JP5212030B2 - 移動通信機及び無線通信方法 - Google Patents
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Description
この交通システムは、主に、インフラ側の無線通信装置である複数の路側通信機と、各車両に搭載される無線通信装置である車載通信機(移動通信機)とによって構成される。
そして、路側通信機は例えば交差点付近に設置され、この交差点に進入する車両に搭載された車載通信機同士が無線通信(車車間通信)を行うことにより、交差点における車両の安全性を向上させることができる。
このマルチアクセス方式としては、周波数分割多重(FDMA:Frequency Division Multiple Access)や符号分割多重(CDMA:Code Division Multiple Access)があるが、路側通信機が設置されていないエリア等で、車載通信機のみでの通信が想定される車車間通信としてのマルチアクセス方式としては、例えばCSMA(Carrier Sense Multiple Access)に代表される自律的なランダムアクセス方式を採用するのが好ましい。
また、特に都市部では、交差点同士が比較的近い距離に設けられているため、各交差点近傍にいる移動通信機同士で車車間通信を行おうとしても、一方の交差点にある移動通信機から送信した電波が、他方の交差点にある移動通信装置に容易に届いてしまい、当該他方の交差点の移動通信装置は、情報の送信を行うことができない。
なお、前記検出部は、例えば、路側通信機から送信された電波を受信できた時点で通信エリア内に進入したと検出することができ、又は、移動通信機が備えているGPS機能等で自己の位置を特定した上で、当該自己の位置が、予め記憶している通信エリア内に存在しているか否かを判定して当該通信エリア内に進入したと検出することができる。
道路の種別が、制限速度が比較的高い道路である場合、移動通信機を搭載した車両の速度は速くなることから、単位時間あたりの移動距離が大きくなるので、交通安全のために離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要性が高まる。そこでこの場合では、調整部は、道路種別情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよく、前記構成によれば、このような調整が可能となる。
この場合、路側通信機の通信エリア内であるが当該路側通信機から遠ければ、電波の送信出力又は受信感度をさほど低下させないで、当該路側通信機との無線通信が可能となるようにする。一方、路側通信機に近づけば、電波の送信出力又は受信感度を大きく低下させても、当該路側通信機との無線通信が可能となる状態が得られる。
この場合、路側通信機から送信された電波の受信レベルが小さければ、電波の送信出力又は受信感度をさほど低下させないで、当該路側通信機との無線通信が可能となるようにする。一方、路側通信機から送信された電波の受信レベルが大きければ、電波の送信出力又は受信感度を大きく低下させても、当該路側通信機との無線通信が可能となる状態が得られる。
そして、本発明の移動通信機が搭載される車両が緊急自動車である場合、離れている他の移動通信機とも通信可能となって、例えば当該緊急自動車の接近情報を他の移動通信機に通知するのが好ましく、また、緊急自動車としては、離れている他の移動通信機の走行情報も通知されるのが好ましい。そこでこの場合では、調整部は、車両種別情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよく、前記構成によれば、このような調整が可能となる。
道路の種別が、制限速度が比較的高い道路である場合、移動通信機を搭載した車両の速度は速くなることから、単位時間あたりの移動距離が大きくなるので、交通安全のために離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要性が高まる。そこでこの場合では、調整部は、道路種別情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよく、前記構成によれば、このような調整が可能となる。
そして、本発明の移動通信機が搭載される車両が緊急自動車である場合、離れている他の移動通信機とも通信可能となって、例えば当該緊急自動車の接近情報を他の移動通信機に通知するのが好ましく、また、緊急自動車としては、離れている他の移動通信機の走行情報も通知されるのが好ましい。そこでこの場合では、調整部は、車両種別情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよく、前記構成によれば、このような調整が可能となる。
道路の種別が、制限速度が比較的高い道路である場合、移動通信機を搭載した車両の速度は速くなることから、単位時間あたりの移動距離が大きくなるので、交通安全のために離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要性が高まる。そこでこの場合では、調整部は、道路種別情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよく、前記構成によれば、このような調整が可能となる。
この移動通信機が車両に搭載された場合、混雑度が高ければ、移動通信機を搭載した車両の速度は比較的遅くなり、交通安全のために離れた移動通信機同士での無線通信を行う必要性は低くなるので、混雑度が高くなるに応じて、電波の送信出力を低下させる度合いを大きくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを大きくするのがよく、前記構成によれば、このような調整が可能となる。
この移動通信機が車両に搭載された場合、移動通信機の移動速度は車両の走行速度からなる。そして、移動通信機を搭載した車両の速度が速くなる場合、単位時間あたりの移動距離が大きくなるので、交通安全のために離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要性が高まる。そこでこの場合、調整部は、速度情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよく、前記構成によれば、このような調整が可能となる。
この移動通信機が車両に搭載され、路側通信機の周囲の環境が悪い場合、つまり、大雨や濃霧等でドライバーの視界が悪い場合、交通安全のためになるべく早くドライバーに周囲の情報を伝えることが望ましく、離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要性が高まる。そこでこの場合、調整部は、環境情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよく、前記構成によれば、このような調整が可能となる。
そして、本発明の移動通信機が搭載される車両が緊急自動車である場合、離れている他の移動通信機とも通信可能となって、例えば当該緊急自動車の接近情報を他の移動通信機に通知するのが好ましく、また、緊急自動車としては、離れている他の移動通信機の走行情報も通知されるのが好ましい。そこでこの場合では、車両種別情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよく、前記無線通信方法によれば、このような調整が可能となる。
道路の種別が、制限速度が比較的高い道路である場合、移動通信機を搭載した車両の速度は速くなることから、単位時間あたりの移動距離が大きくなるので、交通安全のために離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要性が高まる。そこでこの場合では、調整部は、道路種別情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよく、前記構成によれば、このような調整が可能となる。
第一に、路側通信機は、移動通信機が多数集合しそうな場所(例えば都市部の交差点)に設置され、移動通信機向けに無線情報の配信等を行うことが多いと考えられるが、この場合、設置された路側通信機からの電波を受信可能な場所には、当該路側通信機からの無線情報を必要とする(無線情報を得たい)移動通信機が多数集まることになる。したがって、この路側通信機の電波到達範囲内において、各本発明に記載のような工夫を施すことで、同時に通信できる移動通信機の数を増やすことができるという、キャリアセンス方式で移動通信機同士が直接通信するケースに特有の技術的効果を見い出したためである。
また、第二として、路側通信機の通信エリア内では、移動通信機よりも当該路側通信機の電波の送信が優先される場合が多く、この場合、路側通信機が電波を送信している間は移動通信機が電波を送信し難くなり、路側通信機が設置されていない場所に比べて、移動通信機が電波を送信する機会が少なくなるという事情が想定される。そこで、各本発明に記載のような工夫により、路側通信機が電波を送出しない限られた時間内に同時に通信できる移動通信機の数を増やすことができるという、特有の技術的効果を見い出したためである。
図1は、高度道路交通システム(ITS)の全体構成を示す概略斜視図である。
図1に示すように、高度道路交通システムは、交通信号機1、路側通信機2、車載通信機3(図2及び図3参照)、中央装置4、及び、車載通信機(移動通信機)3を搭載した車両5等を含む。
中央装置4は、自身が管轄する監視エリアに含まれる各交差点Ciの交通信号機1及び路側通信機2とLAN(Local Area Network)を構成している。従って、中央装置4は、各交通信号機1及び各路側通信機2との間で双方向通信が可能である。なお、中央装置4は、交通管制センターではなく道路上に設置してもよい。
図2は、上記高度道路交通システムの監視エリアの一部を示す道路平面図である。
図2では、互いに交差する2つの道路の各々が上りと下りで片側1車線のものとして例示されているが、道路構造はこれに限られるものではない。
図2にも示すように、本実施形態の交通システムは、車載通信機3との間で無線通信が可能な複数の路側通信機2と、キャリアセンス方式で他の通信機2,3と無線通信を行う移動無線送受信機の一種である車載通信機3と備えている。
各路側通信機2は、その周囲に広がる所定範囲の通信エリアAをそれぞれ有し、この通信エリアAを走行する各車両5の車載通信機3と通信可能である。通信エリアAは、路側通信機2が電波を送信している領域であり、車載通信機3が当該電波を受信可能な領域である。
また、各路側通信機2は、自身の送信タイミングを制御するために他の路側通信機2との時刻同期機能を有している。
図3は、路側通信機2及び車載通信機3の内部構成を示すブロック図である。
路側通信機2は、無線通信のためのアンテナ20に接続された無線通信部(送受信部)21と、中央装置4と双方向通信する有線通信部22と、これらの通信制御を行うプロセッサ(CPU:Central Processing Unit)等よりなる制御部23と、制御部23に接続されたROMやRAM等の記憶装置よりなる記憶部24とを備えている。
無線通信部21は、無線通信のために通常用いられる構成とすることができ、発振器、変調器、復調器、アンプ等を備えている。
記憶部24は、制御部23が実行する通信制御のためのコンピュータプログラムや、各通信機2,3の通信機ID等を記憶している。
このデータ転送部23Bは、有線通信部22が受信した中央装置4の渋滞情報等の交通情報をいったん記憶部24に一時的に記憶させ、無線通信部21を介して車載通信機2に対してブロードキャスト送信する。
無線通信部31は、無線通信のために通常用いられる構成とすることができ、発振器、変調器、復調器、アンプ等を備えている。
記憶部33は、制御部32が実行する通信制御のためのコンピュータプログラムや、各通信装置2,3の通信機ID等を記憶している。
車載通信機3の制御部32は、記憶部33に記憶させた上記コンピュータプログラムが実行する機能部として、検出部35、調整部36及び情報取得部37を備えている。図3の調整部36は、アンテナ30からの送信電波の送信出力を調整する送信出力調整部36aである。
図4(a)は、車両5が搭載している車載通信機3の機能を説明するための説明図である。前記検出部35は、車載通信機3が路側通信機2の通信エリアA内に進入したことを検出する機能を有している。このために、検出部35は、路側通信機2側のアンテナ20から送信された電波の通信部31における受信レベルを常時感知している。そして、その値が所定値以上である場合に、車載通信機3が当該路側通信機2の通信エリアA内に進入したことを検知することができる。さらに、受信信号中の特定ビットを参照することで、信号の送信元が路側通信機2であることがわかる。検出部35は、路側通信機2の通信エリアAへの進入を検知すると、進入信号を生成する。
そこで、前記距離Lに応じて電波の送信出力を調整する以外に、送信出力調整部36aは、通信エリアA内で、路側通信機2から送信された電波の受信レベルが大きくなるに応じて、対応情報に基づいて、電波の送信出力を大きく低下させてもよい。対応情報は、路側通信機2から送信された電波の受信レベルと、電波の送信出力の値とを対応つけた情報(受信レベルと送信出力との関数)であり、記憶部33に記憶されている。
この場合でも、送信出力調整部36aは、図4(b)のように、電波の受信レベルが大きくなるに応じて、電波の送信出力を比例的に低下させてもよく、又は、図4(d)のように、電波の受信レベルが大きくなるに応じて、段階的に低下させてもよい。
なお、車載通信機3が通信エリアAから脱すると、検出部35はこれを検出することができ、この検出がされると、送信出力調整部36aは、電波の送信出力を、当該通信エリアAの進入前の通常の状態(一定出力の状態)に復帰させる。
したがって、前記交通システムに割り当てられている周波数帯域が限られていても(例えば10MHz)、また、路側通信機2の周囲に存在している車載通信機3(車両5)が増えたとしても、同時に電波を発することのできる車載通信機3が増え、路路間通信を行っている数が増えて当該通信を活発に行わせることができる。
第一実施形態では、車載通信機3の調整部36を、送信電波の送信出力を調整する送信出力調整部36aとしたが、調整部36は、図5に示しているように、アンテナ30による受信電波の感度を調整する受信感度調整部36bであってもよい。なお、他の検出部35等は第一実施形態と同じである。
なお、車載通信機3が通信エリアAから脱すると、検出部35はこれを検出することができ、この検出がされると、送信出力調整部36aは、電波の送信出力を、当該通信エリアAの進入前の通常の状態(一定出力の状態)に復帰させる。
第一及び第二実施形態の車載通信機3では、送信出力調整部36a又は受信感度調整部36bが、送信電波の送信出力又は受信感度を調整するために、車載通信機3が路側通信機2の通信エリアA内に進入した状態にあることを条件としている。
しかし、第三実施形態では、図7(a)(b)に示しているように、通信エリアAの内外に関係なく、調整部36としての送信出力調整部36aが、送信電波の送信出力を調整する。なお、図7(a)(b)では、通信エリアAの外から、送信電波の送信出力を調整する場合を示している。なお、車載通信機3の構成は図3と同様である。
そして、車載通信機3の送信出力調整部36aは、検出部35から前記距離Lについての情報を継続して取得し、当該距離Lが小さくなるに応じて、アンテナ30からの電波の送信出力を低下させる。この場合、車載通信機3の記憶部33には、前記距離Lと電波の送信出力とを対応つけた対応情報が記憶されていて、送信出力調整部36aはこの対応情報に基づいて送信進出力を低下させることができる。
さらには、図7(d)に示しているように、検出部35によって路側通信機2との間の距離Lがある値(La)となったことを検出すると、送信出力調整部36aは、アンテナ30からの電波の送信出力を所定の値に低下させ、その状態を維持するようにしてもよい。
また、第四実施形態として、調整部36を受信感度調整部36bとした場合、図8(a)(b)に示しているように、車載通信機3の受信感度調整部36bは、前記検出部35から、路側通信機2との間の距離Lについての情報を継続して取得し、当該距離Lが小さくなるに応じて、電波の受信感度を低下させればよい。なお、受信感度の低下は、比例的(図8(b)参照)であってもよく、段階的(図8(c)参照)であってもよい。なお、この場合の車載通信機3の構成は図5と同様である。
第五実施形態では、通信エリアAの内外に関係なく、路側通信機2から送信された信号の受信レベルに応じて、送信出力調整部36aが、送信電波の送信出力を調整する。なお、車載通信機3の構成は図3と同様である。
このために、車載通信機3の前記検出部35は、路側通信機2から送信された電波の受信レベルを検知する。
そして、車載通信機3の送信出力調整部36aは、検出部35から、受信レベルの値に関する情報を継続して取得し、検出部35によって検出した前記受信レベルが大きくなるに応じて、図7(a)(b)(c)(d)に示しているように、送信出力調整部36aは、アンテナ30からの電波の送信出力を低下させる。
また、第六実施形態として、調整部36を受信感度調整部36bとした場合、車載通信機3の受信感度調整部36bは、前記検出部35から、受信レベルの値に関する情報を継続して取得し、検出部35によって検出した前記受信レベルが大きくなるに応じて、電波の受信感度を低下させればよい。なお、受信感度の低下は、比例的(図8(b))であってもよく、段階的(図8(c))であってもよい。なお、この場合の車載通信機3の構成は図5と同様である。
図11に示しているように、調整部36は、前記送信出力調整部36a及び前記受信感度調整部36bの双方の機能を備えたものであってもよく、この場合、制御部32は、これら送信出力調整部36a及び受信感度調整部36bの内のいずれか一方を機能させる選択部38を更に備えていている。なお、検出部35、送信出力調整部36a及び受信感度調整部36bの各機能は、前記実施形態で説明したものと同じである。
例えば、無線通信においてノイズが多い場合(受受信品質が悪い場合)、受信感度調整部36bを機能させるように選択するのが好ましい。これにより、ノイズの影響を抑えることができる。
また、前記各実施形態において、車載通信機3の調整部36は、他の条件を判定基準として、送信出力調整部36aが送信出力を調整したり、受信感度調整部36bが受信感度を調整したりしてもよい。
すなわち、調整部36は、車載通信機3が搭載される車両5が走行する道路の種別、路側通信機2の周囲に存在している車載通信機3の混雑度、車載通信機3が搭載される車両5が移動する速度、車載通信機3が搭載される車両5の種別、及び、路側通信機2の周囲の環境、の条件の内の一つ、又は、これらの内の二つ以上を組み合わせた事項を、さらなる判定基準としている。
そして、車載通信機3の制御部32は、前記情報取得部37を備え、後に説明するが、この情報取得部37は各種情報を取得することができる(例えば図3参照)。
調整部36は、前記参照情報の中から、前記情報取得部37が取得した情報と合致している送信出力の低下の度合い(受信感度の低下の度合い)を抽出すると共に、当該度合いに応じて送信出力を調整(受信感度を調整)することができる。
路側通信機2の記憶部24には、前記参照情報として、当該路側通信装置2が設置されている道路の種別に関する道路種別情報が記憶されている。なお、道路の種別とは、例えば一般道路、自動車専用道路等であり、自動車専用道路では、一般道路よりも、制限速度が高く設定されているものとする。
そして、車載通信機3の制御部32が有している調整部36は、情報取得部37が取得した前記道路種別情報、及び、記憶部33が記憶している前記参照情報(図9)に基づいて、アンテナ30からの電波の送信出力を低下させる度合いを調整する(又は電波の受信感度を低下させる度合いを調整する)。
そして、調整部36は、情報取得部37が取得した混雑情報、及び、記憶部33が記憶している前記参照情報(図9)に基づいて、アンテナ30からの電波の送信出力を低下させる度合いを調整する(又は電波の受信感度を低下させる度合いを調整する)。
この場合、調整部36は、情報取得部37が取得した速度情報、及び、記憶部33が記憶している前記参照情報(図9)に基づいて、アンテナ30からの電波の送信出力を低下させる度合いを調整する(又は電波の受信感度を低下させる度合いを調整する)。
そこで、調整部36は、この車両種別情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを調整する(又は電波の受信感度を低下させる度合いを調整する)。
そこで、車両種別情報が緊急自動車である場合、緊急自動車に搭載する車載通信機3の通信エリアを比較的広くするために、その車載通信機3の調整部36は、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、通常の送信出力を「中」程度にまで低下させる構成とするのがよい(又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよい)。
そこで、車載通信機3が路側通信機2の通信エリアAに進入すると、当該路側通信機2から、路車間通信によって、車載通信機3の情報取得部37は、通信部31を介して、路側通信機2の周囲の環境に関する環境情報を取得する。
そして、車載通信機3の制御部32が有している調整部36は、情報取得部37が取得した前記環境情報、及び、記憶部33が記憶している前記参照情報(図10(b)参照)に基づいて、アンテナ30からの電波の送信出力を低下させる度合いを調整する(又は電波の受信感度を低下させる度合いを調整する)。
環境情報において環境が悪い場合、車載通信機3の調整部36は、受信した環境情報に応じて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのが好ましく、通常の送信出力を「中」程度にまで低下させる(又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよい)。
例えば、前記実施形態では、車載通信機3(車両5に搭載する車両用の移動通信機)として説明したが、本発明の移動通信機は、車両以外に搭載させてもよく、携帯電話端末が備えていてもよい。
2 路側通信機
3 車載通信機(移動通信機)
5 車両
30 アンテナ
31 無線通信部
32 制御部
33 記憶部
35 検出部
36 調整部
36a 送信出力調整部
36b 受信感度調整部
37 情報取得部
A 通信エリア
L 距離
Claims (13)
- キャリアセンス方式により他の移動通信機と無線通信を行う移動通信機であって、
路側に設置された路側通信機が電波を送信している領域である通信エリア内に進入したことを検出する検出部と、
前記検出部によって前記通信エリア内に進入したことが検出されるとアンテナからの電波の送信出力を低下させる又は電波の受信感度を低下させる調整部と、
当該移動通信機が搭載される車両の種別に関する車両種別情報を取得する情報取得部と、を備え、
前記情報取得部によって取得された車両種別情報の示す車両種別が緊急車両である場合、前記調整部は、一般車両である場合よりも、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくする又は電波の受信感度を低下させる度合いを小さくすることを特徴とする移動通信機。 - キャリアセンス方式により他の移動通信機と無線通信を行う移動通信機であって、
路側に設置された路側通信機が電波を送信している領域である通信エリア内に進入したことを検出する検出部と、
前記検出部によって前記通信エリア内に進入したことが検出されるとアンテナからの電波の送信出力を低下させる又は電波の受信感度を低下させる調整部と、
移動する道路の種別に関する道路種別情報を取得する情報取得部と、を備え、
前記情報取得部によって取得された道路種別情報の示す道路が、一般道路よりも制限速度が高く設定されている自動車専用道路である場合、前記調整部は、一般道路である場合よりも、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくする又は電波の受信感度を低下させる度合いを小さくすることを特徴とする移動通信機。 - 前記調整部は、前記路側通信機の通信エリア内で、当該路側通信機との距離が小さくなるに応じて、電波の送信出力を低下させる又は電波の受信感度を低下させる請求項1又は2に記載の移動通信機。
- 前記調整部は、前記路側通信機の通信エリア内で、当該路側通信機から送信された電波の受信レベルが大きくなるに応じて、電波の送信出力を低下させる又は電波の受信感度を低下させる請求項1又は2に記載の移動通信機。
- キャリアセンス方式により他の移動通信機と無線通信を行う移動通信機であって、
路側に設置された路側通信機との距離を検出する検出部と、
前記検出部によって検出した前記距離が小さくなるに応じてアンテナからの電波の送信出力を低下させる又は電波の受信感度を低下させる調整部と、
当該移動通信機が搭載される車両の種別に関する車両種別情報を取得する情報取得部と、を備え、
前記情報取得部によって取得された車両種別情報の示す車両種別が緊急車両である場合、前記調整部は、一般車両である場合よりも、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくする又は電波の受信感度を低下させる度合いを小さくすることを特徴とする移動通信機。 - キャリアセンス方式により他の移動通信機と無線通信を行う移動通信機であって、
路側に設置された路側通信機との距離を検出する検出部と、
前記検出部によって検出した前記距離が小さくなるに応じてアンテナからの電波の送信出力を低下させる又は電波の受信感度を低下させる調整部と、
移動する道路の種別に関する道路種別情報を取得する情報取得部と、を備え、
前記情報取得部によって取得された道路種別情報の示す道路が、一般道路よりも制限速度が高く設定されている自動車専用道路である場合、前記調整部は、一般道路である場合よりも、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくする又は電波の受信感度を低下させる度合いを小さくすることを特徴とする移動通信機。 - キャリアセンス方式により他の移動通信機と無線通信を行う移動通信機であって、
路側に設置された路側通信機から送信された電波の受信レベルを検出する検出部と、
前記検出部によって検出した前記受信レベルが大きくなるに応じてアンテナからの電波の送信出力を低下させる又は電波の受信感度を低下させる調整部と、
当該移動通信機が搭載される車両の種別に関する車両種別情報を取得する情報取得部と、を備え、
前記情報取得部によって取得された車両種別情報の示す車両種別が緊急車両である場合、前記調整部は、一般車両である場合よりも、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくする又は電波の受信感度を低下させる度合いを小さくすることを特徴とする移動通信機。 - キャリアセンス方式により他の移動通信機と無線通信を行う移動通信機であって、
路側に設置された路側通信機から送信された電波の受信レベルを検出する検出部と、
前記検出部によって検出した前記受信レベルが大きくなるに応じてアンテナからの電波の送信出力を低下させる又は電波の受信感度を低下させる調整部と、
移動する道路の種別に関する道路種別情報を取得する情報取得部と、を備え、
前記情報取得部によって取得された道路種別情報の示す道路が、一般道路よりも制限速度が高く設定されている自動車専用道路である場合、前記調整部は、一般道路である場合よりも、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくする又は電波の受信感度を低下させる度合いを小さくすることを特徴とする移動通信機。 - 前記路側通信機の周囲に存在している移動通信機の混雑度に関する混雑情報を取得する情報取得部を、更に備え、
前記調整部は、取得された前記混雑情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを調整する又は電波の受信感度を低下させる度合いを調整する請求項1〜8のいずれか一項に記載の移動通信機。 - 当該移動通信機の移動速度に関する速度情報を取得する情報取得部を、更に備え、
前記調整部は、取得された前記速度情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを調整する又は電波の受信感度を低下させる度合いを調整する請求項1〜9のいずれか一項に記載の移動通信機。 - 前記路側通信機の周囲の環境に関する環境情報を取得する情報取得部を、更に備え、
前記調整部は、取得された前記環境情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを調整する又は電波の受信感度を低下させる度合いを調整する請求項1〜10のいずれか一項に記載の移動通信機。 - キャリアセンス方式により移動通信機間で無線通信を行う無線通信方法であって、
前記移動通信機が、路側に設置された路側通信機に近づくと、当該移動通信機に接続されているアンテナからの電波の送信出力を低下させる又は電波の受信感度を低下させ、
さらに、前記移動通信機は、搭載される車両の種別に関する車両種別情報を取得し、取得した車両種別情報の示す車両種別が緊急車両である場合、一般車両である場合よりも、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくする又は電波の受信感度を低下させる度合いを小さくすることを特徴とする無線通信方法。 - キャリアセンス方式により移動通信機間で無線通信を行う無線通信方法であって、
前記移動通信機が、路側に設置された路側通信機に近づくと、当該移動通信機に接続されているアンテナからの電波の送信出力を低下させる又は電波の受信感度を低下させ、
さらに、前記移動通信機は、移動する道路の種別に関する道路種別情報を取得し、取得した道路種別情報の示す道路が、一般道路よりも制限速度が高く設定されている自動車専用道路である場合、一般道路である場合よりも、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくする又は電波の受信感度を低下させる度合いを小さくすることを特徴とする無線通信方法。
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