JP5211512B2 - 芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法、その製造方法により得られた芳香族ポリカーボネート樹脂ペレット - Google Patents

芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法、その製造方法により得られた芳香族ポリカーボネート樹脂ペレット Download PDF

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Description

本発明は、芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法等に関し、より詳しくは、成形時の異臭発生が抑制された芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法等に関する。
従来、芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法としては、ビスフェノール類のアルカリ水溶液とホスゲンとを有機溶剤の存在下反応させる界面法と、ビスフェノール類と炭酸ジエステルとをエステル交換反応により重縮合反応させる溶融法が知られている。中でも溶融法では、芳香族ジヒドロキシ化合物及び炭酸ジエステルの原料混合溶融液を用いて、エステル交換反応触媒の存在下、溶融状態で重縮合反応を行い、重縮合反応の停止後、溶融押出し冷却及び切断時のペレット化工程を経て所定の粒径の芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットが得られる。
従来、芳香族ポリカーボネート樹脂のペレット化工程は、重縮合反応液を押出機からストランド状に押し出し、水槽で冷却後、所定長さにカッターで切断する方法で行われている。この工程では、ストランド径、押出速度、冷却の態様等について種々の方法が報告されている。
例えば、押出機から押し出した樹脂組成物を温度差を有する2段階の冷却槽を用いて徐冷する方法(特許文献1参照)、芳香族ポリカーボネート樹脂のストランドの冷却を複数の冷却帯域に区分して行う方法(特許文献2参照)、冷却したストランドをカットして得たペレットと水とを濾過してミスカットを分離する方法(特許文献3参照)、ストランドの切断直後のペレット温度が110℃〜130℃となるような温度でストランドを切断する方法(特許文献4参照)が挙げられる。
また、得られたペレットとフタロシアニンブルー等の染料及び炭酸ジエステル化合物とを配合した組成物を用いて、色相や臭気の問題を低減した成形体を得る方法が報告されている(特許文献5参照)。
特開2000−280238号公報 特開2001−269929号公報 特開2003−200421号公報 特開2004−025837号公報 特開2004−018712号公報
ところで、溶融法により高分子量化された芳香族ポリカーボネート樹脂は、溶融粘度が高く、そのため、ポリカーボネート中に残存するモノマー(ビスフェノール類、炭酸ジエステル)や副生するフェノール等の低分子量物を完全に除去するのが困難である。
また、芳香族ポリカーボネート樹脂は、このような残存成分に起因して溶融成形時に臭気が発生したり、またその結果、成形品にも臭気が残ることがある。このため、食品容器等に用いるためには制限を受けることがある。
本発明は、このような芳香族ポリカーボネート樹脂に残存する低分子量成分による臭気発生の問題を解決するためになされたものである。
即ち、本発明の目的は、成形時の異臭発生を抑制し、成型不良の少ないポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、成形時の異臭発生を抑制した芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットを提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、成型不良の少ない芳香族ポリカーボネート樹脂の成形品を提供することにある。
そこで本発明者は鋭意検討の結果、溶融法による芳香族ポリカーボネート樹脂の製造において、芳香族ポリカーボネート樹脂をペレット化する際に使用する冷却水のフェノール濃度を低減することにより、成形時の異臭発生が抑制されることを見出し、かかる知見に基き本発明を完成した。
かくして本発明によれば、炭酸ジエステルと芳香族ジヒドロキシ化合物との反応により得られた芳香族ポリカーボネート樹脂のペレットを製造する方法であって、溶融押し出しされた芳香族ポリカーボネート樹脂のストランドを冷却及び/又は切断する際に使用する冷却水中の含有フェノール濃度が2.0ppm以下であることを特徴とする芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法が提供される。
ここで、本発明が適用される芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法において使用する冷却水の一部を、少なくとも1基のフィルタを用いて濾過した上で再使用することが好ましい。
さらに、少なくとも1基のフィルタにより濾過され、更に当該フィルタに直列に接続された少なくとも1基のイオン交換器によりイオン交換された水を追加して添加、混合することが好ましい。
また、フィルタを複数基並列に設け、かつその少なくとも1基を用いて濾過を行うとともに、他の少なくとも1基は待機させておき、濾過を行っていたフィルタの少なくとも1基の前後の差圧が所定の値を超えた場合、待機させてあった他の少なくとも1基のフィルタを用いて濾過を行うことが好ましい。
また、本発明によれば、かかる芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法により得られた芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットが提供される。
さらに、本発明によれば、かかる芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットから成形された成形品が提供される。
このような成形品としては、乳製品ボトル、清涼飲料水ボトル又は水ボトルであることが好ましい。
本発明によれば、芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットを使用する成形時の異臭発生が抑制される。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、発明の実施の形態)について詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することが出来る。また、使用する図面は本実施の形態を説明するためのものであり、実際の大きさを表すものではない。
(芳香族ポリカーボネート樹脂)
本発明において、芳香族ポリカーボネート樹脂は、原料として芳香族ジヒドロキシ化合物及び炭酸ジエステルを用い、エステル交換触媒の存在下、連続的に溶融重縮合反応を行うことにより製造する。
(芳香族ジヒドロキシ化合物)
本実施の形態において使用する芳香族ジヒドロキシ化合物としては、下記一般式(1)で示す化合物が挙げられる。
Figure 0005211512
ここで、一般式(1)において、Aは、単結合または置換されていてもよい炭素数1〜炭素数10の直鎖状、分岐状若しくは環状の2価の炭化水素基、又は、−O−、−S−、−CO−若しくは−SO−で示す2価の基である。X及びYは、ハロゲン原子又は炭素数1〜炭素数6の炭化水素基である。p及びqは、0又は1の整数である。尚、XとY及びpとqは、それぞれ、同一でも相互に異なるものでもよい。
芳香族ジヒドロキシ化合物の具体例としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシジフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等のビスフェノール類;4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル等のビフェノール類;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン等が挙げられる。
これらの中でも、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(「ビスフェノールA」、以下、BPAと略記することがある。)が好ましい。これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
(炭酸ジエステル)
本実施の形態において使用する炭酸ジエステルとしては、下記一般式(2)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0005211512
ここで、一般式(2)中、A’は、置換されていてもよい炭素数1〜炭素数10の直鎖状、分岐状又は環状の1価の炭化水素基である。2つのA’は、同一でも相互に異なるものでもよい。
炭酸ジエステルの具体例としては、例えば、ジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネート等の置換ジフェニルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−t−ブチルカーボネート等が挙げられる。
これらの中でも、ジフェニルカーボネート(以下、DPCと略記することがある。)、置換ジフェニルカーボネートが好ましい。これらの炭酸ジエステルは、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
また、上記の炭酸ジエステルは、好ましくはその50モル%以下、さらに好ましくは30モル%以下の量を、ジカルボン酸又はジカルボン酸エステルで置換してもよい。
代表的なジカルボン酸又はジカルボン酸エステルとしては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸ジフェニル、イソフタル酸ジフェニル等が挙げられる。このようなジカルボン酸又はジカルボン酸エステルで置換した場合には、ポリエステルカーボネートが得られる。
これら炭酸ジエステル(上記の置換したジカルボン酸又はジカルボン酸エステルを含む。以下同じ。)は、ジヒドロキシ化合物に対して過剰に用いる。
即ち、芳香族ジヒドロキシ化合物に対して、通常、炭酸ジエステル1.01〜1.30、好ましくは1.02〜1.20のモル比で用いる。モル比が1.01より小さくなると、得られる芳香族ポリカーボネート樹脂の末端OH基が多くなり、樹脂の熱安定性が悪化する傾向となる。また、モル比が1.30より大きくなると、エステル交換の反応速度が低下し、所望の分子量を有する芳香族ポリカーボネート樹脂の生産が困難となる他、樹脂中の炭酸ジエステルの残存量が多くなり、成形加工時や成形品の臭気の原因となることがあり、好ましくない。
(エステル交換触媒)
本実施の形態において使用するエステル交換触媒としては、通常、エステル交換法により芳香族ポリカーボネート樹脂を製造する際に用いる触媒が挙げられ、特に限定されない。一般的には、例えば、アルカリ金属化合物、ベリリウム又はマグネシウム化合物、アルカリ土類金属化合物、塩基性ホウ素化合物、塩基性リン化合物、塩基性アンモニウム化合物又はアミン系化合物等の塩基性化合物が挙げられる。
これらのエステル交換触媒の中でも、実用的にはアルカリ金属化合物が望ましい。これらのエステル交換触媒は、1種類で使用してもよく、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
エステル交換触媒の使用量は、通常、芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対して1×10−9〜1×10−1モル、好ましくは1×10−7〜1×10−2モルの範囲で用いられる。
アルカリ金属化合物としては、アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素化合物等の無機アルカリ金属化合物;アルカリ金属のアルコール類、フェノール類、有機カルボン酸類との塩等の有機アルカリ金属化合物等が挙げられる。ここで、アルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムが挙げられる。
これらのアルカリ金属化合物の中でも、セシウム化合物が好ましく、特に、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、水酸化セシウムが好ましい。
ベリリウム又はマグネシウム化合物及びアルカリ土類金属化合物としては、例えば、ベリリウム、マグネシウム、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩等の無機アルカリ土類金属化合物;これらの金属のアルコール類、フェノール類、有機カルボン酸類との塩等が挙げられる。ここで、アルカリ土類金属としては、カルシウム、ストロンチウム、バリウムが挙げられる。
塩基性ホウ素化合物としては、ホウ素化合物のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩、ストロンチウム塩等が挙げられる。ここで、ホウ素化合物としては、例えば、テトラメチルホウ素、テトラエチルホウ素、テトラプロピルホウ素、テトラブチルホウ素、トリメチルエチルホウ素、トリメチルベンジルホウ素、トリメチルフェニルホウ素、トリエチルメチルホウ素、トリエチルベンジルホウ素、トリエチルフェニルホウ素、トリブチルベンジルホウ素、トリブチルフェニルホウ素、テトラフェニルホウ素、ベンジルトリフェニルホウ素、メチルトリフェニルホウ素、ブチルトリフェニルホウ素等が挙げられる。
塩基性リン化合物としては、例えば、トリエチルホスフィン、トリ−n−プロピルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等の3価のリン化合物、又はこれらの化合物から誘導される4級ホスホニウム塩等が挙げられる。
塩基性アンモニウム化合物としては、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド、テトラエチルアンモニウムヒドロキサイド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキサイド、テトラブチルアンモニウムヒドロキサイド、トリメチルエチルアンモニウムヒドロキサイド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキサイド、トリメチルフェニルアンモニウムヒドロキサイド、トリエチルメチルアンモニウムヒドロキサイド、トリエチルベンジルアンモニウムヒドロキサイド、トリエチルフェニルアンモニウムヒドロキサイド、トリブチルベンジルアンモニウムヒドロキサイド、トリブチルフェニルアンモニウムヒドロキサイド、テトラフェニルアンモニウムヒドロキサイド、ベンジルトリフェニルアンモニウムヒドロキサイド、メチルトリフェニルアンモニウムヒドロキサイド、ブチルトリフェニルアンモニウムヒドロキサイド等が挙げられる。
アミン系化合物としては、例えば、4−アミノピリジン、2−アミノピリジン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、4−ジエチルアミノピリジン、2−ヒドロキシピリジン、2−メトキシピリジン、4−メトキシピリジン、2−ジメチルアミノイミダゾール、2−メトキシイミダゾール、イミダゾール、2−メルカプトイミダゾール、2−メチルイミダゾール、アミノキノリン等が挙げられる。
(芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法)
次に、芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法について説明する。芳香族ポリカーボネート樹脂の製造は、原料である芳香族ジヒドロキシ化合物及び炭酸ジエステルを調製し(原調工程)、これらの化合物を、エステル交換反応触媒の存在下、溶融状態で複数の反応器を用いる多段階の重縮合反応(重縮合工程)によって行う。反応方式は、バッチ式、連続式、又はバッチ式と連続式の組合せのいずれでもよい。反応器は、複数基の竪型反応器及びこれに続く少なくとも1基の横型反応器を用いる。通常、これらの反応器を直列に設置し、連続的に処理を行う。
重縮合工程後、押出機にて停止剤により反応を停止し、その後、反応液中の未反応原料や反応副生物を除去し、熱安定剤や離型剤等の添加剤を添加し(押出工程)、押出機から排出される芳香族ポリカーボネート樹脂ストランドを冷却し、所定の粒径のペレットに成形する(ペレット化工程)。
次に、押出工程及びペレット化工程について説明する。
(押出工程)
常法により得られるポリカーボネート樹脂は、重縮合工程後、押出工程において反応液中の未反応原料、エステル交換触媒、エステル交換反応で副生するヒドロキシ化合物、芳香族ポリカーボネートオリゴマー等の低分子量化合物を除去する。これらの除去操作は、通常、ベント式の押出機により連続的に行う。
使用する押出機としては、特に限定されないが、例えば、ベント式の単軸又は多軸押出機が挙げられる。特に、かみ合い型二軸押出機が好ましい。押出機の軸の回転方向は、同方向回転でも異方向回転でもよい。ベント数は、通常、2段〜10段の多段ベントを用いる。
また、押出工程において、重縮合反応後の芳香族ポリカーボネート樹脂中の残留塩基性エステル交換触媒を、酸性化合物又はその誘導体により中和・失活させることが好ましい。これにより押出機内での副反応を抑え、残存する未反応原料及びヒドロキシ化合物を除去することができる。
(ペレット化工程)
押出工程において押出機より排出されるストランド状の芳香族ポリカーボネート樹脂を、通常、ストランドバスを経由してストランドカッタによりペレット化し、その後、脱水機等により水分除去した後に製品サイロに収納する。
(冷却水の供給回路)
図1は、本実施の形態において使用する冷却水の供給回路を説明するための図である。
図1に示すように、溶融押し出しされた芳香族ポリカーボネート樹脂のストランドをストランドバスにて冷却する。冷却水として使用する水は、先ず、直列に並べた3基のフィルタ(冷却水フィルタ:フィルタ1−1,フィルタ2−1,フィルタ3−1)により濾過し、次に、これらのフィルタに直列に接続した1基のイオン交換器1によりイオン交換した後、一端、冷却水タンクに蓄える。
尚、図1に示す冷却水の供給回路には、3基のフィルタと1基のイオン交換器1の予備として、同様な構成(フィルタ1−2,フィルタ2−2,フィルタ3−2,イオン交換器2)の濾過ラインを備えている。
次に、冷却水タンクに蓄えた水は、ポンプにより、さらに直列に並べた3基のフィルタ(循環水フィルタ:フィルタ4−1,フィルタ5−1,フィルタ6−1)に供給して濾過し、続いて、熱交換器1にて所定の温度に調整した後、ストランドバス13aに供給する。ストランドバス13aに供給する冷却水は、ストランドと共にペレタイザに送る。ペレタイザでは、ストランドを所定の長さに切断し、その後、ペレット/水スラリーから分離した冷却水は、冷却水タンクに戻り、再び、ポンプによりフィルタ(フィルタ4−1,フィルタ5−1,フィルタ6−1)に供給して循環使用する。
尚、ペレタイザにおいてペレット/水スラリーから分離した冷却水の一部は、系外に排出(パージ)する。
また、ペレタイザにおけるペレット/水スラリーの冷却水として使用する水は、前述した冷却水タンクからポンプにより異物除去フィルタ(フィルタ4−1,フィルタ5−1,フィルタ6−1)に供給して濾過した後、熱交換器2にて所定の温度に調整した後、ペレタイザに供給し、その後、ペレット/水スラリーから分離し冷却水は、同様に冷却水タンクに戻り、再び、ポンプにより異物除去フィルタ(フィルタ4−1,フィルタ5−1,フィルタ6−1)に供給して循環使用する。
尚、ペレット/水スラリーから分離したペレットに同伴する水は、遠心脱水機15aにおいてペレットから分離し、分離した水の一部は系外に排出(パージ)し、一部は冷却水タンクに戻り、循環使用する。
ここで、冷却水の一部は、通常、循環使用する。このとき、循環使用する冷却水中に、ペレットの微粉や欠け等が微量含有されているため除去する必要がある。これらペレットの微粉等が除去されないまま冷却水を循環使用すると、次第にペレットの微粉等が循環使用する冷却水中に蓄積し、その結果、製品ペレット中に混入するようになり、芳香族ポリカーボネート樹脂の製品を成形する際に、気泡やシルバー(銀白色の筋)の発生原因となり好ましくない。
製品ペレット中に混入した微粉や欠け等は、製品サイロ等に入る前に、例えば、篩い、エアーフィルタ等によりある程度は除去することができる。しかし、それだけでは不十分であり、さらに、混入した微粉等の含有量が増大すると、篩やフィルタ等の目詰まりが頻繁に起こり、連続運転に支障を来たすので好ましくない。
本実施の形態においては、冷却水の一部はフィルタで濾過した後に循環使用するのが好ましく、これによって上記問題が大幅に改善することができる。
ここで、フィルタとしては、水処理用途において用いるフィルタであれば特に限定されない。また、フィルタの形態としては、一般に、キャンドル型、プリーツ型、リーフディスク型、バスケット型等の公知の物が使用できる。これらのフィルタは、1基または複数基直列に設けてもよい。通常、フィルタの寿命、交換頻度の面から、目開きを段階的に細かくしたフィルタを複数基直列に設けるのが好ましい。
また、これらのフィルタを設けたラインには、フィルタ前後の差圧が所定の値を超えた場合、他のフィルタに切り替えて濾過できるように、予備のラインを並列に設けることが好ましい。
即ち、フィルタを複数基並列に設け、かつその少なくとも1基を用いて濾過を行うとともに、他の少なくとも1基は待機させておき、濾過を行っていたフィルタの少なくとも1基の前後の差圧が所定の値を超えた場合、予め待機させてあった他の少なくとも1基のフィルタを用いて濾過を行うことが好ましい。これにより、例えば、生産レートの変更やグレードの切替え時のように、差圧変動が大きい場合でも対応することができる。
尚、複数基のフィルタを直列に設けたラインの場合でも、フィルタ交換は可能であるが、交換するフィルタより下流側に設けたフィルタへの負荷が大きくなる傾向がある。この場合、得られた製品ペレット中の微粉や欠け等の混入量が安定しない傾向がある。
フィルタ前後の差圧は、一般的に用いられる差圧計で計測する。差圧計としては、例えば、ダイアフラム式、ベローズ式、ブルドン式、沈鐘式、リング式、分銅式のものを使用する。フィルタの切り替えが必要と判断される差圧は、設備の大きさにより適宜選択され特に限定されないが、通常、0.01MPa〜10MPa、好ましくは0.1MPa〜1MPaである。またフィルタを切り替える方法は、自動、手動の何れでもよい。
フィルタの材質は、特に限定されないが、通常、金属製のものや樹脂製のものを使用する。金属製であれば、ステンレスが用いられ、例えば、SUS304、SUS316、SUS316Lからなる金属材料、或いはハステロイC、インコロイ、モネルからなる金属材料等が挙げられる。また、樹脂製であれば、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等が好ましく用いられる。
使用するフィルタの目開きは、特に限定されないが、通常、絶体濾過精度が、0.5μm〜200μm、好ましくは、0.5μm〜100μmである。目開きが0.5μm以下でも異物除去の点から云えば問題ないが、フィルタの寿命が短い傾向にあり、交換頻度が上がる可能性がある。逆に、100μm以上の目開きにすると異物捕集効果が低下する場合がある。尚、絶体濾過精度とは、フィルタに粒子を通過させた時の除去率が99%以上となる粒子径を意味する。
また、循環使用する冷却水と混合する新たな供給水は、前記フィルタで濾過した後にイオン交換しておくのが好ましい。フィルタで濾過しただけでは、水中に微量存在するアルカリ成分の除去が不十分である。
水中に微量のアルカリ成分が存在すると、得られたペレットを用いて製造した光ディスク基板は、高温・高湿条件下に長時間保持した場合、加水分解を起こし、その表面または基板中に微小な白点が発生する場合があり、記録媒体の信頼性に影響を与えるので好ましくない。
尚、イオン交換させた後に濾過フィルタで濾過するケースも考えられるが、この場合は、光ディスク基板の表面または基板中に微小な白点が発生する場合がある。この理由は明確ではないが、水中の微細な異物の影響でアルカリ成分の除去が不十分となるためと考えられる。このため、本実施の形態で説明したように、濾過フィルタの後にイオン交換器を接続することが好ましい。
本実施の形態におけるイオン交換器1又はイオン交換器2に使用するイオン交換樹脂としては、通常、水処理用途に用いるものであれば特に限定されない。例えば、スルホン酸基やカルボン酸基を有する陽イオン交換樹脂;4級アンモニウム基や1級アミノ基〜3級アミノ基を有する陰イオン交換樹脂等が挙げられる。さらに、キレート樹脂を使用することもできる。
熱交換器1において調整し、ストランドバス13aに供給する冷却水の温度は、特に限定されないが、通常、50℃〜100℃、好ましくは50℃〜80℃である。
また、熱交換器2において調整し、ペレタイザにおけるペレット/水スラリーに供給する冷却水の温度は、特に限定されないが、通常、50℃〜100℃、好ましくは60℃〜90℃である。
本実施の形態において、芳香族ポリカーボネート樹脂のストランドを冷却及び切断する際に使用する冷却水の含有フェノール濃度は2.0ppm以下である。含有フェノール濃度が2.0ppmを超えると成形時に異臭を発生することがあり好ましくない。
上記含有フェノール濃度を2.0ppm以下とするためには、芳香族ポリカーボネート樹脂のストランドを冷却及び切断する際に使用した冷却水の系外排出量、循環量と新たな供給水量とを調節することで達成できる。
冷却水全量を系外排出する方法でも本目的は達成できるが、冷却水を多量に使用することになり経済的ではない。本発明のように含有フェノール濃度が2.0ppm以下の冷却水を使用して、芳香族ポリカーボネート樹脂のストランドを冷却及び切断することにより、成形時の異臭発生が抑制され、成型不良の少ないポリカーボネート樹脂ペレットを製造することができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これらの実施例に限定されるものではない。なお、得られた芳香族ポリカーボネート樹脂の分析は下記の測定方法により行った。
(1)粘度平均分子量(Mv)
ウベローデ粘度計を用いて、塩化メチレン中20℃の極限粘度[η]を測定し、以下の式より粘度平均分子量(Mv)を求める。
[η]=1.23×10−4×(Mv)0.83
(2)水中のフェノール濃度
水を液体クロマトグラフィー(LC)により測定する。(カラム;MCI GEL ODS−1HU、4.6mmID×150mmL、溶離液:アセトニトリル/水(体積比1/1)、検出器;UV220nm、注入量20μl、測定機種SHIMADZU LC−10AT)
(3)異物量
ペレットを、窒素雰囲気下、120℃、6時間以上乾燥する。その後、単軸30mm押出機(株式会社いすず化工製)を用いて、厚み70μmのフィルムを製膜する。このフィルムの90cm×50cmの範囲(約4g)を、実体顕微鏡を用いて核のない透明異物(フィッシュアイ)をマーキングし、10μm以上の数を数え、1g当たりの異物数として算出する。
(4)臭気
ペレットを、窒素雰囲気下、120℃、6時間以上乾燥した後、以下の2種の試験片に鼻を近づけて臭気を嗅ぎ、下記基準に基き評価する。
(評価基準)
○:臭気が感じられない
△:臭気が僅かに感じられる
×:臭気が感じられる
(試験片)
(i)射出成形機で成形した直後の成形品(直径120mmΦ、厚み0.6mmのDVD−R用基板)
(射出成形機:住友重機株式会社製SD30成形機、シリンダー温度380℃、金型温度115℃、射出速度300mm/sec、保持圧力40kgf/cm
(ii)ブロー成型により成形した5ガロンボトル
(ブロー成型機:日本製鋼所株式会社製B−30、バレル温度270℃〜260℃、金型温度70℃)
(5)加水分解白点
上記DVD−R基板を、100ショット、安定的に連続成形し、製品として安定しているものを10枚採取し、85℃、85%RHの環境下に2日間保持した後、取り出したDVD−R基板を偏向顕微鏡下に全面観察し、10枚の基板中に存在する加水分解白点数で表現する。
(6)シルバー
上記DVD−R基板にスパッタリング装置(レイボルト株式会社製)を用いてアルミニウムを蒸着させた後、外観を目視観察してシルバーの有無を判定する。
[実施例1]
窒素ガス雰囲気下、ビスフェノールAとジフェニルカーボネートとを一定のモル比(DPC/BPAモル比=1.065)に混合し、140℃の溶融混合物を調製する。この溶融混合物を原料導入管を介し、常圧、窒素雰囲気下、210℃に制御した第1竪型撹拌反応器内に連続供給し、平均滞留時間が60分となるように、槽底部のポリマー排出ラインに設けるバルブ開度を制御しつつ、液面レベルを一定に保つ。
また、上記原料の供給を開始すると同時に、触媒として炭酸セシウム水溶液を、ビスフェノールA1モルに対し、0.5×10−6モルの流量で連続供給する。生成するフェノール等の留出物は、第1竪型撹拌反応器の留出管に設けた凝縮器で連続的に液化回収する。
第1竪型撹拌反応器から排出される反応液は、引き続き、第2竪型撹拌反応器、第3竪型撹拌反応器、第4竪型撹拌反応器並びに第5横型撹拌反応器に逐次連続導入する。各反応器の運転は下記の通り、重縮合反応の進行とともにより高温、高真空に設定する。
(第2竪型撹拌反応器)210℃、13,300Pa
(第3竪型撹拌反応器)240℃、1,995Pa
(第4竪型撹拌反応器)260℃、67Pa
(第5横型撹拌反応器)265℃、67Pa
第5横型撹拌反応器から抜き出すポリマー溶融物(200kg/時)を、3段のベント口及びベント孔の間に水導入口を具備する2軸の押出機11a(神戸製鋼所株式会社製、46mmφ、噛み合いスクリュー、同方向)に導入し、p−トルエンスルホン酸ブチル10ppmを添加した後、絶対濾過精度10μmのポリマーフィルタを通し、ダイプレート(設定樹脂温度310℃)から出てくる溶融状態のストランドをストランドバス13aに導き、引取速度は78m/分、ストランド径が2.5mmとなるように引き取りながら冷却する。
ストランドバス13aに供給す冷却水は、図1に示すように、冷却水フィルタ(関西金網製 Disporsable PP ポリプロピレン製)(フィルタ1−1:20μm、フィルタ2−1:10μm、フィルタ3−1:10μm)で濾過した後、イオン交換器1(三菱化学製 ダイヤイオンSMT100L)でイオン交換処理を行い、さらに循環水フィルタ(富士フィルター工業製 フジプレート SUS316製)(フィルタ4−1:75μm、フィルタ5−1:10μm、フィルタ6−1:5μm)で濾過し、ストランドカッタ(いすず化工機株式会社製)を有するペレタイザ及び遠心脱水機15aから排出される冷却水の一部を循環しながら、温度68℃、フェノール濃度0.7ppmとなるように調整する。
次いで、ストランドバス13aで冷却したストランドを冷却水と共にストランドカッタを有するペレタイザに導入し、長さ3.0mmに連続的に切断したペレットと水のスラリーを68℃に調整した後、遠心脱水機15aでペレットと水に分離する。
得られる芳香族ポリカーボネート樹脂のペレット及び成形品についての結果を表1に示す。
[実施例2]
実施例1において、冷却水を、冷却水フィルタ(フィルタ1−1、フィルタ2−1、フィルタ3−1)、イオン交換器1及び循環水フィルタ(フィルタ4−1、フィルタ5−1、フィルタ6−1)で濾過し、温度68℃、フェノール濃度1.4ppmとなるように調整する。26時間後にフィルタ4−1の所定差圧(0.10MPa)に達すると、フィルタ4−2に切り替え、以下、実施例1と同様にして芳香族ポリカーボネート樹脂のペレットを得る。
得られる芳香族ポリカーボネート樹脂のペレット及び成形品についての結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例1において、設定原料モル比(DPC/BPA)を1.040とし、第4竪型撹拌反応器、第5横型撹拌反応器の温度を、それぞれ270℃、280℃と設定する。
次に、ダイプレートから出てきた溶融状態のストランドをストランドバス13aに導き冷却水で冷却する。ストランドバス13aに供給する冷却水は、冷却水フィルタ(フィルタ1−1、フィルタ2−1、フィルタ3−1)、イオン交換器1及び循環水フィルタ(フィルタ4−1、フィルタ5−1、フィルタ6−1)で濾過し、温度70℃、フェノール濃度1.8ppmとなるように調整した後、ストランドバス13aに供給する。
次いで、ストランドバス13aで冷却したストランドを、冷却水と共にストランドカッタを有するペレタイザに導入し、連続的に切断したペレットと水のスラリーを85℃に調整し、以下、実施例1と同様にして芳香族ポリカーボネート樹脂のペレットを得る。
得られる芳香族ポリカーボネート樹脂のペレット及び成形品についての結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1において、冷却水における循環水のフェノール濃度が3.5ppmとなるように調整し、これ以外は実施例1と同様の操作を行って芳香族ポリカーボネート樹脂のペレットを得る。
得られる芳香族ポリカーボネート樹脂のペレット及び成形品についての結果を表1に示す。
[比較例2]
実施例2において、冷却水における循環水のフェノール濃度が6.5ppmとなるように調整し、これ以外は実施例2と同様の操作を行って芳香族ポリカーボネート樹脂のペレットを得る。
得られる芳香族ポリカーボネート樹脂のペレット及び成形品についての結果を表1に示す。
[比較例3]
比較例1において、冷却水フィルタ(フィルタ1−1、フィルタ2−1、フィルタ3−1)に直列に配列するイオン交換器1を使用せず、これ以外は比較例1と同様の操作を行って芳香族ポリカーボネート樹脂のペレットを得る。
得られる芳香族ポリカーボネート樹脂のペレット及び成形品についての結果を表1に示す。
[比較例4]
比較例1において、循環水フィルタ(フィルタ4−1、フィルタ5−1、フィルタ6−1)を使用せず、これ以外は比較例1と同様の操作を行って芳香族ポリカーボネート樹脂のペレットを得る。
得られる芳香族ポリカーボネート樹脂のペレット及び成形品についての結果を表1に示す。
Figure 0005211512
表1に示す結果から、含有フェノール濃度が2.0ppm以下の冷却水を使用して、芳香族ポリカーボネート樹脂のストランドを冷却及び切断することにより得られるペレットは、成形時の異臭発生が抑制され、成型不良の少ない成形体が得られることが分かる。
このような成形品としては、乳製品ボトル、清涼飲料水ボトル又は水ボトル等の食品容器等の用途に好適である。
本実施の形態において使用する冷却水の供給回路を説明するための図である。

Claims (3)

  1. 炭酸ジエステルと芳香族ジヒドロキシ化合物との反応により得られた芳香族ポリカーボネート樹脂のペレットを製造する方法であって、
    溶融押し出しされた前記芳香族ポリカーボネート樹脂のストランドを冷却及び/又は切断する際に含有フェノール濃度が2.0ppm以下である冷却水を使用し、
    前記ストランドの冷却及び/又は切断時に使用した前記冷却水の一部を、少なくとも1基のフィルタを用いてペレットの微粉を除去した後に、当該ストランドの冷却及び/又は切断時に使用する当該冷却水として循環使用し、
    前記ストランドの冷却及び/又は切断時に循環使用する前記冷却水に、前記フィルタにより濾過され、更に当該フィルタに直列に接続された少なくとも1基のイオン交換器によりイオン交換されアルカリ成分が除去された新たな供給水を追加して混合する
    ことを特徴とする芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
  2. フィルタを複数基並列に設け、かつその少なくとも1基を用いて濾過を行うとともに、他の少なくとも1基は待機させておき、当該濾過を行っていたフィルタの少なくとも1基の前後の差圧が所定の値を超えた場合、当該待機させてあった他の少なくとも1基のフィルタを用いて濾過を行うことを特徴とする請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の製造方法により得られた芳香族ポリカーボネート樹脂ペレット。
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