JP5216393B2 - 半導体ウエハ処理用接着シート - Google Patents
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Description
これらの処理工程においては、ウエハの回路パターン形成面側或いは裏面側に接着シートを貼付することが行われており、このような接着シートとしては、例えば、特許文献1、2に開示されている。
しかしながら、例えばこのような接着シートを裏面研削用の表面保護シートとして使用した場合、貫通孔から冷却水が侵入してしまって回路が機能しなくなり、半導体チップの歩留が低下するという不都合を招来する。
また、前記のような各工程において、接着シートが引っ張られたり、弛んだりした状態でウエハに貼付され、当該ウエハに所定処理が行われると、研削後に接着シートの残留応力によって、ウエハが反り返ってカールした状態になったり、個片化後に接着シートが弛んでチップ同士が接触してチッピングが生じたりする。
しかしながら、特許文献1、2に開示された接着シートは、貫通孔を設けているものの、当該貫通孔は、接着シートをウエハに貼付した後、接着シートが引っ張られた状態で貼付されているのか、又は、弛んだ状態で貼付されているのか等の接着シートの貼付状態を評価するためのものとはなっていない。
従って、ウエハに貼付された接着シートが部分的若しくは全面的に引っ張られたり、弛んだりした状態で貼付されていても、これらの状態を検出したり、接着シートの評価をしたりすることはできない。
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、ウエハに接着シートを貼付する際に貫通孔から空気を逃がして気泡混入を回避することができる半導体ウエハ処理用接着シートを提供することにある。
また、接着シートは、所定処理を施すことで貫通孔が閉塞するため、例えば、ウエハの裏面研削を行う際に、貫通孔から冷却水が侵入することを防止し、浸水による回路機能の損傷を抑制して、半導体チップの歩留が低下するといった不具合を効果的に防止することができる。
更に、接着剤を膨潤性接着剤とした場合には、接着シートが貼付されたウエハ全体を、例えば、水、油等の液体に浸漬したり、水、油等による加湿雰囲気内に投入することで、接着剤の体積を増大させて貫通孔を閉塞させることができる。
また、接着剤にエネルギー線硬化型樹脂を含有させることで、エネルギー線を照射して接着剤を硬化させ、接着剤の過大な膨潤を阻止したり、膨潤を部分的に阻止したりして膨潤度合いをコントロールすることができる。
更に、接着シート及び/又は接着剤が発色可能な組成物を含んだ構成であれば、レーザ光線を照射して貫通孔を形成したときに、当該孔の位置がシート基材の地色と色違いとなって明瞭性を付与できる。特に、撮像装置等によって機械的に貫通孔間距離を測長するような場合、接着シートが透明だと貫通孔を検出できずに誤測定してしまう場合があるが、貫通孔の位置若しくは貫通孔が形成されていた部位が発色していれば、その部位を容易に識別することができる。
従って、所定の工程を行う前後で、貫通孔間距離若しくは貫通孔跡間距離を測長し、それらデータを比較することで、接着シートの接着状態を把握することができる。
つまり、ウエハに貼付した後の貫通孔(跡)間距離が貼付する前の貫通孔(跡)間距離よりも長い場合には、接着シートが引っ張られた状態で貼付され、逆に、短いときは、弛んだ状態で貼付されていることとなる。
そこで、上記測長結果を基に、半導体ウエハ処理装置における各部の調整を行うことで、接着シートが部分的若しくは全面的に引っ張られたり、弛んだりした状態でウエハに貼付されるような不都合を回避することができる。
更に、貫通孔(跡)間距離を測長してデータ解析することで、裏面研削後、又は、ウエハの個片化後に接着シートが残留応力や弛みによってどのように変形するのか等を画像処理装置等によって事前に予知することができる。これにより、裏面研削前、又は、ダイシング前に接着シートを貼付し直したりすることでウエハを破壊させる要因を排除し、半導体チップの歩留低下を効果的に防止することができる。
また、貫通孔(跡)間距離の測長によって部分的に延びや弛みが検出された場合、その接着シートの品質や性質に何らかの不具合があることの評価基準としたり、異なる接着シートを貼付対象としたときの各接着シートの特性を評価したりすることも可能となる。
また、接着剤層Aは、水、油等の流体に浸漬したり、加湿雰囲気下において体積を膨張する膨潤性樹脂材料と、紫外線、電子線等の照射によって硬化するエネルギー線硬化型樹脂材料を含んで構成されている。膨潤性樹脂材料、エネルギー線硬化型樹脂材料としては、例えば、本出願人によって出願された特開2000−212526号公報に開示されたもの等を用いることができる。
また、特定部位に上記のような傾向が現れた場合には、左右直動モータML、MRを上下動させてプレスローラPRの左右の押圧力のバランスを調整し直したり、プレスローラPR自体の調心や交換を行ったりすればよい。
吸着保持装置20に保持されたウエハWは、図6(B)に示されるように、接着シートSの外周側に紫外線照射装置21で紫外線を照射し、接着剤層Aの外周側を硬化させて外周側が膨潤しないように処理したり、或いは、図6(C)に示されるように、リング状のマスク部材23でウエハW及び接着シートSの外周部をマスキングし、接着シートS及びウエハWの外周縁側から水等が侵入しないように処理される。
この後、図6(D)、(E)に示されるように、ウエハWを水、油等が収容されている容器25内に浸漬する他、加湿雰囲気を形成するチャンバ26内に収容し、d部拡大図に示されるように、接着剤層Aを膨潤させて貫通孔Hを閉塞させる。閉塞した貫通孔Hは、貫通孔跡H1となる。
そして、図6(F)に示されるように、前記接着シートSの全域に紫外線を照射して接着剤層Aを全体的に硬化させることで後工程、特に裏面研削工程における冷却水によって接着剤の過大な膨潤を阻止することができるうえ、接着シートSの剥離容易性が確保される(参照)。また、接着剤層Aの硬化は、接着シートSを最終的に剥離する際に、ウエハW側に接着剤が残ってしまう不都合を回避することとなる。
なお、前記接着シートSに対し、図6(B)及び(C)の処理を行うことなく図6(D)又は(E)の処理に移行することでもよい。
以上の処理を行った状態で、前述した測長と同様に発色部Cの位置を測長して接着シートSの接着状態や特性評価を行うことができる。
また、貫通孔H間距離若しくは貫通孔Hを閉塞した跡の貫通孔跡H1間距離を測長して設定距離との比較により接着シートSの接着状態を把握することができ、これにより、事前、事後のウエハ処理装置における調整や対応を臨機応変に採ることができる、という効果を得る。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
BS 基材シート
H 貫通孔
S 半導体ウエハ処理用接着シート
W 半導体ウエハ
10 シート貼付装置(半導体ウエハ処理装置)
Claims (2)
- 基材シートの一方の面に設けられた膨潤性接着剤からなる接着剤層に半導体ウエハを接着して当該半導体ウエハを所定処理するための半導体ウエハ処理用接着シートにおいて、
相互に所定距離を隔てて貫通孔が設けられ、当該貫通孔は、レーザ光線の照射により形成されるとともに、前記膨潤性接着剤を膨潤させることによって閉塞可能に設けられ、
前記基材シート及び/又は接着剤層はレーザ光線の照射によって発色する組成物を含むことを特徴とする半導体ウエハ処理用接着シート。 - 前記接着剤層はエネルギー線硬化型樹脂を含有することを特徴とする請求項1記載の半導体ウエハ処理用接着シート。
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