JP2010105189A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクタンクのインクが空になり、印字を中断すると画像がムラになり、印字途中でインク切れがないようにインクタンクに一定量のインクを残してインクタンク交換を促すと残ったインクが無駄になってしまう。
【解決手段】 インクタンク内に確保すべき一定量のインクがないと判断した場合、タンク内のインクを大気連通室に移動させる構造を持たせる。タンク側に装備したメモリの他に本体側のメモリにインク残量を記録する領域を設ける。タンクのインクを大気連通室に移動する際にインクタンク側のインク残量カウント値を本体側メモリのカウント値に移動する。新たなインクタンクがセットされた場合は本体側メモリのインク残量カウント値からインク使用量を減算し、空になるとタンク側メモリからの減算を行う制御手段を持たせる。
【選択図】 図1

Description

インクジェットプリンタにおけるインク供給装置及びインク残量管理に利用できる。
プリンタ等の記録方式のうち、吐出口(ノズル)からインクを吐出させて記録紙等の被記録媒体上に記録を行うインクジェット記録方式は、低騒音のノンインパクト記録方式で高密度かつ高速の記録動作が可能であるため、近年では広く採用されている。
一般的なインクジェット記録装置は、インクジェットヘッドを搭載するキャリアを駆動する手段と、記録紙を搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御手段などを備えている。また、インクジェットヘッドのノズル部分からインクを吐出するためのエネルギを発生するために、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いてインクに加圧するもの、レーザなどの電磁波を照射して発熱させるもの、発熱により発泡させるもの、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換体素子によって液体を加熱させ発泡させるものなどがある。その中でも熱エネルギを利用してインク滴を吐出させる方式のインクジェット記録装置は、ノズルを高密度に配列させることができるため高解像度の記録を行うことが可能である。特に電気熱変換体素子をエネルギ発生素子として用いたインクジェットヘッドは、小型化が容易であり、最近の半導体製造分野において技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術を応用して、その長所を十分に活用することにより高密度実装化が容易でかつ製造コストを低くできる。
図10に示す、熱エネルギを利用してインク滴を吐出させる方式の従来のインクジェット記録装置の一例として、(例えば特許文献1参照)インクタンクのインクを吐出ヘッドまで供給する仕組みを説明する。記録ヘッド101の吐出ノズル101gは微細な穴であり、ノズルに特に弁機構はなく、ノズル内部を負圧に保つことによりノズルにインクのメニスカスを張らせ、ノズルからのインクの漏れ、大気からの空気の進入をなくしている。インクの吐出は吐出ノズル101g近傍に配置されたヒータの膜沸騰エネルギにより吐出ノズル101gのインクを押し出すことにより行われ、吐出後吐出ノズル101gの毛細管力により再びノズル内にインクを満たすサイクルが繰り返され、インクはチューブ106、インク供給ユニット105を介して随時水頭差にて負圧を維持し、メインタンク104から吸い上げられる。
画像を形成していくには、上記多数の吐出ノズルに対し選択的にエネルギを与え、各ノズルから吐出したインクを随時メインタンク104から供給していく構成が用いられている。
上記インク供給を実現するための詳細構成を以下に記載する。
記録ヘッド101の内部には、微細な穴である吐出ノズル101gにごみが詰まるのを防止するための微細なメッシュ構造のフィルタ101cと、フィルタ101cと吐出ノズル101gとを結ぶ流路101fと、フィルタ101cの上流で、インクジェット記録装置本体に設置されたメインタンク104からチューブ106を介して供給されるインクを一定量蓄えるサブタンク101bとが配置されている。
メインタンク104は、供給ユニット105に対して着脱可能な構成であり、その底部に、ゴム栓104bで密封されたインク供給口と、ゴム栓104cで密封された大気導入口とを有する。メインタンク104は、単体では気密な容器であり、インク109はメインタンク104内にそのまま収容される。
インク供給ユニット105は、メインタンク104からインク109を取り出し、記録ヘッド101にインクを供給するためのインク供給針205aと、メインタンク204内へ大気連通口105gからの大気を導入させるための大気導入針105bとを有する。インク供給針105aおよび大気導入針105bは、メインタンク104のインク供給口および大気導入口の位置に対応させて配置されており、メインタンク104がインク供給ユニット105に装着されることで、インク供給針105aおよび大気導入針105bがそれぞれゴム栓104b、104cを貫通し、メインタンク104の内部に侵入する構成となっている。すなわち、メインタンク104がインク供給ユニット105に装着されることで、記録ヘッド101からインク供給針105aまでの流路と、大気導入針105bから大気連通口105gの流路とが1本の流路として連通する。
尚、インク供給針105aおよび大気導入針105bがそれぞれゴム栓104b、104cを挿入する際に、インクが針穴から漏れ出すことを防止するため、挿入途中でいったん針穴をゴム栓で閉塞させ、挿入が完了すると連通するように、ゴム栓の厚みが針穴の大きさよりも厚く構成することが必要である。
また、メインタンク104内の空気が膨張した場合に大気連通口105gからインクがあふれることを防止するために、大気導入針105bと大気連通口105gの間にあふれたインクを一時収容する大気連通室105fを構成している。
以上の構成により、記録ヘッド101内のインクが消費されると、その負圧により、インクが随時メインタンク104からインク供給ユニット105およびインク供給チューブ106を介して記録ヘッド101へ供給される。その際、メインタンク104から供給されたインクと同量の空気が、大気連通口105gから大気連通室105f、大気導入針105bを経て、メインタンク104内に導入される。
しかし、上記構成だけでは、サブタンク101b内に、チューブ106などの樹脂材料を透過して侵入する空気や、インク内に溶存していた空気が蓄積してしまう問題があり、サブタンク101bのインクが空になると上記インク供給が不可能になってしまう不都合がある。
このため、記録ヘッド101からインク供給針105aまでの流路に遮断弁110と、吐出ノズル101gを吸引する吸引キャップ107a、吸引ポンプ107bを含む回復ユニット107の連動動作により、蓄積した空気を除去する手段を構成している。
空気の除去動作について説明する。
まず、遮断弁110を閉鎖し、吸引キャップ107aを記録ヘッド101の吐出ノズル101gを覆うように押しつける。続いて、吸引ポンプ107cにより吐出ノズル101gを吸引する。するとサブタンク101b内は減圧し、蓄積した空気は膨張する。吸引ポンプ107cは記録ヘッド101内のインクと、膨張した空気の一部を吸い出す。ここで、遮断弁110を開放することで、減圧されていた記録ヘッド101内にインクが流れ込み、吸引キャップ107aを開くことで動作は完了する。空気の一部を含む吸引ポンプ107cで吸引された分のインクが充填されるため、蓄積した空気を減少させることができる。
また、メインタンク104には書き込み可能な不揮発メモリ104mが取り付けられ、(例えば、特許文献2参照)インクの残量に対応したカウント値を格納してあり、記録装置が印刷によりインクを消費すると随時カウント値を減算し、常にインクの残量をカウント値として蓄え、記録装置が常に残量を参照可能な機能を有している。
特開2002-234180号公報 (図1〜4、実施例) 特開2002-248782号公報 (図3、段落0080)
上記背景技術においてインクタンク内のインクを使い切ってしまうと、インク供給針、チューブの中に空気が入り込んでしまい、サブタンクのインク量を低減させてしまうことや、チューブ内にインクがなくなると水頭が確保できずにヘッド内の負圧が得られなくなるなどの問題が生じる。このために空気除去動作を実施しするとチューブ及びサブタンク内のインクをほぼ入れ替えることとなりインクの無駄が多い。特にA0サイズに対応した大型のプリンタではチューブの容積が大きく無駄が大きくなってしまう。逆に、1枚の印字を実行している途中でインクがなくなった場合に、印字を中止しタンクが交換されるまで待機すると、インクの乾燥具合、紙の膨潤、インクの浸透具合により、停止前に印字した部分と運転再開後に印字した部分とで濃度むらが発生してしまう。大型の高級用紙ではその紙の単価が高価であり、そのような用紙の途中で停止しむらが発生することは許されないことである。そこで、インクタンクに装備したメモリのインク残量カウント値を参照して、印字を実施する前にインク残量がその装置の最大サイズの用紙一面に印字可能なインク量以上あることを確認し、インクが十分であれば印字を実施、不足であればインクタンクの交換を促すことで対処している。同様に、空気抜き動作を実行する際もそれに必要なインクがない場合には、インクタンクの交換を促すこととなる。
しかしながら、最後の印字で印字率の低い印刷を実施するとタンク内にインクが残ってしまい、そのままタンクを交換し、外したタンクはインクをのこしたまま廃棄する以外仕方がなく、インクを無駄にしてしまうという問題点があった。
インクタンクに装備したメモリのインク残量カウント値を参照して、インクタンク内に確保すべき一定量のインクがないと判断した場合、インクタンクをインク供給ユニットから外す前に、インクタンク内を大気圧に連通させインクタンク内のインクを大気連通室に移動させる構造を持たせる。また、インク残量の管理については、インクタンクに装備したメモリの他に本体のメモリにインク残量を記録する領域を設け、インクタンクのインクを大気連通室に移動した際に、インクタンクのインク残量カウント値を本体側メモリのカウント値に加算し、インクタンクのカウント値を0とし、新たなインクタンクがセットされた場合は本体側メモリのインク残量カウント値から減算し、0になるとインクタンク側メモリからの減算を行う制御手段を持たせる。
前記構成によって、印字途中でインク切れがないようにインクタンクに一定量のインクを残してインクタンク交換を促したとしても、インクタンクにインクを残さずにインクタンクを廃棄することができる。
また、大気連通室に貯蔵したインクは、新しいインクタンクを装着し印字を行っていくと、まず大気連通室内のインク、次にインクタンクのインクという順に消費されていくため、前のタンクからの残りインクを無駄なく使うことができる。
インク量の管理についても、インクの消費の順番とカウント値の減算の順番が等しいため、大気連通室に貯蔵されるインクの量と本体側メモリの残量カウント値、インクタンク内に貯蔵されるインクの量とインクタンク側メモリの残量カウント値の状態を一致させることができ、常にインクの残量を認識することが可能である。
以上のように、印字中の画像がとぎれることのないように一定量のインクを確保すると共に余りのインクを無駄にしないことが実現できる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
本発明におけるインクジェット記録装置におけるインク供給経路について説明する。図1は全体の供給経路構成を示すものである。
記録ヘッド1の吐出ノズル1gは微細な穴であり、ノズルに特に弁機構はなく、ノズル内部を負圧に保つことによりノズルにインクのメニスカスを張らせ、ノズルからのインクの漏れ、大気からの空気の進入をなくしている。インクの吐出は吐出ノズル1g近傍に配置されたヒータの膜沸騰エネルギにより吐出ノズル1gのインクを押し出すことにより行われ、吐出後吐出ノズル1gの毛細管力により再びノズル内にインクを満たすサイクルが繰り返され、インクはチューブ6、インク供給ユニット5を介して随時水頭差にて負圧を維持し、メインタンク4から吸い上げられる。
画像を形成していくには、上記多数の吐出ノズルに対し選択的にエネルギを与え、各ノズルから吐出したインクを随時メインタンク4から供給していく構成が用いられている。
記録ヘッド1の内部には、微細な穴である吐出ノズル1gと、吐出ノズル1gにごみが詰まるのを防止するための微細なメッシュ構造のフィルタ1cと、フィルタ1cと吐出ノズル1gとを結ぶ流路1fと、フィルタ1cの上流で、インクジェット記録装置本体に設置されたメインタンク4からチューブ6を介して供給されるインクを一定量蓄えるサブタンク1bとが配置されている。
メインタンク4は、供給ユニット5に対して着脱可能な構成であり、その底部に、ゴム栓4bで密封されたインク供給口と、ゴム栓4cで密封された大気導入口と、上側には通常密閉状態で、押し込まれるとでタンク内部と大気を連通させる弁4dを有する。メインタンク4は、通常では気密な容器であり、インク9はメインタンク4内に直に収容される。
インク供給ユニット5は、メインタンク4からインク9を取り出し、記録ヘッド1にインクを供給するためのインク供給針5aと、メインタンク4内へ大気連通口5gからの大気を導入させるための大気導入針5bとを有する。インク供給針5aおよび大気導入針5bは、メインタンク4のインク供給口および大気導入口の位置に対応させて配置されており、メインタンク4がインク供給ユニット5に装着されることで、インク供給針5aおよび大気導入針5bがそれぞれゴム栓4b、4cを貫通し、メインタンク4の内部に侵入する構成となっている。すなわち、メインタンク4がインク供給ユニット5に装着されることで、記録ヘッド1からインク供給針5aまでの流路と、大気導入針5bから大気連通口5gの流路とが1本の流路として連通する。
また、メインタンク4内の空気が膨張した場合に大気連通口5gからインクがあふれることを防止するために、大気導入針5bと大気連通口5gの間にあふれたインクを一時収容する大気連通室5fを構成している。
以上の構成により、記録ヘッド1内のインクが消費されると、その負圧により、インクが随時メインタンク4からインク供給ユニット5およびインク供給チューブ6を介して記録ヘッド1へ供給される。その際、メインタンク4から供給されたインクと同量の空気が、大気連通口5gから大気連通室5f、大気導入針5bを経て、メインタンク4内に導入される。
メインタンク4に空気が導入される際の大気連通流路内の空気とインクの挙動について図2を用いて説明する。
図2(a)に通常の状態を示す。メインタンク4内は大気連通針5bを除き気密状態のためタンク内は負圧に保たれ、インクの先端9aは流路5eの途中に留まる。この状態でインク先端9aの圧力は大気と接しているため大気圧である。インク先端9aの位置する流路5eとチューブ6に連通する流路5dを同じ高さで、流路5dと流路5eの間は空気層が無くインクのみで連通されているので、流路5d内の圧力も大気圧となる。これは、インクの先端9aと流路5dの高さ関係で決まるもので、メインタンク4内のインク9量が多くても、少なくても影響ない。インクが消費されるとインクの先端9aは徐々に大気連通針5b側に移動し(図2(b))、大気連通針5bの直下に達した時点で空気が泡となり、泡自体の浮力で浮上する。泡の浮上と同時にインクが下り(図2(c))、インク先端9aが元の状態(図2(a))に戻る。以上のようにインクを消費していくと随時大気連通針5bよりメインタンク4内に空気が導入され、供給される圧力が安定した状態が維持される。
図2(d)に大気連通室5fにインクが溜まった状態を示す。インクが消費されると大気連通針5bより大気連通室5fに溜まったインクがメインタンク4内に導入され、大気連通室5f内のインクがなくなると、上記同様にインク先端9aが元の状態(図2(a))に戻る。つまり、大気連通室5f内にインクがある場合は、先に大気連通室5f内のインクがなくなり、次にメインタンク4内のインクが減っていくこととなる。
しかし、上記構成だけでは、サブタンク1b内に、チューブ6などの樹脂材料を透過して侵入する空気や、インク内に溶存していた空気が蓄積してしまう問題があり、サブタンク1bのインクが空になると上記インク供給が不可能になってしまう不都合がある。
このため、記録ヘッド1からインク供給針5aまでの流路に遮断弁10と、吐出ノズル1gを吸引する吸引キャップ7a、吸引ポンプ7cを含む回復ユニット7の連動動作により、蓄積した空気を除去する手段を構成している。
空気の除去動作について説明する。
まず、遮断弁10を閉鎖し、吸引キャップ7aを記録ヘッド1の吐出ノズル1gを覆うように押しつける。続いて、吸引ポンプ7cにより吐出ノズル1gを吸引する。するとサブタンク1b内は減圧し、蓄積した空気は膨張する。吸引ポンプ7cは記録ヘッド1内のインクと、膨張した空気の一部を吸い出す。ここで、遮断弁10を開放することで、減圧されていた記録ヘッド1内にインクが流れ込み、吸引キャップ7aを開くことで動作は完了する。空気の一部を含む吸引ポンプ7cで吸引された分のインクが充填されるため、蓄積した空気を減少させることができる。
メインタンク4には書き込み可能な不揮発メモリ4mが取り付けられ、供給ユニット5にはメモリ4mの信号接点に対応した位置に接点5kを配置しタンク装着状態では本体の制御基板に接続される。また、供給ユニット5には押すとメインタンク4の弁4dを押し込むタンク開放ボタン5hとタンク開放ボタンが押されたことを検出するタンク開放スイッチ5jが設けられる。
図3は本実施形態に係る記録装置の制御手段の概略構成を示すブロック図である。図において、記録装置の制御手段としての制御基板20は、インターフェース21を介してコンピュータ等のホスト装置22に接続されている。制御基板20にはマイクロプロセッサ等から成る中央演算処理装置(CPU)24が設けられており、このCPU24にはメインバス25を介してROM26、RAM27、ヘッドドライバ28及びモータドライバ29、30、31が接続されている。一方、記録装置には、CR(キャリッジ)エンコーダセンサ32、LF(ラインフィード)エンコーダセンサ33、PE(ペーパーエンド)センサ34、などの検知手段から成る検出部35と、タンク開放ボタン5hが押されていることを検出するタンク開放スイッチ5jと、メッセージをユーザに示す表示装置38が設けられている。
ROM26には長期保存されるプログラムやデータ等の情報が記憶され、RAM27には書き込み可能なデータ等の情報が記憶される。そこで、検出部35の各種のセンサ321〜34からの検知信号がメインバス25から制御基板20に入力されると、制御基板20のCPU24によってROM26及びRAM27内の記憶情報に基づく演算処理が実行され、各種のドライバを介して対応する機構部の動作が実行される。すなわち、記録動作はヘッドドライバ28を介して制御され、記録シートを搬送するLFモータ36の制御はモータドライバ29を介して行われ、ガイド軸(不図示)に案内支持されたキャリッジの主走査移動を駆動するキャリッジモータ37はモータドライバ30を介して制御され、回復ユニット7の機構部の駆動源であるPGモータ7dは、モータドライバ31を介してが制御される。
また、画像を印刷する際には、ホスト装置22から受け取ったデータに基づきCPU24にて吐出ノズル1gの吐出するデータを形成する。この際に使用したインク滴のカウント値とインク滴サイズと扱い易い値にするための定数を乗じ、使用インクカウント値を算出する。たとえば、インク滴サイズが10ピコリットル(=0.000000010cc)、使用したインク滴数532000とすると、インク量は0.005320000ccであるが、デジタル的にカウント値として扱いにくいので10000倍し、0以下を切り捨てるとインクカウント値53となる。この演算は1枚の印刷が終了した際に行われ、後述するインク残量カウント値から減算していく。インク残量のカウント値は、メインタンク4に装備されている不揮発メモリ4m(以降タンク側メモリと呼ぶ)と、本体制御基板20上のRAM27(以降本体側メモリと呼ぶ)に各々格納される。タンク側メモリ4mにはタンク内に存在するインク量を示すカウント値が格納されており、タンク側のカウント値は新品のインク量が例えば100ccであった場合上記同様に10000倍して、インク残量1000000カウントということになる。よって、インクを532000滴使用して一枚の画像を印刷し終わった時には、53カウントを差し引き999947カウントがインクの残量となるものである。本体側メモリ27には、同様に大気連通室5fに存在するインク量を示すカウント値が格納される。新品の状態ではカウント0である。
上記のようにインクの残量を常時管理していくことによって、インクがなくなれば印字動作を途中停止させることはできるが、1枚の印字を実行している途中でインクがなくなった場合に、印字を中止しタンクが交換されるまで待機してしまうと、インクの乾燥具合、紙の膨潤、インクの浸透具合により、停止前に印字した部分と運転再開後に印字した部分とで濃度むらが発生してしまう。A1サイズなどの大型の高級用紙ではその紙の単価が高価であり、そのような用紙の途中で停止しむらが発生することは許されない。逆に途中中断を避け印字を中止しないでインクタンク内のインクを使い切ってしまうと、インク供給針、チューブの中に空気が入り込んでしまい、サブタンクのインク量を低減させてしまうことや、チューブ内にインクがなくなると水頭が確保できずにヘッド内の負圧が得られなくなるなどの問題が生じる。そこで、印字を実施する前にインク残量がその装置の最大サイズの用紙一面に印字可能なインク量以上あることを確認し、インクが十分であれば印字を実施、不足であれば印字を実施せずにインクタンクの交換を促すことで対処している。例えば、A1サイズ(294×840)の印字をする時の最大インク量は、A1サイズ、600dpi、インク滴サイズ10ピコリットルで2.78ccとなる。A1サイズの印字を行う前にインク残量がマージン加えてインクの残りが4cc以上あれば、安全に印字ができることとなり印字を実行する。4cc以下であればインク切れの心配があるため印字動作を行わず、表示装置38にインク交換を促すエラー表示を行う。
以上の構成において、インクの交換に伴うインクの動き、メモリのカウント値の動きを説明する。まず図4はインク残量が不足している状態を示す。タンク内のインクは3.8cc、タンク側メモリ4mは残量カウント38000が記録されており、本体側メモリ27の残量カウント=0の状態である。表示装置38には、インク不足を示すメッセージと、タンク解放ボタン5hを押すことを促すメッセージを表示する。図5はタンク解放ボタン5hを押した状態を示す。タンク解放ボタン5hを押すことでメインタンク4の弁4dが開くと同時にタンク解放スイッチ5jが押されたことを検出する。弁4dが解放することでメインタンク4内は大気圧となり、内部に残っていたインク9は大気連通針5bを通りより低い位置にある大気連通室5fに下がるメインタンク4内にはインク残量はなくなる。インク残量カウントはタンク解放スイッチ5jの検出をきっかけに、タンク側メモリ4mのインク残量カウントを本体側メモリ27の残量カウント値に加えタンク側メモリ4mの値を0とする。完了すると表示装置にメインタンク4を交換することを促すメッセージを表示する。図6はタンクを外している状態を示す。外したメインタンク4にはインクが残っておらず、本体側の大気連通室にインクが収納され、本体メモリ27には残量カウント38000が格納された状態である。図7に新しいタンクが取り付けられた状態を示す。新しいメインタンク4にはインク100ccとタンク側メモリ4mに100cc分の残量カウント値1000000が格納され、本体メモリ27には引き続き残量カウント38000が格納された状態である。インク残量の総量は2つのメモリを合わせた値1038000となる。この状態から印字を行っていくと、まず、大気連通室5fの中のインクから消費される。よって、大気連通室5fが空になるまで本体側メモリの残量カウント値より使用インクカウント値を減算していく。図8に大気連通室5fのインクか空になった状態を示す。大気連通室5fのインクか空になり、メインタンク4の中のインク9を消費することとなる。このことと同様に本体側メモリの残量カウント値は0になると、本体側メモリからの減算をやめ、タンク側メモリ4mの残量カウント値よりインク使用量カウントを減算していく。図9にメインタンク4のインクが減った状態を示す。このままインクを消費すると再び図4の状態の戻る。
上記前記構成によって、印字途中でインク切れがないようにインクタンクに一定量のインクを残してインクタンク交換を促したとしても、インクタンクにインクを残さずにインクタンクを廃棄することができる。
また、大気連通室5fに貯蔵したインクは、新しいインクタンク4を装着し印字を行っていくと、まずバッファ室内のインク、次にインクタンクのインクという順に消費されていくため、前のタンクからの残りインクを無駄なく使うことができる。
インク量の管理についても、インクの消費の順番とカウント値の減算の順番が等しいため、大気連通室に貯蔵されるインクの量と本体側メモリ27の残量カウント値、インクタンク内に貯蔵されるインクの量とタンク側メモリ4mの残量カウント値の状態を一致させることができ、常にインクの残量を認識することが可能である。
尚、上記実施例において、タンク解放ボタンを操作者が押す構成を示したが、ソレノイドやモータ等にて自動に動作させることができる。
インク供給装置概略。 大気連通室説明図。 ブロック図。 動作説明図。 動作説明図。 動作説明図。 動作説明図。 動作説明図。 動作説明図。 背景技術説明図。
符号の説明
1 記録ヘッド
1b サブタンク
1c フィルタ
1f 流路
1g 吐出ノズル
4 メインタンク
4b、4cゴム栓
4d 弁
4m メモリ
5 供給ユニット
5a インク供給針
5b 大気連通針
5f 大気連通室
5g 大気連通口
5k 接点
5h タンク解放ボタン
5j タンク解放スイッチ
6 供給チューブ
7 回復ユニット
7a 吸引キャップ
7c 吸引ポンプ
10 遮断弁

Claims (4)

  1. 内部にインクを貯蔵し、装置に対して着脱自在なインクタンクを有し、前記インクタンクの底部には、インクタンク単体では密閉、中空間を挿入すると連通の状態となる2つのコネクタが設けられ、一方のコネクタには、記録ヘッドへインクを供給するインク供給路に連通する第1の中空管が挿入連通され、他方の前記コネクタには大気と連通した大気連通室に連通する第2の中空管が挿入連通され、インクタンクを装置にセットすると、インクタンクの内部を経由してインク供給路と大気連通室が連通すると共に、インクタンク内部が大気圧と連通する解放弁手段を有し、解放弁を開くことでインクタンクのインクを前記大気連通室に移動することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、インク使用量を算出し、インク残量カウント値より減算し残量を算出する手段と、インクの残量カウントを格納するメモリをインクタンクと本体に各々有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記解放弁を開いた際に、インクタンクに搭載されたメモリのインクの残量カウント値を本体に設けたメモリに移動する制御手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項3に記載のインクジェット記録装置において、インクを吐出し記録を行う際に、本体側のメモリに格納された残量カウント値から先にインク使用量を減算し、空になるとインクタンクに搭載されたメモリのインクの残量カウント値から減算する制御手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019177544A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 ブラザー工業株式会社 システム
WO2022071138A1 (en) * 2020-09-30 2022-04-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid discharging apparatus

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