JP5214173B2 - 内燃機関用潤滑油組成物 - Google Patents

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本発明は、内燃機関用潤滑油組成物、特には、高温デポジット性能が良好で、かつ低摩擦特性に優れた長寿命省燃費型の内燃機関用潤滑油組成物に関するものである。
近年、地球温暖化防止のために自動車の燃費を向上させ、CO2の排出を抑制する要求が非常に高まっている。自動車の燃費を向上させるにはエンジンの効率化が重要であり、ガソリンエンジンにおいてはリーンバーン化や直噴化、ターボチャージャの技術が採用されている。一方、エンジンの摩擦を低減することも燃費向上に貢献できることから、摺動部品への低摩擦材料の使用や省燃費型エンジン油の採用が図られている。
省燃費型エンジン油を製造するには、SAE(米国自動車技術会)J300に規定されている粘度分類で5W−20や0W−20となるように低粘度化を図ると共に、摩擦を低下させる添加剤(摩擦調整剤、以下FMと称することもある)としてモリブデンジチオカーバメイト(MoDTC)などの有機モリブデン系FMを配合することが有効であることが知られている(非特許文献1及び特許文献1参照)。
一方、リーンバーンエンジンや直噴エンジンは、従来のエンジンに比較して高効率であるため燃焼温度も上昇する傾向にあり、ピストン等がより高温にさらされる。また、ターボチャージャは、空気を圧縮して強制的にシリンダ内に供給することで、同一排気量の無過給エンジンに比べて、エンジンの出力を増大することが出来るが、常に高温にさらされている。そのため、エンジン油の高温デポジット性能も向上させる必要がある。すなわち、今後の省燃費型エンジン油には、従来に比較して高温デポジット性能により優れることが求められる。
K. Hoshino et al、Fuel Efficiency of SAE 5W-20 Friction Modified Gasoline Engine Oil、SAE Technical Paper 982506(1998) 特開平10−17883号公報
上記状況に鑑み、本発明は、高温デポジット性能に優れ、さらに、省燃費性に優れたエンジン油を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意研究を進めた結果、鉱油及び/又は合成系基油に、特定量のアルカリ土類金属系清浄剤と共に、特定量のジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)と特定量のモリブデンジチオカーバメイト(MoDTC)を特定の割合で配合した潤滑油組成物が、良好な高温デポジット性能を有する省燃費型エンジン油として有用であることを見出した。本発明はかかる知見に基づきなされたものである。
すなわち、本発明は、鉱油及び/又は合成系基油に、アルカリ土類金属スルホネートであるアルカリ土類金属系清浄剤を金属分で0.12〜0.24質量%、少なくともジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)を含むP系添加剤をリン(P)分で0.005〜0.07質量%及びモリブデンジチオカーバメイト(MoDTC)をモリブデン(Mo)分で0.045〜0.075質量%配合してなり、前記P系添加剤のP分と前記MoDTCのMo分が下記の式(1):
0.5×P+Mo≦0.075 (1)
[式中、Pは潤滑油組成物中のP系添加剤のP分の割合(質量%)を示し、Moは潤滑油組成物中のMoDTCのMo分の割合(質量%)を示す]で表す条件を満たすことを特徴とする内燃機関用潤滑油組成物である。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物は、前記のような構成としたことから、高温デポジット性能に優れ、長い期間使用してもデポジット堆積量が少なく、長期間低摩擦を持続させるといった格別な効果を奏する長寿命省燃費型エンジン油である。したがって、内燃機関、特にリーンバーンや直噴といったガソリンエンジン機関やターボチャージャに好適に用いることができ、燃費が向上するという格別の効果を発揮する。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物の基油としては、鉱油、合成系基油、及びその混合物のいずれも使用できる。該基油の100℃での動粘度は、3.5〜5.0mm2/s、特には4.0〜4.5mm2/sの範囲が好ましい。また、該基油の粘度指数は、110〜160、特には120〜140の範囲が好ましい。なお、鉱油としては、粘度指数が120以上の高粘度指数潤滑油基油が望ましい。粘度指数が120以上の高粘度指数潤滑油基油は、ワックスの水素異性化或いは重質油の水素化分解で得られた生成油を溶剤脱ロウ又は水素化脱ロウすることにより得ることができる。これらの製法の一例について、次により具体的に述べる。
ワックスの水素異性化は、沸点範囲が300〜600℃で、炭素数が20〜70の範囲にあるワックスを原料として、水素異性化触媒と、水素分圧5〜14MPaの水素存在下、300〜450℃の温度、0.1〜2hr-1のLHSV(液空間速度)で接触させることによって行うことができる。このとき、直鎖状のパラフィンの転化率が80%以上、軽質留分への転化率が40%以下となるようにすることが好ましい。なお、原料のワックスとしては、例えば、鉱油系潤滑油の溶剤脱ロウ工程で得られるスラックワックスや、炭化水素ガス等から液体燃料を合成するフィッシャー・トロプシュ合成で得られるワックス等が挙げられる。また、水素異性化触媒としては、例えば、アルミナ、或いはシリカ−アルミナ担体上にニッケル、コバルト等の8族金属、及びモリブデン、タングステン等の6A族金属の1種以上を担持した触媒や、ゼオライト触媒もしくはゼオライト含有担体に白金等を担持した触媒が挙げられる。
一方、水素化分解は、必要により水素化脱硫及び脱窒素を行った沸点が300〜600℃の範囲の常圧留出油、減圧留出油又はブライトストックを、水素化分解触媒と、水素分圧7〜14MPaの水素存在下、350〜450℃の温度、0.1〜2hr-1のLHSV(液空間速度)で接触させて行うことができる。このとき、分解率(生成物に占める360℃以上の留分の減少した質量%)が40〜90%となるようにすることが好ましい。なお、水素化分解触媒としては、例えば、シリカ−アルミナ担体上にニッケル、コバルト等の8族金属の1種以上、及びモリブデン、タングステン等の6A族金属の1種以上を担持した触媒を挙げることができる。
上記方法で得られる水素異性化生成油又は水素化分解生成油から軽質留分を留去して潤滑油留分を得ることができるが、この留分は、このままでは一般に流動点や粘度が高く、また粘度指数が十分に高くない。そのため、該留分に対して脱ロウ処理を行い、ワックス分を除去することで、n−d−M環分析による%CPが80以上で、流動点が−10℃以下で、粘度指数が120以上の潤滑油基油を得ることができる。
上記ワックス分の除去を溶剤脱ロウ処理で行う場合、上記の軽質留分の留去に際して精密蒸留装置を用いて蒸留分離し、あらかじめガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃以上491℃未満の留分が70質量%以上になるようにカットすることが、溶剤脱ロウ処理をより効率的に行うために好ましい。この溶剤脱ロウ処理は、脱ロウ溶剤として、例えば、メチルエチルケトン/トルエン(容量比1/1)を用い、溶剤/油比2/1〜4/1の範囲で、−15〜−40℃の温度で行うことが好ましい。
一方、上記ワックス分の除去を水素化脱ロウ法で行う場合は、軽質留分の留去は水素化脱ロウに支障とならない程度とし、水素化脱ロウ後に、精密蒸留装置を用いて蒸留分離してガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃以上491℃未満の留分が70質量%以上になるようにカットすることが、効率的で好ましい。この水素化脱ロウは、ゼオライト触媒と、水素分圧3〜15MPaの水素存在下、320〜430℃の温度、0.2〜4hr-1のLHSV(液空間速度)で接触させ、最終的な潤滑油基油における流動点が−10℃以下となるようにすることが好ましい。
以上のような方法で、粘度指数120以上の潤滑油基油を得ることができるが、所望により、さらに溶剤精製或いは水素化精製を行うことができる。
また、合成系基油としては、α−オレフィンのオリゴマー、アジピン酸等の二塩基酸と一価アルコールから合成されるジエステル、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールと一塩基酸とから合成されるポリオールエステル、及びこれらの混合物等が挙げられる。さらに、鉱油と合成系基油を適宜組み合わせた混合油も、本発明の内燃機関用潤滑油組成物の基油として用いることができる。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物に使用されるジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)としては、下記の一般式(2):
Figure 0005214173
で表される化合物が挙げられる。
上記一般式(2)において、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して炭素数1〜24の炭化水素基を示す。これら炭化水素基は、炭素数1〜24の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基、炭素数3〜24の直鎖状若しくは分枝状のアルケニル基又は直鎖状若しくは分枝状のアルキルシクロアルキル基、炭素数6〜18のアリール基又は直鎖状若しくは分枝状のアルキルアリール基である。また、アルキル基やアルケニル基は、第1級、第2級及び第3級のいずれであってもよい。
少なくともZnDTPを含むP系添加剤の含有量は、内燃機関用潤滑油組成物の全質量に対して、P系化合物に含まれるリン(P)元素質量で0.005〜0.07質量%であり、0.005〜0.05質量%の範囲が好ましい。なお、本発明の内燃機関用潤滑油組成物は、ZnDTP以外のP系添加剤を実質的に含まず、ZnDTP以外のP系添加剤の含有量は、好ましくは0.002質量%以下、より好ましくは含まないことである。なお、P系添加剤とは、リン元素を含む化合物からなる添加剤である。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物に使用されるモリブデンジチオカーバメイト(MoDTC)は、下記の一般式(3):
Figure 0005214173
で表される。
上記一般式(3)において、R5、R6、R7及びR8は、炭素数4〜18の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を表し、Xは、酸素原子又は硫黄原子を表し、その酸素原子と硫黄原子との比は1/3〜3/1である。R5〜R8は、好ましくはアルキル基、特に好ましくは炭素数8〜14の分岐状のアルキル基であり、R5〜R8として、具体的には、ブチル基、2−エチルヘキシル基、イソトリデシル基、ステアリル基等が挙げられる。なお、1分子中に存在する4個のR5〜R8は、同一であっても、異なっていてもよい。また、本発明の内燃機関用潤滑油組成物には、R5〜R8の異なるMoDTCを2種以上混合して用いることもできる。
MoDTCの含有量は、内燃機関用潤滑油組成物の全質量に対して、MoDTCに含まれるモリブデン(Mo)元素質量0.045〜0.075質量%の範囲である
少なくともZnDTPを含むP系化合物及びMoDTCは、P系化合物をP分で0.005〜0.07質量%、好ましくは0.005〜0.05質量%、MoDTCをMo分0.045〜0.075質量%かつ0.5×P+Mo≦0.075の範囲内となるように配合される。0.5×P+Moの値が0.075より大きい場合、目標とする高温デポジット性能が得られず、例えばTEOST 33C試験のデポジット質量が42mg以下とならない。また、上記P系化合物の含有量がP分で0.005質量%未満では、目標とする摩耗防止性能が得られず、0.07質量%を超えると、排気触媒に与える被毒の影響が大きくなる。一方、上記MoDTCの含有量Mo分で0.03質量%未満では、目標とする省燃費性能が得られず、0.075質量%を超えると、目標とする高温デポジット性能を得ることが出来ない。なお、MoDTCの含有量がMo分で0.045質量%以上であれば、省燃費性能の高い持続性を得ることが出来る。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物は、清浄性の点から、アルカリ土類金属スルホネートであるアルカリ土類金属系清浄剤を含有する
上記アルカリ土類金属スルホネートとしては、好ましくは分子量300〜1,500、特に好ましくは400〜700のアルキル芳香族スルホン酸のアルカリ土類金属塩、好ましくはマグネシウム塩及び/又はカルシウム塩、特に好ましくはカルシウム塩が用いられる。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物におけるアルカリ土類金属スルホネートである金属系清浄剤の含有量は内燃機関用潤滑油組成物の全質量に対して、金属分で0.12〜0.24質量%の範囲であり、0.15〜0.2質量%の範囲好ましい。上記金属系清浄剤の含有量が金属分で0.12質量%未満では、目標とする清浄性は得られず、0.24質量%を超えると、灰分の燃焼室内への堆積が懸念されるため好ましくない。
また、本発明の内燃機関用潤滑油組成物は、清浄性及びスラッジ分散性の点から、無灰分散剤を含有することが好ましい。無灰分散剤としては、ポリオレフィンから誘導されるアルケニルコハク酸イミド、アルキルコハク酸イミド及びそれらの誘導体が挙げられる。代表的なコハク酸イミドは、高分子量のアルケニル基又はアルキル基で置換されたコハク酸無水物と、1分子当たり平均4〜10個(好ましくは5〜7個)の窒素原子を含むポリアルキレンポリアミンとの反応により得ることができる。高分子量のアルケニル基又はアルキル基としては、数平均分子量が700〜5000のポリイソブテニル基、特には数平均分子量が900〜3000のポリイソブテニル基が好ましい。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物に使用されるポリブテニルコハク酸イミドとしては、下記の一般式(8)又は(9):
Figure 0005214173
Figure 0005214173
で表される化合物が挙げられる。
上記一般式(8)及び(9)において、PIBはポリブテニル基を示し、高純度イソブテンあるいは1−ブテンとイソブテンの混合物をフッ化ホウ素系触媒あるいは塩化アルミニウム系触媒で重合させて得られるポリブテンから得られるものであり、ポリブテン末端にビニリデン構造を有するものが通常5〜100mol%含有される。また、nはスラッジ抑制効果に優れる点から2〜5の整数、特には3〜4の整数であることが好ましい。
また、ポリブテニルコハク酸イミドの誘導体としては、上記式(8)又は(9)で表される化合物に、ホウ酸等のホウ素化合物や、アルコール、アルデヒド、ケトン、アルキルフェノール、環状カーボネート、有機酸等の含酸素有機化合物を作用させて、残存するアミノ基及び/又はイミノ基の一部又は全部を中和又はアミド化した、いわゆる変性コハク酸イミドを用いることが出来る。特に、ホウ酸等のホウ素化合物との反応で得られるホウ素含有アルケニル(もしくはアルキル)コハク酸イミドは、熱・酸化安定性の面で有利である。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物における無灰分散剤の含有量は任意であるが、内燃機関用潤滑油組成物の全質量に対して0.5〜15質量%の範囲が好ましい。
本発明の内燃機関用潤滑油組成物には、上述したZnDTP、MoDTC、金属系清浄剤及び無灰分散剤の他に、所望により、無灰系の酸化防止剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、金属不活性化剤、防錆剤や消泡剤等の添加剤を添加することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
基油としては、重質油の水素化分解で得られた生成油を水素化脱ロウすることで得られた鉱油系基油[動粘度:19.9mm2/s(40℃)、4.26mm2/s(100℃)、粘度指数121]を用いた。
前記基油に、MoDTC、ZnDTP及びその他添加剤を表1に示す割合で配合して、実施例1〜2及び比較例1〜5の内燃機関用潤滑油組成物(エンジン油)を調製した。また、0.5×P+Moの値を表1に併せて示す。なお、アルカリ土類金属系清浄剤としては、カルシウムスルホネートを、ZnDTPとしては、上記一般式(2)で表わされ、R1、R2、R3及びR4がオクチル基である化合物とR1、R2、R3及びR4がブチル基およびペンチル基である化合物とを、MoDTCとしては、上記一般式(3)で表わされ、R5、R6、R7及びR8が2−エチルヘキシル基であり、Xにおける酸素原子と硫黄原子との比(O/S)が1/1の化合物を使用した。また、その他添加剤は、アルケニルコハク酸イミド、粘度指数向上剤、流動点降下剤及び消泡剤からなる添加剤混合物であり、実施例及び比較例全部に共通して同じ添加量で添加した。
Figure 0005214173
表1の実施例及び比較例のエンジン油それぞれについて、TEOST 33C試験を実施して、エンジン油性能を評価した。TEOST 33C試験は、高温デポジット性能をデポジット質量で評価する項目であり、エンジン油規格であるILSAC GF−2規格では、合格基準として60mg以下が規定されている。上記それぞれの供試エンジン油について、ASTM D6335に準拠してデポジット質量を求めた。また、供試エンジン油の摩耗防止性能をシェル四球摩耗試験で評価し、良好な場合を○とし、不良な場合を×とした。更に、供試エンジン油の省燃費性をSRV摩擦試験で評価し、特に良好な場合を◎とし、良好な場合を○とし、不良な場合を×とした。これらの結果を表2に示す。
Figure 0005214173
以上の結果から明らかなように、実施例に示す鉱油及び/又は合成系基油に、少なくともZnDTPを含むP系化合物をP分で0.005〜0.07質量%及びMoDTCをMo分で0.045〜0.075質量%配合してなり、0.5×P+Moが0.075以下に調整された内燃機関用潤滑油組成物は、TEOST 33C試験のデポジット質量がILSAC GF−2規格で規定されている60mg以下からさらに3割以上少なく、良好な高温デポジット性能が見込まれる。さらに、MoDTCが高濃度で配合されていることから、省燃費性に優れていることが分かる。
一方、0.5×P+Moの値が0.075よりも高い比較例2及び比較例3は、デポジット質量が多く高温デポジット性能に劣ることが分かる。また、MoDTCを配合していない比較例4は、0.5×P+Moの値が低く、高温デポジット性能に優れるものの、省燃費性が劣ることが分かる。更に、ZnDTPを配合していない比較例5は、0.5×P+Moの値が低く、高温デポジット性能に優れるものの、摩耗防止性能が劣ることが分かる。

Claims (1)

  1. 鉱油及び/又は合成系基油に、アルカリ土類金属スルホネートであるアルカリ土類金属系清浄剤を金属分で0.12〜0.24質量%、少なくともジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)を含むP系添加剤をリン(P)分で0.005〜0.07質量%及びモリブデンジチオカーバメイト(MoDTC)をモリブデン(Mo)分で0.045〜0.075質量%配合してなり、前記P系添加剤のP分と前記MoDTCのMo分が下記の式(1):
    0.5×P+Mo≦0.075 (1)
    [式中、Pは潤滑油組成物中のP系添加剤のP分の割合(質量%)を示し、Moは潤滑油組成物中のMoDTCのMo分の割合(質量%)を示す]で表す条件を満たすことを特徴とする内燃機関用潤滑油組成物。
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