請求項13の記載の発明は、請求項12に記載の多方路光スイッチにおいて、前記複数のスイッチ素子の駆動手段は、電気スイッチを介して前記電源に接続されていることを特徴とする。
また、請求項14の記載の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載の多方路光スイッチにおいて、前記スイッチ素子の一部を、光強度可変にしたことを特徴とする。
また、請求項15の記載の発明は、請求項1〜14のいずれかに記載の多方路光スイッチにおいて、前記第1のスイッチ素子は2分岐スイッチ素子であり、前記第2のスイッチ素子はゲートスイッチ素子であり、前記多方路光スイッチは、N段(Nは1以上の整数)の前記2分岐スイッチ素子で構成される1×2ツリー型スイッチと、前記ゲートスイッチ素子がM段(Mは1以上の整数)従属に接続された、2個のM段ゲート型スイッチとを備え、前記1×2ツリー型スイッチの2個の出力と前記2個のM段ゲート型スイッチの入力とが夫々導波路で接続されて、前記2個のM段ゲート型スイッチに2個の出力ポートが接続されていることを特徴とする。
また、請求項16の記載の発明は、請求項1〜14のいずれかに記載の多方路光スイッチにおいて、前記第1のスイッチ素子は2分岐スイッチ素子であり、前記第2のスイッチ素子はタップスイッチ素子であり、前記多方路光スイッチは、前記2分岐スイッチ素子で構成される1×2(Nは1以上の整数)ツリー型スイッチと、前記タップスイッチ素子がM段(Mは2以上の整数)従属に接続された、2個のM段タップ型スイッチとを備え、前記1×2ツリー型スイッチの2個の出力に夫々M段タップ型スイッチが接続されて、前記2個のM段タップ型スイッチに(2×M)個の出力ポートが接続されているか、または1段以上従属接続されたゲートスイッチ素子を通して(2×M)個の出力ポートが接続されていることを特徴とする。
また、請求項17の記載の発明は、請求項1〜16のいずれかに記載の多方路光スイッチにおいて、前記多方路光スイッチは、平面基板上に形成された石英系光導波路で構成され、前記駆動手段は、前記石英系光導波路の近傍に形成された薄膜ヒータであることを特徴とする。
また、請求項18の記載の発明は、請求項17に記載の多方路光スイッチにおいて、前記多方路光スイッチは、複数、平面基板上に形成されていることを特徴とする。
本発明を適用することにより、多方路光スイッチの方路の選択に必要な駆動を容易にすることができる。
1方路1駆動となる実施形態を適用すれば、1つの方路当たり1つの駆動で切り替え動作ができるので、駆動に必要な部品や制御が減り、コストを低減できる。
また、どの方路に切り替えるにも、駆動手段に印加するパワーが同じになる実施形態を適用すれば、方路によらず発生する熱を均一にすることができ、特性のばらつきを抑えることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図4(a)に、本発明の第1の実施形態における多方路光スイッチの配線設計、図4(b)に、多方路光スイッチの回路構成を示す。
この多方路光スイッチは、図5に示す2種類のマッハツェンダ干渉計(MZI)型素子より構成されている。MZI型素子は、二つの光カプラ111、112と、これら光カプラに挟まれた第1と第2の2本の光導波路145、146と、第1と第2の光導波路にそれぞれ形成された薄膜ヒータ201、301と、光カプラ111につながる入力ポート141、142と、光カプラ112につながる出力ポート143、144より構成されている。薄膜ヒータに接続された電極501、508、または、電極504、507に給電することにより、薄膜ヒータが加熱され、熱光学効果により、第1の光導波路145と第2の光導波路146との光学的光路長差を変化させることができる。ここで用いる薄膜ヒータは、スイッチ素子の光路の切り替え、または、光の透過もしくは遮断を行う駆動手段の一例であり、その他の手段を用いても良い。
2分岐素子401〜407として用いる図5(a)のMZI型素子は、位相シフタ(駆動手段に対応)を駆動しない初期状態で、2本の光導波路の光学的光路長差はλc/4(λcは波長)に設定されている。薄膜ヒータ201に給電した時の光学的光路長差を正、薄膜ヒータ301に給電した時の光学的光路長差を負とし、薄膜ヒータに印加するパワーを変化させた時のMZI型素子の出力光強度の変化の様子を図6(a)に示す。横軸は、光を透過から遮断まで変化させるのに要するスイッチングパワーPπで規格化した印加電力である。スルーは、141と143を通したパス、もしくは、142と144を通したパス、クロスは、141と144を通したパス、もしくは、142と143を通したパスである。電力を印加しない初期状態では、入力光は2本の出力ポートより50%ずつ出力される。ここで、+Pπ/2の電力を印加すると、光はスルーポートのみから出力され、クロスポートは遮断される。一方、−Pπ/2の電力を印加すると、光はクロスポートのみから出力され、スルーポートは遮断される。
ゲートスイッチ素子411〜418として用いる図5(b)のMZI型素子は、位相シフタを駆動しない初期状態で、2本の光導波路の光学的光路長差はλc/2(λcは波長)に設定されている。薄膜ヒータ211に給電した時の光学的光路長差を正、薄膜ヒータ311に給電した時の光学的光路長差を負とし、薄膜ヒータに印加するスイッチングパワーを変化させた時のMZI型素子の出力光強度の変化の様子を図6(b)に示す。電力を印加しない初期状態では、光はスルーポートのみから出力され、クロスポートは遮断される。ここで、+Pπの電力を印加すると、光はクロスポートのみから出力され、スルーポートは遮断される。
上記MZI型素子の駆動を下記表にまとめる。
Figure 0005222083
上記で説明したように、2分岐スイッチ素子とゲートスイッチ素子では、駆動に要するパワーが異なる。本発明は、複数のスイッチ素子からなり、少なくとも1つのスイッチ素子(第2のスイッチ素子)は駆動に要するパワーが他のスイッチ素子(第1のスイッチ素子)とは異なる多方路光スイッチにおいて、駆動手段の配線設計を工夫し、簡単に共通駆動できるようにしたものである。
図4(b)において、本回路は、3段の2分岐スイッチ素子401(1段目)、402〜403(2段目)、404〜407(3段目)と、1段目と2段目の2分岐スイッチ素子を接続する光導波路121、122と、2段目と3段目の2分岐スイッチ素子を接続する光導波路123〜126で構成される1×2(=1×8)ツリー型スイッチと、2(=8)個の1段ゲート型スイッチ411〜418とからなり、1×8ツリー型スイッチの2(=8)個の出力と、2(=8)個の1段ゲート型スイッチの入力が、導波路127〜134で接続され、2(=8)個の1段ゲート型スイッチ411〜418に8個の出力ポート101〜108が接続されている。説明を簡単にするため、図4(a)の一点鎖線で囲った部分(4方路光スイッチ)を取り出し、その詳細な設計図を図7に示す。
本実施形態では、1×2(=1×8)ツリー型スイッチのi段目とj段目(iとjは1≦i<j≦Nを満たす整数)のスイッチ素子の駆動手段を直列に接続した。より詳細には、ツリー型スイッチのi(=2)段目の2分岐スイッチ素子402の第1の光導波路に形成された薄膜ヒータ202と、ツリー型スイッチのj(=3)段目の2分岐スイッチ素子404の第1の光導波路に形成された薄膜ヒータ204が、電極525により直列に接続され、ツリー型スイッチのi(=2)段目の2分岐スイッチ素子402の第1の光導波路に形成された薄膜ヒータ202と、ツリー型スイッチのj(=3)段目の2分岐スイッチ素子404の第2の光導波路に形成された薄膜ヒータ304が、電極526により直列に接続されている。また、ツリー型スイッチのi(=2)段目の2分岐スイッチ素子402の第2の光導波路に形成された薄膜ヒータ302と、ツリー型スイッチのj(=3)段目の2分岐スイッチ素子405の第1の光導波路に形成された薄膜ヒータ205が、電極527により直列に接続され、ツリー型スイッチのi(=2)段目の2分岐スイッチ素子402の第2の光導波路に形成された薄膜ヒータ302と、ツリー型スイッチのj(=3)段目の2分岐スイッチ素子405の第2の光導波路に形成された薄膜ヒータ305が、電極528により直列に接続されている。
図8(a)に、電極と薄膜ヒータの接続関係を示す。本配線の特徴を、出力ポート101から出力される場合で説明する。電極503と電極502は、多方路光スイッチの外部で、電気的に接続され、グラウンドに接続されている。電極516と電極524は駆動電極チャネル1であり、多方路光スイッチの外部で、電源に接続されている。駆動電極チャネル1に給電すると、2分岐スイッチ素子402を第1のスイッチ素子、ゲートスイッチ素子411を第1のスイッチ素子とした時、第1のスイッチ素子の駆動手段202と、第2のスイッチ素子の駆動手段311が並列に共通駆動される。また、2分岐スイッチ素子404を第3のスイッチ素子とした時、第3のスイッチ素子の駆動手段204が、第1のスイッチ素子の駆動手段202と直列に駆動される。
図8(b)にこの時の電気回路図を示す。駆動手段202、204、311の抵抗値Ra、Rb、RcをそれぞれR、α・R、β・Rと置く。直列に接続された駆動手段202、204に電流Ia,b=V/[(1+α)・R]を流すと、駆動手段202、204に印加されるパワーは、それぞれ、Pa=V/[(1+α)・R]、Pb=α・V/[(1+α)・R]となる。駆動手段311に電流Ic=V/(β・R)を流すと、印加されるパワーは、Pc=V/(β・R)となる。したがって、印加されるパワーの比率は、Pa:Pb:Pc=β:(α・β):(1+α)である。
図5のスイッチ素子を駆動するのに要するパワーは、それぞれPπ/2、Pπなので、第1および第3のスイッチ素子の駆動に要するパワーはP1=Pπ/2、第2のスイッチ素子の駆動に要するパワーはP2=Pπである。第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子の駆動手段を共通駆動した時に、配分されるパワーの比率がP1/P2=1/2になるようにすれば、本発明の目的とする多方路光スイッチとなる。ここで第1および第3のスイッチ素子が、同じ設計の2分岐素子であるとすると、α=1である。したがって、P1/P2=1/2=Pa/Pcより、β=2となるよう設計すれば良い。この時、第1から第3のスイッチ素子の駆動手段の抵抗値はそれぞれ、Ra=R、Rb=R、Rc=2Rで、RaとRbは夫々Rcの半分である。
以上、説明したように共通駆動することで、駆動電極チャネル1を駆動するだけで、光を出力ポート101より出力させることができた。同様に、駆動電極チャネル2〜4を共通駆動することで、光をそれぞれ出力ポート102〜104より出力させることができた。このように、光の方路ごとに1つの駆動電極に給電するだけで容易に切り替えができ、従来の煩雑な駆動を解消した。
なお、駆動手段には抵抗発熱体を用いることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、1×8光スイッチを構成する1×4光スイッチに本発明を適用した。本実施形態では、1×8光スイッチに本発明を適用した場合を説明する。図9の多方路光スイッチは、第1の実施形態と同じように、1×8ツリー型スイッチと1段ゲート型スイッチからなり、2方路光スイッチに2つの4方路光スイッチが接続された光スイッチとみることもできる。
2方路光スイッチ431は、図10に示すMZI型素子より構成されている。位相シフタを駆動しない初期状態で、2本の光導波路の光学的光路長差は0に設定されている。薄膜ヒータに印加するパワーを変化させた時のMZI型素子の出力光強度の変化の様子を図10(c)に示す。電力を印加しない初期状態では、光はクロスポートのみから出力され、スルーポートは遮断される。ここで、±Pπの電力を印加すると、光はスルーポートのみから出力され、クロスポートは遮断される。
4方路光スイッチ部の駆動は第1の実施形態で説明したので省略する。薄膜ヒータにパワーを印加しない状態で、光は2方路光スイッチ431のクロスポートから出力される。そのため、図9の1×8光スイッチの出力ポート101〜104に出力する場合は、図11(a)に示すように4方路光スイッチ部の駆動に加えて2方路光スイッチ431の薄膜ヒータ201を並列に接続して共通駆動する。出力ポート105〜108に出力する場合は、図11(b)に示すように4方路光スイッチ部の駆動のみでよい。
1×2ツリー型スイッチと、M段ゲート型スイッチとからなる多方路光スイッチにおいて、Nが偶数の時は、i段目とj段目(iとjは1≦i<j≦Nを満たす整数)のスイッチ素子の駆動手段を直列に接続し、N/2個の直列に接続した駆動手段を、第2のスイッチ素子の駆動手段と並列接続して、共通駆動してもよい。一方、本実施形態のように、Nが奇数の時は、i段目とj段目のスイッチ素子の駆動手段を直列に接続していくと、1段だけ駆動手段が余る。その場合、本実施形態のように駆動すればよい。
(第3の実施形態)
1×2ツリー型スイッチからなる多方路光スイッチにおいて、Nが3以上の整数で奇数である時、第1と第2の実施形態で説明したように、i段目とj段目(iとjは1≦i<j≦Nを満たす整数)のスイッチ素子の駆動手段を直列に接続し(N−1)/2組の直列接続のペアを作ると、N段目のうちの1つのスイッチ素子の駆動手段が余る。そこで、本実施形態では、図12(a)に示すように、多方路光スイッチを構成するスイッチ素子の駆動手段とは別に設けた第3の駆動手段611を、第1のスイッチ素子の駆動手段201に直列に接続する。
図13に、電極と駆動手段の接続関係を示す。本実施形態では、Nが3の場合を説明する。1×8ツリー型スイッチの2段目と3段目のスイッチ素子の駆動手段302と205を電極527で直列に接続し、駆動手段302のもう一方の電極502をグラウンド線、駆動手段205のもう一方の電極514を給電線とした(符号は図7(a)を参照)。1×8ツリー型スイッチの1段目のスイッチ素子を第1のスイッチ素子401とし、第1のスイッチ素子401の駆動手段201につながる一方の電極501はグラウンド線、他方の電極508は、第3の駆動手段611の一方の電極533に接続した。第3の駆動手段611の他方の電極534は、給電線とした。そして、電極514と電極534は並列に接続し、電源に接続した。
また、第1と第2の実施形態の多方路光スイッチのように、1×8ツリー型スイッチの後段に、ゲート型スイッチを接続しても良い。図4(b)の入力ポート100から光を入力し、出力ポート103から光を出力する場合を説明する。図13に示すように、直列に接続された2分岐素子401の駆動手段201と第3の駆動手段611と、直列に接続された2分岐素子402の駆動手段302と2分岐素子405の駆動手段205と、ゲート素子413の駆動手段313が、並列接続されるよう、電極534、514、522をつなぎ、電源に接続した。第1の実施形態と同様に、駆動手段302と205は、抵抗値Rの抵抗発熱体を用い、駆動手段313は、抵抗値2・Rの抵抗発熱体を用いた。ここで、第1のスイッチ素子401の駆動手段201の抵抗値をR1、第2のスイッチ素子413の駆動手段313の抵抗値をR2とすると、第3の駆動手段611として、抵抗体R3=R2−R1の抵抗体を用いた。すなわち、第3の駆動手段611として、R1とR3の和が、R2と等しくなるような抵抗体を用いれば、第1のスイッチ素子に配分されるパワーと第2のスイッチ素子に配分されるパワーの比率がP1/P2になるよう共通駆動できる。
以上のような構成にすることにより、1×2ツリー型スイッチからなる多方路光スイッチにおいて、Nが3以上の整数で奇数であるときでも、1方路につき1チャネルの駆動で切り替えのできる多方路光スイッチを実現した。
(第4の実施形態)
第1から第3の実施形態では、多方路光スイッチ上で、一部の駆動手段の電極が互いに接続されていたが、図14に示す本発明の第4の実施形態における多方路光スイッチのように、電極を多方路光スイッチ外部に取り出し、図15に示すように、外部で電気的に接続し、共通駆動しても良い。
また、図14(b)に示すように、MZI型素子の第1の導波路に形成された薄膜ヒータ211、212を駆動し、光の遮断と透過を切り替えても良いし、MZI型素子の第2の導波路に形成された薄膜ヒータ313、314を駆動し、光の遮断と透過を切り替えても良い。
(第5の実施形態)
第1の実施形態で示した図8(a)では、駆動するチャネルを切り替える時に、電極を2本ずつ電源に接続した。このとき、例えば駆動電極チャネル1を駆動する場合は、電極516と524は接続されるが、電極515と523が接続されていないように注意する必要がある。そうでなければ、駆動電極チャネル1に流した電流が、薄膜ヒータ304と312を通して流れてしまう。
そこで、図16に示すように、第3のスイッチ素子の駆動手段と電源の間、または、図示しないが、第3のスイッチ素子の駆動手段と第1のスイッチ素子の駆動手段の間に、それぞれダイオードを挿入した。このようにスイッチ素子の駆動経路にダイオードを挿入すれば、電流の逆流が防止され、電極524と516、電極515と523、電極522と514、電極513と521を電気的に接続しても、電流の逆流を防ぐことができる。
(第6の実施形態)
図17に示すように、2×1の電気スイッチ631を用い、駆動電極チャネル1〜4の駆動時に、それぞれ電極524と516、電極515と523、電極522と514、電極513と521を電源601に電気的に接続すれば、1つの電源のみで共通駆動でき、駆動経路を切り替えることができる。
(第7の実施形態)
図18に、本発明の第7の実施形態における多方路光スイッチを示す。本実施形態の多方路光スイッチの回路構成は、図4(b)において、2分岐スイッチ素子401の出力の導波路121と122につながる二つの4方路光スイッチのうち、導波路122につながる4方路光スイッチと同じ導波路構成である。異なるのは、駆動手段の接続設計である。
本実施形態では、多段に接続された多方路光スイッチにおいて、i段目の第1のスイッチ素子とj段目の第2のスイッチ素子の駆動手段を直接に接続した。
1×2ツリー型スイッチとM段ゲート型スイッチからなる多方路光スイッチの場合を詳細に説明する。1×2ツリー型スイッチのi段目(1≦i≦N−1)の2分岐スイッチ素子403の第1の導波路に形成された駆動手段203と、1×2ツリー型スイッチのi+1段目の2分岐スイッチ素子406の第1と第2の導波路に形成された駆動手段206と306が、電極529、530により直接に接続されており、1×2ツリー型スイッチのi段目の2分岐スイッチ素子403の第2の導波路に形成された駆動手段303と、1×2ツリー型スイッチのi+1段目の2分岐スイッチ素子407の第1と第2の導波路に形成された駆動手段207と307が、電極531、532により直列に接続されている。図18はN=2の場合であるが、N=3以上の場合も同様の接続を行えばよい。続いて、1×2ツリー型スイッチのN段目にある、2N-1個の2分岐素子の第1と第2の導波路に形成された駆動手段206と306、207と307が、2N-1個の2分岐素子の出力につながる2個のM段ゲート型スイッチの1段目のゲートスイッチ素子415〜418の駆動手段315、316、217、218に、電極512、511、510、509により直列に接続されている。図18はM=1の場合であるが、Mが2以上の場合、M段ゲート型スイッチのj段目(1≦j≦M−1)のゲートスイッチ素子の駆動手段とj+1段目のゲートスイッチ素子の駆動手段を直列に接続すればよい。
図19(a)に、電極と駆動手段として薄膜ヒータの接続関係、図19(b)に電気回路図を示す。122から入力した光を107に出力する場合を説明する。駆動手段303、207、217の抵抗値Ra、Rb、RcをそれぞれR、α・R、β・Rと置く。直列に接続された駆動手段303、207、217に電流I=V/[(1+α+β)・R]を流すと、駆動手段303、207、217に印加されるパワーは、それぞれ、Pa=I・R、Pb=I・α・R、Pc=I・β・Rとなる。ただし、電圧源で電圧Vをかけた時に流れる電流をI、もしくは、電流源で電流Iを流した時にかかる電圧をVとした。したがって、印加されるパワーの比率は、Pa:Pb:Pc=1:α:βである。すなわち、Pa/Pc=Ra/Rc=1/βである。
ここで、αとβは任意であるが、どの方路に切り替えるにも消費されるパワーが一定となる多方路光スイッチを実現するには、第1のスイッチ素子として図5(a)に示すMZI型2分岐スイッチ素子、第2のスイッチ素子として図5(b)に示すMZI型ゲートスイッチ素子を用い、α=1、β=2に設定すれば良い。この時、Ra/Rc=1/2である。消費パワーは、光を出力するポートに寄らず、P=4・I・Rである。
以上、説明したように共通駆動することで、電源チャネル3を駆動するだけで、光を出力ポート107より出力させることができた。同様に、電源チャネル1、2、4を共通駆動することで、光をそれぞれ出力ポート105、106、108より出力させることができた。このように、1つの駆動のみで1方路の選択ができる多方路光スイッチを実現した。
(第8の実施形態)
図20に、本発明の第8の実施形態における多方路光スイッチを示す。回路構成は1×2(N=2)ツリー型スイッチとM段(M=2)ゲート型スイッチからなる多方路光スイッチである。これまでの実施形態と異なるのは、スイッチ素子の一部を、遮断から透過まで光強度を連続的に可変にした可変光アッテネータとして用いたことである。
どのスイッチ素子を用いても良いが、M段ゲート型スイッチのj段目(1≦j≦M)のゲートスイッチ素子を可変光アッテネータとして機能させた。図6(b)に示すように、初期状態では、クロスポートの光は遮断され、光強度は0であるが、駆動手段にパワーをかけると、光強度は0から1まで連続的に変化し、Pπのパワーで光は透過する。
また、例えば、図21に示すように、1×2(N=2)ツリー型スイッチとM段ゲート型スイッチのM−1段目までの駆動手段を、方路切り替え用として共通駆動し、M段ゲート型スイッチのM段目の駆動手段を、光強度調整用として駆動させても良い。さらに、第1の実施形態で説明したように、方路の切り替えごとに、使用する電極を共通化し、電源を接続しても良いし、第5の実施形態で説明したように、ダイオードを備えても良いし、第6の実施形態で説明したように、共通化した電極を電気スイッチで切り替え、駆動しても良い。図21では、4チャネルの2×1電気スイッチ631と、4チャネルの1×1電気スイッチ632を用いた。
本実施形態では、M段ゲート型スイッチの、M段目のゲートスイッチ素子の駆動手段のみを独立させ、方路切り替えの駆動手段とは独立させて、光強度を調整したが、どのスイッチ素子を可変光アッテネータとしても良いし、1段目からM段目までの複数のスイッチ素子を同時に駆動し、光強度可変にしても良い。
(第9の実施形態)
図22に示す本発明の第9の実施形態における多方路光スイッチは、平面基板上に形成され、2分岐スイッチ素子で構成される1×2(N=1)ツリー型スイッチ434と、タップスイッチ(411と412)がM段(M=2)従属に接続された、2(=2)個のM段タップ型スイッチ(436)とからなり、1×2ツリー型スイッチの2個の出力に、それぞれ2段タップ型スイッチが接続されている。そして、2個の2段タップ型スイッチを構成するタップスイッチ素子411、412、413、414に、それぞれゲートスイッチ素子419、420、421、422が接続され、これらゲートスイッチ素子に2×M(=4)個の出力ポート101〜104が接続されている。
本実施形態では、第3の実施形態で説明したように、2分岐素子434の駆動手段に、第3の駆動手段を直列に接続している。本実施形態では、駆動手段として平面基板上に形成された薄膜ヒータを用いた。
また、第3の駆動手段は、スイッチ素子から離した位置に形成した。第3の駆動手段の熱により、スイッチ素子の駆動に影響が無いようにするためである。また、薄膜ヒータの近傍に断熱溝を形成し、熱クロストークの抑制、消費電力の低減を行っても良い。
さらに、本実施形態では、グラウンド線を平面基板上で共通化し、電極数を減らすことで、多方路光スイッチを小型にした。
さらにまた、本実施形態では、第4の実施形態で説明したように、電極を多方路光スイッチ外部に取り出し、外部で電気的に接続した。電極を外部に取り出すため、平面基板上に電極端子を形成し、電極端子551、554、557、560をグラウンド線、電極端
子552、553、555、556、558、559、561〜564を給電線とした。
本実施形態では、2(=2)個のM(=2)段タップ型スイッチに2×M(=4)個のゲートスイッチ素子419、420、421、422を通して出力したが、ゲートスイッチ素子を用いず、タップ型スイッチから直接出力してもよい。
(第10の実施形態)
図23に示す本発明の第10の実施形態における多方路光スイッチは、平面基板上に形成され、2分岐スイッチ素子で構成される1×2(N=2)ツリー型スイッチ434と、タップスイッチ素子(411と412)がM段(M=2)従属に接続された、2(=4)個のM段タップ型スイッチ(436)とからなり、1×2ツリー型スイッチの4個の出力に、それぞれ2段タップ型スイッチが接続されている。そして、4個の2段タップ型スイッチを構成するタップスイッチ素子411〜418に、それぞれゲートスイッチ素子419〜426が接続され、これらゲートスイッチ素子に2×M(=8)個の出力ポートが接続されている。
(第11の実施形態)
図24に示す本発明の第11の実施形態における多方路光スイッチは、多方路光スイッチが複数、平面基板上に形成されている。
多方路光スイッチ431、432、433は、N段(N=1)の2分岐スイッチ素子で構成される1×2ツリー型スイッチ434と、ゲートスイッチ素子がM段(M=2)従属に接続された、2(=2)個の2段ゲート型スイッチ435とからなり、1×2ツリー型スイッチの2個の出力と、2個の2段ゲート型スイッチの入力とがそれぞれ導波路で接続され、2個の2段ゲート型スイッチに、2個の出力ポートが接続されている。
本実施形態では、同じ構成の多方路光スイッチを複数、平面基板上に並べたが、異なる構成の多方路光スイッチを平面基板上に集積しても良いし、同一回路構成の多方路光スイッチを複数形成し、互いに電極設計が異なるようにしても良い。また、多方路光スイッチとは異なる光回路を平面基板上に集積しても良い。
(第12の実施形態)
第9〜11の実施形態で述べた平面型光回路は、図25に示すように作製した。平面基板161上に火炎堆積法でSiOを主体にした下部クラッドガラススート162、SiOにGeOを添加したコアガラススート163を堆積した。((a))。その後、1000℃以上の高温でガラス透明化を行った。この時に、下部クラッドガラス層164、コアガラス165は設計した厚さとなるように、ガラスの堆積を行った((b))。引き続き、フォトリソグラフィ技術を用いてコアガラス165上にエッチングマスク166を形成し((c))、反応性イオンエッチングによってコアガラス165のパターン化を行った((d))。エッチングマスク166を除去した後、上部クラッドガラス167を再度火炎堆積法で形成した。上部クラッドガラス167にはBやPなどのドーパントを添加してガラス転移温度を下げ、それぞれのコアガラス165とコアガラス165の狭い隙間にも上部クラッドガラス167が入り込むようにした((e))。続いて、上部クラッド167の上面にAuの電気配線と電極端子、及び窒化タンタルの薄膜ヒータを形成し、電極端子の開口部を除く領域を石英の絶縁膜で覆った。電気配線と電極端子はAuで、薄膜ヒータは窒化タンタルで形成したが、その他の材料を用いても良い。また、窒化タンタル上にAuを形成するなど、2種類以上の材料を用いて電気配線や電極端子を作製しても良い。電気配線層を作製した後、薄膜ヒータ近傍に断熱溝(図示せず)を形成した。
上記で述べた平面型光回路は、主にシリコン基板上の石英系ガラス導波路を用いた例を示したが、その導波路材料がポリイミド、シリコン、半導体、LiNbOなどであってもよい。また、例えばその製造方法が、スピンコート法、ゾルゲル法、スパッタ法、CVD法、イオン拡散法、イオンビーム直接描画法などであっても本発明は適用可能である。また、基板もシリコンに限定するものではなく、石英などその他の材料を用いても良い。また、駆動手段として、薄膜ヒータを用いた熱光学効果を利用したが、電気光学効果、磁気光学効果など、その他の手段を用いても良い。
各実施形態では、多方路光スイッチを構成するスイッチ素子として、MZI型素子を用いる場合を説明したが、任意のスイッチ素子を用いることができる。また、MZI型素子のそれぞれは、2入力2出力の光分波器と、2入力2出力の光合波器と、これら光分波器と光合波器に挟まれた第1および第2の光導波路と、第1および第2の光導波路に形成された駆動手段により形成したが、MZI型素子の構成はこれに限定されない。例えば、光分波器と光合波器は、異なる種類のものを用いることができる。また、例えば、入力光を2分波する光分波器として、2入力2出力の光分波器の代わりにY分岐型の光分波器を用いたMZI型素子でも、2分岐素子として同様に駆動させることができる。また、光分波器として1入力2出力のY分岐、光合波器として2入力1出力のY分岐を用いたMZI型素子をゲートスイッチ素子として用いることができる。
従来技術における多方路スイッチの構成を示す図である。 (a)は、従来技術における多方路スイッチを構成する2分岐スイッチを、(b)は、ゲートスイッチ素子を示す図である。 (a)は、従来技術における薄膜ヒータの配線接続設計図を、(b)は、概念図を示す図である。 (a)は、第1の実施形態における多方路スイッチの電気配線設計図を、(b)は、光スイッチ構成を示す図である。 (a)は、第1の実施形態における多方路スイッチを構成する2分岐スイッチを、(b)は、ゲートスイッチ素子を示す図である。 (a)は、第1の実施形態における多方路スイッチを構成する2分岐スイッチの光強度を、(b)は、ゲートスイッチ素子の光強度を示す図である。 (a)および(b)は、第1の実施形態における多方路スイッチの配線の詳細を示す図である。 (a)は、第1の実施形態における薄膜ヒータの配線接続設計図を、(b)は、概念図を示す図である。 第2の実施形態における多方路スイッチを示す図である。 (a)は、第2の実施形態における多方路スイッチを構成する2分岐スイッチ素子の拡大図を、(b)は、2分岐スイッチ素子の概略図を、(c)は、2分岐スイッチ素子の光強度を示す図である。 (a)および(b)は、第2の実施形態における薄膜ヒータの配線接続設計図である。 (a)および(b)は、第3の実施形態における電気配線設計図である。 第3の実施形態における薄膜ヒータの配線接続設計図である。 第4の実施形態における多方路スイッチの配線の詳細を示す図である。 第4の実施形態における配線接続を示す図である。 第5の実施形態における配線接続を示す図である。 第6の実施形態における配線接続を示す図である。 第7の実施形態における多方路スイッチを示す図である。 (a)は、第7の実施形態における薄膜ヒータの配線接続設計図であり、(b)は、概念図を示す図である。 第8の実施形態における電気配線設計図を示す図である。 第8の実施形態における配線接続を示す図である。 第9の実施形態における多方路スイッチを示す図である。 第10の実施形態における多方路スイッチを示す図である。 第11の実施形態における多方路スイッチを示す図である。 平面基板上に形成された多方路スイッチの製造工程を示す図である。
符号の説明
100、101、102、103、104、105、106、107、108 入力/出力ポート
111、112 光カプラ
121、122、123、124、125、126、127、128、129、130、131、132、133、134 導波路
141、142、143、144 入力/出力ポート
145、146 導波路
161 平面基板
162 下部クラッドガラススート
163 コアガラススート
164下部クラッドガラス
165 コアガラス
166 エッチングマスク
167 上部クラッドガラス
201、202、203、204、205、206、207 2分岐スイッチのヒータ1
211、212、217、218 ゲートスイッチのヒータ1
301、302、303、304、305、306、307 2分岐スイッチのヒータ2
311、312、313、314、315、316 ゲートスイッチのヒータ2
401、402、403、404、405、406、407 2分岐素子
411、412、413、414、415、416、417、418、419、420、421、422、423、424、425、426 ゲート素子、または、タップスイッチ素子
430 4方路光スイッチ
431 432、433 2方路光スイッチ
434 ツリー型スイッチ
435 ゲート型スイッチ
436 タップ型スイッチ
501、502、503、504、505、506、507、508、509、510、511、512、513、514、515、516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、639、540、541、542 電極
551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564 電極端子
601、602、603、604 電源
611、612 外部抵抗
621、622、623、624 ダイオード
631、632 電気スイッチ
900、901、902、903、904、905、906、907、908 入力/出力ポート
909、910 光カプラ
990、991、992、993 入力/出力ポート
994 第1の導波路
995 第2の導波路
911、912、913、914、915、916、917 2分岐素子
921、922、923、924、925、926、927、928 ゲート素子
951、952、953、954、955、956、957、958、959、960、961、962、963、964、965、966、967、968、969 電極
931、932、934、935、941、942、943、944 ヒータ
971、972、973 電気デジタルスイッチ

Claims (18)

  1. 複数のスイッチ素子より構成された多方路光スイッチにおいて、
    前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、光路の切り替え、または、光の透過もしくは遮断を行う駆動手段を備え、
    前記複数のスイッチ素子のうちの第1のスイッチ素子において電力を印加しない初期状態から光を遮断する状態まで変化させるのに要する第1のパワーP1と、前記複数のスイッチ素子のうちの第2のスイッチ素子において電力を印加しない初期状態から光を遮断する状態まで変化させるのに要する第2のパワーP2が異なり、
    前記第1のスイッチ素子に配分されるパワーと前記第2のスイッチ素子に配分されるパワーの比率がP1/P2になるように、前記第1のスイッチ素子の駆動手段及び前記第2のスイッチ素子の駆動手段は、共通の電源によって駆動されることを特徴とする多方路光スイッチ。
  2. 請求項1に記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記第1のスイッチ素子の駆動手段と前記第2のスイッチ素子の駆動手段が、並列に接続されていることを特徴とする多方路光スイッチ。
  3. 請求項2に記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記複数のスイッチ素子のうちの第3のスイッチ素子の駆動手段が、前記第1のスイッチ素子の駆動手段と直列に接続されていることを特徴とする多方路光スイッチ。
  4. 請求項3に記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記第1から第3のスイッチ素子の駆動手段が抵抗発熱体であり、
    前記抵抗発熱体の抵抗値を夫々R1、R2、R3としたとき、R1とR3は夫々R2の半分に設定されていることを特徴とする多方路光スイッチ。
  5. 請求項2に記載の多方路光スイッチにおいて、
    抵抗体が、前記第1のスイッチ素子の駆動手段と直列に接続されていることを特徴とする多方路光スイッチ。
  6. 請求項5に記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記第1および第2のスイッチ素子の駆動手段が抵抗発熱体であり、
    前記第3の駆動手段が抵抗値R3の抵抗体であり、
    前記第1および第2のスイッチ素子の発熱抵抗体の抵抗値を夫々R1、R2としたとき、R1とR3の和がR2に設定されていることを特徴とする多方路光スイッチ。
  7. 請求項1に記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記第1のスイッチ素子の駆動手段と前記第2のスイッチ素子の駆動手段が、直列に接続されていることを特徴とする多方路光スイッチ。
  8. 請求項7に記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記第1および第2のスイッチ素子の駆動手段が抵抗発熱体であり、
    前記第1のスイッチ素子の駆動手段の抵抗値をR1、前記第2のスイッチ素子の抵抗値をR2としたとき、R1/R2がP1/P2に等しいことを特徴とする多方路光スイッチ。
  9. 請求項3または4に記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、
    入力光を2分波する光分波器と、
    前記光分波器に接続された第1の光導波路および第2の光導波路と、
    前記第1の光導波路と前記第2の光導波路を合波する光合波器と、
    前記光合波器に接続された1つ又は2つの出力ポートと、
    前記第1および第2の光導波路に形成された駆動手段と
    を備えるマッハツェンダ干渉計(MZI)型素子であり、
    前記MZI型素子のスイッチングパワーをPπとすると、
    前記第1および前記第3のスイッチ素子は、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有し、前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートに光を出力するのに要するパワーがそれぞれPπ/2である2分岐スイッチであり、
    前記第2のスイッチ素子は、電力を印加しない状態で、単一の出力ポートを有する場合には、前記単一の出力ポートの出力光が遮断されるように、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有する場合には、前記MZI型素子の前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートのいずれかの出力光が遮断されるように、前記第1の光導波路と前記第2の光導波路との光学的光路長差が設定されているゲートスイッチ素子であることを特徴とする多方路光スイッチ。
  10. 請求項5または6に記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、
    入力光を2分波する光分波器と、
    前記光分波器に接続された第1の光導波路および第2の光導波路と、
    前記第1の光導波路と前記第2の光導波路を合波する光合波器と、
    前記光合波器に接続された1つ又は2つの出力ポートと、
    前記第1および第2の光導波路に形成された駆動手段と
    を備えるマッハツェンダ干渉計(MZI)型素子であり、
    前記MZI型素子のスイッチングパワーをPπとすると、
    前記第1のスイッチ素子は、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有し、前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートに光を出力するのに要するパワーがそれぞれPπ/2である2分岐スイッチであり、
    前記第2のスイッチ素子は、電力を印加しない状態で、単一の出力ポートを有する場合には、前記単一の出力ポートの出力光が遮断されるように、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有する場合には、前記MZI型素子の前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートのいずれかの出力光が遮断されるように前記第1の光導波路と前記第2の光導波路との光学的光路長差が設定されているゲートスイッチ素子であることを特徴とする多方路光スイッチ。
  11. 請求項8に記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記複数のスイッチ素子のそれぞれは、
    入力光を2分波する光分波器と、
    前記光分波器に接続された第1の光導波路および第2の光導波路と、
    前記第1の光導波路と前記第2の光導波路を合波する光合波器と、
    前記光合波器に接続された1つ又は2つの出力ポートと、
    前記光導波路に形成された駆動手段とからなるマッハツェンダ干渉計(MZI)型素子であり、
    前記MZI型素子のスイッチングパワーをPπとすると、
    前記第1のスイッチ素子は、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有し、前記MZI型素子の前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートに光を出力するのに要するパワーがそれぞれPπ/2である2分岐スイッチであり、
    前記第2のスイッチ素子は、電力を印加しない状態で、単一の出力ポートを有する場合には、前記単一の出力ポートの出力光が遮断されるように、第1の出力ポートおよび第2の出力ポートを有する場合には、前記MZI型素子の前記第1の出力ポートおよび前記第2の出力ポートのいずれかの出力光が遮断されるように前記第1の光導波路と第2の光導波路との光学的光路長差が設定されているゲートスイッチ素子であり、
    R1がR2の半分に設定されていることを特徴とする多方路光スイッチ。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記スイッチ素子の駆動手段と前記電源との間、または前記スイッチ素子の駆動手段間にダイオードを備えることを特徴とする多方路光スイッチ。
  13. 請求項12に記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記複数のスイッチ素子の駆動手段は、電気スイッチを介して前記電源に接続されていることを特徴とする多方路光スイッチ。
  14. 請求項1〜11のいずれかに記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記スイッチ素子の一部を、光強度可変にしたことを特徴とする多方路光スイッチ。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記第1のスイッチ素子は2分岐スイッチ素子であり、
    前記第2のスイッチ素子はゲートスイッチ素子であり、
    前記多方路光スイッチは、
    N段(Nは1以上の整数)の前記2分岐スイッチ素子で構成される1×2ツリー型スイッチと、
    前記ゲートスイッチ素子がM段(Mは1以上の整数)従属に接続された、2個のM段ゲート型スイッチと
    を備え、
    前記1×2ツリー型スイッチの2個の出力と前記2個のM段ゲート型スイッチの入力とが夫々導波路で接続されて、前記2個のM段ゲート型スイッチに2個の出力ポートが接続されていることを特徴とする多方路光スイッチ。
  16. 請求項1〜14のいずれかに記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記第1のスイッチ素子は2分岐スイッチ素子であり、
    前記第2のスイッチ素子はタップスイッチ素子であり、
    前記多方路光スイッチは、
    前記2分岐スイッチ素子で構成される1×2(Nは1以上の整数)ツリー型スイッチと、
    前記タップスイッチ素子がM段(Mは2以上の整数)従属に接続された、2個のM段タップ型スイッチと
    を備え、
    前記1×2ツリー型スイッチの2個の出力に夫々M段タップ型スイッチが接続されて、前記2個のM段タップ型スイッチに(2×M)個の出力ポートが接続されているか、または1段以上従属接続されたゲートスイッチ素子を通して(2×M)個の出力ポートが接続されていることを特徴とする多方路光スイッチ。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記多方路光スイッチは、平面基板上に形成された石英系光導波路で構成され、前記駆動手段は、前記石英系光導波路の近傍に形成された薄膜ヒータであることを特徴とする多方路光スイッチ。
  18. 請求項17に記載の多方路光スイッチにおいて、
    前記多方路光スイッチは、複数、平面基板上に形成されていることを特徴とする多方路光スイッチ。
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