JPH02189182A - オーバーロックミシンの空環縫込み装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はオーバーロックミシンの空環縫込み装置に関す
るものである。

［従来技術］ 従来、オーバーロックミシンの空環縫込み装置としては
種々の形態のものが知られている。

その内の１つとして、縫製終了後の空環をエアーでもっ
て針落下点よりも布送り込み側に導き、その導かれた空
環の端部を加工布支持面上に配置された空環挾持手段に
より挾持し、次の縫製に際して新しく加工布の縁に形成
されるオーバーロッグミシン縫目中に縫込むようにした
空環縫込み装置が提供されている。

また、別の形態として、縫製終了後の空環をエアーでも
って針落下点よりも布送り込み側における加工布支持面
上に形成された小さな開口に向い導くと同時にその開口
自身にも空環吸引のためエアーを作用させ、且つその開
口部分に空環を挾持する挾持手段を設けた空環縫込み装
置も提供されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前者の場合、加工布支持面上に空環挾持
手段等が配置されるため、加工布の取扱いの邪魔になっ
たり、加工布の円滑なる移送が阻害されたりするもので
あり、また、後者の場合、小さな開口中に空環を導かな
ければならないため、技術的に難しく確実性に難点があ
る。

このような事情に鑑み、本発明においては、加工布の扱
いの邪魔になったり、或いは加工布の移送の妨げとなっ
たりすることもなく、シかも確実に空環を次の縫目中に
縫込み得る空環縫込み装置を提供しようとするものであ
る。

［課題を解決するための手段］ このため、空環を針落下点よりも布送り込み側へ移動さ
せる手段の他に、針落下点よりも布送り込み側に、常に
は加工布支持面上の加工布の移送に際して支障のない位
置に退避されると共に移動手段による空環の移動に際し
て加工布支持面上に突出しその空環に当接してその空環
の位置を規制する係止部材を設け、その係止部材に隣接
し且つ加工布支持面下方に、係止部材により規制された
空環の端部を挾持する挾持手段を設けている。

〔作用］ 針落下点より布送り込み側への空環の移動に際して係止
部材が加工布支持面上に突出してその空環の位置が規制
され、その後、その空環が挾持手段により挾持される。

［実施例］ 第１図乃至第５図は１つの実施例を示すものであって、
オーバーロックミシンの本体フレーム１は、アーム部１
ａとベツド部１ｂとからなり、そのアーム部１ａには、
図示しないルーバーと協働してオーバーロック縫目を形
成するための針２を支持する針棒３が上下動可能に支承
され、また、ベツド部１ｂには、針板４及び布支持板５
が取付けられ、その針板４及び布支持板５の上面により
加工布支持面６が構成されている。更に、その針板４に
は、布押え足７と協働する送り歯８を収容する開口９が
形成されると共にオーバーロック縫目形成用の爪１０及
び針通過孔１１が形成されている。１２は加工布の縁を
切断するためのサイドカッターである。

前記針板４の布送り出し側におけるベツド部ｌｂ上には
、内部に空気通路１３が形成された支持体１４が固定さ
れ、その針板側の上部には、支持体１４との間において
縫製終了時に加工布に連なるよう糸の空環１５を吸引及
びエアーの噴出をなすための図示形状をなす開口１６が
形成するためのカバー１７が取付けられている。また、
そのカバー１７の下方の支持体１４上には、前記開口１
６より吸引される空環１５を切断するため、固定刃１８
が固定されると共に前記サイドカッター１２と連動して
往復動される可動刃１９が支持されている。

前記支持体１４には管体２０が連結され、その管体２０
に第一のエアー噴出管２１中に第１図の矢印方向にエア
ーが導入されることにより、支持体１４の空気通路１３
の開口１６はエアー吸入口として働き、逆に、管体２０
に連結の第二のエアー噴出管２２に第１図の矢印方向に
エアーが導入されることにより、エアー噴出口として働
く。

前記針落下点よりも布送り込み側である前記針板４下方
のベツド部ｌｂ上には、係止部材用エアーシリンダ２１
が取付けれられ、係止部材としてのピストンロッド２１
ａが針板４の貫通孔２２を通って上方に延びている。こ
のピストンロッド２１は、常には加工布支持面６上の加
工布の移送に際して支障のないようにその先端が加工布
支持面６と同−若しくはそれよりも低い位置となるよう
に退避されており、前記支持体１４の開口１６からのエ
アーの噴出による空環１５の移動に際して、加工布支持
面６上に突出し、第２，３図に示すように、その空環１
５に当接してその空環の位置を規制する。この実施例に
おいては、係止部材用エアーシリンダ２１のピストンロ
ッド自身が係止部材として機能しているが、これは、必
要に応じ別部品としてもよい。

その係止部材としてのピストンロッド２１ａに隣接し且
つ加工布支持面６の下方位置には、そのピストンロッド
２１ａにより規制された前記空環１５の端部を挾持する
ための挾持手段が配置されている。すなわち、２２は固
定挾持部材、２３は可動挾持部材であり、その可動挾持
部材２３は、前記ベツド部１ｂに固定された挾持用エア
シリンダ２４のピストンロッド２４ａにより、前記固定
挾持部材２２との間において空環１５を挾持し得る挾持
位置と、それとは離れた開放位置との間で動かされる。

第４図は、このような空環縫込み装置を備えたオーバー
ロックミシンの制御回路を示すものであり、中央演算処
理ユニット（ＣＰＵ）２５には、ミシンの作動のためメ
インプログラムが記憶された読出し専用メモリー（ＲＯ
Ｍ）２６と、読出し及び書込み可能な作業用メモリー（
ＲＡＭ）が接続されている。この他にも、この中央演算
処理ユニットには各種の入出力機能が接続されている。

この内、特に本発明を説明するに十分なだけの機能につ
いてのみ説明するに、２８はオーバーロックミシンの駆
動のためのミシンモータ、２９は前記第一のエアー噴出
管２０ａのエアーを制御し支持体１４の空気通路１３の
開口１６にエアー吸引作用を生じさせるための吸引バル
ブ、３０は前記第二のエアー噴出管２０ｂのエアーを制
御し支持体１４の空気通路１３の開口１６にエアー噴出
作用を生じさせるための噴出バルブである。また、押え
逆用バルブ３１を介して布押え足７の昇降を行わせるた
め押え逆用エアーシリンダ３２が制御され、係止部材用
バルブ３３を介して係止部材用エアーシリンダ２１が制
御され、挾持部材用バルブ３４を介して挾持部材用エア
ーシリンダ２４が制御される。

次に各部材等の作動タイミングを示す第５図を参照し、
全体の作動を説明する。

Ｓｌにて示すミシン運転状態においては、押え逆用エア
ーシリンダ３２の作動に基き布押え足７が降下された状
態にてミシンモータ２８が駆動されミシンが運転されて
いる。この時には、噴出バルブ３０による開口１６から
のエアーの噴出は停止され、わりに吸引バルブ２９の作
動により第一の噴出管２０ａからエアーが噴出され、支
持体１４の空気通路１３に第１，２図の左方へのエアー
の流れが発生され、開口１６に吸引作用が生じている。

更に、停止部材用のエアーシリンダ２１も、係止部材用
バルブ３３により制御されて、そのピストンロッド２１
ａの先端が加工布支持面６と同一平面以下となる退避状
態にあり、一方、可動挾持部材２３は挾持部材用エアー
シリンダ２４により、第２．３図に示すように固定挾持
部材２２から離れた位置にある。

このようなミシン運転状態において、加工布の後端が針
落下点を通過すると、加工布の後端にはそれに連なる糸
の空環１５が形成される。その空環１５はその長さが開
口１６に達すると、その開口１０中に吸引され、その開
口１６の近傍の固定刃１８と、可動刃１９とによって連
続的に切断されるようになり、切断後の空環１６はその
支持体１４中に吸引され、図示しない集塵箱に集められ
る。

その後、Ｓ２にてミシンが停止されると布押え足７が上
昇されるようになり、ミシン停止後、−定時間経過して
Ｓ３のタイミングになると、エアーの吸引が停止され、
それから更に短時間経過してＳ４のタイミングになると
、係止部材用バルブ３３が切換えられて係止部材用エア
ーシリンダ２１のピストンロッド２．１ａが加工布支持
面６上から突出される。

この状態となり、さらに一定時間経過してＳ５のタイミ
ングとなり短時間噴出バルブ３０が切換えられて第二の
噴出管２０ｂからエアーが噴出され、支持体１４の開口
１６からその開口１６の形状に起因して第２図の矢印Ａ
方向にエアーが短時間噴出される。これに伴い、空環１
５は針落下点から布送り込み側に噴き返された後、針落
下点を中心とする円弧を描くように第２図の矢印Ｂ方向
に移動され、その空環１５は、始めにその中間部分が第
２．３図に示すように突出しているピストンロッド２１
ａと係合してその位置が規制された後、その端部が固定
挾持部材２２と、可動挾持部材２３との間の間隙中に導
かれる。その後、しばらくしてＳ６で示すタイミングに
なると、挾持部材用エアシリンダ２４のピストンロッド
２４ａが突出され、可動挾持部材２３が固定挾持部材２
２と係合して空環１５を挾持する。それから、更に、短
時間経過してＳ７で示す時点になると、係止部材用エア
シリンダ２１が作動されてそのピストンロッド２１ａが
次の縫製に備えて下方に退去した位置となる。

このような状態にて縫製が終了する。次の縫製開始に際
して、新たな加工布が布押え足７の下方に供給されＳ８
で示すタイミングにてミシンが駆動されると、新しい布
に形成されるオーバーロック縫目中に前記空環１５が縫
込まれる。先の空環１５の挾持は、次の縫製開始後、間
もなるＳ８のタイミングにて開放される。この開放のタ
イミングは、前の縫製におけるＳ７のタイミング若しく
はその直後とする等必要に応じ適宜選択し得る。

尚、上記実施例においては、係止部材用エアーシリンダ
２１のピストンロッド２１ａが係止部材として機能して
いるが、変形例として、第６図に示すように、布押え足
７に対し、ビン４０にて係止片４１を■動可能に支承さ
せてよい。この変形例の場合、布押え足７が加工布支持
面６から上昇された時には、係止片４１が自身の重力に
より下方に回動されて係止部材として働き、また、通常
縫製に際しては、加工布の供給或いは布押え足７の加工
によってその係止片４１は第６図の二点鎖線で示すよう
に回動される。

［発明の効果］ 本発明は以上詳述したような構成からなり、針落下点よ
り布送り込み側に、常には加工布支持面上の加工布の移
送に際して支障のない位置に退避されると共に移動手段
による空環の移動に際して加工布支持面上に突出しその
空環に当接してその空環の位置を規制する係止部材を設
け、その係上部材により規制された空環を挾持手段によ
り挾持するようにしたから、空環の端部を確実に挾持し
得る。しかも、その係止部材を常には加工布の移送に際
して支障のない位置に退避させると共に挾持手段を加工
布支持面下方に配置したことにより、布の扱い等に際し
て邪魔にならないものである等の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は一つの実施例を示すものであり、第
１図は一部を破断して示す左側面図、第２図は同上面図
、第３図は本発明の要部を示す部分斜面図、第４図は制
御回路図、第５図はタイミングチャート、第６図は変形
例を示す図面である。 図中、２は針、６は加工布支持面、７は布押え足、８は
送り歯、１２はサイドカッター、１３は空環通路、１４
は支持体、１５は空環、１６は開口、１７はカバー、１
８は固定刃、１９は可動刃、２０ａは第一のエアー噴出
管、２０ｂは第二のエアー噴出管、２１は係止部材用エ
アーシリンダ、２１ａは係止部材としてのピストンロッ
ド、２２は固定挾持部材、２３は可動挾持部材、２４は
挾持部材用エアーシリンダ、４１は係止片である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、縫製終了時に加工布に連なる糸の空環（１５）を針
   落下点の布送り出し側へ向って吸引する吸引装置（１４
   ，１６，２０ａ）と、 その吸引装置（１４，１６，２０ａ）によって吸引され
   た空環（１５）を切断する切断装置（１８，１９）と を備えたオーバーロックミシンにおいて、 前記針落下点よりも布送り出し側に配置され、エアーを
   噴出させることにより前記切断装置（１８，１９）によ
   って切断された空環（１５）を針落下点よりも布送り込
   み側へ移動させる移動手段（１４，２０ｂ，１６）と、 針落下点よりも布送り込み側に配置され、且つ常には加
   工布支持面（６）上の加工布の移送に際して支障のない
   位置に退避されると共に前記移動手段（１４，２０ｂ，
   １６）による前記空環（１５）の移動に際して加工布支
   持面（６）上に突出しその空環（１５）に当接してその
   空環（１５）の位置を規制する係止部材（２１ａ，４１
   ）と、その係止部材（２１ａ，４１）に隣接し且つ加工
   布支持面（６）下方に配置され、前記係止部材（２１ａ
   ，４１）により規制された前記空環（１５）の端部を挾
   持する挾持手段（２２，２３）とを設けたことを特徴と
   する空環縫込み装置。