JP5212592B2 - 活気向上香料組成物 - Google Patents
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Description
香料群A: 酢酸o−t−ブチルシクロヘキシル、酢酸プレニル、酢酸イソアミル、酢酸エチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸トリシクロデセニル、酪酸2−メチルブチル、酪酸ブチル、酪酸アミル、カプロン酸エチル、カプロン酸アリル、ヘプタン酸アリル、エチル トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−イル−カルボキシレート、ベンジルアルコール、ベンズアルデヒド、アニシルアセトン、γ−ノナラクトン、γ−ウンデカラクトン、γ−デカラクトン、δ−デカラクトン及びラズベリーケトン; 及び
フルーツ様香気増強成分の香料群Bから選ばれる1種以上の香料:
香料群B: シス−3−ヘキセノール、ヘキサナール、トランス−2−へキセナール、ジメチルテトラハイドロベンズアルデハイド、酢酸シス−3−ヘキセニル、5−メチル−5−プロピル−2−(1−メチルブチル)−1,3−ジオキサン、2,4,4,7−テトラメチル−6,8−ノナジエン−3−オン オキシム、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、ダマセノン、β−イオノン、2,2,5−トリメチル−5−ペンチルシクロペンタノン、p−メンタン−8−チオール−3−オン、2−イソプロピル−4−メチルチアゾール、バニリン、エチルバニリン、エチルマルトール、マルトール及びヘキサン酸
を含有する態様を提供する。
表2〜表6の処方の成分を常法に従って均一に混合攪拌することにより、香料組成物を調製した。なお、実施例1はマンゴ−調香気を有する活気向上香料組成物、実施例2はピーチ調香気を有する活気向上香料組成物、実施例3はアップル調香気を有する活気向上香料組成物に相当し、比較例1はさくら調香気を有する香料組成物、比較例2は緑茶調香気を有する香料組成物である。更に、これらの香料組成物を用いて、表7〜表9の処方の成分を常法に従って均一に混合攪拌することにより、ボディシャンプー、ゲル状芳香剤、入浴剤の各製品を製造し、ボディシャンプーについて、活気向上効果を試験評価した。
20〜30代の健常な女性被験者各15名を対象に、実施例1〜3、比較例1〜2の香料組成物を含有するボディシャンプーについて、活気向上効果の評価を以下に説明するように行った。即ち、被験者を恒温評価室(温度24.0℃/SD:±0.7℃、湿度39.4%RH/SD:±3.7%)に入室させ、椅子にかけさせた。
香りの提示方法は次の通りとした。洗面容器に賦香した全身洗浄料5gを入れ、45〜50℃の温水に溶解し、全身洗浄料水溶液200g(2.5質量%)を調整した。これを蓋付きのアクリル樹脂製官能試験用のボックス(縦400mm×横400mm×高さ300mm)内に入れ、蓋(嗅ぎ口:縦180mm×横180mm)をあけ、嗅ぎ口より香りを提示した。
気分、感情など心理的側面への香りの影響をみる上で開発(Aroma Research,Vol.4,No.3,p.29−34,(2003))された「香りによる気分評価尺度」を用いた。前述の表1に示すように、快と不快の気分が各4因子、計8つの気分因子で構成され、各因子は、3項目の感情形容語によって構成される。被験者には、今の気分の程度を5段階(0:全くそう思わない、1:わずかにそう思う、2:まあまあそう思う、3:かなりそう思う、4:非常にそう思う、の点数で算出)で回答を求めた。本発明では、香りが心理的側面に与える影響について、全被験者の統制条件後と各賦香品提示条件後、それぞれの各気分因子スコアの平均値、またはその差分値によって、香りが気分へ与える影響について検証した。
気分評定尺度の「活気」因子(やる気にあふれた、元気である、ウキウキした)統制条件時に対するコントロール(温水提示)、香り提示後のそれぞれの平均スコア、及びそれらの差分値を表10に示し、差分値については図1に示す。これらの結果からわかるように、フルーツ様香気を有するボディシャンプーの評価(実施例1〜3)では、統制条件に対し、「活気」平均スコアの統計的に有意な増加が認められた。一方、他の香調を有するボディシャンプーの評価(比較例1〜2)では、同様のスコアに対し、統計的に有意な増加はみられなかった。このことから、フルーツ様香気を有する実施例1〜3の活気向上香料組成物が、活気向上の促進により有効であることが認められた。
Claims (7)
- フルーツ様香気を有し、かつ人の活気を高め、心理的に前向きでポジティブな感情喚起を誘発させることのできる活気向上香料組成物であって、
フルーツ様香気発現成分である香料群Aとフルーツ様香気増強成分である香料群Bとからなる以下の組み合わせ香料組成物(イ)、(ロ)又は(ハ):
<組み合わせ香料組成物(イ)>
カプロン酸エチル、ベンジルアルコール、エチル トリシクロ[5.2.1.0 2,6 ]デカン−2−イル−カルボキシレート、及びγ−デカラクトンからなる香料群Aと、シス−3−ヘキセノール、ヘキサン酸、2,4,4,7−テトラメチル−6,8−ノナジエン−3−オン オキシム、p−メンタン−8−チオール−3−オン、トランス−2−へキセナール、ジメチルテトラハイドロベンズアルデハイド、エチルマルトール、マルトール、及び5−メチル−5−プロピル−2−(1−メチルブチル)−1,3−ジオキサンからなる香料群Bとからなる組み合わせ香料組成物;
<組み合わせ香料組成物(ロ)>
γ−ウンデカラクトン、アニシルアセトン、ベンズアルデヒド、プロピオン酸エチル、酪酸アミル、酢酸o-t-ブチルシクロヘキシル、プロピオン酸トリシクロデセニル、酢酸エチル、γ−ノナラクトン、及びδ−デカラクトンからなる香料群Aと、シス−3−ヘキセノール、ダマセノン、β−ダマスコン、β−イオノン、p−メンタン−8−チオール−3−オン、2−イソプロピル−4−メチルチアゾール、2,2,5−トリメチル−5−ペンチルシクロペンタノン、バニリン、及びエチルバニリンからなる香料群Bとからなる組み合わせ香料組成物;又は
<組み合わせ香料組成物(ハ)>
酢酸o−t−ブチルシクロヘキシル、γ−ウンデカラクトン、ヘプタン酸アリル、カプロン酸アリル、酢酸プレニル、酢酸イソアミル、酪酸2−メチルブチル、酪酸ブチル、及びラズベリーケトンからなる香料群Aと、ヘキサナール、酢酸シス−3−ヘキセニル、δ−ダマスコン、α−ダマスコン、β−イオノン、トランス−2−へキセナール、ジメチルテトラハイドロベンズアルデハイド、及びトランス−2−ヘキセナールからなる香料群Bとからなる組み合わせ香料組成物;
を含有する活気向上料組成物。 - 香料群A/香料群Bの質量比が0.1〜100である請求項1記載の活気向上香料組成物。
- 香料群A及び香料群Bの合計量が0.01〜90質量%である請求項1又は2記載の活気向上香料組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の活気向上香料組成物を0.0001〜40質量%含有する皮膚外用剤組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の活気向上香料組成物を0.0001〜40質量%含有する家庭用品組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の活気向上香料組成物を0.0001〜40質量%含有する飲食品組成物。
- フルーツ様香気を有し、かつ人の活気を高め、心理的に前向きでポジティブな感情喚起を誘発させることのできる活気向上剤であって、
フルーツ様香気発現成分である香料群Aとフルーツ様香気増強成分である香料群Bとからなる以下の組み合わせ香料組成物(イ)、(ロ)又は(ハ):
<組み合わせ香料組成物(イ)>
カプロン酸エチル、ベンジルアルコール、エチル トリシクロ[5.2.1.0 2,6 ]デカン−2−イル−カルボキシレート、及びγ−デカラクトンからなる香料群Aと、シス−3−ヘキセノール、ヘキサン酸、2,4,4,7−テトラメチル−6,8−ノナジエン−3−オン オキシム、p−メンタン−8−チオール−3−オン、トランス−2−へキセナール、ジメチルテトラハイドロベンズアルデハイド、エチルマルトール、マルトール、及び5−メチル−5−プロピル−2−(1−メチルブチル)−1,3−ジオキサンからなる香料群Bとからなる組み合わせ香料組成物;
<組み合わせ香料組成物(ロ)>
γ−ウンデカラクトン、アニシルアセトン、ベンズアルデヒド、プロピオン酸エチル、酪酸アミル、酢酸o-t-ブチルシクロヘキシル、プロピオン酸トリシクロデセニル、酢酸エチル、γ−ノナラクトン、及びδ−デカラクトンからなる香料群Aと、シス−3−ヘキセノール、ダマセノン、β−ダマスコン、β−イオノン、p−メンタン−8−チオール−3−オン、2−イソプロピル−4−メチルチアゾール、2,2,5−トリメチル−5−ペンチルシクロペンタノン、バニリン、及びエチルバニリンからなる香料群Bとからなる組み合わせ香料組成物;又は
<組み合わせ香料組成物(ハ)>
酢酸o−t−ブチルシクロヘキシル、γ−ウンデカラクトン、ヘプタン酸アリル、カプロン酸アリル、酢酸プレニル、酢酸イソアミル、酪酸2−メチルブチル、酪酸ブチル、及びラズベリーケトンからなる香料群Aと、ヘキサナール、酢酸シス−3−ヘキセニル、δ−ダマスコン、α−ダマスコン、β−イオノン、トランス−2−へキセナール、ジメチルテトラハイドロベンズアルデハイド、及びトランス−2−ヘキセナールからなる香料群Bとからなる組み合わせ香料組成物;
を含有する活気向上剤。
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