JP7218429B2 - 画像取得装置、紙葉類処理装置及び画像取得方法 - Google Patents

画像取得装置、紙葉類処理装置及び画像取得方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像取得装置、紙葉類処理装置及び画像取得方法に関する。より詳しくは、紙葉類の高解像度の画像を取得するのに好適な画像取得装置、紙葉類処理装置及び画像取得方法に関する。
現在、紙葉類処理装置では、紙葉類の搬送過程において、紙葉類の種類の識別や、正損判定、真偽判定等が行われている。このうち、紙葉類の真偽判定は、例えば、光学ラインセンサで読み取った紙葉類の画像を解析することにより行われる。この場合、例えば、認識した紙葉類の記番号の並びや桁数に基づいて、紙葉類の真偽判定がなされる。記番号認識を行うためには、記番号部分の画像が高解像度であることが望ましい。
例えば、特許文献1には、1点灯サイクル中の波長の異なる第1~第n(nは2以上の整数)の光のうちの少なくとも1つの光の発光回数が他の光の発光回数と異なるように発光手段の発光制御を行う紙葉類識別装置が開示されている。より具体的には、反射緑の発光回数を多くして高解像度の反射画像を取得する例が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、第1光源の光を紙葉類に反射させた反射光による反射画像と、第2光源の光を該紙葉類に透過させた透過光による透過画像とを互いに補完した合成画像を生成し、この合成画像に対して、該紙葉類の記番号領域を文字認識する記番号認識装置が開示されている。
特許第5005760号公報 特開2016-218810号公報
近年、記番号の色の認識や、記番号の背景色からの分離等を行うため、記番号認識用のカラー画像を取込む必要性が高まっている。すなわち、より多くの種類(波長)の光を紙葉類に照射して、より多くの種類(波長)の画像を取得することが要求されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術を利用して、例えばカラー画像を取得しようとすると、紙葉類に照射する光の種類が増加するため、反射緑等の特定種の光の発光回数を減らす必要があり、高解像度の画像を取得することができなくなる。また、特許文献1に記載の技術では、高解像度の画像を得るために特定種の光の発光回数を多くすると、その分だけ他の光の発光が無くなるため、他の画像の低解像度化や、取得する画像の種類の減少を招くことになる。
また、特許文献2に記載されているように、反射画像と透過画像とを互いに補完した合成画像を取得する方法では、紙葉類の一方の面のみの正確な画像が取得できない可能性がある。透過画像では他方の面の図柄も撮像され得るためである。また、透過画像を生成するために受光される透過光の透過率は、紙葉類の厚み、材質等により変動し、センサ出力の変動は、一般的に、反射光受光時よりも透過光受光時の方が大きくなるためである。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、種々の画像を取得できるとともに、より正確な高解像度の画像を取得することができる画像取得装置、紙葉類処理装置及び画像取得方法を提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、搬送される紙葉類の画像を取得する画像取得装置であって、互いに波長域が異なる第1の波長域の光と第2の波長域の光とを紙葉類に照射する発光部と、前記発光部から照射された前記第1の波長域の光が前記紙葉類で反射した光を受光して第1の画像信号を出力するとともに、前記発光部から照射された前記第2の波長域の光が前記紙葉類で反射した光を受光して第2の画像信号を出力する受光部と、前記第1の画像信号に基づく第1の反射画像データ及び前記第2の画像信号に基づく第2の反射画像データをそれぞれ生成し、前記第1の反射画像データ及び前記第2の反射画像データを合成して合成画像を生成する画像生成部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記発光部は、前記第1の波長域の光と、前記第2の波長域の光とを異なるタイミングで前記紙葉類に照射し、前記画像生成部は、前記第1の反射画像データと、前記第2の反射画像データとを前記紙葉類の搬送方向において合成することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記発光部は、前記第1の波長域の光を前記紙葉類に照射した後に、前記第2の波長域の光を前記紙葉類に照射し、前記第2の波長域の光を前記紙葉類に照射した後に、前記第1の波長域の光を前記紙葉類に照射することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記発光部は、前記第1の波長域の光の照射を開始してから前記第2の波長域の光の照射を開始するまでの時間間隔と、前記第2の波長域の光の照射を開始してから前記第1の波長域の光の照射を開始するまでの時間間隔とが同一となるように、前記第1の波長域の光と前記第2の波長域の光とを前記紙葉類に照射することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記発光部は、前記第1の波長域の光と、前記第2の波長域の光とを同時に前記紙葉類に照射し、前記画像生成部は、前記第1の反射画像データと、前記第2の反射画像データとを主走査方向において合成することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の反射画像データ及び前記第2の反射画像データは、グレー変換された画像データであることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記画像取得装置は、前記合成画像を認識する画像認識部を更に備え、前記画像認識部は、前記合成画像から前記紙葉類に付されている記番号を認識することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記画像取得装置は、前記合成画像を認識する画像認識部を更に備え、前記画像認識部は、前記合成画像から前記紙葉類に付されているバーコードを認識することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の波長域の光は、青色光であり、前記第2の波長域の光は、緑色光であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の波長域の光は、赤色光であり、前記第2の波長域の光は、赤外光であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の波長域の光は、第1の赤外光であり、前記第2の波長域の光は、前記第1の赤外光とは波長域が異なる第2の赤外光であることを特徴とする。
また、本発明は、前記画像取得装置を備えることを特徴とする紙葉類処理装置である。
また、本発明は、搬送される紙葉類の画像を取得する画像取得方法であって、第1の波長域の光が紙葉類で反射した光を受光して第1の画像信号を出力するとともに、前記第1の波長域の光とは波長域が異なる第2の波長域の光が前記紙葉類で反射した光を受光して第2の画像信号を出力する受光ステップと、前記第1の画像信号に基づく第1の反射画像データ及び前記第2の画像信号に基づく第2の反射画像データをそれぞれ生成し、前記第1の反射画像データ及び前記第2の反射画像データを合成して合成画像を生成する画像生成ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明の画像取得装置、紙葉類処理装置及び画像取得方法によれば、種々の画像を取得できるとともに、より正確な高解像度の画像を取得することができる。
実施形態1の概要を説明するための図である。 実施形態1に係る紙幣処理装置の外観を示した斜視模式図である。 実施形態1に係る紙幣識別装置(画像取得装置)が備える撮像部の構成を説明する断面模式図である。 実施形態1に係る紙幣識別装置(画像取得装置)の構成を説明するブロック図である。 実施形態1における、光源制御部による各光源の制御、及びセンサ制御部による各ラインセンサからの信号読出の制御の一例を示したタイミングチャートである。 実施形態1における、光源制御部による各光源の制御、及びセンサ制御部による各ラインセンサからの信号読出の制御の他の例を示したタイミングチャートである。 実施形態1における、光源制御部による各光源の制御、及びセンサ制御部による各ラインセンサからの信号読出の制御の更に他の例を示したタイミングチャートである。 実施形態1に係る紙幣識別装置(画像取得装置)及び画像取得方法における合成画像の取得手順と、その後の主な処理フローとを示すフローチャートである。 実施形態1の変形例における、光源制御部による各光源の制御、及びセンサ制御部による各ラインセンサからの信号読出の制御の一例を示したタイミングチャートである。 実施形態1と、その変形例における、光源制御部による各光源の制御、及びセンサ制御部による各ラインセンサからの信号読出の制御の複数の例を示したタイミングチャートである。 実施形態2の概要を説明するための図である。 実施形態2に係る光学ラインセンサの受光部の撮像素子の配置とバンドパスフィルタの対応を示した平面模式図である。 実施形態2におけるバンドパスフィルタの配置を示した平面模式図であり、第1及び第2の波長域の光として青色光と緑色光を利用する場合を示す。 実施形態2におけるバンドパスフィルタの配置を示した平面模式図であり、第1及び第2の波長域の光として赤色光と赤外光を利用する場合を示す。 実施形態2の変形例に係る光学ラインセンサの受光部の撮像素子の配置とバンドパスフィルタの対応を示した平面模式図である。 実施形態2の変形例におけるバンドパスフィルタの配置を示した平面模式図であり、3つの波長域の光として第1~第3の赤外光を利用する場合を示す。
以下、本発明に係る画像取得装置、紙葉類処理装置及び画像取得方法の好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明の対象となる紙葉類としては、紙幣、小切手、商品券、手形、帳票、有価証券、カード状媒体等の様々な紙葉類が適用可能であるが、以下においては、紙幣を対象とする装置及び方法を例として、本発明を説明する。また、以下では、本発明に係る画像取得装置の好適な実施形態として、画像取得装置の機能を兼ね備えた紙幣識別装置について説明する。なお、以下の説明は、紙幣識別装置(画像取得装置)、紙幣処理装置及び画像取得方法の一例である。
本明細書において、反射画像とは、紙葉類に光を照射して当該紙葉類で反射された光の強度分布に基づく画像を意味する。
(実施形態1)
<本実施形態の概要>
まず、図1を用いて、本実施形態の概要について説明する。図1に示したように、本実施形態では、光学ラインセンサにより、第1の波長域の光と、第1の波長域と異なる第2の波長域の光とを紙幣に繰り返し照射して2色の反射画像をそれぞれ取得し、そして、これらの反射画像をグレー変換した上で紙幣の搬送方向(光学ラインセンサの副走査方向)において合成して合成画像を生成する。そのため、各反射画像に比べて、紙幣の搬送方向においてより高解像度、具体的には2倍の解像度のモノクロ画像を取得することができる。また、2つの波長の反射画像を取得することから、特許文献1に記載のように特定種の光の発光回数を増やして解像度を高める場合に比べて、より多くの種類(波長)の画像を取得することができる。これは、カラー画像を取得しようとする場合に非常に有利に働く。更に、2つの反射画像を合成することから、特許文献2に記載のように反射画像と透過画像とを用いる場合に比べ、紙幣の一方の面のみのより正確な画像を取得することができる。
合成画像に利用する第1及び第2の波長域の光としては、波長が近い光が好適である。これにより、グレー変換した際に似た画像が得られやすく、合成画像がより自然なものとなる。好適な波長の組み合わせとしては、例えば、青色光と、緑色光との組み合わせ、赤色光と、赤外光との組み合わせ、第1の赤外光と、第1の赤外光とは波長域が異なる第2の赤外光との組み合わせが挙げられる。
<紙幣処理装置の構成>
次に、図2を用いて、本実施形態に係る紙幣処理装置の構成について説明する。本実施形態に係る紙幣処理装置は、例えば、図2に示す構成を有するものであってもよい。図2に示す紙幣処理装置300は、テーブル上に設置して利用する小型の紙幣処理装置であり、紙幣の識別処理を行う紙幣識別装置(図2では図示せず)と、処理対象の複数の紙幣が積層状体で載置されるホッパ301と、ホッパ301から筐体310内に繰り出された紙幣が偽造券、真偽不確定券等のリジェクト紙幣であった場合に該リジェクト紙幣が排出される2つのリジェクト部302と、オペレータからの指示を入力するための操作部303と、筐体310内で金種、真偽及び正損が識別された紙幣を分類して集積するための4つの集積部306a~306dと、紙幣の識別計数結果や各集積部306a~306dの集積状況等の情報を表示するための表示部305とを備える。紙幣識別装置による正損判定の結果に基づき、4つの集積部306a~306dのうち、集積部306a~306cには、正券が収納され、集積部306dには汚損券が収納される。なお、集積部306a~306dへの紙幣の振り分け方法は任意に設定可能である。
<撮像部の構成>
次に、図3を用いて、本実施形態に係る紙幣識別装置の主要部である撮像部の構成について説明する。図3に示すように、撮像部21は、互いに対向配置された光学ラインセンサ110及び120を備えている。光学ラインセンサ110及び120の間には、紙幣BNが搬送される隙間が形成されており、この隙間は本実施形態に係る紙幣処理装置の搬送路311の一部を構成する。光学ラインセンサ110及び120は、それぞれ、搬送路311の上側及び下側に位置している。
光学ラインセンサ110は、発光部としての2つの反射用光源111、集光レンズ112及び受光部113を備えている。反射用光源111は、紙幣BNの受光部113側の主面(以下、A面)に、所定波長の光(赤外光等の非可視光と、赤・緑・青等の単色光や白色光等の可視光)を順次照射する。集光レンズ112は、反射用光源111から出射され、紙幣BNで反射された光を集光する。受光部113は、紙幣BNの搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)にライン状に配列された複数の撮像素子(受光素子、図示せず)を備え、集光レンズ112によって集光された光を受光して電気信号に変換する。そして、その電気信号を増幅処理した後、デジタルデータにA/D変換した上で画像信号として出力する。
光学ラインセンサ120は、発光部としての2つの反射用光源121、集光レンズ122及び受光部123を備えている。反射用光源121は、紙幣BNの受光部123側の主面(以下、B面)に、所定波長の光(赤外光等の非可視光と、赤・緑・青等の単色光や白色光等の可視光)を照射する。集光レンズ122は、反射用光源121から出射され、紙幣BNで反射された光を集光する。受光部123は、紙幣BNの搬送方向に対して直交する方向にライン状に配列された複数の撮像素子(受光素子、図示せず)を備え、集光レンズ122によって集光された光を受光して電気信号に変換する。そして、その電気信号を増幅処理した後、デジタルデータにA/D変換した上で画像信号として出力する。
各光源111、121は、図3の紙面に垂直な方向(主走査方向)に延びるライン状の導光体(図示せず)と、導光体の両端部(一方の端部でもよい)に設けられた複数のLED素子(図示せず)とを備えている。
各光源111、121は、LED素子として、例えば、第1及び第2の波長域の光を少なくとも含む互いに異なる波長域の光を照射可能な複数のLED素子を備え、選択された波長域の光を照射できるように構成されている。具体的には、例えば、各光源111、121は、赤外光(IR)を発光するLED素子と、可視光(赤・緑・青等の単色光や白色)を発光するLED素子とを備えており、紙幣BNに向けて赤外光及び可視光をそれぞれ照射する。好ましくは、各光源111、121は、複数種の赤外光をそれぞれ発光する複数のLED素子(例えば第1~第3の赤外光をそれぞれ発光する3種のLED素子)と、波長域が600nm~700nmの赤色光を発光するLED素子と、波長帯が500nm~600nmの緑色光を発光するLED素子と、波長帯が400nm~500nmの青色光を発光するLED素子とを備えている。
光学ラインセンサ110及び120がそれぞれ、搬送方向に搬送されている紙幣BNに対して撮像を繰り返し行い、画像信号を出力することによって、本実施形態に係る紙幣識別装置は、紙幣BN全体の画像を取得する。本実施形態に係る紙幣識別装置は、光学ラインセンサ110の出力信号に基づいて紙幣BNのA面の反射画像を取得し、光学ラインセンサ120の出力信号に基づいて紙幣BNのB面の反射画像を取得する。
<紙幣識別装置(画像取得装置)の構成>
次に、図4を用いて、本実施形態に係る紙幣識別装置(画像取得装置)の構成について説明する。図4に示すように、本実施形態に係る紙幣識別装置(画像取得装置)1は、制御部10、検出部20及び記憶部30を備えている。
制御部10は、記憶部30に記憶された各種の処理を実現するためのプログラムと、当該プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)と、当該CPUによって制御される各種ハードウェアと、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理デバイス等によって構成されている。制御部10は、記憶部30に記憶されたプログラムに従って、紙幣識別装置1の各部から出力された信号と、制御部10からの制御信号とに基づいて、紙幣識別装置1の各部を制御する。また、制御部10は、記憶部30に記憶されたプログラムにより、光源制御部11、センサ制御部12、画像生成部13、画像認識部14及び識別部15の機能を有している。
検出部20は、紙幣の搬送路に沿って、上述の撮像部21に加え、磁気検出部22、厚み検出部23及びUV検出部24を備えている。撮像部21は、上述のように紙幣を撮像して画像信号(画像データ)を出力する。磁気検出部22は、磁気を測定する磁気センサ(図示せず)を備え、磁気センサにより紙幣に印刷されている磁気インクやセキュリティスレッド等の磁気を検出する。磁気センサは、複数の磁気検出素子をライン状に配列した磁気ラインセンサである。厚み検出部23は、紙幣の厚みを測定する厚み検出センサ(図示せず)を備え、厚み検出センサによりテープや重送等を検出する。厚み検出センサは、搬送路を挟んで対向するローラにおける紙幣通過時の変位量を、各ローラに設けたセンサによって検出するものである。UV検出部24は、紫外線照射部(図示せず)及び受光部(図示せず)を備え、紫外線照射部により紫外線を紙幣に照射したときに発生する蛍光や、紙幣を透過する紫外線を受光部により検出する。
記憶部30は、半導体メモリやハードディスク等の不揮発性の記憶装置から構成されており、紙幣識別装置1を制御するための各種プログラムと各種データとを記憶している。また、記憶部30には、撮像部21による1サイクル分の撮像の間に各光源111、121から照射する光の波長域、各光源111、121の点灯及び消灯を行うタイミング、各光源111、121のLED素子に流す順電流の値、各光学ラインセンサ110、120から信号を読み出すタイミング等が撮像用パラメータとして保存されている。
なお、1サイクルの撮像とは、各光源111、121から照射する光の波長域や、各光源111、121の点灯及び消灯、各LED素子に流す順電流の値、信号読出を行うタイミング等が設定された撮像パターンのことを言う。1サイクルの撮像を1周期として、これを連続して繰り返し実行することにより、紙幣全体の画像を取得する。
光源制御部11は、各光源111、121による個別の紙幣の画像を撮像するために、光源111及び121を順に点灯させる動的点灯制御を行うものである。詳細には、光源制御部11は、撮像用パラメータに設定されたタイミングに基づいて、各光源111、121の点灯及び消灯を制御する。この制御は、紙幣の搬送速度に応じて変化するメカクロックと、紙幣の搬送速度によらず常に一定の周波数で出力されるシステムクロックとを利用して行われる。また、光源制御部11は、撮像用パラメータに基づき、各LED素子に流す順電流の大きさを設定する。
センサ制御部12は、撮像用パラメータに設定されたタイミングに基づいて、各光学ラインセンサ110、120から画像信号を読み出すタイミングを制御し、各光源111、121の点灯及び消灯のタイミングに同期して各ラインセンサから画像信号を読み出す。この制御は、メカクロックとシステムクロックとを利用して行われる。そして、センサ制御部12は、読み出した画像信号、すなわちラインデータを順次、記憶部30のリングバッファ(ラインメモリ)に保存する。
なお、ここで、ラインデータとは、各光学ラインセンサ110、120による1回の撮像によって得られた画像信号に基づくデータを意味し、取得される画像の横方向(紙幣の搬送方向に直交する方向)の一列分のデータに対応する。
画像生成部13は、検出部20から取得した紙幣に係る各種信号に基づいて画像を生成する機能を有する。詳細には、画像生成部13は、まず、リングバッファに保存されたデータ(画像信号)を光の照射及び受光の条件毎のデータに分解する。具体的には、第1の赤外光を照射して反射した光の受光強度データと、第2の赤外光を照射して反射した光の受光強度データと、第3の赤外光を照射して反射した光の受光強度データと、赤色光を照射して反射した光の受光強度データと、緑色光を照射して反射した光の受光強度データと、青色光を照射して反射した光の受光強度データとに分解する。そして、画像生成部13は、分解されたデータ毎の特性に応じて、暗出力カット、ゲイン調整、明出力レベルの補正等の補正処理を行い、紙幣の各種の画像データを生成して生画像データとして記憶部30へ保存する。
また、画像生成部13は、第1の波長域の光の受光強度データに基づく第1の生画像データをグレー変換して第1の画像データ(以下、第1のモノクロ画像データ)を生成するとともに、第2の波長域の光の受光強度データに基づく第1の生画像データをグレー変換して第2の画像データ(以下、第2のモノクロ画像データ)を生成する。より具体的には、対応する受光部113又は123の出力の最大強度(255digit)及び最小強度(0digit)がそれぞれ白及び黒となるように、各色の生画像データを変換する。なお、このとき、人間の比視感度に合わせて、緑色の光の生画像データの受光強度(出力)を赤色や青色等の光の生画像データの受光強度(出力)より高く補正してもよい。また、第1のモノクロ画像データ及び第2のモノクロ画像データは、それぞれ、上記第1の画像データ及び第2の画像データに対応する。
また、画像生成部13は、2種以上の画像データを合成して副走査方向の解像度を増加させる超解像処理部としても機能し、生成した第1のモノクロ画像データ及び第2のモノクロ画像データを紙幣の搬送方向(副走査方向)において合成して合成画像を生成する。すなわち、第1のモノクロ画像データと、第2のモノクロ画像データとを1列毎に合成する。更に換言すると、第1のモノクロ画像データを構成するラインデータと、第2のモノクロ画像データを構成するラインデータとを副走査方向において交互に配置して1枚の反射画像を生成する。
なお、画像生成部13は、合成画像の生成を、第1及び第2の生画像データの生成、並びに、第1及び第2のモノクロ画像データの生成と同時進行で実行してもよい。すなわち、各生画像データのラインデータを生成する度にそれに対応するモノクロ画像データを生成し、各モノクロ画像データのラインデータを生成する度に順次合成してもよい。
一方、画像生成部13は、合成画像の生成を、第1及び第2のモノクロ画像データの生成が完了した後に実行してもよい。すなわち、第1のモノクロ画像データ全体を生成するとともに、モノクロ画像データ全体を生成した後、これらの画像データを合成して合成画像を生成してもよい。
画像認識部14は、画像生成部13によって生成された合成画像を認識する。すなわち、合成画像を分析して特徴を抽出し、対象物の認識を行う。具体的には、例えば、紙幣に記番号が印刷されている場合、画像認識部14は、合成画像の記番号部分を文字認識し、紙幣の記番号を認識する。その他、紙幣に印刷された人物の顔を認識してもよい。また、画像認識部14は、認識結果を記憶部30へ保存する。
識別部15は、検出部20から取得した紙幣に係る各種信号を利用して識別処理を行う。識別部23は、紙幣の少なくとも金種及び真偽を識別する。識別部15は、紙幣の正損を判定する機能を有してもよい。その場合、識別部15は、紙幣の汚れ、折れ、破れ等を検出するとともに、紙幣の厚みから紙幣に貼り付けられたテープ等を検出することにより、紙幣を、市場で再利用できる正券及び市場流通に適さない損券のいずれとして処理するかを判定する機能を有する。
また、識別部15は、金種、真偽、正損等を識別するために撮像部21が撮影した紙幣の画像を用いる場合、画像生成部13によって生成された合成画像や、画像認識部14によって得られた認識結果を利用する。例えば、識別部15は、紙幣の真偽を識別するために、画像認識部14によって得られた紙幣の記番号情報を利用する。
<光源の制御方法及びラインセンサからの信号読出の制御方法>
次に、図5を用いて、光源制御部11による各光源111の制御、及びセンサ制御部12による光学ラインセンサ110からの信号読出の制御について説明する。なお、図5は、光源点灯及び信号読出の内容及びタイミングを示している。また、光学ラインセンサ120についても光学ラインセンサ110と同様に制御されることから、その説明は省略する。
図5に示すように、光学ラインセンサ110の撮像位置では、ロータリーエンコーダにより生成されるメカクロック(マスタークロック:MCLK)の2周期分に相当する1サイクル中に、搬送される紙幣に対して、光源111から、第1の赤外光を照射し、続いて、第1の赤外光と波長域が異なる第2の赤外光を照射し、続いて、青色光を照射し、続いて、第1及び第2の赤外光と波長域が異なる第3の赤外光を照射し、続いて、赤色光を照射し、そして、緑色光を照射する。紙幣に光が照射されている間、受光部113の各撮像素子が露光されて電荷を蓄積する。紙幣に照射する光を切り替える度に、切り替え前の光による画像信号が光学ラインセンサ110から読み出される。この結果、光学ラインセンサ110によって、1サイクルで、第1の赤外光によるA面の反射画像(以下、第1の赤外反射画像)を形成する1列分のラインデータ、第2の赤外光によるA面の反射画像(以下、第2の赤外反射画像)を形成する1列分のラインデータ、青色光によるA面の反射画像(以下、青色反射画像)を形成する1列分のラインデータ、第3の赤外光によるA面の反射画像(以下、第3の赤外反射画像)を形成する1列分のラインデータ、赤色光によるA面の反射画像(以下、赤色反射画像)を形成する1列分のラインデータ、及び緑色光によるA面の反射画像(以下、緑色反射画像)を形成する1列分のラインデータがこの順で順次取得されることになる。
なお、第1~第3の赤外光のそれぞれの具体的な波長域は、特に限定されないが、第1、第2及び第3の赤外光のピーク波長は、この順に大きくなっていてもよく、例えば、第1~第3の赤外光のそれぞれのピーク波長は、第1が800nm、第2が880nm、第3が950nmであってもよい。
この1サイクルの撮像を連続して繰り返し実行することにより、紙幣のA面全体の、第1の赤外反射画像、第2の赤外反射画像、青色反射画像、第3の赤外反射画像、赤色反射画像及び緑色反射画像をそれぞれ取得する。また、赤色、緑色及び青色の反射画像から紙幣のA面全体のカラー画像を取得することができる。
図5は、第1及び第2の波長域の光として、青色光と緑色光を利用する場合を示しており、青色反射画像及び緑色反射画像を合成して合成画像が生成される。
また、例えば、1サイクルの撮像(メカクロックの2周期)で紙幣が0.254mm搬送される場合、1サイクル中に特定の種類の光を1回発光させれば、その光のモノクロ画像を副走査方向において100dpiの解像度で取得できる。したがって、図5に示した例では、各色のモノクロ画像及びRGBのカラー画像を副走査方向において100dpiの解像度で取得できるとともに、青色反射画像及び緑色反射画像を合成した合成画像を副走査方向において200dpiの解像度で取得することができる。
図6を用いて、本実施形態における光源制御部11による各光源111の制御の他の例について説明する。なお、図6は、光源点灯及び信号読出の内容及びタイミングを示しており、光源点灯の内容及びタイミングが一部異なることを除いて、図5の場合と同様である。
図6に示す例では、光学ラインセンサ110の撮像位置において、1サイクル中に、搬送される紙幣に対して、光源111から、第1の赤外光を照射し、続いて、第2の赤外光を照射し、続いて、第3の赤外光を照射し、続いて、青色光を照射し、続いて、緑色光を照射し、そして、赤色光を照射する。この結果、光学ラインセンサ110によって、1サイクルで、第1の赤外反射画像を形成する1列分のラインデータ、第2の赤外反射画像を形成する1列分のラインデータ、第3の赤外反射画像を形成する1列分のラインデータ、青色反射画像を形成する1列分のラインデータ、緑色反射画像を形成する1列分のラインデータ、及び赤色反射画像を形成する1列分のラインデータがこの順で順次取得されることになる。
この1サイクルの撮像を連続して繰り返し実行することにより、紙幣のA面全体の、第1の赤外反射画像、第2の赤外反射画像、第3の赤外反射画像、青色反射画像、緑色反射画像及び赤色反射画像をそれぞれ取得する。
図6は、第1及び第2の波長域の光として、第3の赤外光と赤色光を利用する場合を示しており、第3の赤外反射画像及び赤色反射画像を合成して合成画像が生成される。
図6に示した例でも図5の場合と同様に、各色のモノクロ画像及びRGBのカラー画像を副走査方向において100dpiの解像度で取得できるとともに、第3の赤外反射画像及び赤色反射画像を合成した合成画像を副走査方向において200dpiの解像度で取得することができる。
図7を用いて、本実施形態における光源制御部11による各光源111の制御の更に他の例について説明する。なお、図7は、光源点灯及び信号読出の内容及びタイミングを示しており、光源点灯の内容及びタイミングが一部異なることを除いて、図5の場合と同様である。
図7に示す例では、光学ラインセンサ110の撮像位置において、1サイクル中に、搬送される紙幣に対して、光源111から、第3の赤外光を照射し、続いて、青色光を照射し、続いて、第1の赤外光を照射し、続いて、緑色光を照射し、続いて、赤色光を照射し、そして、第2の赤外光を照射する。この結果、光学ラインセンサ110によって、1サイクルで、第3の赤外反射画像を形成する1列分のラインデータ、青色反射画像を形成する1列分のラインデータ、第1の赤外反射画像を形成する1列分のラインデータ、緑色反射画像を形成する1列分のラインデータ、赤色反射画像を形成する1列分のラインデータ、及び第2の赤外反射画像を形成する1列分のラインデータがこの順で順次取得されることになる。
この1サイクルの撮像を連続して繰り返し実行することにより、紙幣のA面全体の、第1の赤外反射画像、第2の赤外反射画像、第3の赤外反射画像、青色反射画像、緑色反射画像及び赤色反射画像をそれぞれ取得する。
図7は、第1及び第2の波長域の光として、第1及び第2の赤外光を利用する場合を示しており、第1の赤外反射画像及び第2の赤外反射画像を合成して合成画像が生成される。
図7に示した例でも図5の場合と同様に、各色のモノクロ画像及びRGBのカラー画像を副走査方向において100dpiの解像度で取得できるとともに、第1の赤外反射画像及び第2の赤外反射画像を合成した合成画像を副走査方向において200dpiの解像度で取得することができる。
図5~7に示した例では、それぞれの種類の光を照射する時間は一定に設定されている。すなわち、各撮像素子の電荷の蓄積時間は、光の種類によらず一定に設定されている。しかしながら、各種の光を照射する時間は適宜設定可能であり、異なる光で照射時間は異なっていてもよい。
ただし、第1の波長域の光の照射を開始してから第2の波長域の光の照射を開始するまでの時間間隔T1と、第2の波長域の光の照射を開始してから第1の波長域の光の照射を開始するまでの時間間隔T2とは、同一の時間間隔に設定されることが好ましい。これにより、合成画像を構成するラインデータを同一ピッチで取得できることから、ひずみの小さいより自然な合成画像を取得することができる。
なお、ここで、複数の時間間隔(T1及びT2や、後述するt1、t2及びt3)が同一とは、複数の時間間隔が完全に同一である場合のみならず、メカクロックのブレによって発生する程度のずれが複数の時間間隔の間に生じる場合も含むものとする。
<紙幣識別装置による処理フロー>
次に、図8を用いて、紙幣識別装置1による処理フロー、なかでも紙幣の合成画像を取得する画像取得方法の処理フローと、その後の主な処理フローとについて説明する。ここでは、光学ラインセンサ110を用いた画像取得方法について説明するが、光学ラインセンサ120を用いた場合も同様であることから、その説明は省略する。図8に示すように、まず、受光部113が、光源111から照射された第1の波長域の光(例えば青色光)が紙幣で反射した光を受光して画像信号S1を出力するとともに、第1の波長域の光と異なるタイミングで光源111から照射された第2の波長域の光(例えば緑色光)が紙幣で反射した光を受光して画像信号S2を出力する(受光ステップS11)。なお、画像信号S1及び画像信号S2は、それぞれ、上記第1の画像信号及び第2の画像信号に対応する。
次に、センサ制御部12が、光学ラインセンサ110から画像信号S1及びS2を読み出し、読み出した画像信号S1及びS2を順次、記憶部30のリングバッファに保存する(画像信号読出ステップS12)。
次に、画像生成部13が、画像信号S1に基づく生画像データをグレー変換して第1の画像データ(第1のモノクロ画像データ)を生成するとともに、画像信号S2に基づく生画像データをグレー変換して第2の画像データ(第2のモノクロ画像データ)を生成し、そして、生成した第1のモノクロ画像データ及び第2のモノクロ画像データを紙幣の搬送方向(副走査方向)において合成して合成画像を生成する(画像生成ステップS13)。
次に、画像認識部14が、画像生成部13によって生成された合成画像を認識する(画像認識ステップS14)。
そして、識別部15が、紙幣の金種、真偽、正損等の判定を行う(識別ステップS15)。このとき、識別部15は、画像生成部13によって生成された合成画像や、画像認識部14の認識結果を利用する。
上述のように、本実施形態では、受光部113が、反射用光源111から第1の波長域の光が紙幣で反射した光を受光して画像信号S1を出力するとともに、第1の波長域の光と異なるタイミングで反射用光源111から照射された第2の波長域の光が紙幣で反射した光を受光して画像信号S2を出力し、画像生成部13が、画像信号S1に基づく第1の画像データと、画像信号S2に基づく第2の画像データとを紙幣の搬送方向において合成して合成画像を生成する。このため、第1、第2の各画像データに比べてより高解像度、具体的には副走査方向において2倍の解像度のモノクロ画像を取得することができる。
なお、上記実施形態1では、第1の波長域の光と、第2の波長域の光とをこの順で繰り返し紙幣に照射する場合について説明したが、このように第1及び第2の波長域の光は1回ずつ繰り返し照射されなくてもよい。例えば、緑→緑→青→緑→緑→青の順に光源111が発光するといったように、第1及び第2の波長域の光の少なくとも一方が連続して紙幣に照射されてもよい。
また、上記実施形態1では、画像生成部13が、2種類の画像データをグレー変換した上で合成する場合について説明したが、2種類の画像データをグレー変換することなく合成してもよい。
また、上記実施形態1では、合成画像の生成に利用される光の波長が2つ(第1及び第2の波長域)である場合について説明したが、合成画像の生成に利用される光の波長の数は、2つに特に限定されず、3つ以上であってもよい。具体的には、例えば、赤色、緑色及び青色の光を利用したり、3種の赤外光(例えば第1~第3の赤外光)を利用してもよい。
ここで、図9を用いて、合成画像の生成に利用される光の波長が3つである場合の、光源制御部11による各光源の制御、及びセンサ制御部12による各光学ラインセンサ110、120からの信号読出の制御の一例について説明する。なお、図9は、光源点灯及び信号読出の内容及びタイミングを示しており、光源点灯の内容及びタイミングが一部異なることを除いて、図5の場合と同様である。また、光学ラインセンサ120についても光学ラインセンサ110と同様に制御されることから、その説明は省略する。
図9に示す例では、光学ラインセンサ110の撮像位置において、1サイクル中に、搬送される紙幣に対して、光源111から、赤色光を照射し、続いて、第1の赤外光を照射し、続いて、緑色光を照射し、続いて、第2の赤外光を照射し、続いて、青色光を照射し、そして、第3の赤外光を照射する。この結果、光学ラインセンサ110によって、1サイクルで、赤色反射画像を形成する1列分のラインデータ、第1の赤外反射画像を形成する1列分のラインデータ、緑色反射画像を形成する1列分のラインデータ、第2の赤外反射画像を形成する1列分のラインデータ、青色反射画像を形成する1列分のラインデータ、及び第3の赤外反射画像を形成する1列分のラインデータがこの順で順次取得されることになる。
この1サイクルの撮像を連続して繰り返し実行することにより、紙幣のA面全体の、第1の赤外反射画像、第2の赤外反射画像、第3の赤外反射画像、青色反射画像、緑色反射画像及び赤色反射画像をそれぞれ取得する。
図9は、3つの波長域の光として、第1~第3の赤外光を利用する場合を示しており、第1の赤外反射画像、第2の赤外反射画像及び第3の赤外反射画像を合成して合成画像が生成される。
図9に示した例でも図5の場合と同様に、各色のモノクロ画像及びRGBのカラー画像を副走査方向において100dpiの解像度で取得できる。一方、図9に示した例では、第1の赤外反射画像、第2の赤外反射画像及び第3の赤外反射画像を合成した合成画像を副走査方向において300dpiの解像度で取得することができ、実施形態1に比べて更に高解像度の反射画像を取得することが可能である。
図9に示した例でも図5の場合と同様に、それぞれの種類の光を照射する時間は一定に設定されている。すなわち、各撮像素子の電荷の蓄積時間は、光の種類によらず一定に設定されている。しかしながら、各種の光を照射する時間は適宜設定可能であり、異なる光で照射時間は異なっていてもよい。
ただし、第1の波長域の光(例えば第1の赤外光)の照射を開始してから第2の波長域の光(例えば第2の赤外光)の照射を開始するまでの時間間隔t1と、第2の波長域の光の照射を開始してから第3の波長域(例えば第3の赤外光)の光の照射を開始するまでの時間間隔t2と、第3の波長域の光の照射を開始してから第1の波長域の光の照射を開始するまでの時間間隔t3とは、同一の時間間隔に設定されることが好ましい。これにより、合成画像を構成するラインデータを同一ピッチで取得できることから、ひずみの小さいより自然な合成画像を取得することができる。
また、上記実施形態1では、メカクロック(マスタークロック:MCLK)の2周期分で1サイクルの撮像を行う場合について説明したが、メカクロックの1周期分で1サイクルの撮像を行ってもよい。
ここで、図10を用いて、メカクロックの1周期分で1サイクルの撮像を行う場合の、光源制御部11による各光源の制御、及びセンサ制御部12による各光学ラインセンサ110、120からの信号読出の制御の複数の例について説明する。なお、図10は、光源点灯及び信号読出の内容及びタイミングを示しており、光源点灯の内容及びタイミングが一部異なることを除いて、図5~7及び9の場合と同様である。また、光学ラインセンサ120についても光学ラインセンサ110と同様に制御されることから、その説明は省略する。
図10に示す各例では、光学ラインセンサ110の撮像位置において、ロータリーエンコーダにより生成されるメカクロックの1周期分に相当する1サイクル中に、搬送される紙幣に対して、光源111から、青色光、赤色光、緑色光、第1の赤外光、第2の赤外光及び第3の赤外光を図10に示した所定の順で照射する。また、1サイクルの撮像(メカクロックの1周期)で紙幣が0.254mm搬送される。
ここで、基準のメカクロックを基に、周期がメカクロックの2分の1のクロック(以下、1/2MCLKとも略記する。)と、周期がメカクロックの3分の1のクロック(以下、1/3MCLKとも略記する。)とを生成する。そして、各クロックの立ち上がりを基準にして、第1及び第2の波長域の光を照射する期間のインターバルT1’及びT2’を同一(実質同一も含む)に設定するとともに、3つの波長域の光を照射する期間のインターバルt1’、t2’及びt3’を同一(実質同一も含む)に設定する。これにより、各色の搬送方向の移動距離を同じに近づけることができる。
なお、インターバルT1’及びT2’は、1/2MCLKの立ち上がりのタイミングから、システムクロックに基づく一定時間の経過後までの期間に設定される。また、インターバルt1’、t2’及びt3’は、1/3MCLKの立ち上がりのタイミングから、システムクロックに基づく一定時間の経過後までの期間に設定される。
(実施形態2)
本実施形態では、本実施形態に特有の特徴について主に説明し、実施形態1と重複する内容についての詳細な説明は省略する。また、本実施形態と実施形態1とにおいて、同一又は同様の機能を有する部材には同一の符号を付し、本実施形態において、その部材の詳細な説明は省略する。
<本実施形態の概要>
まず、図11を用いて、本実施形態の概要について説明する。図11に示したように、本実施形態では、光学ラインセンサにより、第1の波長域の光と、第1の波長域と異なる第2の波長域の光とを紙幣に同時に照射して2色の反射画像をそれぞれ取得し、そして、これらの反射画像をグレー変換した上で紙幣の搬送方向に直交する方向(光学ラインセンサの主走査方向)において合成して合成画像を生成する。そのため、各反射画像に比べて、紙幣の搬送方向に直交する方向においてより高解像度、具体的には2倍の解像度のモノクロ画像を取得することができる。また、実施形態1と同様に、より多くの種類(波長)の画像を取得することができるとともに、紙幣の一方の面のみのより正確な画像を取得することができる。
<撮像部の構成>
本実施形態では、各光源111、121は、波長域が400nm~500nmの青色光を発光するLED素子と、波長域が500nm~600nmの緑色光を発光するLED素子と、波長域が600nm~700nmの赤色光を発光するLED素子と、波長域が700nm~1000nmの赤外光を発光するLED素子とを備えており、紙幣BNに青色光、緑色光及び赤色光を含む白色光と、赤外光とを同時に照射する。
図12に示すように、各受光部113、123は、紙幣BNの搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)にライン状に配列された複数の画素単位ユニット130を備えている。各画素単位ユニット130は、主走査方向に1列に配置された4つの撮像素子(受光素子)131a~131dと、4つの撮像素子131a~131dにそれぞれ対応して設けられた4つのバンドパスフィルタとを備えている。4つのバンドパスフィルタは、それぞれ透過する波長域の異なるフィルタ(光学フィルタ)であり、400~500nmの波長域の青色光を透過するバンドパスフィルタ(以下、青色フィルタとも言う。)132Bと、500~600nmの波長域の緑色光を透過するバンドパスフィルタ(以下、緑色フィルタとも言う。)132Gと、600~700nmの波長域の赤色光を透過するバンドパスフィルタ(以下、赤色フィルタとも言う。)132Rと、700~1000nmの波長域の赤外光を透過するバンドパスフィルタ(以下、赤外光フィルタとも言う。)132IRとを含んでいる。ここでは、青色フィルタ132B、赤色フィルタ132R、緑色フィルタ132G及び赤外光フィルタ132IRが主走査方向にこの順で配置されている。そして、各撮像素子131a~131dは、対応するバンドパスフィルタを透過した異なる波長帯の光を受光する。
これによって、各光源111、121から4つの波長域の光を発光タイミングを重ねて紙幣BNに照射して、照射した4種類の波長域の光に対する紙幣BNからの反射光を対応する受光部113又は123で同時に受光したとしても、それぞれの波長域に対応したバンドパスフィルタによってフィルタリングされるので、それぞれの波長域ごとの受光強度を撮像素子131a~131dによって取得することが可能である。
<紙幣識別装置(画像取得装置)の構成>
本実施形態では、センサ制御部12によって読み出された一列分のラインデータには、照射した光の波長の違い等によって区別される複数の種類のラインデータが含まれている。
また、本実施形態では、画像生成部13は、リングバッファに保存されたデータ(画像信号)を、赤外光を照射して反射した光の受光強度データと、赤色光を照射して反射した光の受光強度データと、緑色光を照射して反射した光の受光強度データと、青色光を照射して反射した光の受光強度データとに分解する。
また、画像生成部13は、2種以上の画像データを合成して主走査方向の解像度を増加させる超解像処理部としても機能し、生成した第1のモノクロ画像データ及び第2のモノクロ画像データを紙幣の搬送方向に直交する方向(主走査方向)において合成して合成画像を生成する。すなわち、第1のモノクロ画像データと、第2のモノクロ画像データとを1行毎に合成する。更に換言すると、第1のモノクロ画像データと、第2のモノクロ画像データとを主走査方向において交互に配置して1枚の反射画像を生成する。
<合成画像の具体例>
次に、図13及び14を用いて、合成画像に用いられる第1及び第2の波長域の光の組み合わせの具体例について説明する。図13は、第1及び第2の波長域の光として青色光と緑色光を利用する場合を示しており、青色反射画像及び緑色反射画像を合成して合成画像が生成される。
また、例えば、各色のバンドパスフィルタの主走査方向のピッチ(距離)Xを0.254mmとし、赤外光フィルタ132IRを挟んだ緑色フィルタ132Gと青色フィルタ132BのピッチX1を0.127mmとし、赤色フィルタ132Rを挟んだ青色フィルタ132Bと緑色フィルタ132GのピッチX2を0.127mmとすると、各色のモノクロ画像を主走査方向において100dpiの解像度で取得できる。したがって、図13に示した例では、各色のモノクロ画像及びRGBのカラー画像を主走査方向において100dpiの解像度で取得できるとともに、青色反射画像及び緑色反射画像を合成した合成画像を主走査方向において200dpiの解像度で取得することができる。
図14は、第1及び第2の波長域の光として赤色光と赤外光を利用する場合を示しており、赤色反射画像及び赤外反射画像を合成して合成画像が生成される。
また、例えば、各色のバンドパスフィルタの主走査方向のピッチ(距離)Xを0.254mmとし、緑色フィルタ132Gを挟んだ赤色フィルタ132Rと赤外光フィルタ132IRのピッチX3を0.127mmとし、青色フィルタ132Bを挟んだ赤外光フィルタ132IRと赤色フィルタ132RのピッチX4を0.127mmとすると、各色のモノクロ画像を主走査方向において100dpiの解像度で取得できる。したがって、図14に示した例でも図13の場合と同様に、各色のモノクロ画像及びRGBのカラー画像を主走査方向において100dpiの解像度で取得できるとともに、赤色反射画像及び赤外反射画像を合成した合成画像を主走査方向において200dpiの解像度で取得することができる。
上述のように、第1及び第2の波長域の光を透過する2種類のバンドパスフィルタは、主走査方向で同一(実質同一も含む)のピッチで配置されることが好ましい。これにより、ひずみの小さいより自然な合成画像を取得することができる。
<紙幣識別装置による処理フロー>
ここでは、光学ラインセンサ110を用いた画像取得方法について説明するが、光学ラインセンサ120を用いた場合も同様であることから、その説明は省略する。本実施形態では、受光ステップS11において、受光部113が、光源111から照射された第1の波長域の光(例えば青色光)が紙幣で反射した光を受光して画像信号S1を出力するとともに、第1の波長域の光と同じタイミングで光源111から照射された第2の波長域の光(例えば緑色光)が紙幣で反射した光を受光して画像信号S2を出力する。
また、本実施形態では、画像生成ステップS13において、画像生成部13が、生成した第1のモノクロ画像データ及び第2のモノクロ画像データを主走査方向において合成して合成画像を生成する。
上述のように、本実施形態では、受光部113が、反射用光源111から第1の波長域の光が紙幣で反射した光を受光して画像信号S1を出力するとともに、第1の波長域の光と同じタイミングで反射用光源111から照射された第2の波長域の光が紙幣で反射した光を受光して画像信号S2を出力し、画像生成部13が、画像信号S1に基づく第1の画像データと、画像信号S2に基づく第2の画像データとを主走査方向において合成して合成画像を生成する。このため、第1、第2の各画像データに比べてより高解像度、具体的には主走査方向において2倍の解像度のモノクロ画像を取得することができる。
なお、本実施形態においても、画像生成部13は、2種類の画像データをグレー変換することなく合成してもよい。
また、本実施形態においても、合成画像の生成に利用される光の波長の数は、2つに特に限定されず、3つ以上であってもよい。具体的には、例えば、赤色、緑色及び青色の光を利用したり、3種の赤外光(例えば第1~第3の赤外光)を利用してもよい。
ここで、図15及び16を用いて、合成画像の生成に利用される光の波長が3つである場合の、画像生成部13による合成画像の具体例について説明する。
図15に示すように、この例では、各画素単位ユニット130は、主走査方向に1列に配置された6つの撮像素子(受光素子)131a~131fと、6つの撮像素子131a~131fにそれぞれ対応して設けられた6つのバンドパスフィルタとを備えている。6つのバンドパスフィルタは、それぞれ透過する波長域の異なるフィルタ(光学フィルタ)であり、上述の青色フィルタ132B、緑色フィルタ132G及び赤色フィルタ132Rに加えて、第1の赤外光を透過するバンドパスフィルタ(以下、第1の赤外光フィルタとも言う。)132IR1と、第1の赤外光と波長域が異なる第2の赤外光を透過するバンドパスフィルタ(以下、第2の赤外光フィルタとも言う。)132IR2と、第1及び第2の赤外光と波長域が異なる第3の赤外光を透過するバンドパスフィルタ(以下、第3の赤外光フィルタとも言う。)132IR3とを含んでいる。ここでは、青色フィルタ132B、第1の赤外光フィルタ132IR1、赤色フィルタ132R、第2の赤外光フィルタ132IR2、緑色フィルタ132G及び第3の赤外光フィルタ132IR3が主走査方向にこの順で配置されている。そして、各撮像素子131a~131fは、対応するバンドパスフィルタを透過した異なる波長帯の光を受光する。
ここでも、第1~第3の赤外光のそれぞれの具体的な波長域は、特に限定されないが、第1、第2及び第3の赤外光のピーク波長は、この順に大きくなっていてもよく、例えば、第1~第3の赤外光のそれぞれのピーク波長は、第1が800nm、第2が880nm、第3が950nmであってもよい。
図16は、3つの波長域の光として第1~第3の赤外光を利用する場合を示しており、第1の赤外反射画像、第2の赤外反射画像及び第3の赤外反射画像を合成して合成画像が生成される。
また、例えば、各色のバンドパスフィルタの主走査方向のピッチ(距離)Xを0.254mmとし、赤色フィルタ132Rを挟んだ第1の赤外光フィルタ132IR1と第2の赤外光フィルタ132IR2のピッチX5を0.0847mmとし、緑色フィルタ132Gを挟んだ第2の赤外光フィルタ132IR2と第3の赤外光フィルタ132IR3のピッチX6を0.0847mmとし、青色フィルタ132Bを挟んだ第3の赤外光フィルタ132IR3と第1の赤外光フィルタ132IR1のピッチX7を0.0847mmとすると、各色のモノクロ画像を主走査方向において100dpiの解像度で取得できる。したがって、図16に示した例でも図13の場合と同様に、各色のモノクロ画像及びRGBのカラー画像を主走査方向において100dpiの解像度で取得できる。一方、図16に示した例では、第1、第2及び第3の赤外反射画像を合成した合成画像を主走査方向において300dpiの解像度で取得することができ、実施形態2に比べて更に高解像度の反射画像を取得することが可能である。
また、上記実施形態2では、青色光を発光するLED素子と、緑色光を発光するLED素子と、赤色光を発光するLED素子とを同時に発光させて白色光を紙幣BNに照射する場合について説明したが、例えば、青色光を発光するLED素子と、その光で励起して赤色及び緑色をそれぞれ発光する赤色蛍光体及び緑色蛍光体とを用いて白色光を生成し、紙幣BNに照射してもよいし、青色光を発光するLED素子と、その光で励起して補色の黄色を発光する黄色蛍光体とを用いて白色光を生成し、紙幣BNに照射してもよい。何れの場合であっても、互いに異なる複数の波長域の光を同時に紙幣BNに照射することが可能である。なお、青色光を発光するLED素子と黄色蛍光体とを用いる場合であっても、その白色光には、通常、緑色光及び赤色光も含まれることから、第1及び第2の波長域の光として、上述のように、青色光と緑色光を利用したり、赤色光と赤外光を利用することは可能である。
以上説明したように、上記実施形態1、2では、複数の波長域の光が紙幣で反射した光に基づく複数の画像データを合成して合成画像を生成することから、各画像データに比べてより高解像度のモノクロ画像を取得することができる。また、少なくとも2つの波長の画像データを取得することから、特許文献1に記載のように特定種の光の発光回数を増やして解像度を高める場合に比べて、より多くの種類(波長)の画像を取得することができる。これにより、効率的にカラー画像を取得することができる。更に、合成画像に用いる各画像データは、反射画像を構成するものであることから、特許文献2に記載のように反射画像と透過画像とを用いる場合に比べ、紙幣の一方の面のみのより正確な画像を取得することができる。
また、上記実施形態1、2では、画像認識部14が紙幣に印刷された記番号や人物の顔を認識する場合について説明したが、本発明の対象となる紙葉類が紙幣以外であれば、商品券やカジノのバーコードチケット等の紙葉類に付されたバーコードやQRコード(登録商標)等のコードを本発明に係る画像認識部によって認識してもよい。例えば、紙葉類にバーコードが印刷されている場合、本発明に係る画像認識部は、合成画像のバーコード部分を読み取り、紙幣のバーコードを認識する。バーコードは、紙葉類の長手方向に配置されてもよく、その場合は、紙葉類を長手方向に搬送し、その画像を取得することが好ましい。これにより、高解像度のバーコードの画像を取得することができる。すなわち、バーコードの直線と直交する方向に紙葉類を搬送し、その画像を取得することが好ましい。本発明に係る画像認識部は、記番号や人物の顔、バーコード、QRコード等の、紙葉類に付された複数種の特徴を認識するものであってもよい。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。また、各実施形態の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。
以上のように、本発明は、種々の画像を取得しつつ、正確な高解像度の画像を取得するのに有用な技術である。
1:紙幣識別装置(画像取得装置)
10:制御部
11:光源制御部
12:センサ制御部
13:画像生成部
14:画像認識部
15:識別部
20:検出部
21:撮像部
22:磁気検出部
23:厚み検出部
24:UV検出部
30:記憶部
110、120:光学ラインセンサ
111、121:反射用光源
112、122:集光レンズ
113、123:受光部
131a~131f:撮像素子(受光素子)
132B:青色フィルタ
132R:赤色フィルタ
132G:緑色フィルタ
132IR:赤外光フィルタ
132IR1:第1の赤外光フィルタ
132IR2:第2の赤外光フィルタ
132IR3:第3の赤外光フィルタ
300:紙幣処理装置
301:ホッパ
302:リジェクト部
303:操作部
305:表示部
306a~306d:集積部
310:筐体
311:搬送路
BN:紙幣

Claims (13)

  1. 搬送される紙葉類の画像を取得する画像取得装置であって、
    互いに波長域が異なる第1の波長域の光と第2の波長域の光とを紙葉類に照射する発光部と、
    前記発光部から照射された前記第1の波長域の光が前記紙葉類で反射した光を受光して第1の画像信号を出力するとともに、前記発光部から照射された前記第2の波長域の光が前記紙葉類で反射した光を受光して第2の画像信号を出力する受光部と、
    前記第1の画像信号に基づく第1の反射画像データ及び前記第2の画像信号に基づく第2の反射画像データをそれぞれ生成し、前記第1の反射画像データ及び前記第2の反射画像データを合成して合成画像を生成する画像生成部と、を備える
    ことを特徴とする画像取得装置。
  2. 前記発光部は、前記第1の波長域の光と、前記第2の波長域の光とを異なるタイミングで前記紙葉類に照射し、
    前記画像生成部は、前記第1の反射画像データと、前記第2の反射画像データとを前記紙葉類の搬送方向において合成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像取得装置。
  3. 前記発光部は、前記第1の波長域の光を前記紙葉類に照射した後に、前記第2の波長域の光を前記紙葉類に照射し、前記第2の波長域の光を前記紙葉類に照射した後に、前記第1の波長域の光を前記紙葉類に照射する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像取得装置。
  4. 前記発光部は、前記第1の波長域の光の照射を開始してから前記第2の波長域の光の照射を開始するまでの時間間隔と、前記第2の波長域の光の照射を開始してから前記第1の波長域の光の照射を開始するまでの時間間隔とが同一となるように、前記第1の波長域の光と前記第2の波長域の光とを前記紙葉類に照射する
    ことを特徴とする請求項3記載の画像取得装置。
  5. 前記発光部は、前記第1の波長域の光と、前記第2の波長域の光とを同時に前記紙葉類に照射し、
    前記画像生成部は、前記第1の反射画像データと、前記第2の反射画像データとを主走査方向において合成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像取得装置。
  6. 前記第1の反射画像データ及び前記第2の反射画像データは、グレー変換された画像データである
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の画像取得装置。
  7. 前記合成画像を認識する画像認識部を更に備え、
    前記画像認識部は、前記合成画像から前記紙葉類に付されている記番号を認識する
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の画像取得装置。
  8. 前記合成画像を認識する画像認識部を更に備え、
    前記画像認識部は、前記合成画像から前記紙葉類に付されているバーコードを認識する
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の画像取得装置。
  9. 前記第1の波長域の光は、青色光であり、
    前記第2の波長域の光は、緑色光である
    ことを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の画像取得装置。
  10. 前記第1の波長域の光は、赤色光であり、
    前記第2の波長域の光は、赤外光である
    ことを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の画像取得装置。
  11. 前記第1の波長域の光は、第1の赤外光であり、
    前記第2の波長域の光は、前記第1の赤外光とは波長域が異なる第2の赤外光である
    ことを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の画像取得装置。
  12. 請求項1~11のいずれかに記載の画像取得装置を備える紙葉類処理装置。
  13. 搬送される紙葉類の画像を取得する画像取得方法であって、
    第1の波長域の光が紙葉類で反射した光を受光して第1の画像信号を出力するとともに、前記第1の波長域の光とは波長域が異なる第2の波長域の光が前記紙葉類で反射した光を受光して第2の画像信号を出力する受光ステップと、
    前記第1の画像信号に基づく第1の反射画像データ及び前記第2の画像信号に基づく第2の反射画像データをそれぞれ生成し、前記第1の反射画像データ及び前記第2の反射画像データを合成して合成画像を生成する画像生成ステップと、を備える
    ことを特徴とする画像取得方法。
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