JP5211601B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
一方、帯電動作において、放電に伴って生成された放電生成物が、感光体ドラムに付着することが知られている。このように感光体ドラムに放電生成物が付着した場合、放電生成物の付着部位における感光体の特性が非付着部位と異なってしまい、結果として画質の低下を招くことになる。
ここで、各感光体ドラムと中間転写ベルト等との間に所定の速度差を設けることは、各感光体ドラムに付着した放電生成物をこすり取るために有効な手法である。ただし、放電生成物の付着量が多い側の感光体ドラムに合わせて適切な速度差を設定した場合には、放電生成物が少ない側の感光体ドラムが削られてしまい、寿命の低下を招く。一方、放電生成物の付着量が少ない側の感光体ドラムに合わせて適切な速度差を設定した場合には、放電生成物が多い側の感光体ドラムにこすり取りきれなかった放電生成物が残ってしまう。
請求項2記載の発明は、前記第1画像形成手段および前記第2画像形成手段は、光源から出射された各々複数の光束からなる複数の光束群を、単一の回転多面鏡によって一括して走査動作させた後、当該光束群毎に分離するとともにそれぞれ対応する前記第1像保持体および前記第2像保持体に導いて当該第1像保持体および当該第2像保持体を主走査する光走査装置を共用して備え、前記第1帯電手段および前記第1画像形成手段を用いて前記第1像保持体に形成される静電潜像に生じる周期的なムラを抑制するように、当該第1像保持体に導かれる前記光束群を構成する複数の光束の光量を補正しまたは当該光束群を構成する複数の光束の数を補正する補正手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記設定手段は、前記第2周速度を前記第1周速度よりも高速に設定し、且つ、当該第1周速度および当該第2周速度を前記第3周速度よりも高速に設定することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、前記第1モードでは前記第2像保持体と前記回転部材とを離間させ、前記第2モードでは当該第2像保持体と当該回転部材とを接触させる接離手段をさらに含むことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、前記第1画像形成ユニットおよび前記第2画像形成ユニットは、光源から出射された各々複数の光束からなる複数の光束群を、単一の回転多面鏡によって一括して走査動作させた後、当該光束群毎に分離するとともにそれぞれ対応する前記第1像保持体および前記第2像保持体に導いて当該第1像保持体および当該第2像保持体を主走査する光走査装置を共用して備え、前記第1モードでは、前記第1像保持体に導かれる前記光束群を構成する複数の光束同士の間隔に、当該第1像保持体の回転方向に隣接する二つの前記光束群の境界における光束同士の間隔を合わせることを特徴とする請求項4または5記載の画像形成装置である。
請求項7記載の発明は、前記第1画像形成ユニットおよび前記第2画像形成ユニットは、光源から出射された各々複数の光束からなる複数の光束群を、単一の回転多面鏡によって一括して走査動作させた後、当該光束群毎に分離するとともにそれぞれ対応する前記第1像保持体および前記第2像保持体に導いて当該第1像保持体および当該第2像保持体を主走査する光走査装置を共用して備え、前記第2モードでは、前記第2像保持体に導かれる前記光束群を構成する複数の光束同士の間隔に、当該第2像保持体の回転方向に隣接する二つの前記光束群の境界における光束同士の間隔を合わせることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項8記載の発明は、前記設定手段は、前記第2モードにおいて、前記第2周速度を前記第1周速度よりも高速に設定し、且つ、当該第1周速度および当該第2周速度を前記第3周速度よりも高速に設定することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、回転部材側に形成される画像に生じる周期的なムラを抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、帯電手段が異なる各像保持体に付着した放電生成物等の異物を、さらに、それぞれ適切にこすり取ることができる。
請求項4記載の発明によれば、帯電部材が異なる各像保持体に付着した放電生成物等の異物を、それぞれ適切にこすり取ることができる。
請求項5記載の発明によれば、第1モードにおいて第2像保持体が回転部材によって擦られるのを抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、第1モードにおいて、第1像保持体に形成される静電潜像に生じる周期的なムラを抑制することができる。
請求項7記載の発明によれば、第2モードにおいて、第2像保持体に形成される静電潜像に生じる周期的なムラを抑制することができる。
請求項8記載の発明によれば、帯電部材が異なる各像保持体に付着した放電生成物等の異物を、さらに、それぞれ適切にこすり取ることができる。
<実施の形態1>
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。
この画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像を形成する複数(本実施の形態では4つ)の画像形成ユニット10(イエローユニット10Y、マゼンタユニット10M、シアンユニット10C、黒ユニット10K)を備える。また、この画像形成装置は、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次一次転写させる中間転写ベルト20を具備する。さらに、この画像形成装置は、中間転写ベルト20に転写された重ね画像を用紙Pに二次転写させる二次転写装置30および二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置45を有している。また、この画像形成装置には、画像形成動作の制御を行う制御部70が設けられている。
各ドラムクリーナ16Y、16M、16C、16Kは、感光体ドラム11に接触配置される清掃部材を備える。
回転部材の一種としての中間転写ベルト20は、半導電性を有する無端ベルトにて構成される。そして、中間転写ベルト20は、駆動ロール21、進退ロール22、固定ロール23、掛け渡しロール24、補正ロール25およびバックアップロール26に掛け回され、矢印B方向に回転する。
なお、中間転写ベルト20を挟んで駆動ロール21と対向する位置には、中間転写ベルト20に接触配置される清掃部材を備えたベルトクリーナ27が取り付けられる。
なお、定着装置45は、内部に加熱源を有し回転可能に配設される加熱ロールおよびこの加熱ロールに接触して回転する加圧ロールとを備える。
トロイダルレンズ63Dは、各第2平面ミラー63CY、63CM、63CC、63CKによって反射された各色用のビーム群LY、LM、LC、LKを各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kへと集束させる。その際、各トロイダルレンズ63DY、63DM、63DC、63DKは、ポリゴンミラー62の偏向面62Aの面倒れによるビーム位置変動を補正する。
これにより、露光装置13では、面発光レーザアレイチップ50から出射された各色用のビーム群LY、LM、LC、LKを、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kに結像させ、その回転軸方向すなわち主走査方向に走査させる。
この面発光レーザアレイチップ50は、基板51と、この基板51の一方の面に設けられた合計32個の発光点LPとを備えている。なお、基板51上において、各発光点LPは8点×4列に配置されている。そして、これら発光点LPの列は、図中下側から順に横一列ずつイエロー用発光点群LPY、マゼンタ用発光点群LPM、シアン用発光点群LPM、そして黒用発光点群LPKとなっている。ここで、各色用発光点群LPY、LPM、LPC、LPKは主走査方向に並べて配置され、各色用発光点群LPY、LPM、LPC、LPKを構成する各発光点LPは副走査方向に並べて配置される。なお、以下の説明では、必要に応じて、各色用発光点群LPY、LPM、LPC、LPKを構成する各発光点LPを、色の名前と副走査方向の一端部から順に1〜8の符号とを付けて表す。したがって、例えば黒用発光点群LPKを構成する8個の発光点LPは、図中左側から順に、それぞれ第1黒用発光点LPK1〜第8黒用発光点LPK8と表現される。また、他色についても、それぞれ、第1イエロー用発光点LPY1〜第8イエロー用発光点LPY8、第1マゼンタ用発光点LPM1〜第8マゼンタ用発光点LPM8、第1シアン用発光点LPC1〜第8シアン用発光点LPC8と表現される。
設定手段として機能する制御部70のCPU(Central Processing Unit)71は、ROM(Read Only Memory)72に記憶されたプログラムに従い、RAM(Random Access Memory)73との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。また、この制御部70には、入出力インタフェース74を介して、UI(ユーザインタフェース)80から画像形成動作の指示に関する情報が入力される。この画像形成動作の指示に関する情報としては、例えば黒のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する第1モードとしてのモノクロモード、あるいは、黒に加えてイエロー、マゼンタ、シアンのトナーも用いてフルカラー画像を形成する第2モードとしてのフルカラーモードに関するものが含まれる。また、制御部70は、入出力インタフェース74を介して、YMCドラム駆動モータ81、Kドラム駆動モータ82、ベルト駆動モータ83、進退駆動モータ84、およびレーザ駆動信号作成部85にそれぞれ制御信号を出力する。
UI80を介して画像形成動作の開始指示を受け付けると(ステップ101)、制御部70は、受け付けた指示がモノクロモードであるか否かを判断する(ステップ102)。ここで、受け付けた指示がモノクロモードであると判断した場合、制御部70は、進退駆動モータ84に制御信号を送出し、進退駆動モータ84は、かかる制御信号を受けて進退ロール22を退避位置に移動させる(ステップ103)。続いて、制御部70は、Kドラム駆動モータ82に制御信号を送出し、Kドラム駆動モータ82は、かかる制御信号を受けて黒の感光体ドラム11Kの周速度を第1黒周速度VK1に設定する(ステップ104)。なお、モノクロモードでは、感光体ドラム11Y、11M、11Cを使用しないので、これら、感光体ドラム11Y、11M、11Cを回転させる必要がない。このため、モノクロモードにおいて、制御部70はYMCドラム駆動モータ81に制御信号を送らない。次に、制御部70は、ベルト駆動モータ83に制御信号を送出し、ベルト駆動モータ83は、かかる制御信号を受けて駆動ロール21の周速度すなわち中間転写ベルト20の周速度を第1ベルト周速度VB1に設定する(ステップ105)。
そして、以上の設定が完了した後、制御部70は、モノクロモードによる画像形成動作を開始させる(ステップ106)。
そして、以上の設定が完了した後、制御部70は、フルカラーモードによる画像形成動作を開始させる(ステップ106)。
図5を用いて説明したように、モノクロモードでは、進退ロール22が図中下方向に移動し退避位置で停止する。すると、中間転写ベルト20の一次転写面の位置が下がり、感光体ドラム11Y、11M、11Cから中間転写ベルト20が離れる。なお、進退ロール22が退避位置に移動するのに対して固定ロール23は移動しないため、感光体ドラム11Kは中間転写ベルト20に接触した状態を維持する。したがって、モノクロモードでは、感光体ドラム11Kのみが中間転写ベルト20に接触することになる。
図5を用いて説明したように、フルカラーモードでは、進退ロール22が図中上方向に移動し進出位置で停止する。すると、中間転写ベルト20の一次転写面の位置が上がり、感光体ドラム11Y、11M、11Cに中間転写ベルト20が接触する。また、固定ロール23の位置はモノクロモードと変わらないため、感光体ドラム11Kは中間転写ベルト20に接触した状態を維持する。したがって、フルカラーモードでは、すべての感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kが中間転写ベルト20に接触することになる。
モノクロモードにおいて、第1黒周速度VK1で回転する感光体ドラム11Kの表面が、帯電装置12Kによって所定の電位に帯電される。次に、露光装置13は、感光体ドラム11Kに黒駆動信号に基づく黒用ビーム群LKを選択的に照射し、その結果、感光体ドラム11Kには、所定の静電潜像が形成される。続いて、現像装置14Kは、感光体ドラム11K上に形成された静電潜像を黒のトナーで現像し、感光体ドラム11Kに黒のトナー像を形成する。そして、感光体ドラム11K上に形成された黒のトナー像は一次転写ロール15Kを用いて、第1ベルト周速度VB1で回転する中間転写ベルト20に一次転写される。なお、一次転写後に感光体ドラム11Kに残った残トナーは、黒のドラムクリーナ16Kによって除去される。
一方、用紙収容部40に収容された用紙Pは繰り出しロール41によって繰り出され、捌き部42によって一枚ずつに捌かれた状態で搬送される。そして、搬送される用紙Pは、レジストロール43で一旦せき止められ、中間転写ベルト20上のトナー像が二次転写装置30に突入するタイミングに合わせて再搬送される。
そして、二次転写装置30によって、中間転写ベルト20上のトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは、用紙搬送ベルト44によってさらに搬送された後、定着装置45で用紙Pに対するトナー像の定着がなされ、図示しない用紙排出部まで搬送される。なお、二次転写後に中間転写ベルト20に残った残トナーは、ベルトクリーナ27によって除去される。
フルカラーモードにおいて、カラー周速度VCで回転する感光体ドラム11Y、11M、11Cは、対応する帯電装置12Y、12M、12Cによって所定の電位に帯電される。また、第2黒周速度VK2で回転する感光体ドラム11Kの表面は、帯電装置12Kによって所定の電位に帯電される。次に、露光装置13は、感光体ドラム11Yにイエロー駆動信号に基づくイエロー用ビーム群LYを、感光体ドラム11Mにマゼンタ駆動信号に基づくマゼンタ用ビーム群LMを、感光体ドラム11Cにシアン駆動信号に基づくシアン用ビーム群LCを、そして感光体ドラム11Kに駆動信号に基づく黒用ビーム群LKを、それぞれ選択的に照射する。その結果、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kには、それぞれ所定の静電潜像が形成される。続いて、各現像装置14Y、14M、14C、14Kは、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上に形成された静電潜像を対応する色のトナーで現像し、感光体ドラム11Yにイエローのトナー像を、感光体ドラム11Mにマゼンタのトナー像を、感光体ドラム11Cにシアンのトナー像を、感光体ドラム11Kに黒のトナー像を、それぞれ形成する。そして、感光体ドラム11Yに形成されたイエローのトナー像は一次転写ロール15Yを用いて、感光体ドラム11Mに形成されたマゼンタのトナー像は一次転写ロール15Mを用いて、感光体ドラム11Cに形成されたシアンのトナー像は一次転写ロール15Cを用いて、感光体ドラム11K上に形成された黒のトナー像は一次転写ロール15Kを用いて、第2ベルト周速度VB2で回転する中間転写ベルト20に順次一次転写される。なお、一次転写後に各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kに残った残トナーは、対応するドラムクリーナ16Y、16M、16C、16Kによってそれぞれ除去される。
これを具体的に説明すると、例えばモノクロモードでは、感光体ドラム11Kと中間転写ベルトとの間に第1黒速度差ΔVK1が設けられる。一方、フルカラーモードでは、感光体ドラム11Kと中間転写ベルト20との間に第2黒速度差ΔVK2が、感光体ドラム11Y、11M、11Cと中間転写ベルトとの間にカラー速度差ΔVCが、それぞれ設けられる。
図7は、フルカラーモードにおいて、露光装置13の面発光レーザアレイチップ50(図3参照)に供給されるレーザ駆動信号の一例を示している。なお、図7には、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色トナーを重ね合わせて所謂プロセスブラックのハーフトーン画像を形成する際のレーザ駆動信号を例示している。
形成されるイエロー、マゼンタ、シアンの静電潜像において、同一セット内の各色用ビームLY1〜LY8、LM1〜LM8、LC1〜LC8の隣接間隔は、上述したようにセット内ギャップGとなる。また、この例において、副走査方向に隣接する二つのセット(例えばN−1セットおよびNセット)の境界における第8イエロー用ビームLY8および第1イエロー用ビームLY1、第8マゼンタ用ビームLM8および第1マゼンタ用ビームLM1、第8シアン用ビームLC8および第1シアン用ビームLC1の隣接間隔は、カラーセット間ギャップGCとなる。なお、この例では、セット内ギャップGとカラーセット間ギャップGCとが等しくなるように予め設定されているものとする。
形成される黒の静電潜像において、同一セット内の黒用ビームLK1〜LK8の隣接間隔は、上述したようにセット内ギャップGとなる。これに対し、副走査方向に隣接する二つのセット(例えばNc−1セットおよびNcセット)の境界における第8黒用ビームLK8および第1黒用ビームLK1の隣接間隔である黒セット間ギャップGKは、セット内ギャップG(=カラーセット間ギャップGC)よりも狭くなる。この例では、上述したように各色用ビーム群LY、LM、LC、LKを単一のポリゴンミラー62で走査しているため、各セットの静電潜像を作成する周期Tは各色共通となっている(図7参照)。また、フルカラーモードでは、感光体ドラム11Kの第2黒周速度VK2が、感光体ドラム11Y、11M、11Cのカラー周速度VCよりも低速に設定されている。このため、セット間において副走査方向に移動する距離が、感光体ドラム11Y、11M、11Cと感光体ドラム11Kとで異なり、結果として両者のセット間ギャップに違いが生ずるのである。
図10は、図4に示したレーザ駆動信号作成部85の構成を示すブロック図である。
このレーザ駆動信号作成部85には、例えばスキャナ装置やコンピュータ装置(ともに図示せず)などから画像データD(YMCK)が入力されてくる。また、レーザ駆動信号作成部85は、入力されてくる画像データD(YMCK)に基づいて各色用の駆動信号Y1〜Y8、M1〜M8、C1〜C8、K1〜K8を作成し、露光装置13(図1参照)に設けられた面発光レーザアレイチップ50の各発光点LPY1〜LPY8、LPM1〜LPM8、LPC1〜LPC8、LPK1〜LPK8に、それぞれ出力している。ここで、レーザ駆動信号作成部85は、各色用の駆動信号を8本ずつ合計32本、並列に出力している。
画像データ展開部92は、入力されてくる各色用の画像データDY、DM、DC、DKを、それぞれ、主走査方向および副走査方向に展開する。そして、画像データ展開部92は、各色用の画像データDY、DM、DC、DKを、それぞれ、副走査方向に連続する8ライン毎にセット分けして出力する。これを具体的に説明すると、画像データ展開部92は、イエロー画像データDYに基づいて第1イエローデータDY1〜第8イエローデータDY8を、マゼンタ画像データDMに基づいて第1マゼンタデータDM1〜第8マゼンタデータDM8を、シアン画像データDCに基づいて第1シアンデータDC1〜第8シアンデータDC8を、黒画像データDKに基づいて第1黒データDK1〜第8黒データDK8を、繰り返し出力する。
ここで、フルカラー用補正値XCでは、第2黒データDK2〜第7黒データDK7に対しては1.0が設定される一方、第1黒データDK1および第8黒データDK8に対しては0.6が設定される。つまり、セット間の境界に対応する副走査方向最上流側および最下流側については、副走査方向中央側よりも低い値が設定されている。一方、モノクロ用補正値XMでは、第1黒データDK1〜第8黒データDK8に対し、すべて1.0が設定される。なお、フルカラー用補正値XCにおける第1黒データDK1用および第8黒データDK8用の補正値は、セット内ギャップGと黒セット間ギャップGKとの差異などに基づいて適宜設定してかまわない。
まず、フルカラーモードについて説明を行う。なお、フルカラーモードにおいては、制御部70が黒データ補正部94に制御信号を送出し、黒データ補正部94が、かかる制御信号を受けて補正データ記憶部95から図11に示すフルカラー用補正値XCを読み出している。
また、画像データ展開部92は、イエロー画像データDYに基づいて第1イエローデータDY1〜第8イエローデータDY8を、マゼンタ画像データDMに基づいて第1マゼンタデータDM1〜第8マゼンタデータDM8を、シアン画像データDCに基づいて第1シアンデータDC1〜第8シアンデータDC8を、黒画像データDKに基づいて第1黒データDK1〜第8黒データDK8を、順次出力する。
また、画像データ展開部92は、黒画像データDKに基づいて第1黒データDK1〜第8黒データDK8を、順次出力する。さらに、画像データ展開部92は、イエロー画像データDY、マゼンタ画像データDM、シアン画像データDCが空であることから、それぞれ空の各イエローデータDY1〜DY8、各マゼンタデータDM1〜DM8、各シアンデータDC1〜DC8も出力する。
実施の形態1では、フルカラーモードにおいて、黒の静電潜像における黒セット間ギャップGKがセット内ギャップGよりも小さくなる場合に好適な手法を説明した。これに対し、本実施の形態では、フルカラーモードにおいて、セット間の境界で前のセットの第8黒用ビームLK8による露光位置と次のセットの第1黒用ビームLK1による露光位置とがほぼ一致してしまう場合、すなわち、黒セット間ギャップGKが0に近づく場合に好適な例を説明する。なお、黒セット間ギャップGKは、フルカラーモードにおける感光体ドラム11Y、11M、11Cのカラー周速度VCと感光体ドラム11Kの第2黒周速度VK2との速度差に応じて変わる。
ここで、フルカラー用補正値XCでは、第1黒データDK1〜第7黒データDK7に対しては1.0が設定される一方、第8黒データDK8に対しては0.0が設定されている。一方、モノクロ用補正値XMについては、実施の形態1と同じく、第1黒データDK1〜第8黒データDK8に対し、すべて1.0が設定される。
また、画像データ展開部92は、イエロー画像データDYに基づいて第1イエローデータDY1〜第8イエローデータDY8を、マゼンタ画像データDMに基づいて第1マゼンタデータDM1〜第8マゼンタデータDM8を、シアン画像データDCに基づいて第1シアンデータDC1〜第8シアンデータDC8を、黒画像データDKに基づいて第1黒データDK1〜第8黒データDK8を、順次出力する。
また、本実施の形態では、フルカラーモードにおいて、第1黒データDK1〜第8黒データDK8に対し乗算による補正を施していたが、これに限られない。例えばフルカラーモードでは黒データ補正部94において第1黒データDK1〜第7黒データDK7をそのまま通過させる一方、第8黒データDK8を遮断するようにしたとしても、同様の結果が得られる。
Claims (8)
- 第1周速度で回転する第1像保持体と、
前記第1像保持体に非接触配置され、当該第1像保持体を非接触帯電させる第1帯電手段と、
前記第1帯電手段にて帯電された前記第1像保持体に画像を形成する第1画像形成手段と、
前記第1周速度とは異なる第2周速度で回転する第2像保持体と、
前記第2像保持体に接触配置され、当該第2像保持体を接触帯電させる第2帯電手段と、
前記第2帯電手段にて帯電された前記第2像保持体に画像を形成する第2画像形成手段と、
前記第1像保持体および前記第2像保持体に接触しながら、前記第1周速度および前記第2周速度とは異なる第3周速度で回転する回転部材と、
前記第1周速度と前記第3周速度との速度差よりも前記第2周速度と前記第3周速度との速度差が大きくなるように、当該第1周速度、当該第2周速度および当該第3周速度を設定する設定手段と
を含む画像形成装置。 - 前記第1画像形成手段および前記第2画像形成手段は、光源から出射された各々複数の光束からなる複数の光束群を、単一の回転多面鏡によって一括して走査動作させた後、当該光束群毎に分離するとともにそれぞれ対応する前記第1像保持体および前記第2像保持体に導いて当該第1像保持体および当該第2像保持体を主走査する光走査装置を共用して備え、
前記第1帯電手段および前記第1画像形成手段を用いて前記第1像保持体に形成される静電潜像に生じる周期的なムラを抑制するように、当該第1像保持体に導かれる前記光束群を構成する複数の光束の光量を補正しまたは当該光束群を構成する複数の光束の数を補正する補正手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記設定手段は、前記第2周速度を前記第1周速度よりも高速に設定し、且つ、当該第1周速度および当該第2周速度を前記第3周速度よりも高速に設定することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 第1の画像を保持し第1周速度で回転する第1像保持体と、当該第1像保持体に非接触配置され且つ当該第1の画像を形成する際に当該第1像保持体を非接触帯電させる第1帯電部材とを備えた第1画像形成ユニットと、
第2の画像を保持し且つ前記第1周速度とは異なる第2周速度で回転する第2像保持体と、当該第2像保持体に接触配置され且つ当該第2の画像を形成する際に当該第2像保持体を接触帯電させる第2帯電部材とを備えた第2画像形成ユニットと、
前記第1像保持体および前記第2像保持体に接触しながら、前記第1周速度および前記第2周速度とは異なる第3周速度で回転する回転部材と、
前記第1の画像を形成する第1モードでは、当該第1の画像とともに前記第2の画像を形成する第2モードよりも前記第3周速度を高速に設定し且つ当該第3周速度と前記第1周速度との間に速度差を設定し、前記第2モードでは、当該第3周速度を当該第1モードよりも低く設定し且つ当該第3周速度と当該第1周速度との間の速度差よりも当該第3周速度と前記第2周速度との間の速度差が大きくなるように設定する設定手段とを含む画像形成装置。 - 前記第1モードでは前記第2像保持体と前記回転部材とを離間させ、前記第2モードでは当該第2像保持体と当該回転部材とを接触させる接離手段をさらに含むことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記第1画像形成ユニットおよび前記第2画像形成ユニットは、光源から出射された各々複数の光束からなる複数の光束群を、単一の回転多面鏡によって一括して走査動作させた後、当該光束群毎に分離するとともにそれぞれ対応する前記第1像保持体および前記第2像保持体に導いて当該第1像保持体および当該第2像保持体を主走査する光走査装置を共用して備え、
前記第1モードでは、前記第1像保持体に導かれる前記光束群を構成する複数の光束同士の間隔に、当該第1像保持体の回転方向に隣接する二つの前記光束群の境界における光束同士の間隔を合わせることを特徴とする請求項4または5記載の画像形成装置。 - 前記第1画像形成ユニットおよび前記第2画像形成ユニットは、光源から出射された各々複数の光束からなる複数の光束群を、単一の回転多面鏡によって一括して走査動作させた後、当該光束群毎に分離するとともにそれぞれ対応する前記第1像保持体および前記第2像保持体に導いて当該第1像保持体および当該第2像保持体を主走査する光走査装置を共用して備え、
前記第2モードでは、前記第2像保持体に導かれる前記光束群を構成する複数の光束同士の間隔に、当該第2像保持体の回転方向に隣接する二つの前記光束群の境界における光束同士の間隔を合わせることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記設定手段は、前記第2モードにおいて、前記第2周速度を前記第1周速度よりも高速に設定し、且つ、当該第1周速度および当該第2周速度を前記第3周速度よりも高速に設定することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項記載の画像形成装置。
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