JP2000167879A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2000167879A
JP2000167879A JP10350397A JP35039798A JP2000167879A JP 2000167879 A JP2000167879 A JP 2000167879A JP 10350397 A JP10350397 A JP 10350397A JP 35039798 A JP35039798 A JP 35039798A JP 2000167879 A JP2000167879 A JP 2000167879A
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JP
Japan
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mold
label
cavity
resin
rear end
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JP10350397A
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English (en)
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茂 ▲吉▼田
Shigeru Yoshida
Akio Nakamura
昭雄 中村
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/56Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インモールドラベル容器の強度を高くし、外観
を良くする。 【解決手段】固定金型ユニット21と、該固定金型ユニ
ット21に対して進退自在に配設され、型閉じ時に前記
固定金型ユニット21との間にキャビティ空間Cを形成
するコア13と、前端面を前記固定金型ユニット21と
対向させ、前記コア13に対して進退自在に配設された
押え部材と、該押え部材を前記固定金型ユニット21に
向けて付勢する付勢手段とを有する。この場合、型閉じ
が終了した時点でラベル24の後端24bと押え部材の
前端面とが当接させられるので、射出時にキャビティ空
間Cに充填(てん)された樹脂がラベル24の後端24
bに到達するのに伴って押え部材が後退させられ、ラベ
ル24の後端24bと押え部材の前端面とは離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形用金型に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、文字、模様等が印刷されたラベル
が外周面に貼(ちょう)着されたインモールドラベル容
器を成形する場合、射出成形用金型のキャビティ空間に
あらかじめラベルが挿入され、その後に、前記キャビテ
ィ空間に樹脂が充填(てん)されるようになっている。
【0003】図2は従来の射出成形用金型の断面図、図
3は従来の射出成形用金型の第1の状態図、図4は従来
の射出成形用金型の第2の状態図である。図において、
11はボトムキャビティ、12は該ボトムキャビティ1
1に取り付けられたキャビティ、20は該キャビティ1
2に取り付けられたキャビティインサートであり、前記
ボトムキャビティ11、キャビティ12及びキャビティ
インサート20によって固定金型ユニット21が構成さ
れる。そして、前記キャビティ12及びキャビティイン
サート20には、成形しようとする図示されないインモ
ールドラベル容器の外周面に対応させて内周面S1が形
成される。
【0004】また、前記固定金型ユニット21に対して
可動金型ユニット22が進退自在に配設され、該可動金
型ユニット22は、図示されない型締装置を駆動するこ
とによって進退させられる。前記可動金型ユニット22
は、図示されないコアプレート、該コアプレートに取り
付けられたコア13、該コア13に対して進退自在に取
り付けられたエジェクタ19から成り、前記コア13の
突出部17には、前記インモールドラベル容器の内周面
に対応させて外周面S2が形成される。そして、前記エ
ジェクタ19は図示されないエジェクタ装置を駆動する
ことによって進退させられる。なお、18は前記コア1
3の本体部である。
【0005】また、前記可動金型ユニット22を前進
(図2における左方に移動)させると、突出部17がキ
ャビティ12内に挿入されて型閉じ及び型締めが行わ
れ、前記可動金型ユニット22を後退(図2における右
方に移動)させると、キャビティ12から突出部17が
出されて型開きが行われる。そして、型閉じが終了した
時点で固定金型ユニット21と可動金型ユニット22と
の間、すなわち、前記内周面S1と外周面S2との間に
キャビティ空間Cが形成される。なお、該キャビティ空
間Cは、インモールドラベル容器の底壁に対応する底壁
形成部35、側壁に対応する側壁形成部36及び先端に
形成されたフランジに対応するフランジ形成部37から
成る。
【0006】前記ボトムキャビティ11には、図示され
ない射出装置の射出ノズルから射出された樹脂を案内す
るスプルー14が形成され、該スプルー14と前記キャ
ビティ空間Cとの間をゲート15が連結する。ところ
で、前記インモールドラベル容器は、下端側から上端側
に向けて次第に径が大きくなる形状を有し、それに合わ
せて前記側壁形成部36は中心軸に対して傾けて形成さ
れる。また、前記エジェクタ19及びキャビティインサ
ート20におけるパーティングラインPL上の突出部1
7側に環状の溝19a、20aが形成され、該溝19
a、20aは、型閉じが終了した時点で、前記フランジ
形成部37になる。
【0007】そして、前記インモールドラベル容器の外
周面に、文字、模様等が印刷された樹脂製の筒状のラベ
ル24を貼着することができるように、該ラベル24が
あらかじめキャビティ空間Cに挿入される。また、該ラ
ベル24を内周面S1に密着させるために、前記キャビ
ティ12とキャビティインサート20との間の突出部1
7側に、側壁形成部36に向けて開口させて空気抜き流
路25が形成され、該空気抜き流路25と図示されない
負圧発生源との間が空気流路26によって接続される。
なお、空気抜き流路25内及び空気流路26内の負圧を
確実にキャビティ空間Cに及ぼすために、キャビティ1
2におけるキャビティインサート20と対向する面に環
状溝28が形成され、該環状溝28内にシールリング2
9が配設されるとともに、前記キャビティインサート2
0がボルト27によってキャビティ12に圧接される。
【0008】前記構成の射出成形用金型において、型閉
じを開始する前に、図示されないロボット等によってラ
ベル24を内周面S1に沿って挿入した後、エジェクタ
19によって押し込み、前端24aをボトムキャビティ
11に当接させる。このとき、図3に示されるように、
後端24bは、溝20aの表面から後方にわずかに突出
させられる。そのために、前記ラベル24が側壁形成部
36よりフランジ形成部37の厚さだけ長くされる。
【0009】次に、可動金型ユニット22を前進させて
型閉じを行い、突出部17をキャビティ12内に挿入す
る。そして、図4に示されるように、型閉じが終了する
と、固定金型ユニット21と可動金型ユニット22との
間にキャビティ空間Cが形成される。このとき、前記後
端24bは溝19aの表面と当接させられる。続いて、
前記型締装置によって可動金型ユニット22が固定金型
ユニット21に押し付けられて型締めが行われる。そし
て、前記射出ノズルから溶融させられた樹脂が射出さ
れ、前記スプルー14及びゲート15を介してキャビテ
ィ空間Cに充填されると、樹脂は底壁形成部35内を流
れた後、側壁形成部36内におけるラベル24と外周面
S2との間を流れる。それに伴って、ラベル24は樹脂
によって内周面S1に押し付けられ、このとき、樹脂の
熱によってラベル24の裏面がわずかに溶融させられ、
樹脂とラベル24とが一体化される。
【0010】なお、型閉じが終了した時点でラベル24
の前端24aがボトムキャビティ11と当接させられ、
後端24bが溝19aの表面と当接させられるので、底
壁形成部35を流れ、側壁形成部36に到達した樹脂の
流れによってラベル24が軸方向に移動させられること
はない。また、樹脂の前端が側壁形成部36内を移動し
ている間においても、前端より後方の樹脂がラベル24
を内周面S1に押し付けるので、ラベル24が軸方向に
移動させられることはない。
【0011】しかも、その間、前記負圧発生源によって
発生させられた負圧が空気流路26及び空気抜き流路2
5を介してキャビティ空間Cに及び、ラベル24と内周
面S1との間に進入していた空気を吸引する。その結
果、樹脂がキャビティ空間C内を進む間においてラベル
24と内周面S1とを完全に密着させることができるの
で、ラベル24と内周面S1との間に残留した空気によ
ってインモールドラベル容器の外周面に貼着されたラベ
ル24の表面に凹凸が形成されることがなくなる。
【0012】そして、フランジ形成部37に到達した樹
脂の流れによって前記ラベル24が折り曲げられ、後端
24bがフランジ形成部37内に進入し、溝20aの表
面に押し付けられる。このようにして、キャビティ空間
Cに樹脂が充填されると、図示されない温調器から供給
された温調媒体によってキャビティ空間C内の樹脂が冷
却されて固化させられ、インモールドラベル容器にな
る。その結果、前記ラベル24をインモールドラベル容
器の外周面に一体に貼着することができる。
【0013】続いて、前記可動金型ユニット22が後退
させられて型開きが行われる。このとき、インモールド
ラベル容器は外周面S2に付着した状態にあるので、可
動金型ユニット22の後退に伴ってインモールドラベル
容器も後退させられる。そして、前記エジェクタ装置が
駆動され、エジェクタ19が前進させられて本体部18
から離れると、外周面S2に付着させられていたインモ
ールドラベル容器はエジェクタ19によって突き出さ
れ、落下させられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形用金型においては、型閉じが終了した時点
で後端24bと前記溝19aの表面とが当接させられる
ので、樹脂がフランジ形成部37内に進入した後も、後
端24bの一部と前記溝19aとが当接させられたまま
になることがある。
【0015】その場合、後端24bの一部と前記溝19
aとが当接させられた部分においては、側壁形成部36
内の樹脂とフランジ形成部37内の樹脂とが分離させら
れてしまうので、フランジに割れが発生してインモール
ドラベル容器の強度を低くしてしまう。また、前記フラ
ンジ形成部37は側壁形成部36より厚く設計されるだ
けでなく、側壁形成部36の厚さが完全に均一ではない
ので、側壁形成部36を流れる樹脂がフランジ形成部3
7に到達するまでに受ける流動抵抗にばらつきが生じ、
ラベル24を折り曲げるタイミングが変化してしまう。
そして、ラベル24をキャビティ12内に挿入する際
に、後端24bと前記溝19aの表面とを当接させる必
要があるが、実際は、ボトムキャビティ11、エジェク
タ19、ラベル24等の製造誤差によって後端24bと
前記溝19aの表面との間に隙間(すきま)が形成され
てしまうことがある。
【0016】したがって、フランジ形成部37に到達し
た樹脂が、後端24bを折り曲げる方向とわずかでも異
なる方向に流れると、フランジ形成部37内において後
端24bと溝20aの表面とを完全に密着させることが
できず、ラベル24の両側に樹脂が流れ、後端24bが
樹脂内に埋設されてしまう。また、前記後端24bと前
記溝19aの表面との間に隙間が形成されない場合で
も、樹脂の流れる方向が変動すると、後端24bが樹脂
内に埋設されてしまうことがある。
【0017】その結果、インモールドラベル容器のフラ
ンジの厚さを十分に確保することができず、インモール
ドラベル容器の強度を低くしてしまう。さらに、前記フ
ランジの表面から後端24bが突出すると、インモール
ドラベル容器の外観を悪くしたり、また、例えば、フラ
ンジの上面にシールラベルを貼着する場合、シールラベ
ルが前記後端24bによって浮いてしまうので、インモ
ールドラベル容器内の収容物が漏れ出したりしてしま
う。
【0018】本発明は、前記従来の射出成形用金型の問
題点を解決して、インモールドラベル容器の強度を高く
することができ、外観を良くすることができるだけでな
く、インモールドラベル容器内の収容物が漏れ出すこと
がない射出成形用金型を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形用金型においては、固定金型ユニットと、該固定
金型ユニットに対して進退自在に配設され、型閉じ時に
前記固定金型ユニットとの間にキャビティ空間を形成す
るコアと、前端面を前記固定金型ユニットと対向させ、
前記コアに対して進退自在に配設された押え部材と、該
押え部材を前記固定金型ユニットに向けて付勢する付勢
手段とを有する。
【0020】本発明の他の射出成形用金型においては、
さらに、前記付勢手段の付勢力は、キャビティ空間に充
填された樹脂によって押される力より小さくされる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における射出成形用金型の断面図、図
5は本発明の第1の実施の形態における射出成形用金型
の第1の状態図、図6は本発明の第1の実施の形態にお
ける射出成形用金型の第2の状態図である。なお、図1
において、上半図は射出時の状態を、下半図は射出前の
状態を示す。
【0022】図において、11はボトムキャビティ、1
2は該ボトムキャビティ11に取り付けられたキャビテ
ィ、20は該キャビティ12に取り付けられたキャビテ
ィインサートであり、前記ボトムキャビティ11、キャ
ビティ12及びキャビティインサート20によって固定
金型ユニット21が構成される。そして、前記キャビテ
ィ12及びキャビティインサート20には、成形しよう
とする図示されないインモールドラベル容器の外周面に
対応させて内周面S1が形成される。なお、この場合、
インモールドラベル容器の底面には、環状の脚部が形成
される。したがって、前記ボトムキャビティ11におけ
るインモールドラベル容器の底面に対応する部分に、円
板状の形状を有する凸部11aが形成される。
【0023】また、前記固定金型ユニット21に対して
可動金型ユニット22が進退自在に配設され、該可動金
型ユニット22は、図示されない型締装置を駆動するこ
とによって進退させられる。前記可動金型ユニット22
は、図示されないコアプレート、該コアプレートに取り
付けられたコア13、該コア13に対して進退自在に取
り付けられたエジェクタ19、該エジェクタ19より径
方向内方において、コア13及びエジェクタ19に対し
て進退自在に配設された、断面が「L」字状の形状を有
する押え部材としてのエジェクタインサート51、前記
エジェクタ19より径方向内方に、前記エジェクタイン
サート51と隣接させて配設され、エジェクタ19にボ
ルトb1によって固定された環状の受け板53、並びに
前記エジェクタインサート51と受け板53との間に配
設された付勢手段としてのスプリング52から成り、前
記エジェクタインサート51はスプリング52によって
固定金型ユニット21側に付勢される。また、前記コア
13の突出部17には、前記インモールドラベル容器の
内周面に対応させて外周面S2が形成される。そして、
前記エジェクタ19は図示されないエジェクタ装置を駆
動することによって進退させられる。なお、18は前記
コア13の本体部である。
【0024】ところで、前記可動金型ユニット22を前
進(図1における左方に移動)させると、突出部17が
キャビティ12内に挿入されて型閉じ及び型締めが行わ
れ、前記可動金型ユニット22を後退(図1における右
方に移動)させると、キャビティ12から突出部17が
出されて型開きが行われる。そして、型閉じが終了した
時点で前記内周面S1と外周面S2との間にキャビティ
空間Cが形成される。なお、該キャビティ空間Cは、イ
ンモールドラベル容器の底壁に対応する底壁形成部3
5、側壁に対応する側壁形成部36及び先端に形成され
たフランジに対応するフランジ形成部37から成る。
【0025】前記ボトムキャビティ11には、図示され
ない射出装置の射出ノズルから射出された樹脂を案内す
るスプルー14が形成され、該スプルー14と前記キャ
ビティ空間Cとの間をゲート15が連結する。ところ
で、前記インモールドラベル容器は、底部側から上端側
に向けて次第に径が大きくなる形状を有し、それに合わ
せて前記側壁形成部36は中心軸に対して傾けて形成さ
れる。また、前記エジェクタ19及びキャビティインサ
ート20のパーティングラインPL上に突出部17に臨
ませて環状の溝19a、20aが形成され、該溝19
a、20aは、型閉じが終了した時点で、前記フランジ
形成部37になる。
【0026】したがって、射出前において、前記エジェ
クタインサート51は、前記スプリング52の付勢力に
よって前方に移動させられてエジェクタ19の前端面1
9bより前方に突出させられる。この場合、前記スプリ
ング52の付勢力は、ラベル24をキャビティ12内に
挿入するのに必要な力より大きく、キャビティ空間Cに
充填される樹脂によって押される力より小さい。そし
て、型閉じに伴って前記エジェクタインサート51の前
端面51aと前記溝20aの表面とが当接すると、エジ
ェクタインサート51はスプリング52の付勢力に抗し
てエジェクタ19に対して相対的に後退させられる。続
いて、型閉じが終了すると、図1の下半図及び図5に示
される状態に置かれる。
【0027】前記インモールドラベル容器の外周面に、
文字、模様等が印刷された樹脂製の筒状のラベル24を
貼着することができるように、該ラベル24があらかじ
めキャビティ空間Cに挿入される。また、前記ラベル2
4を内周面S1に密着させるために、前記キャビティ1
2とキャビティインサート20との間の突出部17側
に、側壁形成部36に向けて開口させて空気抜き流路2
5が形成され、該空気抜き流路25と図示されない負圧
発生源との間が空気流路26によって接続される。な
お、空気抜き流路25内及び空気流路26内の負圧を確
実にキャビティ空間Cに及ぼすために、キャビティ12
におけるキャビティインサート20と対向する面に環状
溝28が形成され、該環状溝28内にシールリング29
が配設されるとともに、前記キャビティインサート20
がボルト27によってキャビティ12に圧接される。
【0028】前記構成の射出成形用金型において、型閉
じを開始する前に、図示されないロボット等によってラ
ベル24を内周面S1に沿って挿入した後、エジェクタ
19によって押し込み、前端24aをボトムキャビティ
11に当接させる。このとき、図5に示されるように、
後端24bは、溝20aの表面の位置と一致させられ
る。すなわち、前記ラベル24の長さと側壁形成部36
の長さとが等しくされる。
【0029】次に、可動金型ユニット22を前進させて
型閉じを行い、突出部17をキャビティ12内に挿入す
る。そして、図1の下半図及び図5に示されるように、
型閉じが終了すると、固定金型ユニット21と可動金型
ユニット22との間にキャビティ空間Cが形成される。
このとき、前記後端24bは前端面51aと当接させら
れる。
【0030】続いて、前記型締装置によって可動金型ユ
ニット22が固定金型ユニット21に押し付けられて型
締めが行われる。そして、前記射出ノズルから溶融させ
られた樹脂が射出され、前記スプルー14及びゲート1
5を介してキャビティ空間Cに充填されると、樹脂は底
壁形成部35内を流れた後、側壁形成部36内における
ラベル24と外周面S2との間を流れる。それに伴っ
て、ラベル24は樹脂によって内周面S1に押し付けら
れ、このとき、樹脂の熱によってラベル24の裏面がわ
ずかに溶融させられ、樹脂とラベル24とが一体化され
る。
【0031】なお、型閉じが終了した時点でラベル24
の前端24aがボトムキャビティ11と当接させられ、
後端24bが前端面51aと当接させられるので、底壁
形成部35を流れ、側壁形成部36に到達した樹脂の流
れによってラベル24が軸方向に移動させられることは
ない。また、樹脂の前端が側壁形成部36内を移動して
いる間においても、前端より後方の樹脂がラベル24を
内周面S1に押し付けるので、ラベル24が軸方向に移
動させられることはない。
【0032】しかも、その間、前記負圧発生源によって
発生させられた負圧が空気流路26及び空気抜き流路2
5を介してキャビティ空間Cに及び、ラベル24と内周
面S1との間に進入していた空気を吸引する。その結
果、樹脂がキャビティ空間C内を進む間においてラベル
24と内周面S1とを完全に密着させることができるの
で、ラベル24と内周面S1との間に残留した空気によ
ってインモールドラベル容器の外周面に貼着されたラベ
ル24の表面に凹凸が形成されることがなくなる。
【0033】そして、樹脂が前端面51aに衝突するの
に伴って前記エジェクタインサート51が後退させら
れ、図1の上半図及び図6に示される状態に置かれる。
したがって、樹脂はそのまま側壁形成部36からフラン
ジ形成部37内に進入する。この場合、型閉じが終了し
た時点で後端24bと前端面51aとが当接させられる
ので、後端24bの位置と溝20aの表面の位置とが一
致する。したがって、樹脂が後端24bに到達してフラ
ンジ形成部37内に進入するのに伴ってラベル24が折
り曲げられることはなく、後端24bがフランジ形成部
37内に進入することがなくなる。
【0034】このようにして、キャビティ空間Cに樹脂
が充填されると、図示されない温調器から供給された温
調媒体によってキャビティ空間C内の樹脂が冷却されて
固化させられ、インモールドラベル容器になる。その結
果、前記ラベル24をインモールドラベル容器の外周面
に一体に貼着することができる。続いて、前記可動金型
ユニット22が後退させられて型開きが行われる。この
とき、インモールドラベル容器は外周面S2に付着した
状態にあるので、可動金型ユニット22の後退に伴って
インモールドラベル容器も後退させられる。そして、前
記エジェクタ装置が駆動され、エジェクタ19が前進さ
せられて本体部18から離れると、外周面S2に付着さ
せられていたインモールドラベル容器はエジェクタ19
によって突き出され、落下させられる。
【0035】このように、型閉じが終了し、型締めが開
始された時点で後端24bと前端面51aとは当接させ
られるが、樹脂がフランジ形成部37内に進入するのに
伴ってエジェクタインサート51が後退させられるの
で、後端24bと前端面51aとは離される。したがっ
て、側壁形成部36内の樹脂とフランジ形成部37内の
樹脂とが完全に一体化させられるので、フランジに割れ
が発生するのを防止することができ、インモールドラベ
ル容器の強度を高くすることができる。
【0036】ところで、前記フランジ形成部37は側壁
形成部36より厚く設計されるだけでなく、側壁形成部
36の厚さが完全に均一ではないので、側壁形成部36
を流れる樹脂がフランジ形成部37に到達するまでに受
ける流動抵抗にばらつきが生じ、フランジ形成部37内
に進入するタイミングが変化する。また、ラベル24を
キャビティ12内に挿入する際に、後端24bと前端面
51aとを当接させる必要があるが、実際は、ボトムキ
ャビティ11、エジェクタ19、ラベル24等の製造誤
差によって後端24bと前端面51aとの間に隙間が形
成されてしまうことがある。
【0037】ところが、フランジ形成部37に到達した
樹脂が、後端24bを折り曲げることはないので、ラベ
ル24の両側に樹脂が流れることはなく、後端24bは
樹脂内に埋設されない。その結果、インモールドラベル
容器のフランジの厚さを十分に確保することができ、イ
ンモールドラベル容器の強度を高くすることができる。
【0038】さらに、前記フランジの表面から後端24
bが突出することがなくなるので、インモールドラベル
容器の外観を良くすることができる。また、例えば、フ
ランジの上面にシールラベルを貼着する場合、シールラ
ベルが前記後端24bによって浮くことがなくなるの
で、インモールドラベル容器内の収容物が漏れ出すこと
がなくなる。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。図7は本発明の第2の実施の形態にお
ける射出成形用金型の断面図である。この場合、インモ
ールドラベル容器の底面には、環状の脚部が形成されな
い。したがって、ボトムキャビティ11におけるインモ
ールドラベル容器の底面に対応する部分は偏平にされ
る。
【0040】前記各実施の形態においては、インモール
ドラベル容器の上端にフランジが形成されるようになっ
ているが、フランジが形成されず、段付き部を備えたイ
ンモールドラベル容器を成形する場合にも、本発明を適
用することができる。その場合、キャビティ空間Cにお
ける前記段付き部に相当する部分までエジェクタインサ
ート51が前進(図1における左方に移動)させられ
る。
【0041】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出成形用金型においては、固定金型ユニット
と、該固定金型ユニットに対して進退自在に配設され、
型閉じ時に前記固定金型ユニットとの間にキャビティ空
間を形成するコアと、前端面を前記固定金型ユニットと
対向させ、前記コアに対して進退自在に配設された押え
部材と、該押え部材を前記固定金型ユニットに向けて付
勢する付勢手段とを有する。
【0043】この場合、型閉じが終了した時点でラベル
の後端と押え部材の前端面とが当接させられるので、射
出時にキャビティ空間に充填された樹脂がラベルの後端
に到達するのに伴って押え部材が後退させられ、ラベル
の後端と押え部材の前端面とは離される。したがって、
インモールドラベル容器の上端にフランジが形成される
場合、側壁の樹脂とフランジの樹脂とが完全に一体化さ
せられるので、フランジに割れが発生するのを防止する
ことができ、インモールドラベル容器の強度を高くする
ことができる。
【0044】また、ラベルの後端に到達した樹脂が、前
記後端を折り曲げることはないので、ラベルの両側に樹
脂が流れることはなく、前記後端は樹脂内に埋設されな
い。その結果、インモールドラベル容器のフランジの厚
さを十分に確保することができ、インモールドラベル容
器の強度を高くすることができる。さらに、前記フラン
ジの表面からラベルの後端が突出することがなくなるの
で、インモールドラベル容器の外観を良くすることがで
きる。また、例えば、フランジの上面にシールラベルを
貼着する場合、シールラベルが前記後端によって浮くこ
とがなくなるので、インモールドラベル容器内の収容物
が漏れ出すことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における射出成形用
金型の断面図である。
【図2】従来の射出成形用金型の断面図である。
【図3】従来の射出成形用金型の第1の状態図である。
【図4】従来の射出成形用金型の第2の状態図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における射出成形用
金型の第1の状態図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における射出成形用
金型の第2の状態図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における射出成形用
金型の断面図である。
【符号の説明】
13 コア 21 固定金型ユニット 51 エジェクタインサート 51a 前端面 52 スプリング C キャビティ空間
フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AD09 AD12 AG07 AM32 CA11 CB01 CB11 CB19 CK02 CK06 CK86 CM02 CN05 CP06 CQ01 CQ06 CQ07 4F206 AD09 AD12 AG07 AM32 JA07 JB13 JB19 JF05 JF23 JQ81

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定金型ユニットと、(b)該固
    定金型ユニットに対して進退自在に配設され、型閉じ時
    に前記固定金型ユニットとの間にキャビティ空間を形成
    するコアと、(c)前端面を前記固定金型ユニットと対
    向させ、前記コアに対して進退自在に配設された押え部
    材と、(d)該押え部材を前記固定金型ユニットに向け
    て付勢する付勢手段とを有することを特徴とする射出成
    形用金型。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段の付勢力は、キャビティ空
    間に充填された樹脂によって押される力より小さくされ
    る請求項1に記載の射出成形用金型。
JP10350397A 1998-12-09 1998-12-09 射出成形用金型 Pending JP2000167879A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007517690A (ja) * 2004-01-16 2007-07-05 イムパク・テクノロジーズ・リミテッド 射出圧縮成形
JP2010099913A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機の型締方法および型締装置

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