JPH0954849A - 紙幣識別装置 - Google Patents
紙幣識別装置Info
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- JPH0954849A JPH0954849A JP7206958A JP20695895A JPH0954849A JP H0954849 A JPH0954849 A JP H0954849A JP 7206958 A JP7206958 A JP 7206958A JP 20695895 A JP20695895 A JP 20695895A JP H0954849 A JPH0954849 A JP H0954849A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 構成が簡略化され、紙幣の識別精度を格段に
向上することができる紙幣識別装置を提供する。 【解決手段】 紙幣の挿入口22の背後側に紙幣23を
引き込む一対の引き込みローラ24、25がありその背
後側には、紙幣23の通過経路の一方側に、全可視光帯
域の光を発生するランプ27と、ランプ27からの光を
スポット状に集光する集光レンズ28とが配置される。
紙幣23の通過経路の反対側に、集光レンズ28からの
光が紙幣23を透過して得られる透過光を平行光とする
ためのスポット状のスリット42が形成されたスリット
部材29が配置され、スリット部材29からの光は分光
部材であるプリズム30を介して分光される。分光され
た光を検出する位置に、1次元CCD撮像装置31が配
置される。CCD撮像装置31からの信号は、パターン
判別装置41によって読取らる。
向上することができる紙幣識別装置を提供する。 【解決手段】 紙幣の挿入口22の背後側に紙幣23を
引き込む一対の引き込みローラ24、25がありその背
後側には、紙幣23の通過経路の一方側に、全可視光帯
域の光を発生するランプ27と、ランプ27からの光を
スポット状に集光する集光レンズ28とが配置される。
紙幣23の通過経路の反対側に、集光レンズ28からの
光が紙幣23を透過して得られる透過光を平行光とする
ためのスポット状のスリット42が形成されたスリット
部材29が配置され、スリット部材29からの光は分光
部材であるプリズム30を介して分光される。分光され
た光を検出する位置に、1次元CCD撮像装置31が配
置される。CCD撮像装置31からの信号は、パターン
判別装置41によって読取らる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣を使用可能な
自動販売機などに用いられる紙幣識別装置に関する。
自動販売機などに用いられる紙幣識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は紙幣のカラー判別を行う従来の紙
幣識別装置1の系統図である。ここで、カラー判別と
は、複数の波長の光を紙幣に照射し、紙幣からの透過光
或いは反射光の波長毎の強度分布から紙幣の真偽を判別
する技術である。従来の紙幣識別装置(以下、ビルバ
リ)1は、紙幣の挿入口2の背後側に紙幣3を引き込む
一対の引き込みローラ4、5が設けられる。引き込みロ
ーラ4にはモータ6から動力が伝達され、引き込みロー
ラ4、5はギアなどで連動される。引き込みローラ4、
5の背後側には、紙幣3の通過経路を挟んで、波長λ1
の光を発生する発光素子7と受光素子8とからなるセン
サS1が配置される。また、センサS1の後段には波長
λ2の光を発生する発光素子9と受光素子10とからな
るセンサS2が配置される。これらセンサS1,S2の
光の波長λ1、λ2は、紙幣3に用いられている印刷イ
ンクの所定の色彩に対応して定められている。また、各
センサS1、S2は、紙幣3の搬送方向に沿って同一ラ
イン上を走査するようにその位置が定められている。セ
ンサS2の後段には、一対の搬送ローラ11、12が配
置され紙幣を搬送する。搬送ローラ11にはモータ13
から動力が伝達され、搬送ローラ11、12はギアなど
で連動される。
幣識別装置1の系統図である。ここで、カラー判別と
は、複数の波長の光を紙幣に照射し、紙幣からの透過光
或いは反射光の波長毎の強度分布から紙幣の真偽を判別
する技術である。従来の紙幣識別装置(以下、ビルバ
リ)1は、紙幣の挿入口2の背後側に紙幣3を引き込む
一対の引き込みローラ4、5が設けられる。引き込みロ
ーラ4にはモータ6から動力が伝達され、引き込みロー
ラ4、5はギアなどで連動される。引き込みローラ4、
5の背後側には、紙幣3の通過経路を挟んで、波長λ1
の光を発生する発光素子7と受光素子8とからなるセン
サS1が配置される。また、センサS1の後段には波長
λ2の光を発生する発光素子9と受光素子10とからな
るセンサS2が配置される。これらセンサS1,S2の
光の波長λ1、λ2は、紙幣3に用いられている印刷イ
ンクの所定の色彩に対応して定められている。また、各
センサS1、S2は、紙幣3の搬送方向に沿って同一ラ
イン上を走査するようにその位置が定められている。セ
ンサS2の後段には、一対の搬送ローラ11、12が配
置され紙幣を搬送する。搬送ローラ11にはモータ13
から動力が伝達され、搬送ローラ11、12はギアなど
で連動される。
【0003】ビルバリ1に挿入口2から挿入された紙幣
3は、引き込みローラ4、5で引き込まれ、センサS
1、S2からの信号に基づいてパターン判別装置14で
所定の色彩のパターンの判別が行われ、紙幣3の真贋の
判別と、紙幣3の種類の判別とが行われる。偽物と判別
された紙幣3はモータ6、13が逆回転するなどして外
部に排出される。本物と判別された紙幣3はモータ6、
13の回転により更に内部に搬送される。
3は、引き込みローラ4、5で引き込まれ、センサS
1、S2からの信号に基づいてパターン判別装置14で
所定の色彩のパターンの判別が行われ、紙幣3の真贋の
判別と、紙幣3の種類の判別とが行われる。偽物と判別
された紙幣3はモータ6、13が逆回転するなどして外
部に排出される。本物と判別された紙幣3はモータ6、
13の回転により更に内部に搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなカラー判別
を行う従来技術のビルバリ1において、センサS1、S
2のように、異なる波長の光を発生させる個別の光源が
必要である。従って、構成が大型になり複雑になるとい
う問題点がある。また、前記複数の波長を含む波長帯域
の光を発生させる単一の光源を用いた場合、必要な異な
る波長帯域の光を得るために、複数の光学フィルタが必
要になる。この場合も、構成が大型になり複雑になる。
また、上記いずれの場合でも、紙幣からの透過光或いは
反射光を受光素子で受光して得られるデータは、波長帯
域毎に離散的なデータとなり、紙幣の真偽の高精度の識
別が困難であるという問題点を有している。
を行う従来技術のビルバリ1において、センサS1、S
2のように、異なる波長の光を発生させる個別の光源が
必要である。従って、構成が大型になり複雑になるとい
う問題点がある。また、前記複数の波長を含む波長帯域
の光を発生させる単一の光源を用いた場合、必要な異な
る波長帯域の光を得るために、複数の光学フィルタが必
要になる。この場合も、構成が大型になり複雑になる。
また、上記いずれの場合でも、紙幣からの透過光或いは
反射光を受光素子で受光して得られるデータは、波長帯
域毎に離散的なデータとなり、紙幣の真偽の高精度の識
別が困難であるという問題点を有している。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決しようと
してなされたものであり、その目的は、構成が簡略化さ
れ、紙幣の識別精度を格段に向上することができる紙幣
識別装置を提供することである。
してなされたものであり、その目的は、構成が簡略化さ
れ、紙幣の識別精度を格段に向上することができる紙幣
識別装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の紙幣識
別装置は、予め定める波長帯域の光を発生する光源と、
識別される紙幣を介する該光源からの光を受光可能な位
置に配置され、該紙幣からの該予め定める波長帯域の光
を複数の波長帯域毎に検出する光検出装置とを備えてお
り、そのことによって上記目的を達成することができ
る。
別装置は、予め定める波長帯域の光を発生する光源と、
識別される紙幣を介する該光源からの光を受光可能な位
置に配置され、該紙幣からの該予め定める波長帯域の光
を複数の波長帯域毎に検出する光検出装置とを備えてお
り、そのことによって上記目的を達成することができ
る。
【0007】請求項2の発明の紙幣識別装置は、請求項
1の発明において、上記光源は予め定める波長帯域を有
するランプであり、そのことによって上記目的を達成す
ることができる。
1の発明において、上記光源は予め定める波長帯域を有
するランプであり、そのことによって上記目的を達成す
ることができる。
【0008】請求項3の発明の紙幣識別装置は、請求項
1の発明において、上記光検出装置は該紙幣からの光を
所定の複数の波長帯域の光に分光する分光部材を備えて
おり、そのことによって上記目的を達成することができ
る。
1の発明において、上記光検出装置は該紙幣からの光を
所定の複数の波長帯域の光に分光する分光部材を備えて
おり、そのことによって上記目的を達成することができ
る。
【0009】請求項4の発明の紙幣識別装置は、請求項
1の発明において、上記光検出装置が上記分光部材から
の光が入射するCCD(電荷結合素子)撮像装置を備え
ており、そのことによって上記目的を達成することがで
きる。
1の発明において、上記光検出装置が上記分光部材から
の光が入射するCCD(電荷結合素子)撮像装置を備え
ており、そのことによって上記目的を達成することがで
きる。
【0010】
【作用】請求項1の発明に従えば、光源から予め定める
波長帯域の光が、識別される紙幣に対して発生される。
光検出装置は、紙幣を介する光源からの光を受光可能な
位置に配置され、紙幣からの予め定める波長帯域の光を
複数の波長帯域毎に検出する。従って、カラー判別を行
う従来技術の紙幣識別装置におけるような、異なる波長
の光を発生させる個別の光源や、複数の光学フィルタな
どが不必要になり、構成が簡略化される。また、本発明
の光検出装置で紙幣からの光を検出するとき、紙幣から
の予め定める波長帯域の光を、予め定める波長帯域に含
まれる複数の波長帯域毎に検出する。従って、光検出装
置で光を検出する際の前記複数の波長帯域を所望の程度
精細にすることができ、光検出装置で光を検出して得ら
れるデータを所望の程度高精度にすることができる。こ
れにより、紙幣の真偽を識別する精度を格段に向上する
ことができる。
波長帯域の光が、識別される紙幣に対して発生される。
光検出装置は、紙幣を介する光源からの光を受光可能な
位置に配置され、紙幣からの予め定める波長帯域の光を
複数の波長帯域毎に検出する。従って、カラー判別を行
う従来技術の紙幣識別装置におけるような、異なる波長
の光を発生させる個別の光源や、複数の光学フィルタな
どが不必要になり、構成が簡略化される。また、本発明
の光検出装置で紙幣からの光を検出するとき、紙幣から
の予め定める波長帯域の光を、予め定める波長帯域に含
まれる複数の波長帯域毎に検出する。従って、光検出装
置で光を検出する際の前記複数の波長帯域を所望の程度
精細にすることができ、光検出装置で光を検出して得ら
れるデータを所望の程度高精度にすることができる。こ
れにより、紙幣の真偽を識別する精度を格段に向上する
ことができる。
【0011】請求項2の発明に従えば、請求項1の発明
の作用において、上記光源としてランプが用いられ、こ
のランプは予め定める波長帯域を有する光を発生する。
これによっても、上記請求項1の作用と同様な作用を実
現することができる。
の作用において、上記光源としてランプが用いられ、こ
のランプは予め定める波長帯域を有する光を発生する。
これによっても、上記請求項1の作用と同様な作用を実
現することができる。
【0012】請求項3の発明に従えば、請求項1の発明
の作用において、上記光検出装置に備えられる分光部材
は、紙幣からの光を所定の複数の波長帯域の光に分光す
る。この分光された光を検出することによって、上記請
求項1の作用と同様な作用を実現することができる。
の作用において、上記光検出装置に備えられる分光部材
は、紙幣からの光を所定の複数の波長帯域の光に分光す
る。この分光された光を検出することによって、上記請
求項1の作用と同様な作用を実現することができる。
【0013】請求項4の発明に従えば、請求項3の発明
の作用において、上記光検出装置に備えられるCCD
(電荷結合素子)撮像装置には、上記分光部材からの光
が入射される。分光部材からは、紙幣からの光が所定の
複数の波長帯域の光に分光された光が射出される。この
光がCCD撮像装置に入射すると、CCD撮像装置は、
分光されてCCD撮像装置の結像面の異なる位置に異な
る波長帯域毎に入射した光の強度分布を検出することが
できる。よって請求項1の作用と同様な作用を実現する
ことができる。
の作用において、上記光検出装置に備えられるCCD
(電荷結合素子)撮像装置には、上記分光部材からの光
が入射される。分光部材からは、紙幣からの光が所定の
複数の波長帯域の光に分光された光が射出される。この
光がCCD撮像装置に入射すると、CCD撮像装置は、
分光されてCCD撮像装置の結像面の異なる位置に異な
る波長帯域毎に入射した光の強度分布を検出することが
できる。よって請求項1の作用と同様な作用を実現する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の一実施例を
示すものである。図1は本発明の一実施例の紙幣識別装
置21の系統図であり、図2は紙幣識別装置21に備え
られる光源装置22の斜視図であり、図3は本実施例の
作用を説明するグラフである。
示すものである。図1は本発明の一実施例の紙幣識別装
置21の系統図であり、図2は紙幣識別装置21に備え
られる光源装置22の斜視図であり、図3は本実施例の
作用を説明するグラフである。
【0015】以下、図1〜図3を参照して、本実施例の
紙幣識別装置(以下、ビルバリ)21の構成について説
明する。
紙幣識別装置(以下、ビルバリ)21の構成について説
明する。
【0016】なお、本実施例のビルバリ21の紙幣識別
作用は、紙幣からの透過光を用いて行われるが、本発明
はこれに限定されるものではなく、紙幣からの反射光を
用いてもよい。ビルバリ21において、紙幣の挿入口2
2の背後側に紙幣23を引き込む一対の引き込みローラ
24、25が設けられる。引き込みローラ24にはモー
タ26から動力が伝達され、引き込みローラ24、25
はギアなどで連動される。引き込みローラ24、25の
背後側には、紙幣23の通過経路の一方側に、例として
白色ランプやタングステンランプなどの予め定める波長
帯域である全可視光帯域の光を発生する光源であるラン
プ27と、ランプ27からの光をスポット状に集光する
集光レンズ28とが配置される。集光レンズ28とし
て、例として通常の凸レンズやフレネルレンズなどを用
いることが可能である。
作用は、紙幣からの透過光を用いて行われるが、本発明
はこれに限定されるものではなく、紙幣からの反射光を
用いてもよい。ビルバリ21において、紙幣の挿入口2
2の背後側に紙幣23を引き込む一対の引き込みローラ
24、25が設けられる。引き込みローラ24にはモー
タ26から動力が伝達され、引き込みローラ24、25
はギアなどで連動される。引き込みローラ24、25の
背後側には、紙幣23の通過経路の一方側に、例として
白色ランプやタングステンランプなどの予め定める波長
帯域である全可視光帯域の光を発生する光源であるラン
プ27と、ランプ27からの光をスポット状に集光する
集光レンズ28とが配置される。集光レンズ28とし
て、例として通常の凸レンズやフレネルレンズなどを用
いることが可能である。
【0017】紙幣23の通過経路の反対側に、集光レン
ズ28からの光が紙幣23を透過して得られる透過光を
平行光とするためのスポット状のスリット42が形成さ
れたスリット部材29が配置され、スリット部材29か
らの光は分光部材であるプリズム30を介して分光され
る。分光された光を検出する位置に、光検出装置に備え
られる1次元CCD撮像装置31が配置される。CCD
撮像装置31からの信号は、パターン判別装置41によ
って読取られ、所定の色彩のパターンの判別が行われ、
紙幣23の真贋の判別と、紙幣23の種類の判別とが行
われる。光源装置27などの配置位置の後段に、一対の
搬送ローラ32、33が配置され紙幣を搬送する。搬送
ローラ32にはモータ34から動力が伝達され、搬送ロ
ーラ32、33はギアなどで連動される。
ズ28からの光が紙幣23を透過して得られる透過光を
平行光とするためのスポット状のスリット42が形成さ
れたスリット部材29が配置され、スリット部材29か
らの光は分光部材であるプリズム30を介して分光され
る。分光された光を検出する位置に、光検出装置に備え
られる1次元CCD撮像装置31が配置される。CCD
撮像装置31からの信号は、パターン判別装置41によ
って読取られ、所定の色彩のパターンの判別が行われ、
紙幣23の真贋の判別と、紙幣23の種類の判別とが行
われる。光源装置27などの配置位置の後段に、一対の
搬送ローラ32、33が配置され紙幣を搬送する。搬送
ローラ32にはモータ34から動力が伝達され、搬送ロ
ーラ32、33はギアなどで連動される。
【0018】以下に、本実施例の作用について説明す
る。ビルバリ21に挿入口22から挿入された紙幣23
は、引き込みローラ24、25で引き込まれて停止され
る。つぎに、ランプ27で発生され集光レンズ28でス
ポット状に集光された光が紙幣23に照射される。紙幣
23を透過した光は、スリット29で平行光に変換さ
れ、プリズム30によって分光される。分光された光
は、全可視光帯域に亘って、紙幣23の前記照射箇所の
色彩に対応する波長帯域毎の強度分布を有しており、前
記プリズム30の配置状態に対応して、例として紙幣2
3の搬送方向に沿う直線状に分光する。この光強度の分
布はCCD撮像装置31によって検出される。前記光強
度分布に対応するCCD撮像装置31からの信号に基づ
いて、パターン判別装置41で基準となる所定の色彩パ
ターンとの照合が行われ、紙幣23の真贋の判別と、紙
幣23の種類の判別とが行われる。偽物と判別された紙
幣3はモータ26、34が逆回転するなどして外部に排
出される。本物と判別された紙幣23はモータ26、3
4の回転により更に内部に搬送される。
る。ビルバリ21に挿入口22から挿入された紙幣23
は、引き込みローラ24、25で引き込まれて停止され
る。つぎに、ランプ27で発生され集光レンズ28でス
ポット状に集光された光が紙幣23に照射される。紙幣
23を透過した光は、スリット29で平行光に変換さ
れ、プリズム30によって分光される。分光された光
は、全可視光帯域に亘って、紙幣23の前記照射箇所の
色彩に対応する波長帯域毎の強度分布を有しており、前
記プリズム30の配置状態に対応して、例として紙幣2
3の搬送方向に沿う直線状に分光する。この光強度の分
布はCCD撮像装置31によって検出される。前記光強
度分布に対応するCCD撮像装置31からの信号に基づ
いて、パターン判別装置41で基準となる所定の色彩パ
ターンとの照合が行われ、紙幣23の真贋の判別と、紙
幣23の種類の判別とが行われる。偽物と判別された紙
幣3はモータ26、34が逆回転するなどして外部に排
出される。本物と判別された紙幣23はモータ26、3
4の回転により更に内部に搬送される。
【0019】このような本実施例のビルバリ21におい
て、紙幣23の所定のスポット状の箇所が走査され、こ
の箇所の色彩の有する可視光波長帯域内の波長帯域毎の
強度分布がCCD撮像装置31によって検出される。パ
ターン判別装置41は、前述したようにCCD撮像装置
31の線状の領域からの画像信号に対してパターン判別
を行うので、従来技術のように、複数の波長帯域毎の離
散的なデータによるパターン判別と異なり、識別精度を
格段に向上することができる。しかも、この判別作用を
カラー識別で行うことができるので、この点でも識別精
度を向上することができる。
て、紙幣23の所定のスポット状の箇所が走査され、こ
の箇所の色彩の有する可視光波長帯域内の波長帯域毎の
強度分布がCCD撮像装置31によって検出される。パ
ターン判別装置41は、前述したようにCCD撮像装置
31の線状の領域からの画像信号に対してパターン判別
を行うので、従来技術のように、複数の波長帯域毎の離
散的なデータによるパターン判別と異なり、識別精度を
格段に向上することができる。しかも、この判別作用を
カラー識別で行うことができるので、この点でも識別精
度を向上することができる。
【0020】また、本実施例の光源装置27において、
光の発生源は所望の広い波長帯域を有するランプ27で
あり、従来技術のように複数の光源を距離を隔てて配置
したり、複数の光学フィルタを用いる必要がなく、ビル
バリ21の構成を小形化することができる。
光の発生源は所望の広い波長帯域を有するランプ27で
あり、従来技術のように複数の光源を距離を隔てて配置
したり、複数の光学フィルタを用いる必要がなく、ビル
バリ21の構成を小形化することができる。
【0021】本発明は、前記実施例の構成に限定される
ものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で広範な
変形例を含むものである。集光レンズ28は、平面レン
ズなど集光作用を有する他のレンズとすることができ
る。また、分光部材は、プリズム30に限定されず、例
として分光格子などを用いてもよい。また、紙幣の判別
時に、例として紙幣23を搬送するなど、ビルバリ21
と紙幣23との相対位置を変化させるようにしてもよ
い。
ものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で広範な
変形例を含むものである。集光レンズ28は、平面レン
ズなど集光作用を有する他のレンズとすることができ
る。また、分光部材は、プリズム30に限定されず、例
として分光格子などを用いてもよい。また、紙幣の判別
時に、例として紙幣23を搬送するなど、ビルバリ21
と紙幣23との相対位置を変化させるようにしてもよ
い。
【0022】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に従えば、
光源から予め定める波長帯域の光が、識別される紙幣に
対して発生され、光検出装置は、紙幣を介する光源から
の光を受光可能な位置に配置され、紙幣からの予め定め
る波長帯域の光を複数の波長帯域毎に検出するようにし
た。従って、カラー判別を行う従来技術の紙幣識別装置
におけるような、異なる波長の光を発生させる個別の光
源や、複数の光学フィルタなどが不必要になり、構成が
簡略化される。また、本発明の光検出装置で紙幣からの
光を検出するとき、紙幣からの予め定める波長帯域の光
を、予め定める波長帯域に含まれる複数の波長帯域毎に
検出する。従って、光検出装置で光を検出する際の前記
複数の波長帯域を所望の程度精細にすることができ、光
検出装置で光を検出して得られるデータを所望の程度高
精度にすることができる。これにより、紙幣の真偽を識
別する精度を格段に向上することができる。
光源から予め定める波長帯域の光が、識別される紙幣に
対して発生され、光検出装置は、紙幣を介する光源から
の光を受光可能な位置に配置され、紙幣からの予め定め
る波長帯域の光を複数の波長帯域毎に検出するようにし
た。従って、カラー判別を行う従来技術の紙幣識別装置
におけるような、異なる波長の光を発生させる個別の光
源や、複数の光学フィルタなどが不必要になり、構成が
簡略化される。また、本発明の光検出装置で紙幣からの
光を検出するとき、紙幣からの予め定める波長帯域の光
を、予め定める波長帯域に含まれる複数の波長帯域毎に
検出する。従って、光検出装置で光を検出する際の前記
複数の波長帯域を所望の程度精細にすることができ、光
検出装置で光を検出して得られるデータを所望の程度高
精度にすることができる。これにより、紙幣の真偽を識
別する精度を格段に向上することができる。
【0023】請求項2の発明に従えば、上記光源として
ランプが用いられ、このランプは予め定める波長帯域を
有する光を発生するようにした。これによっても、上記
請求項1の効果と同様な効果を実現することができる。
ランプが用いられ、このランプは予め定める波長帯域を
有する光を発生するようにした。これによっても、上記
請求項1の効果と同様な効果を実現することができる。
【0024】請求項3の発明に従えば、上記光検出装置
に備えられる分光部材は、紙幣からの光を所定の複数の
波長帯域の光に分光するようにしている。この分光され
た光を検出することによって、上記請求項1の効果と同
様な効果を実現することができる。
に備えられる分光部材は、紙幣からの光を所定の複数の
波長帯域の光に分光するようにしている。この分光され
た光を検出することによって、上記請求項1の効果と同
様な効果を実現することができる。
【0025】請求項4の発明に従えば、上記光検出装置
に備えられるCCD(電荷結合素子)撮像装置には、上
記分光部材からの光が入射されるようにした。分光部材
からは、紙幣からの光が所定の複数の波長帯域の光に分
光された光が射出される。この光がCCD撮像装置に入
射すると、CCD撮像装置は、分光されてCCD撮像装
置の結像面の異なる位置に異なる波長帯域毎に入射した
光の強度分布を検出することができる。よって請求項1
の効果と同様な効果を実現することができる。
に備えられるCCD(電荷結合素子)撮像装置には、上
記分光部材からの光が入射されるようにした。分光部材
からは、紙幣からの光が所定の複数の波長帯域の光に分
光された光が射出される。この光がCCD撮像装置に入
射すると、CCD撮像装置は、分光されてCCD撮像装
置の結像面の異なる位置に異なる波長帯域毎に入射した
光の強度分布を検出することができる。よって請求項1
の効果と同様な効果を実現することができる。
【図1】本発明の一実施例の紙幣識別装置21の系統図
である。
である。
【図2】紙幣識別装置21に備えられる光源装置22の
斜視図である。
斜視図である。
【図3】本実施例の作用を説明するグラフである。
【図4】従来のビルバリ1の系統図である。
21 ビルバリ 23 紙幣 27 ランプ 28 集光レンズ 29 スリット部材 30 プリズム 31 CCD撮像装置 41 パターン判別装置 42 スリット
Claims (4)
- 【請求項1】予め定める波長帯域の光を発生する光源
と、 識別される紙幣を介する該光源からの光を受光可能な位
置に配置され、該紙幣からの該予め定める波長帯域の光
を複数の波長帯域毎に検出する光検出装置とを備える紙
幣識別装置。 - 【請求項2】上記光源は、予め定める波長帯域を有する
ランプである請求項1に記載の紙幣識別装置。 - 【請求項3】上記光検出装置は、該紙幣からの光を所定
の複数の波長帯域の光に分光する分光部材を備えている
請求項1に記載の紙幣識別装置。 - 【請求項4】上記光検出装置は上記分光部材からの光が
入射するCCD(電荷結合素子)撮像装置を備えている
請求項3に記載の紙幣識別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206958A JPH0954849A (ja) | 1995-08-14 | 1995-08-14 | 紙幣識別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206958A JPH0954849A (ja) | 1995-08-14 | 1995-08-14 | 紙幣識別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0954849A true JPH0954849A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16531835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7206958A Pending JPH0954849A (ja) | 1995-08-14 | 1995-08-14 | 紙幣識別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0954849A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009157049A1 (ja) * | 2008-06-23 | 2009-12-30 | グローリー株式会社 | 紙葉類識別用センサ |
CN103530931A (zh) * | 2012-07-05 | 2014-01-22 | 深圳市创自技术有限公司 | 一种反射式光学检测装置 |
CN104916036A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-09-16 | 广州广电运通金融电子股份有限公司 | 一种钞票的多光谱识别装置及方法 |
-
1995
- 1995-08-14 JP JP7206958A patent/JPH0954849A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009157049A1 (ja) * | 2008-06-23 | 2009-12-30 | グローリー株式会社 | 紙葉類識別用センサ |
CN103530931A (zh) * | 2012-07-05 | 2014-01-22 | 深圳市创自技术有限公司 | 一种反射式光学检测装置 |
CN104916036A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-09-16 | 广州广电运通金融电子股份有限公司 | 一种钞票的多光谱识别装置及方法 |
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