JP5218935B2 - ミシンの空環縫い込み方法及び空環縫い込み装置 - Google Patents

ミシンの空環縫い込み方法及び空環縫い込み装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えばニットTシャツ、アウトウェア、肌着等の袖口や脇合わせ、ブリーフやショーツ等の脇合わせなどの縫製に適用されるミシンの空環縫い込み方法及び空環縫い込み装置に関する。詳しくは、縫製生地の縫い終り時に針板の縫い目形成用爪部に連ねて形成される空環を次の縫製生地の縫製開始に伴い、その縫製生地の縫い始め端部の縫い目中に引き込んで縫い込む、いわゆる、バックタック縫製を行うことにより、縫い始め端部のほつれを防止するようになされているミシンの空環縫い込み方法及び空環縫い込み装置に関するものである。
この種の空環縫い込み装置として、従来、縫製生地の縫い終り時に針板の縫い目形成用爪部に連なる空環を、図外のバキュームポンプ等のエア源に接続させて針落ち部よりも縫製進行方向の後方側に設けられた空環切り装置の吸込み管内に吸い込んで該吸込み管内で縫製生地から切断し、その切断された空環を、前記エア源を介して吸込み管内に発生され管先端の吸込み口から縫製進行方向とは逆方向へ噴出されるエア流(気流)により吹き返し、その吹き返された空環を受取って吸引保持する空環吸込ノズルを針板の右側方部を支点として前後方向に往復駆動揺動自在に設け、この空環吸込ノズルを、吹き返し空環の受け取り前進位置から針板の縫い目形成用爪部基端近くの手前(前方)部に設けられた生地端切断用メスの近傍位置に後退移動して待機する中間停止位置を経て、該中間停止位置よりもさらに縫製進行方向とは逆方向へ後退移動させることにより、空環吸込ノズルに吸引保持されている空環を針落ち部の手前側に引張り状態に保持させて次の縫製生地の縫い始め端部の縫い目中に引き込んで縫い込むように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、図11に示すように、空環切り装置10の空環吸込み管11内に吸い込んで縫製生地から切断された空環12を、吸込み管11先端の吸込み口11aから縫製進行方向とは逆方向で針板13の針落ち部14に対して上下運動する針(二本針で示すが一本針であってもよい)15の左側に向けて噴出されるエア流(気流)により針15の左側を通って針15の左斜め前方の針板13上面部分へ吹き返し移動させるとともに、その吹き返し移動された空環12の端部に向けて、針落ち部14の左側方部に設けたエアパイプノズル(図示省略する)などから噴出される補助エア流(補助気流)を吹き付けることにより、太矢印Aで示すような軌跡を経て吹き返される空環12の端部を針落ち部14の手前側で針板13の右側部に設けられた空環保持装置16に向けて移動させて該保持装置16に保持させ、次の縫製生地の縫製開始に伴い、その縫製生地の縫い始め端部の縫い目中に引き込んで縫い込むように構成されたものも知られている(例えば、特許文献2、3参照)。
特許第3567274号公報 特公平5−28160号公報 実公平5−40877号公報
上記した従来の空環縫い込み装置のうち、特許文献1等で知られている前者装置の場合は、針板の右側方部に、前述の空環受け取り前進位置と針落ち部よりも縫製進行方向前方の後退位置との間に亘って往復駆動揺動自在な可動式の空環吸込ノズルが設置されるために、構造的に複雑になるだけでなく、針板の右側部で往復駆動揺動する可動式の空環吸込ノズルが縫製作業の邪魔になりやすく、また、作業者が縫製具合を見ながら縫製作業するときの視覚障害物にもなりやすいという問題がある。
一方、特許文献2,3等で知られている後者装置の場合は、空環の吸い込み・切断から縫製進行方向とは逆方向への吹き返し、さらに、その空環の端部の空環保持装置側への移動・保持まで全ての空環移動処理をエア流により行うもので、可動式の空環吸込ノズルの設置が不要であるから、構造的に簡単であるとともに、作業の邪魔や視覚障害となるものがなくなり、前者装置の有する問題を解消することができる反面、この後者装置は次のような問題が未解決のままであった。
すなわち、後者装置では、最終的に、図12に明示するように、針板13の縫い目形成用爪部13aに連ねて形成される空環12が針15の左側を通って針落ち部14手前側の針板13の右側部に設けられた空環保持装置16に保持されることになるので、針落ち部13aに位置する針糸17が空環12によって逆くの字状に押し曲げられることになる。そのため、次の縫製開始に伴い針15が上下動するとき、針糸17に張力が生じ、その張力によって針落ち部14よりも右側に移動していた空環12の一部分12aが針落ち部14側に引き戻されることがあり、この状態で針15が下降すると、針15が引き戻し状態にある空環部分12aを貫通通過して縫い目を形成することになるので、その空環部分12aは、図13に示すように、縫製生地18の縫い目19中に縫い込まれず、縫製生地18の縫い始め端部の前縁部18eで団子状になって突出し残存するといったような縫製不良を招く問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、構造の簡単化及び作業の邪魔や視覚障害をなくすることができるのはもとより、空環を次の縫製生地の縫い始め端部の縫い目中に確実かつスムーズに縫い込むことができるミシンの空環縫い込み方法及び空環縫い込み装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るミシンの空環縫い込み方法は、縫製生地の縫い終り時に針板の縫い目形成用爪部に連ねて形成される空環を針落ち部よりも縫製進行方向の後方側に設けられた空環切り装置の吸込み管内に吸い込んで縫製生地から切断し、その切断された空環の端部を縫製進行方向とは逆方向へ吹き出される気流により前記針落ち部の手前側に吹き返し移動させ、この吹き返し移動された空環の端部を前記針落ち部の手前側に設けられた空環保持装置により保持させて次の縫製生地の縫製開始に伴い、その縫製生地の縫い始め端の縫い目中に引き込んで縫い込むミシンの空環縫い込み方法であって、前記空環切り装置の吸込み管の先端側面部には、通常は吸込み管の吸込み口を大きくする位置に移動保持され、かつ、前記気流吹出口部からの気流吹き出し時にはその吹き出し気流により吹き返し移動される空環を前記針と生地端切断用メスとの間の針板上面部分に沿わせて前記針落ち部の手前側に向けて移動案内させる位置に移動される可動式の板状カバー部材、または、前記針板の縫い目形成用爪部の先端部の一部に重なる位置にまで延設され、かつ、その先端部分には、前記針板の上面と略同一高さ位置を下端縁として上下幅の狭い空環案内孔と上下幅の広い空環吸込み口とが縫製進行方向前後に連続して形成されている固定の板状カバー部材が設けられており、前記空環切り装置の吸込み管内に吸い込まれて切断された空環の端部を、前記空環切り装置の吸込み管の先端部に形成されている気流吹出口部から吹き出される吹き出し気流により、前記可動式の板状カバー部材、または、固定の板状カバー部材に案内させて前記針落ち部に対して上下運動する針と前記縫い目形成用爪部の基端近くの手前部に設けられて縫製生地の端縁を切り揃える生地端切断用メスとの間の針板上面部分に沿わせて前記針落ち部の手前側に吹き返し移動させ、その吹き返し移動された空環の端部を、空環吹き返し移動軌跡に対して縫製進行方向の後方側方位置から斜め前方側方に交差させて噴出される補助気流により前記空環保持装置による保持位置に移動させて保持させることを特徴としている(請求項1)。
また、本発明に係るミシンの空環縫い込み装置は、縫製生地の縫い終り時に針板の縫い目形成用爪部に連ねて形成される空環を、針落ち部よりも縫製進行方向の後方側に設けられた空環切り装置の吸込み管内に吸い込んで縫製生地から切断し、その切断された空環の端部を縫製進行方向とは逆方向へ吹き出される気流により前記針落ち部の手前側に吹き返し移動させ、この吹き返し移動された空環の端部を前記針落ち部の手前側に設けられた空環保持装置により保持させて次の縫製生地の縫製開始に伴い、その縫製生地の縫い始め端の縫い目中に引き込んで縫い込むように構成されているミシンの空環縫い込み装置であって、前記空環切り装置の吸込み管の先端部には、該吸込み管内に吸い込まれて切断された空環の端部を前記針落ち部に対して上下運動する針と前記縫い目形成用爪部の基端近くの手前部に設けられて縫製生地の端縁を切り揃える生地端切断用メスとの間の針板上面部分に沿わせて前記針落ち部の手前側に吹き返し移動させるように気流吹出口部が形成されているとともに、前記空環切り装置の吸込み管の先端側面部には、通常は吸込み管の吸込み口を大きくする位置に移動保持され、かつ、前記気流吹出口部からの気流吹き出し時にはその吹き出し気流により吹き返し移動される空環を前記針と生地端切断用メスとの間の針板上面部分に沿わせて前記針落ち部の手前側に向けて移動案内させる位置に移動される可動式の板状カバー部材、または、前記針板の縫い目形成用爪部の先端部の一部に重なる位置にまで延設され、かつ、その先端部分には、前記針板の上面と略同一高さ位置を下端縁として上下幅の狭い空環案内孔と上下幅の広い空環吸込み口とが縫製進行方向前後に連続して形成されている固定の板状カバー部材が設けられており、また、前記針落ち部の側方部には、前記吹出口部からの吹き出し気流により針落ち部の手前側まで吹き返し移動された空環の端部を前記空環保持装置による保持位置にまで移動させて保持させるように空環の吹き返し移動軌跡に対して縫製進行方向の後方側方位置から斜め前方に交差させて補助気流を噴出する補助気流噴出装置が設けられていることを特徴徴としている(請求項3)。
上記のごとき特徴構成を有する本発明に係るミシンの空環縫い込み方法及び空環縫い込み装置によれば、針板の縫い目形成用爪部に連ねて形成されたのち、空環切り装置の吸込み管内に吸い込まれて切断された空環が、吸込み管先端の吹出口から吹出される気流により針と生地端切断用メスとの間の針板上面部分に沿わせて吹き返し移動されるとともに、その吹き返し移動された空環の端部が空環吹き返し移動軌跡に対して交差させて噴出される補助気流により針落ち部手前側の空環保持装置側に移動されて該空環保持装置に保持されるといったように、空環の吸い込み・切断から縫製進行方向とは逆方向への吹き返し、さらに、その端部の空環保持装置側への移動・保持までの全ての空環の移動処理作用を気流を介して行うものであるから、可動式の空環吸込ノズル等の設置が不要で、構造の簡単化とともに、縫製作業の邪魔や視覚障害をなくして作業性の向上を図ることができる。
しかも、最終的に、空環を針の右側を通して針糸とは全く干渉させない状態で空環保持装置に保持させることが可能であるから、次の縫製時に針が空環内を貫通通過する事態の発生を確実に回避することができる。したがって、空環を次の縫製生地の縫い始め端部の縫い目中にミスなく確実かつスムーズに縫い込むことができ、空環の一部が縫製生地の縫い始め端部の前縁部に団子状になって突出し残存するなどの縫製不良の発生を確実に防止できる。
加えて、空環切り装置の吸込み管の先端側面部に可動式の板状カバー部材を設ける場合は、針板の縫い目形成用爪部に連ねて形成されている空環を空環切り装置の吸込み管内に吸い込むときには可動式板状カバー部材が針落ち部後方側へ位置移動して吸込み管先端の吸込み口が大きく確保されていることから、空環を吸込み管内にミスなく確実に吸い込ませて所定長さで切断することができるものでありながら、その切断された空環を吹き出し気流により吹き返し移動させるときには可動式板状カバー部材が前方側に位置移動して空環を針落ち部の手前側に向けて移動案内することになるため、空環をできるだけ真っ直ぐに吹き返し移動させて針と生地端切断用メスとの間といった狭い部分に確実かつ安定よく位置させることができる。
また、空環切り装置の吸込み管の先端側面部に固定の板状カバー部材を設ける場合は、針板の縫い目形成用爪部に連ねて形成されている空環を空環切り装置の吸込み管内に吸い込むときには固定板状カバー部材の先端部分に形成されている幅広の空環吸込み口を通して空環を吸込み管内に確実に吸い込ませて所定長さで切断することができるものでありながら、空環を吸込み管から針落ち部に向けて吹き返すときは針板の縫い目形成用爪部の直上位置にまで案内されることになる。したがって、吹き返された空環が針板上面から上方に吹き上げられて、吹き返しの直前に針板上面から上昇し離間している押え金下面側の爪部に絡まるおそれがなく、針と生地端切断用メスとの間といった狭い部分の針板上面に沿って確実かつ円滑に吹き返し移動させることができる。
という効果を奏する。
上記構成の本発明に係るミシンの空環縫い込み方法及び空環縫い込み装置における前記の補助気流噴出装置として、針板の側部近くで該針板と略面一のクロスプレートに形成の開口を介してクロスプレートの上方へ突出する状態と下方へ退入する状態とに切換え可能とされたキャップ状の空気弁と、この空気弁の内部に加圧気流を導入する気流導入手段と、前記空気弁の上端部側壁に形成され、この空気弁がクロスプレートの上方へ突出されたとき、その内部に導入された加圧気流をクロスプレート及び針板の上面に沿って噴出する気流噴出孔とを具備してなるものを用いることが好ましい(請求項2及び請求項4)。
この場合は、針と生地端切断用メスとの間の針板上面部分に吹き返し移動された空環の端部を空環保持装置側に移動させる補助気流の噴出時にのみ空気弁をクロスプレートの上方へ突出させればよく、それ以外の縫製時にはクロスプレートの下方へ退入させておけばよいので、空気弁が縫製の邪魔になることがなく、縫製生地をクロスプレートの上面に沿わせて円滑に進行させることができる。また、空気弁の上端部側壁に形成の気流噴出孔に切り屑などが詰まってしまい、補助気流による空環端部の移行機能に支障をきたす恐れもなく、長期間使用においても気流による空環移動処理作用を常に確実かつ安定よく行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は本発明に係る空環縫い込み装置付き2本針の縁かがり縫いミシンの全体概略斜視図、図2及び図3はその空環縫い込み装置の主要部の構成を示す斜視図である。なお、本発明に係る空環縫い込み装置において、図11〜図13に示した従来の空環縫い込み装置と共通する構成要素については同一の符号を付してそれらの説明を省略あるいは簡略化する。
図1において、1は縁かがり縫いミシンMのクロスプレートで、このクロスプレート1の所定位置には、針落ち部14及び縫い目形成用爪部13a(図2参照)を有する針板13が固定されており、縫い目形成用爪部13aの基端近くの手前部には縫製生地の端縁を切り揃える生地端切断用メス2(図1,2上では可動上メス部のみを示し、固定下メス部は省略する)が設けられている。また、針板13の上部には、押え金3のほかに、ミシンベッド部4に支持された針棒、針止めを介して前記針落ち部14に対し上下に駆動往復運動自在な2本針15及び針板13上面への縫製生地の有無を検知して縫製生地有り(暗状態)のとき、ミシンMの回転を許容する光電式生地センサー(周知であるため、図示省略する)などが設けられているとともに、針板13に対して縫製進行方向Xの後方右側には後述する空環切り装置10が配置され、かつ、針落ち部14の手前側の針板13の右側部には空環保持装置16が設けられ、さらに、針落ち部14の手前側で針板13の左側部近くのクロスプレート1部分には補助気流(以下、補助エア流と称する)噴出装置5が設けられている。
前記空環切り装置10は、図1及び図2,図3に示されているように、先行縫製生地の縫い終り時に針板13の縫い目形成用爪部13aに連なる空環12(図3参照)を、ベンチュリ管(図示省略する)、ホース6を介して図外のバキュームポンプ等のエア源に接続された吸込み管11先端の吸込み口11aから吸込み管11内に吸い込み、その吸い込んだ空環12を吸込管11の先端部に取付けられている上メス(図示省略する)と図示しない駆動機構を介して上下動する下メス7により縫製生地から切断した後、その切断された空環12を吸込み管11内に発生される逆エア流により吸込み口11a側に吹き戻し、続いて、前記エア源に接続され吸込み管11の右側面部に沿わせて固定保持されたエアパイプ8の先端吹出部8aから縫製進行方向Xとは逆方向Yに向け略直線状に吹き出されるエア流によって前記2本針15の右針と生地端切断用メス2との間の針板上面部分に沿わせて針落ち部14の手前側に吹き返すように構成されている。
この空環切り装置10の吸込み管11先端の左側面部には、長孔9及びボルト状ガイド19を介して縫製進行方向Xに沿った一定範囲内で矢印x−y方向に往復スライド移動可能な可動式の板状カバー部材20が取り付けられている。この可動式板状カバー部材20は、通常は前記吸込み管11側に固定の突片11bと板状カバー部材20側に固定の突片20aとの間に張設したバネ21の付勢力により前記吸込み管11先端の吸込み口11aが大きく開口する位置に移動保持されているとともに、前記エアパイプ8の先端吹出口部8aからエア流を吹き出す時にはエアシリンダ22の伸長動作に伴い前記バネ21の付勢力に抗してy方向にスライド移動して前記エア流により吹き返し移動させる空環12を前記2本針15の右針と生地端切断用メス2との間の針板上面部分に沿わせて針落ち部14の手前側に向けて移動案内させるように構成されている。
また、前記補助エア流噴出装置5は、図4ないし図6に明示されているように、前記針板13の左側面部近くで該針板13と略面一の前記クロスプレート1に円形の開口1aが穿設され、この開口1aに、前記クロスプレート1の上面と面一に配置され、かつ、下方に空気室23が形成された弁ホルダー24が嵌合されている。この弁ホルダー24はクロスプレート1の下方に沿って延びる取付部24bにおいてクロスプレート1にボルト25止めされたブラケット26にボルト27を介して固定されているとともに、前記弁ホルダー24の中心部には前記空気室23に連通する円形の開口24aが穿設され、この開口24aに、下端が開放されかつ上端部側壁に補助エア流噴出孔28aが形成された円筒形キャップ状の空気弁28が、その下端外周縁に形成の鍔28bから径方向外方へ突出させたガイド突起28cが係合するように空気室23の内周壁部に凹設されたガイド溝23aを介して回転不能かつ昇降可能(上下動可能)に嵌合保持されている。
そして、前記空気弁28の下端開放部には、該空気弁28の内部への加圧エア流の導入手段としての加圧エア供給パイプ29に連通させて前記ブラケット26に形成された給気通路26aの端部が開口接続されているとともに、前記空気室23の上面壁部と空気弁28の下端鍔28bとの間には該空気弁28を下降方向に付勢する圧縮バネ30が介在されており、この圧縮バネ30の付勢力により前記空気弁28を、図4に示すように、その補助エア流噴出孔28aが前記クロスプレート1の下方へ退入された状態と、前記パイプ29及び給気通路26aを経て空気弁28の内部に加圧エアを導入することにより前記空気弁28を、図5に示すように、その補助エア流噴出孔28aが前記クロスプレート1の上方へ突出して補助エア流をクロスプレート1及び針板13の上面に沿って針落ち部14の手前側に吹き返し移動される空環12の移動軌跡に対して縫製進行方向Xの後方左側方位置から斜め前方に交差させて噴出する状態とに切換え可能に構成されている。
さらに、前記空環保持装置16は、相互に開閉自在な一対の挟持部材16a,16bからなり、かつ、これら一対の挟持部材16a,16bはシリンダ31を介して支点軸32周りで図3の矢印c−o方向に駆動揺動自在で矢印o方向に揺動された位置において空環12端部の挟持した状態で右方に移動することにより、空環12を生地端切断用メス2の切断部に案内させて切断するように構成されている。
次に、上記のように構成された空環縫い込み装置付き縁かがり縫いミシンによる空環縫い込み動作について説明する。
先行縫製生地の縫い終り端が生地センサー(図外)を通過し該センサーが非検知(明状態)となった時点で空環切り装置10の吸込み管11が吸い込みを開始して針板13の縫い目形成用爪部13aに連ねて形成される空環12が吸込み口11aから吸込み管11内に吸い込まれるとともに、その吸い込まれた空環12が上メス(図示省略する)に対して上下動する下メス7により縫製生地から切断される。その後、押え金3が針板13の上面から離間するように上昇して、吸込み管11内に発生される逆エア流により吸込み口11a側に吹き戻される。続いて、その吹き戻された空環12は、エアパイプ8の先端吹出部8aから縫製進行方向Xとは逆方向Yに向けて吹き出されるエア流によって前記2本針15の右針と生地端切断用メス2との間の針板13上面部分に沿わせて針落ち部14の手前側に略直線状に吹き返し移動される。
その直後、前記クロスプレート1の下方へ退入されていた補助エア流噴出装置5における空気弁28が、パイプ29及び給気通路26aを経て該空気弁28の内部に導入される加圧エアによって上昇されて、図5に示すように、その補助エア流噴出孔28aが前記クロスプレート1の上方へ突出し、この突出した補助エア流噴出孔28aから噴出される補助エア流が前記針落ち部14の手前側に吹き返し移動された空環12に対して縫製進行方向Xの後方左側方位置から斜め前方に交差させて吹き付けられることにより、空環12は、図3の太矢印Bで示すように、その端部が空環保持装置16側に移動されて一対の挟持部材16a,16bとの間に挟持され、次の縫製の準備が完了する。
次に、後続縫製生地18(図8参照)をその縫い始め端部前縁18eが縫製進行方向Xで生地端縁切断用メス7とほぼ同一線上に位置するように針板13上にセットし、それを前記生地センサーが検知(暗状態)すると、押え金3が針板13の上面に当接するように下降して次の縫製開始が可能な態勢となり、この状態で、ペダルをONすると、ミシンMが回転し始めて後続縫製生地18が縫製進行方向Xに向けて、その縫い始め端部前縁18eが針板13の針落ち部14に到達するまで送られる。この間に針板13の縫い目形成用爪部13aに巻き付いている空環12は、該爪部13aに巻き付いたままである。
さらに、後続縫製生地18が縫製進行方向Xに送られて、その縫い始め端部前縁18eが針板13の縫い目形成用爪部13aの先端を越えて縫い始め端部前縁から生地端縁切断用メス2までの寸法が所定長さとなる位置に達したとき、前記空環保持装置16の一対の挟持部材16a,16bが空環12を挟持した状態で、生地端切断用メス2の切断部に向けて右方に移動する。
そして、前記生地端切断用メス2の切断部に案内された空環12が縫製生地18の側端部と共にメス2により切断され、その切断された空環部分が後続縫製生地18の縫い始め端部の縫い目19中に引き込まれて縫い込まれることになる。
以上のような空環縫い込み動作において、上記実施の形態によれば、針板13の縫い目形成用爪部13aに連ねて形成されたのち、空環切り装置10の吸込み管11内に吸い込まれて切断された空環12が、エア流により針15と生地端切断用メス2との間の針板13上面部分に沿わせて吹き返し移動されるとともに、その吹き返し移動された空環12の端部が補助エア流噴出装置5の噴出孔28aから噴出される補助エア流により針落ち部14手前側の空環保持装置16側に移動されて該空環保持装置16に保持(挟持)されるといったように、空環12の吸い込み・切断から縫製進行方向とは逆方向への吹き返し、さらに、その空環端部の空環保持装置16側への移動・保持までの空環の移動処理作用を全てエア流を介して行うものであるから、従来用いていた可動式の空環吸込ノズル等の設置が不要で、構造の簡単化が図れるとともに、縫製作業の邪魔や視覚障害をなくして作業性の向上を図ることができる。
その上、最終的には、図7に示したように、空環12を2本針15の右側を通して針糸17とは全く干渉させない状態で空環保持装置16に保持させることが可能であるから、次の縫製時に針15が空環12内を貫通通過する事態の発生を確実に回避することができ、したがって、図8に示すように、空環12を次の縫製生地18の縫い始め端部の縫い目19中にミスなく確実かつスムーズに縫い込み、空環の一部が縫製生地18の縫い始め端部の前縁18eに団子状になって突出し残存するなどの縫製不良の発生を確実に防止できる。
また、上記実施の形態のように、空環切り装置10の吸込み管11の先端側面部に可動式の板状カバー部材20を取り付け、この可動式の板状カバー部材20を、針板13の縫い目形成用爪部13aに連ねて形成されている空環12を吸込み管11内に吸い込むときには針落ち部14の後方側へ位置移動させて吸込み管11先端の吸込み口11aを大きく確保することによって、空環12をミスなく確実に吸込み管11内に吸い込ませて所定長さで切断することができるものでありながら、逆エア流により吸込み管11の吸込み口11a側に吹き戻された空環12をエアパイプ8の先端吹出部8aから吹き出されるエア流により吹き返し移動させるときは可動式の板状カバー部材20を針落ち部14に近付く方向(y方向)にスライド移動させることによって、空環12をできるだけ真っ直ぐに吹き返し移動案内させることが可能であり、針15と生地端切断用メス2との間といった狭い部分に空環12を確実かつ安定よく位置保持させることができる。
なお、上記実施の形態では、空環切り装置10の吸込み管11先端の左側面部に可動式の板状カバー部材20を取り付けたもので説明したかが、これに代えて、図9及び図10に示すように、吸込み管11先端の左側面部に固定式板状カバー部材33を取り付けてもよい。
この固定式板状カバー部材33は、その先端部分33aが針板13の縫い目形成用爪部13aの先端部の一部に重なり位置するまで延設されており、その延設された先端部分33aに、上下幅の狭い空環案内孔34aと上下幅の広い空環吸込み口34bとがそれらの下端縁34eが針板13の上面と略同一高さに位置する状態で縫製進行方向の前後に連続して形成されているとともに、上下幅の広い空環吸込み口34b後端の上端部には吸い込まれた空環を上メスと下メス7との切断部に誘導する細長い孔34cが連続して形成されている。なお、この固定式板状カバー部材33は、長孔35とボルト36を介して縫製進行方向前後に位置調整可能に構成されているが、これは、板状カバー部材33の初期取付け位置を微調整するためのものであって、空環縫い込み動作時には全く移動させないで位置固定状態で使用されるものである。
このような固定式板状カバー部材33を用いる場合は、針板13の縫い目形成用爪部13aに連ねて形成されている空環12を空環切り装置10の吸込み管11内に吸い込むときには固定板状カバー部材33の先端部分33aに形成されている幅広の空環吸込み口34bを通して空環12を吸込み管11内に確実、スムーズに吸い込ませて所定長さで切断することができるものでありながら、吸込み管11から針落ち部14に向けて吹き返すときは空環12を針板13の縫い目形成用爪部13aの直上位置にまで案内させることが可能である。したがって、吹き返された空環12が針板13上面から上方に吹き上げられて、吹き返しの直前に針板13上面から上昇し離間している押え金3下面側の爪部に絡まるおそれがなくなり、針15と生地端切断用メス2との間といった狭い部分の針板13上面部分に沿って確実かつ円滑に吹き返し移動させることができる。また、カバー部材33は空環切り装置10の吸込み管11に固定すればよいので、可動式板状カバー部材を採用する場合に比べて、構造簡単かつ低コストに構成しやすい。
また、上記実施の形態で説明したように、補助エア流噴出装置5として、クロスプレート1に形成の開口1aを通して上方へ突出する状態と下方へ退入する状態とに切換え可能で、その上端部側壁に補助エア流噴出孔28aが形成された円筒形キャップ状の空気弁28を使用することによって、通常の縫製時には空気弁28をクロスプレート1の下方へ退入させておけばよいので、空気弁28が縫製の邪魔になることがなく、縫製生地をクロスプレート1の上面に沿わせて円滑に進行させることができるとともに、前記エア流噴出孔28aに切り屑などが詰まって、補助エア流による空環端部の移行機能に支障をきたす恐れもなく、長期間使用においても補助エア流による空環移動処理作用を常に確実かつ安定よく行うことができるといった利点を有するが、これに代えて、特許文献2,3でみられるように、クロスプレート上で針落ち部の左側方部に補助エア流を噴出するエアパイプノズルを固定的に設けた補助エア流噴出装置を用いてもよい。
さらに、上記実施の形態では、2本針の縁かがり縫いミシンMを図示したが、2本針以外の複数本針の縁かがり縫いミシンに適用しても、上記と同様な作用効果が奏されるものである。
本発明の実施の形態に係る空環縫い込み装置付き2本針の縁かがり縫いミシンの全体概略斜視図である。 同上空環縫い込み装置の主要部の構成を示す斜視図である。 同上空環縫い込み装置の主要部の構成及び動作を示す斜視図である。 同上空環縫い込み装置における補助エア流噴出装置の構成を示す要部の縦断面図である。 同上補助エア流噴出装置の動作を説明する要部の拡大縦断面図である。 同上補助エア流噴出装置の構成要素である空気弁の平面図である。 同上空環縫い込み装置による空環移動作用の終了時点の状態を示す要部の斜視図である。 空環縫い込み後の縫製品を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係る空環縫い込み装置付き2本針の縁かがり縫いミシンの要部の拡大斜視図である。 同上空環縫い込み装置における空環切り装置の構成を示す要部の側面図である。 従来の空環縫い込み装置の主要部の構成及び動作を示す斜視図である。 従来の空環縫い込み装置による空環移動作用の終了時点の状態を示す要部の斜視図である。 従来の空環縫い込み装置による空環縫い込み後の縫製品を示す斜視図である。
符号の説明
1 クロスプレート
1a 開口
2 生地端切断用メス
5 補助エア流噴出装置
8a エア流吹出口部
10 空環切り装置
11 吸込み管
11a 吸込み口
12 空環
13 針板
13a 縫い目形成用爪部
14 針落ち部
15 針
16 空環保持装置
18 縫製生地
19 縫い目
20 可動式板状カバー部材
28 空気弁
28a 補助エア流噴出孔
29 加圧エア供給パイプ(補助エア導入手段)
33 固定式板状カバー部材
34a 空環案内孔
34b 空環吸込み口
X 縫製進行方向
Y 縫製進行方向とは逆方向

Claims (4)

  1. 縫製生地の縫い終り時に針板の縫い目形成用爪部に連ねて形成される空環を針落ち部よりも縫製進行方向の後方側に設けられた空環切り装置の吸込み管内に吸い込んで縫製生地から切断し、その切断された空環の端部を縫製進行方向とは逆方向へ吹き出される気流により前記針落ち部の手前側に吹き返し移動させ、この吹き返し移動された空環の端部を前記針落ち部の手前側に設けられた空環保持装置により保持させて次の縫製生地の縫製開始に伴い、その縫製生地の縫い始め端の縫い目中に引き込んで縫い込むミシンの空環縫い込み方法であって、
    前記空環切り装置の吸込み管の先端側面部には、通常は吸込み管の吸込み口を大きくする位置に移動保持され、かつ、前記気流吹出口部からの気流吹き出し時にはその吹き出し気流により吹き返し移動される空環を前記針と生地端切断用メスとの間の針板上面部分に沿わせて前記針落ち部の手前側に向けて移動案内させる位置に移動される可動式の板状カバー部材、または、前記針板の縫い目形成用爪部の先端部の一部に重なる位置にまで延設され、かつ、その先端部分には、前記針板の上面と略同一高さ位置を下端縁として上下幅の狭い空環案内孔と上下幅の広い空環吸込み口とが縫製進行方向前後に連続して形成されている固定の板状カバー部材が設けられており、
    前記空環切り装置の吸込み管内に吸い込まれて切断された空環の端部を、前記空環切り装置の吸込み管の先端部に形成されている気流吹出口部から吹き出される吹き出し気流により、前記可動式の板状カバー部材、または、固定の板状カバー部材に案内させて前記針落ち部に対して上下運動する針と前記縫い目形成用爪部の基端近くの手前部に設けられて縫製生地の端縁を切り揃える生地端切断用メスとの間の針板上面部分に沿わせて前記針落ち部の手前側に吹き返し移動させ、その吹き返し移動された空環の端部を、空環吹き返し移動軌跡に対して縫製進行方向の後方側方位置から斜め前方側方に交差させて噴出される補助気流により前記空環保持装置による保持位置に移動させて保持させることを特徴とするミシンの空環縫い込み方法。
  2. 前記補助気流は、前記針板の側部近くで該針板と略面一のクロスプレートに形成の開口を介してクロスプレートの上方へ突出する状態と下方へ退入する状態とに切換え可能とされたキャップ状の空気弁と、この空気弁の内部に加圧気流を導入する気流導入手段と、前記空気弁の上端部側壁に形成され、この空気弁がクロスプレートの上方へ突出されたとき、その内部に導入された加圧気流をクロスプレート及び針板の上面に沿って噴出する気流噴出孔とを具備してなる補助気流噴出装置の前記気流噴出孔から噴出されるものである請求項1に記載のミシンの空環縫い込み方法。
  3. 縫製生地の縫い終り時に針板の縫い目形成用爪部に連ねて形成される空環を、針落ち部よりも縫製進行方向の後方側に設けられた空環切り装置の吸込み管内に吸い込んで縫製生地から切断し、その切断された空環の端部を縫製進行方向とは逆方向へ吹き出される気流により前記針落ち部の手前側に吹き返し移動させ、この吹き返し移動された空環の端部を前記針落ち部の手前側に設けられた空環保持装置により保持させて次の縫製生地の縫製開始に伴い、その縫製生地の縫い始め端の縫い目中に引き込んで縫い込むように構成されているミシンの空環縫い込み装置であって、
    前記空環切り装置の吸込み管の先端部には、該吸込み管内に吸い込まれて切断された空環の端部を前記針落ち部に対して上下運動する針と前記縫い目形成用爪部の基端近くの手前部に設けられて縫製生地の端縁を切り揃える生地端切断用メスとの間の針板上面部分に沿わせて前記針落ち部の手前側に吹き返し移動させるように気流吹出口部が形成されているとともに、
    前記空環切り装置の吸込み管の先端側面部には、通常は吸込み管の吸込み口を大きくする位置に移動保持され、かつ、前記気流吹出口部からの気流吹き出し時にはその吹き出し気流により吹き返し移動される空環を前記針と生地端切断用メスとの間の針板上面部分に沿わせて前記針落ち部の手前側に向けて移動案内させる位置に移動される可動式の板状カバー部材、または、前記針板の縫い目形成用爪部の先端部の一部に重なる位置にまで延設され、かつ、その先端部分には、前記針板の上面と略同一高さ位置を下端縁として上下幅の狭い空環案内孔と上下幅の広い空環吸込み口とが縫製進行方向前後に連続して形成されている固定の板状カバー部材が設けられており、
    また、前記針落ち部の側方部には、前記吹出口部からの吹き出し気流により針落ち部の手前側まで吹き返し移動された空環の端部を前記空環保持装置による保持位置にまで移動させて保持させるように空環の吹き返し移動軌跡に対して縫製進行方向の後方側方位置から斜め前方に交差させて補助気流を噴出する補助気流噴出装置が設けられていることを特徴とするミシンの空環縫い込み装置。
  4. 前記補助気流噴出装置が、前記針板の側部近くで該針板と略面一のクロスプレートに形成の開口を介してクロスプレートの上方へ突出する状態と下方へ退入する状態とに切換え可能とされたキャップ状の空気弁と、この空気弁の内部に加圧気流を導入する気流導入手段と、前記空気弁の上端部側壁に形成され、この空気弁がクロスプレートの上方へ突出されたとき、その内部に導入された加圧気流をクロスプレート及び針板の上面に沿って噴出する気流噴出孔とを具備して構成されている請求項3に記載のミシンの空環縫い込み装置。
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