JP5220550B2 - 射出成形機の型締方法および型締装置 - Google Patents

射出成形機の型締方法および型締装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5220550B2
JP5220550B2 JP2008272943A JP2008272943A JP5220550B2 JP 5220550 B2 JP5220550 B2 JP 5220550B2 JP 2008272943 A JP2008272943 A JP 2008272943A JP 2008272943 A JP2008272943 A JP 2008272943A JP 5220550 B2 JP5220550 B2 JP 5220550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
label
suction
injection molding
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008272943A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010099913A (ja
Inventor
義之 調所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2008272943A priority Critical patent/JP5220550B2/ja
Publication of JP2010099913A publication Critical patent/JP2010099913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5220550B2 publication Critical patent/JP5220550B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、インモールドラベリング容器を成形する射出成形機の型締方法および型締装置に関するものである。
従来、加熱シリンダ内にて溶融可塑化された樹脂を、型締装置に取り付けられて全閉された金型のキャビティ内に射出充填し、その後、冷却固化して成形品を取り出す射出成形において、型締装置、金型装置、可塑化装置、射出装置、制御装置およびラベル供給装置によりインモールドラベリング容器を成形する成形方法および成形装置(例えば、特許文献1〜2参照)が知られている。
図5は特許文献1に開示される従来の射出成形機の型締装置の概略図、図6は特許文献2に開示される従来の射出成形機の型締部および金型部を示す概略平面図、図7は従来の成形シーケンスを示す説明図である。これらの図を参照してインモールドラベリング容器を成形する射出成形機の型締方法と型締装置について簡単に説明する。
図5において、型締装置10は、フレーム17と、フレーム17に固定された固定プラテン12と、固定プラテン12との間に所定の距離をおいてフレーム17に対して移動可能に配設されたトグルサポート15とを有している。
固定プラテン12とトグルサポート15との間には、複数(例えば4本)のタイバー16が延在している。
可動プラテン13は、固定プラテン12に対向して配設され、タイバー16に沿って進退可能(図中左右方向)となっている。
金型装置40は、固定金型41と可動金型42とから構成され、固定金型41は固定プラテン12の可動プラテン13と対向する金型取り付け面に、可動金型42は、可動プラテン13の固定プラテン12と対向する金型取り付け面にそれぞれ取り付けられている。
なお、可動プラテン13の後端(図中左端)には、成形品を突き出すためのエジェクタ装置(図示せず)が取り付けられてもよい。
可動プラテン13とトグルサポート15との間には、トグル機構20が配設され、トグルサポート15の後端にはトグル機構20を作動させる型締モータ26が配設されている。
型締モータ26は、回転運動を往復運動に変換するボールねじ機構等からなる運動方向変換機構(図示せず)を備え、駆動軸25を進退(図中左右方向)させることによって、トグル機構20を作動させることが出来、型開閉位置センサとして回転数を検出するエンコーダ27を備えている。
トグル機構20は、駆動軸25に取り付けられたクロスヘッド24、クロスヘッド24に揺動可能に取り付けられた第2トグルレバー23、トグルサポート15に揺動可能に取り付けられた第1トグルレバー21および可動プラテン13に揺動可能に取り付けられたトグルアーム22とを有している。
第1トグルレバー21と第2トグルレバー23との間および第1トグルレバー21とトグルアーム22との間は、それぞれリンク結合されている。
したがって、型締モータ26が駆動してクロスヘッド24を前進(図中右方向)させると可動プラテン13が前進して型閉が行われ、そのときの可動プラテン13の位置はエンコーダ27によって制御されている。
また、トグルサポート15の後端(図中左端)には、固定プラテン12に対するトグルサポート15の位置を調整するため、型厚調整装置35が配設されている。
トグルサポート15には、タイバー挿通孔(図示せず)が形成され、タイバー16の図における左端がそれぞれのタイバー挿通孔に挿入されている。なお、タイバー16の右端は、固定ナット16aによって固定プラテン12に固定されている。
タイバー16は、左端の外周にねじが形成されたねじ部36を有し、調整ナット37がそれぞれのタイバー16のねじ部36に螺合している。
調整ナット37は、トグルサポート15の後端に回転可能に、かつ、タイバー16の軸方向に移動不能に取り付けられる。また、調整ナット37の外周には被駆動用歯車37aが取り付けられている。
トグルサポート15の後端における上方部には、型厚調整モータ31が配設され、型厚調整モータ31の回転軸には、駆動用歯車33が取り付けられている。
調整ナット37の被駆動用歯車37aおよび駆動用歯車33の周囲には、チェーン、歯付ベルトなどの伝導部材34が取り付けられている。
そのため、型厚調整モータ31を駆動して駆動用歯車33を回転させるとそれぞれのタイバー16のねじ部36に螺合された調整ナット37が同期して回転させられ、これにより、型厚調整モータ31を所定の方向に所定の回転数だけ回転させて、トグルサポート15を所定の距離だけ進退させることができ、型締位置センサとして回転数を検出するエンコーダ32を備えている。
タイバー16の1つに型締力センサ18が配設され、タイバー16の伸び量を検出することにより、金型装置40に印加されている型締力を知ることが出来る。
上述の型締力センサ18、エンコーダ27、型締モータ26、エンコーダ32および型厚調整モータ31は制御装置19に接続されており、制御装置19は、エンコーダ27、32から出力される検出信号に基づいて型締モータ26、型厚調整モータ31の動作を制御している。
ここで、通常の成形時における型締装置の動作について説明する。
型締モータ26が正方向に駆動すると、駆動軸25が正方向に回転し、駆動軸25は前進(図中右方向)する。それにより、クロスヘッド24が前進し、トグル機構20が作動すると、可動プラテン13が前進する。
可動プラテン13に取り付けられた可動金型42が固定金型41に接触すると(型閉状態)、型締工程に移行する。型締工程では、型締モータ26をさらに正方向に駆動することで、トグル機構20によって金型装置40に型締力が発生する。その後、射出装置(図示せず)により金型装置40内に形成されたキャビティ空間に溶融樹脂が充填される。
型開きを行う場合、型締モータ26を逆方向に駆動すると、駆動軸24が後退し、トグル機構20が作動し可動プラテン13が後退する。
型開工程が完了すると、エジェクタ(図示せず)が作動し、可動金型42内の成形品は可動金型42より突き出される。
図6において、型締装置10、固定プラテン12、可動プラテン13、可動金型42は図5と同一なので同一番号をつけ詳細説明は省略する。
固定金型41は、型締装置10の固定プラテン12に着脱可能に取り付けられ、射出成形機軸線L1に沿った中心部にはインモールドラベリング容器の外形を形成するキャビティ側面52が彫りこまれている。なお、キャビティ側面52内の2点鎖線は挿入されたラベル61を示している。
キャビティ側面52と固定金型41の外壁間は、吸気のための通路46が貫通加工されており、この通路46を覆ってケーシング45が配設され、通路46と大気間との気密を保っており、ケーシング45は、真空弁72を介して吸気手段71に接続されている。
真空弁72は、ONのときは吸気手段71とケーシング45を接続し、OFFのときは吸気手段71側の回路をOFFとし、ケーシング45側の回路を大気に開放している。
可動金型42は、ベース部43とベース部43に取り付けられ固定されたコア部44とから構成され、コア部44は、型閉により固定金型41内に入り込むようになっている。
また、1は、溶融樹脂を金型内に射出する射出装置である。
なお、ラベル61の押し込みシーケンスについては後述する。
図7において、固定金型41、コア部44、通路46、キャビティ側面52、ラベル61、吸気手段71、真空弁72は図6と同一なので同一番号をつけ詳細は説明しない。
端面48は、金型全閉時に固定金型41とコア部44とが接触して位置決めする接触面で、端面49は、端面48から1段彫りこまれた面である。
端面51は、端面48と反対側にあり、成形品の足部の底面を形成する端面である。樹脂充填口53は、固定金型41の軸芯部にあけられており、射出装置1から溶融樹脂が充填される充填口である。
コア部44の端面54は、金型全閉時に固定金型41とコア部44とが接触して位置決めする接触面で、端面55は、端面54から1段彫りこまれた面であり、成形品のフランジ部の上面を形成する端面である。
つぎに、前記構成におけるラベル61の押し込みシーケンスにつき説明する。
ラベル61は固定金型41内に挿入される。あらかじめ、真空弁72がONとなり、通路46は吸気手段71と連通し、通路46内を吸気している。この状態で型閉がおこなわれ、コア部44は、固定金型41内に進入してくる(図7G)。
型閉が進行する間、真空弁72はラベル61が落下しないように吸気手段71と接続されたままとなっている。そのため、ラベル61の種類や強度によっては、コア部44の端面55がラベル61に接触して、ラベル61を押し込もうとしても吸気手段71の吸引力の方が強く、ラベル61は押し込むことができずコア部44の端面55の部分で折れ曲がってしまうという不具合がある(図7H)。
しかしながら、折れ曲がったまま型締がおこなわれ、型締完了後、樹脂充填口53から溶融樹脂が充填される。冷却完了後、型開が行われ、型開限位置で成形品は取り出され、つぎのラベル61が挿入される。順次この動作を一定時間ごとに繰り返して、インモールドラベリング容器の成形を連続に行う。
なお、固定金型41の端面48とコア部44の端面54とが接触して型閉が完了したとき、固定金型41とコア部44間とで構成されるラベル61を含む空間がインモールドラベリング容器成形における容器の外形形状となる。
WO2006/098321号公報 特開平5−285981号公報
容器の表面を構成する紙やフィルムなどをあらかじめ金型内に挿入して成形する真空吸引方式のインモールドラベリング容器成形において、ラベルの材質は、市場の要求に伴って紙、プラスチックフィルム、アルミフィルムなど多種多様なものが用いられるようになってきている。それに伴い、ラベル強度も多種多様となり、腰の強度が弱いラベルも存在する。
腰の強度が弱いラベルはきれいにキャビティに収まらないことが多い。この場合、ラベルの外側端部は、キャビティからはみだした状態でキャビティ側面に吸着され、その状態のまま型閉じが行われる。このため、吸気手段の吸着力がラベル吸着時のままでコア部の端面により強制的にラベルを押し込むようになってしまい、その結果、ラベルを押し込むことができず、コア部の端面の部分で折れ曲がってしまうという問題点があった(図7H)。
そこで、本発明は、この従来の問題点を解決して、腰の強度の弱いラベルであっても型閉動作により金型内の最終位置にラベルを摺動しながら押し込むことが可能なインモールドラベリング容器成形用の射出成形機の型締方法と型締装置を提供することにある。
そのため、あらかじめラベルを固定金型に装着後射出成形を行うインモールドラベリング容器成形の型締方法において、型閉じ開始前にラベルを疑似コアで固定金型に供給すると共に固定金型からの吸引力により固定金型のキャビティ側面に装着し、疑似コアの退避開始からラベルの外側端面が可動金型と接触するまでの間にラベルに対する吸引力が弱められ、固定金型のキャビティ側面からの前記ラベルに対する吸引力を弱めた状態で、ラベルを可動金型で摺動しながら押し込ませるものとした。
固定金型のキャビティ側面に装着されたラベルの吸引回路は、吸引圧力の調圧手段をもつものとし、この調圧手段は、疑似コアの退避開始からラベルの外側端面が可動金型と接触するまでの間にラベルに対する吸引力を弱めるように調圧することとし、実施例1では、吸引圧力の調圧手段は、吸気手段と固定金型を結ぶ回路から分岐した回路上に配設されるものとし、実施例2では、吸引圧力の調圧手段は、吸気手段と固定金型を結ぶ回路上に直列に配設される型締装置であるものとした。また、吸引圧力の調圧手段は絞り弁であるものとした。
型閉じ開始前にラベルを固定金型内のキャビティ側面に装着するときは、ラベルの装着位置からのズレの防止や金型内からの落下防止のため、型閉工程時での摺動による移動を考慮することなく吸引力を高めたラベル装着が可能となるので、ラベルの位置ズレや脱落などがなくなり、成形品の良品率が向上する。
型閉工程時での摺動によるラベル移動時、ラベルの吸引回路に絞り弁の開度を調整することによる吸引圧力の調圧手段を配設したので、腰の弱いラベルであっても腰折れしないだけの最適な吸引力に調整できることで、成形品の不良防止が可能となり成形品の良品率が向上する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1を示す射出成形機の型締部、金型部およびラベル供給部を示す概略平面図とシーケンス図、図2は同じく吸引空圧回路と成形シーケンス図、図3は本発明の実施例2を示す射出成形機の型締部および金型部の概略平面図、図4は本発明の実施例3を示す金型部の概略平面図である。
図1、図2を用いて本願発明の実施例1を説明する。
図1において、上方の図は型締部、金型部およびラベル供給部の概略平面図を、下方の図はシーケンス図をしめしている。なお、射出装置1、型締装置10、固定プラテン12、可動プラテン13、固定金型41、可動金型42、ベース部43、コア部44、ケーシング45、通路46、キャビティ側面52、ラベル61、吸気手段71は図6と同様であるので同一番号をつけ詳細説明は省略する。
60は、周知のラベルフィーダ(図示せず)から所定のラベル61を吸引により供給される第1供給装置の1部で、アーム67の先端部には吸盤66が配設され、吸盤66は、切り換え弁81を介して吸気手段71に接続されている。
切り換え弁81は、ONのときは吸気手段71と吸盤66を接続し、OFFのときは吸気手段71側の回路をOFFとし、吸盤66側の回路を大気に開放している。
64は、第2供給装置で、疑似コア62や疑似コア62を取り付けたアーム65などから構成され、アーム65は、第2供給装置軸線L2を回動中心として実線で示すラベル61の受取位置から2点鎖線で示す射出成形機軸線L1の位置にかけて上方に旋回するとともに、ここから1点鎖線で示す送り出し位置、つまり固定金型41のキャビティ側面52に挿入される位置にかけて水平移動可能になっている。
疑似コア62は、第1供給装置60から供給されたラベル61を吸気により外周に巻回保持して、射出成形機の固定金型41のキャビティ側面52に供給するためのもので、中空の円形断面カップ状に形成され、中空部を大気に連通させる多数の吸気・排気通路63が周壁に形成されて、切り換え弁80を介して吸気手段71と送気手段70に接続されている。
切り換え弁80は、ONのときは、疑似コア62と吸気手段71および送気手段70とを選択的に接続し、OFFのときは疑似コア62と吸気手段70および送気手段77との接続をOFFとしている。
ケーシング45は、真空弁73を介して吸気手段71に接続されている。真空弁73は、ONのときは吸気手段71とケーシング45を接続し、OFFのときは接続をきっている。
74は排気弁で、ONの場合はケーシング45と調圧手段としての絞り弁75とを接続し、OFFの場合は絞り弁75との接続を切っている。
つぎに、前記構成のラベル供給手順について説明する。
切り換え弁81をONにして吸盤66と吸気手段71を接続し、周知のラベルフィーダからラベル61を吸着し、その後、図に示す移送位置にラベル61待機させる。この時点で、疑似コア62は実線で示す受取位置にある。
切り換え弁81をOFFとして大気側に切り換えるとともに、切り換え弁80を吸気手段71側に切り換える。これにより、ラベル61は、疑似コア62の外周に吸着され、最終的には疑似コア62の外周に巻回保持される。
次に、アーム65は、2点鎖線で示す位置に向けて第2供給装置軸線L2を旋回中心として上方向に旋回し、疑似コア62を射出成形機軸線L1の位置に移動させる。このとき、第1供給装置60のアーム67は、ラベルフィーダのラベル供給位置に復帰する。
射出成形機軸線L1上の位置に疑似コア62が到達した時点で、アーム65は、1点鎖線で示す位置に水平移動し(図中左側)、疑似コア62を型開されている固定金型41内に挿入して送り出し位置に位置決めする。
切り換え弁80を送気手段70側に切り換え、疑似コア62内に高圧空気を送り込む。高圧空気は、吸気・排気通路63から排気され、このときの排気圧でラベル61は、固定金型41の内面のキャビティ側面52に供給される。
真空弁72をONにして吸気手段71側に切り換えておけば、疑似コア62から供給されラベル61は、固定金型41内のキャビティ側面52に吸着保持される。ラベル61の供給後に、アーム65および疑似コア62を2点鎖線で示す位置に水平移動させる。その結果、固定金型41内のキャビティ側面52にラベル61が残存することになる。
その後、アーム65は逆作動し、第1供給装置60からラベル61を受け取る受け取り位置に復帰する。
固定金型41と可動金型42が全閉して型締が完了すると、射出装置1により溶融樹脂が金型内のキャビティ空間内に射出充填され、冷却工程が終了すると型開がおこなわれ、型全開位置で成形品の取り出しと、つぎのラベル61の挿入が行われる。
下方の図において、最上段は可動プラテン13の位置を示しており、型全開は可動プラテンの全開位置を、型全閉は可動プラテンの全閉位置を、高低切換は吸引回路圧を調圧するための真空弁73と排気弁74が作動する位置を示している。
その下段の2〜3番目の段は、真空弁73と排気弁74のON、OFFの状態を、4番目の段は型締装置10の工程を、最下段は成形シーケンス図の状態図を示している。なお、シーケンスの詳細は後述する。
図2において、吸気手段71、真空弁73、排気弁74、絞り弁75は図1と同様であり、コア部44、端面54、端面55、コア側面56、ラベル61、樹脂充填口53、端面51、固定金型41、キャビティ側面52、通路46、端面48、端面49は図7と同様であるので説明は省略する。
つぎに、図1および図2により、型締装置10内におけるラベル61の押し込みシーケンスにつき説明する。なお、図2の吸引空圧回路において実線はその回路がONを、破線はOFFの状態にあることを示している。
新しいサイクルスタート時、真空弁73はON、排気弁74はOFFとされ、吸気手段71は、固定金型41の通路46内を高真空圧で吸気している。
固定金型41内に挿入されたラベル61は、キャビティ側面52に高真空圧で吸引装着され、その一端はコア部44側に飛び出した状態でキャビティ側面52に位置決めされている。
続いて、疑似コア62の退避が開始され、疑似コア62が可動金型42の開閉領域から退避すると、型締工程が開始される。そして、ラベル61の1端がコア部44側に飛び出した状態で、型閉工程が進行し、コア部44は、固定金型41内に進入してくる(図2A)。
さらに型閉工程が進行すると、コア部44の端面55がラベル61に接触するが、この接触寸前位置に高低切換位置が設定され、可動プラテン13がこの位置に達すると真空弁73はOFF、排気弁74はONとなり、ラベル61を吸着している通路46の真空圧は絞り弁74を介して大気と連通する。
このとき、絞り弁75の開度をラベル61の種類ごとに適正に調節することでラベル61の吸着力も弱まり、ラベル61は途中で折れ曲がることなくコア部44の端面55に押されながらキャビティ側面52に沿って摺動しながら押し込まれる(図2B)。
さらにラベル61は押し込まれ、端面48と端面54が接触した型閉完了時点では、ラベル61は、1端は端面55に接触し、他端は容器の足部の底面を形成する端面51に接触している。このとき、真空弁73、排気弁74の状態は図2Bと同様である(図2C)。
型全閉後昇圧が行われ、型締が完了した時点で、真空弁73はON、排気弁74はOFFとされ、吸気手段71は、再度固定金型41の通路46内を高い真空圧で吸気し、ラベル61は、キャビティ側面52に高真空圧で吸着される。
この状態で充填工程となり、樹脂充填口53から溶融樹脂が充填され、その後、冷却工程が進行し成形された容器は冷却の進行とともに収縮しコア部44のコア側面56に抱きつく状態になる。
冷却完了後型開がおこなわれる。このとき、真空弁73はOFF、排気弁74はONとなり、ラベル61を吸着している通路46の真空圧は絞り弁75を介して大気と連通する(図2D)。
可動プラテン13が型全開位置に達すると、真空吸引による製品取出工程とラベル挿入工程がスタートする。このとき、真空弁73はON、排気弁74はOFFとされ、吸気手段71は、固定金型41の通路46内を高い真空圧で吸気し、新たに挿入されるラベル61をキャビティ側面52に高真空圧で吸着位置決めする。
その後休止工程がスタートし、休止工程のタイムアップで新しいサイクルがスタートする。順次この動作を一定時間ごとに繰り返して、インモールドラベリング容器の成形を連続して行う。
ここで、ラベル61自身の張力によりラベル61がキャビティより落下しない場合には、疑似コア62の退避開始に対応させ吸気手段71の吸引力を弱めるようにしても良い。このように、疑似コア62の退避開始からラベル61の外側端面が可動金型42のコア部44と接触するまでの間であれば、吸気手段71の吸引力をラベル61の受け渡し時よりも弱めることができる。
なお、固定金型41の端面48とコア部44の端面54とが接触して型閉が完了したとき、固定金型41とコア部44間とで構成されるラベル61を含む空間がインモールドラベリング成形における容器の外形形状となる。
次に、本願発明の変形例として実施例2を説明する。
図3において、本図は実施例1の簡易タイプで、吸気手段71、調圧手段としての絞り弁76、ケーシング45を直列に配置したものである。固定金型41、ケーシング45、通路46、キャビティ側面52、ラベル61、吸気手段71は図1と同様であるので同一番号をつけ詳細は説明しない。
真空弁72は、ONのときは吸気手段71とケーシング45を接続し、OFFのときは吸気手段71との接続をきり、ケーシング45側を大気に開放している。
絞り弁76は、絞り開度をラベル61の種類ごとに調整することで、ラベル61をキャビティ側面52に吸着している吸引圧力を調圧可能としている。
つぎに、図3におけるラベル61の押し込みシーケンスにつき説明する。
なお、ラベル61を固定金型41内に挿入するラベル供給部は図1と同様であるので説明は省略する
新しいサイクルスタート時、あらかじめ、絞り弁76は、挿入されるラベル61が落下しないよう、また、摺動による移動が可能となるように開度調整がされている。
真空弁72はONとなり、吸気手段71は、固定金型41の通路46内を絞り弁76の開度に比例した真空圧で吸気している。
固定金型41内に挿入されたラベル61は、キャビティ側面52に吸着され、図2Aと同様にその一端はコア部44側に飛び出した状態でキャビティ側面52に位置決めされている。この状態で型閉がおこなわれる。
型閉が進行すると、吸着圧は調整されているので、ラベル61は途中で折れ曲がることなく固定金型41内に摺動しながら押し込まれる。
型締昇圧完了すると充填工程となり、溶融樹脂が充填され、その後冷却工程が進行する、冷却工程完了後型開がおこなわれる。このとき、真空弁72はOFFとなり、ラベル61を吸着している通路46の真空圧は真空弁72を介して大気と連通する。
つぎに、真空吸引による製品取出工程とラベル挿入工程がスタートする。このとき、真空弁72はONとされ、吸気手段71は、固定金型41の通路46内を絞り弁76の開度に比例した真空圧で吸気し、新たに挿入されるラベル61をキャビティ側面52に吸着位置決めする。
その後休止工程がスタートし、休止工程のタイムアップで新しいサイクルがスタートする。順次この動作を一定時間ごとに繰り返して、インモールドラベリング容器の成形を連続に行う。
次に、本願発明のさらなる変形例として実施例3を説明する。
図4において、本図は、図1の可動金型42を構成しているベース部43とコア部44の構造が1部異なっているものである。固定金型41、端面48、端面49、キャビティ側面52、ラベル61は図2と同様であるので同一番号をつけ詳細は説明しない。
可動金型42は、ベース部90とベース部90に取り付けられ固定されたコア部91とコア部91の外周部に挿入されたエジェクタリング92とから構成されている。
エジェクタリング92は、ベース部90内を貫通して前後進可能な(図中左右方向)複数のエジェクタロッド93(1本のみ図示)に締結手段としての取り付けボルト94により取り付けられ、内周側は、金型全閉時にコア部91の外周テーパ部とほぼ密着するように加工されている。
エジェクタリング92の固定金型41側の端面95は、金型全閉時に固定金型41と接触して位置決めする接触面であり、端面96は、端面95から1段彫りこまれた面で成形品のフランジ部の上面を形成する端面である。
つぎに、ラベル61の押し込みシーケンスにつき説明する。
なお、ラベル61の空圧吸引回路は図2と同様であるので詳細説明は省略する。
型閉に先立ち、エジェクタロッド93は引き戻されベース部90の端面(図中左側)とエジェクタリング92の端面(図中右側)は接触した状態となっている。
ここで、図2と同様に、図2Bまでが進行し、エジェクタリング92の端面96がラベル61に接触することで、ラベル61は途中で折れ曲がることなく端面96に押されながらキャビティ側面52に沿って摺動しながら押し込まれる(図4K)。
その後、図2C、図2Dまで同様の工程が進行する。冷却工程完了後型開がおこなわれ、可動金型42が型全開位置に達すると、製品取り出し工程がスタートする。すなわち、エジェクタの駆動装置が(図示せず)駆動し、エジェクタロッド93は成形品の突き出し方向に前進して(図中左側)成形品をコア部91から強制的に引き離なす(図4L)。その後、真空吸引による取り出しがおこなわれる。同時にラベル挿入工程もスタートする。
次に、休止工程がスタートし、休止工程のタイムアップで新しいサイクルがスタートする。順次この動作を一定時間ごとに繰り返して、インモールドラベリング容器の成形を連続して行う。
本発明の構成は以上の通りであって、ラベルの吸引回路に吸引圧力の調圧手段を設けたことで、どのような腰の強度のラベルであろうと最初は高真空圧で金型内からの落下を防止し、設定位置からは低真空圧によるスムースな金型内の摺動による移動を可能となり、フィルムの折れ曲がりによる不良が防止でき良品率が向上する。
本発明の実施例1を示す型締部、金型部およびラベル供給部を示す概略平面図とシーケンス図 同じく吸引空圧回路と成形シーケンス図 本発明の実施例2を示す型締部および金型部の概略平面図 本発明の実施例3を示す金型部の概略平面図 従来の射出成形機の型締装置の概略図 従来の型締部および金型部を示す概略平面図 従来の成形シーケンスを示す説明図
符号の説明
10 型締装置 64 第2供給装置
12 固定プラテン 66 吸盤
13 可動プラテン 70 送気手段
41 固定金型 71 吸気手段
42 可動金型 73 真空弁
43 ベース部 74 排気弁
44 コア部 75 絞り弁
45 ケーシング 80 切り換え弁
46 通路 81 切り換え弁
52 キャビティ側面 L1 射出成形機軸線
60 第1供給装置 L2 第2供給装置軸線
61 ラベル
62 疑似コア

Claims (5)

  1. あらかじめラベルを固定金型に装着後射出成形を行うインモールドラベリング容器成形の型締方法において、型閉じ開始前に前記ラベルを疑似コアで前記固定金型に供給すると共に前記固定金型からの吸引力により前記固定金型のキャビティ側面に装着し、前記疑似コアの退避開始から前記ラベルの外側端面が前記可動金型と接触するまでの間に前記ラベルに対する吸引力が弱められ、前記固定金型のキャビティ側面からの前記ラベルに対する吸引力を弱めた状態で、前記ラベルを可動金型で摺動しながら押し込ませることを特徴とする射出成形機の型締方法。
  2. あらかじめラベルを固定金型に装着後射出成形を行うインモールドラベリング容器成形の型締装置において、
    型閉じ開始前に前記ラベルを前記固定金型に供給する疑似コアと、
    前記ラベルを固定金型のキャビティ側面に装着する吸引回路と、を有し、
    前記固定金型のキャビティ側面に装着される前記ラベルの吸引回路は、吸引圧力の調圧手段をもち、
    前記吸引圧力の調圧手段は、前記疑似コアの退避開始から前記ラベルの外側端面が前記可動金型と接触するまでの間に前記ラベルに対する吸引力を弱めるように調圧することを特徴とする射出成形機の型締装置。
  3. 前記吸引圧力の調圧手段は、吸気手段と前記固定金型を結ぶ回路から分岐した回路上に配設されることを特徴とする請求項に記載の射出成形機の型締装置。
  4. 前記吸引圧力の調圧手段は、吸気手段と前記固定金型を結ぶ回路上に直列に配設されることを特徴とする請求項に記載の射出成形機の型締装置。
  5. 前記吸引圧力の調圧手段は、絞り弁であることを特徴とする請求項に記載の射出成形機の型締装置。
JP2008272943A 2008-10-23 2008-10-23 射出成形機の型締方法および型締装置 Active JP5220550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008272943A JP5220550B2 (ja) 2008-10-23 2008-10-23 射出成形機の型締方法および型締装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008272943A JP5220550B2 (ja) 2008-10-23 2008-10-23 射出成形機の型締方法および型締装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010099913A JP2010099913A (ja) 2010-05-06
JP5220550B2 true JP5220550B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=42290986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008272943A Active JP5220550B2 (ja) 2008-10-23 2008-10-23 射出成形機の型締方法および型締装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5220550B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150257278A1 (en) * 2014-03-06 2015-09-10 Tactotek Oy Method for manufacturing electronic products, related arrangement and product

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2797043B2 (ja) * 1992-04-06 1998-09-17 住友重機械工業 株式会社 射出成形金型へのラベル供給方法
JPH1110672A (ja) * 1997-06-19 1999-01-19 Toyo Kagaku Kk 包装用容器の製造方法及び包装用容器
JP2000167879A (ja) * 1998-12-09 2000-06-20 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形用金型
JP3087840U (ja) * 2002-02-08 2002-08-23 株式会社型システム インモールド成形用金型
JP4783092B2 (ja) * 2005-08-30 2011-09-28 龍江精工株式会社 疑似コアおよびこれを用いる射出成形金型

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010099913A (ja) 2010-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7261853B2 (en) Decelerated ejector pin system and method for operating the same
JP2011183705A (ja) 射出成形機及び射出成形方法
JP6634691B2 (ja) ロータリー式のブロー成形装置及びブロー成形方法
JP2990442B2 (ja) 射出成形によるプラスチツクカツプの製造方法および装置
JP5000213B2 (ja) 型締力設定方法
JPH081729A (ja) 射出成形品の取出し装置
TWI654067B (zh) Injection molding machine
JP5220550B2 (ja) 射出成形機の型締方法および型締装置
JP2008001028A (ja) 射出成形機の異常検出方法
JP5362202B2 (ja) 成形品取出機
JP2001150496A (ja) 金型からの製品取り出し方法
JP2010099914A (ja) インモールドラベリング容器の製造装置
JP5616624B2 (ja) 型締装置及びその制御方法
JP2007007989A (ja) 転写装置を備えた成形機
JP2002337184A (ja) 射出成形機の駆動源支持装置
TW200418628A (en) Forming machine and its control method
JP2925934B2 (ja) 射出成形機におけるエジエクタの動作制御方法
JP2006142600A (ja) 射出成形機及び射出成形方法
CN213410281U (zh) 一种气缸盖模具斜抽芯机构
US20010045688A1 (en) Motor controlled mold pin actuator
JP2007038458A (ja) 成形機
JP5461150B2 (ja) 射出成形方法
JPH08174612A (ja) 型締装置
JP4425436B2 (ja) 射出成形機の金型取付け方法
JP3247678B2 (ja) 射出成形機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5220550

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150