JP5215766B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯又は保温時に要する総消費電力量を削減する際に、複数の省エネ(省エネルギー)レベルの中から所望の省エネレベルを選択できる炊飯器に関するものである。
従来、炊飯器は、おいしいご飯に炊き上げるための火加減を、標準の炊飯シーケンスとしてマイコン(マイクロコンピューター)に内蔵している。米を炊飯する一般的な炊飯工程としては、主に、米に水を吸水させる浸水工程と、一気に鍋内の温度を上げて沸騰させる昇温工程と、沸騰を維持して米の澱粉を糊化させてご飯にする沸騰維持工程と、炊き上がったご飯を蒸らして鍋内を均一に仕上げるむらし工程とがある。炊飯器のユーザは、洗った米を鍋内に入れ、その米の量に応じて鍋内に入れる水加減を調整して当該鍋を炊飯器本体にセットした後、炊飯開始スイッチを押せば、約30〜60分で自動的にご飯を炊き上げることができる。このとき、昇温工程時の火力が強いほど、ご飯の食味は良好であるとされている。つまり、昇温工程において、より強い火力で炊飯するほど、ご飯はおいしいとされている(例えば、特許文献1:特開平8−164066号公報参照)。
近年においては、ご飯のさらなるおいしさが求められている一方で、省エネへの関心が高まってきている。このため、通常炊飯モードよりも少ない総消費電力量で炊飯を行う省エネ炊飯モードを別途設けて、食味と省エネのどちらを優先するかをユーザが選択できるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2:特開平11−89712号公報参照)。
特開平8−164066号公報 特開平11−89712号公報
しかしながら、このような従来の炊飯器では、通常炊飯モードと省エネ炊飯モードとをユーザが選択できるようにしているが、それぞれのモード間での食味レベルと省エネレベルの違いが明示されていない。このため、選択した省エネ炊飯モードが、ユーザの所望する食味レベルと省エネレベルのものであるか否かが分からないという問題がある。例えば、照明機器であれば、モードの設定を変更すればすぐに明るさが変化するため、ユーザが所望の明るさであるか否かすぐに判断できる。従って、所望の明るさでなければ、ユーザはすぐにモードの設定を変更することができ、事前に通常レベルの明るさと省エネレベルの明るさとの違いが分からなくても、それほど問題にはならない。しかしながら、炊飯器の場合は、炊飯が終了するまで結果(すなわち、ご飯の炊き上がりの状態)が分からない。また、結果に満足できなかった場合は炊飯をやり直せばよいというものではない。このため、通常炊飯モードと省エネ炊飯モードとの間の食味レベルと省エネレベルの違いが事前に分からないことは大きな問題となる。
また、上記では炊飯について説明したが、保温においても同様である。すなわち、通常保温モードと省エネ保温モードとをユーザが選択できるようにした炊飯器の場合、選択した省エネ保温モードが、ユーザの所望する食味レベルと省エネレベルのものであるか否かが分からないという問題がある。
一方、ユーザの中には、食味よりも炊飯工程の全体に要する炊飯所要時間を優先する、すなわち炊飯所要時間を短くしたいユーザもいる。炊飯所要時間を短くする場合には、火力を加える時間が短くなる分、省エネになると考えられる。しかしながら、炊飯所要時間を短くするためには高火力で炊飯する必要があるため、逆に総消費電力量が増加する場合がある。すなわち、炊飯所要時間を短く設定することにより、ユーザが省エネを実現できていると考えていた場合でも、実際には省エネを実現できていない場合がある。従って、炊飯所要時間と省エネレベルとの関係が事前に分からないことは大きな問題となる。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、実際に炊飯又は保温を開始する前に、選択した炊飯又は保温メニューと炊飯又は保温条件における食味レベル又は炊飯所要時間と省エネレベルとを確認することができる炊飯器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の参考態様によれば、炊飯器本体の内部に米と水を入れる鍋を収納し、鍋を加熱手段により加熱し、鍋の温度を鍋温度検知手段により検知し、計時手段により時間を計測し、メニュー選択手段により複数のメニューから所望のメニューを選択するとともに、炊飯条件選択手段により食味レベルと省エネレベルの優先度が異なる複数の炊飯条件設定から所望の炊飯条件を選択し、メニュー選択手段と炊飯条件選択手段によって設定可能な各メニューと各炊飯条件に対応した食味レベルと省エネレベルを炊飯条件情報記憶手段に記憶し、メニュー選択手段や炊飯条件選択手段による設定内容や炊飯残時間などの各種動作状態を表示手段に表示し、メニュー選択手段によって設定可能な各メニューに対応した炊飯シーケンスおよび保温シーケンスをシーケンス記憶手段に記憶し、加熱手段や表示手段などを制御手段により制御するよう構成し、制御手段は、メニュー選択手段と炊飯条件選択手段により選択されたメニューと炊飯条件に対応した食味レベルと省エネレベルを炊飯条件情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて表示手段に表示するよう構成した炊飯器を提供する。
上記構成によれば、ユーザは実際に炊飯を行う前に、選択したメニューと炊飯条件における食味レベルと省エネレベルを確認することができるようになり、より正確に、所望する食味レベルと省エネレベルの炊飯条件を選択して炊飯することができる。
本発明の第1態様によれば、複数の炊飯メニューの中からいずれか1つの炊飯メニューを選択可能なメニュー選択部と、
前記炊飯メニューに対応する食味レベルと省エネレベルを変更する情報である複数の炊飯条件情報の中からいずれか1つの炊飯条件情報を選択可能な炊飯条件選択部と、
前記それぞれの炊飯メニューと前記それぞれの炊飯条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している炊飯条件情報記憶部と、
前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記炊飯条件情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出する制御部と、
前記制御部が抽出した前記食味レベルと省エネレベルを表示する表示部と、
を備える、炊飯器を提供する。
本発明の第2態様によれば、炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
前記鍋を加熱する加熱装置と、
前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
前記それぞれの炊飯メニューと前記それぞれの炊飯条件情報との組み合わせに対応する炊飯シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
炊飯の開始を入力可能な炊飯開始入力部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記炊飯開始入力部にて炊飯の開始が入力されたとき、当該入力の直前に前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記シーケンス記憶部から対応する前記炊飯シーケンスを抽出し、当該抽出した炊飯シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度に基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、第1態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第3態様によれば、複数の炊飯メニューの中からいずれか1つの炊飯メニューを選択可能な炊飯メニュー選択部と、
前記炊飯メニューに対応する炊飯所要時間と省エネレベルを変更する情報である複数の炊飯条件情報の中からいずれか1つの炊飯条件情報を選択可能な炊飯条件選択部と、
前記それぞれの炊飯メニューと前記それぞれの炊飯条件情報との組み合わせに対応する炊飯所要時間と省エネレベルを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している炊飯条件情報記憶部と、
前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記炊飯条件情報記憶部から対応する前記炊飯所要時間と省エネレベルを抽出する制御部と、
前記制御部が抽出した前記炊飯所要時間と省エネレベルを表示する表示部と、
を備える、炊飯器を提供する。
本発明の第4態様によれば、炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
前記鍋を加熱する加熱装置と、
前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
前記それぞれの炊飯メニューと前記それぞれの炊飯条件情報との組み合わせに対応する炊飯シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
炊飯の開始を入力可能な炊飯開始入力部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記炊飯開始入力部にて炊飯の開始が入力されたとき、当該入力の直前に前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記シーケンス記憶部から対応する前記炊飯シーケンスを抽出し、当該抽出した炊飯シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度に基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、第3態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第5態様によれば、複数の保温メニューの中からいずれか1つの保温メニューを選択可能なメニュー選択部と、
前記保温メニューに対応する食味レベルと省エネレベルを変更する情報である複数の保温条件情報の中からいずれか1つの保温条件情報を選択可能な保温条件選択部と、
前記それぞれの保温メニューと前記それぞれの保温条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している保温条件情報記憶部と、
前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューと前記保温条件選択部にて選択された前記保温条件情報とに基づいて、前記保温条件情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出する制御部と、
前記制御部が抽出した前記食味レベルと省エネレベルを表示する表示部と、
を備える、炊飯器を提供する。
本発明の第6態様によれば、炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
前記鍋を加熱する加熱装置と、
前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
前記それぞれの保温メニューと前記それぞれの保温条件情報との組み合わせに対応する保温シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
保温の開始を入力可能な保温開始入力部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記保温開始入力部にて保温の開始が入力されたとき、当該入力の直前に前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューと前記保温条件選択部にて選択された前記保温条件情報とに基づいて、前記シーケンス記憶部から対応する前記保温シーケンスを抽出し、当該抽出した保温シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度に基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、第5態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第7態様によれば、複数の炊飯メニューの中からいずれか1つの炊飯メニューを選択可能なメニュー選択部と、
前記各炊飯メニュー毎に、当該炊飯メニューにて実現可能な食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを複数組、当該炊飯メニューに関連付けて予め記憶しているレベル情報記憶部と、
前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューに基づいて、前記レベル情報記憶部から対応する前記複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを抽出する制御部と、
前記制御部が抽出した前記複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせをそれぞれ表示する表示部と、
を備える、炊飯器を提供する。
本発明の第8態様によれば、炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
前記鍋を加熱する加熱装置と、
前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
前記それぞれの食味レベルと省エネレベルとの組み合わせにそれぞれ対応する複数の炊飯シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
前記表示部に表示された前記複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせの中からいずれか1つの組み合わせを選択可能なレベル選択部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記レベル選択部にて選択された前記食味レベルと省エネレベルとの組み合わせに基づいて前記シーケンス記憶部から対応する炊飯シーケンスを抽出し、当該抽出した炊飯シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度とに基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、第7態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第9態様によれば、複数の炊飯メニューの中からいずれか1つの炊飯メニューを選択可能なメニュー選択部と、
前記各炊飯メニュー毎に、当該炊飯メニューにて実現可能な炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせを複数組、当該炊飯メニューに関連付けて予め記憶しているレベル情報記憶部と、
前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューに基づいて、前記レベル情報記憶部から対応する前記複数の炊飯所要時間と前記省エネレベルとの組み合わせを抽出する制御部と、
前記制御部が抽出した前記炊飯所要時間と前記省エネレベルとの組み合わせをそれぞれ表示する表示部と、
を備える、炊飯器を提供する。
本発明の第10態様によれば、炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
前記鍋を加熱する加熱装置と、
前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
前記それぞれの炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせにそれぞれ対応する複数の炊飯シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
前記表示部に表示された前記複数の炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせの中からいずれか1つの組み合わせを選択可能なレベル選択部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記レベル選択部にて選択された前記炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせに基づいて前記シーケンス記憶部から対応する炊飯シーケンスを抽出し、当該抽出した炊飯シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度とに基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、第9態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第11態様によれば、複数の保温メニューの中からいずれか1つの保温メニューを選択可能なメニュー選択部と、
前記各保温メニュー毎に、当該保温メニューにて実現可能な食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを複数組、当該保温メニューに関連付けて予め記憶しているレベル情報記憶部と、
前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューに基づいて、前記レベル情報記憶部から対応する前記複数の食味レベルと前記省エネレベルとの組み合わせを抽出する制御部と、
前記制御部が抽出した前記食味レベルと前記省エネレベルとの組み合わせをそれぞれ表示する表示部と、
を備える、炊飯器を提供する。
本発明の第12態様によれば、炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
前記鍋を加熱する加熱装置と、
前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
前記それぞれの食味レベルと省エネレベルとの組み合わせにそれぞれ対応する複数の保温シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
前記表示部に表示された前記複数の食味レベルと前記省エネレベルとの組み合わせの中からいずれか1つの組み合わせを選択可能なレベル選択部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記レベル選択部にて選択された前記食味レベルと省エネレベルとの組み合わせに基づいて前記シーケンス記憶部から対応する保温シーケンスを抽出し、当該抽出した保温シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度とに基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、第11態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第13態様によれば、前記表示部は、前記省エネレベルを、総消費電力量、電気料金、又はCO排出量の少なくともいずれか1つに換算して表示する、第1〜12態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第14態様によれば、前記表示部が表示する表示内容を音声にて報知する音声報知部をさらに備える、第1〜12態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第15態様によれば、前記炊飯条件選択部は、前記鍋に設けた複数の水位線を含む、第1〜12態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第16態様によれば、前記表示部が前記組み合わせを表示する順序を並べ替え入力可能な表示順序入力部をさらに備える、第7〜12態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第17態様によれば、炊飯に要する総消費電力量がしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能な省エネモード選択部をさらに有し、
前記制御部は、前記省エネモード選択部にて前記省エネモードが選択されたとき、前記省エネレベルをしきいレベルより低いレベルに変更する炊飯条件情報の選択ができないように前記炊飯条件選択部に規制をかける、第1〜4態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第18態様によれば、保温に要する総消費電力量がしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能な省エネモード選択部をさらに有し、
前記制御部は、前記省エネモード選択部にて前記省エネモードが選択されたとき、前記省エネレベルをしきいレベルより低いレベルに変更する保温条件情報の選択ができないように前記保温条件選択部に規制をかける、第5又は6態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第19態様によれば、炊飯に要する総消費電力量がしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能な省エネモード選択部をさらに有し、
前記制御部は、前記省エネモード選択部にて前記省エネモードが選択されたとき、前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューに基づいて、前記レベル情報記憶部から対応する前記組み合わせのうち、前記省エネレベルがしきいレベルより低い前記組み合わせを除いて抽出する、第7〜10態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第20態様によれば、保温に要する総消費電力量がしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能な省エネモード選択部をさらに有し、
前記制御部は、前記省エネモード選択部にて前記省エネモードが選択されたとき、前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューに基づいて、前記レベル情報記憶部から対応する前記組み合わせのうち、前記省エネレベルがしきいレベルより低い前記組み合わせを除いて抽出する、第11又は12態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第21態様によれば、前記炊飯器とは異なる複数の炊飯器の機種の情報の中からいずれか1つの機種の情報を入力可能な機種情報入力部と、
前記機種情報入力部にて入力可能な前記各機種毎に、当該機種にて実現可能な前記炊飯メニューと前記炊飯条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを、当該機種に関連付けて予め記憶している機種別レベル情報記憶部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報と前記機種情報入力部にて入力された前記機種の情報とに基づいて、前記機種別レベル情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出するとともに、前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記炊飯条件情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出し、
前記表示部は、前記制御部が前記機種別レベル情報記憶部から抽出した前記食味レベルと省エネレベルと、前記制御部が前記炊飯条件情報記憶部から抽出した前記食味レベルと省エネレベルと、を表示する、第1又は2態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第22態様によれば、前記炊飯器とは異なる複数の炊飯器の機種の情報の中からいずれか1つの機種の情報を入力可能な機種情報入力部と、
前記機種情報入力部にて入力可能な前記各機種毎に、当該機種にて実現可能な前記炊飯メニューと前記炊飯条件情報との組み合わせに対応する炊飯所要時間と省エネレベルを、当該機種に関連付けて予め記憶している機種別レベル情報記憶部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報と前記機種情報入力部にて入力された前記機種の情報とに基づいて、前記機種別レベル情報記憶部から対応する前記炊飯所要時間と省エネレベルを抽出するとともに、前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記炊飯条件情報記憶部から対応する前記炊飯所要時間と省エネレベルを抽出し、
前記表示部は、前記制御部が前記機種別レベル情報記憶部から抽出した前記炊飯所要時間と省エネレベルと、前記制御部が前記炊飯条件情報記憶部から抽出した前記炊飯所要時間と省エネレベルと、を表示する、第3又は4態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第23態様によれば、前記炊飯器とは異なる複数の炊飯器の機種の情報の中からいずれか1つの機種の情報を入力可能な機種情報入力部と、
前記機種情報入力部にて入力可能な前記各機種毎に、当該機種にて実現可能な前記保温メニューと前記保温条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを、当該機種に関連付けて予め記憶している機種別レベル情報記憶部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューと前記保温条件選択部にて選択された前記保温条件情報と前記機種情報入力部にて入力された前記機種の情報とに基づいて、前記機種別レベル情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出するとともに、前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューと前記保温条件選択部にて選択された前記保温条件情報とに基づいて、前記保温条件情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出し、
前記表示部は、前記制御部が前記機種別レベル情報記憶部から抽出した前記食味レベルと省エネレベルと、前記制御部が前記保温条件情報記憶部から抽出した前記食味レベルと省エネレベルと、を表示する、第5又は6態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第1態様にかかる炊飯器によれば、ユーザは実際に炊飯を行う前に、選択した炊飯メニューと炊飯条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを表示部にて確認することができる。これにより、ユーザは、所望する食味レベルと省エネレベルを実現できる炊飯を行うことができる。
本発明の第3態様にかかる炊飯器によれば、ユーザは実際に炊飯を行う前に、選択した炊飯メニューと炊飯条件情報との組み合わせに対応する炊飯所要時間と省エネレベルを表示部にて確認することができる。これにより、ユーザは、所望する炊飯所要時間と省エネレベルを実現できる炊飯を行うことができる。
本発明の第5態様にかかる炊飯器によれば、ユーザは実際に保温を行う前に、選択した保温メニューと保温条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを表示部にて確認することができる。これにより、ユーザは、所望する食味レベルと省エネレベルを実現できる保温を行うことができる。
本発明の第7態様にかかる炊飯器によれば、ユーザは実際に炊飯を行う前に、選択した炊飯メニューに対応する複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせをそれぞれ表示部にて確認することができる。これにより、ユーザは、所望する食味レベルと省エネレベルを実現できる炊飯を行うことができる。
本発明の第9態様にかかる炊飯器によれば、ユーザは実際に炊飯を行う前に、選択した炊飯メニューに対応する複数の炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせをそれぞれ表示部にて確認することができる。これにより、ユーザは、所望する炊飯所要時間と省エネレベルを実現できる炊飯を行うことができる。
本発明の第11態様にかかる炊飯器によれば、ユーザは実際に保温を行う前に、選択した保温メニューに対応する複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせをそれぞれ表示部にて確認することができる。これにより、ユーザは、所望する食味レベルと省エネレベルを実現できる保温を行うことができる。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同様の構成要素については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
《第1実施形態》
図1は、本発明の第1実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。
図1において、本発明の第1実施形態にかかる炊飯器は、鍋1と、加熱装置2と、鍋温度検知部3と、計時部4と、メニュー選択部5と、炊飯条件選択部6と、表示部7と、シーケンス記憶部8と、制御部9と、炊飯条件情報記憶部10と、炊飯開始入力部101とを有している。
鍋1は、炊飯器本体(図示せず)の内部に収納され、内部に米と水が入れられるように構成されている。加熱装置2は、鍋1を加熱するものであり、例えば鍋1の外周面に対向するように配置された複数の加熱コイルで構成されている。鍋温度検知部3は、鍋1の温度を検知するものであり、その検知情報を制御部9に入力する。計時部4は、炊飯中の各炊飯工程(例えば、浸水工程)及び保温中の各保温工程(例えば、高温温調工程)での経過時間を計測するものであり、計測した時間を制御部9に入力する。メニュー選択部5は、「ふつう」、「早炊き」、「玄米」、「炊き込み」、「おかゆ」などの複数の炊飯メニューの中からいずれか1つの炊飯メニューを選択可能なものである。炊飯条件選択部6は、炊飯メニューに対応する食味レベルと省エネレベルを変更する情報である複数の炊飯条件情報の中からいずれか1つの炊飯条件情報が入力されるものである。ここでは、「高火力」、「標準」、「省エネ」などの炊き方情報を、炊飯条件の一例として説明する。表示部7は、前記炊飯メニュー情報や炊き方情報、炊飯残時間などの各種情報を表示するものである。表示部7は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)で構成されている。
シーケンス記憶部8は、メニュー選択部5によって選択可能な各炊飯メニューと炊飯条件選択部6によって選択可能な炊飯条件情報との組み合わせに対応する炊飯シーケンスを記憶している。言い換えれば、シーケンス記憶部8は、複数の炊飯メニューと複数の炊飯条件情報との組み合わせにそれぞれ対応する複数の炊飯シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している。ここで、「炊飯シーケンス」とは、浸水、昇温、沸騰維持、むらしの主として4つの工程からなり、各工程を順に行うにあたって、各工程において通電時間、加熱温度、加熱時間、加熱出力等が予め決められている炊飯の手順をいう。
炊飯条件情報記憶部10は、メニュー選択部5によって選択可能な各炊飯メニューと炊飯条件選択部6によって選択可能な各炊飯条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを記憶している。言い換えれば、炊飯条件情報記憶部10は、複数の炊飯メニューと複数の炊飯条件情報との組み合わせにそれぞれ対応する食味レベルと省エネレベルを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している。制御部9は、加熱装置2の鍋加熱動作や表示部7の表示動作などを制御する。また、制御部9は、メニュー選択部5により選択された炊飯メニューと炊飯条件選択部6により選択された炊飯条件情報に基づいて、炊飯条件情報記憶部10から対応する食味レベルと省エネレベルを抽出するとともに、シーケンス記憶部8から対応する炊飯シーケンスを抽出する。表示部7は、制御部9が抽出した前記食味レベルと省エネレベルを表示する。
ここで、ユーザは、表示部7の表示内容を見ることによって、メニュー選択部5にて選択した炊飯メニューと炊飯条件選択部6にて選択した炊飯条件情報とが、所望の食味レベルと省エネレベルであるか否かを確認することができる。所望の食味レベルと省エネレベルでなかった場合には、炊飯メニュー及び炊飯条件情報の少なくともいずれか1つを変更して、メニュー選択部5及び炊飯条件選択部6にて再選択すればよい。これにより、所望の食味レベルと省エネレベルで炊飯することが可能になる。
炊飯開始入力部101は、炊飯の開始を入力可能に構成されている。炊飯開始入力部101に炊飯の開始が入力されると、制御部9は、当該入力の直前に、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューと、炊飯条件情報記憶部10にて選択された炊飯条件情報とに基づいて、シーケンス記憶部8から対応する炊飯シーケンスを抽出し、当該抽出した炊飯シーケンスと鍋温度検知部3の検知情報と計時部4の計時時間とに基づいて加熱装置2の鍋加熱動作を制御するようになっている。
次に、図2及び図3A〜図3Cを参照しながら、炊飯設定時の動作について説明する。図2は、本発明の第1実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。図3A〜図3Cは、本発明の第1実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定する時の表示操作部の一例を示している。なお、図3A〜図3Cに示す「メニュー」ボタン5aはメニュー選択部5に相当するものであり、「炊き方」ボタン6aは炊飯条件選択部6に相当するものである。また、図3A〜図3Cに示す「LCD」7aは、表示部7に相当するものであり、「炊飯」ボタン101aは炊飯開始入力部101に相当するものである。
図2において、まず、ステップS1では、制御部9の制御により表示部7が、複数の炊飯メニューを表示する。これにより、ユーザが、「メニュー」ボタン5aを押すことにより、複数の炊飯メニューの中から所望の炊飯メニューを選択可能になる。ユーザにより炊飯メニューが選択されると、ステップS2に進む。
ステップS2では、制御部9の制御により表示部7が、炊飯条件情報の一例である炊き方を表示する。これにより、ユーザが、「炊き方」ボタン6aを押すことにより、複数の炊き方の中から所望の炊き方を選択可能になる。ユーザにより炊き方が選択されると、ステップS3に進む。
ステップS3では、制御部9が、ユーザにより選択された炊き方が「標準」であるか否かを判定し、「標準」であった場合はステップS4に進み、「標準」ではなかった場合はステップS5に進む。
ステップS4では、制御部9が、炊き方「標準」に対応する食味レベルと省エネレベルを炊飯条件情報記憶部10から抽出し、当該抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示する。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図3Aに示す。ここでは、食味レベルと省エネレベルの高低を、表示部7の一例であるLCD7aに星印の数で表示している(塗りつぶされた星の数で食味レベルと省エネレベルの高低を示している)。図3Aに示すように、炊飯メニューとして「ふつう」が選択され、炊き方として「標準」が選択されているとき、ここでは一例として、食味レベルは星4つ、省エネレベルは星3つとしている。なお、星の数は、多い程レベルが高く、少ない程レベルが低いことを示す。ステップS4にて、前記抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示した後は、ステップS8に進む。
ステップS5では、制御部9が、ユーザにより選択された炊き方が「省エネ」であるか否かを判定し、「省エネ」であった場合はステップS6に進み、「省エネ」ではなかった場合はステップS7に進む。
ステップS6では、制御部9が、炊き方「省エネ」に対応する食味レベルと省エネレベルを炊飯条件情報記憶部10から抽出し、当該抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示する。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図3Bに示す。ステップS6にて、前記抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示した後は、ステップS8に進む。
ステップS7では、制御部9が、炊き方「高火力」に対応する食味レベルと省エネレベルを炊飯条件情報記憶部10から抽出し、当該抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示する。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図3Cに示す。ステップS7にて、前記抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示した後は、ステップS8に進む。
ステップS8では、制御部9が、メニュー選択部5への、炊飯メニューの変更を指示する入力の有無を判定し、入力があった場合はステップS9に進み、入力が無かった場合はステップS10に進む。
ステップS9では、前記入力の直前に選択されている炊飯メニューを次の選択順の炊飯メニューに変更する。例えば、前記入力の直前に選択されている炊飯メニューが「ふつう」である場合には、「早炊き」に変更する。前記炊飯メニューの変更後は、ステップS1に戻る。
ステップS10では、制御部9が、炊飯条件選択部6への、炊飯条件情報の変更を指示する入力の有無を判定し、入力があった場合はステップS11に進み、入力が無かった場合はステップS12に進む。
ステップS11では、前記入力の直前に選択されている炊き方を次の選択順の炊き方に変更する。例えば、前記入力の直前に選択されている炊き方が「標準」である場合には、「省エネ」に変更する。前記炊き方の変更後は、ステップS1に戻る。
ステップS12では、制御部9が、炊飯開始入力部101への、炊飯の開始の入力の有無を判定する。前記入力があった場合は炊飯設定の受付処理を完了して炊飯を開始する。一方、前記入力がなかった場合はステップS8に戻る。
以上のように、本第1実施形態においては、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューと、炊飯条件選択部6にて選択された炊飯条件情報に対応する食味レベルと省エネレベルを、表示部7が表示するようにしているので、ユーザは実際に炊飯を行う前に、食味レベルと省エネレベルを確認することができる。これより、ユーザは、所望する食味レベルと省エネレベルを実現できる炊飯を行うことができる。また、省エネレベルを上げても食味レベルは大きく下がらないことを示すことによって、ユーザの省エネへの取り組み推進に繋げることもできる。
なお、本第1実施形態においては、炊飯条件情報として「標準」、「省エネ」、「高火力」の3種類が選択可能な構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、炊飯条件情報の数は任意に設定変更可能である。
また、本第1実施形態では、メニュー選択部5と炊飯条件選択部6の両方を備えた構成を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、「ふつう−標準」、「ふつう−省エネ」といったように、あらかじめ炊飯メニューと炊き方の組み合わせをメニュー選択部5にて選択できるようにしてもよい。この場合、炊飯条件選択部6は削除することができる。
なお、本第1実施形態で、シーケンス記憶部8が、複数の炊飯メニューと複数の炊飯条件情報との組み合わせにそれぞれ対応する複数の炊飯シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、シーケンス記憶部8は、複数の炊飯メニューのみにそれぞれ対応する複数の炊飯シーケンスを、当該炊飯メニューに関連付けて予め記憶し、別途(又は炊飯条件情報記憶部内10に)設けた記憶部が、複数の炊飯条件情報にそれぞれ対応する複数の炊飯シーケンス補正情報を、当該炊飯条件情報に関連付けて予め記憶するようにしてもよい。この場合、制御部9は、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューに基づいてシーケンス記憶部8から対応する炊飯シーケンスを抽出するとともに、炊飯条件選択部6にて選択された炊飯条件情報に基づいて前記別途設けた記憶部から対応する炊飯シーケンス補正情報を抽出し、当該抽出した炊飯シーケンス及び炊飯シーケンス補正情報と、鍋温度検知部3の検知情報とに基づいて加熱装置2の鍋加熱動作を制御するように構成すればよい。
《第2実施形態》
図4及び図5を用いて、本発明の第2実施形態にかかる炊飯器の構成及び動作を説明する。図4は、本発明の第2実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。図5は、本発明の第2実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の表示操作部の一例を示している。本第2実施形態にかかる炊飯器が上記第1実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、食味レベルと省エネレベルに加えて、炊飯所要時間も表示部7に表示するようにしている点である。当該炊飯所要時間は、対応する炊飯メニューと炊飯条件情報との組み合わせに関連付けられて、炊飯条件情報記憶部10に予め記憶されている。それ以外の点は、上記第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
なお、図4におけるステップS1、ステップS2、及びステップS8〜ステップS12の動作は、上記第1実施形態の動作と同様であるので説明を省略する。また、図4におけるステップS21の動作は、上記第1実施形態のステップS3〜ステップS7の動作を1つのステップとしてまとめたものである。
図4において、ステップS21では、制御部9が、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューと炊飯条件選択部6にて選択された炊き方とに基づいて、炊飯条件情報記憶部10から対応する食味レベルと省エネレベルを抽出し、当該抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示する。この後、ステップS22に進む。
ステップS22では、制御部9が、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューと炊飯条件選択部6にて選択された炊き方とに基づいて、炊飯条件情報記憶部10から対応する炊飯所要時間を抽出し、当該抽出した炊飯所要時間を表示部7が表示する。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図5A〜図5Cに示す。図5Aは、炊飯メニューとして「ふつう」が選択され、炊き方として「標準」が選択されているときの表示操作部を示している。図5Bは、炊飯メニューとして「ふつう」が選択され、炊き方として「標準」が選択されているときの表示操作部を示している。図5Cは、炊飯メニューとして「ふつう」が選択され、炊き方として「標準」が選択されているときの表示操作部を示している。ステップS22にて、前記抽出した炊飯所要時間を表示部7が表示した後は、ステップS8に進む。
以上のように、本第2実施形態においては、食味レベルと省エネレベルに加え、炊飯所要時間も表示部7に表示するように構成しているので、ユーザは実際に炊飯を行う前に食味レベル、省エネレベル、及び炊飯所要時間を確認することができる。これにより、ユーザは、所望する食味レベルと省エネレベルと炊飯所要時間を実現できる炊飯を行うことができる。
《第3実施形態》
図6及び図7A〜図7Cを用いて、本発明の第3実施形態にかかる炊飯器の構成及び動作を説明する。図6は、本発明の第3実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。図7A〜図7Cは、本発明の第3実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の表示操作部の一例を示している。本第3実施形態にかかる炊飯器が上記第2実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、省エネレベルの高低を星の数で表示することに代えて、炊飯1回あたりの総消費電力量で表示するように構成した点である。当該総表示電力量は、対応する炊飯メニューと炊飯条件情報との組み合わせに関連付けられて、炊飯条件情報記憶部10に予め記憶されている。それ以外の点は、上記第2実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
なお、図6におけるステップS1、ステップS2、ステップS22、及びステップS8〜ステップS12の動作は、上記第2実施形態の動作と同様であるので説明を省略する。
図6において、ステップS31では、制御部9が、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューと炊飯条件選択部6にて選択された炊き方とに基づいて、炊飯条件情報記憶部10から対応する食味レベルと省エネレベル(1回の炊飯あたりの総消費電力量)を抽出し、当該抽出した食味レベルと省エネレベル(1回の炊飯あたりの総消費電力量)を表示部7が表示する。この後、ステップS22に進む。ステップS22の後に表示部7に表示される表示内容の一例を図7A〜図7Cに示す。
以上のように、本第3実施形態においては、省エネレベルを炊飯1回あたりの総消費電力量で表示するように構成しているので、ユーザは省エネレベルを具体的数値で知ることができる。
なお、本第3実施形態においては、省エネレベルを炊飯1回あたりの総消費電力量で表示する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、炊飯後の保温まで含めた総消費電力量(例えば、炊飯後に6時間保温したと仮定したときの総消費電力量)で表示したり、1ヶ月あたりの総消費電力量に換算して表示したりするなどしてもよい。すなわち、ユーザが、省エネレベルの違いが分かるものであれば、任意に設定変更可能である。
《第4実施形態》
図8及び図9A〜図9Cを用いて、本発明の第4実施形態にかかる炊飯器の構成及び動作を説明する。図8は、本発明の第4実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。図9A〜図9Cは、本発明の第4実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の表示操作部の一例を示している。本第4実施形態にかかる炊飯器が上記第2実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、省エネレベルの高低を星の数で表示することに代えて、電気料金で表示するように構成した点である。なお、ここでいう「電気料金」とは、炊飯を実行したときにかかると想定される電気料金の目安を意味する。当該電気料金は、対応する炊飯メニューと炊飯条件情報との組み合わせに関連付けられて、炊飯条件情報記憶部10に予め記憶されている。それ以外の点は、上記第2実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
なお、図8におけるステップS1、ステップS2、ステップS22、及びステップS8〜ステップS12の動作は、上記第2実施形態の動作と同様であるので説明を省略する。
図8において、ステップS41では、制御部9が、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューと炊飯条件選択部6にて選択された炊き方とに基づいて、炊飯条件情報記憶部10から対応する食味レベルと省エネレベル(1回の炊飯あたりの電気料金)を抽出し、当該抽出した食味レベルと省エネレベル(1回の炊飯あたりの電気料金)を表示部7が表示する。この後、ステップS22に進む。ステップS22の後に表示部7に表示される表示内容の一例を図9A〜図9Cに示す。
以上のように、本第4実施形態においては、省エネレベルを炊飯1回あたりの電気料金で表示するように構成しているので、ユーザは省エネレベルを具体的数値で知ることができる。
なお、本第4実施形態においては、省エネレベルを炊飯1回あたりの電気料金で表示する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、同じ炊飯メニュー及び炊飯条件情報で、1年間使用した場合の電気料金で表示するなどしてもよい。すなわち、ユーザが、省エネレベルの違いが分かるものであれば、任意に設定変更可能である。
《第5実施形態》
図10は、本発明の第5実施形態にかかる炊飯器のブロック図を示すものである。本第5実施形態にかかる炊飯器が上記第1実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、機種情報入力部11と、機種別レベル情報記憶部12とをさらに備えている点である。それ以外の点は、上記第2実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
機種情報入力部(前機種情報入力手段)11は、本炊飯器とは異なる複数の炊飯器の機種の情報の中からいずれか1つの機種の情報を入力可能なものである。機種別レベル情報記憶部(炊飯器情報記憶手段)12は、機種情報入力部11にて入力可能な前記各機種毎に、当該機種にて実現可能な炊飯メニューと炊飯条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを、当該機種に関連付けて予め記憶している。また、本第5実施形態において、制御部9は、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューと炊飯条件選択部6にて選択された炊飯条件情報と機種情報入力部11にて入力された機種の情報とに基づいて、機種別レベル情報記憶部12から対応する食味レベルと省エネレベルを抽出するとともに、前記選択された炊飯メニューと炊飯条件情報とに基づいて、炊飯条件情報記憶部から対応する食味レベルと省エネレベルを抽出する。表示部7は、制御部9が機種別レベル情報記憶部12から抽出した食味レベルと省エネレベルと、制御部9が炊飯条件情報記憶部10から抽出した食味レベルと省エネレベルとを表示する。
次に、図11及び図12を用いて、本発明の第5実施形態にかかる炊飯器の動作を説明する。図11は、本発明の第5実施形態にかかる炊飯器において、機種情報を入力する時の表示操作部の一例を示している。図12は、本発明の第5実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の表示操作部の一例を示している。なお、図11及び図12における「前機種情報」ボタン11aは、図10における機種情報入力部11に相当するものである。
メニュー選択部5にて炊飯メニューが選択されるとともに炊飯条件選択部6にて炊飯条件情報が選択された後の待機状態(炊飯及び保温を行っていない状態)において、ユーザが「前機種情報」ボタン11aを押すと、図11に示すように、制御部9の制御により表示部7が、複数の炊飯器の機種の情報を表示する。ここでLCD7aに表示される炊飯器の機種の情報は、例えば、過去数年間に発売された炊飯器の機種番号の一覧である。ユーザは、「前機種情報」ボタン11aによって、例えば、本炊飯器に買い替える前に使用していた炊飯器の機種番号を選択することが可能である。
ユーザにより前記機種番号が選択されて「炊飯/確定」ボタン101aが押されると、制御部9が、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューと炊飯条件選択部6にて選択された炊飯条件情報と機種情報入力部11にて入力された機種の情報とに基づいて、機種別レベル情報記憶部12から対応する食味レベルと省エネレベルを抽出するとともに、前記選択された炊飯メニューと炊飯条件情報とに基づいて、炊飯条件情報記憶部10から対応する食味レベルと省エネレベルを抽出する。この後、表示部7が、制御部9が機種別レベル情報記憶部12から抽出した食味レベルと省エネレベルと、制御部9が炊飯条件情報記憶部10から抽出した食味レベルと省エネレベルとを表示する。ここで、一例として、本炊飯器(新機種)の機種番号が「SR−VV10」であり、ユーザが以前に使用していた炊飯器(前機種)の機種番号が「SR−BB10」とする。
図11に示す状態で「炊飯/確定」ボタン101aが押された場合、LCD7aには図12に示すような情報が表示される。
以上のように、本発明の第5実施形態においては、機種情報入力部11と、機種別レベル情報記憶部12を備え、機種情報入力部11にて入力された機種に対応する食味レベルと省エネレベルと、本炊飯器に対応する食味レベルと省エネレベルとを並べて表示するようにしている。これにより、例えば、機種情報入力11によりユーザが前機種(以前に使用していた炊飯器の機種)の情報を入力した場合には、当該前機種に対応する食味レベルと省エネレベルと、本炊飯器に対応する食味レベルと省エネレベルとを見比べることができる。これにより、同じ炊飯メニューと炊き方の組み合わせであるにも関わらず、炊飯器の機種によって食味レベルと省エネレベルが違うような場合に、その違いを見比べることができる。
《第6実施形態》
図13は、本発明の第6実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。図14は、本発明の第6実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の表示操作部の一例を示している。本第6実施形態にかかる炊飯器が上記第2実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、省エネレベルの高低を星の数で表示することに代えて、CO排出量で表示するように構成した点である。当該CO排出量は、対応する炊飯メニューと炊飯条件情報との組み合わせに関連付けられて、炊飯条件情報記憶部10に予め記憶されている。それ以外の点は、上記第2実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
なお、図13におけるステップS1、ステップS2、ステップS22、及びステップS8〜ステップS12の動作は、上記第2実施形態の動作と同様であるので説明を省略する。
図13において、ステップS51では、制御部9が、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューと炊飯条件選択部6にて選択された炊き方とに基づいて、炊飯条件情報記憶部10から対応する食味レベルと省エネレベル(1回の炊飯あたりのCO排出量)を抽出し、当該抽出した食味レベルと省エネレベル(1回の炊飯あたりのCO排出量)を表示部7が表示する。この後、ステップS22に進む。ステップS22の後に表示部7に表示される表示内容の一例を図14A〜図14Cに示す。
以上のように、本第6実施形態においては、省エネレベルを炊飯1回あたりのCO排出量で表示するように構成しているので、ユーザは省エネレベルを具体的数値で知ることができる。
《第7実施形態》
図15は、本発明の第7実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。図16A〜図16Cは、本発明の第7実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の表示操作部の一例を示している。本第7実施形態にかかる炊飯器が上記第1実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、食味レベルと省エネレベルを表示部7に表示することに代えて、炊飯所要時間と省エネレベルを表示部7に表示するように構成している点である。当該炊飯所要時間と省エネレベルは、対応する炊飯メニューと炊飯条件情報との組み合わせに関連付けられて、炊飯条件情報記憶部10に予め記憶されている。それ以外の点は、上記第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
なお、図15におけるステップS1〜ステップS3、ステップS5、及びステップS8〜ステップS12の動作は、上記第1実施形態の動作と同様であるので説明を省略する。
図15において、ステップS61では、制御部9が、炊き方「標準」に対応する炊飯所要時間と省エネレベルを炊飯条件情報記憶部10から抽出し、当該抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示する。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図16Aに示す。ステップS61にて、前記抽出した炊飯所要時間と省エネレベルを表示部7が表示した後は、ステップS8に進む。
ステップS62では、制御部9が、炊き方「省エネ」に対応する炊飯所要時間と省エネレベルを炊飯条件情報記憶部10から抽出し、当該抽出した炊飯所要時間と省エネレベルを表示部7が表示する。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図16Bに示す。ステップS62にて、前記抽出した炊飯所要時間と省エネレベルを表示部7が表示した後は、ステップS8に進む。
ステップS63では、制御部9が、炊き方「高火力」に対応する炊飯所要時間と省エネレベルを炊飯条件情報記憶部10から抽出し、当該抽出した炊飯所要時間と省エネレベルを表示部7が表示する。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図16Cに示す。ステップS63にて、前記抽出した炊飯所要時間と省エネレベルを表示部7が表示した後は、ステップS8に進む。
本第7実施形態においては、炊飯所要時間と省エネレベルを表示部7に表示するように構成しているので、ユーザは実際に炊飯を行う前に、炊飯所要時間と省エネレベルを確認することができる。これにより、ユーザは、所望する炊飯所要時間と省エネレベルを実現できる炊飯を行うことができる。
《第8実施形態》
図17は、本発明の第8実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。本第8実施形態にかかる炊飯器が上記第1実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、炊飯による食味レベルと省エネレベルを表示部7に表示することに代えて、保温による食味レベルと省エネレベルを表示部7に表示するよう構成している点である。それ以外の点は、上記第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
本第8実施形態にかかる炊飯器は、上記第1実施形態にかかる炊飯器のメニュー選択部5、炊飯条件選択部6、シーケンス記憶部8、炊飯条件情報記憶部10、及び炊飯開始入力部101に代えて、メニュー選択部5A、保温条件選択部6A、シーケンス記憶部8A、保温条件情報記憶部10A、及び保温開始入力部102を備えている。
メニュー選択部5Aは、「保温(3時間)」、「保温(12時間)」、「保温(無)」などの複数の保温メニューの中からいずれか1つの保温メニューを選択可能なものである。保温条件選択部6Aは、保温メニューに対応する食味レベルと省エネレベルを変更する情報である複数の保温条件情報の中からいずれか1つの保温条件情報が入力されるものである。ここでは、「高温」、「低温」などの保温温度情報を、保温条件情報の一例として説明する。なお、保温温度情報が「高温」(例えば74℃)である場合には、ご飯の温度が高くなるので食味レベルが高くなる一方、消費電力量が多くかかるので省エネレベルが低くなる。保温温度情報が「低温」(例えば60℃)である場合には、ご飯の温度が低くなるので食味レベルが低くなる一方、消費電力量が少なくてすむので省エネレベルが高くなる。
シーケンス記憶部8Aは、メニュー選択部5Aによって選択可能な各保温メニューと保温条件選択部6Aによって選択可能な保温条件情報との組み合わせに対応する保温シーケンスを記憶している。言い換えれば、シーケンス記憶部8Aは、複数の保温メニューと複数の保温条件情報との組み合わせにそれぞれ対応する複数の保温シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している。ここで、「保温シーケンス」とは、保温工程を行うにあたって、通電時間、加熱温度、加熱時間、加熱出力等が予め決められている保温の手順をいう。
保温条件情報記憶部10Aは、メニュー選択部5Aによって選択可能な各保温メニューと保温条件選択部6Aによって選択可能な保温条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを記憶している。言い換えれば、保温条件情報記憶部10Aは、複数の保温メニューと複数の保温条件情報との組み合わせにそれぞれ対応する食味レベルと省エネレベルを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している。制御部9は、メニュー選択部5Aにより選択された保温メニューと保温条件選択部6Aにより選択された保温条件情報に基づいて、保温条件情報記憶部10Aから対応する食味レベルと省エネレベルを抽出するとともに、シーケンス記憶部8Aから対応する保温シーケンスを抽出する。表示部7は、制御部9が抽出した前記食味レベルと省エネレベルを表示する。
ここで、ユーザは、表示部7の表示内容を見ることによって、メニュー選択部5Aにて選択した保温メニューと保温条件選択部6Aにて選択した保温条件情報とに基づく食味レベルと省エネレベルが、所望の食味レベルと省エネレベルであるか否かを確認することができる。所望の食味レベルと省エネレベルでなかった場合には、保温メニュー及び保温条件情報の少なくともいずれか1つを変更して、メニュー選択部5A及び保温条件選択部6Aにて再選択すればよい。これにより、所望の食味レベルと省エネレベルで保温することが可能になる。
保温開始入力部102は、保温の開始を入力可能に構成されている。保温開始入力部102に保温の開始が入力されると、制御部9は、当該入力の直前に、メニュー選択部5Aにて選択された保温メニューと、保温条件選択部6Aにて選択された保温条件情報とに基づいて、シーケンス記憶部8Aから対応する保温シーケンスを抽出し、当該抽出した保温シーケンスと鍋温度検知部3の検知情報と計時部4の計時時間とに基づいて加熱装置2の鍋加熱動作を制御するようになっている。
次に、図18、図19A、及び図19Bを参照しながら、保温設定時の動作について説明する。図18は、本発明の第8実施形態にかかる炊飯器において、保温設定をする時の動作を示すフローチャートである。図19A及び図19Bは、本発明の第8実施形態にかかる炊飯器において、保温設定をする時の表示操作部の一例を示している。なお、図19A及び図19Bに示す「メニュー」ボタン5bはメニュー選択部5Aに相当するものであり、「保温温度」ボタン6bは保温条件選択部6Aに相当するものである。また、図19A及び図19Bに示す「LCD」7aは、表示部7に相当するものであり、「保温」ボタン102aは保温開始入力部102に相当するものである。
図18において、まず、ステップS71では、制御部9の制御により表示部7が、複数の保温メニューを表示する。これにより、ユーザが、「メニュー」ボタン5bを押すことにより、複数の保温メニューの中から所望の保温メニューを選択可能になる。ユーザにより保温メニューが選択されると、ステップS72に進む。
ステップS72では、制御部9の制御により表示部7が、保温条件情報の一例である保温温度情報を表示する。これにより、ユーザが、「保温温度」ボタン6aを押すことにより、複数の保温温度の中から所望の保温温度を選択可能になる。ユーザにより保温温度が選択されると、ステップS73に進む。
ステップS73では、制御部9が、ユーザにより選択された保温温度が「高温」であるか否かを判定し、「高温」であった場合はステップS74に進み、「高温」ではなかった場合はステップS75に進む。
ステップS74では、制御部9が、保温温度「高温」に対応する食味レベルと省エネレベルを保温条件情報記憶部10Aから抽出し、当該抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示する。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図19Aに示す。ステップS74にて、前記抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示した後は、ステップS76に進む。
ステップS75では、制御部9が、保温温度「低温」に対応する食味レベルと省エネレベルを保温条件情報記憶部10Aから抽出し、当該抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示する。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図19Bに示す。ステップS75にて、前記抽出した食味レベルと省エネレベルを表示部7が表示した後は、ステップS76に進む。
ステップS76では、制御部9が、メニュー選択部5Aへの、保温メニューの変更を指示する入力の有無を判定し、入力があった場合はステップS77に進み、入力が無かった場合はステップS78に進む。
ステップS77では、前記入力の直前に選択されている保温メニューを次の選択順の保温メニューに変更する。例えば、前記入力の直前に選択されている保温メニューが「保温時間(12時間)」である場合には、「保温時間(3時間)」に変更する。前記保温メニューの変更後は、ステップS71に戻る。
ステップS78では、制御部9が、保温条件選択部6Aへの、保温温度の変更を指示する入力の有無を判定し、入力があった場合はステップS79に進み、入力が無かった場合はステップS80に進む。
ステップS79では、前記入力の直前に選択されている保温温度を次の選択順の保温温度に変更する。例えば、前記入力の直前に選択されている保温温度が「高温」である場合には、「低温」に変更する。前記保温温度の変更後は、ステップS71に戻る。
ステップS80では、制御部9が、保温開始入力部102への、保温の開始の入力の有無を判定する。前記入力があった場合は保温設定の受付処理を完了して保温を開始する。一方、前記入力がなかった場合はステップS76に戻る。
以上のように、本第8実施形態においては、メニュー選択部5Aにて選択された保温メニューと、保温条件選択部6Aにて選択された保温条件情報に対応する食味レベルと省エネレベルを、表示部7が表示するようにしているので、ユーザは実際に保温を行う前に、食味レベルと省エネレベルを確認することができる。これより、ユーザは、所望する食味レベルと省エネレベルを実現できる保温を行うことができる。
なお、本第8実施形態においては、保温条件情報として「高温」、「低温」の2種類が選択可能な構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、保温条件情報の数は任意に設定変更可能である。また、上記では、保温条件情報の一例として、「高温」、「低温」の保温温度情報を一例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。保温条件情報は、保温メニューに対応する食味レベルと省エネレベルを変更する情報であればよい。例えば、保温中にご飯に向けて高温スチームを噴射することで、ご飯の乾燥を防いで食味レベルを向上させることができることが知られている。ご飯に高温スチームを噴射する場合には、当然ながら電力を消費するので省エネレベルは低下する。従って、保温条件情報は、例えば、高温スチームの有無の情報であってもよく、保温温度情報と高温スチームの有無の情報組み合わせであってもよい。
なお、本第8実施形態においては、保温開始入力部102として「保温」ボタン102aを一例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。一般的な炊飯器において、保温メニューの選択は、炊飯メニューの選択と同時に行われている。従って、保温開始を指示するために専用の「保温」ボタン102aを設けることなく、例えば、「炊飯」ボタン101aが炊飯開始入力部101と保温開始入力102の機能を兼用するようにしてもよい。すなわち、この場合、制御部9は、「炊飯」ボタン101aが押されると、炊飯を開始し、炊飯終了後、自動的に保温を開始するように構成されればよい。
《第9実施形態》
図20は、本発明の第9実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。本第9実施形態にかかる炊飯器が上記第1実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、表示部7が表示した食味レベルと省エネレベルをユーザが直接変更できるように構成した点である。それ以外の点は、上記第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
本第9実施形態にかかる炊飯器は、上記第1実施形態にかかる炊飯器の炊飯条件選択部6、シーケンス記憶部8、及び炊飯条件情報記憶部10に代えて、レベル情報記憶部13、シーケンス記憶部8B、及びレベル選択部14を備えている。
レベル情報記憶部13は、メニュー選択部5にて選択可能な各炊飯メニュー毎に、当該炊飯メニューにて実現可能な食味レベルと省エネレベルの組み合わせを複数組、当該炊飯メニューに関連付けて予め記憶している。シーケンス記憶部8Bは、レベル情報記憶部13に記憶された食味レベルと省エネレベルとの組み合わせにそれぞれ対応する複数の炊飯シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している。
また、本第9実施形態において、制御部9は、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューに基づいて、レベル情報記憶部13から対応する複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを抽出する。表示部7は、制御部9がレベル情報記憶部13から抽出した複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを表示する。
レベル選択部14は、表示部7に表示された複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせの中からいずれか1つの組み合わせを選択可能なものである。
次に、図21及び図22を参照しながら、本第9実施形態の炊飯器における炊飯設定時の動作を説明する。図21は、本発明の第9実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。図22は、本発明の第9実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定する時の表示操作部の一例を示している。なお、図22に示す「レベル」ボタン6cは、レベル選択部6Bに相当するものである。
図21において、まず、ステップS1では、制御部9の制御により表示部7が、複数の炊飯メニューを表示する。これにより、ユーザが、「メニュー」ボタン5aを押すことにより、複数の炊飯メニューの中から所望の炊飯メニューを選択可能になる。ユーザにより炊飯メニューが選択されると、ステップS91に進む。
ステップS91では、制御部9が、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューに基づいて、レベル情報記憶部13から対応する複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを抽出し、当該抽出した複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを表示部7が表示する。これにより、ユーザは、「レベル」ボタン6cを押すことにより、複数の前記組み合わせの中から所望の前記組み合わせを選択可能になる。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図22に示す。なお、図22では前記組み合わせを2つ同時に表示する場合を示しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、前記組み合わせを1つのみ表示するようにして、「レベル」ボタン6cが押される毎に、別の前記組み合わせを表示するようにしてもよい。また、前記組み合わせを3つ以上同時に表示するようにしてもよい。なお、好ましくは、表示部7が前記組み合わせを表示する順序を並べ替え可能な表示順序選択部(図示せず)を設けるとよい。この場合、例えばユーザが省エネレベルの高さを重視したいときに、複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを省エネレベルの高い順に並べ換えることができ、利便性を向上させることができる。
ステップS91にて、前記複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを表示部7が表示した後は、ステップS92に進む。
ステップS92では、制御部9が、レベル選択部14への、食味レベルと省エネレベルとの組み合わせの変更を指示する入力の有無を判定し、入力があった場合はステップS93に進み、入力が無かった場合はステップS94に進む。
ステップS93では、前記入力の直前に選択されている食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを次の選択順の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせに変更する。前記組み合わせの変更後は、ステップS91に戻る。
ステップS94では、制御部9が、炊飯開始入力部101への、炊飯の開始の入力の有無を判定する。前記入力があった場合は炊飯設定の受付処理を完了して炊飯を開始する。一方、前記入力がなかった場合はステップS92に戻る。
以上のように、本第9実施形態においては、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューに対応する複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを、表示部7が表示するようにしているので、ユーザは実際に炊飯を行う前に、食味レベルと省エネレベルを確認することができる。これより、ユーザは、所望する食味レベルと省エネレベルを実現できる炊飯を行うことができる。また、複数の前記組み合わせを表示部7が同時に表示することにより、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
なお、上記では、複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせの中からいずれか1つを選択可能に構成したが、食味レベル又は省エネレベルのいずれかを個別に選択可能に構成してもよい。例えば、食味レベルのみを選択可能に構成して、図22に示す食味レベルの星の数を変更することで、当該変更に対応する省エネレベルが表示されるように構成してもよい。これとは逆に、省エネレベルのみを選択可能に構成して、図22に示す省エネレベルの星の数を変更することで、当該変更に対応する食味レベルが表示されるように構成してもよい。
《第10実施形態》
図23は、本発明の第10実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。図24は、本発明の第10実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の表示操作部の一例を示している。本第10実施形態にかかる炊飯器が上記第9実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを表示部7に表示することに代えて、複数の炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせを表示部7に表示するように構成している点である。当該複数の炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせは、対応する炊飯メニューに関連付けられて、レベル情報記憶部13に予め記憶されている。それ以外の点は、上記第9実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
なお、図23におけるステップS1、ステップS94の動作は、上記第9実施形態の動作を同様であるので説明を省略する。
図23において、ステップS101では、制御部9が、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューに基づいて、レベル情報記憶部13から対応する複数の炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせを抽出し、当該抽出した複数の炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせを表示部7が表示する。これにより、ユーザは、「レベル」ボタン6cを押すことにより、複数の前記組み合わせの中から所望の前記組み合わせを選択可能になる。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図24に示す。
ステップS101にて、前記複数の炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせを表示部7が表示した後は、ステップS102に進む。
ステップS102では、制御部9が、レベル選択部14への、炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせの変更を指示する入力の有無を判定し、入力があった場合はステップS103に進み、入力が無かった場合はステップS94に進む。
ステップS103では、前記入力の直前に選択されている炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせを次の選択順の炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせに変更する。前記組み合わせの変更後は、ステップS101に戻る。
以上のように、本第10実施形態においては、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューに対応する複数の炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせを、表示部7が表示するようにしているので、ユーザは実際に炊飯を行う前に、炊飯所要時間と省エネレベルを確認することができる。これより、ユーザは、所望する炊飯所要時間と省エネレベルを実現できる炊飯を行うことができる。また、複数の前記組み合わせを表示部7が同時に表示することにより、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
《第11実施形態》
図25は、本発明の第11実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。本第11実施形態にかかる炊飯器が上記第9実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、炊飯による複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを表示部7に表示することに代えて、保温による複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを表示部7に表示するように構成している点である。それ以外の点は、上記第9実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
本第11実施形態にかかる炊飯器は、上記第10実施形態にかかる炊飯器のメニュー選択部5、シーケンス記憶部8B、レベル情報記憶部13、及び炊飯開始入力部101に代えて、メニュー選択部5A、シーケンス記憶部8C、レベル情報記憶部13A、及び保温開始入力部102を備えている。
メニュー選択部5Aは、上記したように、「保温(3時間)」、「保温(12時間)」、「保温(無)」などの複数の保温メニューの中からいずれか1つの保温メニューを選択可能なものである。レベル情報記憶部13Aは、メニュー選択部5Aにて選択可能な各保温メニュー毎に、当該保温メニューにて実現可能な食味レベルと省エネレベルの組み合わせを複数組、当該保温メニューに関連付けて予め記憶している。シーケンス記憶部8Cは、レベル情報記憶部13Aに記憶された食味レベルと省エネレベルとの組み合わせにそれぞれ対応する複数の保温シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している。
また、本第11実施形態において、制御部9は、メニュー選択部5Aにて選択された保温メニューに基づいて、レベル情報記憶部13Aから対応する複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを抽出する。表示部7は、制御部9がレベル情報記憶部13Aから抽出した複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを表示する。
ここで、ユーザは、表示部7の表示内容を見ることによって、メニュー選択部5Aにて選択した保温メニューに基づく食味レベルと省エネレベルが、所望の食味レベルと省エネレベルであるか否かを確認することができる。現在選択されている食味レベルと省エネレベルとの組み合わせが所望の食味レベルと省エネレベルでなかった場合には、レベル選択部14にて適宜選択すればよい。これにより、所望の食味レベルと省エネレベルで保温することが可能になる。
保温開始入力部102は、上記したように、保温の開始を入力可能に構成されている。保温開始入力部102に保温の開始が入力されると、制御部9は、当該入力の直前に、レベル選択部14にて選択された食味レベルと省エネレベルとの組み合わせに基づいて、シーケンス記憶部8Cから対応する保温シーケンスを抽出し、当該抽出した保温シーケンスと鍋温度検知部3の検知情報と計時部4の計時時間とに基づいて加熱装置2の鍋加熱動作を制御するようになっている。
次に、図25〜図27を参照しながら、保温設定時の動作について説明する。図26は、本発明の第11実施形態にかかる炊飯器において、保温設定をする時の動作を示すフローチャートである。図27は、本発明の第11実施形態にかかる炊飯器において、保温設定をする時の表示操作部の一例を示している。なお、図27に示す「メニュー」ボタン5bはメニュー選択部5Aに相当するものである。
図26において、まず、ステップS111では、制御部9の制御により表示部7が、複数の保温メニューを表示する。これにより、ユーザが、「メニュー」ボタン5bを押すことにより、複数の保温メニューの中から所望の保温メニューを選択可能になる。ユーザにより保温メニューが選択されると、ステップS112に進む。
ステップS112では、制御部9が、メニュー選択部5Aにて選択された保温メニューに基づいて、レベル情報記憶部13Aから対応する複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを抽出し、当該抽出した複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを表示部7が表示する。これにより、ユーザは、「レベル」ボタン6cを押すことにより、複数の前記組み合わせの中から所望の前記組み合わせを選択可能になる。このとき表示部7に表示される表示内容の一例を図27に示す。
ステップS112にて、前記複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを表示部7が表示した後は、ステップS113に進む。
ステップS113では、制御部9が、レベル選択部14への、食味レベルと省エネレベルとの組み合わせの変更を指示する入力の有無を判定し、入力があった場合はステップS114に進み、入力が無かった場合はステップS115に進む。
ステップS114では、前記入力の直前に選択されている食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを次の選択順の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせに変更する。前記組み合わせの変更後は、ステップS112に戻る。
ステップS115では、制御部9が、保温開始入力部102への、保温の開始の入力の有無を判定する。前記入力があった場合は保温設定の受付処理を完了して保温を開始する。一方、前記入力がなかった場合はステップS113に戻る。
以上のように、本第11実施形態においては、メニュー選択部5Aにて選択された保温メニューに対応する複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを、表示部7が表示するようにしているので、ユーザは実際に保温を行う前に、食味レベルと省エネレベルを確認することができる。これより、ユーザは、所望する食味レベルと省エネレベルを実現できる保温を行うことができる。また、複数の前記組み合わせを表示部7が同時に表示することにより、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
《第12実施形態》
図28は、本発明の第12実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。本第12実施形態にかかる炊飯器が上記第1実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、さらに省エネモード選択部15を備えている点である。それ以外の点は、上記第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
省エネモード選択部15は、炊飯に要する総消費電力量が所定のしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能なものである。本第12実施形態において、制御部9は、省エネモード選択部15にて省エネモードが選択されたとき、省エネレベルをしきいレベルより低いレベルに変更する炊飯条件情報の選択ができないように炊飯条件選択部6に規制をかける。
図29は、本発明の第12実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の表示操作部の一例を示している。図29に示す「省エネ」ボタン15aは、省エネモード選択部15に相当する。例えば、上記省エネレベルのしきいレベルを星3つとして、「省エネ」ボタン15aが押された場合、「炊き方」ボタン6aにより炊き方「高火力」は選択できないようになっている。
本第12実施形態においては、例えば、ユーザが省エネモードでしか炊飯を行いたくないと考えているときに、確実に省エネモードで炊飯することができる。このとき、ユーザは、炊飯メニューと炊飯条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルが省エネモードのものであるか否かを確認する必要がない。
《第13実施形態》
図30は、本発明の第13実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。本第13実施形態にかかる炊飯器が上記第7実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、さらに省エネモード選択部15Aを備えている点である。それ以外の点は、上記第7実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
省エネモード選択部15Aは、保温に要する総消費電力量が所定のしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能なものである。本第13実施形態において、制御部9は、省エネモード選択部15にて省エネモードが選択されたとき、省エネレベルをしきいレベルより低いレベルに変更する保温条件情報の選択ができないように保温条件選択部6Aに規制をかける。
図31は、本発明の第13実施形態にかかる炊飯器において、保温設定をする時の表示操作部の一例を示している。図31に示す「省エネ」ボタン15aは、省エネモード選択部15Aに相当する。例えば、上記省エネレベルのしきいレベルを星3つとして、「省エネ」ボタン15aが押された場合、「保温温度」ボタン6bにより保温温度「高温」は選択できないようになっている。
本第13実施形態においては、例えば、ユーザが省エネモードでしか保温を行いたくないと考えているときに、確実に省エネモードで保温することができる。このとき、ユーザは、保温メニューと保温条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルが省エネモードのものであるか否かを確認する必要がない。
《第14実施形態》
図32は、本発明の第14実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。本第13実施形態にかかる炊飯器が上記第9実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、さらに省エネモード選択部15を備えている点である。それ以外の点は、上記第9実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
省エネモード選択部15は、上記第12態様にて上述したように、炊飯に要する総消費電力量が所定のしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能なものである。本第14実施形態において、制御部9は、省エネモード選択部15にて省エネモードが選択されたとき、メニュー選択部5にて選択された炊飯メニューに基づいて、レベル情報記憶部13から対応する前記組み合わせのうち、省エネレベルがしきいレベルより低い前記組み合わせを除いて抽出する。表示部7は、制御部9が抽出した前記組み合わせを表示する。
本第14実施形態においては、例えば、ユーザが省エネモードでしか炊飯を行いたくないと考えているときに、確実に省エネモードで炊飯することができる。また、表示部7には、省エネレベルがしきいレベルより低い前記組み合わせを除いた前記組み合わせが表示されるので、ユーザの選択の負担が少なくてすむ。
《第15実施形態》
図33は、本発明の第15実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。本第15実施形態にかかる炊飯器が上記第11実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、さらに省エネモード選択部15Aを備えている点である。それ以外の点は、上記第11実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、主に相違点について以下に述べる。
省エネモード選択部15Aは、上記第13態様にて上述したように、保温に要する総消費電力量が所定のしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能なものである。本第15実施形態において、制御部9は、省エネモード選択部15にて省エネモードが選択されたとき、メニュー選択部5Aにて選択された保温メニューに基づいて、レベル情報記憶部13Aから対応する前記組み合わせのうち、省エネレベルがしきいレベルより低い前記組み合わせを除いて抽出する。表示部7は、制御部9が抽出した前記組み合わせを表示する。
本第15実施形態においては、例えば、ユーザが省エネモードでしか保温を行いたくないと考えているときに、確実に省エネモードで保温することができる。また、表示部7には、省エネレベルがしきいレベルより低い前記組み合わせを除いた前記組み合わせが表示されるので、ユーザの選択の負担が少なくてすむ。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、上記各実施形態においては、食味レベル(又は炊飯所要時間)と省エネレベルなどの情報を表示部7が視覚的に表示するようにしたが、音声にて報知するようにしてもよい。この場合、例えば、表示部7が表示する表示内容を音声にて報知する音声報知部(図示せず)をさらに備えるように構成すればよい。これにより、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、上記第1実施形態においては、炊飯条件選択部6として「炊き方」ボタン6aを一例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。炊飯条件選択部6は、メニュー選択部5にて選択可能な炊飯メニューに対応する炊飯条件情報の中からいずれか1つの炊飯条件情報を選択可能なものであればよい。ここで、「炊飯条件情報」とは、食味レベルと食エネレベルを変更する情報である。このような情報としては、上記第1実施形態で説明した「高火力」、「標準」、「省エネ」などの炊き方情報以外に、炊飯前に鍋1内に入れる水の量が挙げられる。鍋1内の水が多いと、その水を沸騰させるのに要する熱量も多くなるため省エネレベルは低下する。一方、鍋1内の水が少ないと、その水を沸騰させるのに要する熱量も少なくなるので省エネレベルは高くなるが、固いご飯ができやすくなるため食味レベルは低下する。このため、炊飯条件選択部6は、炊飯前に鍋1内に入れる水の量を選択する手段であってもよい。例えば、鍋1に複数の水位線を設け、ユーザが鍋1内に入れる水の量を調整することによって、炊飯条件情報が選択できるようにしてもよい。すなわち、炊飯条件選択部6は、鍋1に設けた複数の水位線であってもよい。この場合、例えば、実際に鍋1内に入れられた水の水位がどの水位線に位置するかを水量検知手段(例えば水位センサや重量センサ(図示せず))などで検知することによって、制御部9は炊飯条件情報を得ることができる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかる炊飯器は、実際に炊飯又は保温を開始する前に、選択した炊飯又は保温メニューと炊飯又は保温条件情報とにおける食味レベル又は炊飯所要時間と省エネレベルとを確認することができるので、複数の省エネレベルの中から所望の省エネレベルを選択できる炊飯器として有用である。
本発明の第1実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。 図1に示す炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「標準」に選択したときの表示操作部を示す図である。 図1に示す炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「省エネ」に選択したときの表示操作部を示す図である。 図1に示す炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「高火力」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第2施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「標準」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第2施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「省エネ」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第2施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「高火力」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「標準」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第3施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「省エネ」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第3施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「高火力」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第4実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「標準」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第4施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「省エネ」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第4施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「高火力」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第5実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。 図10に示す炊飯器において、機種情報入力時の表示操作部を示す図である。 図10に示す炊飯器のメニュー選択時の表示操作部を示す図である。 本発明の第6実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。 本発明の第6施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「標準」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第6施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「省エネ」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第6施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「高火力」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第7実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。 本発明の第7施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「標準」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第7施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「省エネ」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第7実施形態にかかる炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」、炊き方を「高火力」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第8実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。 本発明の第8実施形態にかかる炊飯器において、保温設定をする時の動作を示すフローチャートである。 図17に示す炊飯器において、保温メニューを「保温(12時間)」、保温温度を「高温」に選択したときの表示操作部を示す図である。 図17に示す炊飯器において、保温メニューを「保温(12時間)」、保温温度を「低温」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第9実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。 図21に示す炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。 図20に示す炊飯器において、炊飯メニューを「ふつう」に選択したときの表示操作部を示す図である。 本発明の第10実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の動作を示すフローチャートである。 本発明の第10実施形態にかかる炊飯器において、炊飯設定をする時の表示操作部の一例を示す図である。 本発明の第11実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。 図25に示す炊飯器において、保温設定をする時の動作を示すフローチャートである。 図25に示す炊飯器において、保温設定をする時の表示操作部の一例を示す図である。 本発明の第12実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。 図28に示す炊飯器において、炊飯設定をする時の表示操作部の一例を示している。 本発明の第13実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。 図30に示す炊飯器において、保温設定をする時の表示操作部の一例を示す図である。 本発明の第14実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。 本発明の第15実施形態にかかる炊飯器のブロック図である。
符号の説明
1 鍋
2 加熱装置
3 鍋温度検知部
4 計時部
5 メニュー選択部
5a メニューボタン
6 炊飯条件選択部
6a 炊き方ボタン
7 表示部
7a LCD
8 シーケンス記憶部
9 制御部
10 炊飯条件情報記憶部
11 機種情報入力部
11a 前機種情報ボタン
12 機種別レベル情報記憶部
13 レベル情報記憶部
14 レベル選択部
15 省エネモード選択部
15a 省エネボタン
101 炊飯開始入力部
101a 炊飯ボタン
102a 保温ボタン

Claims (23)

  1. 複数の炊飯メニューの中からいずれか1つの炊飯メニューを選択可能なメニュー選択部と、
    前記炊飯メニューに対応する食味レベルと省エネレベルを変更する情報である複数の炊飯条件情報の中からいずれか1つの炊飯条件情報を選択可能な炊飯条件選択部と、
    前記それぞれの炊飯メニューと前記それぞれの炊飯条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している炊飯条件情報記憶部と、
    前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記炊飯条件情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出する制御部と、
    前記制御部が抽出した前記食味レベルと省エネレベルを表示する表示部と、
    を備える、炊飯器。
  2. 炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
    前記鍋を加熱する加熱装置と、
    前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
    前記それぞれの炊飯メニューと前記それぞれの炊飯条件情報との組み合わせに対応する炊飯シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
    炊飯の開始を入力可能な炊飯開始入力部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記炊飯開始入力部にて炊飯の開始が入力されたとき、当該入力の直前に前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記シーケンス記憶部から対応する前記炊飯シーケンスを抽出し、当該抽出した炊飯シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度に基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、請求項1に記載の炊飯器。
  3. 複数の炊飯メニューの中からいずれか1つの炊飯メニューを選択可能な炊飯メニュー選択部と、
    前記炊飯メニューに対応する炊飯所要時間と省エネレベルを変更する情報である複数の炊飯条件情報の中からいずれか1つの炊飯条件情報を選択可能な炊飯条件選択部と、
    前記それぞれの炊飯メニューと前記それぞれの炊飯条件情報との組み合わせに対応する炊飯所要時間と省エネレベルを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している炊飯条件情報記憶部と、
    前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記炊飯条件情報記憶部から対応する前記炊飯所要時間と省エネレベルを抽出する制御部と、
    前記制御部が抽出した前記炊飯所要時間と省エネレベルを表示する表示部と、
    を備える、炊飯器。
  4. 炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
    前記鍋を加熱する加熱装置と、
    前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
    前記それぞれの炊飯メニューと前記それぞれの炊飯条件情報との組み合わせに対応する炊飯シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
    炊飯の開始を入力可能な炊飯開始入力部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記炊飯開始入力部にて炊飯の開始が入力されたとき、当該入力の直前に前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記シーケンス記憶部から対応する前記炊飯シーケンスを抽出し、当該抽出した炊飯シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度に基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、請求項3に記載の炊飯器。
  5. 複数の保温メニューの中からいずれか1つの保温メニューを選択可能なメニュー選択部と、
    前記保温メニューに対応する食味レベルと省エネレベルを変更する情報である複数の保温条件情報の中からいずれか1つの保温条件情報を選択可能な保温条件選択部と、
    前記それぞれの保温メニューと前記それぞれの保温条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶している保温条件情報記憶部と、
    前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューと前記保温条件選択部にて選択された前記保温条件情報とに基づいて、前記保温条件情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出する制御部と、
    前記制御部が抽出した前記食味レベルと省エネレベルを表示する表示部と、
    を備える、炊飯器。
  6. 炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
    前記鍋を加熱する加熱装置と、
    前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
    前記それぞれの保温メニューと前記それぞれの保温条件情報との組み合わせに対応する保温シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
    保温の開始を入力可能な保温開始入力部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記保温開始入力部にて保温の開始が入力されたとき、当該入力の直前に前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューと前記保温条件選択部にて選択された前記保温条件情報とに基づいて、前記シーケンス記憶部から対応する前記保温シーケンスを抽出し、当該抽出した保温シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度に基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、請求項5に記載の炊飯器。
  7. 複数の炊飯メニューの中からいずれか1つの炊飯メニューを選択可能なメニュー選択部と、
    前記各炊飯メニュー毎に、当該炊飯メニューにて実現可能な食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを複数組、当該炊飯メニューに関連付けて予め記憶しているレベル情報記憶部と、
    前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューに基づいて、前記レベル情報記憶部から対応する前記複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを抽出する制御部と、
    前記制御部が抽出した前記複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせをそれぞれ表示する表示部と、
    を備える、炊飯器。
  8. 炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
    前記鍋を加熱する加熱装置と、
    前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
    前記それぞれの食味レベルと省エネレベルとの組み合わせにそれぞれ対応する複数の炊飯シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
    前記表示部に表示された前記複数の食味レベルと省エネレベルとの組み合わせの中からいずれか1つの組み合わせを選択可能なレベル選択部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記レベル選択部にて選択された前記食味レベルと省エネレベルとの組み合わせに基づいて前記シーケンス記憶部から対応する炊飯シーケンスを抽出し、当該抽出した炊飯シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度とに基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、請求項7に記載の炊飯器。
  9. 複数の炊飯メニューの中からいずれか1つの炊飯メニューを選択可能なメニュー選択部と、
    前記各炊飯メニュー毎に、当該炊飯メニューにて実現可能な炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせを複数組、当該炊飯メニューに関連付けて予め記憶しているレベル情報記憶部と、
    前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューに基づいて、前記レベル情報記憶部から対応する前記複数の炊飯所要時間と前記省エネレベルとの組み合わせを抽出する制御部と、
    前記制御部が抽出した前記炊飯所要時間と前記省エネレベルとの組み合わせをそれぞれ表示する表示部と、
    を備える、炊飯器。
  10. 炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
    前記鍋を加熱する加熱装置と、
    前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
    前記それぞれの炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせにそれぞれ対応する複数の炊飯シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
    前記表示部に表示された前記複数の炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせの中からいずれか1つの組み合わせを選択可能なレベル選択部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記レベル選択部にて選択された前記炊飯所要時間と省エネレベルとの組み合わせに基づいて前記シーケンス記憶部から対応する炊飯シーケンスを抽出し、当該抽出した炊飯シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度とに基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、請求項9に記載の炊飯器。
  11. 複数の保温メニューの中からいずれか1つの保温メニューを選択可能なメニュー選択部と、
    前記各保温メニュー毎に、当該保温メニューにて実現可能な食味レベルと省エネレベルとの組み合わせを複数組、当該保温メニューに関連付けて予め記憶しているレベル情報記憶部と、
    前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューに基づいて、前記レベル情報記憶部から対応する前記複数の食味レベルと前記省エネレベルとの組み合わせを抽出する制御部と、
    前記制御部が抽出した前記食味レベルと前記省エネレベルとの組み合わせをそれぞれ表示する表示部と、
    を備える、炊飯器。
  12. 炊飯器本体の内部に収納される鍋と、
    前記鍋を加熱する加熱装置と、
    前記鍋の温度を検知する鍋温度検知部と、
    前記それぞれの食味レベルと省エネレベルとの組み合わせにそれぞれ対応する複数の保温シーケンスを、当該組み合わせに関連付けて予め記憶しているシーケンス記憶部と、
    前記表示部に表示された前記複数の食味レベルと前記省エネレベルとの組み合わせの中からいずれか1つの組み合わせを選択可能なレベル選択部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記レベル選択部にて選択された前記食味レベルと省エネレベルとの組み合わせに基づいて前記シーケンス記憶部から対応する保温シーケンスを抽出し、当該抽出した保温シーケンスと前記鍋温度検知部が検知した前記鍋の温度とに基づいて前記加熱装置の鍋加熱動作を制御する、請求項11に記載の炊飯器。
  13. 前記表示部は、前記省エネレベルを、総消費電力量、電気料金、又はCO排出量の少なくともいずれか1つに換算して表示する、請求項1〜12のいずれか1つに記載の炊飯器。
  14. 前記表示部が表示する表示内容を音声にて報知する音声報知部をさらに備える、請求項1〜12のいずれか1つに記載の炊飯器。
  15. 前記炊飯条件選択部は、前記鍋に設けた複数の水位線を含む、請求項1〜12のいずれか1つに記載の炊飯器。
  16. 前記表示部が前記組み合わせを表示する順序を並べ替え入力可能な表示順序入力部をさらに備える、請求項7〜12のいずれか1つに記載の炊飯器。
  17. 炊飯に要する総消費電力量がしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能な省エネモード選択部をさらに有し、
    前記制御部は、前記省エネモード選択部にて前記省エネモードが選択されたとき、前記省エネレベルをしきいレベルより低いレベルに変更する炊飯条件情報の選択ができないように前記炊飯条件選択部に規制をかける、請求項1〜4のいずれか1つに記載の炊飯器。
  18. 保温に要する総消費電力量がしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能な省エネモード選択部をさらに有し、
    前記制御部は、前記省エネモード選択部にて前記省エネモードが選択されたとき、前記省エネレベルをしきいレベルより低いレベルに変更する保温条件情報の選択ができないように前記保温条件選択部に規制をかける、請求項5又は6に記載の炊飯器。
  19. 炊飯に要する総消費電力量がしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能な省エネモード選択部をさらに有し、
    前記制御部は、前記省エネモード選択部にて前記省エネモードが選択されたとき、前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューに基づいて、前記レベル情報記憶部から対応する前記組み合わせのうち、前記省エネレベルがしきいレベルより低い前記組み合わせを除いて抽出する、請求項7〜10のいずれか1つに記載の炊飯器。
  20. 保温に要する総消費電力量がしきい値よりも少ない省エネモードを選択可能な省エネモード選択部をさらに有し、
    前記制御部は、前記省エネモード選択部にて前記省エネモードが選択されたとき、前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューに基づいて、前記レベル情報記憶部から対応する前記組み合わせのうち、前記省エネレベルがしきいレベルより低い前記組み合わせを除いて抽出する、請求項11又は12に記載の炊飯器。
  21. 前記炊飯器とは異なる複数の炊飯器の機種の情報の中からいずれか1つの機種の情報を入力可能な機種情報入力部と、
    前記機種情報入力部にて入力可能な前記各機種毎に、当該機種にて実現可能な前記炊飯メニューと前記炊飯条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを、当該機種に関連付けて予め記憶している機種別レベル情報記憶部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報と前記機種情報入力部にて入力された前記機種の情報とに基づいて、前記機種別レベル情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出するとともに、前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記炊飯条件情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出し、
    前記表示部は、前記制御部が前記機種別レベル情報記憶部から抽出した前記食味レベルと省エネレベルと、前記制御部が前記炊飯条件情報記憶部から抽出した前記食味レベルと省エネレベルと、を表示する、請求項1又は2に記載の炊飯器。
  22. 前記炊飯器とは異なる複数の炊飯器の機種の情報の中からいずれか1つの機種の情報を入力可能な機種情報入力部と、
    前記機種情報入力部にて入力可能な前記各機種毎に、当該機種にて実現可能な前記炊飯メニューと前記炊飯条件情報との組み合わせに対応する炊飯所要時間と省エネレベルを、当該機種に関連付けて予め記憶している機種別レベル情報記憶部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報と前記機種情報入力部にて入力された前記機種の情報とに基づいて、前記機種別レベル情報記憶部から対応する前記炊飯所要時間と省エネレベルを抽出するとともに、前記メニュー選択部にて選択された前記炊飯メニューと前記炊飯条件選択部にて選択された前記炊飯条件情報とに基づいて、前記炊飯条件情報記憶部から対応する前記炊飯所要時間と省エネレベルを抽出し、
    前記表示部は、前記制御部が前記機種別レベル情報記憶部から抽出した前記炊飯所要時間と省エネレベルと、前記制御部が前記炊飯条件情報記憶部から抽出した前記炊飯所要時間と省エネレベルと、を表示する、請求項3又は4に記載の炊飯器。
  23. 前記炊飯器とは異なる複数の炊飯器の機種の情報の中からいずれか1つの機種の情報を入力可能な機種情報入力部と、
    前記機種情報入力部にて入力可能な前記各機種毎に、当該機種にて実現可能な前記保温メニューと前記保温条件情報との組み合わせに対応する食味レベルと省エネレベルを、当該機種に関連付けて予め記憶している機種別レベル情報記憶部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューと前記保温条件選択部にて選択された前記保温条件情報と前記機種情報入力部にて入力された前記機種の情報とに基づいて、前記機種別レベル情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出するとともに、前記メニュー選択部にて選択された前記保温メニューと前記保温条件選択部にて選択された前記保温条件情報とに基づいて、前記保温条件情報記憶部から対応する前記食味レベルと省エネレベルを抽出し、
    前記表示部は、前記制御部が前記機種別レベル情報記憶部から抽出した前記食味レベルと省エネレベルと、前記制御部が前記保温条件情報記憶部から抽出した前記食味レベルと省エネレベルと、を表示する、請求項5又は6に記載の炊飯器。
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