JP5217441B2 - 紙幣識別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣の光学的な特徴を読み取って真偽や金種を識別する紙幣識別装置に関するものである。
従来の紙幣識別装置1について、図6〜図10を用いて説明する。
図6に示すように、従来の紙幣識別装置1は、紙幣2の挿入口3と、この挿入口3に連結された通路4と、この通路4に設けられるとともに紙幣2を搬送する搬送ベルト5aと、通路4に設けられるとともに複数の発光ダイオードで構成された発光ダイオード群6と、この発光ダイオード群6から出力される光を受光する受光ダイオード8と、この受光ダイオード8から出力される信号を増幅する増幅器9と、この増幅器9の出力に接続されるとともに、紙幣2の真偽と金種を識別する識別部10と、この識別部10の出力が接続された出力端子11と、識別部10に接続された制御部7aと、この制御部7aに接続された搬送制御部7bと、この搬送制御部7bに接続されるとともに搬送ベルト5aを駆動する駆動モータ5bと、制御部7aに接続されるとともに駆動モータ5bの回転を検知する回転検知盤5cと、制御部7aに接続されるとともに発光ダイオード群6を構成する発光ダイオードを周期的に点灯させる発光制御部7cとから構成されていた。
発光ダイオード群6と光ダイオード8とで識別センサ12を形成している。この識別センサ12は、図7、図8に示すように、3組の識別センサ12a、12b、12cとで構成されており、これら3組の識別センサ12a、12b、12cは、通路4を搬送される紙幣2の搬送方向13と直交する方向に設けられている。
識別センサ12aは、4個の発光ダイオード6a〜6d及び1個の受光ダイオード8aと、この受光ダイオード8aに接続された増幅器8dとで構成されている。識別センサ12bは、2個の発光ダイオード6e、6f及び1個の受光ダイオード8bと、この受光ダイオード8bに接続された増幅器8eとで構成されている。同様に、識別センサ12cは、2個の発光ダイオード6g、6h及び1個の受光ダイオード8cと、この受光ダイオード8cに接続された増幅器8fとで構成されている。そして、増幅器8d、8e、8fの出力は電子スイッチ12dの選択端子12f、12g、12hに夫々接続されており、この電子スイッチ12dの共通端子12eは増幅器9の入力に接続されている。
ここで、発光ダイオード6a、6e、6gは赤色発光ダイオードであり、発光ダイオード6cは青色発光ダイオードである。また、発光ダイオード6b、6d、6f、6hは赤外発光ダイオードである。
以上のように構成された紙幣識別装置1の動作について、以下に説明する。図6において、挿入口3に挿入された紙幣2は、搬送ベルト5aで搬送される。この搬送の途中において、識別センサ12により紙幣2の特徴が検出される。
図9は、発光制御部7cで制御される発光ダイオード6a〜6hの点灯周期タイミングチャートである。発光ダイオード6a〜6hを点灯する1周期14は、第1の周期14aと、この第1の周期14aに続く第2の周期14bとで構成されている。15はモータパルス信号であり、このモータパルス信号15は搬送モータ5bの回転を検知する回転検知盤5cが出力し、約4msec周期でパルス15a、15bを発生する。16〜23は、発光制御部7cから出力される信号に基づいて発光ダイオード6a〜6hが夫々点灯して紙幣2を照射するタイミングである。
先ず、第1の周期14aについて説明する。モータパルス信号15の最初のパルス15aの始点から約600μsec間、発光ダイオード6aが発光16aし、続いてこの発光16aの終端から400μsec間、発光ダイオード6bが発光17aする。以下同様に、発光17aの終端から400μsec間、発光ダイオード6cが発光18aする。発光18aの終端から400μsec間、発光ダイオード6dが発光19aする。
これらの発光16a〜19aは、図8に示す受光ダイオード8aで受光されて電気信号に変換される。この発光16a〜19aの時間24a(1800μsec)内においては、電子スイッチ12dの共通端子12eは中央の選択端子12fを選択し、受光ダイオード8aの出力が増幅器8dを介して増幅器9へ供給される。
次に、発光19aの終端から600μsec間、発光ダイオード6eが発光20bし、続いて発光20bの終端から400μsec間、発光ダイオード6fが発光21bする。
これらの発光20b、21bは、図8に示す受光ダイオード8bで受光されて電気信号に変換される。この発光20b、21bの時間24b(1000μsec)内においては、電子スイッチ12dの共通端子12eは選択端子12gを選択し、受光ダイオード8bの出力が増幅器8eを介して増幅器9へ供給される。
この第1の識別センサ12aと第2の識別センサ12bが出力する合計時間は、時間24aと時間24bの和となり2800μsecとなる。
次に、第2の周期14bについて説明する。第2の周期14bにおいても同様に、パルス15bの始点から約600μsec間、発光ダイオード6aが発光16cし、続いて、この発光16cの終端から400μsec間、発光ダイオード6bが発光17cする。以下同様に、発光17cの終端から400μsec間、発光ダイオード6cが発光18bする。発光18bの終端から400μsec間、発光ダイオード6dが発光19bする。
これらの発光16c、17c、18b、19bは、図8に示す受光ダイオード8aで受光されて電気信号に変換される。この発光16c、17c、18b、19bの時間24c(1800μsec)内においては、電子スイッチ12dの共通端子12eは中央の選択端子12fを選択し、受光ダイオード8aの出力が増幅器8dを介して増幅器9へ供給される。
次に、発光19bの終端から600μsec間、発光ダイオード6gが発光22dする。発光22dの終端から400μsec間、発光ダイオード6hが発光23dする。
これらの発光22d、23dは、図8に示す受光ダイオード8cで受光されて電気信号に変換される。この発光22d、23dの時間24d(1000μsec)内においては、電子スイッチ12dの共通端子12eは選択端子12hを選択し、受光ダイオード8cの出力が増幅器8fを介して増幅器9へ供給される。
この第1の識別センサ12aと第3の識別センサ12cが出力する合計時間も、時間24cと時間24dの和となり2800μsecとなる。結局、発光制御部7cが1周期に要する時間は、時間24a〜24dの和の5600μsecと、若干の調整時間が必要となる。調整時間とは、モータパルス信号15を生成する搬送モータ5bの外部環境等によるばらつきを吸収するために必要な時間である。
ここで、例えば第1の周期14aにおいて、発光17a、18a、19a、21bが400μsecであるのに対して、発光16a、20bが600μsecと200μsecも長くしなければならない理由について説明する。
これらの発光16a、20bは、発光する前の各識別センサ12a、12bにおける対応する発光ダイオード群に含まれる発光ダイオードが何れも全てオフ(消灯)されている。即ち、発光16aの前のタイミングにおいては、第1の識別センサ12aを構成する全ての発光ダイオード6a〜6dは消灯し受光ダイオード8aは遮光状態となっており、発光20bの前のタイミングにおいては、第2の識別センサ12bを構成する全ての発光ダイオード6e、6fは消灯し受光ダイオード8bは遮光状態となっている。
なお、第2の周期14bにおいても、第2の識別センサ12bの代わりに、第3の識別センサ12cとなるのみで同様の関係である。
このように、周期的に点灯する前の発光ダイオードが全て消灯していると、最初に点灯された発光ダイオードの発光を受光する受光ダイオードの出力が安定化するのに時間を要する。
図10は、第1の周期14aにおける第1の識別センサ12aが制御されるタイミングチャートである。この場合、電子スイッチ12dの共通端子12eが中央の選択端子12fを選択し、受光ダイオード8aが選択されている。25は、増幅器9から出力される信号の波形である。なお、このとき通路4には、真紙幣2aの最大濃淡に相当する印刷を施した基準紙幣が搬送されているものとする。
発光16aにおいて、この発光16a以前の発光ダイオード6a〜6dは全て消灯している。従って、受光ダイオード8aから出力される波形は、ゼロレベルから立ち上がることになる。このため増幅器8dを介した波形25aが安定点に達するまでに600μsecの時間が必要となる。
これに対して、発光17aにおいては、既に発光16aが存在し、受光ダイオード8aは入射状態となっている。従って、受光ダイオード8aからの出力は発光16aの段階で既に立ち上がっており、増幅後の波形25bに示すように安定点に達するまでの時間は400μsecと短くて充分である。以下同様に、発光18aにおいても、既に発光17aが存在し、発光ダイオード8aは入射状態となっているので、波形25cに示すように安定点に達するまでの時間は400μsecと短くて充分である。
また、発光19aにおいても、既に発光18aが存在し、受光ダイオード8aは入射状態となっているので、波形25dに示すように安定点に達するまでの時間は400μsecと短くて充分である。以上のような理由で、発光する前の発光ダイオード6a、6b、6c、6dが全て消灯していると、最初に点灯された発光ダイオード6aの発光を受光する受光ダイオード8aの出力が安定化するまで、発光ダイオード6aの点灯時間を長くしなければならない。
このようにして得られた紙幣2の光学的な特徴情報は、図6に示す増幅器9を介して識別部10へ送られる。この識別部10では、紙幣2の真偽と金種が判別される。識別部10で判別された結果は出力端子11から出力される。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2002−260051号公報
しかしながら、このような従来の紙幣識別装置1では、例えば、図10に示すように、パルス15a以前において、識別センサ12aを構成する発光ダイオード6a〜6dが全てオフされ受光ダイオード8aが遮光状態となっているので、最初に点灯する発光ダイオード6aの発光時間を受光ダイオード8aの出力が安定化するまで長くしなければならない。そのため、紙幣2の特徴を高密度に読み取ることが困難であった。つまり、1周期に5600μsecの時間を要するので、200mm/secの搬送速度であれば1.12mmの間隔毎に特徴を読み取るのが限界であった。上述のように、回転検知盤5cが出力するモータパルス信号15を4msec毎とした場合、第1及び第2の周期がそれぞれ4msecとなり、これらを合わせた読み取りの1周期は8msecとなるので、紙幣2の読み取り間隔は1.6mmであった。
本発明は、このような課題を解決したもので、紙幣の特徴を高密度に読み取ることができる紙幣識別装置を提供することを目的としたものである。
そしてこの目的を達成するために、本発明の紙幣識別装置における発光制御部は、複数の発光素子を一つずつ点灯させると共に、前記複数の発光素子の点灯のうち識別部が紙幣の真偽を識別するために用いられる全ての点灯前に、前記識別部による前記紙幣の識別に用いられない点灯を含めて他の発光素子の少なくとも一つを予め点灯させるものである。
以上のように本発明の紙幣識別装置では、発光制御部が複数の発光素子を一つずつ点灯させると共に、前記複数の発光素子の点灯のうち識別部が紙幣の真偽を識別するために用いられる全ての点灯前に、前記識別部による前記紙幣の識別に用いられない点灯を含めて他の発光素子の少なくとも一つを予め点灯させるものであり、何れか一つの発光素子が既に点灯されているので、受光素子に光が入射した状態、すなわち受光素子側は立ち上がった状態になっている。従って、発光素子からの出力を受けてから安定化するまでの時間が短縮され、識別データを収集する周期を短縮することができる。即ち、紙幣の特徴を高密度に読み取ることが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態における紙幣識別装置31は、図2に示すように、紙幣2が挿入される挿入口32と、この挿入口32に連結された通路33と、この通路33へ挿入された紙幣2を搬送する搬送ベルト34aと、通路33の壁面に設けられるとともに挿入口32近傍に装着された入口センサ35と、通路33の壁面に設けられるとともに搬送ベルト34aで搬送される紙幣2の特徴を読み取る識別センサ36と、通路33の終端近傍に装着された終端センサ37と、通路33の終端に連結されるとともに、真紙幣2aを格納するスタッカ38と、識別センサ36の出力が接続された増幅器39と、この増幅器39の出力が接続されたアナログ・デジタル変換器(以下、A/D変換器という)40aと、このA/D変換器40aの出力が一方の入力に接続された比較器40bと、この比較器40bの他方の入力に接続されるとともに紙幣2の識別をするための基準値が格納されたメモリ40cと、比較器40bの出力が接続された判別部40dと、この判別部40dの出力が接続された出力端子41と、判別部40dと接続された制御部42aと、この制御部42aに接続された搬送制御部42b及び発光制御部42cと、制御部42aに接続されるとともに、紙幣識別装置31を外部から制御する制御端子43と、搬送制御部42bに接続された搬送モータ34bと、この搬送モータ34bに連結されるとともに搬送ベルト34aが架けられたプーリ34cと、このプーリ34cに対向して設けられたローラ34dと、制御部42aに接続されるとともに搬送モータ34bの回転数に比例したモータパルス信号を発生するモータパルス信号発生盤34eとで構成されている。
ここで、各構成要素の詳細を説明する。入口センサ35は、通路33の両端近傍に夫々1個ずつ、合計2個配置されている。この入口センサ35は、発光制御部42cに接続されるとともに通路33の上壁面に設けられた発光ダイオードと、これらの発光ダイオードに対向して通路33の下壁面に装着されるとともに判別部40dに接続された受光トランジスタとで構成されている。
また、搬送ベルト34aと、搬送モータ34bと、プーリ34cと、ローラ34dと、モータパルス信号発生盤34eとで搬送手段34を構成している。また、A/D変換器40aと、比較器40bと、メモリ40cと、判別部40dとで識別部40が構成されている。この識別部40と、制御部42aと、搬送制御部42bと、発光制御部42cとはマイクロコンピュータ44で構成されている。
次に、識別センサ36の詳細を説明する。識別センサ36は、通路33の上方壁面に装着されるとともに、搬送中の紙幣2を照射する発光ダイオード(発光素子の一例として用いた)群46と、通路33の下部壁面に装着された受光ダイオード(受光素子の一例として用いた)47とで形成されている。発光ダイオード群46は、発光制御部42cに接続されて発光制御されており、受光ダイオード47の出力は、電子的に切り替えられる電子スイッチ36d(図4参照)を介して増幅器39に接続されている。なお、本実施の形態では、透過型のセンサを用いているが、これは透過型に限ることはなく反射型のセンサを用いても良い。
識別センサ36は、図3、図4に示すように、3個の識別センサ36a、36b、36cとで構成されている。これら3個の識別センサ36a、36b、36cは、通路33を搬送される紙幣2の搬送方向49と直角に交差する方向に夫々設けられている。識別センサ36aは、通路33の中央に配置されており、識別センサ36b、36cは、その両側に配置されている。
識別センサ36aは、通路33の上方に漏斗型をした導光体36jを介して装着された4個の発光ダイオード46a〜46dと、通路33の下方に漏斗型をした集光体36kを介して装着された一個の受光ダイオード47aと、この受光ダイオード47aの出力に接続された増幅器47dとで構成されている。
識別センサ36bは、通路33の上方に漏斗型をした導光体36mを介して装着された2個の発光ダイオード46e、46fと、通路33の下方に漏斗型をした集光体36nを介して装着された一個の受光ダイオード47bと、この受光ダイオード47bの出力に接続された増幅器47eとで構成されている。
識別センサ36cも同様に、通路33の上方に漏斗型をした導光体36pを介して装着された2個の発光ダイオード46g、46hと、通路33の下方に漏斗型をした集光体36qを介して装着された一個の受光ダイオード47cと、この受光ダイオード47cの出力に接続された増幅器47fとで構成されている。
なお、増幅器47dは受光ダイオード47aに近接して設けられており、増幅器47eは受光ダイオード47bに近接して設けられている。また、増幅器47fも受光ダイオード47cに近接して設けられている。これは、受光ダイオード47a、47b、47cから出力される信号は微弱であり、受光ダイオード47a、47b、47cの出力へノイズが重畳することを、近接させることにより防止している。
増幅器47d、47e、47fの出力は電子スイッチ36dの選択端子36f、36g、36hに夫々接続されており、この電子スイッチ36dの共通端子36eは増幅器39の入力に接続されている。
ここで、発光ダイオード46a、46e、46gは赤色発光ダイオードであり、発光ダイオード46cは青色発光ダイオードである。また、発光ダイオード46b、46d、46f、46hは赤外発光ダイオードである。このように、発光ダイオードに3種類の波長の異なるものを用いる理由は、紙幣2に対して夫々異なる波長の光を透過して、紙幣2から得られる夫々の波長に応じた透過情報を得るためである。このことにより、精密な識別を行うことができる。
37は、識別センサ36の下流側に設けられた終端センサであり、この終端センサ37は、2個のセンサ37a、37bとで構成されている。2個のセンサ37a、37bは、紙幣2の搬送方向49に対して直角に交差する方向に設けられている。
また、このセンサ37a、37bを構成する発光ダイオードは夫々通路33の上壁面に装着されるとともに、発光制御部42cに接続されている。また、この発光ダイオードに対向して受光トランジスタが通路33の下壁面に装着されており、その出力は制御部42aに接続されている。
以上のように構成された紙幣識別装置31の動作について、以下に説明する。図2において、挿入口32から挿入された紙幣2は、入口センサ35で検知される。入口センサ35で紙幣2が検知されると、搬送モータ34bが正回転する。この搬送モータ34bの回転は、減速機構を介して連結されたプーリ34cに伝達され、プーリ34cを正回転させる。プーリ34cが正回転すると、このプーリ34cに架けられた搬送ベルト34aは、通路33上を挿入口32方向から通路33の終端方向に向かって移動する。
搬送ベルト34aの移動に伴い、紙幣2は搬送ベルト34aとローラ34dとに挟まれて通路33の終端方向に向かって搬送される。この搬送の途中において、識別センサ36により紙幣2の特徴が検出される。
図5は、発光制御部42cで制御される発光ダイオード46a〜46hの点灯周期タイミングチャートである。この点灯周期タイミングチャートにおいて、48は、識別データを取り込む1周期であり、この1周期48は、第1の周期48aと、第2の周期48bとから成る。
第1の周期48aと第2の周期48bは、搬送モータ34bの回転に基づいてモータパルス信号発生盤34eから出力されるモータパルス信号50から生成される。51〜58は、発光制御部42cから出力される点灯タイミング信号であり、この点灯タイミング信号51〜58に基づいて発光ダイオード46a〜46hが点灯する。
先ず、第1の周期48aについて説明する。モータパルス信号50の最初のパルス50aの始点に先立って、発光ダイオード46bがオン(点灯)している。即ち、発光52dとなっている。パルス50aの始点で発光ダイオード46bはオフ(消灯)するとともに400μsec間、発光ダイオード46cが発光53aする。続いて、この発光53aの終端から300μsec間、発光ダイオード46dが発光54aする。以下同様に、発光54aの終端から400μsec間、発光ダイオード46aが発光51aする。発光51aの終端から300μsec間、発光ダイオード46bが発光52aする。これで、第1の周期48a内における識別センサ36aの点灯は終了する。
その後、第2の周期48bの準備のため、発光ダイオード46bは400μsecオフした後、再び発光52bする。この発光52bは第1の周期48aの終端まで継続する。なお、このオン・オフする理由に付いては後述する。
これらの発光53a、54a、51a、52aは、図4に示す受光ダイオード47aで受光されて電気信号に変換される。この発光53a、54a、51a、52aの時間59a(1400μsec)内においては、電子スイッチ36dの共通端子36eは中央の選択端子36fを選択し、受光ダイオード47aの出力が増幅器39へ供給される。
次に、第1の周期48aにおける識別センサ36bの発光について説明する。発光ダイオード46eの発光55bに先立って、発光ダイオード46fが300μsec間、発光56aしており、この発光56aの終端から400μsec間、発光ダイオード46eが発光55bする。発光55bの終端から第1の周期48aの終端まで発光ダイオード46fは発光56bを継続する。
これらの発光55b、56bは、図4に示す受光ダイオード47bで受光されて電気信号に変換される。この発光55b、56b(の前端)の時間59b(700μsec)内においては、電子スイッチ36dの共通端子36eは選択端子36gを選択し、受光ダイオード47bの出力が増幅器39へ供給される。
ここで、発光制御部42cから出力される点灯タイミング信号51と55は同一の信号を用いている。また、点灯タイミング信号52と56も同一の信号を用いている。これは、発光制御部42cを制御するソフトウエアの経済性と、発光制御部42cから発光ダイオード46a、46b、46e、46fまでの配線の経済性からこのようにしている。このような関係で、発光ダイオード46bの点灯は、一度オフされて、その後再びオンされて発光52bとなる。
ここで、先に述べたように第2の周期48bの準備のための発光ダイオード46bの点灯は、400μsecオフした後、再び発光52b点灯させている。
次に、第2の周期48bにおける識別センサ36aの点灯について説明する。パルス50bの始点で、先に第1の周期48aで点灯していた発光ダイオード46bをオフするとともに、400μsec間、発光ダイオード46cが発光53bする。続いて、この発光53bの終端から300μsec間、発光ダイオード46dが発光54bする。以下同様に、発光54bの終端から400μsec間、発光ダイオード46aが発光51cする。発光51cの終端から300μsec間、発光ダイオード46bが発光52cする。これで、第2の周期48bにおける識別センサ36aの後半の発光は終了する。その後、次の周期の準備のため、発光ダイオード46bは400μsecオフした後、再び発光52dする。
これらの発光53b、54b、51c、52cは、図4に示す受光ダイオード47aで受光されて電気信号に変換される。この発光53b、54b、51c、52cの時間59c(1400μsec)内においては、電子スイッチ36dの共通端子36eは中央の選択端子36fを選択し、受光ダイオード47aの出力が増幅器39へ供給される。
次に、第2の周期48bにおける識別センサ36cの点灯について説明する。発光ダイオード46gの発光57dに先立って、発光ダイオード46hが300μsec間、発光58cしており、この発光58cの終端から400μsec間、発光ダイオード46gが発光57dする。発光57dの終端から発光ダイオード46hが発光58dする。この発光58dは第2の周期48bの終了まで継続する。
これらの発光57d、58dは、図4に示す受光ダイオード47cで受光されて電気信号に変換される。この発光57d、58d(の前端)の時間59d(700μsec)内においては、電子スイッチ36dの共通端子36eは選択端子36hを選択し、受光ダイオード47cの出力が増幅器39へ供給される。
この第2の周期48bでも第1の周期48aと同様に、発光制御部42cから出力される点灯タイミング信号51と57、及び点灯タイミング信号52と58も同じ信号を用いている。これは、発光制御部42cを制御するソフトウエアの経済性と、発光制御部42cから発光ダイオード46a、46b、46g、46hまでの配線の経済性からこのようにしている。このような関係で、先に述べた、第1の周期48aへの準備のための発光ダイオード46bの点灯は、400μsecオフした後、再び発光52d点灯させている。
以上のように、識別の1周期48に要する時間は、第1の周期48aに要する識別センサ36aの時間59aと識別センサ36bの時間59bの和の時間2100μsecとそれに続く若干の第1の調整時間、及び第2の周期48bに要する識別センサ36aの時間59cと識別センサ36cの時間59dの和の時間2100μsecと若干の第2の調整時間との和となる。従来の紙幣識別装置1の1周期14に要する時間は調整時間を除いて5600μsecであったので、本実施の形態では4200μsecと、1周期につき1400μsec短縮される。
1周期が4200μsecの時間で済むので、200mm/secの搬送速度であれば0.84mmの間隔毎に特徴を読み取ることが可能となる。回転検知盤34eが出力するモータパルス信号48を3msec毎とした場合、第1及び第2の周期がそれぞれ3msとなり、これらを合わせた読み取りの1周期は6msecとなるので、紙幣2の読み取り間隔は1.2mmとなる。即ち、紙幣の特徴を高密度に読み取ることが可能となる。
なお、本実施の形態においては、発光時間を400μsecと300μsecとを交互に用いたが、全ての発光時間を300μsecに統一することもできる。この場合、1周期48に要する時間を更に60μsec短縮することができる。
図5において、点線の丸印を付したものは、受光ダイオードに入力された発光の内、電子スイッチ36dの共通端子36eから出力されて、紙幣2の識別に用いられるものである。また、斜線を付したものは時間短縮するために活用される事前点灯である。
本実施の形態のように、識別周期以前に何れかの発光ダイオード(例えば、発光ダイオード46bをオン(点灯)させておくことにより、識別周期の時間短縮ができる。その理由について図1を用いて説明する。
図1において、電子スイッチ36dの共通端子36eは中央の選択端子36fを選択しており、受光ダイオード47aの出力は電子スイッチ36dの共通端子36eから出力される。60は、共通端子36eから出力される波形である。なお、このとき通路33には、真紙幣2aの最大濃淡に相当する印刷を施した基準紙幣が搬送されているものとする。
パルス50aの始端では、既に前の周期における調整時間において、発光ダイオード46bは発光52d状態となっており、受光ダイオード47aに光が入射した状態、すなわち受光ダイオード47a側は立ち上がった状態になっている。従って、電子スイッチ36dの共通端子36eから出力される波形は、波形60dに示すように既にあるレベルまで立ち上がっている。その結果、発光53aによる波形60aが安定点に達する時間は短くて充分である。また、発光54aにおいても、やはり直前に発光53aがあるので、波形60bが安定点に達する時間は短くて良いことになる。同様に、発光51aにおいても、直前に発光54aがあるので、波形60cが安定点に達する時間は短くて充分である。また、発光52aにおいても同様に、波形60dが安定点に達する時間は、直前に発光51aがあるので短くて良い。このように全ての発光について直前に発光(点灯)が設けられているので、従来のように安定点に達するために特別な時間は不要となり、識別データを収集する周期を短縮することができる。即ち、紙幣の読み取りを高密度化することが可能となる。
このようにして、紙幣2から得られた特徴情報は、図2に示す増幅器39で増幅された後、識別部40へ供給される。識別部40において、増幅器39から出力された信号はA/D変換器40aによりデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された信号は、メモリ40cに格納された紙幣識別のための規準信号と比較器40bで比較される。この比較された信号は、判別部40dにより、紙幣2の真偽と金種が判別される。
そして、識別センサ36を用いて識別された紙幣2は、以下のように処理される。即ち、挿入口32から挿入された紙幣2が真紙幣2aの場合は、搬送モータ34bを正回転させ、更に搬送ベルト34aをスタッカ38方向に移動させる。そして、真紙幣2aをスタッカ38に収納する。真紙幣が通路33を通過してスタッカ38方向に搬送されたことは、終端センサ37で確認される。
また、挿入された紙幣2が偽造紙幣の場合は、搬送モータ34bを逆回転させて、搬送ベルト34aを挿入口32方向に移動させ、偽造紙幣を挿入口32から返却させる。
そして、判別部40dで、紙幣2の真偽と真紙幣2aの金種が判別された結果は、出力端子41から出力される。なお、紙幣2の収納動作や返却動作は、制御端子43からの指示に従って、搬送手段34により行われる。
本発明にかかる紙幣識別装置は、紙幣の特徴を高密度に読み取ることができるので、自動販売機等に使用する紙幣識別装置として有用である。
本発明の一実施の形態における紙幣識別装置の要部タイミングチャート 同、紙幣識別装置のブロック図 同、要部平面図 同、要部側面図 同、点灯周期タイミングチャート 従来の紙幣識別装置のブロック図 同、要部平面図 同、要部側面図 同、点灯周期タイミングチャート 同、要部タイミングチャート
符号の説明
2 紙幣
31 紙幣識別装置
34a 搬送ベルト
36 識別センサ
40 識別部
42c 発光制御部
46a 発光ダイオード
46b 発光ダイオード
46c 発光ダイオード
46d 発光ダイオード
47a 受光ダイオード
48 識別の周期
48a 第1の周期
48b 第2の周期

Claims (4)

  1. 紙幣を搬送する搬送手段と、前記紙幣に光を照射する複数の発光素子と、これら複数の発光素子を周期的に点灯させる発光制御部と、前記発光素子から照射され前記紙幣を透過または反射した光を受光する一個の受光素子と、この受光素子の出力信号に基づいて前記紙幣の真偽を識別する識別部とを備え、前記発光制御部は、前記複数の発光素子を一つずつ点灯させると共に、前記複数の発光素子の点灯のうち前記識別部が前記紙幣の真偽を識別するために用いられる全ての点灯前に、前記識別部による前記紙幣の識別に用いられない点灯を含めて他の発光素子の少なくとも一つを予め点灯させる紙幣識別装置。
  2. 発光制御部は各周期の終了後、何れかの発光素子を点灯させる請求項1に記載の紙幣識別装置。
  3. 複数の発光素子と、これら複数の発光素子から照射される光を受光する一個の受光素子とからなる識別センサを複数組設けるとともに、紙幣の搬送方向と直交する方向に前記複数組の識別センサを配置した請求項1に記載の紙幣識別装置。
  4. 発光制御部は、複数組の識別センサの各発光素子を共通に制御する請求項3に記載の紙幣識別装置。
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