JP2010099914A - インモールドラベリング容器の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
インモールドラベリング容器の製造装置において、目視で成形品の良否を判別するが、判別作業に手間がかかるとともにオペレータの疲労により判別ミスが発生する。また、搬送経路の途中に判別装置を設ける場合、コストアップになると同時に判別装置の精度保持の都合上サイクルアップを図ることが難しい。
【解決手段】
成形品の取り出し以前に、射出成形機に成形品の良否を判別する機能をもたせので、後工程における目視による良否判別や高価な良否判別装置は不要となり、良品率の向上、コストダウンとともにサイクルアップが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、成形品を取り出し装置により射出成形機から取り出す以前に成形品の良否判別を行うインモールドラベリング容器の製造装置に関するものである。
従来、加熱シリンダ内にて溶融可塑化された樹脂を、型締装置に取り付けられて全閉された金型のキャビティ内に射出充填し、その後、冷却固化して成形品を取り出す射出成形において、型締装置、金型装置、可塑化装置、射出装置、制御装置およびラベル供給装置によりインモールドラベリング容器を成形する成形方法および成形装置(例えば、特許文献1〜2参照)が知られている。
図4は特許文献1に開示される従来の射出成形機の型締装置の概略図、図5は特許文献2に開示される従来の射出成形機の型締部および金型部を示す概略平面図である。これらの図を参照してインモールドラベリング容器を成形する射出成形機の型締装置と型締方法について簡単に説明する。
図4において、型締装置10は、フレーム17と、フレーム17に固定された固定プラテン12と、固定プラテン12との間に所定の距離をおいてフレーム17に対して移動可能に配設されたトグルサポート15とを有している。
固定プラテン12とトグルサポート15との間には、複数(例えば4本)のタイバー16が延在している。
可動プラテン13は、固定プラテン12に対向して配設され、タイバー16に沿って進退可能(図中左右方向)となっている。
金型装置40は、固定金型41と可動金型42とから構成され、固定金型41は固定プラテン12の可動プラテン13と対向する金型取り付け面に、可動金型42は、可動プラテン13の固定プラテン12と対向する金型取り付け面にそれぞれ取り付けられている。
なお、可動プラテン13の後端(図中左端)には、成形品を突き出すためのエジェクタ装置(図示せず)が取り付けられてもよい。
可動プラテン13とトグルサポート15との間には、トグル機構20が配設され、トグルサポート15の後端にはトグル機構20を作動させる型締モータ26が配設されている。
型締モータ26は、回転運動を往復運動に変換するボールねじ機構等からなる運動方向変換機構(図示せず)を備え、駆動軸25を進退(図中左右方向)させることによって、トグル機構20を作動させることが出来、型開閉位置センサとして回転数を検出するエンコーダ27を備えている。
トグル機構20は、駆動軸25に取り付けられたクロスヘッド24、クロスヘッド24に揺動可能に取り付けられた第2トグルレバー23、トグルサポート15に揺動可能に取り付けられた第1トグルレバー21および可動プラテン13に揺動可能に取り付けられたトグルアーム22とを有している。
第1トグルレバー21と第2トグルレバー23との間および第1トグルレバー21とトグルアーム22との間は、それぞれリンク結合されている。
したがって、型締モータ26が駆動してクロスヘッド24を前進(図中右方向)させると可動プラテン13が前進して型閉が行われ、そのときの可動プラテン13の位置はエンコーダ27によって制御されている。
また、トグルサポート15の後端(図中左端)には、固定プラテン12に対するトグルサポート15の位置を調整するため、型厚調整装置35が配設されている。
トグルサポート15には、タイバー挿通孔(図示せず)が形成され、タイバー16の図における左端がそれぞれのタイバー挿通孔に挿入されている。なお、タイバー16の右端は、固定ナット16aによって固定プラテン12に固定されている。
タイバー16は、左端の外周にねじが形成されたねじ部36を有し、調整ナット37がそれぞれのタイバー16のねじ部36に螺合している。
調整ナット37は、トグルサポート15の後端に回転可能に、かつ、タイバー16の軸方向に移動不能に取り付けられる。また、調整ナット37の外周には被駆動用歯車37aが取り付けられている。
トグルサポート15の後端における上方部には、型厚調整モータ31が配設され、型厚調整モータ31の回転軸には、駆動用歯車33が取り付けられている。
調整ナット37の被駆動用歯車37aおよび駆動用歯車33の周囲には、チェーン、歯付ベルトなどの伝導部材34が取り付けられている。
そのため、型厚調整モータ31を駆動して駆動用歯車33を回転させるとそれぞれのタイバー16のねじ部36に螺合された調整ナット37が同期して回転させられ、これにより、型厚調整モータ31を所定の方向に所定の回転数だけ回転させて、トグルサポート15を所定の距離だけ進退させることができ、型締位置センサとして回転数を検出するエンコーダ32を備えている。
タイバー16の1つに型締力センサ18が配設され、タイバー16の伸び量を検出することにより、金型装置40に印加されている型締力を知ることが出来る。
上述の型締力センサ18、エンコーダ27、型締モータ26、エンコーダ32および型厚調整モータ31は制御装置19に接続されており、制御装置19は、エンコーダ27、32から出力される検出信号に基づいて型締モータ26、型厚調整モータ31の動作を制御している。
ここで、通常の成形時における型締装置の動作について説明する。
型締モータ26が正方向に駆動すると、駆動軸25が正方向に回転し、駆動軸25は前進(図中右方向)する。それにより、クロスヘッド24が前進し、トグル機構20が作動すると、可動プラテン13が前進する。
可動プラテン13に取り付けられた可動金型42が固定金型41に接触すると(型閉状態)、型締工程に移行する。型締工程では、型締モータ26をさらに正方向に駆動することで、トグル機構20によって金型装置40に型締力が発生する。その後、射出装置(図示せず)により金型装置40内に形成されたキャビティ空間に溶融樹脂が充填される。
型開きを行う場合、型締モータ26を逆方向に駆動すると、駆動軸24が後退し、トグル機構20が作動し可動プラテン13が後退する。
型開工程が完了すると、エジェクタ(図示せず)が作動し、可動金型42内の成形品は可動金型42より突き出される。
図5において、型締装置10、固定プラテン12、可動プラテン13、可動金型42は図4と同一なので同一番号をつけ詳細説明は省略する。
固定金型41は、型締装置10の固定プラテン12に着脱可能に取り付けられ、射出成形機軸線L1に沿った中心部にはインモールドラベリング容器の外形を形成するキャビティ側面47が彫りこまれている。なお、キャビティ側面47部の2点鎖線は挿入されたラベル51を示している。
キャビティ側面47と固定金型41の外壁間は、吸気のための通路46が貫通加工されており、この通路46を覆ってケーシング45が配設され、通路46と大気間との気密を保っており、ケーシング45は、真空弁67を介して吸気手段66に接続されている。
真空弁67は、ONのときは吸気手段66とケーシング45を接続し、OFFのときは吸気手段66側の回路をOFFとし、ケーシング45側の回路を大気に開放している。
可動金型42は、ベース部43とベース部43に取り付けられ固定されたコア部44とから構成され、コア部44は、型閉により固定金型41内に入り込むようになっている。
また、射出装置1は、溶融樹脂を金型内に射出充填する装置である。
つぎに、前記構成のラベル51の押し込みシーケンスにつき説明する。
ラベル51はラベル供給装置(図示せず)により固定金型41内に挿入される。あらかじめ、真空弁67がONとなり、通路46は吸気手段66と連通し、通路46内を吸気している。このため、挿入されたラベル51は、固定金型41内に彫りこまれたキャビティ側面47に吸着保持される。
この状態で型閉がおこなわれ、コア部44は、固定金型41内に進入してくる。型閉が進行する間、真空弁67はラベル51が落下しないよう吸気手段66と接続されたままになっている。
型締完了後、射出装置1により溶融樹脂が充填され、インモールドラベリング容器が成形される。冷却完了後、型開がおこなわれ、型開限位置で成形品は取り出され、つぎのラベル51が挿入される。順次この動作を一定時間ごとに繰り返して、インモールドラベリング容器の成形を連続に行う。
なお、固定金型41と可動金型42が接触して型閉が完了したとき、固定金型41と可動金型42のコア部44間とで構成されるラベル51を含む空間がインモールドラベル容器成形における容器の外形形状となる。
インモールドラベリング容器の成形においては、固定金型41内にラベル51がうまく挿入できなかったり、あるいは、ラベル51の挿入はできたものの溶融樹脂の射出充填以前に固定金型41内から落下して容器表面にラベル51がないということがある。
また、固定金型41内に挿入されたラベル51のキャビティ側面47への密着保持が悪く、溶融樹脂がキャビティ側面47とラベル51との間に流れ込む“樹脂かぶり”という現象や、ラベル51の位置決め不良によるラベル51のズレということがある。
したがって、搬送装置のコンベア上にスタックされて載置された、あるいは1個ずつ載置された成形品は、次工程へ搬送される途中の経路中で良否判別装置により、あるいは、オペレータの目視により良否判別され、不良品は取り除かれる必要がある。
WO2006/098321号公報 特開平5−285981号公報
インモールドラベリング容器の成形において、成形品の取り数は生産性の観点から多数個取りがほとんどである。金型から成形品を取り出したあと、搬送装置に成形品を載置するが、1個づつ並べて整列させる場合とスタックして整列させる場合とがある。
さらに、その後工程での成形品搬送経路中に良否判別装置を配設したり、または、オペレータの目視により良否判別を行うのが一般的である。
成形品搬送経路中に良否判別装置を配設する場合、不良箇所を検査するためには成形品を1個づつ整列させる必要がある、そのためには取り出し装置の載置制御が複雑になると同時に、検査位置がズレないよう位置決めする必要がありサイクルアップには限界がある。
また、良否判別速度も成形サイクルに対応した装置が必要となり、良否判別装置の判別速度からもサイクルアップには限界がある。
さらに、不良品を取り出すための排出装置の設置などコストアップとなると同時に搬送装置設置のため製造装置の配置の自由度が制限されることがある。
1個づつ整列された成形品の良否判別をオペレータの目視で行う場合は、長時間判別作業に起因するオペレータの疲労による判別ミスや、製造装置全般を操作しながら1方で不良品を取り出すという手間が発生する。
成形品搬送経路中において、スタックされた成形品の良否判別をオペレータが目視で行う場合は、スタックされた成形品を1個ずつ取り外して判別しなくてはならず、非常に手間がかかると同時に、長時間でしかも成形サイクルに合わせた良否判別作業が必要となりオペレータの疲労による判別ミスが発生する場合がある。
そこで、本発明は、これら従来の問題点を解決して、成形品を射出成形機から取り出す以前に良否判別を行うことで、良否判別ミスのない、オペレータの疲労の少ない、装置コストが安価な、サイクルアップによる生産性の向上が期待できるインモールドラベリング製造装置を提供することにある。
そのため、あらかじめラベルを固定金型に装着後射出成形を行うインモールドラベリング容器の製造装置において、製造装置は、ラベル供給装置、射出成形機、取り出し装置、
ストックおよび搬送装置とからなり、射出成形機は、成形品を射出成形機から取り出す以前に成形品の良否を判別する機能を有するものとした。
成形品の良否を判別する機能は、固定金型内に吸着保持されたラベルの吸着圧力を検出することにより行われるものとした。
また、成形品の良否を判別する機能は、固定金型内に吸着保持されたラベルの落下を検出することにより行われるものとし、ラベルの落下の検出は光センサであるものとした。
さらに、成形品の良否を判別する機能は、成形品を射出成形機から取り出す以前に、成形品の表面を構成するラベルを検査することにより行われるものとし、その検査は、検査カメラであるものとした。
光センサおよび検査カメラは、型締装置の固定プラテン、あるいは型締装置のフレーム部に配設されるものとした。
取り出し装置は、不良品を良品とは異なる場所に排出する機能を有するものとし、ストックおよび搬送装置は、良品ストックおよび搬送部と不良品排出部とをもつものとした。
射出成形機から成形品を取り出す以前に成形品の良否判別ができるので、良品ストックおよび搬送部には良品のみ載置される。したがって、成形品搬送経路中の良否判別装置は不要となり、コストダウンとなると同時に製造装置の配置の自由度が向上する。
また、後工程での良否判別装置が不用となるので、成形品を1個ずつ位置決めして並べることが不用となり、取り出し装置の載置制御や位置決め制御が簡単になると同時にサイクイルアップを図ることができる。
オペレータの目視による良否判別が不要となるので、オペレータの疲労による判別ミスがなくなり良品率の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1を示す射出成形機の型締部、金型部、ラベル供給部、取り出し装置、ストックおよび搬送装置の概略平面図、図2は本発明の実施例2を示す射出成形機の型締部および金型部の概略平面図、図3は本発明の実施例3を示す射出成形機の型締部および金型部の概略平面図である。
図1を用いて本願発明の実施例1を説明する。
図1において、射出装置1、型締装置10、固定プラテン12、可動プラテン13、固定金型41、可動金型42、ベース部43、コア部44、ケーシング45、通路46、キャビティ側面47、ラベル51、吸気手段66、真空弁67、射出成形機軸線L1は図5と同様であるので同一番号をつけ詳細説明は省略する。
第1供給装置50(1部のみ図示)は、周知のラベルフィーダ(図示せず)から所定のラベル51を吸引により供給されるもので、アーム55の先端部には吸盤54が配設され、吸盤54は切り換え弁71を介して吸気手段66に接続されている。
切り換え弁71は、ONのときは吸気手段66と吸盤54を接続し、OFFのときは吸気手段66側の回路をOFFとし、吸盤54側の回路を大気に開放している。
第2供給装置60は、疑似コア52や疑似コア52を取り付けたアーム61などから構成され、アーム61は、第2供給装置軸線L2を回動中心として実線で示すラベル51の受取位置から2点鎖線で示す射出成形機軸線L1の位置にかけて上方に旋回するとともに、ここから1点鎖線で示す送り出し位置、つまり固定金型41のキャビティ側面47に挿入される位置にかけて水平移動可能になっている。
疑似コア52は、第1供給装置50から供給されたラベル51を吸気により外周に巻回保持して、射出成形機の固定金型41のキャビティ側面47に供給するためのもので、中空の円形断面カップ状に形成され、中空部を大気に連通させる多数の吸気・排気通路53が周壁に形成されて、切り換え弁70を介して吸気手段66と送気手段65とに接続されている。
切り換え弁70は、ONのときは、疑似コア52と吸気手段66および送気手段65とを選択的に接続し、OFFのときは疑似コア52と吸気手段66および送気手段65との接続をOFFとしている。
真空計68は、型締装置10の真空吸引回路中の真空弁67とケーシング45間に取り付けられており、固定金型41内部の通路46部の真空圧を検出している。
取り出し装置75は、成形品(良品)80および成形品(不良品)81をコア部44から取り出して、ストックおよび搬送装置83に移送する装置で、吸盤77、吸盤77を取り付けたアーム76などから構成されている。
アーム76は、取り出し装置軸線L3を回動中心として実線で示す成形品(良品)80の受け渡し位置から2点鎖線で示す射出成形機軸線L1の位置にかけて上方に旋回するとともに、この位置から1点鎖線で示す取り出し位置、つまりコア部44上の成形品(良品)80および成形品(不良品)81の取り出し位置にかけて水平移動可能になっている。
また、吸盤77、吸盤77を取り付けたアーム76は、良品ストックおよび搬送部85の成形品(良品)80の受け渡し位置で下方に旋回可能となっている。
さらに、吸盤77、吸盤77を取り付けたアーム76は、成形(不良品)81を取り出した場合、2点鎖線で示す不良品排出部86の受け渡し位置まで射出成形機軸線L1と直角方向に移動可能となっており、成形品(不良品)81の受け渡し位置で下方に旋回可能となっている。
良品ストックおよび搬送部85は、成形品(良品)80を1個ずつ、あるいは、所定の数だけストックしてから後工程に送っている。
不良品排出部86は、コンベア状や単にカゴ状の形状をしており、成形品(不良品)81を1個ずつ、または、所定の数だけストックしたものを収納している。
つぎに、前記構成のラベル供給工程、成形工程および成形品取り出し工程について説明する。
切り換え弁71をONにして吸盤54と吸気手段66を接続し、周知のラベルフィーダからラベル51を吸着し、その後、図の実線で示す位置にラベル51待機させる。この時点で、疑似コア52は実線で示す受取位置にある。
切り換え弁71をOFFとして大気側に切り換えるとともに、切り換え弁70を吸気手段66側に切り換える。これにより、ラベル51は、疑似コア52の外周に吸着され、最終的には疑似コア52の外周に巻回保持される。
次に、アーム61は、2点鎖線で示す位置に向けて第2供給装置軸線L2を旋回中心として上方向に旋回し、疑似コア52を射出成形機軸線L1の位置に移動させる。このとき、第1供給装置50のアーム55は、ラベルフィーダのラベル供給位置に復帰する。
射出成形機軸線L1上の位置に疑似コア52が到達した時点で、アーム61は、1点鎖線で示す位置に水平移動し(図中左側)、疑似コア52を型開されている固定金型41内に挿入して送り出し位置に位置決めする。
切り換え弁70を送気手段65側に切り換え、疑似コア52内に高圧空気を送り込む。
高圧空気は、吸気・排気通路53から排気され、このときの排気圧でラベル51は、固定金型41の内面のキャビティ側面47に供給される。
真空弁67をONにして吸引手段66側に切り換えておけば、疑似コア52から供給されラベル51は、固定金型41内のキャビティ側面47に吸着保持される。
ラベル51の供給後に、アーム61および疑似コア52を2点鎖線で示す位置に水平移動させる。その結果、固定金型41内のキャビティ側面47にラベル51が残存することになる。
第2供給装置60は、固定金型41内にラベル51を供給したのち、固定金型41内から後退するが、その時、第2供給装置60に引きずられてラベル51が固定金型41内から落下した場合、キャビティ側面47上にあるはずのラベル51は存在しないため、吸引空圧回路中の真空計68は真空度が異常であると検出し今回の成形工程は不良と判断する。
しかしながら、型閉工程、射出工程、冷却工程は停止することなく続行し、冷却工程終了で型開がおこなわれ、型開限で、次工程でのラベル51は挿入される。
一方、型開限で取り出し装置75が射出成形機内に挿入される。前述の成形例ではコア部44に抱きついている成形品はラベル51がない成形品(不良品)81である。この不良と判断された成形品(不良品)81は取り出され、2点鎖線で示す不良品排出部86の受け渡し位置まで旋回および移動され、不良品排出部86内に収納される。
真空計68が異常を検知しない場合、今回の成形品は良品と判断され、成形品(良品)80は、取り出されて実線で示す良品ストックおよび搬送部85の受け渡し位置まで旋回および移動され、コンベア上などに1個ずつあるいは設定された個数に積み重ねて載置され、さらに、後工程に搬送される。以降順次この動作を一定時間ごとに繰り返して、インモールドラベリング容器の成形を連続に行う。
なお、固定金型41内にラベル51がない場合には、ラベル51の体積分充填樹脂量が増えることになる。通常の射出成形機の良否判別では樹脂の充填量(クション量)の増減の変化を検出して良否判別する例が一般的である。
しかしながら、インモールドラベリング容器成形においては生産性の観点から多数個取り成形が一般的である。そのためラベル51が1枚落下したぐらいではラベル51の1枚の体積が少ないためクション量の増減の変化を検出しての良否判別はむずかしい。
したがって、真空計68による真空圧の増減を検出しての良否判別は有効であり、特に少数個取りの場合に真空度の異常が大きく検出できその効果が期待できる。
射出成形機は、ラベル51が1枚でも落下したらこの成形工程は不良と判断し、この成形工程で成形された成形品全数を不良と判断して不良品排出部86に収納する。したがって、良品ストックおよび搬送部85上には、良品と判断したもののみ載置されることになる。
次に、本願発明の変形例として実施例2を説明する。
図2において、固定プラテン12、固定金型41、キャビティ側面47、ラベル51は図5と同様であるので同一番号をつけ詳細説明は省略する。
固定プラテン12上にブラケット90およびブラケット93が取り付けられている。
ブラケット90にはラベル51の落下検出機器としての光センサ方式の投光器91が取り付けられ、ブラケット93には同様の受光器92が取り付けられている。
なお、投光器91および受光器92は、固定プラテン12に取り付けた例を説明しているが、ラベル51の落下を確実に検出できる場所、たとえば、固定プラテン12の下方のフレーム部に取り付けてもよい。
また、投光器91および受光器92をもつものとしたが、センサビームを反射する反射ミラー方式のものでもよい。
つぎに、図2により、成形シーケンスにつき説明する。
図1の第2供給装置60によりラベル51は固定金型41内に挿入されるが、第2供給装置60が金型41内から後退するときに、第2供給装置60に引きずられてラベル51が落下した場合、落下したラベル51が投光器91と受光器92間のセンサビームを切断する。この場合射出成形機は今回の成形工程は不良と判断する。
しかしながら、型閉工程、射出工程、冷却工程は停止することなく続行し、冷却工程終了で型開がおこなわれる。
その後、図1と同様に不良品と判断された成形品(不良品)81は取り出され、不良品排出部86の受け渡し位置まで旋回および移動され、成形品(不良品)81は、不良品排出部86内に収納される。
投光器91と受光器92間のセンサビームが切断されない場合、この成形品は良品と判断され、成形品(良品)80は取り出され、良品ストックおよび搬送部85の受け渡し位置まで旋回および移動され、良品ストックおよび搬送部85のコンベア上に載置される。
次に、本願発明のさらなる変形例として実施例3を説明する。
図3において、固定プラテン12、可動プラテン13、コア部44、キャビティ側面47、ラベル51は図5と同様であるので同一番号をつけ詳細説明は省略する。
固定プラテン12上にブラケット95が取り付けられている。そのブラケット95に成形品の表面の異常を検査する検査カメラ94が配設されている。
コア部44上には、成形品が冷却工程の進行にともない収縮して抱きついており、その成形品の表面にはラベル51が巻きついており、ラベル51の合わせ面の上下にはラベルマーク96が印刷されている。
成形品の不良としては、図1、図2のようにラベル51が落下して成形品表面にラベル51がない場合のほかに、ラベル51がキャビティ側面47上で位置ズレを起こし正規の位置からズレている、また、“樹脂かぶり”といわれる溶融樹脂のラベル51表面への回り込みなどがある。
検査カメラ94により、測定箇所の1つとしてのラベルマーク96の位置が正規位置かどうかを検査する、または、“樹脂かぶり”によりラベルマーク96の表面に樹脂が回りこむことでラベルマーク96の鮮明さが正規なものかどうかを検査することで、ラベル51の貼り付け適否の判断により成形品の良否判別を行う。
つぎに、図3により、成形シーケンスにつき説明する。
型開限位置で、検査カメラ94によりコア44上に成形されている成形品表面のラベル51のラベルマーク96を検査する(説明の都合上、ラベル51のつなぎ目の位置は90度回転して示している)。
検査カメラ94がラベルマーク96の位置および鮮明さが異常と判断すると、射出成形機は今回の成形工程は不良と判断する。
しかしながら、型閉工程、射出工程、冷却工程は停止することなく続行し、冷却工程終了で型開がおこなわれる。
この後は図1と同様に、成形品(不良品)81は不良品排出部86内に収納され、成形品(良品)80は良品ストックおよび搬送部85のコンベア上に載置される。
なお、検出カメラ94は、固定プラテン12に取り付けた例を説明したが、固定プラテン12の下方のフレーム部や、不良箇所が検出しやすい場所に取り付けてもよい。さらに、ラベルマーク96の貼り付け具合を検査するだけでなく、検査カメラ94による監視範囲内でのラベル51の有無を検査することで、ラベル51の貼り付けの適否を判断することができる。
本発明の構成は以上の通りであって、射出成形機は、成形品の取り出し以前に成形品の良否判別をする機能を有するので、取り出し装置により良品と不良品に分別してストックおよび搬送装置に載置できる。したがって、目視による成形品の良否判別ミスや、長時間作業の結果に起因するオペレータの疲労による良否判別ミスがなくなり、良品率の向上が期待できる。
また、搬送経路途中での判別装置が不用となるので、コストダウンとなると同時に後工程での製造装置の配置の自由度が向上し、さらに、良否判別装置の判別精度に起因するサイクルアップの制限もなくなり生産性の向上が期待できる。また、取り出し装置75に検査カメラ94を取り付けて、成形後のラベル51を監視し、ラベル51の貼り付けの適否を判断することができる。
本発明の実施例1を示す射出成形機の型締部、金型部、ラベル供給部、取り出し装置、ストックおよび搬送装置の概略平面図 本発明の実施例2を示す射出成形機の型締部および金型部の概略平面図 本発明の実施例3を示す射出成形機の型締部および金型部の概略平面図 従来の射出成形機の型締装置の概略図 従来の射出成形機の型締部および金型部を示す概略平面図
符号の説明
12 固定プラテン 66 吸気手段
13 可動プラテン 67 真空弁
41 固定金型 68 真空計
42 可動金型 75 取り出し装置
43 ベース部 80 成形品(良品)
44 コア部 81 成形品(不良品)
45 ケーシング 83 ストックおよび搬送装置
46 通路 85 良品ストックおよび搬送部
47 キャビティ側面 86 不良品排出部
50 第1供給装置
51 ラベル
52 疑似コア
60 第2供給装置
65 送気手段

Claims (9)

  1. あらかじめラベルを固定金型に装着後射出成形を行うインモールドラベリング容器の製造装置において、該製造装置は、ラベル供給装置、射出成形機、取り出し装置、ストックおよび搬送装置とからなり、前記射出成形機は、成形品を前記射出成形機から取り出す以前に前記成形品の良否を判別する機能を有することを特徴とするインモールドラベリング容器の製造装置。
  2. 前記射出成形機の前記成形品の良否を判別する機能は、前記固定金型内に吸着保持された前記ラベルの吸着圧力を検出することにより行われることを特徴とする請求項1に記載のインモールドラベリング容器の製造装置。
  3. 前記射出成形機の前記成形品の良否を判別する機能は、前記固定金型内に吸着保持された前記ラベルの落下を検出することにより行われることを特徴とする請求項1に記載のインモールドラベリング容器の製造装置。
  4. 前記ラベルの落下の検出は、光センサであることを特徴とする請求項3に記載のインモールドラベリング容器の製造装置。
  5. 前記射出成形機の前記成形品の良否を判別する機能は、前記成形品を前記射出成形機から取り出す以前に、前記成形品の表面を構成する前記ラベルを検査することにより行われることを特徴とする請求項1に記載のインモールドラベリング容器の製造装置。
  6. 前記ラベルの前記特定箇所の検査は、検査カメラであることを特徴とする請求項5に記載のインモールドラベリング容器の製造装置。
  7. 前記射出成形機の前記成形品の良否を判別する判別機器は、型締装置の固定プラテン、あるいは前記型締装置のフレーム部に配設されることを特徴とする請求項3〜6のいずれかの1項に記載のインモールドラベリング容器の製造装置。
  8. あらかじめラベルを固定金型に装着後射出成形を行うインモールドラベリング容器の製造装置において、該製造装置は、ラベル供給装置、射出成形機、取り出し装置、ストックおよび搬送装置とからなり、前記取り出し装置は、不良品を良品とは異なる場所に排出する機能を有することを特徴とするインモールドラベリング容器の製造装置。
  9. あらかじめラベルを固定金型に装着後射出成形を行うインモールドラベリング容器の製造装置において、該製造装置は、ラベル供給装置、射出成形機、取り出し装置、ストックおよび搬送装置とからなり、該ストックおよび搬送装置は、良品ストックおよび搬送部と不良品排出部とをもつことを特徴とするインモールドラベリング容器の製造装置。
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