JP3804762B2 - インクジェットプリンタのインク供給機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク供給路に交換可能に取着されたメインタンクに充填されたインクを中間タンクを介してインクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズルに供給するための、インクジェットプリンタのインク供給機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2に示したような、プラテン90上に搭載されたシート等のメディア80上方をインクジェットヘッド30をX−Y方向に相対的に移動させながら、インクジェットヘッドのノズル32からインク滴を所定のタイミングで噴射させる構造のインクジェットプリンタが周知である。
このインクジェットプリンタによれば、メディア80表面に複数のインクのドットの配列からなる文字、線図、模様等をプリントできる。
【0003】
このインクジェットプリンタのインクジェットヘッドのノズル32にインクを供給する機構は、一般に、図2に示したような、インク供給路10に交換可能に取着された密閉構造をした柔軟な袋からなるメインタンク20に充填されたインクをポンプ52によりインク供給路10を通して同じく密閉構造をした柔軟な袋からなる中間タンク40に吸い上げて、その中間タンク40に吸い上げられたインクをインジェットヘッドのノズル32に供給する構造をしている。
このインク供給機構では、インク補充手段50により、メインタンク20から中間タンク40に吸い上げられたインク量が残量Lまで低下した場合に、それをセンサ(図示せず)等により検知して、ポンプ52を正回転させている。そして、メインタンク20からインクを中間タンク40に吸い上げている。次いで、停止手段60により、中間タンク40に吸い上げられたインク量が適量Hまで達した場合に、それをセンサ(図示せず)等により検知して、ポンプ52の回転を停止させている。
【0004】
このインク供給機構によれば、メインタンク20からインクを中間タンク40に適宜吸い上げ続けて、その中間タンク40のインク量を、残量Lと適量Hとの間に常に保持し続けることができる。そして、その中間タンク40に吸い上げられたインクを、インクジェットヘッドのノズル32に安定して供給し続けることができる。そして、中間タンク40からインクジェットヘッドのノズル32にインクが供給されない状態となって、そのインクジェットヘッド30に備えられたピエゾ素子(図示せず)等が空作動して、インクジェットヘッドのノズル32からインクが噴射されない状態となるのを、防ぐことができる。そして、インクジェットヘッド30のピエゾ素子等が過熱して破損するのを、防ぐことができる。
【0005】
このインク供給機構においては、メインタンク20に充填されたインクの残量が少なくなって、その柔軟な袋からなるメインタンク20が、大気圧に押されて、所定値以上に大きく押し潰された状態となった場合に、それをセンサ等により検知している。
あるいは、メインタンク20に充填されたインクの残量が少なくなって、メインタンク20内のインクの液面レベルが所定値以下に降下した場合に、それをセンサ等により検知している。
そして、メインタンク20の交換時期を、プリンタに備えられたディスプレイ(図示せず)にインクエンド等と表示して、知らせている。
【0006】
ところで、上記のインク供給機構において、メインタンク20を交換する際の、メインタンク20に残るインクの残量を極量少なく抑えて、そのメインタンク20と共に無駄に廃棄されるインク量を極力少なく抑えるためには、メインタンク20の交換時にメインタンク20に残るインクの残量を、センサ等により、正確に計測する必要がある。
その理由は、メインタンク20に残るインク量がほぼ零となっても、未だ、インク補充手段50によりポンプ52を正回転させ続けて、そのメインタンク20からインクを中間タンク40に吸い上げ続けた場合には、そのメインタンク20と中間タンク40とを繋いでいるインク供給路10内が負圧状態となってしまうからである。そして、そのインク供給路10からメインタンク20を取り外した際に、そのメインタンク20が取り外されたインク供給路10の開口部から、空気がインク供給路10内に侵入してしまうからである。
そして、その後に、インク補充手段50により、そのインク供給路10に新たに取り付け直されたメインタンク20からインクをインク供給路10を通して中間タンク40に吸い上げた場合に、そのインク供給路10内に侵入した空気が、インクと共に、中間タンク40内に送り込まれてしまうからである。そして、その中間タンク40内に侵入した空気が、インクと共に、インクジェットヘッドのノズル32に送り込まれてしまうからである。そして、そのインクジェットヘッドのノズル32からインクを安定させて噴射させることができなくなってしまうからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のインク供給機構においては、そのメインタンク20の交換時期を知らせるための、メインタンク20のインクの残量を検知するセンサ等からなる機構が、メインタンク20のインクの残量を常に正確に計測できる構造をしておらず、その機構により計測したメインタンク20のインクの残量値が、メインタンク20の実際のインクの残量値とは、かなり相違していることがしばしばある。
その理由は、メインタンク20が、前述のように、密閉構造をした柔軟な袋からなっていて、その外形が様々に不定形に変化するために、そのメインタンク20のインクの残量を、センサ等により正確に計測しにくいからである。
そのために、上記のインク供給機構においては、そのセンサ等により検知されるメインタンク20のインクの残量値と、メインタンク20のインクの実際の残量値とのばらつきを考慮して、そのメインタンク20にインクが相当量残存している状態のうちに、そのメインタンク20の交換時期を、センサ等により検知して、プリンタに備えられたディスプレイにインクエンド等と表示させて、知らせている。
そして、メインタンク20のインクの残量が零になったにも拘わらず、上記のセンサ等からなる機構がメインタンク20のインク残量が未だ充分あると誤計測してしまい、インク補充手段50により、メインタンク20からインクが中間タンクに吸い上げ続けられるのを、防いでいる。そして、メインタンク20と中間タンク40とを繋いでいるインク供給路10内が負圧となって、そのインク供給路10内に、メインタンク20の交換時に空気が侵入するのを、防いでいる。
その結果、上記のインク供給機構においては、メインタンク20にインクが相当量残った状態のうちに、そのメインタンク20をインクが充填された他の新しいメインタンク20と交換することとなって、そのメインタンク20の交換時に、メインタンク20に残る相当量のインクがメインタンク20と共に無駄に廃棄されてしまった。
【0008】
本発明は、このような課題を解消可能な、メインタンクの交換の際に、メインタンクと中間タンクとを繋いでいるインク供給路内が負圧となって、そのインク供給路内に空気が侵入するのを防いで、メインタンクの交換時にメインタンクのインク量がほぼ零の状態となるまで、メインタンクのインクのほぼ全量を無駄なく使い切ることのできる、インクジェットプリンタのインク供給機構を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のインクジェットプリンタのインク供給機構は、インク供給路に交換可能に取着された密閉構造をした柔軟な袋からなるメインタンクに充填されたインクをポンプにより前記インク供給路を通して同じく密閉構造をした柔軟な袋からなる中間タンクに吸い上げて、その中間タンクに吸い上げられたインクをインジェットヘッドのノズルに供給するインジェットプリンタであって、
前記中間タンクに吸い上げられたインク量が残量Lまで低下した場合に、それを検知して、前記ポンプを正回転させ、メインタンクからインクを中間タンクに吸い上げるインク補充手段と、該補充手段により中間タンクに吸い上げられたインク量が適量Hまで達した場合に、それを検知して、前記ポンプの回転を停止させ、メインタンクからインクを中間タンクに吸い上げるのを停止させる停止手段とが備えられたインクジェットプリンタにおいて、
前記メインタンクのインクの残量が少なくなって、前記インク補充手段によりメインタンクから中間タンクに吸い上げられるインク量が一定時間以上経過しても適量Hまでに達し得ない状態となった際に、それを検知して、前記ポンプを一定時間逆回転させた後その回転を停止させて、その回転を停止させたポンプによりインク供給路中途部を封じ、中間タンクに吸い上げられたインクを中間タンクとメインタンクとを繋ぐインク供給路に戻して、そのインク供給路の少なくとも前記ポンプとメインタンクとを繋ぐインク供給路部分をインクで充満させるインク戻し手段が備えられると共に、前記中間タンクのインクの残量Lが、前記ポンプとメインタンクとを繋ぐインク供給路部分を充満させるインク量以上に設定されていることを特徴としている。
【0010】
このインク供給機構においては、メインタンクのインクの残量が少なくなって、インク補充手段によりメインタンクから中間タンクに吸い上げられるインク量が一定時間以上経過しても適量Hまでに達し得ない状態となった際に、即ち、メインタンクのインクの残量がほぼ零となっても、メインタンクから中間タンクにインクが吸い上げ続けられる状態となった際に、インク戻し手段により、それを検知して、ポンプを一定時間逆回転させた後、そのポンプの回転を停止させることができる。そして、その回転を停止させたポンプによりインク供給路中途部を封じることができる。そして、中間タンクに吸い上げられたインクを、中間タンクとメインタンクとを繋いでいるインク供給路に戻すことができる。そして、メインタンクのインクの残量がほぼ零となっても、メインタンクから中間タンクにインクが吸い上げ続けられたために、そのメインタンクと中間タンクとを繋いでいる負圧状態に陥ったインク供給路の少なくともポンプとメインタンクとを繋いでいるインク供給路部分を、インクで充満させることができる。そして、その負圧状態となったインク供給路部分であって、メインタンクの交換時に大気中と通ずる状態となるインク供給路部分を、大気圧状態に戻すことができる。
そのために、そのインクの残量が少なくなったメインタンクを、インクが充填された他の新しいメインタンクに交換しようとして、インク供給路から引き抜いた際に、そのポンプとメインタンクとを繋いでいるインク供給路部分に大気中から空気が侵入するのを防ぐことができる。そして、その空気が、インクと共に、中間タンク内を通して、インクジェットヘッドのノズルに送り込まれるのを、防ぐことができる。そして、そのインクジェットヘッドのノズルからインクを安定させて噴射させることができなくなるのを、防ぐことができる。
【0011】
インク戻し手段により中間タンクとメインタンクとを繋いでいるインク供給路に中間タンクからインクを戻す際には、ポンプと中間タンクとを繋いでいるインク供給路部分には、インクを必ずしも充満させずとも良い。
その理由は、そのポンプと中間タンクとを繋いでいるインク供給路部分が負圧状態に陥っていても、そのインク供給路部分の大気中に通ずる開口部が、ポンプにより封じられているからでる。そして、メインタンクの交換時に、そのインク供給路部分には、大気中から空気が侵入する恐れがないからである。
【0012】
また、上記のようにして、インク戻し手段により、中間タンクのインクをインク供給路に戻す際には、メインタンクのインクの残量がほぼ零になったにも拘わらず、そのメインタンクから中間タンクにインクが吸い上げ続けられる状態とった後のため、メインタンクに残存するインク量をほぼ零とすることができる。そして、メインタンクの交換の際には、インク戻し手段により中間タンクとメインタンクとを繋いでいるインク供給路に戻して、ポンプとメインタンクとを繋いでいるインク供給路部分を充満させるのに必要なインク量を最低限残して、それ以外のメインタンクに充填されたインクのほぼ全量を無駄なく使い切ることができる。
【0013】
また、中間タンクのインクの残量Lが、ポンプとメインタンクとを繋ぐインク供給路部分を充満させるインク量以上に設定されているため、上記のようにして、インク戻し手段により、ポンプを一定時間逆回転させて、中間タンクに吸い上げられたインクを、中間タンクとメインタンクとを繋いでいるインク供給路に戻す際に、その中間タンクのインク量が残量Lに近くなっていても、その中間タンクに残存するインク量が少なくなり過ぎて、そのインク供給路のポンプとメインタンクとを繋いでいるインク供給路部分をインクで充満させることができなくなるのを、確実に防ぐことができる。
【0014】
また、インク補充手段により、ポンプを正回転させて、メインタンクのインクを中間タンクに吸い上げた際には、メインタンクのインクの残量が少なくなるのに伴って、その柔軟な袋からなるメインタンクを大気圧によりシート状に平らに押し潰すことができる。そして、メインタンク内底部等にインクを残すことなく、そのメインタンクに残るインクを、中間タンクに無駄なく吸い上げることができる。それと共に、そのインクの残量が少なくなったメインタンク内が負圧状態となって、そのメインタンク内に空気が侵入するのを、防ぐことができる。そして、その空気が、メインタンク内から中間タンク内を通してインクジェットヘッドのノズルに供給されるインクに混入して、そのインクジェットヘッドのノズルからインクを安定して噴射させることができなくなるのを、防ぐことができる。
【0015】
同様に、インク戻し手段により、ポンプを逆回転させて、中間タンクからインクをインク供給路に戻す際にも、柔軟な袋からなる中間タンクを大気圧によりシート状に平らに押し潰して、その中間タンク内底部等に残るインクを、中間タンクからインク供給路に滞りなく円滑に戻すことができる。それと共に、そのインクの残量が少なくなった中間タンク内が負圧状態となって、その中間タンク内に空気が侵入するのを、防ぐことができる。そして、その空気が、中間タンク内からインクジェットヘッドのノズルに送り込まれるインクに混入して、そのインクジェットヘッドのノズルからインクを安定させて噴射させることができなくなるのを、防ぐことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のインクジェットプリンタのインク供給機構の好適な実施の形態を示し、図1はその概略構造説明図である。以下に、このインクジェットプリンタのインク供給機構を説明する。
【0017】
このインク供給機構においては、メインタンク20のインクの残量が少なくなって、インク補充手段50によりメインタンク20から中間タンク40に吸い上げられるインク量が一定時間以上経過しても適量Hまでに達し得ない状態となった際に、即ち、ポンプ52を正回転させ続けても、メインタンク20から中間タンク40に吸い上げられるインク量が増えない状態となった際に、それを検知して、ポンプ52を一定時間逆回転させた後その回転を停止させて、その回転を停止させたポンプ52によりインク供給路10中途部を封じるインク戻し手段70が備えられている。そして、そのインク戻し手段70により、中間タンク40に吸い上げられたインクを中間タンク40とメインタンク20とを繋いでいるインク供給路10に戻して、そのインク供給路10の少なくともポンプ52とメインタンク20とを繋いでいるインク供給路部分12をインクで充満させることができるように構成されている。
それと共に、インク補充手段50によりメインタンク20から中間タンク40にインクを吸い上げ始める際の、中間タンク40のインクの残量Lが、ポンプ52とメインタンク20とを繋いでいるインク供給路部分12を充満させるインク量以上に設定されている。
【0018】
図1に示したインクジェットプリンタのインク供給機構のその他の構造は、図2に示した前述のインク供給機構と同様であり、その同一部材には、同一符号を付し、その説明を省略する。
このインク供給機構においては、メインタンク20のインクの残量が少なくなって、インク補充手段50により、メインタンク20から中間タンク40に吸い上げられるインク量が一定時間以上経過しても適量Hまでに達し得ない状態となった際に、即ち、メインタンク20のインクの残量がほぼ零となって、そのメインタンク20から中間タンク40にインクが吸い上げられない状態となった際に、インク戻し手段70により、それを検知して、ポンプ52を一定時間逆回転させた後、そのポンプ52の回転を停止させることができる。そして、その回転を停止させたポンプ52によりインク供給路10中途部を封じることができる。そして、中間タンク40に吸い上げられたインクを、中間タンク40とメインタンク20とを繋いでいるインク供給路10に戻すことができる。そして、メインタンク20のインクの残量がほぼ零となっても、メインタンク20から中間タンク40にインクが吸い上げ続けられたために、そのメインタンク20と中間タンク40とを繋いでいる負圧状態に陥ったインク供給路10の少なくともポンプ52とメインタンク20とを繋いでいるインク供給路部分12を、インクで充満させることができる。そして、その負圧状態となったインク供給路部分12であって、メインタンク20の交換時に、メインタンク20が取り除かれた開口部から大気中の空気が侵入する恐れのあるインク供給路部分12を、大気圧状態に戻すことができる。
そのために、そのインクの残量が少なくなったメインタンク20を、インクが充填された他の新しいメインタンク20に交換しようとして、インク供給路10から引き抜いた際に、そのポンプ52とメインタンク20とを繋いでいるインク供給路部分12に大気中から空気が侵入するのを防ぐことができる。そして、その空気が、インクと共に、中間タンク40内を通して、インクジェットヘッドのノズル32に送り込まれるのを、防ぐことができる。そして、そのインクジェットヘッドのノズル32からインクを安定させて噴射させることができなくなるのを、防ぐことができる。
なお、インク補充手段50によりメインタンク20から中間タンク40に吸い上げられるインク量が一定時間以上経過しても適量Hまでに達し得ない状態となったことを、インク戻し手段70のセンサ等により誤りなく正しく検知することは、比較的容易である。その理由は、メインタンク20から中間タンク40に吸い上げられるインク量が適量Hまでに達し得ない状態となった後に、それをインク戻し手段70のセンサ等により検知するまでの時間を、余裕を持って設定すれば良いからである。
【0019】
インク戻し手段70により中間タンク30とメインタンク20とを繋いでいるインク供給路10に中間タンク30からインクを戻す際には、ポンプ52と中間タンク40とを繋いでいるインク供給路部分14には、インクを必ずしも充満させずとも良い。
その理由は、そのインク供給路部分14が負圧状態に陥っていても、そのインク供給路部分14の外気中に通ずる開口部が、ポンプ52により封じられているからである。そして、メインタンク20の交換時に、そのインク供給路部分14には、大気中から空気が侵入する恐れがないからである。
ただし、インク戻し手段70により中間タンク30とメインタンク20とを繋いでいるインク供給路10に中間タンク30からインクを戻す際に、ポンプ52と中間タンク40とを繋いでいるインク供給路部分14にも、インクを充満させても良いことは、勿論である。
【0020】
また、上記のようにして、インク戻し手段70により、中間タンク40のインクをインク供給路10に戻す際には、メインタンク20のインクの残量がほぼ零になったにも拘わらず、そのメインタンク20から中間タンク40にインクが吸い上げ続けられる状態となった後のため、メインタンク20に残存するインク量をほぼ零とすることができる。そして、メインタンク20の交換の際には、インク戻し手段70により中間タンク40とメインタンク20とを繋いでいるインク供給路10に戻して、ポンプ52とメインタンク20とを繋いでいるインク供給路部分12を充満させるのに必要なインク量を最低限残して、それ以外のメインタンク20に充填されたインクのほぼ全量を無駄なく使い切ることができる。
【0021】
また、インク補充手段50により、ポンプ52を正回転させて、メインタンク20のインクを中間タンク40に吸い上げた際には、メインタンク20のインクの残量が少なくなるのに伴って、その柔軟な袋からなるメインタンク20を大気圧によりシート状に平らに押し潰すことができる。そして、そのメインタンク20内底部等に残るインクを、中間タンク40に無駄なく円滑に吸い上げることができる。それと共に、そのインクの残量が少なくなったメインタンク20内が負圧状態となって、そのメインタンク20内に空気が侵入するのを、防ぐことができる。そして、その空気が、メインタンク20内から中間タンク40内を通してインクジェットヘッドのノズル32に供給されるインクに混入して、そのインクジェットヘッドのノズル32からインクを安定して噴射させることができなくなるのを、防ぐことができる。
【0022】
同様に、インク戻し手段70により、ポンプ52を一定時間逆回転させて、中間タンク40からインクをインク供給路10に戻す際にも、柔軟な袋からなる中間タンク40を大気圧によりシート状に平らに押し潰して、その中間タンク40内底部等に残存するインクを、中間タンク40からインク供給路10に滞りなく円滑に戻すことができる。それと共に、そのインクの残量が少なくなった中間タンク40内が負圧状態となって、その中間タンク40内に空気が侵入するのを、防ぐことができる。そして、その空気が、中間タンク40内からインクジェットヘッドのノズル32に送り込まれるインクに混入して、そのインクジェットヘッドのノズル32からインクを安定させて噴射させることができなくなるのを、防ぐことができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインクジェットプリンタのインク供給機構によれば、メインタンクに充填されたインクのほぼ全量を中間タンクに吸い上げて、その中間タンクに吸い上げられたインクを、インクジェットヘッドのノズルに無駄なく供給できる。
そのために、メインタンクを交換する際には、そのメインタンクに充填されたインクを余すところなくほぼ全量使い切ることができる。そして、そのメインタンクの交換の際に、メインタンクと共に無駄に廃棄されるインク量を、ほぼ零とすることが可能となる。
また、メインタンクを交換する際に、メインタンクと中間タンクとを繋いでいるインク供給路内に大気中から空気が侵入するのを、確実に防ぐことができる。そして、そのインク供給路内に侵入した空気が、インクと共に、中間タンク内を通して、インクジェットヘッドのノズルに送り込まれるのを、防ぐことができる。そして、そのインクジェットヘッドのノズルからインクを安定させて噴射させることができなくなるのを、確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッドプリンタのインク供給機構の概略構造説明図である。
【図2】従来のインクジェットヘッドプリンタのインク供給機構の概略構造説明図である。
【符号の説明】
10 インク供給路
20 メインタンク
30 インクジェットヘッド
32 インクジェットヘッドのノズル
40 中間タンク
50 インク補充手段
52 ポンプ
60 停止手段
70 インク戻し手段

Claims (1)

  1. インク供給路に交換可能に取着された密閉構造をした柔軟な袋からなるメインタンクに充填されたインクをポンプにより前記インク供給路を通して同じく密閉構造をした柔軟な袋からなる中間タンクに吸い上げて、その中間タンクに吸い上げられたインクをインジェットヘッドのノズルに供給するインジェットプリンタであって、
    前記中間タンクに吸い上げられたインク量が残量Lまで低下した場合に、それを検知して、前記ポンプを正回転させ、メインタンクからインクを中間タンクに吸い上げるインク補充手段と、該補充手段により中間タンクに吸い上げられたインク量が適量Hまで達した場合に、それを検知して、前記ポンプの回転を停止させ、メインタンクからインクを中間タンクに吸い上げるのを停止させる停止手段とが備えられたインクジェットプリンタにおいて、
    前記メインタンクのインクの残量が少なくなって、前記インク補充手段によりメインタンクから中間タンクに吸い上げられるインク量が一定時間以上経過しても適量Hまでに達し得ない状態となった際に、それを検知して、前記ポンプを一定時間逆回転させた後その回転を停止させて、その回転を停止させたポンプによりインク供給路中途部を封じ、中間タンクに吸い上げられたインクを中間タンクとメインタンクとを繋ぐインク供給路に戻して、そのインク供給路の少なくとも前記ポンプとメインタンクとを繋ぐインク供給路部分をインクで充満させるインク戻し手段が備えられると共に、前記中間タンクのインクの残量Lが、前記ポンプとメインタンクとを繋ぐインク供給路部分を充満させるインク量以上に設定されていることを特徴とするインクジェットプリンタのインク供給機構。
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