JP5214982B2 - 検査装置 - Google Patents
検査装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5214982B2 JP5214982B2 JP2008007362A JP2008007362A JP5214982B2 JP 5214982 B2 JP5214982 B2 JP 5214982B2 JP 2008007362 A JP2008007362 A JP 2008007362A JP 2008007362 A JP2008007362 A JP 2008007362A JP 5214982 B2 JP5214982 B2 JP 5214982B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic field
- reagent
- inspection apparatus
- reaction container
- sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Description
反応容器が移動する移動路と、この移動路の導入位置に位置する前記反応容器内に検体及び検査試薬を導入する導入手段と、前記移動路の除去位置に位置する前記反応容器内の物体を除去する除去手段と、前記移動路の磁場エリアに設けられ磁場を形成する磁場形成手段と、を備え、
前記磁場エリアは、前記導入位置の下流であり且つ前記除去位置の近傍を除くエリアである検査装置。
[2]前記磁場形成手段は、前記移動路に固着されている[1]記載の検査装置。
[3]前記磁場形成手段は、前記磁場エリア内で、互いに所定間隔をあけて設けられている[1]又は[2]記載の検査装置。
[4]前記所定間隔をあけて隣接する磁場形成手段は、互いに同一の磁極配置を有する[3]記載の検査装置。
[5]前記移動路は、前記導入位置及び前記除去位置を含む循環路を形成し、
前記磁場エリアは、前記循環路の前記除去位置の近傍を除く略すべてのエリアである[1]から[4]いずれか記載の検査装置。
[6]前記除去位置の両側に位置する前記磁場形成手段は、互いに反対の磁極配置を有する[5]記載の検査装置。
[7]前記移動路の検出位置に位置する前記反応容器に光を発射し、前記反応容器を透過した光を検出する発射検出手段を更に備え、
前記磁場形成手段は、光路を更に除くエリアに設けられている[1]から[6]いずれか記載の検査装置。
[7]前記磁場形成手段は、前記光路よりも下方に位置する[7]記載の検査装置。
[8]前記磁場形成手段は、前記光路と略同じ高さに位置する[7]記載の検査装置。
[10]前記発射検出手段は、各反応容器について複数回の検出を行う[7]から[9]いずれか記載の検査装置。
図4は、本発明の第1実施形態に係る検査装置10の概略構成図である。検査装置10は、反応装置20、検体導入系30、第1試薬導入系40、除去手段としての洗浄機構50、発射検出手段としての透過光測定系60、反応器具70、及び磁場形成手段としての磁石80を備える。以下、各構成について詳細に説明する。
以上の検査装置10の動作を、図10を参照しながら説明する。
以上の検査装置10で好ましく使用できる第1の試薬は、凝集性物質と親和性物質とが結合した結合物を含有する。各成分について説明する。
本発明で用いられる凝集性物質は、熱応答性ポリマーを含有するところ、この熱応答性ポリマーは、外的な刺激に応答して構造変化を起こし、凝集及び分散を調整できるポリマーである。
親和性物質は、例えば、検出対象の異なる抗原決定基を認識するモノクローナル抗体であってよい。ここで用いる抗体は、いかなるタイプの免疫グロブリン分子であってもよく、Fab等の抗原結合部位を有する免疫グロブリン分子断片であってもよい。また、抗体は、モノクローナル抗体でもポリクローナル抗体でもよい。
結合物は、凝集性物質と親和性物質とを結合することによって作製する。この結合方法は、特に限定されないが、例えば、凝集性物質側(例えば熱応答性ポリマー部分)及び親和性物質(例えば、抗体)側の双方に、互いに親和性の物質(例えば、アビジン及びビオチン、グルタチオン及びグルタチオンSトランスフェラーゼ)を結合させ、これら物質を介して凝集性物質及び親和性物質を結合させる。
本発明の第1実施形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
ここで、反応容器71は所定温度の流体中に浸されているので、第1試薬に含まれる熱応答性ポリマー2が凝集する温度へと反応容器71内の混合物が変温され、検出対象4の存在量に依存して凝集塊6が徐々に発生する。かかる凝集塊6は、磁性粒子9を多量に含有するため、磁力の影響で混合物から分離される。この結果、混合物の濁度が経時的に低下するため、かかる濁度変動に基づく透過光量の変化を測光部61で検出することで、検出対象を高感度に定量できる。
透過光量の測定後、反応容器71が除去位置235に移動すると、洗浄機構50が反応容器71内の物体の除去を行う。除去位置235には磁石80が設けられていないので、除去位置235に位置する反応容器71内の物体に付加される磁力は軽減されている。これにより、反応容器71への凝集塊6の付着が緩和されるため、凝集塊6は洗浄機構50により反応容器71から容易に除去される。よって、反応容器71の洗浄を効率化できる。
しかし、本実施形態では移動路23を円環状の循環路としたので、回転テーブル25を概ね一方向に適宜回転するだけで、反応容器71を移動路23内の任意の位置へと移動できる。これにより、測定の全工程に費やされる時間を短縮できるし、回転テーブル25の駆動制御を簡略化できる。かかる効果は、透過光量の測定を複数回行う場合には特に有効である。
図11は、本発明の第2実施形態に係る検査装置10Aを構成する磁石80Aを示す図である。本実施形態は、磁石80Aの構造において第1実施形態と異なる。
本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態に加え、以下のような作用効果が得られる。
図12は、本発明の第3実施形態に係る検査装置10Bを構成する磁石80Bを示す図である。図13は図12のXIII−XIII線断面図であり、図14は図12のXIV−XIV線断面図である。本実施形態は、磁石80Bの配置において第1実施形態と異なる。
本発明の第3実施形態によれば、第1実施形態に加え、以下のような作用効果が得られる。
図16は、本発明の第4実施形態に係る検査装置10Cの概略構成図である。図17は、図16の検査装置10Cを構成する部材の位置関係を示す図である。本実施形態は、試薬導入系40Cの構成において前記実施形態と異なる。
第2試薬チューブ47’内に収容される第2の試薬は、第2の結合物を含有する。この第2の結合物は、有電荷又は親水性の第2の物質と検出対象に対する第2の親和性物質とが結合したものである。各成分について説明する。
有電荷の第2の物質は、例えば電荷を有する高分子化合物であり、ポリアニオン又はポリカチオンであることが好ましい。ポリアニオンとは複数のアニオン基を有する物質を意味し、ポリカチオンとは複数のカチオン基を有する物質を意味する。ポリアニオンの例として、DNA及びRNA等の核酸が挙げられる。これらの核酸は、核酸骨恪に沿って複数個のホスホジエステル基が存在することにより、ポリアニオンの性質を有する。また、ポリアニオンには、多数のカルボン酸官能基を含むポリペプチド(グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸からなるポリペプチド)、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、及びアクリル酸やメタクリル酸を重合成分として含有するポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒアルロン酸、及びヘパリン等の多糖等も含まれる。一方、ポリカチオンの例としては、ポリリジン、ポリアルギニン、ポリオルニチン、ポリアルキルアミン、ポリエチレンイミンやポリプロピルエチレンイミン等が挙げられる。なお、ポリアニオン(カルボキシル基)やポリカチオン(アミノ基)の官能基数は、25個以上が好ましい。
第2の親和性物質は、第1の親和性物質とは異なる部位において、第1の親和性物質と同時に検出対象に結合できるものである。第1の親和性物質及び第2の親和性物質は、例えば、検出対象の異なる抗原決定基を認識するモノクローナル抗体であってよい。
第2の結合物は、第2の物質と第2の親和性物質とを直接又は間接に結合することによって作製する。特に限定されないが、例えば、第2の物質側及び第2の親和性物質(例えば、第2の抗体)側の双方に、互いに親和性の物質(例えば、アビジン及びビオチン、グルタチオン及びグルタチオンSトランスフェラーゼ)を結合させ、これら物質を介して第2の物質及び第2の親和性物質を間接的に結合させる。
本発明の第4実施形態によれば、第1実施形態に加え、以下のような作用効果が得られる。
また、凝集阻害は、第2の物質91の有電荷部分又は親水性部分に依存し、検出対象種への依存の程度が大幅に低下する。このため、あらゆる検出対象の検出又は定量を行うことができ、確実性及び汎用性を向上できる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
20 反応装置
23 移動路
231 検体導入位置(導入位置)
233 第1試薬導入位置(導入位置)
235 除去位置
237 検出位置
30 検体導入系(導入手段)
40 第1試薬導入系(導入手段)
40’ 第2試薬導入系(導入手段)
50 洗浄機構(洗浄手段)
60 透過光測定系(発射検出手段)
71 反応容器
80、80A、80B 磁石(磁場形成手段)
Claims (9)
- 検体を検査する検査装置であって、
反応容器が移動する移動路と、この移動路の導入位置に位置する前記反応容器内に検体及び検査試薬を導入する導入手段と、前記移動路の除去位置に位置する前記反応容器内の物体を除去する除去手段と、前記移動路に磁場を形成する磁場形成手段と、を備え、
前記移動路は、前記導入位置及び前記除去位置を含む循環路を形成し、
前記磁場形成手段は、前記導入位置の下流であり且つ前記循環路の前記除去位置及びその近傍を除く略すべての位置に設けられている検査装置。 - 前記磁場形成手段は、前記移動路に固着されている請求項1記載の検査装置。
- 前記磁場形成手段は、前記導入位置の下流であり且つ前記循環路の前記除去位置及びその近傍を除くエリア内で、互いに所定間隔をあけて設けられている請求項1又は2記載の検査装置。
- 前記所定間隔をあけて隣接する磁場形成手段は、互いに同一の磁極配置を有する請求項3記載の検査装置。
- 前記除去位置の両側に位置する前記磁場形成手段は、互いに反対の磁極配置を有する請求項1から4いずれか記載の検査装置。
- 前記移動路の検出位置に位置する前記反応容器に光を発射し、前記反応容器を透過した光を検出する発射検出手段を更に備え、
前記磁場形成手段は、光路を塞ぐ位置を除いて設けられている請求項1から5いずれか記載の検査装置。 - 前記磁場形成手段は、前記光路よりも下方に位置する請求項6記載の検査装置。
- 前記磁場形成手段は、前記光路と略同じ高さに位置する請求項6記載の検査装置。
- 前記発射検出手段は、各反応容器について複数回の検出を行う請求項6から8いずれか記載の検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008007362A JP5214982B2 (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008007362A JP5214982B2 (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009168636A JP2009168636A (ja) | 2009-07-30 |
JP5214982B2 true JP5214982B2 (ja) | 2013-06-19 |
Family
ID=40969970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008007362A Expired - Fee Related JP5214982B2 (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5214982B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2397859B1 (en) * | 2010-06-15 | 2020-02-05 | F. Hoffmann-La Roche AG | Optical surveillance of mixing and separation |
CN102279275B (zh) * | 2011-06-22 | 2013-04-17 | 深圳市国赛生物技术有限公司 | 一种磁性搅拌、清洗和分离的一体化装置 |
JP5879189B2 (ja) * | 2012-04-26 | 2016-03-08 | 株式会社日立製作所 | 交流磁場を用いた磁気的免疫検査方法及び検査装置 |
JP6207933B2 (ja) * | 2012-08-31 | 2017-10-04 | 東芝メディカルシステムズ株式会社 | 検体検査装置 |
JP6143480B2 (ja) * | 2013-01-31 | 2017-06-07 | 東芝メディカルシステムズ株式会社 | 自動分析装置 |
JP6381978B2 (ja) * | 2013-07-05 | 2018-08-29 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 自動分析装置 |
JP6407532B2 (ja) * | 2014-01-31 | 2018-10-17 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 自動分析装置 |
US10006857B2 (en) | 2015-01-26 | 2018-06-26 | Bacterioscan Ltd. | Laser-scatter measurement instrument having carousel-based fluid sample arrangement |
WO2019229276A1 (es) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | Pragmatic Diagnostics, S.L. | Método optomagnetoforético para la detección de sustancias biológicas y químicas |
JP6756791B2 (ja) * | 2018-09-25 | 2020-09-16 | 株式会社タウンズ | タンパク質検出装置およびタンパク質検出方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62133356A (ja) * | 1985-12-06 | 1987-06-16 | Nitsuteku:Kk | Eia自動分析装置 |
JPH04271823A (ja) * | 1991-02-26 | 1992-09-28 | Kyoto Daiichi Kagaku:Kk | セル内液体の撹拌装置 |
JP3055373B2 (ja) * | 1993-09-29 | 2000-06-26 | 株式会社日立製作所 | 液体試料分析装置 |
JPH08178931A (ja) * | 1994-12-22 | 1996-07-12 | Toshiba Corp | 自動分析装置 |
JP4043132B2 (ja) * | 1998-03-19 | 2008-02-06 | オリンパス株式会社 | 自動分析装置 |
-
2008
- 2008-01-16 JP JP2008007362A patent/JP5214982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009168636A (ja) | 2009-07-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5214982B2 (ja) | 検査装置 | |
JP5276980B2 (ja) | 検出対象の検出、定量用キット、及び検出、定量方法 | |
JP5193228B2 (ja) | 検出対象の検出方法及び定量方法 | |
US20190170758A1 (en) | Method of detection with a fluorescent labeling particle | |
WO2010137532A1 (ja) | 検出対象の検出方法及び定量方法 | |
JP5184554B2 (ja) | 検出対象の検出方法及び定量方法 | |
JP2011142301A (ja) | 磁性微粒子およびその製造方法 | |
US10203326B2 (en) | Method of detecting target substance | |
JP2007263935A (ja) | 磁性マーカー及びその製造方法 | |
JP2009162532A (ja) | 検出対象の検出方法及び定量方法 | |
JP5184072B2 (ja) | 検出対象の検出方法及び定量方法 | |
JP5844825B2 (ja) | 検出対象の検出及び定量のための方法及びキット | |
US20190011442A1 (en) | Method for detecting substance of interest, method for quantifying substance of interest, kit, and method for preparing reagent | |
JP6282819B2 (ja) | 検出対象を検出又は定量するためのキット、及び方法 | |
RU2283496C2 (ru) | Способ регистрации макромолекул при проведении протеомных исследований и биочип, используемый при их регистрации | |
WO2017090721A1 (ja) | 検体中の検出対象を定量する方法 | |
JP2016006405A (ja) | 検出対象の検出方法及び定量方法、キット、並びに試薬の調製方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120508 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121204 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5214982 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |