JP5217583B2 - 流体供給装置、流体吐出装置、及び流体供給方法 - Google Patents
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Description
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、目的とするところは、濃度が均一な流体を供給することにある。
供給先へ供給される流体を収容する収容部と、
前記収容部に繋がれ前記流体が流れる供給路と、
前記供給路を流れる前記流体を検知する検知部材と、
回転することにより前記流体を流れさせるポンプ部材と、
前記ポンプ部材を回転させることで前記検知部材により前記流体を検知するまで前記供給先側へ前記流体を流す第1流しと、前記第1流しの後に前記供給路内の前記流体を前記収容部側へ流す第2流しとを実行した後、前記流体を前記供給先へ供給する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1流しにおいて前記供給路内の流体が前記検知部材によって検知されない場合には、前記検知部材が前記流体を検出するまで前記ポンプ部材の回転速度を増加させることを特徴とする流体供給装置である。
前記収容部に繋がれ前記流体が流れる供給路と、
前記供給路内の前記流体を流れさせるポンプ部材と、
前記ポンプ部材による前記流体の流れを制御する制御部であって、前記供給路内の流体を、前記収容部側へ流してから前記供給先側へ流すことにより、前記流体を前記供給先へ供給する制御部と、
を備えることを特徴とする流体供給装置。
このような流体供給装置によれば、供給路内において沈降した流体が攪拌されるため、濃度が均一な流体を供給先へ供給することが可能となる。
前記制御部は、
流体供給の事前動作として、前記供給先側へ前記流体を流す第1流しを実行した後に、前記収容部側へ流す第2流しを実行してから、
前記供給路内の流体を前記供給先側へ流すことにより、前記流体を前記供給先へ供給することが望ましい。
かかる場合には、沈降した流体の供給路内における流動が促進されるため、前記流体の攪拌が効果的に行われる。
前記制御部は、
前記事前動作として、前記第1流しと前記第2流しとを交互に所定回数実行してから、
前記供給路内の流体を前記供給先側へ流すことにより、前記流体を前記供給先へ供給することが望ましい。
かかる場合には、供給路内における流体の流動がより促進されるため、流体の攪拌がより効果的に行われる。
前記供給路の途中に設けられ前記供給路を流れる前記流体を検知する検知部材を備え、
前記第1流しの実行前の前記供給路内の流体の液面は、前記供給路において前記検知部材よりも前記収容部側に位置し、
前記制御部は、前記第1流しとして、前記供給路内の流体が前記検知部材によって検知されるまで前記流体を前記供給先側へ流すことが望ましい。
かかる場合には、検知部材を設けることによって、確実に、前記第1流しを適切に実行できる。
前記ポンプ部材は、前記収容部内に設けられた遠心ポンプであり、
前記遠心ポンプは、回転軸周りに回転することにより前記供給路内の流体を流させる羽根車を有し、
前記制御部は、
前記羽根車を一の方向に回転させることにより、前記供給路内の流体を前記供給先側へ流し、
前記一の方向に回転中の前記羽根車を停止させることにより、前記供給路内の流体を前記収容部側へ流すことが望ましい。
かかる場合には、羽根車を他の方向に回転させること無く流体を収容部側へ流すことができるので、簡易な構成のポンプ部材にて、供給路内の流体を適切に攪拌できる。
前記供給路は、経路上に湾曲部を有し、
前記制御部は、前記湾曲部内の流体を、前記収容部側へ流してから前記供給先側へ流すことにより、前記流体を前記供給先へ供給することが望ましい。
湾曲部においては、流体が沈降しやすい。これに対して、前記湾曲部内の流体を、前記収容部側へ流してから前記供給先側へ流すことにより、前記流体を前記供給先へ供給することにより、供給路内において沈降した流体が攪拌される効果が、より有効に奏される。
前記ヘッドへ供給される流体を収容する収容部と、
前記収容部に繋がれ前記流体が流れる供給路と、
前記供給路内の前記流体を流れさせるポンプ部材と、
前記ポンプ部材による前記流体の流れを制御する制御部であって、前記供給路内の流体を、前記収容部側へ流してから前記ヘッド側へ流すことにより、前記流体を前記ヘッドへ供給する制御部と、
を備えることを特徴とする流体吐出装置。
このような流体吐出装置によれば、供給路内において沈降した流体が攪拌されるため、濃度が均一な流体を供給先へ供給することが可能となる。
このような流体供給方法によれば、供給路内において沈降した流体が攪拌されるため、濃度が均一な流体を供給先へ供給することが可能となる。
流体供給装置の一例としてインクジェットプリンタ(以下、プリンタ1と呼ぶ)を例に挙げて、プリンタ1の構成例と印刷処理例について、説明する。なお、プリンタ1は、流体の一例であるインクを吐出する流体吐出装置である。
図1は、プリンタ1の全体構成を示すブロック図である。図2は、プリンタ1の主要部の構成を示した図である。図3は、ドラムユニット30、ヘッドユニット40、及び紫外線照射ユニット50の断面構造を示した図である。図4Aは、ヘッドユニット40を示した斜視図である。図4Bは、図4Aの矢印Fで示す方向からヘッド42を見たときの、ヘッド42の正面図である。
また、ヘッドキャリッジ41には、収容室43a〜43eのインクの量を検知するためのセンサー45が設けられている。
コントローラ10は、コンピュータ110から印刷命令及び印刷データを受信すると、印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の印刷処理を行う。
インクカートリッジ61a〜61eの構成はほぼ同様であるので、以下においては、ホワイトインクを収容するインクカートリッジ61aを例に挙げて、インクカートリッジの構成を説明する。
補給流出口211bから流出したインクは、補給流路管221(具体的には、補給流路管221内の供給路の一例である補給流路221b)を流れて、補給流路管221の補給口221aの下方に位置する収容室43aへ向かう。すなわち、補給流路管221を流れるインクが、ヘッド42aに補給されることとなる。
攪拌流出口211cから流出したインクは、攪拌流路管222(具体的には、攪拌流路管222内の攪拌流路222b)を流れた後に循環口222aからインク収容部201へ送り出される。すなわち、攪拌流路管222を流れるインクが、インク収容部201へ向かう(インクがインク収容部201内を循環する)ことによって、インクが攪拌されることとなる。
遠心ポンプ210の構成について、引き続き図5A〜図8Bを用いて説明する。遠心ポンプ210は、図7に示すように、ケース本体211と、羽根車212と、ケース蓋213とを有している。
補給流出口211bは、羽根車212が一の方向に回転(以下、正回転と呼ぶ)するときに、ポンプ室211aのインクをヘッド42へ向けて流出させるためのものである。この補給流出口211bは、図6B等に示すように羽根車212の回転中心よりも上方に位置している。
攪拌流出口211cは、羽根車212が一の方向とは逆の方向に回転(以下、逆回転と呼ぶ)するときに、ポンプ室211aのインクをインク収容部201へ向けて流出させるためのものである。この攪拌流出口211cも、補給流出口211bと同様に、羽根車212の回転中心よりも上方に位置している。
ヘッド42a〜42eからのインク吐出に伴い収容室43a〜43eのインクの量が減った場合には、収容室43a〜43eにインクを補給すべく、インク補給動作が実行される。ただし、各色のインク補給動作は同様であるので、以下においては、ホワイトインクの補給動作を例に挙げて説明する。
図10は、補給流路221b内のインクの攪拌処理を説明するためのフローチャートである。図11A〜図11Dは、補給流路221b内のインクの状態を示した模式図である。
上述したように、本実施の形態に係るプリンタ1は、供給先(ここでは、収容室43aを例に挙げて説明する)へ供給されるインクを収容するインク収容部201(収容部)と、インク収容部201に繋がれインクが流れる補給流路221b(供給路)と、補給流路221b内のインクを流れさせる遠心ポンプ210(ポンプ部材)とを備える。そして、プリンタ1は、更に、遠心ポンプ210によるインクの流れを制御するコントローラ10(制御部)であって、図9及び図10に示すように、補給流路221b内のインクを、インク収容部201側へ流してから収容室43a側へ流すことにより、インクを収容室43aへ供給するコントローラ10を備える。かかる場合には、以下に説明するように、濃度が均一なインクを収容室43a(ヘッド42)へ供給(補給)することが可能となる。
かかる場合には、インク供給の事前動作として2つの流しを実行することにより、2つの方向へインクが流れるため、沈降したインクの補給流路221b内における流動が促進される。この結果、当該インクの攪拌が効果的に行われる。
かかる場合には、前記第1流しと前記第2流しを所定回数実行することにより、補給流路221b内のインクの流動がより促進されるので、インクの攪拌がより効果的に行われる。
かかる場合には、光センサー240がインクを検知するまで前記インクを収容室43a側へ流すことにより、確実に第1流しが実行されることになる。また、光センサー240のよるインクの検知によって、第1流しの際に誤って収容室43aまでインクを供給してしまう恐れも無い。このように、光センサー240を設けることによって、確実に、前記第1流しを適切に実行できる。
かかる場合には、羽根車212を逆回転させること無く補給流路221b内のインクをインク収容部201側へ流すことができるので、簡易な構成のポンプ部材にて、補給流路221b内のインクを適切に攪拌できる。
上述した実施形態(第1実施形態)とは構成が異なる、第2実施形態の概要について説明する。
図12は、第2実施形態に係る補給流路221b等を示した模式図である。図12に示す補給流路221bは、経路上にU字状に湾曲した湾曲部221cを有する。この湾曲部221には、図11A等で示す補給流路221bの場合に比べて、インクが沈降しやすい。
そこで、第2実施形態においても上述した補給流路221b内のインクの攪拌処理(図10)を行うことによって、濃度が均一なインクを供給できる効果が、より有効に奏されることとなる。
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る流体吐出装置(流体供給装置)等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
13 メモリ、14 ユニット制御回路、15 タイマー、
20 給排紙ユニット、21 給紙部、22 排紙部、
30 ドラムユニット、31 保持ドラム、32 回転軸、33 外周面、
40 ヘッドユニット、41 ヘッドキャリッジ、42a〜42e ヘッド、
43 収容室、44a〜44e ノズルプレート、45 センサー、
46 ガイド軸、47 ガイド軸、50 紫外線照射ユニット、
51 照射部キャリッジ、52 紫外線照射部、53 ランプ、
56 ガイド軸、57 ガイド軸、60 インク補給ユニット、
61a〜61e インクカートリッジ、70 検出器群、110 コンピュータ、
200 ボトル、201 インク収容部、210 遠心ポンプ、
211 ケース本体、211a ポンプ室、211b 補給流出口、
211c 攪拌流出口、211d 内周部、211e 側面、
212 羽根車、212a ポンプ磁石、212b 羽根、212c 回転軸、
213 ケース蓋、213a 流入口、
221 補給流路管、221a 補給口、221b 補給流路、
222 攪拌流路管、222a 循環口、222b 攪拌流路、
230 駆動モータ、231 モータ軸、232 モータ磁石、
240 光センサー
Claims (8)
- 供給先へ供給される流体を収容する収容部と、
前記収容部に繋がれ前記流体が流れる供給路と、
前記供給路を流れる前記流体を検知する検知部材と、
回転することにより前記流体を流れさせるポンプ部材と、
前記ポンプ部材を回転させることで前記検知部材により前記流体を検知するまで前記供給先側へ前記流体を流す第1流しと、前記第1流しの後に前記供給路内の前記流体を前記収容部側へ流す第2流しとを実行した後、前記流体を前記供給先へ供給する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1流しにおいて前記供給路内の流体が前記検知部材によって検知されない場合には、前記検知部材が前記流体を検出するまで前記ポンプ部材の回転速度を増加させることを特徴とする流体供給装置。 - 供給先へ供給される流体を収容する収容部と、
羽根車を有し、該羽根車の回転により前記流体を流れさせるポンプ部材と、
前記収容部に繋がれ前記流体が流れる供給路であって、前記羽根車の回転中心よりも上方に設けられた第1流出口に接続し、延出方向が前記羽根車の第1方向回転時に前記流体に作用する遠心力の作用方向に沿う第1流路管を有する供給路と、
前記羽根車の回転中心よりも上方に設けられた第2流出口に接続し、延出方向が前記羽根車の第2方向回転時に前記流体に作用する遠心力の作用方向に沿う第2流路管と、
前記ポンプ部材による前記流体の流れを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記羽根車を前記第1方向に回転させることで前記供給先側へ前記流体を流す第1流しと、前記第1流しの後に前記供給路内の前記流体を前記収容部側へ流す第2流しとを実行した後、前記羽根車を前記第1方向に回転させることで前記流体を前記供給先へ供給する第1処理と、
前記羽根車を前記第2方向に回転させることで前記第2流路管を通じて前記流体を前記収容部内で攪拌させる第2処理と、を実行可能であることを特徴とする流体供給装置。 - 請求項2に記載の流体供給装置であって、
前記供給路を流れる前記流体を検知する検知部材を備え、
前記制御部は、前記第1流しにおいて前記供給路内の流体が前記検知部材によって検知されるまで前記流体を前記供給先側へ流すことを特徴とする流体供給装置。 - 請求項3に記載の流体供給装置であって、
前記制御部は、
前記供給路内の流体が前記検知部材によって検知されない場合には、前記検知部材が前記流体を検出するまで前記ポンプ部材の回転速度を増加させることを特徴とする流体供給装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の流体供給装置であって、
前記制御部は、
前記供給路内の流体が前記検知部材によって検知された場合に、前記ポンプ部材の回転を停止させることで前記第2流しを実行することを特徴とする流体供給装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の流体供給装置であって、
前記制御部は、
前記第1流しと前記第2流しとを交互に所定回数実行してから、
前記供給路内の流体を前記供給先側へ流すことにより、前記流体を前記供給先へ供給することを特徴とする流体供給装置。 - 流体を吐出するヘッドと、
前記ヘッドへ供給される流体を収容する収容部と、
前記収容部に繋がれ前記流体が流れる供給路と、
前記供給路を流れる前記流体を検知する検知部材と、
回転することにより前記流体を流れさせるポンプ部材と、
前記ポンプ部材を回転させることで前記検知部材により前記流体を検知するまで前記供給先側へ前記流体を流す第1流しと、前記第1流しの後に前記供給路内の前記流体を前記収容部側へ流す第2流しとを実行した後、前記流体を前記ヘッドへ供給する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1流しにおいて前記供給路内の流体が前記検知部材によって検知されない場合には、前記検知部材が前記流体を検出するまで前記ポンプ部材の回転速度を増加させることを特徴とする流体吐出装置。 - 供給先へ供給される流体を収容する収容部と、前記収容部に繋がれ前記流体が流れる供給路と、前記供給路を流れる前記流体を検知する検知部材と、回転することにより前記流体を流れさせるポンプ部材と、を備える液体供給装置における液体供給方法であって、
前記ポンプ部材を回転させることで前記検知部材により前記流体を検知するまで前記供給先側へ前記流体を流す第1流しを行うステップと、
前記供給路内の前記流体を前記収容部側へ流す第2流しを行うステップと、
前記流体を前記供給先へ供給するステップと、
を含み、前記第1流しにおいて前記供給路内の流体が前記検知部材によって検知されない場合には、前記検知部材が前記流体を検出するまで前記ポンプ部材の回転速度を増加させることを特徴とする流体供給方法。
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