JP7391668B2 - 画像取得装置、紙葉類処理装置、紙幣処理装置及び画像取得方法 - Google Patents

画像取得装置、紙葉類処理装置、紙幣処理装置及び画像取得方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像取得装置、紙葉類処理装置、紙幣処理装置及び画像取得方法に関する。より詳しくは、透明部を有する紙葉類の特徴を検出するのに好適な画像取得装置、紙葉類処理装置、紙幣処理装置及び画像取得方法に関する。
紙幣(銀行券)や商品券、小切手等の紙葉類には、偽造防止のために様々なセキュリティ特徴が付与されている。例えば、紙葉類に用いられる紙は、植物繊維を素材にした紙が主流だが、耐久性や耐水性、セキュリティ性等の向上を目的として、合成繊維を素材とした紙を用いたり、合成樹脂のシートであるポリマーシートが用いられることがある。ポリマーシートから作られた紙幣は、ポリマー紙幣と呼ばれ、偽造が難しい。
紙葉類の外形形状やその有無といった特徴を採取する場合、通常、光学ラインセンサ等の光学センサが用いられるが、透明部は光学センサから照射された光を透過するため、透明部を有する紙葉類には、透明部を有さない通常の紙葉類とは異なる処理が求められることがある。
例えば、特許文献1には、紙葉類の一方の面に異なる2つの光源から異なる波長の光を照射し、これらの光照射により紙葉類を透過した光を受光することによって、紙葉類の透かし画像の検出と形状や欠損の検出を同一ステージで実現する光学読取装置及び紙葉類処理装置が開示されている。
特開2013-77163号公報
紙葉類の種類、真偽等の識別のために紙葉類の画像を利用する場合では、通常、光学ラインセンサを含む画像取得装置によって当該画像が撮影されるが、紙葉類の透明部は、画像取得装置の光源から照射された光、例えば赤外光を透過する。そのため、この場合も、透明部を有する紙葉類には、透明部を有さない通常の紙葉類とは異なる処理が求められる。
具体的には、紙葉類の識別処理では、まず、光学ラインセンサの出力に基づく画像データから紙葉類の外形形状(輪郭)を検出(抽出)する必要がある。すなわち、光学ラインセンサの出力に基づく画像は、紙葉類のみならず、その背景(紙葉類以外の領域)を含む画像であるが、その全体画像から紙葉類に相当する領域を特定し、その領域の外形形状を抽出する必要がある。しかしながら、透明部を有する紙葉類の場合、全体画像から紙葉類に相当する領域を正確に抽出できないことがあった。
例えば、透明部を有する紙幣のインクの特徴を不透明部にて検出すために、赤外光を用いてその紙幣の透過画像を撮像した場合、透明部を赤外光が透過し、図8に示すような透過画像210が得られ、紙幣に相当する媒体領域211のうち、透明部に相当する透明領域212が紙幣以外の領域に相当する背景領域213と同化することがあった。これは、不透明部に相当する不透明領域214にてインクの特徴を検出するためには、紙幣に照射される光の光量を高く設定して光学ラインセンサの受光部の出力を高くする必要があり、透明部での受光部の出力が飽和してしまうためである。図8に示すような場合では、紙幣が2つに破れているものと誤認識してしまう可能性があった。また、たとえ紙幣の透明部に濃淡模様が設けられていたとしても、透明領域212は飽和領域であるため、透明領域212を含む透過画像210からは濃淡模様を検出することができない。同様に、たとえ紙幣の透明部に欠損が生じていたとしても、透明領域212を含む透過画像210からは透明部の欠損を検出することはできない。
更に、特許文献1に記載のように、異なる波長の光を、透明部を有する紙葉類に照射したとしても、異なる波長の光の透過光のみから、透明部を含む種々の紙葉類の外形形状及び有無を正確に検出することはできず、また、透明部の濃淡模様や欠損も正確に検出することはできない。例えば、不透明部のインクの特徴を検出可能な光量で可視光及び赤外光をそれぞれ紙幣に照射した場合、透過率が高い透明部では、どちらの光の場合も受光部の出力が飽和してしまい、外形形状を検出することができない。
上述のように、従来は、紙葉類の画像を利用して、紙葉類の外形形状や有無、インクの特徴、濃淡模様や欠損等の紙葉類の特徴を不透明部のみならず透明部において検出するという点で改善の余地があった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、不透明部において紙葉類の特徴を検出可能な画像とともに、透明部において紙葉類の特徴を検出可能な画像を取得することができる画像取得装置、紙葉類処理装置、紙幣処理装置及び画像取得方法を提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画像取得装置であって、紙葉類に光を照射する光源と、前記光源から照射された第1の光量の第1の照射光が前記紙葉類を透過した第1の透過光を受光して第1の画像信号を出力するとともに、前記光源から照射された第2の光量の第2の照射光が前記紙葉類を透過した第2の透過光を受光して第2の画像信号を出力する受光部と、前記第1の画像信号から第1の透過画像を生成するとともに、前記第2の画像信号から第2の透過画像を生成する画像生成部と、を備え、前記第2の光量は、前記第1の光量よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の光量は、前記第1の透過画像が飽和領域を含む光量に設定されており、前記第2の光量は、前記第2の透過画像において前記飽和領域に対応する領域が飽和しない光量に設定されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記飽和領域は、画像信号の出力が最大値になる領域であり、前記飽和しない光量は、画像信号の出力が最大値未満になる光量であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記画像取得装置は、前記光源及び前記画像生成部を制御する制御部を更に備え、前記制御部は、前記第1及び第2の照射光が周期的に次々に照射されるようなタイミングで、前記第1及び第2の照射光を照射するように、前記光源を制御するとともに、前記第1及び前記第2の照射光の照射の前記タイミングに同期して、前記第1及び第2の画像信号を前記受光部から読み出すように、前記画像生成部を制御するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記受光部は、前記紙葉類が存在しない状態において、前記光源から照射された光を受光して第3の画像信号を出力し、前記画像生成部は、前記第3の画像信号から基準波形を生成し、前記第2の光量は、前記基準波形が所定の条件を満たすように設定されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記受光部は、前記光源から照射された光が基準媒体を透過した光を受光して第4の画像信号を出力し、前記画像生成部は、前記第4の画像信号から基準媒体波形を生成し、前記第1の光量は、前記基準媒体波形から算出された前記基準媒体の透過率に基づいて設定されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の光量は、前記基準媒体全体の透過率が一定となるように設定されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙葉類は、透明部を有する紙幣、商品券又は小切手であり、前記画像生成部は、前記透明部の画像を含む透過画像を生成する
ことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記透明部は、前記第1の照射光を照射されたときに30~90%の透過率を示す部分であることを特徴とする。
また、本発明は、前記光源は、前記紙葉類に赤外光を照射することを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の光量に対する前記第2の光量の比率は、1/16~1/4の範囲であることを特徴とする。
また、本発明は、前記光源は、前記紙葉類に可視光を照射することを特徴とする。
また、本発明は、前記画像取得装置を備えることを特徴とする紙葉類処理装置である。
また、本発明は、前記画像取得装置を備えることを特徴とする紙幣処理装置である。
また、本発明は、画像取得方法であって、光源から照射された第1の光量の第1の照射光が前記紙葉類を透過した第1の透過光を受光して第1の画像信号を出力するとともに、前記光源から照射された第2の光量の第2の照射光が前記紙葉類を透過した第2の透過光を受光して第2の画像信号を出力する受光ステップと、前記第1の画像信号から第1の透過画像を生成するとともに、前記第2の画像信号から第2の透過画像を生成する画像生成ステップと、を備え、前記第2の光量は、前記第1の光量よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする。
本発明の画像取得装置、紙葉類処理装置、紙幣処理装置及び画像取得方法によれば、不透明部において紙葉類の特徴を検出可能な画像とともに、透明部において紙葉類の特徴を検出可能な画像を取得することができる。
透明部を有する紙幣の一例を示す平面模式図であり、(a)は表面を示し、(b)は裏面を示す。 実施形態1の概要を説明するための図であり、(a)は、相対的に大きな光量の光を照射して得られた紙幣の透過画像の一例を示す模式図であり、(b)は、相対的に小さな光量の光を照射して得られた紙幣の透過画像の一例を示す模式図であり。 実施形態1に係る紙幣処理装置の外観を示した斜視模式図である。 実施形態1に係る紙幣識別装置(画像取得装置)が備える撮像部の構成を説明する断面模式図である。 実施形態1に係る紙幣識別装置(画像取得装置)の構成を説明するブロック図である。 実施形態1における、光源制御部による各光源の制御、及びセンサ制御部による各ラインセンサからの信号読出の制御の一例を示したタイミングチャートである。 実施形態1に係る紙幣識別装置(画像取得装置)及び画像取得方法における赤外光による透過画像の取得手順を示すフローチャートである。 紙幣の透過画像の一例を示す模式図である。 本発明に係る変形形態における、光源制御部による各光源の制御、及びセンサ制御部による各ラインセンサからの信号読出の制御の一例を示したタイミングチャートである。
以下、本発明に係る画像取得装置、紙葉類処理装置、紙幣処理装置及び画像取得方法の好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明の対象となる紙葉類としては、紙幣、小切手、商品券、手形、帳票、有価証券、カード状媒体等の様々な紙葉類が適用可能である。すなわち、紙幣処理装置は、紙葉類処理装置の一態様である。以下においては、紙幣を対象とする装置及び方法を例として、本発明を説明する。また、以下では、本発明に係る画像取得装置の好適な実施形態として、画像取得装置の機能を兼ね備えた紙幣識別装置について説明する。紙幣識別装置は、紙幣処理装置の一部を構成する装置であってもよいし、紙幣処理装置とは関連せず独立した装置であってもよい。なお、以下の説明は、紙幣識別装置(画像取得装置)、紙幣処理装置及び画像取得方法の一例である。
本明細書において、反射画像とは、紙葉類に光を照射して当該紙葉類で反射された光の強度分布に基づく画像を意味する。また、透過画像とは、紙葉類に光を照射して当該紙葉類を透過させた光の強度分布に基づく画像を意味する。
<処理対象の紙幣>
まず、本実施形態の処理対象について説明をする。処理対象となる紙幣は、照射された光、例えば赤外光や可視光を透過する、クリアウインドウ等の透明部を有するポリマー紙幣が好適である。ただし、本実施形態は、透明部を有しない紙幣、例えば紙製の紙幣の処理も可能である。紙製の紙幣のなかでも、透かし部の透過率が高い媒体と、油券のような透過率が高い媒体とが好適である。透明部の材質としては、合成樹脂(ポリマー)が好適であることから、処理対象となる紙幣は、ポリマーシートから形成されたものであることが好ましい。また、処理対象となる紙幣は、透明部がポリマーシートから形成され、不透明部が植物繊維又は合成繊維を素材にした紙から形成されたもの(ハイブリッド紙幣)であってもよい。このように、処理対象となる紙幣の母材は、ポリマー、又は、紙及びポリマーの複合材のいずれかであることが好ましい。なお、透明部には、レインボーホログラム等の光学可変素子(OVD)が部分的に形成されていてもよい。
図1は、処理対象の紙幣の一例である紙幣BN1を例示している。紙幣BN1は、図1(a)及び(b)に示すように、長手方向の中央部に帯状に設けられた透明部BN1aと、透明部T1の両側に設けられた不透明部BN1bとを有している。透明部BN1aは、例えば、赤外光(例えば、波長範囲:760~1100nm)の透過率が30~90%の領域であり、表面及び裏面それぞれに図柄が印刷されている。不透明部BN1bは、例えば、赤外光の透過率が10%以下の領域であり、表面及び裏面それぞれに肖像画、金額等の図柄が印刷されている。透明部BN1a及び不透明部BN1bの各図柄の少なくとも一部は、赤外吸収インクで印刷され、赤外光に対して透過率が互いに異なる領域を含む濃淡模様となっている。
<本実施形態の概要>
次に、図2及び8を用いて、本実施形態の概要について説明する。従来、透明部BN1aを有する紙幣BN1の透過画像を取得した場合、例えば、図8に示したように、透明部BN1aに対応する透明領域212の出力が飽和して白飛びしてしまい、透明部BN1aの特徴を取得できないことがあった。これは、不透明部BN1bにおけるインクの特徴を抽出するためには、ある程度大きな光量の光を紙幣BN1に照射する必要があるためである。
そこで、本実施形態では、透明部BN1aを有する紙幣BN1の透過画像を取得する際に、従来と同様の通常の光量の光(インクの特徴を抽出用)と、透過率100%(媒体無しの状態)での出力が飽和しない光量(例えば、飽和時に255digitとすると200digit)となるように光量を小さくした光とをそれぞれ紙幣BN1に照射して2種類の透過画像を取得する。その結果、前者の通常の光量によって、図2(a)に示すように、従来と同様に、透明部BN1aに対応する透明領域212の出力が飽和して白飛びする一方で、不透明部BN1bに対応する不透明領域214でインクの特徴が撮像された透過画像210を取得することができる。したがって、透過画像210からは、不透明部BN1bのインクの特徴や、不透明部BN1bの欠損の有無を検出することができる。また、後者の小さな光量によって、図2(b)に示すように、透明部BN1aに対応する透明領域222の出力が飽和せずに透明部BN1aの特徴が撮像された透過画像220を取得することができる。したがって、透明領域222が紙幣BN1以外の領域(紙幣BN1が存在しない領域)に相当する背景領域223(媒体領域221を除く領域)と同化するのを防止でき、2つの不透明領域224(不透明部BN1b)が繋がっていることが検出できるため、紙幣BN1に相当する媒体領域221の外形形状を正確に検出することができる。また、透過画像220からは、透明部BN1aの濃淡模様や、透明部BN1aの欠損の有無を検出することができる。なお、後者の透過画像220では不透明部BN1bへ照射する光の光量が少ないため、不透明部BN1bに対応する不透明領域224では、インクの特徴が撮像されず、黒つぶれを起こしてもよい。透明部BN1aとしては、本実施形態に係る紙幣識別装置(画像取得装置)の光源から照射された光に対して30%以上の透過率を示す部分であることが好ましく、例えば、30~90%の透過率を示す部分であってもよい。不透明部BN1bにおけるインクの特徴を抽出できる光量の光を照射する場合、透明部BN1aの透過率が30%以上であると、透明領域において出力が飽和することがあるが、本実施形態のように、光量を小さくした光を用いることで透明領域における出力が飽和していない透過画像を得ることができる。一方、透明部BN1aの透過率が90%を超えると、媒体有無の閾値が引けないおそれがある。
<紙幣処理装置の構成>
次に、図3を用いて、本実施形態に係る紙幣処理装置の構成について説明する。本実施形態に係る紙幣処理装置は、例えば、図3に示す構成を有するものであってもよい。図3に示す紙幣処理装置300は、テーブル上に設置して利用する小型の紙幣処理装置であり、紙幣の識別処理を行う紙幣識別装置(図3では図示せず)と、処理対象の複数の紙幣が積層状体で載置されるホッパ301と、ホッパ301から筐体310内に繰り出された紙幣が偽造券、真偽不確定券等のリジェクト紙幣であった場合に該リジェクト紙幣が排出される2つのリジェクト部302と、オペレータからの指示を入力するための操作部303と、筐体310内で金種、真偽及び正損が識別された紙幣を分類して集積するための4つの集積部306a~306dと、紙幣の識別計数結果や各集積部306a~306dの集積状況等の情報を表示するための表示部305とを備える。紙幣識別装置による正損判定の結果に基づき、4つの集積部306a~306dのうち、集積部306a~306cには、正券が収納され、集積部306dには汚損券が収納される。なお、集積部306a~306dへの紙幣の振り分け方法は任意に設定可能である。
<撮像部の構成>
次に、図4を用いて、本実施形態に係る紙幣識別装置の主要部である撮像部の構成について説明する。図4に示すように、撮像部21は、互いに対向配置された光学ラインセンサ110及び120を備えている。光学ラインセンサ110及び120の間には、紙幣BNが搬送される隙間が形成されており、この隙間は本実施形態に係る紙幣処理装置の搬送路311の一部を構成する。光学ラインセンサ110及び120は、それぞれ、搬送路311の上側及び下側に位置している。
光学ラインセンサ110は、2つの反射用光源111、集光レンズ112及び受光部113を備えている。反射用光源111は、紙幣BNの受光部113側の主面(以下、A面)に、所定波長の光(赤外光等の非可視光と、赤・緑・青等の単色光や白色光等の可視光)を照射する。集光レンズ112は、反射用光源211から出射され、紙幣BNで反射された光を集光する。受光部113は、紙幣BNの搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)にライン状に配列された複数の固体撮像素子(図示せず)を備え、集光レンズ112によって集光された光を受光して電気信号に変換する。そして、その電気信号を増幅処理した後、デジタルデータにA/D変換した上で画像信号として出力する。
光学ラインセンサ120は、2つの反射用光源121、集光レンズ122、受光部123及び透過用光源124を備えている。反射用光源121は、紙幣BNの受光部123側の主面(以下、B面)に、所定波長の光(赤外光等の非可視光と、赤・緑・青等の単色光や白色光等の可視光)を照射する。集光レンズ122は、反射用光源121から出射され、紙幣BNで反射された光を集光する。受光部123は、紙幣BNの搬送方向に対して直交する方向にライン状に配列された複数の固体撮像素子(図示せず)を備え、集光レンズ122によって集光された光を受光して電気信号に変換する。そして、その電気信号を増幅処理した後、デジタルデータにA/D変換した上で画像信号として出力する。
透過用光源124は、紙幣BNのB面に、所定波長の光(赤外光等の非可視光と、赤・緑・青等の単色光や白色光等の可視光)を照射する。透過用光源124は、光学ラインセンサ110の集光レンズ112の光軸上に配置されており、透過用光源124から出射された光の一部は、紙幣BNを透過し、光学ラインセンサ110の集光レンズ112に集光されて受光部113で検出される。
各光源111、121、124は、図4の紙面に垂直な方向(主走査方向)に延びるライン状の導光体(図示せず)と、導光体の両端部(一方の端部でもよい)に設けられた複数のLED素子(図示せず)とを備えている。
各反射用光源111、121は、LED素子として、例えば、互いに異なる波長域の光を照射可能な複数のLED素子を備え、選択された波長域の光を照射できるように構成されている。具体的には、例えば、各反射用光源111、121は、赤外光(IR)を発光するLED素子と、可視光(赤・緑・青等の単色光や白色)を発光するLED素子とを備えており、紙葉類に向けて赤外光及び可視光をそれぞれ照射する。
透過用光源124は、LED素子として、例えば、互いに異なる波長域の光を照射可能な複数のLED素子を備え、選択された波長域の光を照射できるように構成されている。具体的には、例えば、透過用光源124は、赤外光(IR)を発光するLED素子と、可視光(赤・緑・青等の単色光や白色)を発光するLED素子とを備えており、紙葉類に向けて赤外光及び可視光をそれぞれ照射する。
光学ラインセンサ110及び120がそれぞれ、搬送方向に搬送されている紙幣BNに対して撮像を繰り返し行い、画像信号を出力することによって、本実施形態に係る紙幣識別装置は、紙幣BN全体の画像を取得する。本実施形態に係る紙幣識別装置は、光学ラインセンサ110の出力信号に基づいて紙幣BNのA面の反射画像と紙幣BNの透過画像とを取得し、光学ラインセンサ120の出力信号に基づいて紙幣BNのB面の反射画像を取得する。
<紙幣識別装置(画像取得装置)の構成>
次に、図5を用いて、本実施形態に係る紙幣識別装置(画像取得装置)の構成について説明する。図5に示すように、本実施形態に係る紙幣識別装置(画像取得装置)1は、制御部10、検出部20及び記憶部30を備えている。
制御部10は、記憶部30に記憶された各種の処理を実現するためのプログラムと、当該プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)と、当該CPUによって制御される各種ハードウェアと、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理デバイス等によって構成されている。制御部10は、記憶部30に記憶されたプログラムに従って、紙幣識別装置1の各部から出力された信号と、制御部10からの制御信号とに基づいて、紙幣識別装置1の各部を制御する。また、制御部10は、記憶部30に記憶されたプログラムにより、光源制御部11、センサ制御部12、画像生成部13、形状検出部14及び識別部15の機能を有している。
検出部20は、紙幣の搬送路に沿って、上述の撮像部21に加え、磁気検出部22、厚み検出部23及びUV検出部24を備えている。撮像部21は、上述のように紙幣を撮像して画像信号(画像データ)を出力する。磁気検出部22は、磁気を測定する磁気センサ(図示せず)を備え、磁気センサにより紙幣に印刷されている磁気インクやセキュリティスレッド等の磁気を検出する。磁気センサは、複数の磁気検出素子をライン状に配列した磁気ラインセンサである。厚み検出部23は、紙幣の厚みを測定する厚み検出センサ(図示せず)を備え、厚み検出センサによりテープや重送等を検出する。厚み検出センサは、搬送路を挟んで対向するローラにおける紙幣通過時の変位量を、各ローラに設けたセンサによって検出するものである。UV検出部24は、紫外線照射部(図示せず)及び受光部(図示せず)を備え、紫外線照射部により紫外線を紙幣に照射したときに発生する蛍光や、紙幣を透過する紫外線を受光部により検出する。
記憶部30は、半導体メモリやハードディスク等の不揮発性の記憶装置から構成されており、紙幣識別装置1を制御するための各種プログラムと各種データとを記憶している。また、記憶部30には、撮像部21による1サイクル分の撮像の間に各光源111、121、124から照射する光の波長域、各光源111、121、124の点灯及び消灯を行うタイミング、各光源111、121、124のLED素子に流す順電流の値、各光学ラインセンサ110、120から信号を読み出すタイミング等が撮像用パラメータとして保存されている。
なお、1サイクルの撮像とは、各光源111、121、124から照射する光の波長域や、各光源111、121、124の点灯及び消灯、各LED素子に流す順電流の値、信号読出を行うタイミング等が設定された撮像パターンのことを言う。1サイクルの撮像を1周期として、これを連続して繰り返し実行することにより、紙幣全体の画像を取得する。
光源制御部11は、各光源111、121、124による個別の紙幣の画像を撮像するために、光源111、121及び124を順に点灯させる動的点灯制御を行うものである。詳細には、光源制御部11は、撮像用パラメータに設定されたタイミングに基づいて、各光源111、121、124の点灯及び消灯を制御する。この制御は、紙幣の搬送速度に応じて変化するメカクロックと、紙幣の搬送速度によらず常に一定の周波数で出力されるシステムクロックとを利用して行われる。また、光源制御部11は、撮像用パラメータに基づき、各LED素子に流す順電流の大きさを設定する。
センサ制御部12は、撮像用パラメータに設定されたタイミングに基づいて、各光学ラインセンサ110、120から画像信号を読み出すタイミングを制御し、各光源111、121、124の点灯及び消灯のタイミングに同期して各ラインセンサから画像信号を読み出す。この制御は、メカクロックとシステムクロックとを利用して行われる。そして、センサ制御部12は、読み出した画像信号を順次、記憶部30のリングバッファ(ラインメモリ)に保存する。
画像生成部13は、検出部20から取得した紙幣に係る各種信号に基づいて画像を生成する機能を有する。詳細には、画像生成部13は、まず、リングバッファに保存されたデータ(画像信号)を光の照射及び受光の条件毎のデータに分解する。具体的には、可視光を照射して反射した光の受光強度データと、赤外光を照射して反射した光の受光強度データと、可視光を照射して透過した光の受光強度データと、赤外光を照射して透過した光の受光強度データとに分解する。そして、画像生成部13は、分解されたデータ毎の特性に応じて、暗出力カット、ゲイン調整、明出力レベルの補正等の補正処理を行い、紙幣の各種の画像(画像データ)を生成して記憶部30へ保存する。
形状検出部14は、後述の紙幣の赤外透過画像Aに基づいて、紙幣の外形形状(輪郭)を検出(抽出)するが、その詳細は後述する。また、形状検出部14は、紙幣の輪郭情報(抽出した部分画像領域)を識別部15に出力する。
識別部15は、検出部20から取得した紙幣に係る各種信号を利用して識別処理を行う。識別部23は、紙幣の少なくとも金種及び真偽を識別する。識別部15は、紙幣の正損を判定する機能を有してもよい。その場合、識別部15は、紙幣の汚れ、折れ、破れ等を検出するとともに、紙幣の厚みから紙幣に貼り付けられたテープ等を検出することにより、紙幣を、市場で再利用できる正券及び市場流通に適さない損券のいずれとして処理するかを判定する機能を有する。
また、識別部15は、金種、真偽、正損等を識別するために撮像部21が撮影した紙幣の画像を用いる場合、形状検出部14によって得られた紙幣の輪郭情報を利用する。例えば、識別部15は、形状検出部14によって得られた紙幣の輪郭情報に基づいて、紙幣及びそれ以外の領域を含む全体画像内で、紙幣に相当する媒体領域を識別対象エリアとして画定し、該エリア内の画像データをブロック化してパターンマッチング等による識別処理を行う。
更に、識別部15は、金種、真偽、正損等を識別するために、後述の赤外透過画像Aに基づいて、紙幣の透明部の濃淡模様を検出してもよいし、紙幣の透明部の欠損を検出してもよい。
<光源の制御方法及びラインセンサからの信号読出の制御方法>
次に、図6を用いて、光源制御部11による各光源の制御、及びセンサ制御部12による各光学ラインセンサ110、120からの信号読出の制御について説明する。なお、図6は、光源点灯及び信号読出の内容及びタイミングを示している。
光源制御部11は、光量aの赤外光及び光量bの赤外光が周期的に次々に照射されるようなタイミングで、光量aの赤外光及び光量bの赤外光を照射するように、各光源を制御するように構成されている。具体的には、図6の上段に示すように、光学ラインセンサ110の撮像位置では、1サイクル中に、搬送される紙幣に対して、透過用光源124から光量aの赤外光を照射し、続いて、透過用光源124から光量bの赤外光を照射し、続いて、透過用光源124から可視光を照射し、続いて、反射用光源111から赤外光を照射し、そして、反射用光源111から可視光を照射する。なお、光量a及び光量bは、それぞれ、上記第2の光量及び第1の光量に対応し、光量aの赤外光及び光量bの赤外光は、それぞれ、上記第1の照射光及び第2の照射光に対応する。紙幣に光が照射されている間、受光部113の各撮像素子が露光されて電荷を蓄積する。センサ制御部12は、光量aの赤外光及び光量bの赤外光の照射のタイミングに同期して、画像信号を受光部113から読み出すように構成されている。すなわち、紙幣に照射する光を切り替える度に、切り替え前の光による画像信号が光学ラインセンサ110から読み出される。この結果、光学ラインセンサ110によって、1サイクルで、光量aの赤外光による透過画像(以下、赤外透過画像A)を形成する1ライン分のデータ、光量bの赤外光による透過画像(以下、赤外透過画像B)を形成する1ライン分のデータ、可視光による透過画像(以下、可視透過画像)を形成する1ライン分のデータ、赤外光によるA面の反射画像(以下、A面の赤外反射画像)を形成する1ライン分のデータ、及び可視光によるA面の反射画像(以下、A面の可視反射画像)を形成する1ライン分のデータが取得されることになる。
この1サイクルの撮像を連続して繰り返し実行することにより、紙幣全体の、赤外透過画像A、赤外透過画像B、可視透過画像、A面の赤外反射画像及びA面の可視反射画像をそれぞれ取得する。なお、赤外透過画像A及び赤外透過画像Bは、それぞれ、上記第2の透過画像及び第1の透過画像に対応する。
図6の下段に示すように、光学ラインセンサ120の撮像位置では、1サイクル中に、まず、反射用光源121を所定期間(透過用光源124から光を紙葉類に照射する期間)だけ消灯し、その後、搬送される紙幣に対して、反射用光源121から赤外光を照射し、そして、反射用光源121から可視光を照射する。紙幣に光が照射されている間、受光部123の各撮像素子が露光されて電荷を蓄積する。ここでも、紙幣に照射する光を切り替える度に、切り替え前の光による画像信号が光学ラインセンサ120から読み出される。この結果、光学ラインセンサ120によって、1サイクルで、赤外光によるB面の反射画像(以下、B面の赤外反射画像)を形成する1ライン分のデータ、及び可視光によるB面の反射画像(以下、B面の可視反射画像)を形成する1ライン分のデータが取得されることになる。
この1サイクルの撮像を連続して繰り返し実行することにより、B面の赤外反射画像及びB面の可視反射画像をそれぞれ取得する。
図6に示したように、それぞれの種類の光を照射する時間は一定に設定されている。すなわち、各撮像素子の電荷の蓄積時間は、光の種類によらず一定に設定されている。
他方、光量aは、光量bより小さくなるように設定されている。光量bに対する光量aの比率は、適宜設定可能であるが、1/16~1/4の範囲であることが好ましい。
本実施形態では、光量は、(LED素子の順電流の大きさ)×(照射時間)で表され、照射時間は、上述のように一定であることから、透過用光源124のLED素子に流れる順電流の値が、赤外透過画像Bの撮像時よりも赤外透過画像Aの撮像時の方が小さく設定されている。なお、LED素子の順電流は、LED素子の放射強度と比例関係にあるため、光量は、LED素子の放射強度に比例するとも言える。
また、光量bは、赤外透過画像B(より詳細には赤外透過画像Bにおける紙幣に相当する媒体領域、通常は透明部に相当する透明領域)が飽和領域(白飛びした領域)を含む光量に設定されていることが好ましい。これにより、赤外透過画像Bから、紙幣の不透明部に相当する不透明領域において、紙幣の特徴、例えばインクの特徴を検出することができる。なお、赤外透過画像Bでは、透明領域全体が飽和領域であってもよい。上記飽和領域(白飛びした領域)とは、画像信号の出力が最大値になる領域である。具体的には、光学ラインセンサ110、120の出力に対して、光源消灯時の出力をゼロとする暗出力補正を行い、更に、光源点灯時の白基準媒体の出力が一定になるように各画素のゲイン補正を行う明出力補正を行った上で、白基準媒体がない状態で透過画像を形成するデータを取得した際、画像信号の出力が所定の最大値(例えば、255digit)になる領域を指す。
他方、光量aは、赤外透過画像Aにおいて赤外透過画像Bの上記飽和領域に対応する領域が飽和しない(白飛びしない)光量に設定されていることが好ましい。これにより、赤外透過画像Aから、紙幣の透明部に相当する透明領域において、紙幣の特徴、例えば外形形状や濃淡模様、更には透明部の欠損の有無等を検出することができる。上記飽和しない光量とは、画像信号の出力が最大値を下回る光量であればよい。
<紙幣の外形形状の検出方法>
次に、形状検出部14による紙幣の外形形状の検出方法について説明する。形状検出部14は、赤外透過画像Aに基づいて、紙幣の外形形状(輪郭)を検出(抽出)する。すなわち、紙幣に相当する媒体領域と紙幣以外の領域に相当する背景領域とを含む赤外透過画像A全体から媒体領域(部分画像領域)を特定し、その領域の外形形状を検出する。
より具体的には、形状検出部14は、まず、赤外透過画像Aを所定の閾値に基づき二値化する。すなわち、赤外透過画像Aの各画素値を所定の閾値と比較し、画素値が閾値未満であれば、その画素は媒体有りとして、その画素データを1(白)に置換し、画素値が閾値以上であれば、その画素は媒体無しとして、その画素データを0(黒)に置換する。続いて、二値化した赤外透過画像Aにてエッジ検出を行い、その結果から紙幣の四辺を検出する。そして、ハフ変換を行って紙幣の各辺を通る直線をそれぞれ算出し、紙幣の四隅に対応する4頂点を求める。
本実施形態では、赤外透過画像Aを取得する際の光量aが、赤外透過画像Bを取得する際の光量bよりも小さく、かつ、赤外透過画像Aにおいて赤外透過画像Bの飽和領域に対応する領域が飽和しない光量に設定されている。すなわち、赤外透過画像Aを二値化したとしても紙幣の透明部に相当する透明領域を媒体有りと判定することが可能である。そのため、赤外透過画像Aにおいて透明領域が白飛びして背景領域と同化するのを防止することができる。その結果、紙幣の不透明部に相当する不透明領域のみならず透明領域において紙幣の外形形状を検出することができる。
<画像取得方法>
次に、紙幣識別装置1による処理、なかでも紙幣の赤外透過画像A及びBの取得方法について説明する。ここではまず、光量a及び光量bの設定方法、すなわち透過用光源124の初期調整の方法について説明する。
光量aについては、以下のように設定することが好ましい。すなわち、光学ラインセンサ110の撮像位置に紙幣等の媒体を配置しない状態で、透過用光源124を発光させる。そして、透過用光源124から照射された光(例えば赤外光)を受光部113で受光して、上記第3の画像信号に対応する画像信号(一次元データ)を出力させる。また、画像生成部13により、この画像信号から基準波形を生成する。そして、この基準波形が所定の条件を満たすように光量aを設定する。
なお、所定の条件とは、撮像対象の媒体の特性に合わせて適宜設定可能であるが、例えば、基準波形の最大値が200digit(飽和が255digit、200digitが透過率:100%)となるようにLED素子の順電流の大きさと照射時間を調整することによって光量aを調整し、補正処理(暗出力カット、ゲイン調整、明出力レベルの補正等)を行ってもよい。
また、光量aは、撮像対象の紙幣の透明部よりも透過率の低い基準媒体を光学ラインセンサ110の撮像位置に配置した状態で得られた波形から計算してもよい。
光量bについては、以下のように設定することが好ましい。すなわち、光学ラインセンサ110の撮像位置に全体が白色の基準媒体を配置した状態で、透過用光源124を発光させる。そして、透過用光源124から照射された光(例えば赤外光)を受光部113で受光して、上記第4の画像信号に対応する画像信号(一次元データ)を出力させる。また、画像生成部13により、この画像信号から基準媒体波形を生成する。そして、この基準媒体波形から基準媒体の透過率を算出し、算出した基準媒体の透過率に基づいて光量bを設定する。光量bの具体的な設定方法としては、基準媒体全体の透過率が一定となるようにすることが挙げられ、例えば、255digitが飽和を示すときに、基準媒体波形の最大値が255digitの約1/2である約128digitとなるように、LED素子の順電流の大きさと照射時間を調整してもよい。光量bで出力が飽和することを避けるため、LED素子を調整した後に、更に基準媒体波形の最大値が4/5倍となるように画像信号における出力の調整を行ってもよい。
次に、図7を用いて、紙幣識別装置1による紙幣の赤外透過画像A及びBの取得処理について説明する。図7に示すように、まず、受光部113が、透過用光源124から照射された光量aの光が紙幣を透過した光を受光して画像信号S1を出力するとともに、透過用光源124から照射された光量bの光が紙幣を透過した光を受光して画像信号S2を出力する(S11)。ここで、光量aは、光量bよりも小さく設定されている。なお、光量aの光が紙幣を透過した光、及び光量bの光が紙幣を透過した光は、それぞれ、上記第2の透過光、及び第1の透過光に対応し、画像信号S1及び画像信号S2は、それぞれ、上記第2の画像信号及び第1の画像信号に対応する。
次に、センサ制御部12が、光学ラインセンサ110から画像信号S1及びS2を読み出し、読み出した画像信号S1及びS2を順次、記憶部30のリングバッファに保存する(S12)。
そして、画像生成部13が、画像信号S1に基づくデータから赤外透過画像Aを生成するとともに、画像信号S2に基づくデータから赤外透過画像Bを生成する(S13)。
なお、上述のように、光量bは、赤外透過画像Bが飽和領域を含む光量に設定されており、光量aは、赤外透過画像Aにおいてこの飽和領域に対応する領域が飽和しない光量に設定されている。
以上説明したように、本実施形態では、受光部113が、透過用光源124から照射された光量aの光が紙幣を透過した光を受光して画像信号S1を出力するとともに、透過用光源124から照射された光量bの光が紙幣を透過した光を受光して画像信号S2を出力し、画像生成部13が、画像信号S1から赤外透過画像Aを生成するとともに、画像信号S2から赤外透過画像Bを生成する。ここで、光量aは、光量bよりも小さく設定され、好ましくは、光量bは、赤外透過画像Bが飽和領域を含む光量に設定されており、光量aは、赤外透過画像Aにおいてこの飽和領域に対応する領域が飽和しない光量に設定されている。このため、赤外透過画像Bから紙幣の不透明部の特徴を検出できるとともに、赤外透過画像Aから紙幣の透明部の特徴を検出することができる。
なお、上記実施形態では、光量aが光量bより小さくなるように、それぞれの種類の光を照射する時間(すなわち、それぞれの種類の光を受光して各撮像素子が電荷を蓄積する時間)を一定に設定しつつ、透過用光源124のLED素子に流れる順電流の値を変更する場合について説明したが、これらの時間は互いに異なっていてもよい。具体的には、赤外透過画像Bの撮像時よりも赤外透過画像Aの撮像時の方が透過用光源124から紙幣に光を照射する時間が短くなるように設定する一方で、両撮像時に透過用光源124のLED素子に流れる順電流の値を同じにしてもよい。また、赤外透過画像Bの撮像時よりも赤外透過画像Aの撮像時の方が、透過用光源124から紙幣に光を照射する時間が短く、かつ、透過用光源124のLED素子に流れる順電流の値が小さくてもよい。
また、上記実施形態では、光量a及び光量bで照射される光が赤外光である場合について説明したが、光量a及び光量bで照射される光は、それぞれ、赤・緑・青等の可視光であってもよい。緑の光を照射する場合、光量bに対する光量aの比率は、適宜設定可能であるが、1/16~1/4の範囲であることが好ましい。このように、使用する波長域によって、光量bに対する光量aの比率が異なっていてもよい。また、使用する波長域によって、各光量a、bの大きさは異なっていてもよい。
ここで、図9を用いて、光量a及び光量bで照射される光が可視光である場合の、光源制御部11による各光源の制御、及びセンサ制御部12による各光学ラインセンサ110、120からの信号読出の制御について説明する。なお、図9は、光源点灯及び信号読出の内容及びタイミングを示しており、光源点灯の内容及びタイミングが一部異なることを除いて、図6の場合と同様である。
図9に示す場合、図9の上段に示すように、光学ラインセンサ110の撮像位置では、1サイクル中に、搬送される紙幣に対して、透過用光源124から光量aの可視光を照射し、続いて、透過用光源124から光量bの可視光を照射し、続いて、透過用光源124から赤外光を照射し、続いて、反射用光源111から赤外光を照射し、そして、反射用光源111から可視光を照射する。この結果、光学ラインセンサ110によって、1サイクルで、光量aの可視光による透過画像(以下、可視透過画像A)を形成する1ライン分のデータ、光量bの可視光による透過画像(以下、可視透過画像B)を形成する1ライン分のデータ、赤外光による透過画像(以下、赤外透過画像)を形成する1ライン分のデータ、A面の赤外反射画像を形成する1ライン分のデータ、及びA面の可視反射画像を形成する1ライン分のデータが取得されることになる。
この1サイクルの撮像を連続して繰り返し実行することにより、紙幣全体の、可視透過画像A、可視透過画像B、赤外透過画像、A面の赤外反射画像及びA面の可視反射画像をそれぞれ取得する。なお、可視透過画像A及び可視透過画像Bは、それぞれ、上記第2の透過画像及び第1の透過画像に対応する。
図9の下段に示すように、光学ラインセンサ120による撮像は、図6に示した場合と同様である。
図9に示したように、それぞれの種類の光を照射する時間は一定に設定されている。すなわち、各撮像素子の電荷の蓄積時間は、光の種類によらず一定に設定されている。
他方、光量aは、光量bより小さくなるように設定されている。光量bに対する光量aの比率は、適宜設定可能であるが、上述のように、緑の光を照射する場合、光量bに対する光量aの比率は、1/16~1/4の範囲であることが好ましい。
図9に示す場合も図6の同様に、光量bは、可視透過画像B(より詳細には可視透過画像Bにおける紙幣に相当する媒体領域、通常は透明部に相当する透明領域)が飽和領域(白飛びした領域)を含む光量に設定されていることが好ましい。これにより、可視透過画像Bから、紙幣の不透明部に相当する不透明領域において、紙幣の特徴、例えばインクの特徴を検出することができる。なお、可視透過画像Bでは、透明領域全体が飽和領域であってもよい。
また、光量aは、可視透過画像Aにおいて可視透過画像Bの上記飽和領域に対応する領域が飽和しない(白飛びしない)光量に設定されていることが好ましい。これにより、可視透過画像Aから、紙幣の透明部に相当する透明領域において、紙幣の特徴、例えば外形形状や濃淡模様、更には透明部の欠損の有無等を検出することができる。
また、上記実施形態では、光量a及び光量bで照射される光が同一波長域である場合について説明したが、光量a及び光量bで照射される光の波長域は、互いに異なっていてもよい。
また、上記実施形態では、小さな光量 aで取得された赤外透過画像Aに基づいて、形状検出部14が、紙幣の特徴として紙幣の外形形状を検出し、識別部15が、紙幣の特徴として透明部の濃淡模様及び透明部の欠損を検出する場合について説明したが、紙幣識別装置(画像取得装置)1は、赤外透過画像A又は可視透過画像Aに基づいて、紙幣の有無を検出してもよい。これにより、紙幣の端面に透明部が位置したとしても、紙幣識別装置1は、上述のように、当該端部を検出し得るため、紙幣の通過を正確に検出し得る。このように、紙幣識別装置(画像取得装置)1は、搬送される紙幣の有無を検出する通過センサとしても好適に利用できる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。また、各実施形態の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。
以上のように、本発明は、不透明部において紙葉類の特徴を検出可能な画像とともに、透明部において紙葉類の特徴を検出可能な画像を取得するのに有用な技術である。
1:紙幣識別装置(画像取得装置)
10:制御部
11:光源制御部
12:センサ制御部
13:画像生成部
14:形状検出部
15:識別部
20:検出部
21:撮像部
22:磁気検出部
23:厚み検出部
24:UV検出部
30:記憶部
110、120:光学ラインセンサ
111、121:反射用光源
112、122:集光レンズ
113、123:受光部
124:透過用光源
210、220:透過画像
211、221:媒体領域
212、222:透明領域
213、223:背景領域
214、224:不透明領域
300:紙幣処理装置
301:ホッパ
302:リジェクト部
303:操作部
305:表示部
306a~306d:集積部
310:筐体
311:搬送路
BN、BN1:紙幣
BN1a:透明部
BN1b:不透明部

Claims (14)

  1. 紙葉類に光を照射する光源と、
    前記光源から照射された第1の光量の第1の照射光が前記紙葉類を透過した第1の透過光を受光して第1の画像信号を出力するとともに、前記光源から照射された第2の光量の第2の照射光が前記紙葉類を透過した第2の透過光を受光して第2の画像信号を出力する受光部と、
    前記第1の画像信号から第1の透過画像を生成するとともに、前記第2の画像信号から第2の透過画像を生成する画像生成部と、を備え、
    前記第2の光量は、前記第1の光量よりも小さくなるように設定されており、
    前記第1の光量は、前記第1の透過画像が飽和領域を含む光量に設定されており、
    前記第2の光量は、前記第2の透過画像において前記飽和領域に対応する領域が飽和しない光量に設定されている
    ことを特徴とする画像取得装置。
  2. 前記飽和領域は、画像信号の出力が最大値になる領域であり、
    前記飽和しない光量は、画像信号の出力が最大値未満になる光量である
    ことを特徴とする請求項に記載の画像取得装置。
  3. 前記画像取得装置は、
    前記光源及び前記画像生成部を制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記第1及び第2の照射光が周期的に次々に照射されるようなタイミングで、前記第1及び第2の照射光を照射するように、前記光源を制御するとともに、
    前記第1及び前記第2の照射光の照射の前記タイミングに同期して、前記第1及び第2の画像信号を前記受光部から読み出すように、構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像取得装置。
  4. 前記受光部は、前記紙葉類が存在しない状態において、前記光源から照射された光を受光して第3の画像信号を出力し、
    前記画像生成部は、前記第3の画像信号から基準波形を生成し、
    前記第2の光量は、前記基準波形が所定の条件を満たすように設定されている
    ことを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の画像取得装置。
  5. 前記受光部は、前記光源から照射された光が基準媒体を透過した光を受光して第4の画像信号を出力し、
    前記画像生成部は、前記第4の画像信号から基準媒体波形を生成し、
    前記第1の光量は、前記基準媒体波形から算出された前記基準媒体の透過率に基づいて設定されている
    ことを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の画像取得装置。
  6. 前記第1の光量は、前記基準媒体全体の透過率が一定となるように設定されている
    ことを特徴とする請求項に記載の画像取得装置。
  7. 前記紙葉類は、透明部を有する紙幣、商品券又は小切手であり、
    前記画像生成部は、前記透明部の画像を含む透過画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の画像取得装置。
  8. 前記透明部は、前記第1の照射光を照射されたときに30~90%の透過率を示す部分である
    ことを特徴とする請求項に記載の画像取得装置。
  9. 前記光源は、前記紙葉類に赤外光を照射する
    ことを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の画像取得装置。
  10. 前記第1の光量に対する前記第2の光量の比率は、1/16~1/4の範囲である
    ことを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の画像取得装置。
  11. 前記光源は、前記紙葉類に可視光を照射する
    ことを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の画像取得装置。
  12. 請求項1~11のいずれかに記載の画像取得装置を備えることを特徴とする紙葉類処理装置。
  13. 請求項1~11のいずれかに記載の画像取得装置を備えることを特徴とする紙幣処理装置。
  14. 画像取得装置による画像取得方法であって、
    光源から照射された第1の光量の第1の照射光が紙葉類を透過した第1の透過光を受光して第1の画像信号を出力するとともに、前記光源から照射された第2の光量の第2の照射光が前記紙葉類を透過した第2の透過光を受光して第2の画像信号を出力する受光ステップと、
    前記第1の画像信号から第1の透過画像を生成するとともに、前記第2の画像信号から第2の透過画像を生成する画像生成ステップと、を備え、
    前記第2の光量は、前記第1の光量よりも小さくなるように設定されており、
    前記第1の光量は、前記第1の透過画像が飽和領域を含む光量に設定されており、
    前記第2の光量は、前記第2の透過画像において前記飽和領域に対応する領域が飽和しない光量に設定されている
    ことを特徴とする画像取得方法。
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